モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【スポンサード リンク】

映画「サイレントトーキョー」感想ネタバレあり解説 平和ボケしてる俺らに一発かましてくれました。

サイレント・トーキョー

f:id:monkey1119:20201203103316j:plain

 

 12月になると街の喧騒と共に流れるクリスマスソング。

「クリスマス・イブ」や「ラスト・クリスマス」、最近でいえばback numberの「クリスマス・ソング」なんかが定番ですね。

 

僕が一番大好きなのは、BAND AIDの「Do They Know It's Chirstmas?」ですかね。

いわばチャリティーソングですが、参加アーティストやメロディラインは今でも素晴らしく、後世に伝えたい楽曲の一つだと思います。

 

 

後世に伝えたいクリスマスソングといえば、忘れてはならないのがジョン・レノンの「Happy Chirstmas-War Is Over-」ですよね。

 

ベトナム戦争のさなかに生まれたこの曲は、オノ・ヨーコと子供たちがサビで繰り返し歌うフレーズ「War Is Over,If You Want It」=「あなたが望めば戦争は終わる」というメッセージと、どんな人にもクリスマスと新しい年がやってきて、来年がいい年であることを祈る=平和を祈る歌にもなっているんですよね。

 

曲自体も8分の6拍子に、add9やsus4といった、アコギ好きならついついやっちゃうであろうコード進行もたまりません。

 

 

今回鑑賞する映画は、この「ハッピークリスマス」にインスパイアされた小説を映画化した作品です。

戦争を終わらせようという歌なのに、どうやら東京で起きてしまうテロに巻き込まれてしまった人たちが描かれる模様。

War Is OverならぬTokyo Is Overなんて謳い文句まで。

ファンに怒られやしないか?

 

きっとラストで流れることで、作品に深い余韻を与える算段なのだと思いますが、早速鑑賞してまいりました!

 

 

 

 

 

作品情報

捜査一課ナンバー1の検挙率を誇る女刑事が主人公の「アンフェア」シリーズを代表作に持つ秦建日子の小説「And So This Is Xmas」を映画化。

 

クリスマスの東京を突如襲った【連続爆破テロ】に翻弄される国家と巻き込まれた人々の姿を描いたクライムサスペンス。

 

国家の転覆を図り革命を起こす元上司と、それでも国家を守る使命を全うするSPの物語「SP」シリーズで、対テロとの攻防を圧倒的リアルに演出した監督が、本作でもめったに起こりえない都心でのテロの模様を綿密に描くとともに、オールスターキャストそれぞれの視点をノンストップで切り替えていくことで物語の速度を上げ、緊張感と高揚感を増していく作品を作り上げた。

 

降りしきる雪と共に燃え上がる業火。

犯人の目的は?

事件に巻き込まれた人たちに贈られたクリスマスプレゼント。

東京は無事聖なる夜を迎えることができるのだろうか。

誰も見たことのないクリスマスの夜をあなたに。

 

 

And so this is Xmas

And so this is Xmas

  • 作者:秦 建日子
  • 発売日: 2016/11/23
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

12月24日、東京。

恵比寿に爆弾を仕掛けたとTV局に電話が入る。

 

半信半疑で中継に向かった来栖公太(井之脇海)は、そこにいた主婦・山口アイコ(石田ゆり子)とともに犯人の罠にはまり、実行犯へと仕立てられてゆく。

 

その様子を朝比奈仁(佐藤浩市)が静かに見つめるなか、爆発は起きた。

そして次の犯行予告が動画サイトに上げられる。

 

「標的は渋谷・ハチ公前。要求は首相との生対談。期限は午後6時」。

 

独自の捜査を行う刑事・世田志乃夫(西島秀俊)と泉大輝(勝地涼)、不可解な行動をとるIT企業家・須永基樹(中村倫也)、イヴの夜を楽しみたい会社員・高梨真奈美(広瀬アリス)、そして一帯を封鎖する警察、事件を一層煽るマスコミ、騒ぎを聞きつけた野次馬たち。

 

様々な思惑が交差する渋谷に“その時”が訪れる。

それは、日本中を巻き込む運命のXmasの始まりだった。(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

 

監督

本作を手掛けるのは、波多野貴文

f:id:monkey1119:20201203104004j:plain

どこに属しているかわからないんですけど、恐らく本作の制作が「ROBOT」ですし、過去作もそうなんでそういうことかとw

本広克行監督の下で「踊る大捜査線」シリーズや、「SP」シリーズの助監督を務めキャリアをつけた後、劇場版「SP」前後編を手掛けました。

 

