モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「犬猿」感想ネタバレあり解説 愛憎ってこんなにも笑えて泣けるのか。

2月10日

犬猿

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僕には妹がいるんですが、だいぶ仲のいい兄弟だと自分では思ってます。そりゃあ子供の頃はしょっちゅうケンカしてたと思いますけど、もう大人ですから変な嫉妬や妬み恨みなんかないわけで。

だから未だに仲の悪い兄弟って一体どんな積み重ねでそうなったんだろう、せっかく血の繋がった家族なのに、と想像がつかないんですね。

 

いきなりテメェの話ぶっこんでめんどくせえなぁ、なんて思わずにですね、今作はそんな仲の悪い兄弟2組を中心に描いたお話ってことで、僕にとって想像もつかない人物達がどう描かれるのか予想がつかないわけです。

 

で、早く観たいなぁってことで公開日を待ち望んでたんですが、たまたまTwitterの広告プロモーションツイートで監督トークショーつき試写会の募集、しかも土曜日!マジか!、毎週金土休みだと中々試写会にいけないから試しに応募すっか、と応募したところ見事当選!先だって観賞してまいりました。

 

2月は、吉田大八白石和彌、そして今回の吉田恵輔と、日本映画の未来を担う監督最新作が勢ぞろいというメッチャ贅沢な月なので、非常にワクワクしておりました。

 監督のお話も交えながら感想を書いていこうと思いますが、その前にいつものやーつで情報入れといておくんなまし。

 

 

 

 

 

 

作品情報

 監督自らオリジナル脚本で作品作りを続ける吉田恵輔が、「麦子さんと」以来4年ぶりにオリジナル脚本で挑んだヒューマンドラマ。

兄弟姉妹ならではの奇妙な感情と不可思議な関係性を独自のユーモアとシリアスを交え、おかしくも壮絶な愛憎劇へと昇華させた。

最大の理解者だけど、それが逆に鬱陶しく、ああはなりたくないけれど時々羨ましく思ったり、関わりたくない事もあるけれどそうは行かない存在。

そんな羨望、愛憎、嫉妬といった兄弟ならではの感情を描いた作品です。

 

空白の鳥

空白の鳥

 

 主題歌です。

 

 

 

あらすじ

 

 

金山和成(窪田正孝)は地方都市の印刷会社で働く営業マン。イケメンだが、真面目で堅実な彼は、父親が友人の連帯保証人になって作ってしまった借金をコツコツと返済しながら、老後のために毎月わずかな貯金をする地味な生活を送っていた。

そんなある日、彼のアパートに、強盗の罪で服役していた兄の卓司(新井浩文)が刑期を終えて転がり込んでくる。卓司は和成とは対照的に、金遣いが荒く、凶暴な性格でトラブルメーカー。娑婆に出てきて早々にキャバクラで暴れたり、弟の留守中に部屋にデリヘルを呼んだりとやりたい放題。

 

和成はそんな卓司に頭を抱えるが、気性の激しい兄には文句のひとつも言えない。しかし、和成はそんな卓司のことを密かに天敵だと思っていた。

 

 

一方で、そんな和成に仄かに恋心を抱いている女性がいた。

和成が頻繁に仕事を依頼する、小さな印刷所を営む幾野由利亜(江上敬子)である。親から引き継いだ会社を切り盛りする彼女は勤勉で頭の回転も速く、寝たきりの父親の介護もしながら仕事をテキパキとこなす“できる”女だが、太っていて見た目がよくない。

その彼女にも実は天敵がいた。

妹の真子(筧美和子)だ。由利亜の下で印刷所の手伝いをしている彼女は、姉と違って仕事の要領が悪く、頭も決してよくないが、顔やスタイルの良さから、時々グラビア撮影やイメージビデオに出演するなど芸能活動もしていて、取引先の男性にも人気がある。

由利亜は仕事もできないくせにチャラチャラして、チヤホヤされているそんな妹にいらつき、真子もまた節制できずにぶくぶくと太っている姉のことを小バカにしていた。

 

 

しかしある時、金山兄弟、幾野姉妹に変化が訪れる。

卓司が始めた胡散臭い輸入業の仕事が成功したことで和成の心に複雑な気持ちが芽生え出す。また、由利亜の仄かな恋心をよそに、和成と真子がつき合い出したことから、嫉妬に燃えた由利亜がストーカー化。

一方の真子は、エロまがいのグラビアを一向に卒業できない焦りから枕営業へと走り、ラブホテルで卓司と鉢合わせしてしまったために事態は急変するのだが……。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

監督

今作を手がけたのは吉田恵輔。

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人間の奥底にある小さな醜い欲望から視点が広がり、彼独自のあたたかなユーモアと、ちょっぴり効いたスパイシーなシリアスさをうまくブレンドし、人間の奥ゆかしさを見終わった後に感じさせてくれる、そんな、人間て、いいな!な映画をたくさん作ってくれる希有な存在、それが吉田恵輔だ!

