モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

モンキー的2015年上半期映画ベスト10選

6月30日

モンキー的2015年上半期映画ベスト10選

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気がつけば、今年も半年が経ち、新作映画を見まくったわけですが、twitterで感想をつぶやいていた去年までから、言いたい事が書き足りずブログへと場を移し、今日まで飽きずに感想を書いてこれたなぁと感慨深くもあります。

せっかくたくさん見てるんだから見て思ったことや感じたことを、千が一そのブログを読んで興味をもってもらえたら、いや、万が一それを読んで映画館へまたはレンタルビデオ店へ足を運んでくれたらいいなぁ~なんて淡い期待をしつつ、この思いのたけを詰め込んだものをアウトプットとして欲しいわけで。

おかげさまで半年でアクセス数も2万アクセスを超えることが出来ました!!まだ、レスポンスがないので今後はコメントなどあれば嬉しいなぁ、とこれまた淡い期待を持ちつつこのブログを続けていこうと思います。

 

さて、そんなわけでモンキー的上半期ベスト10選を発表したいと思います。一応、年間ではないので、順位はつけず公開日順に書いていきます。上半期みた新作映画は 47 本。それでは、発表します。

 

 

 

 

 

はじまりのうた

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音を楽しむ「音楽」ってまさにこの映画のことだと思う。

私のお気に入りの映画、「ONCE  ダブリンの街角で」の監督の最新作。

恋人(MAROON5のアダム!)とNYへ新たな音楽活動の拠点を移したミュージシャンのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、恋人が浮気したことで失意のまま嫌々友人のライブに飛び入り。曲を披露すると、偶然聞いていた会社をクビにされ、こちらも失意のどん底で深酒状態の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)に発掘される。だが、曲を売り込むデモがない、デモを作るスタジオが、サポートメンバーが、お金がないっ!!!てなわけで、外へ飛び出し、路地裏で、地下鉄で、ビルの屋上で、ゲリラレコーディングを始めていきます。

いつもと変わらない街並みが、退屈な毎日が、音楽を加えることで無限の色を魅せてくれる、そんなことを教えてくれる映画です。オススメは、お互いのプレイリストを聞き合うシーン。

http://monkey1119.hatenablog.com/entry/2015/02/07/215239

 

 

 

アメリカンスナイパー

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戦争の是非を問う映画ではない。
 
クリント・イーストウッドってどうも鼻について見ず嫌いな私を、師匠が変えてくれたおかげでこの偉大な俳優を、監督をすんなり受け入れることができました。
 
クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は、米大使館襲撃のニュースを見て感化され米海軍特殊部隊に志願、 やがて結婚するや否やイラクへ派遣の命令が下る。その射撃の腕の良さから仲間たちから「レジェンド」と呼ばれるも、戦争で常に緊張下の中でいたクリスは家に帰っても心は休まずにいた。やがて、戦場と家庭の暮らしを行き来する中で彼の心は蝕まれていく。
 
この映画は最初こそ反戦的なものを描いてると思いましたが、後々、あくまでクリス・カイルという男の生き様を描いた作品だと思いました。
あえて、エンタメ要素を無くし淡々と話が進む演出も監督ならでは。
 
 
 
 
 
 

シェフ 三ッ星フードトラックはじめました

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これぞ、飯テロ映画!ヒットする要素を全て詰め込んだ力作
 
アイアンマンの監督が、俺のやりたいことはこれだっ!!とデカイ図体から解き放った良作。
 
ロサンゼルスの有名レストランで総料理長を務めるカール(ジョン・ファブロー)は、料理評論家から酷評を受け、店の方針を無視したことに腹を立てた店のオーナー(ダスティン・ホフマン)からクビを宣告される。途方に暮れていたカールを見た元妻のイネズはマイアミへ親子3人で訪れキューバサンドのうまさに惚れ込み、元妻の元夫(ややこしい!)のマーヴィン(ロバートダウニーJr.)から移動販売車を譲ってもらい、マイアミからロサンゼルスまでカールと息子パーシーのキューバサンドの移動販売の旅が始まる。
 
アメリカ人の作る料理って大雑把なイメージであんまり…だけど、これは別!料理、音楽、親子の絆、ロードムービー、SNS、友情出演など優良コンテンツ満載なのにごちゃ混ぜじゃないのがさすが。
 
 
 
 
 
 
 

