モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「アリー/スター誕生」感想ネタバレあり解説 俺はガガ泣きでなくクーパー泣きだった。

アリー/スター誕生

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ポスターをご覧になってもお分かりの通りレディー・ガガ推しなんですね。

いいんですよ、すごく。日本で著名な人物をドドン!と推すのは。

いい戦略です。

ただね、

俺のブラッドリー・クーパーいないんですけど!!

 

 わかるよわかる。

ガガ様だけ推せば、今の若い女性は食いつくし、あとから男性層も巻き込める。

だって歌手で凄く有名な人が映画で主演でしかもアカデミー賞ノミネート確実!みたいな状況なら文句なしでしょってか。

だから?ツイートする時は?

#ガガ泣き 

でお願いって?

それさ、「マリアンヌ」のときにさ、#ブラ泣き ってやって失敗したでしょう。

歴史繰り返すなや。

 

でね、クーパー様だって主演作「アメリカンスナイパー」で興行収入25億稼いでるんだから大人には認知されてるでしょうし、「ハングオーバー!」のフィルだぞ?

しかもあれだ!「ガーディアンズオブギャラクシー」のロケットの声は彼だぞ!

凄いよ!めっちゃ日本人に浸透できる作品ばかりでてるじゃん!

てことはうまく宣伝すれば10代~30代、40代までいけるじゃん!

 

で、しかも今回初監督だぞ?

歌も歌ってんだぞ?

何だこの才能。

 

日本中に知らしめないでどうする?

ガガ様推すのもいいけど、そういうところだぞ?日本の映画会社。

人気出ると思うのよ、ルックス抜群だし。

 

・・・なんか、ごめんね。冒頭からこんなことばかり言って。

悔しいのよ、こういう宣伝。

もっと二人のポスター使ってほしいのよ。

 対等に扱ってほしいのよ。

 

はい、とりあえず早速鑑賞してまいりました。

 

作品情報

スタァ誕生」として4度目の映画化となる今作は、21世紀最高の歌姫であり、世界中の人々を歌とパフォーマンスで魅了し続けるレディ・ガガが映画初主演したこともあり、全米で脅威の大ヒットとなった。

ゴールデングローブ賞部門にノミネートもされ、アカデミー賞も射程圏内に入った今作が、受賞結果を待たずして日本で公開となる。

全編で彼女とともに歌い、主演と製作、脚本、今作で初の監督を務めるブラッドリー・クーパーの手腕も見逃せない。

 

自分に自信のない歌手志望の女性が、ピークを過ぎつつある有名歌手との出会いをきっかけに人生を大きく変えていくことになっていく。

有名歌手の心の隙間を埋めた一人のウェイトレスとの愛の日々、サクセス、そして。

今、愛と感動のエンタテインメントが幕を開ける!

 

アリー/スター誕生 サウンドトラック

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あらすじ

 

アリー(レディー・ガガ)は歌手になることを夢見ていたが、なかなか芽が出ず、諦めかけていた。

そんなある日、世界的シンガーのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会う。

 

アリーの歌に魅了されたジャクソンに導かれるように、アリーは華々しいデビューを飾り、瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。

 

2人は激しく恋に落ち、固い絆で結ばれるが、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は徐々に陰り始めていく……。(Movie Walkerより抜粋)

youtu.be

 

 

監督

今作を手がけたのはブラッドリー・クーパー。

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先日来日したときのなんですけど、ん~、顔いじった?

ヒアルロン打ってそうな感じなんですけど・・・。

まぁいいや、ひげボーボーにしたらカッケーし。

 

実は今作、ビヨンセクリントイーストウッドという監督主演コンビで話が進んでいたそうなんですが、どちらも降板。

そこに白羽の矢が立ったのが彼だったそう。

 

こんな大作をはじめて監督をする彼に任せて大丈夫なの?とも思うわけですが、「アメリカンスナイパー」でイーストウッドと共に映画を作ってきたわけで、監督の継承ってのは非常にアリーってことなんですね。あ、アリねw

 

