沈黙の艦隊シーズン2 北極海大海戦

「亡国のイージス」とか「空母いぶき」とかゴリゴリ社会派なアクション映画。
男ってこういう類の映画好きですよね~w
だから「沈黙の艦隊」はマスト案件だったわけです。
なのに、中途半端に終わらせて続きは「アマゾンプライムのドラマで!」ってそりゃねえだろ!!と前作鑑賞後はかなり激オコでしたw
艦内のライティングとかカメラワークとか、むっちゃCGな感じとか美術の甘さとかアメリカ政府のしょぼさとかいろいろ言いたいことはあるけれど、大沢たかおが菓子折り持って防衛相行ってかけあったりとか、Amazonと東宝が一緒に手掛けるとか、色々前代未聞のプロジェクトだってことは重々理解してるけど、映画としてこのやり方にはさすがに腹が立ったわけですわ。
で、今回のこの続編。
あ、やるんだ、でもどうせまた同じパターンだろ?最初の山場だけ見せてあとは配信ドラマで!とかなんだろ?
そんなのもう見ねえよ!
…となってたんですけど、何の気なしに前作のドラマ「東京湾大海戦」を見たら、まぁ面白いw
不敵な笑みでどんどん敵艦倒す海江田、それにずっといら立つ深町のカタルシス、添え物だった総理が官房長官にはっぱかけられてアメリカに睨まれても「独立国家やまと」と同盟を結ぼうとする姿勢。
特に7,8話の畳みかけに行われる同名の模様と激戦の様子がスリリングでハラハラして、気が付けばアメリカのクソ長官にイライラしてるという気の入りよう。
これは続編を見に行かなくちゃ!w
というわけで、恐らく前作同様最初の2話ぶんだけ見せるだけの「続編」ですが、早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
各方面で論争を呼び社会現象を巻き起こしたかわぐちかいじ原作のコミックを、日本では初となるAmazon×東宝という配信プラットフォームと配給会社がタッグを組んで実現した実写化プロジェクト「沈黙の艦隊」。
日米が極秘に建造した超高性能原潜を奪って反乱逃亡を起こし、独立国家を名乗って世界中を混乱に巻き込んだ艦長、それに翻弄されながらも彼の言葉に耳を傾ける元同僚や官僚らの姿を描いた前作。
本作は、激戦を切り抜けた「やまと」がNYを目指す道中で繰り広げられるバトルと、やまを支持するか否かを国民に問う選挙の模様を中心に描く。
前作から2年、今でもウクライナ情勢やイスラエルとガザの問題、そして世界のリーダーによる独裁的とも取れる政治など、「新しい戦前」という言葉が日を増して強くなった今、「平和とは何か」という問題を続編という形で再び我々に突きつける。
監督には、「ハケンアニメ!」の吉野耕平、キャストには主演の海江田史郎演じる大沢たかおをはじめ、前作と同じ顔触れが再び集まった。
また本作から、解散総選挙に向け動きを見せる政治家・大滝役を、俳優業以外にも声優として知られる津田健次郎、竹上総理と対立する幹事長・海渡役を風吹ジュンが加わる。
原作の中でも屈指のエンタメ潜水艦バトルが描かれる北極海のパートと、国民に決断を委ねることになる総選挙。
軍事と政治が前作以上に白熱すること間違いなしの続編。
彼らと共に「平和」を考える機会を、ぜひ劇場で。
あらすじ
冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する〈やまと〉。
〈大〉いなる平〈和〉と名づけられた原子力潜水艦は、米第7艦隊を東京湾海戦で圧倒し、ニューヨークへ針路をとった。
アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったとき、背後に迫る一隻の潜水艦……
「核テロリスト〈やまと〉を撃沈せよ―」
それは、ベネット大統領が送り込んだ、〈やまと〉の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜であった。
時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。
〈やまと〉支持を表明する竹上首相は、残るも沈むも〈やまと〉と運命を共にすることとなる。
海江田四郎(大沢たかお)は、この航海最大の難局を制することができるのか。