SP 革命篇 Blu-ray特別版

SP 革命篇 Blu-ray特別版

  • 発売日: 2011/08/26
  • メディア: Blu-ray
 

 

ドラマ版のアクションもすごかったですが、前後編のアクション、特に後編での制圧された国会議事堂を突破していくアクションは見事でしたね。

 

本作と共通するであろう「テロ」を「SP」でも扱っているのがポイントといいますか、爆発によって右往左往してしまう群衆だったり奔走する人たちを、リアルに描いていると思います。

 

 

また本作には監督の過去作「オズランド/笑顔の魔法教えます」で起用した西島秀俊や中村倫也が出演。

監督としても心強いキャスティングになっているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

登場人物紹介

  • 朝比奈仁(佐藤浩市)…東京で起きた連続爆破テロ事件の容疑者
  • 山口アイコ(石田ゆり子)…買い物の途中で事件に巻き込まれる主婦
  • 世田̪志乃夫(西島秀俊)…一連の事件を独自に追う渋谷署刑事課・刑事補。
  • 須永基樹(中村倫也)…不可解な行動をとる孤独なIT企業家。
  • 高梨真奈美(広瀬アリス)…興味本位で犯行予告現場に来てしまう会社員
  • 来栖公太(井之脇海)…犯人に仕立てられるKXテレビ契約社員
  • 泉大輝(勝地涼)…世田とバディを組む生真面目な新人刑事
  • 里中(毎熊克哉)…26年前カンボジアPKOに参加した自衛隊員
  • 綾乃(加弥乃)…真奈美の同僚で須永に心惹かれる会社員
  • 里中の妻(白石聖)…夫を献身的に支える妻
  • 里中の同僚(庄野崎謙)…里中と共にカンボジアへ派遣された自衛隊員
  • 高沢(金井勇太)…爆発に巻き込まれる来栖の先輩
  • 鈴木(大場泰正)…世田と同期の捜査一課管理官
  • 田中(野間口徹)…ある人物を探す謎の私立探偵
  • 尚江(財前直見)…再婚を控える須永の母
  • 磯山(鶴見慎吾)…突然のテロに遭遇する総理大臣

(以上HPより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵比寿と渋谷は良く訪れる場所なので、本作のせいでクリスマスに行きたくなくなったらどうしましょう…ww

予告を見る限り、本当にあの場所で爆破しちゃうんでしょうか…。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

サイレントってタイトルの割に音がでけえっ!

平和ボケしている日本人に警鐘を鳴らしたクリスマス映画という意味では、見ごたえある映画だったのかな。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが浮かれるクリスマスだからこそ。

恵比寿での偽装爆破テロを皮切りに、謎のテロリストによる都心での爆破予告に対し、翻弄されていく人たちの姿を、上映開始数分足らずで極度の緊張感で煽り、完全再現した渋谷スクランブル交差点での阿鼻叫喚な映像、真犯人が誰なのか先が読めない展開、定期的に鳴らす爆音など、ROBOTならではの映像づくりによって作品に没頭させていく演出の先にあるのは、いま日本が舵を切ろうとしている道に対し、民衆がある種の「平和ボケ」で「無関心」であることに警鐘を鳴らしていく、誰もが浮かれるクリスマスだからこそ改めて「平和」の意味を考えるに相応しい娯楽映画でございました。

 

 

恐らく本作に興味のある人は、クリスマス映画なのに、都心でテロが起きて、しかも犯人が誰なのか読めない、といった娯楽要素強めの触れ込みに対してだと思うんです。

ぶっちゃけ僕もその一人で、きっとクライムサスペンスとはいえ、のほほんと見れちゃうようなお話なんだろうなと。

 

ところがどっこい。

いきなりでっけえ音で爆破音が鳴り響く開始早々の出来事に、デカい音に今だビクッと反応してしまう僕としては、しっかり構えて見ておかないとキツい映画になるんじゃないかと瞬時に判断。

 

しかも中盤で訪れる渋谷スクランブル交差点でのとんでもない映像は、好んで訪れる馴染みのある場所が故に、うかつに近づけなくなるんじゃないかと、トラウマ必至の映像に。

 

そこから徐々に「こいつなんじゃないか?」と思わせる犯人の一挙手一投足に集中していたら、まさかのミスリード。

 

でもってミスリードといいつつも、犯人の動機やらそこに至るまでの人物の掘り具合、ふとした疑問からツッコミどころが出てくるなど、メッセージ性は高らかなのに、作品としては、う~んイマイチと思ってしまう感覚。