そもそもですよ?これまで「世界にひとつのプレイブック」や「アメリカン・ハッスル」、「ジョイ/JOY」でデヴィッド・O・ラッセル監督とか、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」でのデレク・シアンフランス監督って著名な監督のところで作品に出演してきたわけで、ただ演技して終わりじゃないと思うんですよ。

今後の将来も考えて色々見てたと思うんですよ、監督業というものを。

そういうのを今作で出しているのかなぁと勝手ながら予想しております。

 

演技についても今回ミュージシャンということで、まったく楽器演奏もできなかったそうなんですが、練習に練習を重ねてモノにしたんだとか。

歌も予告やサントラを聴く限りめちゃめちゃうまいです。

やっぱ舞台でも活躍する人だから声の出し方とかわかるんだろうなぁ。

 

とりあえず冒頭でも書きましたが、マジでこれを機に日本で人気になってほしい。

 

 

 

 

キャスト

主演のアリーを演じるのは世界の歌姫レディー・ガガ。

 

今回映画初主演。

皆さんまず疑問に思うのは演技大丈夫なの?だと思うんですが、どうやら昔演劇の学校に通ってたことがあるそうで、演技ど素人ってわけではない様子。

まぁあれですよ、演技キャリアの少ない主演女優の相手には、必ずベテラン男性俳優ってのは鉄則なので、きっと彼女の芝居をクーパーがうまく受けるんだと思います。

 

劇中では彼女が売れる前のエピソードも入っているそうで、アリー=ガガになるようなお話になっているんだと思います。

 

今回夢見るシンガーということでガンガン歌ってますけども、僕最近の彼女の楽曲聞いてないんですよねぇ。

てかEDMがそんなに好きじゃくて。

一応初期の「ジャストダンス」とか「ポーカーフェイス」とかは聞いてましたけどね。あとはもう「ボーンディスウェイ」くらいしか。

でも、あれだ、トニー・ベネットとのデュエットはめちゃいいです。是非に。

 

 

他のキャストはこんな感じ。

ロレンツォ役に、「マッシュ」、「ブルージャスミン」のアンドリュー・ダイス・クレイ

ヌードルズ役に、「コン・エアー」、「ユーガットメール」に出演しているコメディアンのデイヴ・シャペル

ボビー役に、「ハルク」、「ビッグ・リボウスキ」のサム・エリオットなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロットはなんとなくわかるお話ですし、いわゆる古典的なものになっているんだと思いますが、それをいかに現代風に、しかもガガ様の半生に寄り添った内容になっているのか注目ですね。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

もうね、ラスト号泣・・・。

クーパーめちゃかっけーし!ガガめっちゃ歌うめぇし!

この2つだけでも見る価値十分ありの王道ムービーでした!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブが圧倒的に良いです。

アルコールに溺れながらも圧巻のパフォーマンスでオーディエンスを魅了している歌手ジャクソン・メインと、彼が偶然立ち寄ったバーでチャンスに恵まれないながらもその才能をいかんなく発揮して観客を虜にしていた歌手の卵アリーが、運命的な出会いをし愛を重ねていく過程の中で、スター歌手へと成長していくアリ―とそれに相反して酒に溺れ失態を犯していくジャックの転落ぶり、それでも互いが愛しているからこその衝突などを経て訪れてしまう顛末を、本物さながらのライブパフォーマンス、2人の日常だけのフォーカスすることで感じられる距離感や心情、クリント・イーストウッドを彷彿とさせる編集と演出で組み立て、二人がどれだけ互いを支えにしてきたかを濃厚にかつ繊細に描いた素晴らしい映画でございました。

 

いやぁ~泣いた。。

泣きましたよ。

とりあえずですね、途中からな~んかつまらないとか退屈だとか感じちゃう人、我慢してほしい。

ラストが素晴らしいんですって!!

何、いきなりラストの話からしちゃうの!?ってかんじちゃった人は大丈夫。そこは具体的には書きません。

何というかですね、二人がどういう経緯で愛を育んできたかってのを噛みしめることができるラストシーンだったんですね。

まぁアリーが歌うんですよ最後。何を歌うかってのは物語ちゃんと見ていればわかるんですが、ある歌を歌います。

これだけでも十分感動できるシーンなんですが、そこに急にある仕掛けを入れるんですね。仕掛けといってもトリックとかじゃなく、編集といいますか。

俺ここで号泣しました。

もうね、どうして?って思ったら俺のブログなんか読んでないで見に行ってくれ!と。

 

というわけで以上!あざっした!!

