恋愛裁判

今、アイドル多すぎないすか?
制服着させたり水着きさせたりランジェリー着せて「喜び組」みたいなことさせてたAKB48全盛期は、話題性もあって中心メンバーくらいは認知してましたけど、彼女たちがピーク過ぎて、坂道が頭角現したと思ったら地下アイドルがしゃしゃり出て天下を取るような今、本当に誰が何だかさっぱりわかりません。
倍倍FIGHTもかわいいだけじゃだめですかも耳にするけど、誰が誰だかわからない。
あんなのが彼女たちだけだと思ったら実はもっといる。
とまぁ、おじさんの愚痴から始まってしまった今回の感想。
今回鑑賞する映画は、そんな今を時めくアイドルの恋愛がバレて、事務所にバレて訴えられるというなかなか踏み込んだテーマの映画。
何故アイドルは「恋愛禁止」なのか、それがなぜ「契約」に盛り込まれてるのか。
このルールの発端は前田敦子が恋愛で悩みすぎてアイドル出来ない状態までメンタルが落ちたのを見かねた秋元康が恋愛禁止にした、らしいですが、他のアイドルがマネしたのか業界自体がそういうルールにしたのかはよく知りません。
大体禁止にして、誰が得するんですかね。
色々興味ある題材なのと、久々の深田晃司監督作(しかも東宝配給!)なのでヒットを願いつつ鑑賞してまいりました!!
作品情報
「淵に立つ」「LOVE LIFE」の深田晃司監督が、女性アイドルがファンの男性と恋愛したことで所属事務所から損害賠償を請求されたという、実際に起きた裁判から着想を得て10年の歳月を費やし、企画・脚本まで手掛けた問題作。
アイドルグループのセンターを務める女性が、「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられてしまう物語を、業界やシステムに対する問題提起やスキャンダラスな内容にするのではなく、華やかな世界の裏に潜む犠牲や孤独、そして自己を取り戻すための闘いに身を投じていく一人の女性の思いをメインに映していく。
2016年に発端の事件を知った深田晃司監督は、日本のアイドルや恋愛禁止ルールを巡る問題をテーマにした映画作りを開始したものの、取材を進めていくうちに「業界に対する問題提起」よりも、アイドルを目指す子やアイドルを応援する人たちに見てほしいという思いに変化、脚本を書き直し本作が完成した。
そんな裁判沙汰になってしまうアイドルを演じるのは、元日向坂46の齊藤京子。
「#真相をお話しします」や「教場Reunion/Requem」など映画でも活躍の場を広げてきた彼女が、元アイドルだからこそ引き出せる思いや葛藤を見事に表現。初主演とは思えない堂々の演技を見せた。
他のキャストに、主人公と偶然再会し恋に落ちる大道芸人・間山役を、「六人の嘘つきな大学生」の倉悠貴、アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のチーフマネージャー・矢吹役を、「寝ても覚めても」「ナミビアの砂漠」の唐田えりか、所属事務所の社長・吉田役を、「沈黙の艦隊 北極海大海戦」の津田健次郎、「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー・菜々香役を、「私立恵比寿中学」のメンバー仲村悠菜、「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー・梨沙役を、「よこがお」の小川未祐、「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー・美波役を、STU48の元メンバー今村美月、「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー・姫奈役を、アイドルグループ「いきなり東北産」のメンバー桜ひなのが演じる。
人が人に恋をして好きになる、という生理現象を抑制し自由を制限する「アイドル業界」。そんな日本にしかない奇妙な構造の中で、主人公のアイドルは何を思いどう決断するのか。
あらすじ
人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)は、中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)と偶然再会し、恋に落ちる。
アイドルとして背負う「恋愛禁止ルール」と、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。
しかし、ある事件をきっかけに、彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。
その8カ月後、事態は一変。
所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一(津田健次郎)、チーフマネージャーの矢吹早耶(唐田えりか)らによって、法廷で厳しく追及されることとなる。(公式より抜粋)
感想
#恋愛裁判 鑑賞。ブルーバレンタインのような男女の夢と現実、覚悟の差をチラつかせてひとりの女性の尊厳に向かっていくドラマ。あまり面白いとは思わない。相手が男性アイドルだったら面白かったのに。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) January 23, 2026
しかしなぜアイドルってファンに委ねられちゃうんでしょうね。このシステム早く変わってほしい。 pic.twitter.com/JKgkdPqMXM
深田晃司をよく知らないからか、一つの映画として面白さを感じない…。
決してアイドル業界の闇を見せるでもなく問題提起するでもなく、一人の女性の尊厳へと向かっていくドラマ。
唐田えりかにあの役をさせるの、酷というか確信犯というか…。
以下、ネタバレします。
賠償金請求するようなショボい事務所からアイドルが売れるわけない。
ダンスの練習にボイストレーニング、SNSや配信でのアピール活動に加え、ライブに握手会などやることたくさんなアイドル稼業。
恋愛禁止はもちろん、アイドルの名を汚すような発言や行為は絶対NG!
