モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「透明人間」感想ネタバレあり解説 見えない相手の恐怖よりも誰にも理解されない恐怖。

透明人間

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いきなりですが、ちょっと重い話。

今から約10年前の話なんですが、母から「帰ってきてほしい」と連絡がありました。

どうやら夜中に家の庭に不審者が侵入していると・・・。

 当時父は海外に単身赴任中で、母と妹の女二人しかいませんでした。

これはヤバイと思い休日に帰省、夜を待ちました。

 

だいたい22時過ぎくらいでしょうか、確かに家の庭に人が動いたような気配があり、母と僕とでシャベルか何かを持って、挟み撃ちしようと。

男とはいえ僕もかなりビビッてて、足音立てずに回り込みましたが、結果誰もいませんでした。

 

母曰く、屋根の上に登ったか、裏の畑へ逃げたかの2択しかないとのことでしたが、翌朝、畑に足跡はないし、屋根に上ったような形跡もありませんでした。

そもそも屋根に上るのに足をかけるような突起物もなく、物理的に無理があると思ったのですが、母は不審者の存在に恐れ、2階の寝室で寝ることができず居間で寝るようになり、精神的なノイローゼになりました。

 

その後犬を飼い、外のあらゆる場所に監視カメラを付けました。

気配がすると、母も犬も外を向き窓を覗くなどするも、見当たらず。

肝心の監視カメラも一向に姿を捉えることができませんでした。

 

父も心配し一時帰宅したものの、そんな奴いるわけがないと母の主張を一蹴する始末。

僕も肉眼ではっきり見ていないことから、母の方がおかしいのではないかと思い、病院に一度見てもらった方が、と意見しますが、母はこれまで見たことが無いほど不機嫌になり、食卓はとてつもなく殺伐とした空気に。

 

とりあえずこれ以上母の気持ちを逆なでしないよう、見守ることに専念したのであります。

 

あれから約10年。

現在は、家を改築して環境を変えたり、体を動かすことで気持ちが楽になったのか、当時のような辛さは、だいぶ薄れたように思えます。

 

一体あの人影は何だったのか、そして母は何を見たのか。

もしかして透明人間なのでは・・・?

 

はい、前置き長くてごめんなさいw

今回鑑賞する映画は、見えない人物=透明人間に強迫観念を駆られてしまう女の話。

もしかしたらウチの母ちゃんには見えていたのかもしれない・・・。

というわけで早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

かつてユニバーサル映画で企画されていた「モンスター・バース」。

ユニバーサルが生み出したモンスター映画をリブートさせシリーズ化しようとしたものの興行的に失敗。

今や幻の企画となってしまった。

 

その時、作品候補として挙がっていたのが、「透明人間」。

1897年の原作を基に1933年に製作されたクラシックホラーの一つで、新薬実験で透明化に成功した博士が、その能力に見せられ悪事を働くという物語。

その後もSF映画の鬼才ジョン・カーペンターや、ポール・ヴァーホーベンといった監督らが製作したこともあり、伝承映画として語り継がれて来た。

 

そんなクラシックキャラクターに現代的な要素を加え、さらなる凶器と強迫観念に満ちたサイコサスペンスに仕上がった。

 

また「ゲット・アウト」や「アス/us」など、ハリウッドホラー牽引する製作会社プラムハウス・プロダクションのジェイソン・ブラムがプロデューサーとなり、「ソウ」や「インディシアス」などで頭角を現し、次世代のクリエイターとして期待されている監督により、最先端の技術と卓越したセンスで、スタイリッシュな作品として現代に蘇った。

 

きっとあなたも心神喪失になるほど震えあがることだろう。

 

透明人間 [完訳版] (偕成社文庫)

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あらすじ

 

富豪で天才科学者エイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の束縛された関係から逃げることの出来ないセシリア(エリザベス・モス)は、ある真夜中、計画的に彼の豪邸から脱出を図る。

 

