モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ワンダー/君は太陽」感想ネタバレあり解説 下ばかり向いていないで見上げてごらん。

6月15日

ワンダー/君は太陽

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TOHOシネマズで映画を見るとやたら流れるこの映画の予告。

閑散期に入る6月で推せる作品がないのか、はたまた俺が思っている以上にこの映画がワンダーなのか。

とりあえず、主人公を演じるのがあの「ルーム」の子役の男の子というだけで、お芝居に関してはきっと最高にうまいんだろうし、きっと彼を見て泣いてしまう、感動してしまうことは何度も何度も劇場画見る予告を見れば約束されているにちがいない。

 ずっと宇宙飛行士のヘルメットを被って生活している男の子。

将来の夢や成長は他の子達と同じ普通の子なんだけど、どうやら見た目が違うようで、人と異なる顔で生まれてしまったそう。

 

いや俺もよ?

正直イケてない顔よ?

学生の頃からラブレターのひとつももらった試しねえっぺよ?

告られたこともねえっぺよ?

鼻もでかくてちょっとしゃくれてて芋みたいな顔でさ。東京きたって未だ垢抜けてねえんだからよ?

コンパ行っても成果なんかねえ!

それでも踏ん張って生きてんよ?

人と違う顔だからってぇ、何もヘルメット被らなくても・・・って、あぁ・・・そうか、ごめん。

私の悩みなど彼に比べたら鼻くそ以下でした。

 

 

初めて出る外の世界で彼に待ち受ける試練とやがて訪れる奇跡とはどんなものなのか。

僕も彼のワンダーな体験を見るため早速いってまいりました!

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

 

元グラフィックデザイナーのR・J・パラシオが初めて書いた小説「ワンダー」が全世界で800万部を突破し、映画権を巡っての大争奪戦の結果、「美女と野獣」のプロデューサーが見事獲得、映画へと実現した。

 

顔に疾患のある少年が、5年生にして初めて学校へ行くことで起きる様々な困難の連続に立ち向かいながらも、周りの生徒が彼の魅力に徐々に気づき、やがて忘れられない出来事が待ち受ける、主人公とその家族のワンダーな心の旅です。

 

 

ワンダー Wonder

ワンダー Wonder

 
もうひとつのワンダー

もうひとつのワンダー

 

 

 

 あらすじ

 

 

オギーは10歳、普通の子じゃない

10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、普通の子には見えない。遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきたのだ。

27回もの手術を受けたせいで、一度も学校へ通わずに自宅学習を続けてきたオギーだが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の「まだ早い」という反対を押し切って、オギーを5年生の初日から学校に行かせようと決意する。

 

 夏休みの間に、オギーはイザベルに連れられて、校長先生に会いに行く。先生の名前はトゥシュマン(マンディ・パティンキン)、「おケツ校長だ」と自己紹介されて、少し緊張がほぐれるオギー。だが、「生徒が学校を案内するよ」と言われたオギーは動揺する。

 紹介されたのは、ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、ジュリアン(ブライス・カイザー)、シャーロット(エル・マッキノン)の3人。いかにもお金持ちの子のジュリアンはオギーに、「その顔は?」と聞いてきた。オギーは毅然とした態度をとるが、帰宅してからは元気がなかった。だが、イヤならやめてもいいと言いかけるイザベルに、「大丈夫、僕は行きたい」と答えるのだった。

 

学校というまだ見ぬ宇宙へ

 初登校の日、両親と姉のヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)に校門まで送られるオギー。ネートは息子の頭から宇宙飛行士のヘルメットを外すと、「孤立してもお前は一人じゃない」と励ます。だが、生徒たちはオギーを遠巻きにしながらジロジロと眺め、ランチタイムでは誰もオギーのテーブルに座らない。それどころか、ジュリアンに食べ方がおかしいと指摘され、『スター・ウォーズ』のパダワンを真似た三つ編みを「ダサいぜ」とバカにされる。

 