挙句の果てには解除コードがそういうことかい!と鼻でフッと笑ってしまうオチに、なんだかなぁという印象。

 

 

とはいえですよ、誰もが家族や恋人、友人など、1年の中でこれほど一人で過ごすことにむなしさしか感じない「クリスマス」という日を舞台にしたことや、何かドでかいイベントが起きるたびに聖地と化してしまっている渋谷のスクランブル交差点に集まる輩を風刺するような描写。

 

いやむしろこれだけコロナウィルス感染者が増えているにもかかわらず、自分は絶対に感染しない自信でもあるのかと言わんばかりに、人がたくさん集う街の中心部に行ってしまう能天気な我々に対する警告とも取れる描写。

 

確かに「爆弾はまだあります、あなたのすぐ近くに」なんてエンディングのテロップから察するに、戦争放棄したこの国が再び戦争を起こすかのような動きをしていることに対し、全く無関心でいても、さほど問題のない暮らしができちゃう私たちに、国が向かおうとしている動きにキチンと目を光らせなければならないのではないかというのが込められたお話だったのではないでしょうか。

 

 

阿鼻叫喚の渋谷

中でも一番目を止めたのは、午後6時に爆破予告された渋谷のスクランブル交差点のシーン。

 

テロリストに仕立て上げられた来栖の爆破予告動画では、首相との対話を要求した内容で、飲まなければ爆破しちゃうよ~という旨の内容。

これが全国で報道されるやいなや、久々の祭りじゃ~!と言わんばかりに、若者たちが集結してしまう事態に。

 

サッカーワールドカップをきっかけに、ハロウィンや令和元年のカウントダウンなど渋谷のスクランブル交差点に集まればバカ騒ぎができる、これまで溜めてきた鬱憤を晴らす機会とばかりに、首都圏から一斉にYouTuberやら自撮り大好き少女、クリスマスにみんなと共有できると寂しさを紛らわすためにやってきちゃった人たち、その他野次馬やら高みの見物やら、色んな理由付けて集ってきてしまうわけです。

 

ある種の平和がもたらした低い危険度といいますか、想像力の働かない連中。

爆破されるかもしれないのに、観に来ちゃうという心理は一体どこからやってくるでしょうか。

でも、実際爆破予告あったらカメラに映りたくて、みんなに発信したくて来ちゃうやつらがたくさんいるんでんしょうね。

 

実際、機動隊から山ほど駐車している警察車両、大勢の警察官にDJプリすまで出動する異常な事態は、ある意味リアル。

集ってしまったバカ共をしっかり家路に導く誘導は、マニュアル通りといいますか、それにキチンと誘導される人たちも真面目というか。

 

とはいえ一人本物の馬鹿が混じっていると大混乱になってしまうというシーンも挟んでおり、これもリアルだったなぁという印象。

 

 

そして肝心なのがその後。

普通エンタメ映画で、特に日本映画ではあまりテロ行為を実行させちゃうような件ってこれまでなかったと思うんでんすけど、やっちゃうんですね。

これが何というか新鮮で。

 

一応なぜにそんなことするの?とは思いましたけど、スローモーションで何度も爆破の瞬間を丁寧に映すわけです。

刑事の視点、YouTuberの視点、自撮り少女の視点などなど、瞬間の映像を彼らがどんな被害を受けたのかを丁寧に見せる。

 

特に自撮り少女の映像はなかなかでした。

背後でハチ公像が木っ端みじんになり、その破片が後頭部を刺し血が飛び出て、火に飲まれていく。

それを自分が取っているスマホの画面からもみせることで、この爆破テロがどれだけ凄まじいのかを表現してるんですね。

 

また群衆たちが爆破後にどんな被害をこうむったのかもしっかり見せる。

ガラスの破片まみれになっている者もいれば、見事に突起物がお腹に刺さって重傷を負っている者、中には左足が吹っ飛んで、骨まで見えてる人もいましたね。

 

正に阿鼻叫喚といったところでしょうか。

 

多分これまで渋谷でバカ騒ぎしている若者たちの映像を見るたびに、心のどこかで鬱陶しいとか見るに堪えないとか、日本人の恥くらいまで感じた人もいるかと思うんですが、不本意とはいえスカッとしたりする人もいるかもしれない映像だったのかなと。

もちろん僕はそんなこと思いませんよ!(ここ強調しとこう)

 