失意のエイドリアンは手首を切って自殺をし、莫大な財産の一部を彼女に残した。

 

セシリアは彼の死を疑っていた。

 

偶然とは思えない不可解な出来事が重なり、それはやがて、彼女の命の危険を伴う脅威となって迫る。

 

セシリアは「見えない何か」に襲われていること証明しようとするが、徐々に正気を失っていく。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

今作を手掛けるのは、リー・ワネル

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名前こそ、ぽかぁ~ん…だったんですが、ディスコグラフィを見たら、そうそう!「ソウ」だよこの人と!w

 

ジェームズ・ワンと共に製作した「ソウ」で、脚本と主演(バスルームに監禁されたパパラッチ役です)で参加した彼は、「ソウ」シリーズすべてで製作総指揮をしているそうです。

ちなみにこれは最も成功したホラー映画シリーズとしてギネスに認定されてるんだとか。

 

僕、ソウは2までしか見てないんですけど(ワンパターンにしか見えなくて…)、どれも面白いんですかね…?見てみようかな…。

 

演者としても脚本家としても活躍するなど多彩な顔を持つ監督ですが、作品を手掛けるのは今作が3作目。

これまたジェームズ・ワンと共同制作した「インディシアス」シリーズの第3弾である「インディシアス 序章」で監督デビューし、2018年には、体内に埋め込まれたAIチップの力によって人間以上の能力を手に入れた男が、妻を殺害した謎の組織に復讐しに行くというバイオレンスアクションホラー「アップグレード」を手掛けています。

 

 

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今後は「ソウ」をリブートした作品が控えてるそうで、盟友であるジェームズ・ワンと共に製作総指揮に加わるとのこと。

 

いやぁしかしこれだけホラー映画作ってるんだから、今回も怖いんだろなぁ…俺大丈夫かな…。

 

 

 

 

キャスト

今作の主人公セシリア・カシュを演じるのは、エリザベス・モス。

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こちらもどっかで観たことあるなぁ~と思ってたら、「アス/us」に出てた方じゃないですか!

 ・・・といっても、特に言及することはないんですがw

 

映画も多数出演されてるようですが、「ザ・ホワイトハウス」や「マッドメン」、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」といったドラマシリーズでの活躍の方が有名のようです。

映画では、精神療養施設で青春を送る少女たちの物語「17歳のカルテ」や、奔放な青年の当てのない旅をほろ苦く描いた「オン・ザ・ロード」、現代美術館のキュレーターを主人公に、社会の不条理を皮肉たっぷりのユーモアでつづった「ザ・スクエア 思いやりの聖域」、そしてごく普通の家族の前に自分たちそっくりの人間が襲い掛かる戦慄のスリラー「アス/us」などに出演しています。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

天才科学者エイドリアン役に、「ファースター 怒りの銃弾」、「推理作家ポー 最期の5日間」に出演していたオリヴァー・ジャクソン=コーエン。

ジェームズ役に、「ドリーム」、「ストレイト・アウタ・コンプトン」に出演していたオルディス・ホッジなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多分、自分が透明人間だったら、どんなことしよう…ムフフ…みたいな余裕はないでしょうね…。

画的にも、怖い演出がいっぱいあるんだろうなぁ…

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

普通におもしれえ!

透明人間と化した彼氏の、女に対する執拗なまでの執着心と支配欲!

頑張れセシリア!と応援したくなるスリラー映画でした!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げられない怖さを感じた。

何とか束縛する彼氏の大屋敷から抜け出したにもかかわらず、すぐ近くにいるかもしれない恐怖と不安により精神疾患になってしまった主人公が、見えざる敵への気配と悪寒、さらには加害者へと仕立て上げられてしまうなどの度重なる悲劇の連続に、これ以上好き勝手させまいと女のプライドと底知れぬ覚悟をお見舞いするまでの物語を、これまで多々製作されてきた過去作に現代的なアップデートと最新鋭技術と社会性と監督のセンスを加えることで、スタイリッシュ且つ純粋なスリラーサスペンスとして完成された映画でございました。