とまぁ、ファンなのでありますwはい。

これまで、「純喫茶磯辺」や「さんかく」、「ばしゃ馬さんとビッグマウス」、「銀の匙」、「麦子さんと」と定期的に作品を提供し、一昨年の「ヒメアノ~ル」では、これまでの笑いとマジメの比率を大きく変え、笑いとエロスと狂気をふんだんに取り入れることで、新境地を開拓しました。

彼に関してはこちらをどうぞ!

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

キャスト

クソ真面目な弟、金山和成を演じるのは窪田正孝。

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去年の夏「僕たちがやりました。」ってTVドラマありましたよね。見てないんですけど。彼高校生の役やってましたよね。彼29歳ですよ?すごくないですか?大学生じゃなくて高校生役やったんですよwいくら事務所のゴリ押しだからって無茶でしょうそれはw

と、いきなり毒を吐いてしまいましたが、彼結構遅咲きですよね。やっとこの2年くらいで注目を浴びた感じ?

あまり彼の作品は見てないんですが、「僕たちは世界を変えることができない」で彼がブルーハーツの青空を歌うシーンがあるんですが、死ぬほど泣きましたw

というか、彼が演技なのか素なのかわからないくらい感情移入しててもらい泣きといいますか。

近年の演技もおっとりかと思いきや激昂型なので、彼の感情の起伏キライじゃないです、はい。今回もピッタリじゃないですかね。

 

そんな彼の出演作を簡単以後紹介。

こんな小動物みたいな顔をしてるのに、ヤンキーアクション映画で何作も主役を演じていた彼。歴代シリーズから3代目の主演を飾り、東京の西のはずれで恐れられているヤンキーが不良道を突き進む「ガチバン」シリーズ7作目、「ガチバンMAX」から「ガチバン ULTRAMAX」まで出演を果たしています。

その間にも映画には定期的に出演。

権力を盾に野蛮の限りを尽くす将軍の弟を殺すために集まった刺客たちを描いた「十三人の刺客」や、カンボジアに小学校を建てるボランティア活動を始めた大学生達の真摯に懲り組む等身大の姿を描いた「僕たちは世界を変えることができない But, we wanna build a school in Cambodia.」、天才音楽クリエイターの苦悩と切ない恋愛模様を描いた「カノジョは嘘を愛しすぎてる」などに出演。

近年は、地方都市で自警団を結成した変わり者の男女をコミカルに描いた「ヒーローマニアー生活ー」、5つのチームが拮抗した街で繰り広げられる男の戦いを描いた、EXILE TRIBE総出演にエンタテインメントムービー「HiGH&LOW THE MIOVIE」シリーズ、30年の眠りから覚めた熱血刑事と草食系刑事の凸凹コンビが事件解決に向かう様を、アクションと笑いで送る「ラストコップ THE MOVIE」、半喰種(グール)担ってしまった青年の苦悩と、喰種一掃を目指す人間の攻防を描いた「東京喰種/トーキョーグール」など重要な役どころや主演作が増えてきています。

 

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凶暴な兄、金山卓司を演じるのは、新井浩文。

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これまたピッタリなキャスティングw

いつもいつもいい脇役を演じてくれる新井さん。時に笑わせ、時にビビらせ、時にかけ離れた役までこなす日本映画界の宝です。

去年は「銀魂」、「斉木楠雄のΨ難」、「奥田民生になりたいボーイと出会う男全て狂わせるガール」に出演。控えめな本数ですが、今年はたくさんの映画に出演するのでしょうか。 

 

www.monkey1119.com

彼の作品紹介に関してはまた今度ということで。 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

賢すぎる姉、幾野由利亜役に、今回が映画初出演となる、お笑いコンビニッチェの江上敬子。

バカっぽい妹、幾野真子役に、「鍵泥棒のメソッド」、「闇金ウシジマくんpart3」に出演していたグラビアアイドル、筧美和子。

他、「先生、、、好きになってもいいですか」、「チアダン」の健太郎、「リベンジgirl」に出演していた竹内愛紗が出演します。

 

 

 

 

 

兄弟の物語って普通メッチャ美談だったりすることが多いですが、今作はドロドロした仲から兄弟の素晴らしさを描いていくお話なのでしょうか。そして今作も吉田節は健在なのでしょうか。笑わせてくれ!