 帰宅するなり三つ編みをはさみで切り、夕食の席でヘルメットをかぶったまま黙りこくるオギー。たしなめるイザベルにオギーは、「なぜ僕は醜いの?」と涙ながら訴える。イザベルは「顔は人の過去を示す地図」だから、「あなたは絶対に醜くないわ」とキッパリと答えるのだった。

 

オギーという太陽の周りの、家族という惑星

その日は、ヴィアの高校の初日でもあった。数週間前から、幼なじみで大親友のミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)からの連絡が途絶え、ようやく学校で顔を合わせたら、髪を派手に染めて変身し、新しい友達を作っていた。ショックで涙ぐんでいると、演劇クラスのジャスティン(ナジ・ジーター)という魅力的な男の子から声をかけられる。
 

だが、両親から“世界一手のかからない子”と呼ばれているヴィアは、心配をかけるようなことは何一つ話さない。本当は自分にも注目してほしいけれど、絵本のイラストレーターと美術の先生になる夢を封印している母に、甘えることなどできなかった。

そんなヴィアの心の支えは、最大の理解者のおばあちゃん(ソニア・ブラガ)だった。でも、「お前は私の宝物なの」と言ってくれたおばあちゃんも、今では天国の住人だ。

 

オギーによって変わり始めた世界

 一方、オギーは触れたらペストがうつると噂されて増々孤立していくが、得意な理科の授業で目覚ましい才能を発揮する。ある日、ジャックに理科の小テストの答えをこっそり教えてあげたことをきっかけに、二人は意気投合する。オギーの自宅に招かれたジャックは、息子の初めての友達を大歓迎する家族とも仲よくなっていく。
 

そして、オギーが心待ちにしていたハロウィンがやって来る。ジャックに約束していた『スター・ウォーズ』のボバ・フェットの衣装を愛犬のデイジーに汚されたオギーは、『スクリーム』のゴースト・フェイスで登校したので誰もオギーと気付かない。ウキウキしながら教室へ行くと、ジャックがジュリアンに耳を疑う“本音”を打ち明けていた。

 

 でも、オギーはもう一人じゃない。頭がよくて面白くて、前向きで優しいオギーの魅力に気付く生徒たちが現れ始めたのだ。オギーの存在の大きさに気付いたジャックとも劇的な仲直りを果たすが、理科研究大会に野外学習、ヴィアの演劇発表会とイベントの度に騒動が巻き起こる。  
 オギーと彼に関わるすべての人にとって、忘れ難い1年が終わろうとしていた。そして修了式の日、一生忘れられない出来事が彼らを待っていた─。(HPより抜粋)

 

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監督

今作を手がけたのはスティーヴン・チョボスキー

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まだ今作が2作目という短いキャリアですが、、ミュージカル映画「RENT/レント」や今作までに去年大ヒットした映画「美女と野獣」の脚本を手がけており、呪いによって醜い姿になってしまった野獣を扱ったことから、今回の作品にも何か通じるものがあるかもしれません。

 

そんな監督は小説を執筆した後、作品として手がけた「ウォールフラワー」で高い評価を得ます。

 

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 壁の花の絵のように、息を潜めるように学園生活を送っていた主人公の前に、一組の兄妹との出会いをきっかけに、今までくすんでいた世界が輝き始めるも、ほろ苦い顛末を綴った青春映画です。

劇中で流れる音楽に当時の記憶を蘇らせ懐かしむ人も多いといわれるこの映画は、それぞれの人物が過去に傷を負っていて、それを隠しながら生きているんですが、紆余曲折を経て乗り越えていく姿は、正に青春映画の王道とも言うべき作品だと思います。

 

 

 

キャスト

主人公の少年オギーを演じるのは、ジェイコブ・トレンブレイ。

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監禁された部屋で子を身篭り育てる母親とその息子の物語「ルーム」で大ブレイクを果たしたジェイコブ君。

 

www.monkey1119.com

 

先日、今作のプロモーションで来日した際、同時期に「デッドプール2」ジャパンプレミアで日本にいたライアン・レイノルズを探している姿がインスタグラムで写っており、その結果見事に彼に会う事に成功したようです。