・・・ってまだ終わらない!

 

今回の感想、なんといってもライブパフォーマンスについて書かないわけにはいきません。

これ絶対音響良いところで見てください。おそらく音のいい映画館で見たら始まった途端爆音が耳に突き刺さって、一気に映画の中に没入できると思います。

というのも、冒頭ジャクソンのライブシーンから始まるんですね。

始まる直前に酒カッくらって薬飲んで。あ~ジャックお前相当中毒だなこれ、と思わせるオープニング。

そんなことを想起させながらも始まる楽曲を聞いてると、そんな酔っ払った状態でもこいつマジでスゲーライブするんだな!と感じてしまうわけです。

伸びきった髪の毛をかきあげ無精ひげで猫背にしてギターをかき鳴らす、そして明らかに酒ヤケなんじゃない?でもそれが逆に艶があってセクシーでナイスジェントルで心臓がバクバクしそうなジャックの歌声。

うわああああぁああっ!やべえ!かっけーーーーっ!!

思わずニンマリしながら見ていました。

俺あの、映画見ててゾクゾクしてしまうシーン観ると、思わずクククク…と声を漏らしてニヤニヤしてしまう癖がありまして、まさにその瞬間が冒頭から訪れるとは思いもしなかったわけです。

その後ギターソロ。

この映画のために特訓を重ねたそうですが、そんな部分を微塵も感じさせない手慣れた手つき。

普通ギターソロってなんかこうメロディアスな音色で聞かせるイメージがありますが、冒頭の曲は違います。ひたすら同じ音を一音だけで奏でるんですね。で、それを力強くパッションで押し通す。

これ普通のギタリストならあまりやらないパターンのソロだなぁと。聴かせるんじゃなくて圧でオーディエンスに訴えるといいますか。

もうここ最高じゃん!と。

 

え、この映画こんなにクオリティのいいライブパフォーマンスをひたすらやるのか?と。

答えはその通り。

ライブ後酒を飲んでうなだれながら入ったバーでアリーと運命的な出会いをするんですが、ここでもドラァグクイーンに扮したアリーが、情熱的に且つ美しくステージを披露するんですね。

ここもね、ステージバックを真っ赤にしてその分アリーの顔を青く暗くすることでアリーが映えるように撮ってるわけですよ。

このシーンを1曲丸々時間費やしてアリーがどれだけダイアモンドの原石かってのを現してるんです。

その後アリー待ちの際のお礼の1曲ということで、ジャック弾き語り。これもアルペジオうめえし、歌がうめえし。

 

で、予告でも散々使われたあのシーンです。

ライブ前日の夜聞かされたアリーオリジナルの歌「シャロウ」を、ジャックが本番前にアレンジをつけて二人の曲にしたから、さあ一緒に歌おう、おいで、と、アリーを誘う。

え、何この展開、昨日今日会ったばかりのスターのライブをステージ裏で見れるってだけでも奇跡だし、しかも1回しか歌ってない歌をこんな短時間でアレンジして歌詞まで自分パート作ってマジ超天才じゃん、それで、え?ここで一緒に歌えって?

あの人酔っ払ってるから全部冗談だと思ってたけどマジだったのかよ、うわやべぇどうしよう、ってのをジャックが歌ってる間アリーは考えていたことでしょう。

そして胸に手を当て一呼吸し意を決してステージへ向かうアリ―。

はいここでトリハダーーーっ!!

予告観てた時もきっとこのシーンはすごいんだろうと思ってたけど本編はもっとヤバイ。

 

これ元ミュージシャンである私の視点で言わせてもらうとですよ?たった数十人の前でしか歌ったことのない僕でさえ最初のステージはドキドキして練習したこととか全部吹っ飛ぶくらい緊張するんですよ。

それも僕が緊張しいって性格もあるんですが。

でもアリーの場合急きょですよ?色々場数は踏んでる人だから対応できるのかもしれないけど、あんな大舞台で急きょ歌うって、どうやって心の準備できるわけ?