 

 

怖いの苦手な私モンキーでしたが、今作もビビりながらの鑑賞だったとはいえ、非常に楽しむことができました。

全体的に脅かすような映像というよりかは、爆音で流れる圧が強めのクラシックな劇伴でビクビクさせる演出で構成されており、透明人間出たーーっ!って瞬間に、ドーーーンって爆音が流れるんですね。

これ流れるたびにビクッ!ってしてしまいまして、まだまだ私ビビリなんだなぁと実感したと同時に、こういう脅かし方ならスリラーであろうとホラーであろうと鑑賞はできそうだと感じた映画でもありました。

 

内容はというと、妹や友人の協力によって彼の呪縛から逃れることができたものの、彼の怖さを誰も知らないし、光学研究の第一人者ってこと以外は彼の実態をみんな知らないもんだから、

例え彼女が布団引っ張られた!

シーツ踏んでる!

誰かいる!

あの薬私が用意したもんじゃない!

妹にあんなメール送ってない!

って言っても、誰も信じてくれないし、寧ろそこまで脅えるか普通?ってあしらわれちゃう悲哀さが漂っていて。

 

でも見てるこっちは、いやいやいるじゃん!

おかしいじゃん!

どう見たってあんなに布団蹴っ飛ばさないじゃん!

殴ったのどう見てもセシリアじゃないじゃん!

何でこう、彼女の話を全て一旦受け止めようとしないかね?

彼は死んだ、だから大丈夫だ、じゃないじゃん!

どうして親身になって聞いてあげないのさ!

って、怒りにも似た感情が少しづつ積みあがっていく楽しさのような思いがありましたね。

 

この八方塞がりな状況をどうやって打破していくか、セシリアがびくつきながらも少しづつ実態を暴いていこうとする姿は、観てるこっちもドキドキモノでありました。

 

 

 

 

透明人間てそういうことね!

また、肝心かなめの透明人間について解説すると、思いっきりネタバレになるのでご注意いただきたいのですが、これがまぁ最新鋭の技術で生み出された中々の代物でございまして。

 

セシリアが透明人間の魔の手からなんとか逃れ、Uberでタクシー呼んで彼の屋敷に行くとですね、ラボにたどり着くんですね。

見た目は全身を拘束するような枷がいくつもついてる装置が飾られてるんですけど、壁についてる映像付きのタッチパネルの解除ボタンを押すと、装置から隠されていた特殊なスーツが浮かび上がるんですね。

 

スーツ全体に小型レンズが装着されているんです。

どうやって視界から消えることができるかってのは、恐らく光を捻じ曲げて見えないようにさせる構造とかなんでしょうが、このレンズが急にクルクル回り出すと可視化されたり透明化できる仕組みになってるんです。

 

遠目で見たら普通の黒い全身タイツとか、名探偵コナンの犯人像みたいな感じに見えるんですけど、近くで見ると全身に目がついてるように見えるので、結構気味が悪いんです。

ある意味妖怪の百目ですよ。

 

性能的には「メタルギアソリッド」のステルス迷彩とか「攻殻機動隊」の熱光学迷彩のような性能なんでしょうかね。

 

 

で、相手っていうかセシリア曰くエイドリアンなんですけど、こいつはこの特殊スーツ着てうろちょろしていたのかぁと思うと、色々思う節がありまして。

息が白くなるような季節で断熱加工とか施してるのかな、とか、おトイレ問題はやっぱり一度脱いでじゃないとだめなのかな、とか、足音消す機能とかも備わってるのかな(ギーって音はしてたから無いか)とか、映画そっちのけで透明人間の見えない裏側を気にしてしまったってのも事実。

 

 

要するに、透明人間とはいえ、死んだ人間の怨念がセシリアを襲うとかではなく、天才科学者の発明によって実態が見えない機械によって彼女が苦しめられていた、っていう理屈だったってことですね。

な~んだ、幽霊とかじゃないんだ、ではなく、すげえ現代的で今後在り得るかもしれない怖さじゃん!ってのを堪能してもらいたい映画でした。

 

 

 

見せ方が絶妙!

