モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「WEAPONS/ウェポンズ」感想ネタバレあり解説 全ては”それ”の仕業ってか…。

WEAPONS/ウェポンズ

今回鑑賞する映画「WEAPONS」をもって、ワーナーブラザーズジャパンによるワーナーの洋画配給は最後になります。

2026年からは東宝東和が国内でのワーナーの洋画配給を務めるそうです。

罪人たち」「ファイナル・デッドブラッド」そして本作と「緊急公開」と銘打った公開が相次いだのもこのためだと思われます。

 

東宝東和といえば、記憶に新しいのが「ミーガン2.0」の公開中止から配信に切り替わった問題。

これを受けて誰もが「あそこが配給するとなると、今後は劇場ではなく配信オンリーが増えるのではないか」という点。

自分も確かに同じことを思いました。

だってパラマウントとユニバーサルの配給を担う会社が、ワーナーも抱えるとなったらうまく捌ききれるのだろうか、スクリーン数が減ってしまうのではないか、はたまた規模が縮小されるんじゃないだろうかなど、明らかにファンにとってマイナスにしかならない決定事項なんじゃない?と。

 

国内での洋画興行が斜陽化していく中で、「運が良ければ洋画が劇場で見られる」と思うことが如実に強くなってる今、そうした負のイメージがつきまとっています。

 

ですが、今までワーナージャパンがワーナーの配給を一社のみで担っていたことに対して、実はユニバーサル映画は、東宝東和以外の配給会社も配給してるということ。

 

一番わかりやすいのは「オッペンハイマー」。

本来なら東宝東和が配給するはずが、扱いにくい題材故に逃げ腰になり配給しなかったのを憶えてらっしゃると思います。

それをビターズエンドが代わりに配給することで我々は劇場で見れたわけです。

 

要するに、東和が配給を蹴ったら、別の配給がかけてくれるかもしれない、ということ。

ジュラシックワールドやワイルドスピードなどのビッグタイトルはこれまで通り東和がやるけど、今回ワーナーが緊急公開したような小・中規模の作品は、東和でなくビターズエンドやパルコといった中規模の配給会社がかけてくれるかもしれない、という話を映画仲間から聞いたのです。

 

ほんの少し希望が持てた、って話しをダラダラしてしまいましたw

さて、北米で大ヒットを遂げた「考察ホラー」とも呼ばれる本作。

なんてたって2025年はホラーがとにかく面白かったので、今年の締めに相応しい内容であることに期待しております。

早速鑑賞してまいりました!!

 

 

作品情報

社会現象を巻き起こした「IT イット」2部作や「死霊館」ユニバースなど、傑作ホラーを数多く生み出してきたスタジオ「ニューライン・シネマ」が新たに手掛けた考察ミステリーを、民泊をダブルブッキングしてしまった男女が突如最悪の事態となるホラー「バーバリアン」でバズったザック・クレッガー監督が手掛ける。

 

ある生徒以外の子どもたちが夜中に失踪した事件を皮切りに、町に住む人々をも巻き込むことになっていく姿を、複数のキャラクターの視点で物語を構成しながら、知的好奇心を刺激する、まるでモキュメンタリーのような演出で描かれたホラー映画。

 

北米興行では公開初週で大ヒットを記録し、本年度アカデミー賞に複数ノミネートするのでは?との声も上がるほど絶賛されている。

 

そんな全米を震撼させた本作を手掛けたザック・クレッガー監督は、本作をてがけたきっかけがアルコール依存症で親友を亡くしたことだったという。

その悲しみを紛らわすかのように脚本を執筆した監督は、「先の展開をまったく知らない状態で始める」という自身のルールに従い、とにかく書いて書いて書きまくったことにより、奇妙な物語を完成させた。

 

キャストには、失踪したクラスメイトの父親アーチャー役に、「DUNE」シリーズのジョシュ・ブローリン、クラスの担任教師ジャスティン役に、「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」のジュリア・ガーナー、警察官ポール役に、「コカイン・ベア」のオールデン・エアエンライク、ホームレスのジェームズ役に「ウルフズ」のオースティン・エイブラムス、学校の校長マーカス役に「ドクター・ストレンジ」のベネディクト・ウォン、謎の女性グラディス役に、「ストリート・オブ・ファイヤー」のエイミー・マディガンなどが務める。

 

続編製作の噂も出ている本作。

果たしてなぜ子供たちは消え、彼らを狂わせていくのか。

そしてウェポンズの意味とは。

 

 

あらすじ

 

これは、ある町で起きた、多くの人が命を落とした本当の話。

 

水曜日の深夜2時17分。

子どもたち17人が、ベッドから起き、階段を下りて、自らドアを開けたあと、暗闇の中へ走り出し姿を消した。

 

消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだけ。

なぜ、彼らは同じ時刻に、忽然と消えたのか?