オーロラの下、流氷が浮かぶ北極海で、戦いの幕が切って落とされる―(HPより抜粋)
キャラクター紹介

- 海江田四郎(大沢たかお)…核ミサイル搭載の原子力潜水艦〈やまと〉の艦長。
海自一の操艦を誇る。 - 市谷裕美(上戸彩)…ジャーナリスト。真実を追い続けるため、テレビ局を辞めてフリーへ転身。
- 大滝淳(津田健次郎)…鏡水会(きょうすいかい)代表。解散総選挙にあたり民自党を離れ独立する。
- 山中栄治(中村蒼)…〈やまと〉副長。海江田の右腕で有能なサブマリナー。
- 入江覚士(松岡広大)…〈やまと〉IC員。サブマリナーだった兄を海難事故で亡くしている。
- 溝口拓男(前原 滉)…冷静沈着な〈やまと〉のソナーマン。海自一の操艦を誇る。
- 森山健介(渡邊圭祐)…真実を追い求める市谷と共に、最前線の現場に乗り込むフリーのカメラマン。
- 海渡 真知子(風吹ジュン)…民自党幹事長。解散総選挙で新民自党・竹上と対決する。
- ジョン・A・ベイツ(ブライアン・ガルシア)…米最新鋭潜水艦〈アレキサンダー〉艦長。米政界の名門ベイツ・ファミリーの養子。
- ボブ・マッケイ(トーリアン・トーマス)…米テレビ局ACNの報道ディレクター。
市谷と共に海江田を追う。
- ニコラス・ベネット(リック・アムスバリー)…アメリカ合衆国大統領。
- 影山誠司(酒向 芳)…外務大臣。竹上の元を離れ、保守派の陣営に就く。
- 舟尾 亮子(岡本多緒)…海原渉の秘書。
- 曽根崎 仁美(夏川結衣)…防衛大臣。解散総選挙では竹上の元を離れる。「自分の国は自分で守る」が信条。
- 竹上 登志雄(笹野高史)…内閣総理大臣。解散総選挙で〈やまと〉との同盟存続を表明する。
- 海原 渉(江口洋介)…内閣官房長官。竹上の右腕。
(以上HPより抜粋)
外務大臣も防衛大臣も竹上から鼻ねるのはきついですね~!
海江田も竹上もどうやってこの戦局を乗り越えるのか楽しみです。
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
#沈黙の艦隊 北極海大海戦鑑賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) September 26, 2025
戦争、選挙、戦争。
前作よりも本格的なバトルが海と陸で行われるのが楽しい。
欲を言えば選挙の模様を分厚く見せてほしかったけど、その分海での戦いは中々。
上戸彩のリアクションと重厚なクラシックが、戦争の怖さを捉えていた。
ツダケンのフッ軽に笑う。 pic.twitter.com/YmNDRUFBol
序盤からドキドキの大海戦、そして終盤にはとんでもない画。
中盤の選挙戦を激しく見せてほしかったけど、その分海戦はお見事。
大滝はちゃんと選挙活動したんだろうか…w
以下、ネタバレします。
早く続きが見たい。
前作の終わり方とその後の模様をドラマシリーズで見せるやり口に激オコだった僕ですが、ドラマシリーズ、特に7、8話で心つかまれたため、この勢いで楽しいモノをみせてほしい、そんな気持ちで臨んだ本作。
ざっくり内容を語るのならば、ロシアとアメリカの領海線上を航行するやまとを叩き潰すために、アメリカは敢えて「やまとを潰す」と世界に宣言。
それを察したロシアが引くことで、いよいよ厚い氷塊によって空を塞がれたベーリング海上にてバトルが勃発。
相手はシーバットよりも優れた性能を持つ「アレキサンダー」。
こいつが大和の後ろにいたかと思ったら、急に前に現れたりと神出鬼没な行動をとるため、最初はやまとも様子を伺いながら攻撃を避けるしかなかった。
しかしそこはリヴァイアサン・海江田。
すぐさま「もう一艇いる」ことを見抜き、形勢逆転を計ります。
もう一艇の潜水艦に艦長として居座るのは、アレキサンダーの館長の兄。
何と兄弟で挟み撃ちして「オーロラ作戦」を遂行していたのです。
氷塊を魚雷で破壊しながら音で錯乱させる作戦は見事に成功。
やまとはこの戦いのイニシアチブを取り、兄が乗る潜水艦「キング」を打ち落とし、圧潰させます。
降伏しろと告げる海江田に対し、アレキサンダーの艦長の弟は、兄の敵を討とうと試みますが、あえなく断念。
このエピソードにはアメリカ側の艦長の兄弟の回想が時折挟まれることで、ちょっとしたドラマが描かれます。