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次回作は若き天才監督グザヴィエ・ドランの作品「The Death and Life of john F.Donovan」、そしてあの「プレデター」の新作映画に出演とのこと。

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

オギーの母、イザベル役に、「プリティ・ウーマン」、「8月の家族たち」、「食べて、祈って、恋をして」のジュリア・ロバーツ。

オギーの父、ネート役に、「ザ・ロイヤルテネンバウムズ」、「ナイトミュージアム」、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン。

学校の校長トゥシュマン先生役に、TVドラマ「シカゴ・ホープ」、「クリミナル・マインド/FBI行動分析課」のマンディ・パティンキン。

英語教師ブラウン先生役に、Netfrixドラマ「ゲットダウン」に出演していたダヴィード・ディグスなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

普通じゃないことに怯えていた彼に、どんな試練と奇跡が待ち受けているのか。

そして彼がどんな感動を僕らに与えてくれるのか。

ここから観賞後の感想です!!

 

 

感想

我慢してたけど・・・やっぱり涙が止まらない!!

オギーと彼を囲む人たちの、様々な葛藤と勇気を描いた涙なしでは見られない感動映画でした!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤から涙が溢れる。

5年生になったオギーの入学と彼の学校生活での孤立から少しづつ育まれていく友情を軸に、人と関わる上で何が大事かを優しい筆致で説くとともに、彼の周囲の人物もまた何かを抱え生きている描写も同時進行で描くことで、いかにオギーの影響が強いか、いかに一歩踏み込む勇気が大変か、また踏み出したことでどれだけ素晴らしい世界が待っているかを描いたとてもとても素敵なお話でございました。

 

普通の顔でないせいで、今まで外の世界に触れることなく自宅学習をしていたオギーの前に訪れた試練。それは学校に行くこと。

親の立場からすれば、これからもずっとこんな生活をしていくことが決して良くないことだって思うはず。今の彼にとってはいいかもしれないけどこの先の人生を考えたらどっかで決断しなければならない。

辛いことから避けてばかりの人生ではきっとダメになってしまう。

外の世界ではどうしても冷たい視線を受けるけど、きっとそれ以上にステキなことが待っている、そう信じて決断したのでしょう。

 

でも、オギーの気持ちになって考えたら相当な怖さだったと思います。

いろんな人からじろじろ見られてひそひそ話をされ、そんな光景を見ればみんな僕を見て気持ち悪いって言ってるに違いないって感じるのは容易で、息苦しくなるスクールライフになることは間違いないと。

やっぱり思ってたことは現実に起きて、みんなジロジロみる、後ろ指さす、好奇心を隠さずにいられない。

結果面白がられからかわれ異物扱いされ、それを排除しようと攻撃をする。

 

初めての登校日その被害者となってしまったオギーは塞ぎ込んでしまうんだけど、お母さんがいいこと言うんですよ。

顔はその人の過去を示す地図で、心はその人の未来を示す地図。

所詮顔なんて過去でしかないと。心を見てもらうように、また心を見る目を持つことが大事だと。

 

もう目頭が熱くなる言葉でした。

 

 

予告編を見る限り、これ絶対泣くんだろうなぁなんて思ってたので、変な意地で泣いてたまるか!なんて気持ちで臨んだんですが、序盤からこんな感じでやっぱり涙をこらえることができませんでした。

どのエピソードにもステキなセリフがあり、ステキな出会いや友情、心温まるエピソードが詰まっており、またオギーが入学してからの1年を描いていることもあり、ステキなことばかりじゃない悲しい出来事もあり、大袈裟かもしれないけど10分に1度は泣いていたような気がします。

 

やっぱりね、子供たちが中心のお話はどうしたって泣いちゃいますよ。なんででしょうね。みんなピュアだからかな。無邪気だからかな。悪いことしてもすぐ反省して仲直りするからかな。

 

 

 