そんなに縛ったらストレスだって溜まるし、なんてたって年頃の女の子なんだから男のことだって遊んでみたい、ってのが普通です。
今回そんな息苦しさから解放してくれる異性との恋愛が暴走して、事務所とがっつり裁判!てことになるのかと思ったらそういう話ではなかった。
真衣はセンターを務めるほどの人気だけど、どこか本気度が見えない大人しい女性。
同じメンバーの子がYouTuberと隠れて付き合ってたのが世間にバレ、事務所はカンカンファンも相手に批判のコメントを投げまくるなど炎上案件にまで発展。
同じメンバーの子は、彼と別れてアイドルを全うすることを覚悟するが、今度は彼女の太客ファンが握手会で暴走、暴行事件を起こして世間をお騒がせする報道にまでなってしまう。
ファンに襲われながらも守ってくれたのはファンだった、そんな複雑な心境に放心状態の真衣でしたが、ばったり再会し親密な関係に発展しつつあった同じ中学の同級生で大道芸人の真山から連絡をもらったことで、何かが吹っ切れる真衣。
事務所の車に乗らず、彼の車に乗ってそのままドロンしてしまうのでした。
それから8か月後、所属事務所から損害賠償を請求され被告として口頭弁論に立ち会うことになっていく、というのが前半のあらすじ。
まず特筆すべきなのは、彼女よりも先に別のメンバーが恋愛をしていたこと、それによるお咎めは多少なりともあったものの「アイドルとして生きる」覚悟を、真衣は目の当たりにしてるんですよね。
にもかかわらず、彼女は真山と交際することを選んでるわけです。
あの時、真衣は話をしたいと訪ねてきたYouTuberを制止した、彼女の気持ちを解ってあげてほしいと。
本当は好きなのに別れなくてはならない、それがアイドルの掟だから、とでも言ってるかのような「けじめ」。
でも真衣の本音は「やっぱりこんなこと正しくない」ってことだったんじゃないかと。
実際問題ですよ、なんでアイドルは恋愛しちゃダメなんですかね。
そりゃ男とほっつき歩いてるところを激写されまくったら、ファンだってゲンナリですよね。
なんでこんな男と遊んでばっかのアイドルを応援しなきゃならねえんだ、やってらんねえよとはなります。
そうなるとアイドルとしての価値は下がるし、CDも物販もライブの動員も右肩下がりになって、捨てられる運命なんでしょうね。
そうならないように事務所は厳しいルールを課すし、今やアイドルは「会いに行けなきゃアイドルじゃない」ですから、堂々とファンと向き合って接する気持ちで臨まなきゃいけない。
ただ、個人的にはですよ?それなりの節度というか、バレない程度にお付き合いくらいは許してアモーレって話ですよ。
実際バレてないだけで色んな恋愛をしてるんでしょうし、ファンだって「推し」なわけだから、彼女の恋愛だって「推せ」って話で許すべきです。
というか、大体の人は許容してますよね、たぶん。
だけど劇中にもあったように、一部の勘違い野郎が暴走することだってあるわけです。
AKBんときも握手会で怪我した子いましたよね。
それでもよくやりますよ握手会、メンバーがじゃなくて、事務所が。
さっきも書きましたけど、今やアイドルは会いに行けることが前提ですよね。
劇場に行けば会える、握手会に行けば会える、何度も行けば自分を覚えてもらえる、
そしてどんどん勘違いしていく…。
男はアイドルに金をつぎ込み、人気投票1位またはセンターの座を与えようと必死になっていく。
如何にもキャバクラみてえな構造で前からものすごくこのシステムが気持ち悪いなと思ってたし、ぶっちゃけCDたくさん買って握手会に行っていた元上司に軽蔑の眼差しを送っていたのは内緒です。
これが男女逆でも同じシステムですよね、今って。
昔はよかった、みたいなことを言いたかないけど、やっぱり映画に登場する人、TVに映ってる人、雑誌に載ってる人は、雲の上の存在であって、決して俺たちみたいなやつらが例え金払ったとしても簡単に会えるような人たちじゃないと思うんですよ、芸能人て。
その中でも「偶像」という意味の名称である彼ら彼女らに、夢中になるのはいいけど一線はあるべきじゃないかと。
だから恋愛禁止とか曖昧だったものを明確にさせてしまったわけだし、ファンありきのビジネスになってしまってるわけだし、ファンが襲ってきたりするわけだし。
いい加減この構造、どうにか変えられませんかね。
後半は裁判で係争中の真衣と真山の間に微妙なズレが生じる中、何故アイドルを目指したのにこうなってしまったのかなど、自分と向き合い、時に悔し涙を浮かべるなど葛藤しながらある決断をしていくという着地をしていく。
