モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【スポンサード リンク】

映画「マスカレードホテル」感想ネタバレあり解説 多分観たら犯人が誰かすぐわかってしまう気がする。

1月18日

マスカレード・ホテル

 

f:id:monkey1119:20181220105844j:plain

嵐・二宮和也との共演で話題を呼んだ「検察側の罪人」から早4ヶ月。

もうキムタクの新作映画が観られるのか。

一応年はまたいでいるとはいえ、こんな短期間で映画主演作が公開されるなんてどうしたんだい木村君。

オトコ前だね木村君。(いいたいだけ)

 そもそも2018年冬にTVドラマをやってからは、お芝居に関して言えば、検察側のみで、映画に出演する時間も結構あったってことですよね。

SMAPの活動がないぶん、こっちでガンガンやっていくぞ!という現れなんでしょうか。

 

さてさて今作に関してですが、ホテル内に潜む犯人を捜すためにホテルマンとして潜入捜査する刑事と、潜入とはいえアンタ一応ホテルマンなんだからちゃんとやってよね!って激オコなホテルウーマンとにらみ合いながら事件解決を目指すっていうお話なのかと。

まずね、原作が東野圭吾なんですけど、彼の作品っぽくないのがいいですね。

そして予告編でも言ってるけど、これ新HEROとしてシリーズ化目論んでるのかな?

 

とりあえずいっぱい登場人物いるけどきっと全員チョイ役で、しかも犯人は警察内部!とかってオチなんじゃないの!?

まさかね!そんなことないよね!

って期待値低めで挑もうと思います。

かっこいいキムタクみたさに早速鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

東野圭吾原作の人気シリーズ「マスカレード」の第1作に当たる同名小説を実写映画化。

連続殺人事件を解明するためにホテルに潜入する刑事と、彼と共に事件の真相に迫る一流女性ホテルマンが、次々と訪れる素性のわからない宿泊客相手に奔走する。

全ての宿泊客を疑う刑事と、全ての宿泊客を信じるホテルマン。

立場も性格も正反対な二人は、ホテルという非日常な空間での難事件を無事解決することができるのか。

 

満を持して初の刑事役に挑む木村拓哉と、今や日本映画界に欠かすことのできない女優として成長した長澤まさみが初めてコンビを組んで演じ、二人を取り巻く20名の豪華キャストが宿泊客や刑事役として出演するのも見所の一つ。

 

果たして、誰が宿泊客で誰が犯人なのか。

究極の騙し合いに、あなたもきっと騙される!

 

 

 

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 

 

 

映画「マスカレード・ホテル」オリジナルサウンドトラック

映画「マスカレード・ホテル」オリジナルサウンドトラック

 

 

 

 

あらすじ

 

 

都内で起こった3件の殺人事件。

すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として捜査が開始された。

 

警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)は、その数字が次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行場所であることを突き止める。

しかし犯人への手がかりは一切不明。

そこで警察はコルテシア東京での潜入層を決断し、新田がホテルのフロントクラークとして犯人を追うこととなる。

そして、彼の教育係に任命されたのはコルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山崎尚美(長澤まさみ)。

 

次々と現れる素性の知れない宿泊客を前に、刑事として「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の“仮面”を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の“仮面”を守ろうとする尚美はまさに水と油。

お互いの立場の違いから幾度となく衝突する新田と尚美だったが、潜入捜査を進める中で、共にプロとしての価値観を理解しあうようになって行き、二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。

 

そんな中、事件は急展開を迎える。

追い込まれていく警察とホテル。

 

果たして仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは・・・。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

監督

今作を手がけるのは鈴木雅之

f:id:monkey1119:20190107120031j:plain

違う、違う、そうじゃ、そうじゃな~い♪

じゃない方の鈴木雅之さんです。曲のチョイスがややこしw

今作はがっつりフジテレビ製作映画なので、監督もフジテレビの方。

 

そして彼といえば「HERO」ですね。言うまでもなく。

彼の特徴は、演者をカメラ目線で演じさせるのが基本。今作も予告編の時点で宿泊客はカメラ目線で演じてます。

まぁ手法としては大嫌いですが、あれTVで観ると視聴者自身が言われてるように感じるから没入できるんですよね。

しかも撮る側はそこまでスキル要りませんし、時間がかからない。

まぁそれを映画でやるのはいかがなものか、と言いたいですが、TV局製作だから、ま、いっか。

 