那由多に広がる宇宙、その中心は小さな君。

オギーがみんなと違うのは顔だけなんですよね。

それ以外は普通の男の子でスターウォーズやゲームが大好きでユーモアだってあるし、勉強だってできる。

だけど学校の子たちはすぐそれに気づかない。どうしたって顔が普通の人と違うからそれだけで判断してしまう。ピュアゆえの行いというか。善悪の分別がついていないからなのか。

そんな完全アウェイ状態のオギーが、ちょっとした出来事をきっかけにみんなと距離を縮めていくことで、最後彼にとってとても大きな奇跡が生まれていくんですね。

 

 

最初は理科のテスト。

オギーは宇宙飛行士になりたい夢を持っているため、理科が大好きなんですね。だから彼が学校で一番楽しみにしていたことは理科の授業。

いくら自宅学習していても、実験とかはさすがに自宅でできないですからね。

その小テストで、オギーは隣に座っていたジャックにテストの答えを見せてあげるんですね。

それをきっかけにオギーとジャックは仲を深めていきます。

もうすぐ訪れるハロウィンの仮装で盛り上がったり、オギーの家でスターウォーズごっこをしたり、お父さんも混ざってゲームに没頭したり。

 

オギーにとって初めての友達。みんな自分から遠ざかっていたのに彼は受け入れてくれた。

誰も自分の事を理解してくれなくて孤立している時に、手を差し伸べてくれた人と心で通じ合えた時の喜びの瞬間て、なんで今まであんな塞ぎ込んでいたんだろうって、世界って素晴らしいなって、いつも同じ帰り道が違って見えた・・・(春樹先輩)って思えますよね。

 

ただジャックとはすれ違いが生じてしまって距離を置くことになるんですが、少しづつクラスの子たちが彼の良さに気付いていくんですよね。

気づけばいじめてた奴まで彼を受け入れていくという。

 

それもこれもオギーがいじめられているからといって心をふさぐことをせず他者を受け入れたからであり、彼が恐れることなく行動した結果によって、最終的には太陽のような存在になると。

 

君は太陽っていうタイトルがついている通り、彼は正に太陽系の中心にいるような存在で、みんなと違いハンディキャップを持っているから、家族はオギーが傷つかないように沢山愛を注ぐ。

で、オギーもたくさん愛情を注がれているから、彼が笑うことで家の中がとてもハッピーになる。

それは学校に行っても同じで彼がみんなを驚かせるようなことをすれば、その輪が広がっていきみんな笑顔になっていく。

彼が光を絶やすことなく放てば誰もが暖かな気持ちになれる。

 

だから君は太陽ってのが凄くピッタリな映画だったと思います。

 

オギーだけじゃない。

主役はもちろんオギーであって、彼が学校でどんな辛い目に遭いながらも、その人柄ともともと持っていた才能、一歩踏み出す勇気によって素晴らしい1年になっていくって話なんですが、今作は彼以外にもフォーカスが当てられているんですね。

 

 

まず一つはお姉ちゃんのヴィア。

いつだって家族の中心はオギー。なんでってそれはもちろん彼が普通とは違う分両親や自分は最善の配慮とケアを心掛けなきゃいけない。

何かあれば真っ先にオギーの事を考える。それは彼が生まれてからずっとのこと。

でもお姉ちゃんもまだ高校生であり、子供なのです。

親からの愛情が欲しいのです。

 

でもオギーが最優先だから小さいころから我慢してきた。親に迷惑かけてはいけない一心で、オギーが入院したりすれば待合室で勉強したりしていた。

そんなお姉ちゃんの唯一の心の拠り所はおばあちゃん。

いつだっておばあちゃんはお姉ちゃんの味方でした。おばあちゃんはわかっていたのです。彼女がオギーのせいで犠牲になっていることを。

だけどおばあちゃんが亡くなってからは、再び自分を抑えての生活。

だからと言って両親からの愛情を独り占めするオギーを憎んだりしない。だってオギーは唯一の弟で自分が望んでいた兄弟で、心から愛しているから。

 

