モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「土竜の唄FINAL」感想ネタバレあり解説 生田斗真が裸一貫で男気を見せた完結編!

土竜の唄 FINAL

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まさか3作も製作されるとは思ってもみませんでした。

 

全編ダダ滑りのギャグをカメラ回しっぱなしで流す、手を抜いたかのような撮影。

とりあえず裸と気合いとアクションをそれっぽく見せれば「画になる」という考えは、正直許せるものではありません。

 

前作から5年が経ちますが、ヤクザの描き方に変化はあるのでしょうか。

一応前作では「暴対法」がきっかけで、恨みを持つ男によって抗争が勃発する様を描き、現代ヤクザの厳しさに触れてはいましたが、結局はトカゲのしっぽ切り程度で本丸は無傷というもの。

 

今の現状を考えると、いくら潜入捜査官とはいえ玲二もかなり危険だと思うんで、その辺も描いたりするんでしょうか。

 

・・・と、いくら真面目に語っても所詮本作はアクションコメディ。

風刺も問題提起もありゃしません。

笑えれば、それでいいのです。

 

2作とも低評価だったモンキーですが、3度目の正直を望んで楽しみたいと思います。

もしかして2度あることは3度あるのか。

笑えれば、それでいのだ!

というわけで早速鑑賞してまいりました!

 

作品情報

累計発行部数950万部を誇る高橋のぼる原作の大ヒットコミックの実写化。

 

麻薬撲滅のために日本最大のヤクザ組織に潜入捜査することになった主人公が、度胸と根性と気合いでピンチを切り抜けていく様をギャグてんこ盛りで描く人気シリーズ完結編。

 

前作、前々作に引き続き、実写化映画を任せたら手堅く仕上げる三池崇史が監督を、TVドラマ「俺の家の話」が大好評だった宮藤官九郎が脚本を手掛けるという、最強タッグ。

キャスティングも、生田斗真堤真一といったレギュラー陣に加え、ヤクザの会長の息子役に「孤狼の血LEVEL2」での演技が高い評価だった鈴木亮平が出演。

同じヤクザでも180度違う演技に期待したい。

 

果たして今回も「銃弾をも通さない堅い愛」を武器に、バッチ来い!!で敵をぶちかますのか!?

 

 

 

 

 

あらすじ

 

警察学校創立以来、最低の成績で卒業。

始末書枚数、ぶっちぎりのワーストワン。

ちょっぴりスケベだがまっすぐで警察官・菊川怜二(生田斗真)がある日突然、潜入捜査官”モグラ”に任命!

 

日本最凶のヤクザの組織に潜り、トップの轟周宝(岩城滉一)を挙げる事を命じられる。

 

潜るところまで潜った玲二の最後の任務は、過去最大の取引額6000億円の麻薬密輸阻止!

最大のヤマ場の舞台は、”海上の楽園”こと超豪華客船!

そして、現れた最強にして最凶の敵、ラスボスの長男、裂雄(鈴木亮平)!

 

謎のフェロモン美女・沙門(滝沢カレン)にハメられ、恋人・純奈(仲里依紗)との愛の修羅場も訪れ、モグラ史上最悪の危機が襲うなか、果たして玲二は轟周宝をブタ箱に入れ、”キング・オブ・土竜”となることができるのか!?

 

そして魂の兄弟、不死蝶・パピヨン(堤真一)との関係は!?

 

さぁ、みんなで、ファイナル、バッチ来ーーーーい!!(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

監督

本作を手掛けるのは、三池崇史。

 

2020年に公開した「初恋 First Love」では、好きなことをがっつりやって見せてくれたことに歓喜した映画ファンも多かったと思います。

 

とはいえ、彼の最近の作品のほとんどは実写化映画がメイン。

僕のブログでは大体ボロクソ言ってますが、本作もその仲間入りを果たしてしまうのか。

とりあえずお色気シーンがあれば許すw

 

他の作品はこちらをどうぞ。

 

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キャラクター紹介

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  • 菊川玲二(生田斗真)元・警官。極秘に潜入捜査官(モグラ)となり日本最凶のヤクザ組織に潜入中!おバカでスケベだが、曲がったことが大嫌いなまっすぐな男。

 

  • 日浦匡也(堤真一)・・・数奇矢会日浦組の組長で玲二の兄弟分。通称「クレイジーパピヨン」。ケンカが強くて女にモテる、麻薬嫌いの任侠の漢。蝶が好き。

 

