モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

Netflix映画「レッドノーティス」感想ネタバレあり解説 コテコテの娯楽大作過ぎて楽しい以外出てこない。

レッド・ノーティス

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今やいろんな作品に出演しているアメコミヒーロー俳優たち。

アメコミ映画に虜になっている人にとっては、例えその俳優が別の役を演じていても、ついついアメコミキャラの姿を想像してしまうのではないでしょうか。

 

日本でも仮面ライダーやスーパー戦隊出身俳優たちが、別の作品で共演することも多く、気が付けばイチ俳優として認識するよりも「キャラ」として認識してもらうためのキャスティングにも感じます。

もちろん悪い意味ではなく。

 

今回鑑賞する映画は、そんなアメコミ映画でブレイクした俳優と、今後アメコミ映画で主演を張る俳優らが競演するアクションコメディ。

なんでも、相反する仕事をこなす3人が結託し、大強盗計画をするとのこと。

 

全員がアメコミ映画で活躍したということは、全員アクションができるということなので、どんなコンビプレイや化学反応は生まれるのか。

早速自宅にて鑑賞いたしました!!

 

作品情報

旧知の仲である超有名ハリウッドスター3人が競演するアクションコメディ。

 

国際指名手配=レッドノーティスされた詐欺師と大泥棒、そして彼らを捕えるはずのFBI捜査官という立場の違う3人が、前代未聞の強盗計画に乗り出す。

 

DC映画「ブラックアダム」の主演に抜擢されたドウェイン・ジョンソン、「ワンダーウーマン」のガル・ガドット、「デッドプール」のライアン・レイノルズというアメコミ映画で主演を飾る俳優陣が豪華共演という話題性や、世界各地を飛び回り、ド派手な衣装を身に纏ってお宝を盗む姿など、どこから見ても景気の良さが感じられる痛快娯楽映画になっている。

 

また、ドウェイン・ジョンソンと過去2作タッグを組んだ監督が抜擢されたことから、大味ながらも笑いと感動が約束された作品であることは間違いないだろう。

 

裏切りフラグ満載のケイパームービー。

あまりの面白さに、あなたの目も奪われる?

 

 

あらすじ

 

「レッド・ノーティス」とは、インターポール(国際刑事警察機構)が世界の最重要指名手配犯を逮捕するためにのみ発令する、特別な国際手配書のこと。

 

重大犯罪者を追うFBIのトップ捜査官ジョン・ハートリー(ドウェイン・ジョンソン)は、大規模な美術品泥棒計画を仕かける世界最高の詐欺師ノーラン・ブース(ライアン・レイノルズ)と凄腕の大泥棒ビショップ(ガル・ガドット)と出会い、とある理由から彼らと手を組むことになる。

 

立場が全く異なる3人は、それぞれの目的のために前代未聞の強盗計画に挑むことになるが……。(映画.comより抜粋)

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監督

本作を手掛けるのは、ローソン・マーシャル・サーバー

 

ドッジボール」、「なんちゃって家族」でおなじみのコメディ映画監督。

 

本作で主演を務めるドウェイン・ジョンソンとは、「セントラル・インテリジェンス」と「スカイスクレイパー」で2度タッグを組んでおり、今回もきっと息の合った仕事をしたことでしょう。

 

監督曰く「レイダース/失われたアーク」や「オーシャンズ11」、「華麗なる賭け」のリメイク「トーマス・クラウン・アフェアー」へのラブレターと語っていることから、本作はアドベンチャーでありながら壮大な強盗計画であり、そのうえ誰がいつ裏切るかわからない点や、一発大逆転も起こりそうなギャンブル性も秘めていることが予想されます。

 

個性豊かな3人をどうまとめ、一つの作品に仕上げたのか楽しみですね。

 

 

キャスト

FBI捜査官ジョン・ハートリーを演じるのは、ドウェイン・ジョンソン。

 

「ワイルド・スピード」シリーズではヴィン・ディーゼルと袂を分かつようになってしまったザ・ロック様ですが、スピンオフではホブス捜査官として出演してくれるのでしょう。

 

そのスピンオフ作品「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」では、ホブスの仕事仲間役でライアン・レイノルズが出演していたことや、そのレイノルズが主演した「フリーガイ」では、カメオ出演でドウェインが出演したことから、仲の良さが窺えます。

 

またガル・ガドットとは「ワイルド・スピード/MEGAMAX」などで共演済み。

気心知れた3人ですから、どんな掛け合いをして笑わせてくれるか楽しみです。

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

世界最高の詐欺師ノーラン・ブース役に、「デッドプール」、「フリーガイ」のライアン・レイノルズ。

凄腕の大泥棒ビショップ役に、「ワンダーウーマン」、「ナイル殺人事件」のガル・ガドットなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

捜査官×詐欺師×大泥棒。

普段は追う者と追われる者同士ですが、共闘するとどんなドタバタ劇になるのでしょうか。

とりあえず景気の良いお話でお願い!