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

安定の男性陣!意外にうまい女性陣!そして笑いに富んだ内容!

男兄弟女姉妹のしこりをこれでもかと浮き彫りにした人間ドラマでした!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫉妬とないものねだりの嵐!

親の借金を肩代わりしながら細々と小さな幸せを追いかける弟、それとは対照的に男は勝負してナンボの破天荒な兄。

頭が良くて仕事はできるが容姿に自信のない姉。これまた対照的に頭は悪いし仕事もできないけど容姿は抜群な妹。

 

誰もが理想とする容姿端麗、才色兼備、勇猛果敢、無私無欲。

なぜかそれを兄弟姉妹で分け合ってしまった2組=仲良くすれば無敵の存在のはずの2組が、相手に対して抱く憧れや羨望、嫉妬や憎悪からくる、小さな口論が積み重なり、やがて大きな取っ組み合いのけんかになっていく過程の中で、細かな笑いを散りばめ、時に激しく時に柔らかく、血の繋がったたった一人の兄弟姉妹がどれだけ愛おしい存在なのか、どれだけ尊い者なのかというのを、ラストに持ってくることでハートフルにさせてくれる良作映画でした!!

 

誰よりもうっとおしい存在でありながら、誰よりも心配で仕方ない。どうして兄弟というものはこうも放っておけない存在なのだろう。

こいつがいるとロクなことがない、こいつのせいでいつも迷惑、こいつのせいでいつも恥をかく、こいつのせいで、こいつのせいで。

 

だけど他人にあれこれ言われると腹が立つ。俺の兄ちゃんが何も考えてないだと?うちの姉ちゃんがプライド高すぎだと?

いいか、俺の兄貴はバカで何も考えてないけど俺にとってはかけがえのないたった一人の兄貴なんだ、うちの姉ちゃんは頭がいいから社長として立派にみんなの先頭に立ってやれてるんだ、プライドが高いのもそれだけ責任を感じてやっているんだ!

 

こんな風に切っても切れない間柄で生まれた嫉妬とないものねだり、それが実は憧れであり尊敬のまなざしであり、そんなこと面と向かって言えないこっぱずかしさを持ちながら愛憎を繰り返す、醜くも美しい兄弟の物語を堪能できる作品でした。

 

金山兄弟の憧れと妬み

やっぱり下っ端は上を見て育つというのはこの映画を見てわかる通りで、ろくでもない兄貴が反面教師となり、違うように育っていくんですね。

 

刑務所から出所していきなり現れたかと思えば、

金貸してくれ。

2、3日泊めさせてくれ。

灰皿は?ねえの?じゃコップでいいや。

家に帰ると知らない中国人の女性。

あ?デリヘル呼んだ。

あ~チンコ痒いぃ~。

と、我が物顔で弟の前でやりたい放題。

親しき仲に礼儀などこの男にはなく、遠慮という言葉など彼の辞書にはない。

どこへいってもその姿は変えることなく、元舎弟の店でハメを外し、店のおごりにさせ、いちゃもん付けられたら腕づくで解決。

ああ、俺はこんな奴になりたくない。人様に迷惑をかけるような男にはなりたくない。

そう心で感じながら兄貴を見て育ってきたんでしょう。

 

 

何事もコツコツやっていくことで人生うまくいく。

ビールも車もコスパ重視。

老後の事も考えて少しずつ貯蓄していく。

タバコも止めた。

親の借金も少しずつ返済していくことで親孝行もできている。

 

その反面兄貴は、人生男なら勝負しなくてはと一発逆転を狙う体質。

コネでもらったダイエット食品の輸入販売で大儲けしようと企む。ふん、人生そんなにうまくいくもんか、と心の底で兄をあざ笑う弟。

 

しかし事業はうまくいき、急にバブリーな生活を手に入れる兄貴。

マイカーはBMW。

マンションも高級。

親の借金も全額返済。

お前にもプレゼントやるよ、俺の気持ちだよ。

 

