モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「ワーキングマン」感想ネタバレあり解説 現場監督関係ねえじゃん…。

ワーキングマン

養蜂家が詐欺グループをフルボッコにした「ビーキーパー」から1年。

今年も劇場での映画初めはジェイソン・ステイサムになることになりました。

 

エクスペンダブルズ」も含めたら3年連続で「ジェイソン・ステイサムで迎える新年」を送っていることが案外至福だよなぁ。

エクスペンダブルズの出来は置いといて、ステイサムが悪行働くやつをボッコボコにするだけで景気が良いので、映画初めには最適なんですよね。

 

そして今回もビーキーパーに似てて「元特殊部隊員の現場監督」とかムチャ過ぎる設定w

この企画が通るならですよ?元軍人の高校教師とか、元傭兵のウーバーイーツ配達員、元テロリストの投資家、元総合格闘技選手のパティシエとか全部OKなわけですよ。

で、敵を時事的な問題に絡めた悪さをする奴らにすれば一丁上がりですよ。

 

そんな定番シリーズを年始にやってほしいですよね、ステイサムには。

てなわけで、今年の景気づけに早速鑑賞してまいりました!!

 

 

作品情報

ワイルド・スピード』、『MEG ザ・モンスター』、『エクスペンダブルズ』シリーズなどでハリウッドのアクション映画を牽引するジェイソン・ステイサムが、「ビーキーパー」でタッグを組んだデヴィッド・エアー監督、そして師弟関係とも言える同志シルベスタ・スタローン脚本という夢のコラボレーションで、2026年の幕開けに相応しいド派手なアクション映画を作り上げた。

 

海兵隊から足を洗い建設現場の監督として精を出す主人公が、人身売買を生業とする犯罪組織にさらわれた上司の娘を救うため、再び戦いの場に身を投じていく姿を、工事現場の道具を使ったアクションをはじめ斬新な格闘術で「ステイサム最強伝説」を上書きしたハードワーキングアクション映画。

 

『ビーキーパー』にてジェイソン・ステイサムの身体能力を最大限に引き出した監督デヴィッド・エアーはジェイソン・ステイサムとの再タッグについて「ジェイソンと仕事をしたときから、もう一度一緒に映画を作りたいと思っていた」と吐露。

 

そんな監督から称賛されたジェイソン・ステイサムは、今回元海兵隊出身の現場監督という異色の組み合わせの役柄を演じながら、いつも以上に暴れまわるアクションを披露。

他にも、主人公の上司役に「アントマン」シリーズのマイケル・ペーニャ、犯罪組織に浚われてしまう上司の娘役に「ブラックフォン2」のアリアナ・リヴァス、「サンダーボルツ」のデヴィッド・ハーバーや「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のジェイソン・フレミング、「ジョン・ウィック:コンセクエンス」のアンドレイ・カミンスキーらが脇を固める。

 

チャック・ディクソンという作家の小説"レヴォン・ケイド"シリーズがベースの本作。

スタローンはこの原作をどう脚色し、ステイサムに何を託したのか。

アクション映画における夢のコラボレーションをご堪能あれ。

 

ビーキーパー

ビーキーパー

  • ジェイソン・ステイサム
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あらすじ

 

元特殊部隊員のレヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)は、危険な世界から身を引き、現場監督として安全第一をモットーに働いていた。

 

レヴォンは平穏な生活を送り、娘の良き父親になりたいと願っていたが、恩人である建設会社の上司の娘ジェニーが失踪してしまう。

 

レヴォンは行方不明のジェニーを捜索するうちに、人身売買を生業とする巨大な犯罪組織の存在を突き止め、封印していた特殊部隊のスキルを発動し、熾烈な戦いへと身を投じていくー。(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

感想

元海兵隊員の現場監督だって!?

てことは、危険な足場で電動ドライバーとかつるはしとか使って敵を倒すのか!?

