モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「リングサイドストーリー」感想ネタバレあり解説 一寸のヒモにもリングの魂。

10月14日

リングサイド・ストーリー

 

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今月期待の映画「あゝ荒野」に続いて、こちらも格闘技を物語に取り入れた青春モノか!?と思いきや、どうやらカップルの人情ものということで。

 

この日はこれをまず観ようと朝イチの回を探していたところ、新宿武蔵野館で9時30分からの回に行こうとしたのですが、どうやら舞台挨拶付で。

上映料金2000円だったんですけど、奮発して「チケットぴあ」にて応募したところ、見事当選しました!!

とはいえ、月に10本近く映画館で見る私にとって、この値段はちと高い。芸能人に会えるからと言ってもやはり高い。

結果手数料やらなんやらで2600円。

・・・IMAX3Dより高いじゃないか!!!

まぁ楽しもう。大事なのは本編だ。タレントじゃない。佐藤江梨子に興味ない。瑛太はせっかくなら観ておきたい。

 

とにかく早速朝イチかまして観賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

日本アカデミー賞やブルーリボン賞など、各国内映画賞を総なめにした、ダメ女がボクシングで這い上がっていく映画「百円の恋」。

そのスタッフが再集結し、脚本家の実話を元に作られた本作。

夢がデカイだけの売れない俳優と、彼を支える健気な女が織り成す、ファイト・ラブコメディです。

 

 

 

 

あらすじ

 

 

10年付き合い同棲中の江ノ島カナコ(佐藤江梨子)の彼は、ヒモ?同然の売れない役者“村上ヒデオ”(瑛太)。

であった頃、舞台袖で見たヒデオは輝いていて、7年前大河ドラマに出た時は」、カンヌ映画祭に連れてってくれると信じていた。

 

最近は、相変わらずオーディションに落ち続け、マネージャー百木(近藤芳正)が決めたエロVシネの大役さえ、撮影当日にドタキャンする始末。

 

ある日、カナコの勤め先の弁当工場をクビになり生活は大ピンチ!

プロレス好きだったヒデオは、武藤敬司率いるプロレス団体「WRESTLE-1(レッスルワン)」の広報が人員募集していることを知り、彼女の職探しをアシストする。

新天地でイキイキと働きだし、自分を構わないカナコを、浮気していると勘違いして嫉妬に狂ったヒデオは、とんでもない事件を起こしてしまう。

事件のケリをつけるため。K-1チャンピオン和希(武尊)との一騎打ちを命じられたヒデオ。

果たして、愛するカナコのために、ヒデオは一世一代のリングという大舞台に上がるのか!?(HPより抜粋)

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監督

今回作品を手掛けたのは武正晴

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彼がすごいのはほとんど撮った作品がオリジナル作品てこと。

昨今漫画原作や小説の実写映画が乱発する日本映画界の中ではめずらしいですよね。まぁその分、小規模興行にはなるんですが。

 

そんな監督の代表的な作品を簡単にご紹介。

崔洋一井筒和幸監督らの下で助監督として力をつけた後、釜山という慣れない土地で孤独になりながらもつかの間の恋を経験していく青春映画「ボーイ・ミーツ・プサン」で監督デビューします。

その後いくつかの監督作や助監督などを経て、日本の特撮ヒーローにおいてかかすことのできないスーツアクターにスポットをあてて描いたアクション映画「イン・ザ・ヒーロー」、

自堕落な生活を送る女性が、中年ボクサーとの出会いをきっかけにボクシングに目覚め、見違えるほどの変貌を遂げていく恋愛ヒューマンドラマ「百円の恋」では、その年の日本アカデミー賞始め各映画賞で絶賛された作品となり、監督の代表する1本となりました。

 

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三十路の自堕落な女性が、母親との拗れから一人暮らしを始め、百円ショップで生計を立てていく。そこには社会の底辺ともいうべき人間たちが集まり、主人公を困らせていく。しかし、常連客の中年ボクサーとの出会いが彼女の生活を、自堕落な毎日を変えていくのであった。

 

社会の地ベタにいた人間がこんなにも変われるのか!とボクシングに夢中になる一子が最高にカッコいい。そして人生そんな簡単にうまくいかねんだよという教訓も忘れないのがこの映画の良いところだと思います。

遅咲きの人生だけどこっからだぜ!と彼女の背中をポンとたたいてあげたくなる、そして自分もまだまだこれからだ!と思わせてくれる作品です。

 

撮影わずか2週間という短い期間の中で、劇的にシェイプアップした安藤サクラの女優魂と、減量しながら挑んだボクサーの役を、見た目から感じる粗暴さにさらに磨きがかかった目つきが印象的だった新井浩文両人の好演が光ります。

 

 

 

 

 