いいよ、要らないよ。欲しかったら自分で買うよ。

 

兄の気遣いも疎ましく感じてしまう弟。今まで俺がコツコツ返した親の借金を簡単に払いやがって。俺のメンツが立たねえじゃねえか。今まで自由気ままにやりたい放題やって奴が何であんな簡単にうまくいくんだよ・・・。こんなの不公平だ。

 

こうして弟の兄に対する怒りの感情は沸々と湧きあがり、やめていたタバコも吸うようになり、中々エンジンのかからない車に苛立ち、同僚からは人を殺すような目になってるぞと言われ、ついには兄に口答えするといった反抗の兆しが増えていく。

 

それでも兄の暴力には太刀打ちしようがない。

そしてある出来事が引き金となり、ド派手な兄弟げんかが幕を開ける。

 

 

幾野姉妹の憧れと妬み

金山兄弟とは逆に、幾野姉妹は姉の由利亜視点で描かれていく。

姉妹というのは、男以上に妬みが凄い。

やはり見た目が重要なのか小さいころから異性からどう思われるかによってこんなにも歪んでしまうものなのか、と。

 

家事も仕事も父親の介護もすべてこなす姉。

そんな姉にとって唯一の楽しみが取引先である和成との仕事上での付き合い。

彼が喜ぶなら単価がギリギリだろうが納期が超特急だろうが、下請け企業としてとにかく最善を尽くす。

 

だが妹は和成と会った瞬間ハイタッチ。取引先なのに君付けで名を呼び、ノリを大事にする。

これだからこの歳で芸能人だか女優だか知らないけど夢みたいなことばかり追いかけて現実見ないで、この仕事を片手までやりやがって。

ホント頭悪いんだから。

しかも何その髪の色。これだからいつまでたっても社会人として自覚持てないのよ。

 

妹は姉の和成へのほのかな恋心に気付いていた。

だから、姉のへたくそな食事の誘い方を妹がフォローすることで、何とか仕事外で彼と一緒になる時間が持てた。

それにしても何その恰好喪服みたい。

いやあんたこそ何その胸元開いた服!みっともない!

 

なんでこんな女にみんな視線が釘付けになるんだろう。

私の方が頭もいいし容量もいい。仕事だってできる。

バカのどこがいいわけ?和成さんだって、フィーリングが合えば見た目なんて気にしないって言ってるわ!

そうよ女は中身じゃない!

 

なのにあんたと来たら、ロクにジャガイモの皮も向けない。

エクセルだって英語だってまともにできない。

女優って言ったって再現ドラマとかその程度じゃない。

グラビアアイドルだっていつまで続けるつもり?業界の人と飲み会?

下らない!こっちの仕事だって大事なんだからちゃんとやってよね!

 

妹に対する嫉妬は、和成と妹が付き合うことを知った直後にエスカレートする。

なんで?

私とデートしたのに、

フィーリングが大事だって言ったのに、

誕生日プレゼントだってくれたのに、

しかもその絵柄の赤い菊の花ことばは、あなたを愛しますなのに!

結局顔なんじゃない!

 

由利亜はこれを機に、妹はおろか和成との仕事での席でも不愛想な態度。今まで下請けとして最大限の努力をして受け入れてきた仕事の依頼を一方的に断る。

こんな安い単価で納期ギリギリって全然誠意が感じられないじゃないですか!

うちだったらこれで大丈夫とか思ってるんですか?

慈善事業じゃないんですよ!

今回ばかりはお受けできません!

 

そして妹にもとばっちり。

山ほどの書類を押し付け今日中にかたづけるよう命令。

こんなの無理?

違うでしょ、あなたが無能でバカだからできないだけしょ!

みんなこれくらい普通にできるの!

何があたしも努力してるよ!

ここで給料もらってるんだから仕事なんだからちゃんとやりなさい!

それが社会人としての常識でしょ!

 

やがて和成への仕打ちに対し正気を取り戻すも時すでに遅し。いくら電話をかけても出ない。家を訪ねてもいない。やがて担当も別の人間となり押し寄せる不安。

何をやってしまったんだろう。そんな思いを抱えながら過ごす毎日。それはまるでストーカーのよう。

そしてついに妹の口から衝撃的事実を聞かされ、ついに姉は暴挙に出る。

とうとう妹も我慢の限界が訪れ、こちらのド派手な姉妹喧嘩が幕を開けるのだった。

 

 

だいぶ掻い摘んでの内容と人物の心情吐露ですが、弟と姉目線での心情吐露で構成してみました。

もちろん兄視点、妹視点、彼らが絡んでの交流もあり、細かい描写、緻密な構成が最後の大喧嘩へと発展していくのでそこも楽しめます。

 

 

 

犬猿はここが笑える!

