モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「ウィキッド永遠の約束(後編)」感想ネタバレあり解説 そうやってオズの魔法使いに繋がるのね。

ウィキッド2 永遠の約束

オズの国の秘密を知ってしまったことがきっかけで、「善い魔女」と「悪い魔女」として決別してしまったグリンダとエルファバのその後を描く後編。

 

元となったミュージカルを見てはいませんが、内容を知ってる人から聞いた話では、歌も内容も劇として盛り上がるのは前編で、後編は正直そこまで盛り上がる要素はないと…。

 

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ぶっちゃけ映画の前編も、ず~っとクライマックスなミュージカル演出で疲れたってのが本音。

ジョン・M・チュウのミュージカルって「イン・ザ・ハイツ」でも感じたけど、基本ゴリ押しなんですよね。

塩梅というものを知らない。

 

恐らく本作もそこまで濃い内容になってないのをごまかすかのように歌と踊りのオンパレードの予感。

それを「楽しい!すてき!」と思えた人は幸せですね。

いきなりネガティブなことばかり並べてすいませんw、あまり期待してませんが続きは観なきゃということで早速鑑賞してまいりました!!

 

 

作品情報

オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語を描いた大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を実写映画化した2部作の後編。

 

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダによって二分していく国を舞台に、二人の深まる溝と届かない和解、そしてかけがえのない友として向き合うまでの姿を、豪華絢爛な美術セットを前で繰り出す歌とダンスで鮮やかにポップに見せつつ、あの有名な物語へとつながっていく、心揺さぶる最終章。

 

前作に引き続き監督を務めたジョン・M・チュウ。

今回グリンダには偽りの仮面を被って上に上り詰めたことによる葛藤が描写されるが、そのことについて「地位を得れば非難される覚悟が必要で、正義が平等でないと感じる。真実を知った時、行動する勇気が試される」とグリンダに大きな試練が待ち受けていることを説明。

自由をつかむために闘争するエルファバと同じく、ある覚悟に向けて自分と戦うグリンダ。その戦いの果てに二人がどう向き合うかに注目だ。

 

エルファバとグリンダ役は、前作から同じくシンシア・エリヴォアリアナ・グランデが続投。

プライベートでも親密すぎると話題の二人が、前作以上に息の合った演技と歌で魅了する。

他にも、フィエロ役のジョナサン・ベイリー、マダム・モリブル役のミシェル・ヨー、オズの魔法使い役のジェフ・ゴールドブラムらも出演。

 

 

惜しくも第98回アカデミー賞でのノミネートを逃してしまったものの、前哨戦では高い評価を得た本作。

鑑賞後、オズの魔法使いを見返したくなるような結末になるのだろうか。

 

 

 

あらすじ

 

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)。

 

“悪い魔女”として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは、言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けていた。

 

一方“善い魔女”となったグリンダは、希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影を落としていた。

 

和解を試みるもその願いは届かず、 ふたりの溝はさらに深まっていく。

さらに、突如現れた“カンザスから来た少女”によって、オズの国の運命も大きく動き出す。

 

世界に暗雲が立ち込める中、ふたりの魔女はもう一度、かけがえのないかつての友と向き合わなければならない。

自分自身と、世界そのものを―――永遠に変えるために。(公式より抜粋)

youtu.be

 

キャラクター紹介

  • エルファバ(シンシア・エリヴォ)…緑色の肌を持つ孤独な魔女。最初は反発し合っていたグリンダと友情を築くも、オズの魔法使いの嘘を目の当たりにし、グリンダとは別々の道を行くことに。民衆から「悪い魔女」として語られる存在となってしまう。
  • グリンダ(アリアナ・グランデ)…チャーミングなみんなの人気者。エルファバとは正反対の性格だが、お互いを理解し合い徐々に友情を深め合った。世界に「善い魔女」として知れ渡り民衆の希望の象徴的存在になるも、心の奥底ではエルファバとの決別がわだかまりとなっている。

 

  • フィエロ(ジョナサン・ベイリー)…エルファバやグリンダの通うシズ大学に転校してきた、ウィンキー国の王子。続編では護衛隊の隊長を務める。“悪い魔女”の行方を追う任務を与えられたフィエロだが、学生時代に同じ時を過ごしたエルファバの立場を想う心は複雑。
  • マダム・モリブル(ミシェル・ヨー)…魔法で天候を自在に操る。オズの秩序を守る報道官。前作ではシズ大学の魔法学の権威という立場であったが、本作での影響力はオズ全土に及ぶ。
  • オズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)…オズの国を統治し、最も偉大で恐れられている魔法使い。才能のあるエルファバをエメラルドシティに呼びよせる。自分が築き上げた世界が、実はまやかしであることをエルファバに気づかれた彼は、彼女を捉えようと躍起になる。

