ミラクル・ニール!
たまにゃあどストレートに笑いたい映画みたいですよねぇ。そんな願いをかなえてくれそうな映画がイギリスからやってきたぜえええぇ~っ!!!!
全国は4月9日からなんですが渋谷だけ2日からの先行上映ということで、こんな面白そうな作品いち早く見たいっ!ってことで見に行って参りました。
あらすじ
はるか銀河系の先の先――。
そこではエイリアンたちが地球滅亡を企んでいた。しかし銀河系でどんな星も一度は存亡のチャンスを与えるべきと定められている為、超適当に地球人をひとり選んで地球の運命を預けることになった――。
知らぬ間に地球の運命を背負わされたロンドンの教師ニール(サイモン・ペッグ)は全知全能の力を手に入れる。
しかし、そのパワーで愛犬のデニスとお喋りをしたりロクなことに使わないニールだった。はたしてニールは地球の運命を変えられるのか!?(映画サイトより抜粋)
監督・キャスト
監督はコメディ集団「モンティ・パイソン」の一員・テリー・ジョーンズ。
ははははwwwwいい顔してます。モンティパイソンてコメディ集団なのか!?と恥ずかしながら最近知った挙句、その中にテリー・ギリアム監督もいたのか!?と驚愕の事実を知りまだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁ・・・と思い知らされた私です。
私より一回り以上年齢が上の方ならご存知かと思いますが「空飛ぶモンティパイソン」というテレビ番組が放送されていたようで日本での認知度も世代的には高いんだと思います。作品内容はかなりシュールだということで、見てみないとなんとも言えませんが受け入れられる人とそうでない人の差が激しそうな気がします。
中には聖書をパロったコントをやったせいで宗教論争にまで発展したものもあるとか。
そんな中、パイソンズとしての最後の製作となった「人生狂想曲」はいろいろと実験的にやってみたものの満足のいかないものだったそうですが、それとは裏腹にまさかのカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したそうです。
これを機に見てみたいですね。
主演のニールを演じるのは、イギリスを代表するコメディスター!サイモン・ペッグ!
はい、大好きな俳優さんです。最近急激に痩せた気がするのは私だけしょうか?何かの役作りならあれですけど、病気じゃないよね??
ロンドンでスタンダップコメディアンとしてキャリアをスタートし、TV番組などの出演を経てエドガー・ライト監督と親しくなり作られた、大人になりきれないダメ男の恋愛事情と街を襲うゾンビたちとのサバイバルな戦いを繰り広げたゾンビコメディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」が大ヒット。
その後も、ご存知IMFのスパイエージェント・イーサン・ハントが不可能なミッションに挑んでいく痛快アクション映画「ミッション・インポッシブル3」でJJエイブラムス監督からその演技と情熱を買われ、「スター・トレック」シリーズでのスコッティ役に抜擢され認知度も上昇、平行してミッションシリーズにもいまだに出演を継続するほどに。
んでもってちゃっかり、去年公開した「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」ではJJエイブラムス監督との交流もあり、レイがジャンク部品を買ってもらう店の主・アンカー・プルート役で出演。実は彼でしたwwわかるかぁいっ!?
もちろんコメディも疎かにしてません。エドガーライト監督と「ショーン~」で競演したニック・フロストと3人での中が深まり、このタッグで再び作られた、どこかでみたことある刑事モノの作品をふんだんにパロった内容をちりばめつつ、事件など起こりそうもない田舎町に左遷されたやる気バリバリの警察官と能天気な警察映画オタクの相棒が巻き起こす痛快アクションコメディ「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」や、
同じくエドガー、ニックと3人で作った、アル中の中年が幼馴染4人と地元のパブ12軒ハシゴするという、学生時代達成できなかった夢を果たすべく地元に帰るも街がとんでもないことになっていたという奇想天外なSFコメディ「ワールズ・エンド・酔っぱらいが世界を救う!」とどれもぶっ飛んでいてパクっていてクソ面白いコメディ映画となっています。
エドガーライト監督ではありませんが、サイモン&ニックコンビの傑作SFコメディです!
アメリカ最大のコミックの祭典「コミコン」に参加すべくイギリスからやってきたオタク2人が旅の途中、UFOがあると噂されているエリア51に立ち寄ると本物の宇宙人に遭遇!政府から囚われの身となっていたポールと名乗る宇宙人を星に帰すべく、二人は人肌脱ぐことに。こうしてSFオタク2人と宇宙人の短い旅が始まるのだが・・・。
これまたオタク根性MAXな内容で、わかる人ならわかる小ネタもあるんだけど、オーソドックスな笑いもあって。特に2人もサイコーなんですが,
それ以上にポールの声を担当したセス・ローゲンが下ネタ全開!軽いノリで皮肉たっぷりなジョークも混ぜていて笑わずにいられません。しかも結構いいこと言うもんだから愛着すげぇ湧いちゃうし!
そして、未見の人には絶対言えない、終盤登場する最強の隠し玉の出オチっぷりも最高に笑えます。素晴らしいです!
犬のデニスの声を担当したのが故ロビン・ウィリアムズ。
惜しくも一昨年亡くなってしまいました。もう悲しくて悲しくて見てない作品見ようと思ったらどこのレンタル屋も貸し出し中。皆さん同じ思いだったんですね。
一応これが彼の最後の作品だそうです。
言うまでもありませんが、彼の作品は名作ばかり。敵地に送り込まれた兵士たちを鼓舞するため型破りなラジオを送るDJを主人公にした「グッドモーニング・ベトナム」、名門進学校に赴任した英語教師が生徒たちに詩の美しさ、人生の素晴らしさを破天荒な授業を通じて教える「いまを生きる」、などの初期の名作から、
近年では一線で輝くコメディ俳優たちを見守るかのような眼差しで演じていた「ナイトミュージアム」シリーズのルーズベルト大統領役が印象的です。
はっきり言うと、ロビンが亡くならなければいまだ見ていなかったであろう作品。
不謹慎ではあるけれど彼の死のおかげでめぐり合った作品です。
全寮制で規則の厳しい進学校にOBである英語教師・キーティングが赴任。授業するや否や、教科書なんか破り捨てろ!と彼ならではの授業のやり方に生徒たちは戸惑うも、キーティングが教える詩の美しさ、人生の素晴らしさに感化されていく生徒たち。そんな彼らは以前キーティングが「死せる詩人の会」というクラブをしていた書物を見つけ彼らも会を結成、徐々に彼らの中で自分のやりたいことを自覚していくのだが・・・。
子供のとき、どう成長するかは親の教えはもちろんのこと、学校の先生の教え次第でだいぶ変わってくると思います。個人としては、中学のとき英語の先生が受験勉強でピリピリしている中、洋楽の素晴らしさを教えてくれなかったら音楽を志すこともしていなかったという思い出もあり、窮屈にさせることで可能性をつぶしてしまうかもしれない環境や周囲の人間がどれだけ大事かがこの作品を見ればわかると思います。
そしてなんといっても生徒役で出演しているイーサン・ホークの初々しさと彼が殻を破っていく瞬間。そしてラストの教室での生徒たち。名シーンです。
他にも、キャサリン役に「アンダーワールド」シリーズでおなじみケイト・ベッキンセールが今回は戦わない(!)役柄として出演しています。
というわけで、イギリスが生んだコメディ界の巨匠とコメディスターのタッグで送る痛快SFコメディの感想です!!!