 

HERO Blu-ray BOX (2014年7月放送)

HERO Blu-ray BOX (2014年7月放送)

 

 

 

 

 

登場人物紹介

 

f:id:monkey1119:20190116001546j:plain

  • 刑事

・新田浩介(木村拓哉)・・・破天荒だが、人を見抜く天才(捜査一課刑事)

・稲垣(渡部篤郎)・・・新田も黙る、捜査一課・係長。

・能勢(小日向文世)・・・新田の頼れる!?元相棒。

・尾崎(篠井英介)・・・冷静沈着な管理官。

・元宮(梶原善)・・・口は悪いが仕事はできる先輩刑事。

・関根(泉澤祐希)・・・真面目で素直な若手刑事。

 

f:id:monkey1119:20190116001536j:plain

  • ホテルマン

・山岸尚美(長澤まさみ)・・・超真面目なホテルマン(フロントクラーク)

・川本(石川恋)・・・尚美を慕う若手フロントクラーク

・久我(東根作寿英)・・・常に笑顔の先輩フロントクラーク

・田倉(鶴見辰吾)・・・温和で品ある宿泊部・部長。

・藤木(石橋凌)・・・ホテル・コルテシア東京の総支配人

 

f:id:monkey1119:20190116001524j:plain

  • 宿泊客

・役名不明(生瀬勝久、菜々緒、濱田岳、高嶋政宏、橋本マナミ、笹野高史、前田敦子、田口浩正、宇梶剛士、松たか子、勝地涼

 

 

 

 

 

 

 

 

キャスト的には監督の作品に出演経験のある方ばかり。スタッフも同じだろうから演者はいい空気感で臨めたのかなと感じます。

さてさて、犯人は一体誰なんでしょう。トリックも気になりますね。

ぶっとんだトリックで頼んますよ!!

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

プロフェッショナルに仕事をする二人が互いを認めていく過程にどこか胸を打たれる。

しかし、まぁテレビドラマの延長を感じる低予算の映画だったなぁ。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

郷に入っては郷に従え。

予告連続殺人事件の犯人を確保するため、予告された一流ホテルでの潜入捜査をすることになったアウトローな刑事・新田が、教育係としてバディを組むことになったフロントクラークの山岸と共に、プロ意識の高さから衝突を繰り返すも、様々なお客様との関わりから信頼関係と築くと共に事件解決への糸口を見出し、浮かび上がる意外な犯人像にたどり着くまでの物語を、ふてぶてしい態度から徐々にホテルマンとしての佇まいを見せていく変化を丁寧に見せていくこれぞキムタク!な演技、凛とした姿勢でお客様をもてなす長澤まさみの美しさ、豪華キャストとのアンサンブルからのちょっとしたドタバタ劇を順序よく描いた作品でございました。

 

ホテルを訪れるお客様は、皆仮面をつけている。

その仮面を決して剥がさずにもてなすのがホテルマンの務めであるのに対し、疑うことを職務とする刑事がその仮面をはがそうと躍起になるという全く真逆の職業がバディを組んだら果たして事件は解決に向かっていくのか?というテーマに沿いながら進んでいく今回のミステリー。

 

刑事という職業を隠すために潜入捜査をする新田にとっては完全アウェイなわけです。

身分を見破られないようにそれ相応の態度でホテルのお客様と対応しなければならない、そのためにはまず身なりから、形から入らなければならない。

伸ばしきった髪、無精ひげ、ネクタイからピンの向きまでいつもとは違う窮屈な服装になることで、とりあえず形だけは様になった新田でしたが、態度はまだ刑事。

眉間にしわを寄せ視界に入る人を片っ端から睨みつける。

 

こんなホテルマンがいるホテルに誰が泊まろうというのか。

山岸は彼にホテルマンとしての態度や心構えを一からレクチャーしていくんですね。

 

最初こそかったりぃ~といつものキムタクを見せていましたが、いろんなお客様を対応していくうちに彼の中で変化が訪れます。

 

本当は目が見えているのではないか?と疑う視覚障碍者の老婆とのエピソードでは、怪しいそぶりを見せるも、真摯な対応を続ける山岸を見て彼女に一目置きはじめ、ある人物が訪ねたら部屋を教えないでと告げる女性には、お客様第一を貫き秘密にすることを徹底する方針に、彼女は本当にプロ意識の高い人なんだ、と新田なりに心を開いていく。