しかも完璧に歌いあげてオーディエンスを納得させてしまう技術ね。

いやそれレディガガだから、とかつまんないこと言うんじゃないよあれはガガじゃなくてアリーだから。

もうこの場面は何度見ても時間を惜しく感じさせない素晴らしいシーンだったんじゃないでしょうか。

 

他にも素晴らしいライブシーンや歌唱シーンが目白押しなので是非2人の超絶カッケーパフォーマンスを堪能していただければと思います。

 

 

クーパーたまらん。

この記事でも冒頭でクーパーがポスターにいない!とオコだったモンキーですが、そんな怒りなんかね、本編観たら忘れてましたよ。

とにかくブラッドリークーパーがカッコイイ。

そりゃあ見た目がまずカッコイイし、ライブの時もカッコイイんだけどそこじゃない。

方耳が聞こえないというハンディに苦しみそれを酒を飲んで忘れるという行為を繰り返した結果、どこか地に足ついてない、俺が歌ったって世の中変わるわけねえ、どうせみんな俺と絡みたくて俺の写真撮りたくて俺と話をしたくて溜まらねえんだろ、良いぜ好きにしな、みたいなスタンスで、表向きは笑顔作るけど内心はもうどうにでもなれっていう諦めというか悲哀さが凄くにじみ出た表情を作ってるんですよ。

で、そのぽっかり空いた穴を埋める存在=アリーと出会ったことで、笑った時の表情が全然違うんですね。

このギャップもそうですし、後半段々泥酔していく辺りや、クライマックスでの何か覚悟を決めたような表情。

どこをとってもカッコイイし役者だなぁと。

「ハングオーバー!」や「世界にひとつのプレイブック」の時でも彼の役柄って酔っ払ってるか常軌を逸した行動を取ったりとかしてる演技が凄くうまいんですが、今回はその領域をはるかに超えたアル中演技でございました。

 

で、今回彼が監督ということで、映画をどう撮るんだろうとすごく興味があったんですが、なんかね、色々とはずして撮ってるなぁっていうのがまず感じたところ。

具体的に言うと、結構ブレブレで撮ったり、長回しで撮ったり、変な所で視点が変わったり、かなり役者に寄って撮ったりと映画にしてはなんか違和感を感じる撮り方をしてるなぁと。

しかも基本2人の出来事だけにフォーカスをしてるから、アリーがスターになっていく過程とか、ジャックが失態を犯したことで世論がどういう反応をしているとかっていう第3者の視点が一切排除されてるんですね。

だから二人のスターな部分てのがライブ以外で描かれてないので、実感がないんです、売れてきてるとか転落してるとかってのが。

あとはあれですよ、ジャックの顛末をすっ飛ばしてアリーのその後の心境を映すとことか、アリーが裏でマネージャーに何を言われてるとか、とにかく色々編集したことで流れを絶ってぶつ切りにしてるんですね。

これ何でこういう風にするんだろう、もっとドラマチックにできるし、彼ら以外の視点を入れれば感情移入の仕方も変化するだろうし、あ~やっぱり監督デビュー作だから粗が出てるのかなぁと。

 

で、見終わった時に思ったんですよ、これクリント・イーストウッドのマネしてるんじゃないかと。

彼の最近の作品て、余計な部分ないし説明とか一切ないじゃないですか。だからある意味エキセントリックに見えてしまうというか、味気ないって思っちゃう人も多い気がするんですよ。

でもその分、観衆に色々考えさせる想像させる工夫をしてるんですよね。

別に具体的なこと言わなくてもお前ら俺の映画ずっと見てきたんだからこれくらいわかるだろ?くらい観衆に優しい説明をしないんですよ。

 

クーパーはアメスナで彼の作品に出演したし、今度のイーストウッドの作品にも出演してるくらい彼の近くにいるから意識したと思うんですよねきっと。

だからあえて色々状況説明とか加えてこないし、耳鳴りがしても「またか・・・」みたいなこと入れないし、あえて2人の距離感を大事にするために色々な情報を排除して、しかもぶつ切りに編集することでちょっとした二人のドキュメンタリーのように描いているのかなぁと。