  • 轟 裂雄(鈴木亮平)・・・轟周宝の息子であり後継者。世界各国のマフィアから悪の帝王学を学んだ百戦錬磨の百獣の王。

 

  • 轟 周宝(岩城滉一)・・・日本一狂暴なヤクザ・数奇矢会のドン。玲二が狙う最終目標の大悪党。冷徹なラスボス。

 

  • 若木純奈(仲里依紗)・・・谷袋警察署交通課婦警、そして玲二の最愛の恋人。とあることから玲二と愛の大修羅場を迎える。

 

  • 沙門夕磨(滝沢カレン)・・・通称「サーモン」。警視庁組織犯罪対策部長。轟周宝逮捕の指揮をとるキラッキラな美女。実は酒見の娘。

 

  • 猫沢一誠(岡村隆史)・・・久々の登場!玲二の敵か?味方か?数奇矢会と対立する関西系ヤクザの元若頭補佐。ダイヤモンド差し歯をしていて口癖が「ニャー」。

 

  • 胡蜂(菜々緒)・・・女殺し屋。美しい蹴り技と電撃ムチを武器に、香港で散々な目に遭わされた玲二への復讐をうかがう。

 

  • 福澄独歩(皆川猿時)・・・麻薬取締官。額が膨らんでいる。
  • 酒見路夫(吹越満)・・・谷袋警察署署長。玲二を潜入捜査官に任命した。
  • 赤桐一美(遠藤憲一)・・・潜入捜査官養成係。玲二に潜入捜査官のイロハを教えた。

(以上HPより)

 

 

 

 

 

 

 

FINALに相応しい圧倒的な結末となるのか!?

1と2作目を仕方なく見ただけの男なんで、そこんとこよろしく!

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

シリーズ史上一番笑えて一番エロい(?)

脱線しまくりだけど玲二がしっかり筋を通した娯楽大作でした!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ

イタリアマフィアとの麻薬取引に同行した玲二。

互いがいがみ合う状態の中、崖に縛られカモメにあそこをツンツンされる拷問を受けた玲二の、体を張った交渉でなんとか取引に合意。

 

帰国後、取引目前で麻薬の製造工場が爆破されたことや、覚せい剤を混ぜたパスタを輸入することで税関の目を逃れるというとんでもないやり口でブツが運ばれることなどをジャスティストリオに報告。

 

いよいよ本丸である轟周宝逮捕に向けて王手をかけた争いにあると同時に、兄弟の絆を交わしたパピヨンに正体を明かすことへのためらいを感じる玲二であった。

 

 

パピヨンに呼ばれた玲二は、パピヨンから反旗を翻した罪により処刑される目に遭ってしまう。

どうやら玲二がクーデターを起こしたという情報が飛び込んだからだ。

 

しかしこれはサプライズ。

組を一堂にしての玲二の誕生日パーティーのためだった。

夜通し盛り上がるパピヨンや組員の姿を見て、刻一刻と迫っている轟周宝逮捕というゴールと彼らとの別れに、より複雑になる玲二。

 

玲二は、轟周宝に息子・列雄がいることをパピヨンから知らされる。

彼が少年時代、子守をしていたのがパピヨンだった。

当時二人で南米に行き、珍しい蝶を捕まえた烈雄だったが、パピヨンはコカインの元となるコカから亜種へとなった蝶であることを説明し、烈雄を道を外さないように諭したことがあるにも関わらず、結局親父とお案じ道を歩んでいることを悔やんでいた。

 

そんな烈雄の足取りを追っていると、偶然玲二がイタリアに会長のお供して同行した日程と同じく、烈雄がイタリアに行っていたことが判明。

マフィアとの麻薬取引の情報を掴んだパピヨンは、製造工場を爆破したのだった。

 

クスリに手を出す極道は外道というほど、クスリを憎むパピヨンは、なんとかして轟周宝を会長の座から引きずり下ろし、新生数奇矢会を立ち上げたいと躍起だ。

轟を逮捕したい玲二と、始末したいパピヨン。

目標は同じだが、片づけ方の違いに、玲二はますます複雑な気持ちを見せるのだった。

 

 