いまどこにいるのか?

 

疑いをかけられた担任教師のジャスティン・ギャンディ(ジュリア・ガーナー)は、残された手がかりをもとに、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発、やがて町全体が狂い出していく…

 

この話のヒミツ知りたいでしょう?(HPより抜粋)

youtu.be

 

キャラクター紹介

  • 担任教師ジャスティン・ギャンディ(ジュリア・ガーナー)

    小学校の担任教師。ある日の朝、教え子たち17人が登校しなかった。町から疑いをかけられた彼女は、失踪事件の真相に迫ろうとする。

  • 消えた子の父親アーチャー(ジョシュ・ブローリン)

    失踪した子供17人の一人の父親。息子や他の生徒たちの捜索が不十分だと感じた彼は、疑惑の担任教師の調査を独自に始める。

  • 小学校長マーカス(ベネディクト・ウォン)

    ある町の小学校の校長先生。生徒たちの失踪事件の説明責任を問われたジャスティンのために保護者会を開くが、事態の悪化を招く。

  • 町の警察官ポール(オールデン・エアエンライク)

    ジャスティンの元恋人の警察官。署長に取り入るため、手柄を挙げようと躍起になるが、児童集団失踪事件に巻き込まれていく。

  • 浮浪者ジェームズ(オースティン・エイブラムス)

    窃盗を繰り返しながら小銭を稼ぐ、テント暮らしのホームレス。集団失踪事件の賞金目当てに町をうろつくが…あるモノを偶然目撃する。

(以上HPより)

 

 

 

 

 

 

 

考察とか超嫌いなんですけど、「こういうことなんじゃないか」って解釈はできるので、その辺中心の感想になるのかと。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

 

感想

児童たちの失踪により見えてくる「依存」「中毒」な大人たち。

前半のテンポが悪かったけど、パズルのピースがハマっていく度に「なるほど!」な面白さがあった。

ベネディクト・ウォンの人間兵器がマジこわw

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ。

学校の1クラス18人のうち、17人が一斉に姿を消した。

警察の調べでは一斉に子供たちは「午前2時17分」に家を飛び出した、ということになっている。

自宅のモニター画面には飛行機の様な形で一目散に走り去っていく子供たちが映っており、町全体で騒ぎとなる事態となった。

 

物語は、クラスの担任であるジャスティンの視点から始まっていく。

1ヶ月の休校の後、再開を前日に控えた夜、悲しみを分かち合うための集会が学校で行われた。

しかし保護者達は、クラスの担任であるジャスティンに責任の矛先を向けていく。

 

事態が悪化したことを受け校長はジャスティンに、カウンセリングや休職あるいは別の学校へ異動するよう提案するが、当の本人は唯一教室にいたアレックスと話がしたいと希望。

ジャスティンと児童たちとの距離感に疑問を持っている校長は、それを拒むのだった。

 

脅迫電話や「魔女」と書かれた車の落書き、ピンポンダッシュなど日常的にイタズラの絶えないジャスティンの私生活。

気付けば酒の量も増えていき、依存してしまっていた。

 

そんな中、元カレで警察官のポールと再会することに。

すでに結婚しているポールは酒に酔っているジャスティンに、ほどほどにしろと促す。

結局彼女のペースにのまれてしまい、二人で朝を過ごすことに。

無論妻にバレてしまい、ジャスティンはポールの奥さんから奇襲に遭ってしまう。

 

どうしてもアレックスと話がしたいジャスティンは、家の前でアレックスを待つことに。

家の様子が見えないように新聞紙で覆われてしたり、隙間からのぞくと両親らしき二人がソファーから微動だにせず座っていたり。

当のアレックスにも「ほっといてくれ」と拒まれてしまう。

 

夜まで家の前で見張っていたジャスティンの前に、家の中から何者かが現れ、そっと車に侵入し、ジャスティンの髪の毛をハサミで切り取るのだった。

 

 

次に、クラスでアレックスをいじめているマシューの父で、家の建築を生業とするアーチャーの視点で物語は始まる。

 