・・・と思ったら最初だけであとはいつものステイサムでした…。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ。

海兵隊員として出兵ていた時、うつ病の妻が自殺。

自暴自棄になり特殊部隊をやめ、娘の養育権は義父に奪われてしまったレヴォン。

ボロボロの自分を拾ってくれた建築会社の社長ジョーのため、建築現場の作業員たちをまとめる現場監督として精を出す。

 

しかし社長の娘ジェニーが誘拐されてしまい、それまでひた隠していた特殊部隊員のスキルを使い、ジェニーの行方を探すことになっていく。

 

ジェニーは、友人たちとバーで楽しんでいたところをロシアンマフィアに拉致されてしまう。

レヴォンは、まずバーテンダーの男に標的を絞り、特舞台仕込みの水責め尋問でジェニーの居場所を吐かせようと画策。

しかし仲間が乱入し撃ちあい状態となってしまい、せっかくの情報源を失ってしまう。

 

バーテンダーの家で張り付いていると、彼の元締めが現れる。

彼の車を尾行し家に侵入、ジェニーの居所を突き止めようとしたが、彼らは裏社会でも有名なロシアンマフィアであること、またジェニーをさらったのがジェミという男の仕業であることをロシア語でまくしたてる。

 

手がかりを失ったレヴォンは、麻薬取締局の友人から情報を入手し、麻薬のディーラーが集うダイナーに向かい、実力を見せつけた後麻薬の取引の仲間に加えてもらうことに成功します。

 

仲介する仲間を通じてディミと接触したレヴォンでしたが、再びバーへ戻って監視しているとジェニーを誘拐した女に勘付かれてしまう。

手下に追われたレヴォンは、組のトップの息子二人に捕らえられてしまうが、臨機応変に対処して無事逃亡に成功する。

 

レヴォンの正体がバレてしまったことで、義父が襲われる。

娘の命にも危険が生じると判断したレヴォンは、旧友ガニーに預かってもらうよう頼み、自身もガニーから武器を調達し、最終決戦への準備を整えていく。

 

一方ジェニーは拉致された後も、金持ちの顔に噛みつきけがを負わせたり、拉致した男女から逃亡を試みるなど、祖父から教わった武術と逞しいメンタルで持ちこたえていた。

しかし買収された警察によって振出しに戻ってしまい万事休すとなってしまう。

 

果たしてレヴォンは、ロシアンマフィアからジェニーを救うことができるのか、というのがざっくりしたあらすじです。

 

ジョン・ウィックでもやりたかったんか?

娘の親権を義父から取り返すために、汗水流してためた1万ドルを担保に裁判やってやろうじゃないの!と意気込むあたりから、人と親である以上人身売買絶対許さないし、世話になった社長の娘がそれに巻き込まれたとか、マジ自分黙ってらんないっす!な仁義を通す男ステイサム。

 

序盤は、軽くステイサムの実力を見せた後、ジェニーが誘拐され、一度は封印した力を行使したくないと躊躇するも、オヤジのためならと一肌脱ぐステイサムと非常にわかりやすい導線で進行していくからワクワク。

 

きっと社長の娘だけでなく、自分の娘も危険な目に遭っていくんだろう、そして手を出したマフィアがめちゃんこデカい規模の反社で、さすがのステイサムも旧友ガニーの協力なしでは始末できない案件になっていくんだろう。

だけどそこはステイサム、片っ端から爽快に痛快にやっつけてくれるんでしょ?

カタルシスなんかないくらい無敵のお父さんをやってくれるんでしょ?

 

そう思って見ていましたが、これがどうしたことか、凄まじいアクションはいつも通りで、それ以前に物語が一向に面白くならない・・・。

 

普通この手の作品なら、ジェニーはラスボス的存在の幹部もしくは組長が匿っていて、レヴォンもそこにたどり着くために小物から順々に倒していき、そこにたどり着くってのがセオリーだと思います。

 

ですが本作は、シモンという男のロシア人犯罪組織の中に人身売買部門があり、そこを取り締まるディミがジェニーを拉致した黒幕にあたります。

ですが、シモンの組織はもっと兄弟で彼の兄ユーリが元締めにあたる他、シモンの弟が麻薬取引部門を仕切っていて、レヴォンは先にこっちから手を出してしまうから遠回りになってしまっている。

