プレデター:バッドランド

まさかの配信オンリーになってしまった「プレデター:ザ・プレイ」。
プレデターが地球に降り立った最初の戦闘を描いたSFアクションですが、なんと時代は17世紀。
よって相手はネイティブアメリカン、コマンチ族なんですね。
しかも主人公は戦士を夢見る女性。
このプロットは画期的でしたし、過去作に繋がるアイテムが登場したのもプレデターファンを驚かせた作品だったと思います。
そして本作「プレデター:バッドランド」は、前作であるザ・プレイと同じ監督が担当することから、新章と銘打って入るものの繋がっているのではないかと予想されています。
さらに今回は狩る側だったプレデターが最悪の地で「狩られる」側に回る、そして壊れかけの女性アンドロイドを相棒にするというこれまた前作に続いて画期的な試み。
で!
このアンドロイドがウェイランド・ユタニ社製ってんだから困ったもんだ。
ユタニ社って言えば「エイリアン」シリーズの忌まわしき企業ですよ。
これどういうことですか?エイリアンVSプレデター再びって伏線なんですか?
しかも初のアニメシリーズとなった「プレデター最凶頂上決戦」にザ・プレイの主人公ナルも登場したっていうじゃないですか。
とにかく本作が今後を左右する物語であることは確実。
何がどう繋がりどう交わるのか必見の1作になりそうです。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
宇宙の様々な惑星を渡り歩き、その惑星に生息する「攻撃力(兵器力)に富み危険性の高い動物を狩猟すること」を重要な民族的文化としている、人型知的生命体・プレデター。
1987年の第1作以来、人類と宇宙最凶の戦士プレデターの死闘を描き続けてきた本シリーズに、シリーズ初となる“主人公プレデター”が誕生した。
生存不可能と謳われる最悪の地「バッドランド」に追放された若きプレデター・デクが、謎の半身アンドロイド・ティアと共に、より強い獲物を求めて戦うという異色のコンビによる極限のサバイバル映画。
シリーズ4作目にあたる「プレデター:ザ・プレイ」の監督を務めたダン・トラクテンバーグが本作も担当。
「シリーズに新しい風を吹かせたかった」、「これまで“狩る側”だったプレデターを主人公にすることで、彼らが直面する試練や葛藤を描きたかった」と明かし、観客に従来の敵としてのイメージを超えた共感を呼びかける。
まだ未熟なプレデター・デク役には、ディミトリウス・シュスター=コロアマタンギが、そして寡黙なデクに対し、やたら話しかける半身のアンドロイド・ティア役を、「名もなき者」、「20センチュリー・ウーマン」のエル・ファニングが演じる。
これまで宇宙一のハンターとして圧倒的な力を見せつけてきたプレデターだが、今回は仲間との共闘はご法度だった仕来りを解除し、異色のコンビで戦いに挑むほか、従来のプレデターよりも未熟な存在の主人公として登場するなど、新しい風を吹かすこと間違いなしの作品となっている。
果たして二人は最悪の地で自身の強さを証明できるのか。
あらすじ
「バッドランド」に追放されてしまった掟破りの若きプレデター・デク(ディミトリウス・シュスター=コロアマタンギ)は、より凶悪な獲物を狩るべく激闘を続けている。
異形の⽊のクリーチャーが生い茂り、空からは容赦なく敵が襲ってくる最悪な旅路の中でプレデターは謎に満ちたアンドロイドの少⼥(エル・ファニング)と出会い、思いがけず協⼒関係を結ぶことになる。
そこで、デクは彼女から「この“最悪の地”では、あなたは獲物」だと告げられる。
狩る者であったはずのプレデターが“狩られる側”となったのだ。
無数の棘を持ち、実を爆弾のように破裂させる危険な植物や、驚異的な破壊力を持つ恐ろしい生命体などからの襲撃を受け、狩られる立場となったプレデターが立ち向かっていくのは、シリーズ史上最凶の敵。
若きプレデターは果たして、「バッドランド」で生き残ることができるのか?(FashionPressより抜粋)
感想
#プレデター : #バッドランド 鑑賞。DUNEのような世界でC-3POとR2-D2のようなカタチで共闘。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) November 7, 2025
よくできた話だしこれはこれで面白い。
しかしこの物語をプレデターでやる意義は見出せない。
これなら猿の惑星でもSWでもジェイソンボーンでも出来る。IPでなくオリジナルで観たかった。 pic.twitter.com/H9faU5SDCW
面白い、面白いのよ。
でもよ、プレデターってこんな物語でいいのかね?