幕が上がる

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アイドルだと思ってナメてたら痛い目に遭う
 
ももクロの5人✖️本広克行監督が高校演劇に全てを捧げた青春映画。
 
富士ヶ丘高校演劇部のさおりたち4人は地区大会で負けてしまう。3年生になり新任の美術教師でかつて高校演劇の女王と呼ばれた吉岡先生(黒木華)に指導して貰うようお願いすることに。そして、演劇部全国大会常連校から転校してきた中西さんも加わり合宿に精を出し、彼女達の地区大会突破、そして全国大会出場を目指す彼女達の幕が上がる。
 
高校生活を部活に費やす分、恋愛模様や勉学など余計なものは一切なく、順撮りをすることでそのまま演技がうまくなっていくひたむきな5人に心を動かされ、黒木華演じる先生のズバ抜けた佇まいに震えます。新しい青春映画の誕生。
 
 
 
 
 
 
 

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

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前半ハラハラ、後半ポロポロ、1つで2度おいしいカンバーバッチをご堪能あれ
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたベネディクト“シャーロック”カンバーバッチの意欲作。
 
 
1939年、第二次世界大戦が勃発し天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は英国政府の機密作戦ドイツの暗号エニグマの解読に参加、6人が分析を始めるが、アランは一人勝手に奇妙なマシンを作り始める。グループ内で孤立し始めるアランだったが、クロスワードの天才ジョーン(キーラ・ナイトレイ)だけは彼をフォローし、彼の中にある閉ざされた扉を開かせていく。そして、彼らのわだかまりが解けた時、遂にエニグマを解読したのだが。

2時間でこれだけの話をよくまとめ、サスペンスとヒューマンをきちんと描いていてわかりやすく、なおかつカンバーバッチの巧みな演技にラストは心を持ってかれます。ラストの彼の功績にもビックリ。

 
 
 
 
 
 

 

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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予期せぬ奇跡を目の当たりにしたのは我々観衆です
実際のキャリアにリンクするマイケル・キートンだからこそ滲み出た彼の新しい代表作。
かつてのスーパーヒーロー映画「バードマン」で一世を風靡し現在失意の中の俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は意を決してブロードウェイで一世一代の大舞台に立とうとするが代役に抜擢された実力派俳優マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能に脅かされ次第に精神的に追い込まれていく。
イニャリトゥ監督のブラックジョークと問題提起、ルベツキのカメラマジック、そして、荒れ狂うドラム!んでもってエドワードのぶっ飛んだ演技!ラストのカタルシスに思わず拍手。
 
 
 
 
 
 
 

セッション

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おそらく今年No.1。最後の演奏シーンに拳を高く上げたくなる
 
アカデミー賞に数多くノミネートされ、フレッチャー演じるJ・K・シモンズはこれで助演男優賞を受賞した作品。
世界的なジャズドラマーになるべく名門音楽学校に通うニーマン(マイルズ・テラー)は、個人練習をしているところをフレッチャー(J・K・シモンズ)先生に見出され、後に彼のクラスで指導を受けるが、彼の指導は常軌を逸するほどスパルタで常に完璧を求められるほど厳しいものだった。それでも、ニーマンは主奏者に選ばれようと、手が血だらけになるほど練習を重ねる。そして、彼は彼女も家族も切り捨て、ドラムに没頭していくが…。
目をつむりたくなるパワハラの連続にジャズは苦手ーってな人も最後までガマンしたらそれまでの嫌だと思ってた部分は全て報われる。あの興奮は誰かに話したくて仕方ない気持ちになる。

 
 
 
 
 

 

Mommy/ マミー

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監督の演出が光る、親子の愛の物語
 
グザヴィエ・ドラン監督がカンヌ映画祭で名を挙げることとなった渾身の作品。
ダイアンは、多動性障害を抱える15歳の息子スティーブを持つ気が強いシングルマザー。普段は知的で純朴なスティーブだが、一度スイッチが入ると攻撃的になってしまう。そんな息子との2人暮らしに右往左往していたダイアンだったが、隣の家に住む引きこもりがちな女性教師カイラと親しくなったことから、少しずつ変化が訪れる。精神的ストレスにより吃音に苦しんで休職していたカイラも、スティーブの家庭教師を買って出たことで快方に向かっていくが…。
 
