ファンタスティック・フォー
はい、マーベル大好きモンキーさんはどんなに評判悪くても見届ける覚悟であります( ̄^ ̄)ゞ
コミカルな前作とは違い、シリアス路線でリブートしたということで、どんなものか見て参りました。
あらすじ
天才的な才能をもつ発明オタクのリード・リチャーズ(マイルズ・テラー)、シャイな女性科学者スー・ストーム(ケイト・マーラ)と、何かと暴走しがちな弟ジョニー・ストーム(マイケル・B・ジョーダン)、そしてタフで孤独なベン・グリム(ジェイミー・ベル)の4人は、ある実験の事故の影響でそれぞれ特殊な能力を獲得する。リードはゴムのように伸縮自在で強靭な肉体となり、スーは体を透明化し、ジョニーは炎に変化して空を飛ぶことができるように、そしてベンは、圧倒的な怪力と頑丈な岩石の体になった。その能力に戸惑い、思い悩む4人だったが、そんな彼らの前に異次元の脅威が迫る。《映画.comより抜粋》
映画「ファンタスティック・フォー」予告編1(150秒) - YouTube
監督・キャスト
監督は、クロニクルで長編映画デビューしたジョシュ・トランク監督。
1984年生まれですか…私より年下…すごい人がいるもんです。
前作クロニクルがヒットしたことが理由での抜擢だと思います。確かに、AKIRAの実写版のような話にまず評価に値するし、しかも、あれをPOV方式で演出したのもまた面白かった。
今作ではアメリカでは大不評のようですが、その実力や如何に。
これは良作です!
主演の発明オタクでリーダーのリード/Mr.ファンタスティックを演じるのはマイルズ・テラー。
手足が伸びてしまう、いわゆるゴム人間てやつですね。
そんな能力を身につけてしまった科学以外無関心なリーダーの役ですが、
彼の出世作といえば、今年の映画界はこの映画なしでは語れない「セッション」!!
で、フレッチャー先生にボコボコにされたクソ生意気なジャズドラマー役が1番の代表作でしょう。
今作もオタクというところでは、セッションでの役も共通してるので、どう活かされているか見ものです。
シャイな女性科学者、スー/インビジブル・ウーマンを演じるのはケイト・マーラ。
肉体や身近なものを透明に出来る能力を持ってしまったストーム博士の養女の役。
大好きなルーニーマーラのお姉ちゃんです。どことなく顔似てますね。
ケイト自身のキャリアとしては、ブロークバックマウンテンでヒースレジャーの娘役として出演、以後、アイアンマン2や127時間にも出演していました。
残念ながら、あまり印象がないんですが、次作はリドリースコット監督、マットデイモン主演のSF大作オデッセイに出演するとのこと。
暴走気味のスーの弟、ジョニー/ヒューマントーチを演じるのはマイケル・B・ジョーダン。
体全身が炎に包まれ飛行できる能力を持ち、スーの義弟という役。
ジョシュトランク監督とは、クロニクルに続いてのタッグで、彼の代表作といえば、人種差別としてアメリカで問題になった無抵抗な黒人が白人警官に射殺された事件を映画化した「フルートベール駅で」。チンピラから娘の父になるために更生しようと努力していく過程を見事に演じていました。
そして次作は名作ロッキーでライバルのアポロの息子がボクサーとしてリングに上がる、クリード チャンプを継ぐ男が今年公開予定です。
リードの相棒、ベン/ザ・シングを演じるのはジェイミー・ベル。
怪力を持つ岩の塊と化してしまった能力の持ち主で、リードの良き相棒というら役どころ。
キャリアとしては、名作リトルダンサーでの主役に選ばれ、その後、キングコングや父親たちの星条旗などに出演。
最近ではスノーピアサーが記憶に新しいところ。
この人もあまり印象がなく、今作も生身よりも岩の塊としての印象が強くなりそうだなぁ。
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韓国のポンジュノ監督のハリウッド進出作で、世界が雪まみれになってしまった中で走る列車内での貧富の差を埋めようと革命を起こすお話。
貧乏人たちが食べるコラーゲンみたいな食べ物の正体を見た時は鳥肌ものでした。おえっ!
アベンジャーズとどう違うの?