せっかく劇場に帰ってきたんだから、やっぱり「捕食者」として人間を襲ってほしいんだよね。
以下、ネタバレします。
ざっくりあらすじ。
ヤウージャ族は決して誰かと狩りをしてはいけない。
そんな掟から始まる新たなプレデターシリーズの物語は、主人公デクが一人前の捕食者として認められるために、兄クウェイと1対1の対決に挑む。
兄に勝てないデクは、兄の薦めで「ゲンナ星」にるカリスクというクリーチャーを倒し、首を持って帰ってくることを提案する。
するとそこに一族の長であり2人の父である王が帰還。
一族の恥とデクを罵った後、父は兄に弟を殺すよう命じる。
しかし兄は身を挺して弟を守り、父によって殺されてしまう。
兄の計らいで宇宙飛行艇に強引に乗せられたデクは、その足でゲンナ星へと旅立つ。
不時着するや否や、ゲンナ星の様々な植物や生物に襲われるデク。
森に行けばまるで木の枝でできた触手のような植物に襲われ、ひとたび歩けば空を飛ぶクリーチャーの住処に入り込んでおり、毒針を飛ばす植物によって攻撃される。
するとそこに、1体のアンドロイドが声をかける。
名前はティア。ウェイランド・ユタニ社製のアンドロイドで、彼女もまたこの星でカリスクの偵察としてやってきていた。
しかし、カリスクとの対決で下半身を失っており、身動きが取れない。
デクと「助ける代わりに度に同行させてほしい」と条件を提示されるが、ヤウージャは常にン一人という掟を破るわけにはいかない。
しかしとっさに助けてしまったこともあり、泣く泣く「道具」という認識で同行させることに。
腹が減ったデクは、道中バイソンを狩ろうとするが、辺り一面カミソリ草で覆われており近づくことができない。
すると背後からゴラムのようなクリーチャーが出現。厚い皮膚を利用してバイソンに攻撃を仕掛ける。
負けてられないデクは、木々を利用して攻撃を仕掛け、クリーチャーよりも先に仕留めることに成功。
しかし森の上から別のクリーチャーがデクを捕食しようと口を大きく開けて飲み込もうとする。
すると、先程のクリーチャーがデクとティアを助けることに。
夜の寝床にまでついてきたクリーチャーを、ティアはバドと名付ける。
腹が減っているバドに仕方なく食べ物を分けてやるデクは、バドにマーキングされ「家族」と認識される。
デクがすること成すこと真似するバドに、少々鬱陶しいデク。
少しづつ「家族」というカタチが生まれた瞬間だった。
なぜヤウージャ族は孤独に狩りをするのか尋ねるティアは、本当に強いのは「オオカミ」だと語る。
その中でも「アルファ」と呼ばれるオオカミは、家族を守るために戦うから強いと告げる。
デクは一度手合わせ願いたいとつぶやく。
カリスクの縄張りでティアの下半身を見つけたデクだったが、ティアは共にゲンナ星にやってきた妹テッサに居場所を送信させていた。
彼女が来ればデクは連行されてしまうことを告げ、この場から逃げるよう忠告する。
裏切られたと思ったデクは、全壊のユタニ社製の機材に火をつけ、カリスクをおびき寄せ、1対1の対決に挑む。
デクより一回りも二回りも大きいカリスクは、デクが何度切っても再生するクリーチャーだった。
中々とどめを刺せないデクの前に、テッサらユタニ社のアンドロイドたちが、ヤウージャ族が使うアイテムでカリスクとデクを凍らせ捕獲に成功する。
機内でティアはデクを介抱するよう促すが、テッサは「これも任務の内」と拒否。
デクの体に注射を打ってDNAを採取しようとするテッサを見た、ティアは彼女を裏切る行動に出る。
ティアの協力で脱出に成功したデクは、再びカリスクと対決した場所に戻る。
するとそこには、置き去りにしたはずのバドが、カリスクの匂いを嗅ぎつけ佇んでいた。
デクは、バドがカリスクの子供だと知る。
オオカミの話を聞いたデクは、本当に強い者になるため、「家族」を守る決意を固める。
武器の少ないデクは、自分が乗っていた飛行艇に戻り、欠けた仮面を手にし、道中出くわしたクリーチャーや植物を回収し、自分の武器としてこしらえていく。
一方修理に出されていたティアは、信号を使って自分の下半身を手元に誘導させていく。