三日後に横浜港で行われる取引を現場リーダーを任された玲二は、経過報告と段取りを轟周宝に説明しようとした途端、上空からヘリが襲来。

降りてきたのは、轟会長の息子であり数奇矢会の跡目を継ぐ轟烈雄だった。

 

アメリカ、メキシコ、ロシア、中国など渡り歩き、あらゆる裏社会と関係を築いてきた烈雄は、会長からイタリアマフィアとの取引を任されることになり、轟周宝をアゲることが目的である玲二は、運転手へと役目を変更され戸惑う。

 

縁日の夜、ようやくプライベートを満喫できると意気込む玲二は、純奈と自宅で火鍋を食べながら、最後の仕事を終えた後にプロポーズをしたいと告白。

しかし、イタリアでの出来事を話すうちに、ボロが出てしまった玲二は、純奈の怒りを買ってしまい、火鍋の汁をかけられたりスマホを鍋の中に沈められたり、こっそりタンスにしまってあった婚姻届をも鍋の中に沈められ、恋人関係を解消させられてしまう。

 

傷心の玲二だったが、たまたま通りかかった飼い犬におしっこをかけられ浴衣を汚されてしまう。

飼い主はお詫びに家に来て着替えを、と誘われる。

あれだけ恋人を裏切ってしまったにもかかわらず、しかも背後に見える怪しい人影からハニートラップだと分かっているのに、飼い主が美人であることから頭よりも体が反応してしまうスケベ丸出しの玲二。

 

見事に拉致された玲二は、謎の美人女性から尋問を受ける。

お前は誰だ、もしかして潜入捜査官なのでは?それともただの国際指名手配?

潜入捜査官であることは、どんな拷問を受けても決して明かしてはいけない掟。

あらゆる色仕掛けをかけられて体が反応しても口を割らない玲二。

 

拷問を何とかクリアした玲二は、謎の美人女性が警視庁の本部長であることを知らされる。

ジャスティストリオも登場し、管轄外である横浜での陣頭指揮を彼女がとることになったための自己紹介の目的で、玲二を拉致したのだった。

 

 

大型免許を持ってない玲二に運転手をつけた烈雄が呼んできたのは、宿命のライバル猫沢。

再会するや否やぶつかり合う二人に、烈雄はしっかりミッションを遂行してもらうために、GPS機能の付いた首輪をつける。

この首輪は、二人が離れると自動的に爆弾が爆破する仕掛けになっていたのだった。

 

2人は取引当日まで行動を共にし、取引現場に急ぐ。

 

総量10トン。末端価格にして6000億円にもなる麻薬取引が始まった。

轟周宝が取引現場に現れ、取引をする姿を抑えれば警察の勝ちだったが、彼は現場に現れることなく、烈雄が取引に応じた。

 

なんとかして轟周宝の居場所を確認しようと単独行動に出た玲二は、別れを切り出された純奈と遭遇。

これから傷心旅行と称して豪華客船で行われる婚活パーティーに参加することを知らされる。

悔しがる玲二は、事前に本部長から手渡された照明弾を撃ってしまう。

 

本部長が照明弾を追っていくと、轟周宝の姿を発見。

彼は豪華客船の最上階スイートルームから、望遠鏡でブツを確認していたことが判明する。

 

そしてブツを運ぶ玲二と猫沢は税関へ。

パスタになったとしてもX線検査と麻薬犬を使えば、物的証拠として押収されることを計画していた警察だったが、いつのまにか普通のパスタとすり替わっていた。

なんと玲二と猫沢は囮だったのだ。

しかも二人は離れていないのに首輪のランプが点灯。

焦る玲二は猫沢を振り払い、皆が危険にさらされないように遠ざかるが、爆発したのは猫沢の首輪だった。

 

怒りがこみ上げる玲二は、ブツが運ばれた豪華客船と乗り合わせた轟周宝を逮捕するため、治外法権である船に単独で潜入することを皆に告げる。

いよいよ最終決戦。

果たして玲二は、烈雄を倒し、轟周宝を逮捕できるのか。

パピヨンに正体を明かすことができるのか。

同乗してしまった純奈を助けることはできるのか!