それをきっかけに、ある宿泊客の様々な言いがかりを受ける新田は怒りが頂点に達するもホテルマンとしてのたしなみを自然と見せていく。

 

郷に入っては郷に従えという言葉があるように、その場所ではその場所ならではのルールがある。だから新田もホテルに潜入しているのだからイチホテルマンとしての身だしなみと心構えを少しづつ身に着け変化していく姿というのは、ホテルマンをリスペクトしていくことからなんだということをこの映画は木村拓哉という役者を通じて伝えています。

 

 

バディムービーの要素をキチンと取り入れた映画。

お客様の身に何か起きたらそれはホテルマンとして恥ずべき事。そう心がける山岸も最初は潜入捜査としてフロントに立つもギラギラした目でお客様を睨みつける新田に苛立ちを隠せません。

 

お得意様である重役の男性が、チェックアウトを早く済ませたいが列が進まず苛立っていた時に、順番を守れと詰め寄る新田。

ひと悶着になる前にすかさず臨機応変に対応する山岸。

お客様がルール。ホテルマンとしての鉄則を忘れないようにと彼に叩き込んでいく山岸は、徐々にホテルマンらしさを見せていく新田に信頼を寄せていきます。

 

そんな彼女も新田の観察眼によって要注意人物を見つける能力に驚いていく。

視覚障碍者の老婆を一目見ただけで怪しいと言い張る新田に、そんなはずはないと反発する山岸。

視覚を失った人にとって聴覚と触覚は必要不可欠、にもかかわらず手袋をしているのはおかしい、また足跡だけでホテルマンがもう一人いると当たり前に認識しているのも不自然だという新田の推測は、山岸のホテルマンとしてのプライドが許せませんでしたが、いざふたを開けると犯人ではなかったものの、確かに変装して宿泊していたことが判明。

これを機に、山岸は彼の鋭い感覚とプロ意識ならお客様が事件に巻き込まれないで済むかもしれないと徐々に信頼を置いていきます。

 

 

このように全く違うタイプの人間が、最初こそ対立するものの、徐々に心を開き互いを認め事件を解決していく構図は、これまで数多く世に出た「バディムービー」の要素を多く含んだ作品と同じだったのではないでしょうか。

郷に入っては郷に従えを学び彼女を信頼していく新田と、その能力で怪しい人物を特定しお客様とのトラブルを回避できた事で、彼に一目置くようになる山岸。

終盤に大きな溝が生まれてしまうが、今回の事件によって宿泊客に何かあれば職を辞する覚悟という互いのプライドが再び信頼関係を築いていく姿は、バディムービーとして非常によくできていたように思えます。

 

 

とはいうもののリアリティに欠ける。

今回のマスカレードホテル、そんな異なる職業によるバディムービーの要素を含んだ作品ではありましたが、映画の組み立て方としてはやはり無理がある部分がいくつか見られます。

 

一つは、連続殺人事件の詳細が分かりにくいということ。

3つの殺人事件が実はつながっていたきっかけが現場に残されたメッセージによるもの、というのはあらすじにも書いてあるので理解は容易ですが、新田は捜査線上に浮かびあがった人物が気がかりでなりません。

ただその人物にはアリバイがあり、捜査本部としてはこれ以上追わないという方針になっていました。

しかし直前までバディを組んでいた能勢の協力と山岸とのふとした会話をきっかけにより、アリバイのトリックが崩せそうになるというもの。(これに関しては裏付けとってねえだけじゃねえか、というツッコミも)

じゃあその人物がやはり犯人なのか、となるわけですが実はそうじゃないという流れになるんですが、これが非常にわかりにくい。

 

3つの事件とこれから起きるであろう事件は同じ犯人だ、というのに対し、新田はそうは思っていないもんだから、一体誰を追っているんだ?となるんですね。

しかも結局この3つの事件は別の犯人の犯行によるものとわかり、新田の追っていた人物は結局犯人だったわけですが、黒幕ではない。

追いかけていたものが要は振出しに戻るというのが中盤で判明するんですが、こういう事件は観ている方からすると非常にややこしい。

 

こっちは犯人は誰だろうと考えながら見ているのに、その考え一旦忘れて~と言われてるようなもんです。

きっと原作ならこの辺りが快感なんでしょう。ミスリードってヤツですね。作者にしてやられたわけですから。

しかしその「ヤラレた!」ってのを映画で表現させてくれないのが不満なのです。

もっと細かく言うと、再現VTRのようなものが羅列し、相関図を重ねながら会話シーンを挿入していく演出方法を取り入れているんですが、どうにもキレイな運びには感じない。2時間サスペンスもののよくある演出なんですけどね。