さらに弟を殺された復讐をするために指紋が二人の息子を使ってレヴォンを殺すよう仕向けるなど、寄り道に誘う敵が多すぎるため、物語がストレートになってないのが複雑。

 

さらに弱い奴から順々に倒せばいいのに、一番最後に残るのがジェニーを浚った男女。

ラスボスにしては小物過ぎます。

しかも彼らを殺した後、シモンが放った刺客がマシンガンぶっ放してやってくるんだけど、これもあっさり。

シモンはレヴォンに対し家族を殺された復讐をしたいんだけど、組織自体は一人の男にかまってるくらいなら事業の方を優先するから手を出すなと命令。

 

結果的にレヴォンはジェニーを救うにとどめて、組織を壊滅に追い込むようなことはしないんですね。

 

恐らく続編を示唆した様な終わり方だと思うんです。

復讐の連鎖はまだ続く、みたいにやっぱり兄貴の言うこと聞いてられねえ!とシモンがレヴォンを殺すために、今度は娘を誘拐するような話にするんだろうと。

 

でもですよ、仮にそういうプロジェクトにしたいならもう少し敵キャラを魅力的に書いてほしいもんです。

もうさ、敵のロシアンマフィアやらガニーの使い方やらジョン・ウィックっぽくて仕方ないんですね。

 

手を出した相手が強すぎたっていう「ナーメテーター映画」ではあるんだけど、それは敵の組織も同じだったと。

だったらどれだけ凄い組織なのか、あ、これは手出すのまずかったな…みたいな怖さが全く感じられない。

 

ディミもディミでジェイソン・フレミング演じた男から鬱陶しがられるキャラだったけど、そのヤバさがいまいち伝わらずあっさり死んでしまうし、手下の男女も口だけは達者でディミの前ではビビリ散らかしてるようなキャラで、クライマックスでもレヴォンに対し一矢報いるような力を発揮せずあっさり死んでしまうし。

 

シモンの息子たちも何やら派手な色のセットアップスーツを着てていかにもなキャラなんだけど、特にヤバさを発揮することなくステイサムの餌食になってしまうだけ。

 

もちろんステイサム最強伝説が見たいから一網打尽するのはわかるんだけど、敵の組織そのものが魅力的でないと、ステイサムが余り輝かない気がするんですよ。

デカいぞって雰囲気だけ見せて、登場する敵がパッとしないんじゃ意味がないだろと。

 

 

最後に

面白くないと筆が進まないですね、これ以上書くことがありません。

アクションはいつも通り凄いです。

 

それこそ冒頭の工事現場でチンピラを倒す時も、バケツに入った釘をバケツごと投げた後、ハンマーで小突いたりつるはしで首根っこ突き付けたり、セメントの袋を使って軽く目くらましにしたりと、イコライザーよろしく「そこにあるモノで簡単に殺せますよ」を暗示した素晴らしいシーンだったんですよ。

 

あ~これはステイサムなりのDIYアイテムで楽しく殺す「元気ワクワクワーキングマン♪」な内容なのかな?って思ったんですよ。

なのに、工事現場で戦うとこここだけっていう・・・。

そりゃないすよ、ワーキングマン=仕事する男=仕置きする男ってことでしょ?

そうなってないもの。

 

なんでこうなってしまったのか、スタローンの脚本が良くなかったのか、デヴィッド・エアーの編集が良くなかったのか…

ステイサムに罪はないですが、どうしても僕はこの映画は失敗だった気がしてなりません。

2026年の正月に相応しい痛快なアクション映画ではありますが、ビーキーパーほどの勧善懲悪でもなく。

 

あ、普通にジェニーが強いってのがめんどくさいですね、

警察に匿ってもらったのに警察は買収されていたって設定、ここだけのためにあるようなもんで、あとは全然活かされてないですから。

 

あと、親権問題もどうでもよくなってますよね。

どうみても祖父の方が有利な感じでしたけど。

そういうのも込みで下手な話だったなぁ。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10