モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ある天文学者の恋文」感想 ネタバレあり 例え何万光年離れていても君を照らし続ける星になろう。

9月23日

ある天文学者の恋文

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ミステリーなのかラブストーリーなのか、途中からガラリと変わりそうなニュアンスのキャッチコピー。たまにはね~こんなロマンチックな作品も見ないとね~。秋の夜長にぴったりな映画な気がします。

 一番の理由はトルナトーレの新作だからなんですけどね。しかも音楽はエンニオ・モリコーネ。主演超絶美人。はいごちそうさままです。何でこんな映画一人で見なきゃならんのじゃ!?

まぁ、愚痴はいいとして早速見てまいりましたぁ。

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 著名な天文学者エド(ジェレミー・アイアンズ)と彼の教え子エイミー(オルガ・キュリレンコ)は、皆には秘密の恋を謳歌していた。

しかし、そんなエイミーの元に突然届いたエドの訃報。現実を受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。

エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島などを辿りはじめ、そこで彼女が誰にも言えずに封印していた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが―。(HPより抜粋)

 

 

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監督・キャスト

監督はイタリアの名匠・ジュゼッペ・トルナトーレ監督。

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もうこの方といえば「ニュー・シネマ・パラダイス」ですよ。大好きな作品のひとつです。内容も素晴らしいですが、音楽ですよ。執拗に繰り返されるあのメロディ。胸を締め付けるバイオリンの旋律。泣きそうになっちゃうんだよなぁ。

あれですよ、「おふくろ、もう一杯」ってミニ番組知ってます?武田鉄矢がナレーションしてるやつ。その土地の郷土料理をお母ちゃんたちが作ってるの。どの料理見てもうまそうなんだよなぁ。その番組の冒頭で「ニュー・シネマ・パラダイス」の楽曲が使われてるんですねぇ。郷愁な感じが合っていてナイス選曲です。ちなみに最後に流れる歌は武田鉄矢ですからね、「い゛ま゛も”~聞こえ゛どゅ~あのぉ~おふくろのぉ~こえ~♪」ですよ。

そのテーマを手がけたエンニオ・モリコーネが今作も音楽を担当するってことは今回も音楽とともに素晴らしいクライマックスに胸がときめくのだと期待しています。

 

そんな監督はどんな作品を手がけてきたのかというと、

何作かの短編映画で高い評価を得た後、’86年に「教授と呼ばれた男」で長編映画デビュー。そして、映写技師と少年が映画で心を通わせていた青春時代の思い出を描いた「ニュー・シネマ・パラダイス」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、米国アカデミー賞外国語映画賞をはじめ数々の賞を受賞し世界的に有名となります。

その後も詐欺師によって映画撮影と偽られ集まった人たちの人間模様を描き、再び映画へ熱い想いを描いた「明日を夢見て」ではヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞、豪華客船のなかで一度も陸に上がることなく過ごした天才ピアニストの生涯を描いた「海の上のピアニスト」、12歳の少年が村一番の女性に一途な思いを寄せる「マレーナ」、最近では、鑑定士が姿の見えない女性に依頼され、思いがけない運命へと導かれていくミステリー「鑑定士と顔のない依頼人」などがあります。

 全作見てるわけではありませんが、前作「鑑定士~」はラストシーンがせつなかったなぁ~。

 

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 1900と呼ばれた男の素晴らしい才能と抱えた闇の話。

 

1900年、大西洋上を行く客船の中で生後間もない赤ん坊が見つかった。その子供は、生まれた年にちなんで“ナインティーン・ハンドレッド”と名付けられるが、船内のダンスホールでピアノを聞いて育つうちに、驚くべき才能を発揮するようになる……。

 

この主人公を「レザボア・ドッグス」のティム・ロスが熱演しており、ジャズピアニストとの即興バトルは何度見てもアガります。超絶的技巧によりピアノ船が熱を持ちマッチ棒をあてると火がつくというカッケー演出!!そして捨て台詞「くたばれ、ジャズ!!」この作品の名台詞だと思っています。

なぜ船を下りることをしなかったのか、そこまで彼を留めてしまう船はいったい何なのか。天才が故の内なる恐怖を感じてみてもらえたらと思います。

 

 

 

 

 

主演のエイミー・ライアンを演じるのはオルガ・キュリレンコ。

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美しいぃ~~~っ!!美しすぎる・・・。てかキュリレンコってどこの国の名前だよっ!!・・・って調べてみたらウクライナ出身なんですね。シェフチェンコもウクライナだし。キュリレンコシュフチェンコって並べるとチェケラッチョハゲラッチョみたい。どうでもいいですね。

そんな彼女がどんな作品に出演したのかというと、「博士を愛した数式」で知られる小川洋子原作小説をフランスで映画化した「薬指の標本」が女優デビューなんだとか。その後ご存知の方も多いかと思いますが、6代目ジェームズ・ボンド・ダニエル・クレイグ主演の「007 慰めの報酬」でボンドガールに抜擢し注目を浴びます。