終始笑えるセリフや描写、やり取りなどをピックアップしてみました。

 

 

  • 冒頭から笑える!

上映開始後、東映の三角マークが出たのに、あれ?別の映画の予告?なんだこれ?

女子高生が男子高校生とパラレルワールドの世界?桜並木をかける少女。そして鑑賞した女性たちの感動しました!のコメント!共感、共感、共感の嵐です!

と思ったら突如車内で運転する和成の画。なんとこれ妹の真子がサクラとして宣伝している映画の予告編を流すという演出。

明らかにキラキラ映画に対する予告あるあると、鑑賞後のコメントで感動を押し付ける女性客、それを作る配給会社へのディスであることが分かる場面。

これにはビックリしたし、監督やるな!と。

 

 

  • 卓司と由里亜

この映画で笑いを運んでくれるのは、兄の卓司と姉の由里亜の2人。

兄ちゃんは、やはり行動も言動も粗暴で無頓着でデリカシーのかけらもなく、絶対一緒にいたら和成同様迷惑だなぁと思うけど、思ったことをそのまま言ったり、行動に出たりするとこんなにも面白いヤツなのかと感じてしまいます。

 

和成の部屋に居座り、中国人のデリヘル嬢を呼んでことを済ませた後、股間がかゆくなり必至に風呂場でごしごし洗う様。

 

和成の部屋でタバコの不始末によるボヤを起こし、ペットボトルの水で消したんですが、「近くにペットボトルあってよかったわ!」w

いやいや他に消し方あるだろw

ペットボトル無かったらそのまま放置か!w

 

キャバクラで出所祝いと称してキャバ嬢の体をひたすら揉みまくる兄者。

そして和成にどうして現行犯逮捕されたのかを語りながら、キャバ嬢の乳首を直でひたすらイジるww

その間キャバ嬢はひたすら真顔ww

 

和成を訪ねに来た由里亜に食事を作ってもらう兄者。

お前和成のこと好きだもんなぁ。

え?妹と付き合ってんのアイツ?

でもこの前・・・あ、なんでもない。

てか見た目がこれじゃムリだろ。

てかお前付き合ったことあるの?

処女か?

じゃあよ、メシ作ってくれたお礼に俺が1発やってやるよ!

俺デリヘル界じゃ超有名なノーチェンジの卓司って呼ばれてんだよ。

失礼極まりない発言の連発ですが、ノーチェンジの卓司ってwww

 

この後由里亜はお菓子を投げつけるんですが、さすがに兄者、女性にはやり返さないんですね。で、そのお菓子がチャーハンの中に入ってしまってるんですが、何の拒絶も無くそのままチャーハンを食らう兄者w

結果。何これうめぇ!ってなって、由里亜に味見させる。すると由里亜も夜な夜なお菓子食べて肥えた体だけあって、真面目にお菓子がアクセントになっていけますねと返答。何味ですかこれ。あ~チキン。

何のやり取りだこれw

 

 

由里亜も負けじと笑わせてくれます。

和成を何とか食事に誘おうとする件で、出来上がったステーキ牛のポスターを眺めながら、

お肉食べたいですよね~、

そうですね~、

近くにおいしいステーキのお店あるんですよね~、

行きたいですよね~、

行きたいですね~、じゃそろそろ・・・、

とうまく誘えないやり取り。

その後かなり無理難題な仕事を和成から頼まれ、ごほうびにデートしてくださいと思い切ったお願いをします。

富士急ハイランドで、コーヒーカップではしゃぐ由里亜。その表情はあまりにも強烈。笑顔全開ですwもちろん和成は若干引いてます。

愉快なBGMが流れながら二人して歩いていると、突如由里亜が嘔吐!