イーストウッドの影響が如実に作品の演出や編集なんかに出ているなぁと思いました。

 

王道だからこそ。

はっきり言って話は超ベタです。

落ち目のスターがスターの卵を見つけ、恋に落ち激しく惹かれあう。その愛が深くなるにつれ彼女は売れていき男はそれに嫉妬して酒に逃げる。

それでも二人は互いがいなければダメになってしまうほど惹かれており、共に人生を歩んでいく決意をした矢先・・・というもの。

 

正直ライブシーン以外は退屈です。

ただ僕が言いたいのはこの退屈の中に、二人の愛が散りばめられているということ。

そこに二人の理屈がいくつもあったわけです。

レコード会社と契約が決まるとアリ―が話した時、ジャックはニタニタしながらパンケーキをアリーの顔に押し付けるんですね。

これただ酔っ払った末の行為に見えるかもしれませんが、あれ動揺していると思いませんか?内心はきっと嬉しいはずですが、素直に喜べない自分が存在しているわけです。

ジャックもことあるごとに酒を飲むんですよ。これもやっぱり情緒不安定な証拠です。サタデーナイトライブの時もアリーを見守りながら自分の前で売れていく彼女に嫉妬して酒に手を出してしまう現れでしたし、施設から兄に家まで送ってもらう時、ケンカしたことを謝罪するジャックの言葉を聞いて何も言わずに兄は立ち去るんですが、そこにはうっすら涙を浮かべています。(これはアリーの話ではないですが)

 

他にも、才能ってのは誰もが持ち合わせているんだけど、それをどう伝えるかはその人次第なわけで、ジャックはその才能と表現をどう伝えるかを十二分に自身で理解しているからアリーに惹かれたわけです。

後半でもジャックの兄貴が言っていたように、歌はたかがオクターブ12音ってことだけ、それをどうやって奏でるか、それができるアリーは素晴らしいのだと。

 

あ~何言いたいかわからなくなってきた。

要は画的には退屈になってしまうようなものにはなっているんだけど、よく見てごらん、ほらあんなとこやこんなとこにもドラマはあって、二人の気持ちが透けて見える行為があって、今どういう状況か心情かってのが読み取れる仕草や行動があって、それをイーストウッドっぽくやってるから直接ドラマチックにならないようにしてるだけだよと。

 

あらすじ王道なのだから演出や編集脚本も王道にしたら、ただの王道になっちゃうってことを作り手はきっとわかってたと思うんです。

だから色々あの手この手でやって、その分ライブはガガを輝かせるために圧倒的臨場感で描こうと、きっとそういう映画だったと思うんですよ。

なんか伝わらないですよねwすいません文章力無くてw

 

 

最後に

すいません、なんかレビュー覗いたら結構酷評な人が多くて、なんでだろうって思ったらみんな退屈って書いてて、ちょっとそれは違うぜ!って悔しくなったんでつい。

 

ハンディを負い、父や兄と確執を生み、それでもスタートして成功者として生きていかなければならない男が、酒にドラッグに逃げてしまうのは何というか甘えにも感じますが理解はできます。

そんな男の前に現れた希望は、一度手に掴んだかと思えば蛹から蝶へと変身し、自分の下から離れて行ってしまうのではと脅え、再び酒とドラッグに手を出す。

でもそこには確かな愛があり、そのおかげで自分は立ち直ろうと立ち直れる、となったのに…。

是非冒頭のライブ終了後バーへ向かう途中に出てくる看板に注目して下さい。彼の顛末が既に明記されています。

 

そしてこの愛を受け取ったアリーの歌唱シーンを堪能してください泣いてください。

ガガ泣きやめろ!と言いましたが、泣いちゃいましたねw

いやクーパー泣きだったと思うんだけどな、まぁいいや。

 

とにかく今年グレショで映画って良いな!音楽映画って楽しいな!感動する!って思った人は是非今年の締め映画にこれを選んでいただき、素晴らしい映画に囲まれた1年だったと思ってもらいたい、映画好きの端くれとしてそんな気持ちでおります。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10