 

というのが、だいたいのあらすじです。

 

毎度毎度バカバカしい映画

シリーズ3作に渡って潜入捜査官のハラハラドキドキな修羅場と、それを着合いとLOVEで乗り越える玲二の姿を見せる完結編は、溜めに溜めたフリとオチによる笑いがダダ滑りを越えて吹いてしまうシーンや、突然インサートされるお色気シーン、もはやお前たち無能すぎやしないか?と首をかしげるも愛してやまないジャスティストリオの面々、そして回を重ねるごとにパワーアップを重ねるパピヨンとの深い絆にウルっとしてしまう、笑いあり涙ありLOVEありだった堂々のフィナーレでした。

 

冒頭から「なんでこんな映画が3作も製作されるんだ?」なんてつぶやいてしまいまいたが、いざ鑑賞すればやっぱり最終作ということもあって、色々赦せてしまう心の緩さが出てしまいました。

イイじゃない、こういう超くだらない映画があっても。

それでいて「麻薬はダメ!絶対!」だの「反社はダメ!絶対!」と掲げるスローガンをこれでもかとぶち込んでくる説教加減。

このバランスがシリーズ史上一番マッチしていたのではないでしょうか。

 

今回轟周宝をようやく逮捕できるというゴール直前へのドキドキ感と共に、そのゴールは自分の正体をばらすことになるという危険度MAXな部分にも言及。

さらには潜入捜査官のくせに、あまりの男気に惚れちまっている兄弟パピヨンとの別れをも示唆した物語になってるわけです。

 

だからぶっちゃけ本作の一番の盛り上がりは、逮捕以上にパピヨンとの別れが良ければそれでいいみたいな気持ちがありました。

果たしてパピヨンは玲二の正体を知った時、どんな反応をするのか。

裏切り者なのか、それとも兄弟のままでいるのか。

もちろん警察とヤクザはつるんじゃいけませんが、そんな立場を越え、これまで築き上げてきた友情や絆とどう向き合うのかが焦点になってくると。

 

だから宣伝文句に「涙あり」と記載してるんですよね。

 

それは見てのお楽しみということで、さっさと面白かった心を語っていこうと思いますが、何といっても冒頭のシーンから笑わせてくれます。

 

イタリアマフィアといがみ合ってるせいで全然交渉が進まないことに苛立った玲二は、急に裸になって激オコで啖呵を切ります。

すると崖の真ん中ではりつけにされ、股間にマスカルポーネチーズを塗りたくられた上に顔が描かれた壺をはめ込まれ、カモメに体中突かれるという拷問を受ける羽目に。

 

乳首を噛まれ、股間を突かれる玲二は、悶絶しながらもなんとかこの場を凌ごうとあらぬ妄想をし始めるではありませんか。

裸エプロンになった恋人・純奈を妄想すると、さっきまで垂れ下がっていた股間にかぶさった壺が上を向くではありませんか。

男の子ならわかりますよね、この仕組みw

 

要はこの壺が落ちてしまうと塗りたくられたチーズめがけてカモメがさらに突いてくるので、玲二は踏ん張っていたのであります。

 

しかし、土竜の唄を歌い始めた瞬間ジャスティストリオが脳内に浮かんできたことで、壺は下向きに。

いかんいかん!と今度は今回のイタリア旅行で出会った美女ロザリアとの思い出を妄想し復活!

これで拷問を凌げる!と思った瞬間、玲二の「レイジ」が膨張し過ぎて壺が粉々に!

結局、カモメに股間を突かれる拷問を受けてる羽目になってしまうという、冒頭から超くだらないシーンでありました。

 

しかし生田斗真よ、30後半にもなって一体何をやってるか。

いや逆だ、よくあんな体を張った芝居をこの歳になっても、まるで20代のテンションできるものかと。

役者って、すげえな。

 

 

生田斗真の爆上げテンションはこれだけでありません。

滝沢カレン演じる本部長サーモンのお色気にもガン見。

ここはもう観衆向けのお色気サービスでもあるんですが、胸の谷間やパンチラで玲二はおろか、モンキーまで悶絶するエロさ。

見事に鼻の下を伸ばし拉致される玲二は、目隠しをされてサーモンから拷問を受けます。

囁き声で耳元で話し出すサーモン。

膝の上にまたがって腰をゆするサーモン。

慢性的ドMモンキーは思いました。

「おい生田!そこ代われ!」と。

目隠しで滝沢カレンにそんなことされるなんて!俺も役者になればよかった!と。

 

しかし夢も一瞬で覚めます。

この後サーモンは彼を素性を暴くために更なるお色気拷問を開始。

何と激しい口づけをするではありませんか。

これには玲二も、玲二の「レイジ」も黙っているわけにはいかない。

どうする玲二!