 

  • ボック(イーサン・スレイター)…マンチキン国を統治するネッサローズの下で働く。ネッサを献身的に支えながら仕事に邁進する彼だが、やはり心の奥底ではかつて好意を寄せたグリンダの影がチラついている。
  • ファニー(ボーウェン・ヤン)、シェンシェン(ブロンウィン・ジェームズ)…グリンダの友人で、シズ大学の同級生。グリンダが最も信頼する補佐官として働く。
  • ネッサローズ(マリッサ・ボーディ)…足が不自由な、エルファバの妹。国を治める総督としての責任を負う、統治者としての威厳を放つ。

(fashionpressより抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

予告編ではグリンダのバブルや黄色いレンガ道、そしてドロシー一行の後ろ姿も。

どう繋がっていくか楽しみな後編。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

 

感想

「見たいものだけ信じてしまう」今だからこそ、2人の約束を伝えたい。

歌の強さは弱まったものの、しっかりドラマとなる展開が多くなってる。

オズの魔法使いへの繋がり方に多少の疑問はあれど、整合性のとれた繋がり。

てか、原作もこんな話なの?

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

俺はこの程度の歌でいい。

其々を道を歩んだエルファバとグリンダ。

エルファバは動物たちを解放すべく得意の魔法で実力行使する孤高のレジスタンスとして活動。

グリンダはようやく手に入れたセレブリティかつパブリックアイコンによって悠々自適な生活ア~ンド念願のフィエロと結婚間近というシンデレラロードまっしぐら。

 

正直見ていて、差がつきすぎてグリンダに肩入れなんて誰がしてやるかと贔屓目に見てましたよw

 

とはいえグリンダは内心「あたしの望んでたことじゃない…」とゴキゲンななめ。

そりゃ親友が目の前にいないし、みんな誤解してるし、なんなら死ねとか言ってるし。

この誤解を解きたいけど、みんな耳を傾けてくれないしそんなこと言ったら今の地位が崩れる!!!と思いっきり保身に走っているグリンダ。

 

要は何かを変えようという覚悟が足りないのであります。

 

だいたいね、夫人からもらったシャボン玉の乗り物と杖ですか?

何回も「PUSH TO BUBBLE」を押すところとか、いかにも~な杖持ってゴキゲンになるとか、なんつうかエルファバと比較しても精神年齢が血が言い過ぎるというか未だに夢見てるというか、そういうところが陽キャで世間知らずでお嬢様気質で鼻に突くんですわw

 

エルファバといえば、愛すべき動物たちに自由を与えようと孤軍奮闘ですよ。

あまりに真面目すぎて「善いことって罪なの?」とか思いこんじゃうくらいですから。

そりゃそうよ、善いことしようと思って妹のところへ行ったら、「お父さん死んじゃったのに何もしてくれないじゃない!」、「私学校生活に戻りたい!!」とお姉ちゃんにダダこねる妹になってて、だったら魔法を使ってあなたを空中に浮かせてあげましょう!ってご機嫌取りするしかない。

 

そこへグリンダに想いを伝えようと妹に別れを告げるために部屋に入ったボックのせいで、妹憤慨!勝手に魔法の本使って適当な呪文を唱え、ボックの心臓が縮んでしまう危機!

急いで延命措置を取ろうと呪文を探すエルファバでしたが、「突然の事だったんで…心臓は止めたんですが…ブリキになっちゃいました」と。

 

死なせないでとは言ったけど、ブリキにしろとは言ってねえ!

人間のままで生かしてくんねえと意味ないから!!

妹はきっとそんな気持ちだったんでしょう。

 

肝心のボックもただ別れの挨拶したかっただけなのに、魔女とその妹のせいで俺の人生さまようよろいかよドラクエで少々面倒な敵キャラどまりかよ!とブチ切れモード突入です。

もうあれですよ、残った鍋でリゾットにリメイクしたら、ゲロみたいな食い物に名ちゃった、みたいな(ごめん例え下手で)。

妹も妹だけど姉ちゃんも姉ちゃんだよ、うん。

 

カカシってフィエロだったの?