オギーが入学する日は、お姉ちゃんにとっても新しい日々の始まりでした。

お姉ちゃんには、おばあちゃんと同じように彼女にとって大切な存在である親友のミランダがいました。

ですが、彼女がサマーキャンプに行ったきり連絡が途絶え、久々にあったかと思えば避けられてしまい、お姉ちゃんは戸惑ってしまいます。

そのことを家族に話したかったけど、家に帰ればそれどころじゃない。オギーの初日が散々だったことから食卓は暗いムード。とても自分の事を話せる状況じゃない。

 

お姉ちゃんは演劇サークルに入ってみることを決めましたが、そこにはミランダがいました。ですが今までとは違い距離をとる日々。

練習でもこれまで自分を抑えてきたことに慣れていて、自己アピールすらできない状態。

でも、そんな彼女をほおっておけない人物が現れ、その彼と恋仲になっていくのです。

 

 

その仲睦まじい姿を見てる女性が一人。

それがお姉ちゃんの親友だったミランダでした。

正直彼女が登場した時、いやな印象でしかなかったですね。

今まで仲良かったのに急に距離を取って別の女の子たちと仲良くなるって現場、僕が小学校の頃でもありましたよ。

何が原因かわかりませんけど女同士色んなことがあったんでしょう。

先日鑑賞した「レディ・バード」でもありましたね。親友とずっと一緒だったけど、彼氏の付き合いでスクールカーストでいう上の人たちと仲良くなって、親友と距離を取ってしまう。

 

劇中でお姉ちゃんのヴィアも言ってましたけど、人は変わるの、と。

ジャックから聞きたくない事を聞いてショックを受けていたオギーにヴィアはそう語るんですよね。そんなの外の世界じゃ当たり前だと。確かに辛いことだけどしょうがないのと。

だからくよくよしてないで傷ついた者同士楽しみましょと。

 

話がそれましたが、ミランダにも実はヴィアと距離を取ったのには深い理由があったんですね。

今までは家族ぐるみの付き合いだった。オギーにヘルメットをプレゼントしたのも実はミランダだったんですね。

だけど自分の家の中がどんどん悪い方向へいき、気分を変えるためにサマーキャンプに赴いたわけです。

そこで話したことは自分の実生活でなく、親友のヴィアの家の事。

そう、彼女は別の人間に成りすますことで現実から目を背けて過ごすことを決めたのです。

しかしそれはそう長くは続かない。ヴィアに彼氏ができ楽しい表情をしている彼女を見つめ、楽しそうにクリスマスの準備をしているヴィアの家を外から覗いて気づくんですね。なんてことをしてしまったのだろうと。

 

劇中でヴィアの家に電話するシーンで、オギーが電話に出るんですが、その時「トム少佐、元気?」とオギーに声かけるんですね。

このトム少佐とは、デヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オディティ」に出てくるトム少佐の事を指していると思われます。

ヴァレリアン」でも使われてたし、「ワンダーストラック」でも使われた曲ですが、宇宙に旅立ったトム少佐と管制塔のやり取りを語ったこの歌は、宇宙空間での人間のちっぽけさに無力感を抱き、管制塔との交信を絶ち、孤独な旅に出るという内容。

これに倣ってミランダは家の中で孤独に暮らしてるであろうオギーの事をトム少佐と呼んだのだと思うんですが、電話に出たオギーの話を聞けば、離れていた間に学校に行っており友達もできたことを知り驚くんですが、そのことが彼女を余計に追い込んだのでしょう。

ヴィアという管制塔との交信を勝手に遮断し一人孤独になって過ごしている自分こそトム少佐になっていいるんではないかと。

そんなこともあってついに本音をこぼしたように思えます。

「ヴィアに伝えて、寂しいと。」と。

 

一体彼女はどうやってヴィアとの仲を取り戻すのか。それは一歩踏み出す勇気だったんですが、それは見てのお楽しみということで。

 

 

 

そしてオギーの親友ジャックにもスポットが当てられます。

入学前にジャックはオギーに学校の中を案内する役目を校長から仰せつかりました。

そこにはジャック以外に、お金持ちのジュリアン、ひたすら自分の輝かしいタレント実績を語るシャーロットもいました。

最初こそ戸惑ったものの、理科の小テストを境に友達になりますが、ハロウィンを境に距離をとられてしまいます。

彼には原因がわかりませんでした。とりあえずそっとしておこう、そんな気持ちだったのかもしれません。

 