今回見えざる敵が相手なので、「透明人間」が画面上のどこにいるのかわからないけど、もしかしたらそこにいるかもしれない、と思わせる工夫が随所に見てれた映画でもありました。

 

例えば主人公がどこから銃を向けられているかわからないシーンとかの場合、被写体が360度辺りを見回しながら緊張感を保ってるような映像を、被写体を中心に360度カメラを回して捉えるとかあるじゃないですか。

他にも、被写体の視点をカメラが見せる時に、敵が隠れていそうな場所を瞬時にパパパッと見せる映像とか。

 

 

もちろん見えざる敵に緊張している意味で効果的な演出なんですけど、今回の映画はそういう映像を見せるのではなく、被写体=セシリアを画面の隅や端に寄せて、画面上に空白や余白を作ることで、より「透明人間」がそこにいるかもしれない、もし「透明人間」が動いたら周りの置物とかが動くかもしれないっていうドキドキ感を助長させてるんですね。

 

しかもカメラは最初セシリアを真ん中において固定で捉えて、セシリアが誰かいるかもという気配を察知した瞬間、そーっと横にスライドさせるようないやらしい動きをするわけですよ。

観てるこちらは、オイオイオイオイそこにいるの!?

セシリア後ろ後ろ!みたいに教えたくなるような映像になってまして。

 

未だに誰かいるくらいの認識のセシリアの時は、この方法で怖さを助長させてまして、座ってる彼女の頭上だったり背後だったり、ただ壁を映してる時とか、明らかに不自然な構図にすることで、「うわ…今いるよ・・・」って気持ちにさせるんですね。

外に出た時も彼女の背後で白い息が出てた時は、口を塞いでしまったくらい予兆が無いんですよ。だから余計に怖い。

 

 

また、セシリアがエイドリアンが死亡したことで、外に出られるほど精神的に回復した際の悦びと、ジェームズとシドニーの献身に感謝を示したお祝いの風景を、家の廊下から覗いているように見せるカメラの視点とかも怖っ!って思えたし、

部屋の上にある物置部屋にスマホがあることに気付いたセシリアのシーンでも、あ、これいるな、と察知してとっさの判断で白ペンキをかけた瞬間可視化される透明人間の登場シーンも怖かったですね~。

 

この時僕は「ドラゴンボール」の占いババ戦士の第2の刺客で、透明人間のすけさんに苦戦するヤムチャと、大胆な攻略法を編み出したクリリン、そして実験台となった亀仙人を思い出しました。

知らない人はググってください。

 

 

他にも見えざる敵との取っ組み合いは、多少変な動きにも見えたところもありましたが、実際に透明人間と肉弾戦になったらこういう動きになるよなあとも思えた映像でした。

 

白ペンキで可視化に成功したセシリアでしたが、すぐ水道で洗われてしまったことで振出しに戻るんですけど、バレちゃあ仕方ねえボッコボコにしてやるぜ!と逆鱗に触れられたせいで、セシリアは見えざる敵にボコボコにされちゃうんですね~。

 

急に頭を掴まれものすごい腕力で壁やテーブルに吹っ飛ばされてしまうんですよ。

掴まれてるセシリアはきっとCGで消すとかしてると思うんですけど、モノが吹っ飛ぶ時もそれなのかなぁ。

どうやって処理したかはわからないんですけど、決して不自然ではなくリアリティある動きだったように見えました。

 

 

 

見えない相手に脅える女性

何かに脅える女性だったり、逃げまどう女性っていう設定は、ホラーやスリラー映画の定番だったりするんですけど、今回何から逃げるって、執着心があって支配欲があって独占欲があって、女を自分の言うとおりにさせる男の怨念とかが介在していた映画でした。