保護者会でジャスティンに糾弾するアーチャー。

息子の部屋に籠ってインターホンのモニターを何度も見返すほど、息子の安否を願っていたアーチャー。

警察署の署長にもジャスティンにちゃんと事情聴取をするべきだと主張するが、取り計らってくれない。

 

再び息子の部屋で寝ていると、ある夢を見る。

帰ってきていた息子が、再び外に飛び出してしまうので追いかけると、自宅の前にたどり着く。

怪しく曇る夜空には、「2時17分」が表示されたライフル銃が浮かぶ。

ベッドで寝ていた息子を起こし、一体何があったのか尋ねると、赤毛でサングラスをかけた年老いた女性にすり替わっており、慌てて目を覚ますアーチャー。

 

それがヒントになったのか、あることにひらめく。

それは子どもたちが向かった先。

息子が向かった先には鉄塔が建っており、もしかしたらそこをめがけて走っていったかもしれないということ。

徐に地図を広げたアーチャーは、赤ペンで直線を引いてみた。

 

他の子どもたちの家を訪ね、モニターを見せてもらう。

息子が向かった線と、他の子供が走った線が交わる周辺を散策しようと目論むアーチャーは、立ち寄ったガソリンスタンドでジャスティンと遭遇する。

 

彼女を問い詰めて白状させようとした矢先、顔中血だらけのマーカス校長がジャスティンめがけて走ってくる。

突然ジャスティンの首を絞めようとする校長に体当たりし、阻止するアーチャー。

何度も校長の暴行を阻止するも、校長は諦めることなくジャスティンを執拗に追いかけるのだった。

 

 

次に描かれるのは、ジャスティンの元カノで警察官のポールの視点。

彼はアルコール依存症だったことが明かされ、外出中の妻からも禁酒会に出席するよう促されるが、めんどくさそうな顔色を見せる。

 

パトロール中、空き巣をしようとしている若者を捕まえようと車を走らせるポール。

逃げようとする若者を捕まえたポールは、刺されたくないとの思いから手を拘束し、体を調べることに。

ポケットに手を入れた瞬間、彼の手に注射針が刺さり、感染症を連想しパニックになったポールはつい勢いで若者を殴ってしまう。

車内の応急セットで血を拭くポールは、車載されたカメラに一部始終が映っていたことに気付き我に返る。

 

若者を起こし、悪いのはお互い様だから、この件はなかったことにしてほしいと訴え解放する。

このことを署長に報告。1ヶ月若者から訴えが無ければカメラ映像は上書きされるので、それまでの辛抱だと伝えられたポール。

最悪の日を過ごした矢先、ジャスティンから連絡が入る。

 

久々にバーで再会したポールは、事件のせいで泥酔しているジャスティンに、あまり思いつめるなと促す。

だったらと酒を薦められるものの、断るポール。

しかし彼女のペースにのまれ、二人で朝を迎えてしまう。

帰宅後まだ出張中だったはずの妻と遭遇してしまい、浮気がバレてしまう。

 

警察署から外に出ると、若者がこちらに向かって歩いている姿を目撃。

八つ当たりするかの如くポールは再び若者を追いかけるのだった。

 

 

物語が、その若者ジェームズの視点に切り替わる。

家もなく外にテントを張って野宿しているジェームズは、薬物依存症だった。

薬を買う金欲しさに母親に「新しい仕事先で使う服を買いたい」と金の工面をねだるジェームズ。

無論断られたジェームズは、車からガラクタを盗んで売ろうと試みる。

 

やがてポールと鉢合わせし痛い目に遭うが、土砂降りの雨の中で人影のなさそうな一軒家を目にし、空き巣に入る。

高価なモノが見当たらず時間のかかるジェームズだったが、リビングで呆然と座っている夫婦を目にし、異常に驚く。

2人は意識がなく、こちらが見えていないようにも見える。

彼らの事など無視して、キッチンなどを物色するジェームズだったが、先ほどの2人に急に襲われ地下室に逃げようとする。

 

すると地下室には何人かの子供たちが突っ立ったままの状態でいることに気付く。

急いで家を飛び出し、集めたガラクタを売るため質屋に向かうと、消えた17人を見つけたら懸賞金がもらえる張り紙を目にする。

きっと地下室の子たちだと勘付いたジェームズは、金をもらって薬を購入後警察に電話。

直接行くのは苦手だと警察の厄介になりたくないジェームズだったが、やむなく警察署に向かおうとしていたことろをポールに見つかってしまい、再び逃げる羽目に。

 