元々彼に学校を案内するのが乗り気じゃなかったジャック。お母さんにいいように思われたいから、そんな些細なことで受けた役目が、いつしかオギーと友達になりたいと心から思うように。

どうしても学校内にはカーストができてしまいます。

奨学金をもらって学校に行ってるジャックは、金持ちでオギーをいじめるジュリアンのグループとも仲良くしなければいけない環境だったんですね。

だから彼に嫌われれば自分がハブられてしまう、本心を言えずにいたんだと思います。

 

その行いが災いを呼んでしまいます。

ハロウィンはオギーにとって顔をさらさずに楽しめる行事とあって、誰とでも気軽に接することができる絶好の機会でした。

しかしそれが裏目に出てしまいます。

マスクをかぶったゴーストフェイスがオギーだとわかっていないがゆえに、教室を訪れたオギーは、ジュリアンのグループといたジャックがオギーの顔の事をバカにしていた事を聞いてしまうんですね。

 

そのことを解らずに「なぜ?」がずっと付きまとっていたジャック。

しかし彼はその事実に気付き、理科の自由研究コンテストでオギーと組むことを決心します。

当初はジュリアンのグループと組む予定でしたが、それを覆したことでジュリアンに問い詰められます。

相変わらずオギーをいじめるジュリアンにぶち切れたジャックはジュリアンに殴りかかり停学処分を受けてしまいます。

 

今まではジュリアンに逆らうことなくオギーとも仲良くするなどしていた、いわゆるどっちもいい顔していたジャックでしたが,彼はついに決心するんですね。本当に大事な友達はどっちかを。

なぜ自分は親友だと思っているオギーをいじめる奴とつるむ必要があるのか。

 

彼もまた一歩踏み出す勇気によって本当の友情を築いていくという物語が描かれていたんですね。

 

 

このように、太陽のような存在であるオギーを取り巻く太陽系の惑星たちにもまたフォーカスしていくことで、この映画の登場人物たちが太陽によって軌道が保たれているような小さなユニバースであることを示すかのような作品で構成されているような気がします。

 

 

最後に

これは言うまでもありませんが、やはりジェイコブくん、演技うまいっす!!

何で僕は醜いの?と声を震わせていうところなんかズルいですよ。あんなふうに言われたら誰だって心つかまされるわ。

他の子役たちも非常に良かったですね。ジャック役の子は大きくなったらイケメン俳優になるようなポテンシャルがありましたね。

すごく些細な表情とかうまかったですよ。ほんとさりげなく困った表情とかあざ笑うような表情とか。日本の子役でこういうちょっと斜に構えてすかした雰囲気でありながらやんちゃで無邪気な感じの演技できる子いないですよ。

 

もちろんジュリアロバーツの優しいけど鬼の形相をするお母さんぶりもよかったし、それに怯えながらもオギーに優しく接する良きパパを演じたオーウェンウィルソンも素晴らしかった。

ヴィア役の女優さんもキレイだったなぁ。柔らかい表情がねぇすごく素敵なのです。そんな顔して泣かれたら俺ももらい泣きしちゃうよお~~(泣)

犬のディギーも可愛かったなぁ。

 

あえて不満な所を言うのであれば、色々とエピソードを詰めてしまっていて、細かい部分でいいところを殺してしまっているように感じました。

ヴィアとミランダのエピソードももっと膨らませてほしかったし、いじめっ子のジュリアンがどう改心していくかって描写ももっとあったら素晴らしかったろうにと。

その辺は原作読んでねってことですかね。

 

とにかく感動を押し付けるような描写ではなく、もう自然と涙を流してしまうようなステキなお話だったことは強く言いたいです。

ちょっとした勇気で世界は変わっていく、そんなことをオギーが、そんなことをオギーを取り巻く人たちが教えてくれる映画だったのではないでしょうか。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10