マーベルコミックが原作のこの映画は、アベンジャーズやXメンよりも早く結成されたヒーローチームの原点としてコミックでは描かれていて、
原作内では、アベンジャーズにも参加したり、Xメンたちと交流したりとクロスオーバーした展開もしています。
しかも、一時スパイダーマンや、ウルヴァリン、デアデビルなどがこのチームにいたりもしました。
映画でそれが実現できないのは、アベンジャーズを配給するのがディズニーで、Xメンやこのファンタスティックフォーを配給するのが20世紀フォックスというように会社が違うという大人の事情が絡んでいるため、なかなか実現できないのが現状です。
それでも、来年はXメンに入りたくても入れなかった金次第で働く傭人デッドプールや、Xメンの中心メンバー、ガンビットの実写化など20世紀フォックス内でのマーベルヒーローの映画化が加速しているので、もしかしたらこっちはこっちでクロスオーバーしていく可能性はあるかもしれないですね。
今作のヴィランが、原作や、前回の映画にも出てきた宿敵で、傲慢な科学者が顔に大怪我を負い、それを隠すように全身鎧をまとったDr.ドゥームということで、前回の映画とどう違うのかもまた面白いかもしれません。
そんなアメコミヒーローの原点ともいえる超能力ユニットのリブート作品の感想は、
話が短すぎる!!
今回はやっちまってるのでネタバレします。
前半から事件まではまだ見れた。
リブート作品ということで、前回の超能力ユニットを見てる人にとっては、前半は若干退屈かもしれない。
でも、設定年齢も若くなってるし、子供時代から描かないと、リードとベンの関係もわからずじまいなので、我慢して見ることは可能だ。
やはり、ヒーローモノの序章は丁寧に描かないと後の設定やバックボーンが無理やりこじつけみたいになるし、感情移入もしにくいから、
それこそ能力を付けてからどういう展開になるのか楽しみではあった。
リードの天才ぶりは、子供の頃からすごいこともわかるし、それにカルチャーショックを受けたことで距離を縮めることになり、親友となるベン、
出来のいい義理の姉にコンプレックスを持ち、やんちゃばかりするジョニー、父に従順な割には、音楽で耳を塞ぎ周りとの関係にいささかシャットダウン気味なスー。
そんな性格や関係性を描きながら物語は異次元にテレポートする機械を作っていき、その偉業を政府に奪われ、ほんの出来心で勝手に異次元へ出かけてしまい、そこでの出来事がきっかけで能力を得てしまうわけで。
この辺りは、ジョシュトランクの前作「クロニクル」を彷彿させ、なんら変わらない。
特に親しくもなかった人物たちが突如訪れた場所で能力を得てしまうわけなのだから。
この件を見た時は、彼が抜擢されたのもわかるなぁと。
だが、この後から雲行きが怪しくなる。
誰だ!勝手に編集しまくったヤツは!!
急に物語は1年の時が経ち、政府の犬になっていて、特にその理由も細かく描かれていない。
誰もあの時行方不明になってしまったビクターのことに触れない!
急にやる気になったジョニーの本心がわからない!
1年も逃げていたリードとの再会に他のメンバーとの距離感が変わらない!
などなど挙げればきりがないもどかしさ。
このもどかしさが、エンディングまで続くのだ。
特にクライマックスのバトルでのテンポの悪さ、スピーディの無さ、協力プレーのひどさ、ヴィランの弱さ、地球でのパニックの無さ、etc…。
前半あれだけ丁寧に説明して最後駆け足かよ!!
よく小学生の頃、教え方の下手な先生が3学期になり、年度内に教えなくてはいけない課程が間に合わず時間配分を間違え一気に授業を流す、
なんてことがあった。あのせいで私は算数が苦手になった。
まあ、先生のせいにしちゃダメなんだけど…
アレだよ、アレ!!
あん時のアレと同じ気分だよ!!
尺を考えず最初じっくりやったら後がつっかえてダイジェスト!!
それなら追加で道徳の授業削って算数の時間に充てるとかしなさいよ、先生。
しかもクソ真面目だから、授業にユーモアがなくて毎回話がつまらない。
この映画もシリアス路線に変更したせいで、どっこも笑いどころがない。
落としどころがないと話に緩急がつかないですよ、ジョシュ先生。
とりあえず、授業もこの映画もラストはしっかりやってね、っていう話です。
続編やるらしいけど…
なんから調べてみたら、監督と配給側で方向性が違っていたのか、いざこざがあったようで。
監督曰く、これは自分の作品ではないとか言ってる始末。
終盤で最初のシーンの伏線の回収や、重要なバトルシーンが大幅にカットされたとか、
キャスティングに配給側のゴリ押しがあったとか、
ギリギリで脚本のやり直しがらあったとか、
仕上げを監督がやらせてもらえなかったとか。
そんなニュースが向こうでは流れてたようで、蓋を開けてみればこんな有様。
観衆も納得いかないわけです。
きっと、映画を作る上で配給側と制作側と我々観衆が三位一体になって映画は成立するわけで。
このバランスが崩れたら、そりゃあもう失敗作ですわ。
恐らく次作は、別の監督がやることになるんでしょう。
どう修正すんだろ、これ。
ともかく、評判通りの映画でした。
他のデッドプールやXメンの新作、ガンビットはこうならないよう祈ります。