もしこんなことが起きてしまって被害を受けた人たちを見たら、色々思うかもしれません。

危ないと分かって行ってるんだから自業自得だとか、良い気味だとか、日本の警察は何やってるんだとか、報道で煽らなければこうはならなかったんじゃないかとか。

 

まぁ何にせよ、起こってしまった事態に巻き込まれてしまった人たちを責める資格は我々にはないわけで、無事を祈るしかないわけで。

 

映画と関係ない話になっちゃいましたが、とにかく渋谷のスクランブル交差点を完全再現した製作陣はすごかったですし、群衆を作ったエキストラの人たちも見事でしたね。

普通に逃げまどって転んで背中踏まれてる人とかいましたからね。

 

 

というわけで、渋谷でのテロのシーンは見事でした。

 

 

 

表面ばかりすくって薄味

とりあえず事件や犯行の経緯、それに伴う登場ん物たちの動きをガッツリまとめてかこうと思いますが、そもそもこの作品、お昼から午後10時までの10時間に及ぶ流れ、加えて10数人もの人物の動きを100分にまとめて描いてるので、かなり薄っぺらい感じになってます。

 

まず恵比寿では、お昼前にTV局に犯行予告の一報が入り、クルー二人が現地へ向かうと、一人の主婦がテロリストに爆弾が仕掛けられているから指示に従わないといけないと半ば強引に事件に巻き込まれていきます。

 

主婦アイコと来栖は警備室へ行き、館内にいる客を放送で逃がす様に促し、もう一人のクルーは、アイコの代わりに爆弾が仕掛けられたベンチに座ります。

 

実際仕掛けられた爆弾は偽物で、座っていたクルーは助かるもショックで状況を喋ればくなる始末。

施設を去った来栖とアイコは、去り際に聞いた大きな爆破音からクルーが死んだと勘違い。

しかしテロリストに指示されたことを実行するためにアジトへ向かいます。

 

渋谷警察署では捜査会議が始まり、犯行予告動画から全容を把握。

世田と泉刑事は聞き込みに向かいます。

 

 

一方怪しい動きをするIT企業の須永は、刑事の聞き込みや彼に好意を抱いているOLの電話を軽くあしらい、次の犯行予告とされている渋谷へ向かう準備。

 

そして午後6時。

渋谷に来た須永を見かけたOL二人組は彼を追いかけるあまり、爆破の被害に遭ってしまいます。

 

世田刑事はビルの屋上にいる人影を見かけ、すぐさま向かうと来栖が屋上から撮影していました。

取り調べによると、彼はテロリストから指示を受けやっていたと供述。

腕に巻かれた爆弾が埋め込まれたブレスレットは偽物で、同じものをつけているアイコは本物だと勘違いし、次の犯行現場へ向かっているから急いで向かってくれとせっつく。

 

 

一方須永は自宅へ戻り、渋谷で撮影した動画を見て何かを探している様子。

そこへケガをしたOL真奈美がやってきて、須永に好意を抱いていた親友が死んだかもしれないと告白。

あまりにも平然とした須永の表情に怒り心頭の真奈美だったが、ついボロを出してしまった須永を、爆破テロの犯人なのではないかと思い、彼が出て行ったあと部屋から資料を見つけ警察へ届け出る。

 

須永が向かった場所はどこかの喫茶店。

ここで働いてる誰かに会うためにやってきたが、そこに現れたのは真奈美から資料をもらい駆けつけた世田刑事。

 

彼を犯人だと思い込んだ世田は彼を羽交い絞めにするが、須永は犯行を止めるためにここまで行動してきたと主張。

犯人と思しき人物がやってくるであろう場所へ急行します。

 

 

東京タワーが見える高級レストランのテーブルに座るアイコ。

そこへ朝比奈という中年男性が勝手に座り込んで、あなたの話を聞かせてほしいと訴えてきます。

そこへ世田と須永がやってきてレストランを包囲、重要参考人である朝比奈を連行、および東京タワーに仕掛けられた爆弾の解除コードを教えろと要求しますが、朝比奈は反発。

アイコの話をまずが聞かせろと訴えます。

 

ここでアイコが次の爆破予告の場所に指定されているレインボーブリッジまで車で移動する際に、私の話をし、その後に解除コードを教えるという案を出します。

皆はそれを飲み、車を走らせていきます。

 

 

・・・というのがザックリしたあらすじ。

一体犯人は誰なのか、何故爆破テロなどしようとしたのかといった動機が明らかになっていくという流れです。

 

 