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

こういうので良いんですよ映画ってのはw

各々の嘘や思惑に振り回されながら

お宝強奪していく姿は楽しいの一言に尽きます!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

クレオパトラの3つの卵を盗め

ワガママなローマの国王アントニウスとエジプトの女王クレオパトラは、悲劇的な死によって終わりを告げました。

そんなアントニウスが婚礼の日に、永遠の愛を誓う印として送られた宝石が、クレオパトラの卵。

 

3つの卵状の宝石は何世紀にも渡り行方をくらましてきたが、2つの卵は発見され、博物館と武器商人が保有。

残るもう一つは一体どこに。

 

こんな口上から物語は始まります。

 

イタリア・ローマ。

国立の博物館にて保管された第一の卵を盗むという極秘情報がインターポールに寄せられたことで、美術品に詳しいFBI行動分析課のプロファイラーであるジョン・ハートリーは、インターポールのダス捜査官と共に卵の確認と犯人確保のために現場へ急行します。

 

もしかしたら既に卵はすり替えられている可能性があると推測したハートリーは、飲食禁止にも拘らずコーラを持ち込んでいる少年から拝借し、卵にコーラをかけます。

すると、見る見るうちにメッキが剥がれていく卵。

既にすり替えられていた卵は、目の前で観客に紛れていた美術泥棒で世界最高の詐欺師ノーラン・ブースが持っていました。

 

バレたからには急いでお暇しなくてはと奪取するブース。

ハートリーは封鎖されていく博物館雄扉を力づくでこじ開けブースを追いかけます。

 

狭い場所もするりと抜けたり、素早い動きで警備員を翻弄するブースでしたが、的確に先回りしたハートリーが一枚上手。

あれこれ文句を言ってる隙に完全包囲されたブースはステンドグラスの窓からハートリーと共に落下。

何とかハートリーも彼を逃がすまいと屋外で追いかけますが、今度はブースの方が一枚上手。

まんまと逃げられてしまいました。

 

56時間後のバリ島。

ブースはすり替えた卵を片手に帰宅し、一杯やろうとしたのもつかの間。

既にハートリーがブース宅に先回りし包囲していたのです。

 

彼が盗むという情報も、彼の自宅の場所も、どちらも提供したのは世界一の大泥棒ビショップによるもの。

タレコミのおかげで御用となったブースは、自身こそ世界一の泥棒だと言い張りますが、この時点で世界2位の泥棒に確定。

脱獄してリベンジを誓うブースを護送しつつ、卵はハートリーの車に乗せ、一同は帰路に向かいます。

 

それから32時間後のローマ。

あと1時間後の飛行機に搭乗する予定のハートリーでしたが、相棒だったダスから思いもよらぬ報告が。

卵はまたもすり替えられていたのです。

しかも最後に管理したのはハートリー。

彼の口座に800万ドルもの大金が送金されていたことも発覚し、ダスは捜査官であるハートリーを逮捕するのでした。

 

 

ロシア。

決して誰も脱獄できない場所にある、高い山の頂上に置かれた収容所。

ハートリーが収監される部屋には先客が。

何と彼が捕まえたブースでした。

 

2人は何かと衝突したり素性をバラしたり親父の話などをしていくうちに、距離を縮めていきます。

所長に呼ばれた2人は所長室で思いがけない人物に出くわします。

なんと世界一の大泥棒ビショップが所長室の椅子に座っているではありませんか。

 

クレオパトラの3つの卵を一人娘の結婚式に渡したいというエジプトの大富豪から依頼されたビショップは、3億ドルの報酬が手に入れるために、何としてでも3つ揃えて富豪に渡したい。

しかし1人では困難なうえに、3つ目の卵の在り処がどうしてもわからない。

その情報を握っているブースに協力を依頼しますが、首を縦に振ろうとしません。

 

