モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「モアナと伝説の海」感想ネタバレあり解説 プリンセスなのにノーロマンス、それもいい!

モアナと伝説の海

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今作の宣伝の仕方が、「アナと雪の女王」のときのように主題歌推しできてるのがなんか引っかかるんですが、第89回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされるだけの素晴らしさは確かにある。

 じゃあ他がつまらないのか?なんて心配はなく、ディズニーなんだから安心なわけで。

アニメ映画がひしめく春興行だけに、やっぱりトップは取りたいから宣伝に必死だよね。

とにかく親子連れがわんさか映画館に来る前にさっさと鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

「アナと雪の女王」、「ズートピア」のディズニーが贈る最新作は、南の島が舞台。ポリネシアの島々で語り継がれる伝説を基に、幼いころの体験がきっかけで海と絆を結んだ彼女が大海原へと旅立つ大冒険を描きます。

リトル・マーメイド」や「アラジン」でディズニーの黄金期を支えたクリエイターが奇跡の映像美を生み出しています。

 

モアナと伝説の海 (ディズニーアニメ小説版)

モアナと伝説の海 (ディズニーアニメ小説版)

  • 作者: スーザン・フランシス,しぶやまさこ
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2017/03/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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モアナと伝説の海 オリジナル・サウンドトラック <日本語版>

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あらすじ

 海に選ばれた16才の少女モアナ(声:アウリィ・カルバーニョ)──

海が大好きな彼女は、島の外に出ることを禁じられながらも、幼い頃に海と“ある出会い”をしたことで、愛する人々を救うべく運命づけられる。

それは、命の女神テ・フィティの盗まれた“心”を取り戻し、世界を闇から守ること。

神秘の大海原へ飛び出した彼女は、伝説の英雄マウイと出会い、世界を救う冒険に挑む。

立ちはだかる困難に悩み傷つきながらも、自分の進むべき道を見つけていくモアナだったが…。(HPより抜粋)

 

 

 

 

 

 

監督

監督はジョン・マスカーロン・クレメンツ

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左がロン、右がジョンです。逆の写真にすればよかったw

 

ディズニー所属の監督であり脚本家の二人

非常に仲が良く共同作品は数知れず。

しかも一度ディズニーを退社してるんですが、それも二人そろって退社。

 

えっ!!ジョンがやめるなら僕もやめる!!とでも言ってたのでしょうか。

だったら可愛すぎるだろw

 

そんな二人が今まで手掛けてきた作品はどれも名作ばかりなのです。

人魚姫の童話をミュージカル調に青春ドラマとして描き、低迷していたディズニーを復調させた大ヒットアニメ映画「リトル・マーメイド」や、「アラビアン・ナイト」を下敷きに、スピード感ある描写とコミカルなやりとり、そして珠玉の名曲を生んだラブアドベンチャー「アラジン」、呪いでカエルにされた王子とヒロインが繰り広げる大冒険「プリンセスと魔法のキス」などがあります。

 

 

 

 

 

キャラクター

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モアナ・ワイアリキ(声:アウリィ・カルバーリョ、屋比久知奈

 海を愛し、海に選ばれた16才の少女。 幼いころの“ある体験”がきっかけで、海と特別な絆で結ばれ、海からも 愛されるようになった。いずれ父の跡を継いで、島の人々のリーダーになることを期待されており、ちょっぴりプレッシャーを感じながらも、期待に応えようとがんばっている。海に選ばれたことにとまどい悩み傷つきながらも、愛する人たちと世界を救う冒険の旅に出る。(HPより)

 今回声を担当するアウリィは、無名の新人で、オーディションで選考された17歳。ハワイの先住民の血を引いていることもあり、この役にぴったりな女優さんです。

 

 

 

マウイ(声:ドウェイン・ジョンソン尾上松也

 風と海をつかさどる半神半人。恐いもの知らずで自信満々。神に与えられた巨大な釣り針で、自然現象を自由自在に操り、どんな生き物にも姿を変える変身の達人。かつては偉大な英雄だったが、テ・フィティの<心>を盗んだことから、神の釣り針を失い、その力を使えなくなった。ふたたび英雄になるため、モアナと一緒に冒険の旅に出る。(HPより)

声を担当するザ・ロックことドウェインの母方の祖父は、サモア諸島に住むポリネシア人として伝説のレスラーだったようです。彼もまたポリネシアの血を引いているということですね。

 どうやらこの釣り針による変身の際、ディズニーネタが隠されてる、らしい。

 

 

 

タラおばあちゃん(声:レイチェル・ハウス夏木マリ

 モアナのよき相談相手であり、親友でもあるモアナの祖母。島の歴史や伝説に詳しく、それを子供たちに語り伝えている。不思議な言動が多く、島では変わり者と思われているが、モアナが海に選ばれた特別な少女であることに気づいている唯一の人物。モアナに運命を伝え、自分の心に従うよう助言する。背中にエイのタトゥーがある。(HPより)

 

 

 

タマトア(声:ジェマイン・クレメントROLLY

海底にある魔物の国《ラロタイ》で暮らす巨大なカニのモンスター。光輝くものを集めるのが大好きで、かつてマウイが失くした神の釣り針を手に入れ、自慢のコレクションに加えている。自己中心的でうぬぼれが強く、キラキラの宝物で飾り立てた自分の姿を、とても美しく最高にカッコイイと思っている。(HPより)