 

まずこの見出しの冒頭でも語った通り、主要人物の描写が浅すぎました。

例えていうなら、エンディングを見たのにパズルが完成していない。

というか、パズルのピースがいくつか抜けているという感じを受けました。

 

まずは世田刑事についてですが、彼は10年前に逆恨みと称して首に大きな傷を受けていました。

そこから渋谷でのテロで被害にあった人は肉体は回復するだろうが、精神的にはかなりのダメージを追っている、この先の人生は苦難の連続だろうという旨の発言をし、自身も過去の傷痕と向き合っていくしかないという内容を、けがを負った後輩の泉刑事の映像を挟んで語ります。

 

うん、それを話したことで本筋にどう絡むの?という疑問。

この件を使ったのなら、世田が何かしら過去との決別を図るシーンが無いと無意味な件になっちゃうのに、その後特に触れない。

 

 

来栖も真奈美も事件に大きく関わる人物なんですが、結構あっさり家に帰されちゃうんですよね。

特に来栖に至っては、きっと調書を取るのに長い実感拘束されると思うんですけど、すぐさま犯人じゃないと分かると、今度は数字取りたいプロデューサーによって独占インタビューを敢行されようとホテルに缶詰めにされる。

この辺のタイムラインがちょっとチグハグしてましたね。

 

 

また本作では回想シーンがけっこうあります。

須永の幼少時の両親の出来事や、どこのだれかわからない自衛隊員の地雷撤去の作業と訓練の模様。

これが後にどうつながるかってのは見てればわかるんですが、世田や他の人物がこの回想で描かれた同期に繋がるであろう部分て一体どこで把握したのか謎です。

世田はきっと真犯人を突き止めるまでの推理力があるからOKとして須永はアイコがどんな人物なのか把握していたでしょうか。

 

そもそも朝比奈はなぜクリスマスに犯行が行われることを察知したのか。

僕が話聞いてなかったのなら僕悪いんですけど、確か自分が考えた東京観光のコースをたどってやってきたみたいなことを話してましたけど、クリスマスにってのは話してなかったような。

またアイコを救うためにやってきたというのなら、最初から恵比寿での犯行を止めろよ!と。

渋谷の犯行も止めることできたんじゃないのかい?と。

 

 

あとはまぁ犯行の動機が浅いですよね。

夫が正義のためにやってきたことが現地で覆されて、それによって自分は妻を残して自殺。

夫をそんな風にしてしまった政府が国が憎い。

でもって新たに誕生した総理は他国との今後に備えて戦争に立ち向かう姿勢。

お前に戦争の何がわかる、少なくとも私はあなたよりわかる。

でも夫が経験したのは戦争ではなくて、地雷撤去の際に少女に言われた言葉だけなんだけどなぁ。

 

単純にどこかの国で戦争を経験してPTSDになって帰ってきた夫を返せっていう私怨てだけでしか犯行に及んでない気がしたというか。

首相と対話したいならもう少しクレバーなやり方があっても良かったというか。

 

これらをふまえてたどり着いた答えが「この国をもう一度信じたい」って言われてもなぁと。

渋谷のテロを実行して、果たして国民は「戦争」や「平和」に対して意識が変わるんですかね?むしろ総理の発言に加担しちゃいそうというか。

 

最後には被疑者わからずってニュースで解決しちゃいますからね…そこで総理の発言入れるとかしても良かったというか。

 

何にせよ、本作を模倣するようなバカが出てこないことを祈りたいですね。

 

 

最後に

色々軽視やら蔑視した発言を書いてしまいましたが、渋谷に集まるような人たちが例えんどんな人であれ尊重はしなくちゃいけないですよね。

多分あそこまで能天気な人たちばかりではないでしょうし、そもそも警察がもっとしっかりバリケード作って封鎖すればあそこまで規模が大きくならないでしょうし。

とはいえ警察も頑張ってましたけどもw

 

とにかくジョンレノンの作った歌の一説にあるように、皆が望めば戦争は無くなるわけで、色んな正義があって、それがぶつかるから戦争が起きるわけで、何というか僕らはもっと相手を受け入れる姿勢を持てば争いはなくなるのかなと。

国であれ個人であれ。難しいことだけども。

 

僕も平和ボケしている一人として、色々身につまされるような話でしたけど、もっと説得力のある映画にならなかったもんかと一丁前に語ってみましたw

 

クリスマスだからこそ考える戦争と平和。

今年くらいは平和ボケせずに考えてみてもいいのかなと。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10