キャスト

ヒモ同然の売れない役者を彼に持つ、江ノ島カナコを演じるのは佐藤江梨子。

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役者というイメージからすると、当時同じ所属事務所にいた小池栄子に比べると弱いんですが、それなりに役者として活動してるんですよね。ただ知らないだけ。

 

で、モンキー的に彼女の出演作で大好きなのは「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」。

 

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 劇団の主宰としても活動する本谷有希子の同盟小説を、「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八が監督として初めて長編映画に挑んだ作品。

女優になると故郷を捨てた勘違い女の帰郷をきっかけに、穏やかだった家庭が一変していく様を主人公の妹視点で描いてます。

このサトエリは、演技が下手なのに自意識過剰な女という人物設定を、素なの演技なのかわからないぎりぎりのラインで熱演しています。彼女を取り巻く他の共演者も一癖も二癖もある役柄を熱演していてグッド。

ブラックコメディとして非常に楽しめる1本です。

 

 

 

 

カナコと10年付き合っている売れない役者ヒデオを演じるのは、瑛太。

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去年は、「64~ロクヨン~」や「殿、利息でござる」、「土竜の唄 香港狂騒曲」と立て続けに映画に出演してましたが、今年はこれが初。

とはいえ、来週にはガッキーと共演の「ミックス。」、来月には大森立嗣監督の作品に再び出演する「」が控えています。

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

WRESTLE-1の会長武藤敬司を、ご本人役として出演。

期待のK-1選手カズキ役に、新生K-!のカリスマとして期待される武尊選手。

WRESTLE-1の人気レスラー梅宮健太役に、現役プロレスラーとして活躍する黒潮“イケメン”二郎

カナコの母・恭子役に、「ディア・ドクター」、「麦子さんと」、「シン・ゴジラ」の余貴美子

怪しい通訳・ロベルトホンダ役に、「そこのみにて光輝く」、「あゝ荒野」の高橋和也などが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「百円の恋」スタッフが再び集結し作り上げた、ダメ男と彼を支えるケナゲ女のドタバタ人情ラブコメディ。一世一代の演技とはどんなものなのか?

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

リングに上がろうとしない男が、惚れた女のために大勝負!!プロレス興行の裏側が覗けるお仕事ムービーでした!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ばしゃ馬さんとビッグマウス。

今付き合ってる男が甲斐性なしだったら、別れる前にリングの上で戦わせればいいと思う。そうすれば本当に自分を愛してるのか、大切に思っているのかわかるんじゃないか。そう思える映画でした。

 

舞台で演じるヒデオのステキな姿に惚れてしまったカナコ。その思いをずっと貫いているのか引きずってるのか、よくもまぁ10年も付き合っていられるもので、30歳という婚期の曲がり角を過ぎても、未だ一緒に暮らせるというのは、ヒデオという男がそれだけ魅力的でダイヤの原石で自分を愛してくれる人なんでしょう。

 

そんな彼のために、こんなに美人なんだからもっと恵まれた仕事があるだろうに、なぜか弁当工場で働いて生計をたてる、意外と地味なお仕事。

きっと一生懸命無遅刻無欠勤で働いていたのでしょう。だがしかし、神様のいたずらか会社の陰謀か知りませんが、突如リストラ。

明日からどうやって生活を送ればいいのか。私の事は置いといてヒデオの食べさせなくちゃいけない・・・とはおもってないようで、あれよこれよでプロレスの運営会社で働くことに。

 

汗臭い練習着の洗濯から、チケットの手売り、海外レスラーの接待と、大小問わず馬車馬のように働くカナコ。最初こそよくわからないし、プロレスなんてたかがショーみたいなものと過小評価していたわけですが、いつしかこの仕事が楽しくなり、選手のみんなの頑張りに心から応援したくなるのでした。

 

 

そんな毎日を充実しているカナコとは対照的に、オーディションは落選続き、もらった仕事にケチ付けてドタキャン。カナコが寝た隙に財布から万券盗んだり、マネージャー―から前借りしては、役者仲間と飲みに行ったり、パチンコしたりな自堕落っぷり。

何かにつけては、俺は24時間演技の事だけ考えてる、仕事なんかしてたら急に撮影入っても抜けられない、再現ドラマなんか誰ができるか、俺は大河ドラマに出た男だぞなどなど、まぁビッグマウスの連発。

 

いつ来るかわからないチャンスを今か今かと待っている奴なんかに、チャンスなど巡ってこないのだ!遠回りしてでも目の前の事をコツコツやらなければチャンスなど巡ってこないのだ!そうヒデオに言ってやりたくて仕方がないほど、呆れる奴でしたw

 

 

男と女は持ちつ持たれつ

朝早くから出勤し夜遅く帰宅。話を聞いてほしい、というかかまってほしいヒデオは、いつしかカナコで無くカナコの仕事に嫉妬し始める。

勝手にスタッフパスをコピーしてプロレス会場に侵入し様子を探るヒデオ。何やってんだよ・・・。

もしかしてアイツプロレスの選手と浮気してるな・・・そう思い込んだヒデオはとんでもない嫌がらせをし、カナコに大迷惑をかけてしまう。

 