因みに本作、オズの魔法使いのドロシー一行がいよいよ姿を現すことで、あの物語の裏側で善い魔女と悪い魔女に何が起きたのかをしっかり見せているのが特徴。

僕自身名作である映画の方は複数回見てるから問題ないけど、ブリキってボックだったの!?てのは驚いた。

 

ミュージカル見てる人にとっては当たり前の展開なんだろうけど、そっちを全く知らない人なのでびっくり。

しかも映画版のブリキとは違い、本気でエルファバを恨んでる思いを歌で表現してましたね。

 

実は他にも臆病なライオンは、パート1でエルファバとフィエロが森に連れて行ったライオンの子。

そしてカカシは、なんとフィエロ王子だったから驚き。

 

グリンダと結婚する予定のフィエロは、オズの魔法使いに詰め寄るエルファバの前に現れ彼女に銃口を向けたモノの、そのままオズの魔法使いへと銃口を向け彼女の味方になるんですね。

前からエルファバの行動に理解を示し思いを抱いていたわけですから、ここで伏線回収ちといわんばかりに、あとからやってきたグリンダに別れを告げて二人で逃亡するわけです。

 

一夜を共にした二人でしたが、大荒れの天候から妹の身に何か起きたと察知したエルファバは、フィエロに別れを告げて単独で妹を探しに。

夜が明けると、妹は竜巻によって飛んできた家の下敷きに遭い死んでしまいます。

 

その家と共にやってきたドロシーは妹の靴を手に入れ、オズのいる城へと続く黄色いレンガ道を歩み始めます。

見送ったグリンダは妹を弔うも、あとからやってきたエルファバと彼氏奪いやがってなにしてくれるん!?と一触即発。

親友という言葉も男が絡めばガラスのように壊れるのは、今も昔もリアルも虚構も一緒です。

 

ホウキVS杖による棒術対決は、空中を飛べるエルファバの見事な回避によって圧倒的有利な展開でしたが、大のお気に入りのステッキを捨て、素手で勝負を挑んできたグリンダに不意を突かれてしまい、グリンダのマウントポジションで形勢逆転!

私の男を返せ!!

違うわ!私たちは元々通じ合っていたのよ!!

そんなの知らない!なんで私に黙ってたの!?

ボタンのかけ違いがキャットファイトへともつれ込む見苦しい試合は、護衛隊の到着によって勝負そこまで。

 

そこに!捉えられたエルファバを助けにフィエロが猿たちと共に乱入!

 

おれはなぁ!前からエルファバの事が好きだったんだよ!!!

いきなりのマイクパフォーマンスにグリンダは意気消沈!

わたし、なんで婚約者に銃をを向けられなくちゃいけないの…

これはさすがの俺もグリンダ可哀想モードに突入…

フィエロよ、幾ら伊達男だからって何やっても良いわけじゃねえや、おまえさん、自分を好いてくれる女の気持ちを弄んだってことになるんだぜ?

エルファバの前でかっこいいとこみせたいんだろうけど、見せる場所はここじゃあねえ…。

 

 

と、俺の中の粋なキャラが語りたくなる展開でしたが、エルファバの身代わりとなるようにフィエロは捕獲され、草むらの中で磔にされ拷問を受けるビジョンが、エルファバの脳内で映し出されます。

 

終盤に向けてフィエロは死んでしまった、みたいにセリフで語られてますが、物語のラスト、水をかけられて死んでしまったと思われていたエルファバは床の下に隠れて生存しており、死んだと思われていたフィエロが助けにやってくるんですよ。

 

でもね、フィエロの顔や手がなんか土っぽいんですよ。

ここでようやく気付くわけです、あ、フィエロはカカシだったんだと。

 

どういう経緯でそうなったかはわかりませんが、恐らくエルファバが魔法であれこれやってた時にフィエロの姿が映ってたので、あそこでカカシになったんだろうと。

でも、脳みそ欲しくてついていくカカシって設定のはずが、人間がカカシになってドロシーについていったこと、そしてエルファバにおもいっきりブチ切れてるボック=ブリキと同行したのであれば、カカシになったとはいえフィエロも黙ってねえだろ、などなど色々疑問が湧いてくるんですよ。

 

ミュージカルを見てる人なら「何をいまさらつまんねえこといってんだよモンキーww」と嘲笑うかもですが、さっきも言ったように俺ミュージカルみてねえの!!