画面の構成比、シンメトリー、随所に流れるBGMなどの演出にグザヴィエドラン監督のセンスにより物語の人物がより深みを増して映し出される。ラストの母の選択に悔しさが残る反面、妙な解放感の訪れに複雑な思いがこみ上げる。
 
 
 
 
 

サンドラの週末

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彼女が手に入れたのは成功でも失敗でもなく成長だった
 
ダルデンヌ兄弟にしては非常にわかりやすい内容のフランスの社会問題をテーマにした作品。
ソーラーパネル工場で働くサンドラ(マリオン・コティアール)は金曜日に会社から突然解雇を命じられる。社員たちにボーナスを支給するには1人解雇する必要があると迫られる。しかし、同僚の提案で週明けの月曜日に16人による投票を行い、ボーナスを諦めサンドラを残す票が過半数を獲得できれば、解雇を免れることができることに。サンドラは家族に支えられながら、同僚を説得して回り始める。彼女の長い週末が始まる。
 
非常にシンプルで奥が深い内容に脱帽。精神的に患ってる彼女が葛藤しながら家族に仲間に支えられ奮闘する様は誰が見ても勇気づけられるはず。ラストの静かながら力強く聞こえる足音に明るい未来の入り口が見える。
 
 
 
 
 
 
 

マッドマックス 怒りのデス・ロード

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終始クライマックスな映像に止まらないアドレナリン
 
マッドマックスシリーズのジョージ・ミラー監督が自らリブートしたダイナミックアクション大作。
石油も水も尽きかけ、荒れ果てた世界。元警官のマックス(トム・ハーディ)は、資源を独占することで恐怖と暴力を武器に民衆を支配するジョーの軍団に捕らわれるが、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)と配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)とともに、奴隷として捕らわれた美女たちを引き連れ、自由への逃走を始める。
 
 
荒野の中を追う者と追われる者が繰り広げるカーチェイスに興奮しないわけがない。だだそれだけなのに飽きさせない監督の演出に頭が上がらない。果たして次作はこれ以上になるのだろうか。序章にしてすでに傑作。
 
 
 
 
 
 
 
 
と、こんなラインナップになりました。こういうのよく発表する人なら誰もが挙げるであろう作品ばかりだと思いますが、この10本は見て損はないっす。
でも、あと半年でどれくらい面白い映画に会えるかでまたベストテンは変わっていくと思うのでそれはそれで楽しみですな。
 
 
何と言っても、今年は特に洋画界にとってはプレミアムな1年。
下半期の新作映画もとんでもないことになってます。
7月には、
  • アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(アメコミ祭り再び!)
  • ターミネーター ジェネシス(シュワちゃん復活)
  • インサイド・ヘッド(ピクサー最新作)
  • バケモノの子(細田守監督にミスチル!)
  • HERO(頑張れフジテレビ!)
8月には、
  • ジュラシック・ワールド(全作観なきゃ)
  • ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション(無敵のイーサンハント。)
  • デッド2(吹替で観て欲しくないな)
  • ナイトクローラー(ジェイクの狂いっぷりが楽しみ)
  • 進撃の巨人 ATTACK OF TITAN(アニメのようにはいかないと思う)
9月には、
  • アントマン(マーベルのニューヒーロー!)
  • キングスマン(マシューボーンなら間違いない)
  • ピクセル(アダムサンドラーってのがちと怖い)
  • 進撃の巨人 ATTACK OF TITAN エンドオブザワールド(前編観たら後編も)
10月には、
  • バクマン。(原作からファンです)
  • ファンタスティック・フォー(シリアスモードでどれだけウケるか)
  • ギャラクシー街道(三谷幸喜最新作)
  • コードネーム U.N.C.L.E(ガイリッチー久々の新作)
  • ジョン・ウィック(キアヌリーヴス復活!)
11月には、
  • エベレスト(3Dで観てみたい)
  • 劇場版MOZU(日本映画を変えてくれ!)
  • グラスホッパー(伊坂幸太郎ファンなので)
そして!12月は
  • 007 スペクター(プロフェルドは誰だ!?)
  • スターウォーズ フォースの覚醒(待望のエピソード7!)
などなど、細かい作品はさておき、洋画は続編ではあるもののこんなにとんでもないラインナップは見たことがない!!来年どおなっちゃうのさっ!!!
アニメばかりが目立つ昨今の映画界ですが、今年ばかりは洋画の逆襲と象徴されるような年になってもらいたいです。
 
 
 
といった感じで上半期ベスト10選でした。