交渉は不成立。

刑務所の中での厳しい生活を選んだと思ったブースとハートリーでしたが、二人で力を合わせて脱獄計画を練ります。

一晩で考えたと言いながら、ハートリーとじゃれ合ってる最中にあれこれ伏線を張っていたブース。

シャワー室にあった石鹸に言及していたのも、外壁の石を積む作業で小さい石を挟んだのも、ハートリーの素性をばらして食堂で騒ぎを起こしたのも、全ては計算の内でした。

 

誰も信じず単独行動ばかりしていた割には、ハートリーと見事なチームワーク(時に見捨てそうなことをするけどw)を行うブース。

無事に脱出した二人は、スペインはヴァレンシアに滞在している武器商人の仮面パーティーに潜入し、2つ目の卵をビショップより先に強奪する計画を立てます。

 

 

ヴァレンシア。

客とボーイに変装した二人は、見事な連係プレーで武器商人の指紋と携帯電話を入手。

彼らより先に潜入していたビショップにてこずるも、計画通りに隠し部屋に侵入します。

武器商人が飲んだグラスを回収し、ビショップとのダンスパートナーを交代するときに瞬時にスマホを盗む。

 

出会い頭に衝突してタキシードを汚してしまった変装状態のブースが、ハートリーをトイレに案内してる隙に監視カメラの画像を切り替え、45秒ごとに入れ替わる警備を隙をついて、見事隠し部屋に侵入!

全てが順調に行ったかと思いきや、なぜか部屋からインターポールの捜査官ダスの姿が。

 

これもビショップが情報提供したことで2人の消息がバレており、二人は万事休す。

互いが憎み合う関係だった二人でしたが、無実の罪を晴らし現場復帰したいハートリーは、自分の立場よりもブースとの計画を優先。

友情を見せ、見事に危機を回避するのです。

 

しかし、ようやくたどり着いた隠し部屋には既にビショップが先回り。

2つ目の卵を巡って、2対1のバトルが繰り広げられていきます。

 

ハートリーの大ぶりな攻撃をするりと交わすビショップは、柔よく剛を制すばりに図体のデカいハートリーをも投げ飛ばすほどの腕前。

冒頭であれだけ身のこなしが軽やかだったブースも、彼女の前では何もできません。

 

結果ビショップの攻撃によってノックアウトされてしまった二人は、実は武器商人とグルだったビショップの罠に再びかかり、コロッセオの地下で縛り付けられ、3つ目の卵の在り処をブースに吐かせようと画策します。

 

3つ目の卵の在り処を吐かなければ相棒のハートリーに危害を加えると脅すビショップ。

ハートリーに高圧電流を流す拷問を間近で見ていたブースは、相棒の苦しい表情に耐えられず卵の在り処を話してしまいます。

 

考古学者だった母によって象形文字が読めるブースは、3つ目の卵はエジプトのピラミッドの隠し部屋にあると明かします。

その話を聞いたビショップは、武器商人を裏切り2つ目の卵を強奪。

縛られた2人は酒に入った薬で錯乱状態の武器商人の銃弾を交わしながら逃亡。

コロッセオの闘牛の突進をギリギリで交わし、本当の卵の在り処である南米へと向かうのでした。

 

 

果たしてブースは3つ目の卵を無事回収し、ビショップの成功を阻止できるのか。

そしてハートリーはビショップを逮捕して、職務復帰できるのか。

ビショップは卵を3つ揃え3億ドルを手にするのか。

3人の思惑は、ラストでとんでもない展開に!?

 

 

・・・というのが3分の2のあらすじです。

 

コテコテのハリウッド娯楽大作

捜査官と詐欺師と大泥棒がクレオパトラの3つの卵を巡って共闘しながらも騙し合っていく姿を、ワールドワイドなロケーションと豪華絢爛な装い、お宝探しのアドベンチャー感やユーモラスな掛け合い、そして絶妙な駆け引きで観衆の眼を奪う、景気の良さが全面に映し出された非常に楽しい作品でございました。

 

何というかお正月映画を観てる感じですよ、もう。

そもそも豪華3大ハリウッドスターの共演に、007みたいに世界各地を回って冒険する姿、ロック様とレイノルズという信頼された話術と掛け合いにたっぷり時間を追賭けたと思ったら、アクションにも時間をかけて見せてくれる抜かりない描写の数々。

 