それを見たデクらは、足を追いかけティアの居場所までついていく。
一人前になるために訪れたこの地で、デクは本当の捕食者になれるのか。
・・・・とうのがざっくりしたあらすじです。
面白いのだけど…。
それまで人間を襲いまくっていたプレデターを主人公にする、しかも一族の恥と呼ばれるほどの未熟者で、一人前になるためにそれまで掟だった「単独行動」をせず、仲間と共に怪物退治に勤しむという、真逆の発想でシリーズに新たな息吹をもたらした本作。
上映時間100分強という比較的短い尺で、様々なアイテムや植物、セリフに至るまで上手に残さず料理する脚本に拍手を送りたいと思います。
上半身しかないティアを背中に背負って行動するデクは、まるでスターウォーズのC-3POとR2-D2そのもの。
まるでDUNEを意識したかのような故郷から、アバターを意識したかのような森の世界ゲンア星へと旅立ったデクは、まさか兄を父に殺された怒りを抱えて旅立つなんて思いもしなかったでしょう。
そうした設定がどう活きるか見物でしたが、まさか相棒となるティアにも「妹的存在のアンドロイド」を登場させて対立関係を作るとは予想してませんでした。
ティアもテッサに全幅の信頼を置いていましたが、そもそもカリスクと遭遇した際にテッサは自分の身代わりとしてティアを差し出すような形で犠牲にしたのですから、デクと出会った当時はまだそのことに気付いてなかったのかなと推測。
やがて化けの皮が剥がれていくテッサの野心に、ティアの心はそれまで嫌々ながらも「道具」として同行させてくれたデクを信頼していくように。
彼女、劇中でも触れていましたが、テッサと違って感情機能が備わってるんですよね。
テッサと違って観察や偵察が任務だから、必要な要素ということでインプットされてるんでしょうけど、この感情があるからこそテッサとティアは同じ顔なのにまるで違う存在として映っていたわけです。
一方デクの兄クウェイも、捕食者としての掟を重んじる一族の強者として描かれていましたが、実は弟想いの「感情」を持った存在。
捕食者は強くなければいけないという掟に縛られた父とは大違いのキャラとして、冒頭でお涙頂戴の犠牲を払う退場でした。
こうした境遇が物語の中にありながら、道中カリスクの子供だと発覚するバドが加わることで、本当の強さとは何かを巡る物語として生まれ変わっていました。
ちょっとしたユーモアも冴えていたように思えます。
特にデクとティアの関係は、なんだかヴェノムのようにも見えてくる関係。
片や常に怒っているけど実は優しいデク、片やひたすら喋ってばかりで軟派だけど途中まで裏切る気満々のティアと、バディモノとしてお決まりの関係性を構築していくやり取りはなかなか面白い。
片手でティアを救い上げる雑な扱いだったのに、それでは戦うことが難しいからと木の枝を何重にも結んで屈強な紐を作り、おんぶ用にしてティアを背負って移動するというなんて優しいデク。
バドに対して「なんでお前ついてくんだよ!」と嫌がったり、いきなり唾を吐きかけられて「ぐああああっ!!」と怒るデク。
自分のマネされるのも腹立ったんでしょうね。
でもこれまでにないプレデターのシーンだったこともあり、そのやり取りがおかしくてたまりません。
一番笑ったのは、カリスクを呼び寄せる時のデクのガッツポーズ。
ユタニ社の機材に残っていた燃料に火をつけて呼び寄せるんですが、後ろで爆炎が上がっている中、右腕を挙げて雄たけびをするデクの姿が、むちゃくちゃ決まり過ぎていてなんだか笑ってしまいましたw
わざわざあれ見せる必要ないだろwwと思わず心の中でツッコんでしまいましたねw
個人的に盛り上がったのは、デクがティアとカリスクを助けるため反撃の準備にかかる箇所。
それまで出くわした植物を武器として利用しようと準備するあのシーンは、ブチ上がりましたね。
バイソンを仕留めようと近づくも「カミソリ草」なる葉がカミソリでできた草を回収して武器を作ったり、モンスターの住処に入り込んでしまった際に、罠に引っかかってしまった毒針の生えた草を上手にくるんで摘むデク。