要は自分と事務所どちらが正しいのか、ケリをつけてやろうじゃねえか!長いモノになんか巻かれねえし、アイドルが恋愛して何が悪いんじゃボケ!って話になっていくんですね。
業界の実態をリアルに見せていきながら、本題は業界全体でなく一人の女性の尊厳の問題になっていくと。
尊厳てカッコよく言ってますけど、細かい話をすると、事務所が大手企業の傘下に入ったことでこの裁判を早く終わらせたい=面倒事はさっさと片付けてクリーンな企業に見せたいっていう魂胆が見え見えなわけです。
自分を解雇させて法廷にまで持ち込んで根掘り葉掘り聞かされたあげく、事務所が長いモノに巻かれたら顔色変えて和解って、そりゃなめんなよって話ですよね。
実際そのおかげでなんでしょうね、ハッピー☆ファンファーレはバズって超人気になっていったし、YouTuberと別れて腹くくった彼女は天井知らずの人気になっていく。
宣伝トラックを見て泣いたのは、自分も我慢すれば同じ位置にいたという後悔以上に、自分には彼女のような覚悟がなかったってことへの悔しさにも思えました。
だからこそ、今度の裁判は絶対退かないって意味に思えたんですよね。
僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない、みたいな。
しかし、本作は恋人の真山が大道芸人てのが絶妙というか、微妙というか。
結論から言うと、これ相手が男性アイドルだったらどうなったんだろうと。
恐らく務所間で処分が違うことで、業界内での男女格差みたいなのが出たんだろうし、男女のファンの違いも見れて新鮮だったんじゃないかなと。
ただ最後まで見て業界を炙り出すような物語にしてないと分かった以上、必要ない設定だったんでしょうけど、果たして真山と真衣の関係とどっちが面白かったろうなって。
やっぱね、男ってカッコつけるんですよ、こういう時でも。
真衣の父親が賠償金貸してくれるってなった時も断るあたり、妙にプライド出すんですね男って。
その辺女性はっ腹くくってるというか、難しく考えてない。
この辺りから2人の間に歪みが出てきて、真衣が配信始める際にキッチンからパントマイムして呼びかける仕草をするんですけど、あそこが一番映画的な演出、ようやく設定が活かされた瞬間でしたね。
配信中は声が出せない&見切れちゃいけないから部屋の外に居なきゃいけない。
同じ空間にいるのに別世界、または別次元に飛ばされて、彼女は目の前にいる真山をいないことにして「アイドル」の顔になる。
あの時点で答えが見えていたと思わせる演出だったんじゃないかなと。
最後に
正直映画に対してあまり言いたいことが無くて困ってますw
だって、結局語りたい事ってアイドル業界のことで、映画の物語として面白くなく、何故面白くないのか俺自身よくわかってないw
やっぱり当初の目論見通り、アイドル業界の実態に対して問題提起した方がいいと思いますよ。
その方が海外受けがいいし、なんてたってBBCのおかげでジャニーズ問題が公になった変な国ニッポンなんですから。
業界の事をあまり悪く言わないようなフラットな感じにしてますけど、良い所はどこにもなかったと思いますよw
しかしマネージャー役の唐田えりかに、中々の事言わせましたよね。
実際裁判で契約書を読ませたのち、如何に真衣がルールを守らなかったか、かつてアイドル出た自分もそうやってルールを守ってきたかを、横にいる社長の目を気にしながら発言するという立場だったんですけど。
いやいやあなた既婚中の男性と恋愛関係になって、めちゃめちゃ迷惑かけた張本人じゃないですかw
よくこの役を引き受けましたよ。
彼女が言えば凄く重く見える、監督はそういう意図でキャスティングしたと考えると、なかなかですよ、これ。
ただ、あのバッシング騒動の中、やめずに女優業を続けた=真衣とは違う立場だからこそ重くも聞こえるセリフだったので、本作の一番の見どころは俺的にはそこだったと言っても過言ではないです。
他は何だろな、なんかいろいろ中途半端だったなw
まだ初主演は早かったですよね、齋藤さん。
パントマイムも微妙だったなぁ、出来が。
面白いシーンやショットもなかったしなぁ。
ボイトレちゃんとやってねとかマネージャー言ってたけど、全部口パクだったぞ?
恋愛関係になってくのもさぁ、もうちょっとどうにかならなかったですか?
あんな堂々と好きな人のところへ行って、駆け落ちみたいなことするの、軽率すぎやしません?
色々と愚痴が出る一方なのでこの辺でw
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