それはそれは美しい放物線を・・・ってそんなわきゃないw

この後、これと対比するかのように真子と同じ件があるので和成の表情は覚えておくように。

 

ここで和成から誕生日プレゼントをもらう由里亜。

赤い菊がプリントされているタオルなんですが、自宅で赤い菊の花言葉をネットで調べると、「あなたを愛します」でという意味を知り、体は高揚し、聞いていたEDMの音量を上げ、由里亜の舞が披露されます。

にゃんこスターからの激しいステップ、結んだ髪をほどきソファーで悶える由里亜。

 

 

こんな感じで5分に一度くらいのペースで笑わせてくれます。

 

監督のお話。

今回観賞後に監督のトークショーがあり、貴重な裏話などを聞かせてもらいました。

 

やはり一番気になるのは今作でのキャスティング。

男性陣はいいとして、なぜ女性陣はこの2人なのか。出演作のない芸人と、グラビアアイドル。危険な匂いはしなかったのか。

監督は男性陣に関して、20代30代で今一番うまい役者ということで起用したそうです。でゃ女性陣はというと、藤山直美が大好きだということで彼女にそっくりと噂のニッチェ江上に白羽の矢を立てたんだそう。

筧美和子はというと、今こそグラビアアイドルで何とか芸能界やってるけど、5年後10年後どうやって生き残るのか、小池栄子になるのかそれともグラビア一本でやってるのか、そういうことをきっと考えていそうな子、ということで起用したそうです。

真子に関しては正にそういうときを迎えた役柄なので、ピッタリだったと思います。

 

で、女性陣は演技経験がないに等しいということで、そちらに時間をかけて撮影し、男性陣は半ば放任的に撮影したんだとか。

撮影前の読み合わせなんかでも、女性陣はかなりやばかったそうで、撮影を重ねるごとに監督は追い込んだそうです。

そしてクライマックスでの感情をマックスにもっていく山場では、きっとうまくいかないと思い、筧美和子のターンはかなり時間をとったそうです。なぜなら彼女が泣いて心情吐露するシーンが4人の中で最後だからです。

しかし、彼女のみが1発OKだったとのこと。時間が大いに余ってしまいどうしようか、となったそうです。

 

他にも、ラストシーンで4人が病院の屋上で談笑するシーンがあるんですが、ここではエチュードとして4人が好き勝手しゃべるシーンにして撮影。

ただカメラが2台あるので、どこかで切り替えられる編集点というものを話の流れで作らなければいけない。

こういうときに場数をこなしている男性陣が編集点を作るかと思いきや、ニッチェ江上が、うまいことステーキ店で食べたときの話を切り出し、作ってくれたとのこと。

何でお前ら男性陣じゃなくて、演技未経験の江上さんができるんだwと。

 

冒頭の劇中予告編に関しても、最初はイルカの「なごり雪」のサビ直前まで流してぶつ切りしてやろうしたそうですが、音楽著作権がバカ高いということで予算の都合上泣く泣く断念。

そこで思いついたのが、監督が昨今嫌だなぁと思っているキラキラ映画の予告編を挿入するというもの。

思いつきで考えた分撮影も悪ノリで行くつもりが、そこで演技初めての女の子が、一生懸命頑張ります!と瞳をキラキラさせていたそうで、初めての映画が自分の悪ふざけってのはあまりにもかわいそうだということで、ちゃんと指導して撮影したんだとか。

ちなみにその「恋とな」とよばれる劇中の予告編ですが、好評ならスピンオフでもやるかwとノリで仰ってました。もちろん助監督が主体でw

 

気さくに色々話してくれた監督に感謝です。

 

 

最後に

 

終盤では、ド派手なけんかの後に泣かせどころがくるんですが、やっぱり兄弟っていいな、姉妹って良いなと思える場面になっていて、思わずウルッと来ました。

子供の頃はなんだかんだいっても、お姉ちゃんやお兄ちゃんに頼って生きてきたはずの弟と妹なんですよね。そんな思いがこもった場面だったと思います。

これが友達なら憎み合ってるなら離れ離れになることもできるけど、血の繋がった存在だとそうも行かない。

 

今揺れる相撲界でも、渦中の貴乃花親方はお兄ちゃんと完全に疎遠になっちゃってますけど、この映画はそこまでいってないですからw

てか若貴も仲直りしてくれよw

 

気になる演技面ですが、女性陣全然問題ないです。ニッチェ江上も体当たりで演じてましたし、筧美和子もラストの大喧嘩と泣きじゃくる場面はよかったと思います。もちろんおっぱい、あります!

ちなみに窪田君ファンも興奮するであろう、上半身裸のシーン、あります!ガッリガリのバッキバキですねこの人。体脂肪絶対一桁だよこれ。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10