なぜ弟は兄の敵を取ろうとしなかったのか。
それを、かつて兄を潜水艦の事故で亡くした入江弟が海江田に聞くことで意味が持たれたように思えます。
「死んだ人の分まで生きなくてはならない、それがどれだけ辛く重いことか。それを選んだアレキサンダーの艦長には敬意を表する」と。
入江弟もやまとの乗組員として同乗していましたが、これまではどこか兄の死を引きずっている印象でした。
だからこそ、彼が海江田に問いかけることで、海江田の答えが入江兄の死に対する覚悟と重さを現していたのではないかと思います。
またこの序盤では非常に緊迫した海戦が魅力的でした。
暗くて見えづらい海の様子だけでは正直状況がわからない。
だからこそ本作はやまとと敵艦のレーダーを逐一見せることで把握できる描写となっています。
これは前作でもありましたが、本作の方がより事態を把握できるものになっていたように思えます。
大体、後ろにいた敵艦が急に前に現れるとかレーダーでないと分かりづらいですし、それを見ながら左手の親指を微かに動かして脳内シミュレーションしてるだろう海江田の表情を見ることで、海江田がまるで海を支配してるかのような気分になるし、実際支配してると思えるような采配を見事的中させる手腕は、見ていて鳥肌が立ちます。
もう底が知れないよ、海江田…
選挙戦は平凡
こちらが一区切りつくと、今度は衆議院を解散し「やまと選挙」を始める政界のエピソードへと突入。
正直こちらはぬるいしキレイごとばかりが並ぶ「理想過ぎる」ものとなっておりました。
竹上総理の元を離れた外務大臣は幹事長の元で民自党に残り対立。
防衛大臣も「自衛」を念頭に置いた政策で竹上と対立することに。
また、同じく民自党にいた大滝という男が離党し独立、軍備永久放棄の理念を掲げ、「やまと保険」を念頭にしたプランで他の政党とは違う政策で世界平和を実現しようと考える男でした。
この大滝という男、選挙という部分においては竹上や他の政党らと対立的な立場ですが、平気で竹上陣営に顔を出しては弁当を食ったり、無事再選した際も竹上の元を訪れ「連立しません?」とフランクに接してくる、海江田同様「底が知れない」ヤツ。
ほぼ単独で行動してるため、一体こいつの政党には何人政治家がいるのかや、ノルウェーから北極にヘリで向かって海江田とアポイントをとるなど、全く選挙活動していないのが少々ウケるw
彼の言ってることは、武器を無くして平和を掴むとか、金で平和を買うとか、かなり大それたことばかり言う夢想家に過ぎないんですが、どうしたってあの低いイケボイスでツダケンが言うと、聞きほれてしまうのは悔しい所w
このエピソードでは一応党首討論が描かれます。
「ボート内で感染者がでた、乗員をどうやって救うか」というリーダーとして資質が問われる質問で、党首に差が出る回答が描かれます。
要は全員を救うのか、それとも少数を犠牲にしてでも多数を救うのかみたいな極論になると思うんですが、その答えの反応=第3者の意見をみせないことから、果たして見せる意味はあったのだろうかと少々疑問になりました。
その質問にはやまとをどう扱うかに行きつくものだとは思いますが、せめて国民の反応だけでもあってはよかったのかなと。
そう、ホント選挙戦があっけないんですよ。
結果的には竹上再選、しかも新党が過半数をわずかに上回るという圧勝だったわけで、今の政治情勢を考えると、こんな在り得ない事態の中で、一体国民はなぜ竹上の新党に投票したのか全く描かれてないので、お話としてはかなり端折り過ぎなんじゃないかと思えてなりません。
しかもこの模様をダイジェストで見せ、気が付けば防衛大臣に官房長官をお願いするといった、第二次政権を乗り切る上での見事な人選までできてしまうボケ上こと竹上。
前作では官房長官の海原の父が裏で動かしているほど役に立たなそうな竹上でしたが、急に手腕を発揮する政治家として、かなり都合良すぎなキャラになっていたのはなんか、爪隠し過ぎじゃね?とw
終盤はとんでもない画
選挙戦も無事に片付き、いよいよやまとはグリーンランド沖を経由してNY近海にまで到達。
そこには空母「ジョン・F・ケネディ」をはじめ、40隻もの戦艦が待ち構えており、1ミリでもアメリカの領海内に入れば戦争勃発!な緊張状態でした。