知らんもんは知らんねん。

 

その、想像はできるけどさすがに唐突過ぎて驚いてるわけですよ。

劇中は、あくまでエルファバとグリンダの視点で物語が動くので、ドロシー一行は顔すら映らないモブキャラとしてしか描かれてないんですよ。

レンガ道を歩く一行を見送る、オズの魔法使いの前に到着した一行に「魔女のホウキを奪って来い」と命令するんだけど、実は裏で魔法使いは夫人の方から強制的に「言え!」って言われてる。

 

映画版しか見てない俺は、「あぁ~確かにそういう展開だったよね~なるほど裏でそんなことが~」ってな具合で感心してたんだけど、フィエロのせいで「あ!?」ってなっちゃって今に至るっていうね。

 

大体ね、後半になっていくと結構駆け足になってる感じがするんですよ。

確かに辻褄は会うんだけど、ディテールがないからところどころ「あ?」ってなることが多いし、回収した所でグッとくるような演出にもなってない。

 

エルファバとグリンダが色々あって誓う約束に胸がいっぱいになるんだけど、「私は死ぬ!皆には悪者が必要なの…」って急に思いついたかのように死ぬ覚悟を言うエルファバの意図が見えないし、それに抵抗するものの、歌って思い合って、うん、わかった・・・じゃあそこに隠れるぅ…ってなるか!って。

 

見終わってみればさ、そういうことだったんだろうなってのはわかるわけですよ。

きっとエルファバとフィエロの策だったって。

でもそんな素振りどこかにあったか!?と。

 

てかね、全ての元凶はモリブル夫人だと思うわけですよ。

魔法使いも罪深いけど、俺が見る限り信用できない動物もいるという言い訳がどういう意図なのかはわからないけど、彼なりの事情があったようにも見える。

でも結局彼をも操ってた夫人こそ、わるもんなんじゃねえのと。

 

彼女は結局なにをしたかったんでしょうね。

裏で魔法使いを操り、民衆のアイコンとしてグリンダを祀り上げ、で、本人に旨味ってあったんだろうか。

天候を操る力はあれど、終盤でエルファバが死ぬ!とかグリンダが死なないで!とかいうんじゃなくて、二人合わせて夫人を捕まえれば話が済むんじゃないの?と。

 

そういうわけにはいかない事情ってどこかにあったんだろうか。

ごめん、教えて偉い人!w

 

 

 

最後に

とまぁ、色々疑問だった李俺が知らないこと多すぎて道に迷ってしまったわけですけど、桜抹茶フラペチーノ並みにハイカロリーで胃もたれしかない飲み物?食い物?った前編より、緑茶と桜餅って感じの甘みと苦みのあったわびさび効いた物語性と展開だった後編の方が俺は好みです。

 

ミュージカルが好きですけど、あまりにもそれを押されると疲れるんですよ、ええ。

だからこれくらいのドラマ性と意外な展開、パンチのある歌が少なかったけど、2人のディーバの歌唱力はホンモノで、ハーモニーもめっちゃいい。

また、誰もが一度は見たり聞いたりしたことのある「オズの魔法使い」の裏側で起きたこととしての楽しみもあるから、自ずと話についていける。

 

そういう点で評価できた1作でしたね。

前後編合わせて4時間以上のものになってますけど、これを一つにしたらやっぱり薄味になっちゃうよな、それくらい内容の濃いミュージカル映画には、なってたと思います。

 

とはいえ、俺の知ってるオズの魔法近いとは少々設定が違うキャラになってるわけで、その辺ごちゃごちゃになっててさぁ大変俺ミュージカル見に行かなきゃダメ?てか今やってんの?っていう。

 

まぁ何はともあれ、二人が永遠の約束を誓うに至る姿は涙ものですし、ラストで思い合う2人ってのも素敵。

エルファバがフィエロと生きていく姿を見て、改めてオズの魔法使いの面白さが強まりましたね。

ある人たちには見たいモノを見せたけど、本当の物語はこう。だからこっちも知ってほしい、そんな思いがあったんじゃないかなと。

 

見世物を見せて人を扇動するってのは現代も一緒だったりするので、そんな世の中で事実を知っておきながら悲しい運命を背負わされる人もいると。

そんな時、客寄せパンダとして選ばれた者は、どう決断するのかっていう話、なんじゃねえかな。

本当の善とは、ってことかと。

とにかく映画館で見て損はないので、ミュージカルアレルギー持ってない人は是非劇場で堪能してほしいですね。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10