また、ハエをエサにする触手が良い活躍してましたね。
ティアに飼い馴らし方を教わってはいたものの、まさか手懐けるまでに至るとはw
いつも肩に付けていたレーザービームをテッサに奪われちゃったんで、こいつが代わりとなって活躍するんですよ。
敵のアンドロイド兵に向かって硫酸めいた液を吐き出させ、一網打尽にしていく姿は面白かったですね。
膨らむと爆発する虫を小型爆弾として使うなど、あらゆる植物を利用して反撃に挑むデクの賢さは、さすがプレデターだけあって頼もしかったですね。
クライマックスでも、テッサがまさかエイリアン2でリプリーが乗っていた機械用のスーツに乗り込んで戦いに挑んでくるとは思いもしませんでしたし、下半身をリモートコントロールして、上半身とコンビプレイをしていく様を、スローモーションでとどめを刺す演出なんかもカッコよかったですね。
・・・とはいえですよ、果たしてこのプロットを「プレデター」でやる意図というか意義ってあったんだろうかってのは非常に疑問なんです。
よく出来た脚本だったし、普通に面白い。
だけど、この話を、例えば「スターウォーズ」でやってもきっと面白いし、FOXで言ったら猿の惑星でも行ける気がする。
なんならジェイソンボーンやMCUなどあらゆるIP作品で使えるパッケージなんですよこれ。
そうなってくると、単純に物語としては抜群に面白いけど、プレデターとしてこれは面白かったって疑問にぶつかるんですよ。
別にこれを西部劇にしてもいいし(多分似たような話あったような…)、他ジャンルで成功するような面白さだった。
だからこそ、この話をプレデターでやってほしくなかったし、一番理想なのは「オリジナル作品」で見せてほしかったという要望。
やはり捕食者なので、今まで通り人間を襲う彼の姿でドキドキしたかったし、なんて醜い顔なんだのセリフを久々に聞きたい。
ぶっちゃけ全作追ってる身ではないので、正史がどれでどれがスピンオフなのかよく分かっちゃいないんだけど、これを正当な続編として見ていいのかもわからない。
「ザ・プレデター」も大好きだけど、あれはシェーン・ブラックだから好きなのであって、あれも別にプレデターでやらなくても良かった話だと思ってる。
要は普通に「プレデター2」の続きである「プレデター3」をやってほしいわけですよ。
あれ、「プレデターズ」って2の続編になるの?その辺もようわからん…。
最後に
とにかく、こんなプレデターは正直見たくなかったけど、これはこれで面白かったんだよねという複雑な気持ちで観てましたw
最後で父と対決し、プレデターに欠かせないアイテム「クローク」を手に入れたデクは、ティアとバドと共に「家族」として旅を続けるんだろう…と思いきや、彼らの前にでっかい空母が見えるではありませんか。
何と母上が帰還したとデクが告げるんですね。
これは続編に繋がる伏線だと理解していいんでしょうが、母は強いんでしょうか…それともシリーズ過去作に繋がるキャラなんでしょうか。
それこそザ・プレイの主人公がアニメシリーズの最後に登場するってことで、色々繋がってくるんじゃなかろうかと予想してましたが、本作ってどこか繋がってました?
がっつりユタニ社が出てくるので、どうもエイリアンと繋がってるように思えましたけど。
カリスクのDNAって結局採取して地球に運ばれてたりするんですかね。そっちの方が気になるなぁ…。
あれこれ言ってますけど、これ舞ったkうプレデターを見たことがないって人でも余裕で楽しめる作品になってるのはさすがだと思いますよ。
キャラを知らなくても話は追えるような優しさがあるし、R指定でもない描写に留めてるから怖くもないし。
バディムービーとして優秀な作品ではありますから。
色々文句は言ったものの続編作るんだったらもちろん見たいと思います。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10
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