急いで自分のテントまで戻ろうとするが、森の中で派手な格好をした女性と遭遇。

気味の悪い姿に脅えたジェームズはテントに隠れるが、誰かがテントのジッパーを開けようとしていることに脅え、持っていた注射で顔めがけて突き刺すことに。

するとさっきの女性ではなくポールだった。

ひたすら謝るしかないジェームズは、懸賞金が欠けれらている行方不明の子供たちの場所を知っていることを明かす。

 

一軒家を訪ねる2人。

先にポールが様子を見にいくものの、家に入ってからなかなか帰ってこない。

辺りはすでに夜になったころに戻ってきたポールだったが、いきなり車から引きずり降ろされ、ジェームズは家に運ばれてしまう。

 

 

次に視点となるのは校長のマーカス。

どうしてもアレックスに面会したいとせっつくジャスティンに、頑なに拒むマーカス。

とりあえずアレックスの両親と面会する約束を付けたマーカスは、アレックスの叔母と名乗るグラディスという女性。

 

そう、彼女はジェームズの前に現れたり、ジャスティンやアーチャーの夢に出てきたりする女性だ。

両親の体調がすぐれず代理で来たと語るグラディスに対し、両親と面会するのが条件だと引かないマーカス。

結局面会は実現しなかったが、別の日の昼、突然マーカスの家にグラディスがやってくる。

 

先日のことで話がしたいと現れたグラディスに、休日に押しかけてこないでほしいということを遠回しに伝えるマーカス。

水くらいやってもいいかと家に挙げたマーカスは、グラディスから両親と面会できる日程を聴かされた。

その矢先、グラディスは自分の手を木の枝で傷つけボウルに入った水に浸し始める。

やがてカバンの中から、校長室にあった栞を枝に巻き付けたモノを取り出し、目の前で枝を折るグラディス。

 

すると突然意識を失ったかに見えたマーカスが恋人の首を絞め始め、彼の顔めがけてヘッドバットを繰り返す。

それを直視することもなく片づけを始めるグラディスは、次に金髪を枝に巻き付けたモノを取り出し、マーカスの前で折って見せる。

 

すると今度はマーカスが失踪した子供たちと同じような姿勢で家から飛び出していくのだった。

そう、向かった先はジャスティンのいるガソリンスタンド。

アーチャーに蹴られても諦めないマーカスは店内に逃げたジャスティンに殺意を向ける、

再びアーチャーに制止されたマーカスは、車で逃げるジャスティンを走って追いかけていく。

 

一目散に走るマーカスを車で追うアーチャーは、赤信号を無視して走るマーカスが車に轢かれる瞬間を目撃してしまう。

 

病院で手当てを受けたアーチャーは、入り口でジャスティンと遭遇。

いがみ合っていた二人だったが、今は助けてくれたお礼を告げることが優先。

そしてアーチャーは、失踪した子供たちが向かった場所を記した地図をジャスティンに見せる。

するとジャスティンは、交わった場所がアレックスの家であることを告げるのだった。

 

少しずつ埋まっていくパズルのピース。

子どもたちは無事救出されるのか。

ポールやジェームズは一体どうなったのか。

全てはアレックスの家で明かされていく。

 

・・・というのがざっくりしたあらすじ。

 

結局それかい!と言いたくはなる。

考察ホラーと言われてるだけあって、不可解な描写はあるにはありましたが、個人的にはそんなこと気にしなくても十分楽しめるホラー映画でした。

 

複数のキャラクターの身に起こる事象によって、事件の真相が少しずつ見えてくる構成は非常に楽しいです。

ぶっちゃけ事件から遠ざかってねえか?とも思える内容だったけど、思いっきり反れるようなことはなく、黒幕や真相の外周をゆっくりグルグル旋回しながら、徐々に真ん中を攻めてくるような面白さがちゃんとありましたね。

 

警察官が登場するので、事件そのものを推理するような展開が用意されてるのかなと思いきや、結局彼も事件に巻き込まれてしまうキャラでしたし、真剣に事件の真相を思っているのはアーチャーくらい。

 

そのアーチャーも、当初は事件の真相よりもクラスの担任は何か隠してる!!と陰謀めいたことにばかり着目してしまってるし、ジャスティンもまた事件の首謀者の陽につるし上げられいて、子供たちの事よりも自分の身を案じてしまってるような状態。