他にもトム・クルーズ主演のSFアクションで、エイリアンの襲撃により荒廃した地球で監視の任務をしている主人公のミステリアスな運命と影の首謀者の正体を暴く「オブリビオン」、テレンス・マリック監督作品で、一組のカップルの愛の軌跡を監督独特の美しい映像で綴ったラブストーリー「トゥ・ザ・ワンダー」、かつてのCIAエージェントが当時の教え子に追われながらも巨大な陰謀に立ち向かっていくスパイアクション「スパイ・レジェンド」などに出演しています。

 

 

他にも、エイミーが愛する天文学者エド役を「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」でブルースの執事・アルフレッドを演じたのが記憶に新しいジェレミー・アイアンズが演じます。

 

 

 

 

 

 

というわけで、トルナトーレ×モルコーネの鉄板タッグに美女と演技派俳優がどんな物語を見せてくれるのか、彼が遺したものは彼女をどう導くのか、その先にあるものとは。

それでは鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい話なんだけどさ監督!!オルガどんだけ好きなんだ!?

 以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待以上のことは起きない。

まずは率直な感想を。

似たような作品で「P.S.アイラブユー」という作品がありました。非常にユーモアに出来ていていつまでも死んだ人に依存せずに次のパートナーへと橋渡しさせるという夫なりの愛が詰まった作品でしたが、今作はそういったユーモアも少なければ似たような結末でなありませんでした。

エンニオモルコーネの極上の音楽に乗せて描かれる物語は、静かに我々に語りかけるように紡がれていく。その中でどうやって死んだエドは魔法のようにエイミーの行動を読みメッセージを送っているのか、そしてたどり着いた先にあるエイミーの過去が何なのか明かされた時の、まるで点と線で結ばれて出来た星座のように浮かび上がる真相に頷くことでしょう。

そして死して尚愛する人へ愛の言葉と励ましと時に説教をおくるエドのメールや動画やメッセージは、既に消滅しているであろう星だとしても何万光年も離れた私たちのもとへ輝きを放つのと同じように、会えなくても離れていても死を超えて愛が育まれていくというロマンチックなお話でした。

もちろんそれはエドからの一方的な発信で戸惑いと歯がゆさを感じて取り乱してしまうエイミーでしたが、過去の呪縛を解き放ちもう一度向き合うことで正気を取り戻していき、未来へ進もうと前を向いていく成長もあり、

ミステリーよりもラブストーリーの要素が強い物語だったのかなと感じました。

 

作り方も非常に面白く、エイミーとエドが同じ場所で演技をするシーンは冒頭のわずかなラブシーンのみで、それ以外は全てビデオというフィルターを通しての演技。そんな中でも感情豊かに表現するオルガとジェレミーが素晴らしく、心を持っていかれる箇所もあり見事でした。

監督は相当オルガに魅了されたんでしょう。大量に映し出される顔のどアップから放心状態で目を見開いたまま浴びるシャワーシーン、結構激しいスタントシーンや、惜しげも無く見せる裸体に私もウットリwやっぱり美しすぎます!

 

画面構成も面白く、シンメトリーな映像の中で対照的な人物を置くことでより比較して見ることができるシーンや、エイミーのカメラ目線での多用、人物を端に置くことで風景で印象を与え、インサートしてくる対象に目線を持っていくように誘導することろだったり、動画越しの映像もたくさんあったりと、色々な構成で感情移入させる作りが目につきました。

 

ミステリーとしては弱いかな。

何故年の離れた男性と、しかも家族のいる老人と恋人同士なのか、何故天文学を学ぶ傍らスタントの仕事をやっているのか、(劇中でエドはカミカゼと言っているのがちょっと面白かったw)、全ては彼女の過去に繋がっていて、ここが明かされた時は納得はしたものの、ミステリーとしてはそこまでの盛り上がりはなかったように思えます。

しかも、ドンピシャで送られてくるメッセージがあまりにも予定調和過ぎて、はたから見れば普通に怖いなぁと。途中でメッセージ動画がテレコになってしまっているのは面白かったです。もっとあってよかったはずなんだけどさw

そして死期が迫っている中命を削ってまでセコセコと動画や手紙やメールを用意して用意周到なエドのことを考えると少々滑稽に思ってしまったり。

でも、死ぬギリギリまで寄り添っていたいという自分中心な考えではなく、エイミーを思っての行動だと解釈すれば、なんてステキな話なんだ!とも考えられる。

映画なので後者として見る素直な自分でいたいものですw

 

 

 

 

 

 

 

監督作品としてはパンチが弱く、物語の構成も過去作に比べると感動度は低い印象ではありましたが、この季節にぴったりの作品だったのではないでしょうか。星を語る人はやはりロマンチックなんですよ。しかも哲学的な言葉で話す学者とそれに大人の男の艶な部分を感じてしまう生徒、大人の秘密の恋。

死んだ自分を星に見立てて照らし続けるなんてステキ過ぎ!

 

是非秋の夜長に見て欲しい一本だったと思います。

というわけで以上!あざっした!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10