ここで大和は入国の許可を訴えますが、アメリカ大統領ベネットは、国連に参加させないために海江田を我が国を脅かす存在=「テロリスト」に仕立て上げ、攻撃開始を命令します。
ここで海江田おそるべしと思ったのは、とんでもない数の短魚雷が撃ち込まれても全く被弾しない航行の腕はもちろん、相手を攻撃すると言って「アクティヴソナー」=探信音ばかり打ち込むのです。
それは「もしこれが魚雷ならお前ら死んでるけど、これ魚雷じゃないから、要は俺っち攻撃はしないってこと、だから入国させてお願い」というメッセージなのでした。
実際全船にソナーを命中させたことで、海江田には敵わないことを知らしめると共に、ベネット自体も、これじゃまるで俺が戦いのを望んでるみたいじゃないか…リヴァイアサンは海の怪物ではなく海に平和をもたらす存在なのか…わかった、海江田よ、お前と話し合いしようじゃないか…と攻撃停止を命令。
そう、このエピソードはベネットの心変わりが非常に重要なモノとなって描かれてたように思えます。
あれだけ世界のリーダーとしての存在に固執していた男も、こうも海江田にコントロールされてはメンツが立たない、だからこそ徹底して潰すことを目論んでいたわけで、ドラマシリーズでの彼の聞く耳持たない態度には結構腹が立ってましたw
実際のアメリカ大統領もこんなんだと思いますけど、そんな彼が自問自答して出した決断によって、いよいよ開かれれる国連会議は見ものです。
そしてもうひとつ大事なのは、上戸彩演じるジャーナリストの視点。
正直ドラマシリーズでしか爪痕を残していなかった彼女ですが、今回独立してフリーになり、アメリカのTV局クルーと海戦の模様をヘリで目の当たりにするという立場を見せてました。
重厚なクラシック音と共にアメリカの無慈悲な一斉攻撃が描かれるんですが、これがまぁとんでもない水しぶきと爆音で。
このスペクタクルなシーンと共に、上戸彩がまるで戦争そのものを見てるかのようなまなざしと、その後止まらない手の震えから、如何に戦争というものが恐ろしいものかを伝えてるように思えます。
現場の最前線で感じたモノを伝える仕事ですが、残念なことに軍から映像を没収され、口外禁止まで命じられる残念な結果に。
それでも彼女はこの後行われる国連会議で何を見て何を伝えるのか、今後の彼女の見せ場に期待です。
最後に
今回何が驚いたって、「潜水艦が飛ぶ」シーンですよw
無数の短魚雷から逃れるために急速浮上して海上をトビウオのように跳ね上がる瞬間は、さすがにそれはムチャだろという呆れと裏腹に、フィクションだからこそ見せることができるやまと=海を自由にわたる鯨の画が凄みを見せていたんですね。
その瞬間海江田は微かに笑みをこぼしてる辺りが、マジで海江田、底が知れないと。
彼を演じた大沢たかお、最近では「大沢たかお祭り」を歓迎するなんてサービス精神を見せたのが話題になりましたが、冒頭でタンクトップで腕立て伏せする姿を見せたり、当初不気味な存在だった彼も、やはり海の男なんだという楽しそうな一面を見せる辺り、総じてこの映画も「大沢たかお祭り」だろうと。
キングダムの彼もナイスキャラでしたが、それとは違う良さが十分に出ていると思うので、是非ファンの方には劇場に足を運んでみてほしいですね。
さてさて、今回もっと北極海の模様や選挙戦を分厚く見せるために、前回同様「さわりだけ劇場で、あとはドラマシリーズで」みたいなパターンを予想していたのですが、物語も終盤手前で幕を閉じてる辺りから、果たして国連会議はドラマシリーズでやるのか、それとも間髪入れずに最終章と題した劇場版を公開するのか、その後の情報が気になります。
もしかしたら、今回の北極海大海戦は全容をダイジェストで見せただけかもしれません。
もっと細かいエピソードを描いたドラマシリーズというパターンもありそうですし、ここまで来たら網羅したいので、製作側の見せ方で堪能したいと思います。
そういえば、深町は今頃何をしてるんだろうか…
それもやってください!お願いします!
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

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