その責任を取って自主退職したカナコは、プロレス選手のコネで、K-1会社の広報として働くことに。そこで演技の出来る人を探しているということで、ヒデオに早速相談し、ヒデオはやることに。

そこでもまたヒデオは、カナコが浮気していると勘違いし、浮気相手と思われるK-1選手に嫌がらせをしてしまい、カナコに大迷惑をかけてしまうのであった。

 

この落とし前どうしてくれんねん!と事務所社長。俺は悪くないと一向に反省の色を見せないヒデオに、社長は選手とヒデオのエキシビジョンマッチをやり、1ラウンドでも経っていられなかったらカナコと別れるよう指示。

この戦いを受け入れたヒデオの猛特訓が始まるのだが・・・。

 

 

 

まぁなんというか、女が男を食わすのは結構当たり前な世の中になってまして。今じゃ専業主夫なんて言葉もあるくらいですから。

要は男女の利害関係が一致してればどんな夫婦スタイルでも、カップルでもいいわけですよ。誰も文句言いません。

 

ただですね、このカップルは利害関係が一致していません。なんてったって男は役者を語ってますが、結局は無職のヒモですから。

いや女がね、それでもいいなら万々歳ですけど、これ女が見限ったらヒデオ君は大変なわけですよ。こんな俺でも愛してくれてるからって甘えちゃいけない。

 

まぁ劇中では色々甘えてましたが、ヒデオ君は最後に思いっきり甘えてしまうんですね~。これカナコじゃなくて自分に甘えてしまう。

これにはカナコもがっかりしたんでしょう。役者として男として決して逃げちゃいけないリングが目の前にあるのに、それをやっぱり無理だからと、俺頑張ったけどやっぱり駄目だわと。

こんなことを女の前で言っちゃあもうおしまいです。三下り半です。

 

果たしてヒデオはリングに上がるのか、カナコのためにそして自分のプライドのために戦うことを決意するのか。

 

 

意外とお仕事映画

プロレス選手は有名どころ、団体も新日、全日くらいまではわかるんですが、観戦となると話は別で、どうも格闘技観戦が好きではない。

流行りでK-1やらプライドやらは当時見てましたけど、全く面白いと思わない。

だから彼らがリング外でどんなことをしているのか全く見当もつかなかったんですよね。特に今回協力したWRESTLE-1という団体。

武藤が旗揚げしたのは知ってるんですですけど、まさか自分たちでリング作ったり、地元の人たちにチケット手売りしたり、スタッフ少人数で回したりなんて想像してませんでしたから。

 

といいうことでこの映画では、そんな小さなプロレス団体の裏側が覗ける作品として描かれていたのが特徴の一つでした。

 

劇中でもスタッフはカナコ入れて4~5名。あとは若手の選手たちが荷物は混んだりリング組み立てたりしてて。その興行が終わればかえって練習と反省会。いったい彼らはお給料いくらもらってるんだろう。

 

逆にK-1の方は資金がある感じというか設備もスタッフも充実してるし、事務所も広い。会議室や記者会見室なんかもあって働き甲斐もありそう。

こっちはさすがに選手がリング作ってみたいな部分は描かれてませんでしたが、実際はどうなんだろう。

 

 

最後に

舞台挨拶に関してですが、案外短い時間での登壇で、写真撮影ができず少々がっかり。それでも、スタイルのいいサトエリと低いトーンの瑛太の小ボケ、選手たちのなれないトークを楽しませてもらいました。

劇中でバンテージを巻いた後、武尊選手がサトエリにハグするシーンは、サトエリが勝負下着をつけて臨んだんだとか。で、打ち上げで瑛太が俺は毎日勝負下着だと叫んだというこぼれ話も。

 

 

10年愛を貫いてきたカップルだからこそ乗り越えられる危機というものをみさせてもらった映画でした。

ここまで来るとお互いが離れないように、どっちかが踏ん張るというか、まぁ基本男が頑張るんだよねこういう時って。この話に関しては普段から男頑張れな話ですけどw

 

とはいえですよ、サトエリの演技が下手、というかなぜあんな変な抑揚というかアクセントつけてセリフしゃべるんだ。普通に話せばいいのに。他の作品じゃここまで下手じゃなかったぞ?

あとはもうカタルシスが無くて爽快感はなかったですね~。クライマックスがひどいよ。何故数日後に切り替わっての回想シーンなんだよ。

 

やり様によってはすごくいい題材だったのに、どこか肩透かし食らった感は否めません。

監督の次回作も脚本が「百円の恋」の足立さんだそうなので、そっちに期待したいと思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆★★★★★★★3/10