だからこの場合に関して言えばもっと丁寧に説明してほしい、というのが僕の不満の一つです。

 

まぁそこで不満言っても本筋と関係なかったんだから、ってのはあるんですが。

 

 

もう一つはリアリティに欠ける部分。

これ潜入捜査です。関係者以外がいる前でべらべら事件の経過など話してはいけません。

そしてホテルマンはお客様のいる場所の前では私語は慎むのがプロとしてのルール。

にもかかわらずロビーで普通に新田と山岸がお客様のいる広間でぺちゃくちゃ話しているではありませんか。

そういうのはせめてお客様の見えない場所で話すのが鉄則なのでは?

 

あとはストーカー対策。

お客様に部屋番号をとっさに教えてしまったという件がありますが、あれどんな場合であれ始末書モノなのでは?

この人が来たら部屋を教えないでくれというお客様がいて、実際にその追われている男性が宿泊しました。

以前似たようなケースがあり、何とかして宿泊させないようにしたというエピソードが語られましたが、なぜか山岸は動揺してその追われているという男性をチェックインさせてしまう。

その件を女性に謝りに行く際、その男性の部屋番号を教えてしまう。

するとその女性は逆に男性の部屋を訪ねてしまうことに。

要は女性が男性を追っていたというケース。

まぁ結果離婚届を渡しに尋ねたという夫婦のエピソードで、これが後に本筋に絡んでくる伏線にもつながる話だったんですが、その事後処理ちゃんとやったのかなぁと。

まぁどうもいいツッコミですがw

 

また一流ホテルという割にはエントランス狭くないですか?そしてロビー狭くないですか?

正月映画らしい豪華な映画を用意したんだろうなと思うんですが、いかにもちゃっちい。

昔六本木の大きなホテルの清掃職員を日雇で働いたことがあって、ロビーの清掃を任されたんですが、一人でやるにはあまりに広すぎていやになったことがありまして。

そこに比べるとまぁ狭い。

ロビーって待ち合わせの場所としても使うから、劇中のホテルのようにあんなに人が肩ぶつかるくらい行きかう場所だったら逆に気が散ってなんもできないですよ。

何が言いたいってホテルのロビーを明らかにセットで作ってるのが見え見えで、そこはもう高嶋政伸の「HOTEL」のようにちゃんとホテルをロケーションとして手配して撮影してよ!せっかくキャスト豪華なんだからその辺ももっと豪華にして!と。

(どうやらロケ地はロイヤルパークホテルのようでしたが、多分客室だけだよなぁ)

ちなみにホテルの裏側はあんな感じでスタッフがごった返してますw

 

 

最後に

不満といってもまぁ細かい部分が気になりました程度の事なので、こいつどこ観てんだよ!新田と違う観察眼もってんじゃねえよ!とツッコみたくなる気持ちもわかりますが、どうかお気になさらずに。

 

やはりTV映画の素晴らしいところは何でもかんでも丁寧に順を追って話が進んでいくところ。

ペーパーウェイトがやたらチラチラ映ったりするのは絶対この後重要なアイテムになるんだろうなってのは誰もがお気づきになると思うし、ちゃんとエピソードで語られることはその後のエピソードに繋がるようになっているし、犯人は誰なのかってのも、キャスト観ればわかるっしょ?明らかにこの中でギャラが違う人いるでしょ?と。

まぁ監督主演が彼なら・・・おーっと!これ以上は詮索しないで!!

 

まぁミステリーとしては意外性が特にないのが残念な所ではあります。

 

あとはもう木村拓哉の変化ですよ。あれだけふてぶてしいいわゆる90'sのキムタクが、HEROやグッドラック以降のTVドラマで見せた正義感あふれる真面目な大人へと変化する。

ある意味彼のこれまでの役者人生を総括するかのような映画だったのでは?

 

あとエンドクレジットで知ったんですけど、友情出演であのお笑い怪獣が出演していたようで。どこにいた?全然わかんなかったぞ。エレベーターの中?

 

とにかく彼と長澤まさみという2大キャストが主演した映画ですから、僕のような戯言など鵜呑みにせず見に行ってほしいものです、はい。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10