 

あれ?もしかしてこの映画、被害者の安否よりも自分の事でせいいっぱいな大人たちの話なのか?とさえ思ってしまう。

 

でも彼らをよ~く見ていると、アルコールに依存してたり、それを克服しようとしている最中の人もいれば、薬物中毒の男もいる。

あ、なるほど、これは「依存」している人たちの話なのかと。

 

実際監督が本作を作るきっかけになったのも、アルコール依存の親友が死んでしまったことだっていうし、そういう人たちが事件に捉われていく姿をホラーとして見せたかったのかと。

 

じゃあアーチャーは一体何だったんですかね?

彼自体大工の親方的な仕事をしていて、そこそこ立派な家に住んでる。

確かに親としては息子の安否が心配だけど、他の親たちとがって熱量が違いすぎる。

終いにはよくわからんライフル銃が空に浮かぶ夢まで見ている。

 

実際彼の息子マシューはアレックスをいじめている子。

このことを果たして親走っているのか?と考えるとぶっちゃけ知らなそう。

そして保護者会で教師をつるし上げるあの圧力とかを見ていると、親が親なら子も子といった感じの、いかにも力で弱者をねじ伏せようとする感じのタイプというか。

 

そう考えるとあのライフル銃は、暴力の象徴なんでしょうね。

 

主要キャラ誰もが何かに依存したり中毒になっている、それがトラウマにもなっていると見立てると、アーチャー自身も子供の頃DVにあっていたのかな?

それともかつて自衛隊にでも入っていたとか?

 

ま~色々解釈の余地はありますが、とにかく誰もが何かに依存して平静を保っていることは事実。

 

後半から登場する「魔女」グラディスもまた延命措置を計るために人間をいけにえにしなくてはならないことが、ある種依存的なモノになっているわけですからね。

 

 

そう、色々楽しみにしていたんだけど、結局魔女の仕業ってのが拍子抜けしてしまった部分はあります。

監督の前作「バーバリアン」もモンスターが登場する変化球ホラーでした。

 

ただバーバリアンが面白かったのは、このモンスターの出自が透けて見えるから。

クリーチャーの背景が見えたら感情が生まれるし、それを蔑ろにするキャラに悪意が満ちるので、自然と物語に没入できるわけですよ。

 

でも本作の魔女には出自や背景がない。

彼女によって生活を狂わされ、いけにえになってしまう人たちの部分ばかり描いているから仕方ないっちゃ仕方ないんですけど、そのせいでただのクソババアでしかない。

 

実際「人間兵器」となってグラディスに襲い掛かる子供たちの姿は、一見ただの追いかけっこに見える愉快さがあるけれど、末路はもう阿鼻叫喚のエグイ映像。

おっかな!!!ってなるので最高っちゃ最高だったんですよ。

 

 

最後に

事件の当事者っぽい女の子が終始ナレーションしていて、冒頭で丁寧な説明を入れてくれるんですけど、俺的はもうあれがいらない。

そんなの警察が実況見分とかしながら言えばいいし、物語の中で誰かが言えばいいだけ。

 

特に前半のジャスティンの描写のテンポが悪いんですよ。

説明が必要だってのは承知の上ですけど、それにしても無駄だと思える部分が多いというか。

徐々にエピソードが短くなってテンポよくなっていくから許せるんだけど(前で出てきたシーンは省いてるから余計そう思える)、もうちょっと尺を詰めて魔女の背景を入れてほしかったですね、僕としては。

 

あとマグノリアだとかシャイニングだとかいろいろ影響を受けて取り入れたみたいですけど、シャイニングはそのままだしマグノリアは章立てにしてるせいであまり活かされてないし。

あそことあそこが交わっていくのか!みたいなカタルシスは、登場人物が少ないからあまりないですし。

 

結構期待していた部分も多かったので、楽しめはしたものの、結局そんなもんかで終わってしまったんだよなぁ。

自分の顔をフォークで刺すとか、マーカスが恋人の顔に胆汁吐いて首絞めるのとかなかなかでしたけど、ホラー味も要所要所でしかなく…。

 

グラディスでスピンオフ映画が製作されるのでは、なんて言われてますが、僕もそうした方が良いと思います。

 

しかし、アレックスは大変だったなよなぁ…。

チキンヌードルがトラウマになるんだろうな。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10