極めつけはクレオパトラはあなたじゃないですか!?と美しさダダ漏れのガルガドット嬢の眩しさ(実際クレオパトラを別作品で演じる予定のお嬢)。

もうね、ハートリーが高圧電流で股間にビリビリされてる時に思いましたよ、おい代われとw

真っ赤なドレスも最高ですし、情報アナリストを椅子に縛り付けてる時の女王様な表情、二人を縛り付けたままの状態で去り際の投げキッス。

ハートリーとのダンスシーンもスリットからはみ出るおみ足が、まぁ~たまらん(おいハゲ代われ!)。

 

もうこれだけで見る価値があると言っても過言ではありません。

 

 

もちろん本作の見どころはこれだけじゃない。

これまであらゆる作品で饒舌なトークを見せてきたドウェイン・ジョンソンとライアン・レイノルズが水と油なのに妙な信頼関係を築いていく過程で見せる会話の数々。

 

刑務所内では捜査官であることがバレれば、囚人共に標的にされることを周知の上で堂々とばらすブース。

FBI捜査官は警察官ではない!みんなここには警察官はいないよ!FBI捜査官しか!とデカい声で喋るブースに思いっきり睨むハートリーに笑わずにはいられません。

この後も自分だけさっさと逃げてハートリーを置いてこうとするブースや、3つ目の卵を在り処をさっさと話せば拷問を受けずに済んだのに、もったいぶって話そうとしないブースなど、捜査官であるハートリーは彼の術中にハマりまくって、怒り心頭って構図が幾度も訪れます。

その度に面白いんですね~w

 

弄って弄られての関係で、よくバディが続くよなぁと思いますが、しっかりウェットな部分も描かれています。

 

プロファイラ―であるハートリーは、ブースの過去をしっかり情報収集したうえで、なぜ彼がリスクを冒してまで泥棒稼業を続けているかを分析。

彼は金のためではなく、警察官である父を見返すために泥棒をしているんですね。

さらには自分の存在を世間に知らしめるために何度も脱獄。

世界一の泥棒は俺だということを証明するために、危険なミッションを遂行していたのです。

 

そんなブースは刑務所内で、何故泥棒をしているのか話し始めます。

子供の頃に警察官である父から、父の時計を盗んでいないにもかからわず疑われたことがきっかけでした。

数日後、消えたはずの時計を身に付けたまま帰宅した父を見て何も言えなかったブース。

父は謝罪をするどころかブースを寄宿学校へ入れてしまうのでした。

 

そんな話を聞いたハートリーもまた、自分の父が詐欺師だったことを打ち明けるんです。

真逆の仕事をしていた父という似た者同士であることから、2人の距離はぐっと縮まっていくんですね。

 

また、ピンチの時にはどちらかが相手を助けるというのも絆を深める理由に繋がりますよね。

最初こそ全然助けない間柄だったのに、政略結婚だの急いで離婚したいだの言っていたのに、相手を売って助かろうとせず、どちらも助かる方法を見つけて互いの目的を達成しようと励む2人。

 

バディムービーの基本である相反する関係が絆を深めていく過程を、本作ではしっかりと抑えてるんです。

 

最後に

秘宝探しのアドベンチャー感も最高なんですけど、どうしてもロケーションが完全CGなのは、コロナ禍ってこともあって実現できなかったという事情もあるんでしょうけどさすがにやりすぎ。

屋内はをセットで出来るんだから、屋外ももうちょっとどうにかならなかったのか。

せめて太陽の光はもっとリアルなモノにしてよぉ~と。

あれが薄っぺらいせいで、CGだってバレてるんですよ。

 

最後の滝の下の湖もひどいよ。

もろセットじゃん。実際ジャングルの奥地の水はあんな色ではありませんて。

 

 

最後は予想外の展開。

見事に騙されました。

ここはネタバレしませんので、是非思いっきりダマされてほしいです。

 

そしてスペシャルゲストもラストに出演。

世界的アーティストが本人役で登場!

俺を誰だと思ってるんだ!とギターを投げる姿は爆笑モノですw

 

あと最後のセリフは聞き逃さなかったぞレイノルズ!

ブースに再び仕事を依頼されたハートリーは、一度断るんですね。

そこでブースは「ドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルとの関係」を例えに返すんですけど、おいおいおいw

もうそこ弄っていいのかよw

思わず吹き出してしましましたw

ライアン・レイノルズのこういうところ大好きですw

 

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10