実はこの激しい口づけをしていたのは、ジャスティストリオのマトリ捜査官・独歩。

皆川猿時によるディープで激しい口づけは、もちろん笑うとことではありますが、あまりの吸い込み具合に、モンキーはおろかモンキーのモンキーも萎んでしまいました。

さすがにカレンちゃんはそこまでやってはくれませんでしたねw

 

生田斗真はやっぱりすげえな、いや皆川猿時がすごいのか。

 

生田斗真はこの後も、ナイナイ岡村演じる猫沢とも激しい口づけを交わすことになり、幾ら体を張った芝居とはいえ、苦悩の連続だったことでしょう。

ここで言うのもなんですが、斗真くん結婚おめでとう。

 

 

他にもバカバカしいシーンは盛りだくさん。

ケツに矢が刺さったままの烈雄や、シリーズ史上一番サイボーグ化しているパピヨン。

とうとう高速スピードで壁を走ったり、海中から飛び上がる際には靴の裏からジェット噴射して上がるなど、最強ヤクザとしてのメンツを保ってましたね。

 

あとは純奈との修羅場では、額からとんでもない量の汗をかく玲二。

このあと火鍋をかけられる仕打ちを受ける姿を、溜めに溜めて流すクドさもありながらカットなしで見せる手法は三池監督ならでは。

 

三池監督関連で言えば、今回特に笑いのシーンはくどいです。

何故にそんなに時間割いてやるんだ?ってくらいやります。

烈雄がパスタを蒸留させてクスリに戻すシーンでは、玲二がポケットに忍ばせたスマホのボイスメモアプリをつけようと手探りでチャレンジするんですが、その下のアプリにある「最強のエロ動画」を間違えてクリック。

 

思いっきり喘ぎ声が流れてしまうという焦る展開だったんですが、なぜここでスマホの画面を全部見せてしまうんですかね~。

ここは隠してボイスメモ作戦完了!と思いきや、間違って違うアプリ立ち上げてました!って見せ方の方が面白いと思うんですけどね~。

 

他にもいろんな場面で、オチを取り方が下手くそというか。

何故手の内を最後まで隠さずに、タネを見せてしまうんだろう?というシーンが多々あり、この辺はクドカン脚本なのに勿体ないなぁと。

 

前から思ってたんですけど、クドカンが脚本の時は彼は現場に現れないことを自分に課しているなんて話を聞いたことがあります。

そこで自分がイメージしたものと違うからと言ってあれこれ指図するのは違うと。

だから監督に任せていると話してたんですが、三池監督の作品ならもっと言うべきなんじゃないかなと。

完全にクドカンが醸し出すしょうもない笑いの数々が台無しになってやしないかい?と思ってしまうんですよね~。

 

まぁ見てる僕が言う立場でもないんですけどね。

作品をよくしたいのであれば踏み込んでもいいのかなと。

 

最後に

とにかく僕は仲里依紗が裸エプロンの姿で登場してくれただけでも見る価値のある作品だったのではと思います(このドスケベが!)。

第1作目では主演の二人とも20代でしたが、まさかこの歳になっても体を張って演じるなんて、当時は想像もしなかったでしょうね。

 

でもそれを仕事と割り切って見せる姿は役者としてカッコイイのではないでしょうか。

決して脱ぐことが偉いとかすごいのではなく、エンタメとして必要であるならばやるという心意気が素晴らしいと思うんです。

 

 

また「ヤクザと家族」や「すばらしき世界」でも言及されていた今の反社の立場にも物語ではしっかり言及されています。

彼らはもはやスマホの契約も保険証も作れない立場。

どうやってしのぎを削っていくかという問題に対し、さらに悪に手を染めたのが数奇矢会のたどった道ったわけです。

それを「親がカラスを白いと言えば、白い」という妙な掟を作って「新しい」とご変換する組に、啖呵を切る昔気質のパピヨンを見せることで、古臭くも男気溢れる極道を見せてくれるわけです。

 

あくまでこれはフィクションでありコメディですし関わりたくはないですが、キングオブ男ですよパピヨンは。

 

長々と書いてしまいましたが、非常にくだらない映画でしたけど、シリーズの中では一番楽しめた作品でした。

色々俺の中の男が出てすみませんw

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10