 

誰にも理解してもらえず、自分が知らない間に妹に嫌味なメールを送っていたり、その妹に謝罪と真実を打ち明けようとしたら急にナイフが出てきて妹の首をサクッと斬り、セシリアに持たせ罪を着せるなど、見えないことをいいことに全ての罪をセシリアにさせる仕打ち。

 

DVされたり、追いかけられたあげく、皆から嫌われてしまうようにさせられ、終いには殺人犯にされてしまうセシリアに、周囲の人間は皆彼女を擁護しなくなってしまう。

ただでさえエイドリアンに脅えていたのに、見えないエイドリアンの存在を誰にも理解してもらえず、精神に異常をきたしてしまう、エイドリアンの常軌を逸した執着ぶり。

 

実はこの映画の本当の怖いところは、エイドリアンのセシリアに対する恐ろしいまでのネチネチぶりよりも、精神に異常をきたしてしまったからという理由で、誰からも理解されないで孤立してしまっていることなのではないかと感じます。

 

確かに実態の分からないもの、何があるか知らないことに怖さというモノは存在するけど、精神を患っていようが正常であろうが、普段の生活の中で自分の主張や意見が誰からも理解されず、アイツいかれてるな、とか、あぁまたわけわかんないこと言ってる、ほっとこ、みたいにされることって途轍もなく辛く、下手したら生きる希望だって失うかもしれない。

 

そんな状態だったにもかかわらず自分が見たモノや、エイドリアンの呪縛から逃れようともがくセシリアの強さや覚悟が垣間見えた映画でもありました。

 

冒頭で触れた僕の母にまつわるエピソードですが、時が経つにつれて母の言うことを信じてあげられなかった、というか面倒になってきた自分が確かにいたわけで、今回の映画を鑑賞して過去の自分を悔い改めなくてはいけないなとも思えました。

 

 

また、実際SNSだって言語が可視化されただけで、どういう人間がツイートしてるかわからない、匿名性だから皆好き勝手言いたい放題な場所になっているわけで。

知らない奴や見えない相手にいきなり批判されたりするわけですよ。

 

また女性に限って言えば、それこそ電車内で変な奴に痴漢されたりするかもしれないし、帰り道に襲われるかもしれないっていう不安や恐怖が常にあるわけです。

 

今回の「透明人間」の背景にあるのは、そういった理解されない恐怖や、力の弱い女性ってことでいつ危険が訪れるかわからない恐怖、女性という弱い立場を力ずくで抑え込もうとする男性の欲、なんてのが透けて見えた映画でもあったのではないでしょうか。

 

・・・一応ね、娯楽映画とはいえ社会的背景みたいなことも言っとかないとw

 

 

 

最後に

相変わらずとっ散らかった内容の感想になってしまいましたが、そこまで期待してなかったというのもあって、なかなか楽しめた作品でした。

 

しかし不満というかおかしな点はいくつかあって、やっぱり透明人間がどうやって短時間でセシリアのいる場所にたどり着けたのよ!とか、

全体的に間延びしてしまっててテンポがよろしくないとか、

前半と後半でちょっとジャンル変わってしまってない?とか、

クライマックスはもっとカタルシス頂戴よ!あれだけ身も心もボロボロにされたんだから、もっと苦しませて仕留めればいいのに、とか、

案外簡単にカラクリわかっちゃったなぁとか、

思い出すといっぱい出てきちゃうなぁと。

 

とはいえ、脚立や消火器、スペアスーツなどの小道具をしっかり回収するあたりはさすがでしたね。

魚の骨もしっかり食べる後輩を思い出しましたw

 

次回の監督作品は、ライアン・ゴズリングを主演に迎えて、「狼男」をやるなんてニュースが飛びこんできましたが、あれですか、監督ひとりでモンスターユニバース構想やるつもりですか?w

ええ、もちろん歓迎しますとも!

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10