 

 

 

 

他にもニワトリや子ブタといった、南の島っぽくないサブキャラがいます。

 

 

ヘイヘイ(声:アラン・テュディック

 モアナがかわいがっているニワトリ。知能指数はゼロに等しく、できるのは前に進むことと、エサをついばむこと、叫ぶことだけ。まわりからは役立たずと思われているが、モアナは見た目よりも賢いと信じている。目の前にあるものはなんでも飲み込んでしまう困ったクセがあり、たびたび騒動を巻き起こす。うっかり舟に乗っていたことから、モアナと旅を共にすることに…。(HPより)

もう配色が熱帯魚ですよね。それかなんだろ、ドラクエ8の主人公と同じ色づかい。 

 

 

 

 

プア

 泣き虫でこわがりのこぶたで、モアナに忠実なペット。元気いっぱいで天真爛漫、いつもモアナについて回っている。モアナと一緒に海に出ようとしたが、波にのまれてしまい、命からがら島へ逃げ帰った。以来、海を怖がるようになり、島にとどまってモアナの帰りを心待ちにしている。(HPより)

 ちょっと待て、なんだこの子ブタ!!かわいすぎるだろ!!画像の段階でモンキー的ペットにしたいランキング急上昇なんですけどw

 お腹なでなでしたぃ・・・。

 

 

 

カカモラ

モアナとマウイが旅の途中で出会う、見た目はキュートなのに冷酷で残忍な海賊。海の漂流物でおおわれた舟の上で暮らし、宝探しに明け暮れている。ココナッツでできた鎧を身につけ、毒矢を武器に、欲しいものを手に入れるためなら、情け容赦なく襲いかかる。モアナが持つテ・フィティの<心>を狙っている。(HPより)

Eテレの番組に出てきそうなかわいさ。そんな容姿とは真逆の怖さなんでしょうきっと。おそらくドーモくんを連想させるあたりからそんなことを言ってるに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして少女と英雄は大海原でどんな冒険をしていくのでしょうか。そしてモアナは女神の心を取り戻し、世界を救うことができるのでしょうか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

話自体はオーソドックスだけど、歌と映像はやっぱ素晴らしい!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッドマックス。

海に選ばれたことでまだ見ぬ大海に旅立った少女と自らまいた種を摘みに同行した半神半人が、時に仲違いしながらも少しづつお互いを尊重し絆を深め、ともに成長していく冒険譚を、今までのディズニーとはまた違った、美しい映像と力強い歌で見る者に感動を与えたファンタジーアドベンチャーでございました。

 

その冒険の過程で、出くわすカカモラの一味や、話のプロットである「行って帰ってくる」という構成は、公式やテレビの情報番組でも取り上げられていた通り、「マッドマックス怒りのデスロード」へのオマージュであり、一人の少女が見知らぬ男性と目的を果たすため旅に出るという部分においては「トゥルーグリット」を連想させ、また女神の心が盗まれたことで世界中の自然が脅かされていくという設定は、「もののけ姫」におけるシシ神様の祟りを思わせるモノだったようにも感じました。

 

 

映像に関しても、同じ海を舞台にした「ファインディングドリー」とはまた違った世界。島の頂上から見下ろす海は、エメラルドグリーンの浅瀬から水平線に向かうにつれ青々と色づき、モアナを見守る時、助けるときにに揺らめく海水の動きはものすごく滑らか。

 

夜の海でもモアナの船の下を泳ぐエイが神々しく光り放つ部分も「ライフオブパイ」をほうふつとさせる鮮やかさ。

 

カカモラとのテ・フィティの心争奪戦や、タマトアとの攻防戦、ヘイヘイの小刻みな動き、マウイの体に宿るタトゥー、海を渡る船でダイナミックに航海していく様、そしてマウイの天敵、テ・カァとのラストバトルといった登場人物の人間離れしたアクロバティックで豪快な動きも、ディズニーならではの細かで柔軟な描写が光ります。

 

 

多様性の追求と恋愛要素の排除

今回ポリネシア人の神話を基に作られたとされるストーリー。

監督たちが過去に手掛けた「プリンセスと魔法のキス」では、黒人女性を主人公にしたことで話題を呼びましたが、その時は内容や設定への批判が相次いだようで、今回はそれに対してのリベンジともとれる、多様性を追求した内容だったように思えます。

 

 

登場するマウイ自身も、島を作り、太陽を引き寄せ、人々のために尽くした、なんて件が描かれていたように、実際のマウイ神話に寄せた設定だったり、体中に掘られたタトゥーや身体能力などもしっかり取り入れており、監督たち自ら現地へ訪れただけのことはあり、その文化に敬意を払った内容だったのではないでしょうか。

 

 

そんなマウイと行動を共にする主人公の少女もまた、今までとは違った立ち位置であり、女性が主人公というディズニー王道のプリンセス映画かと思いきや、マウイとのロマンスへの発展がなく、女性が主人公=ロマンス、という方程式をあえて無視した、挑戦的な作品としても見て取れます。

 

そもそも村の長の娘である主人公が、旅を経て成長を描く話ですから、これにロマンスを入れたらゴールが定まらないというか、旅の目的がブレるというか。

 

男女の友情に関して言えば「ズートピア」のニックとジュディも恋愛関係には至らず、親友であり相棒として描かれていたこともあり、しばらくディズニーアニメはロマンス抜きでやっていくのかもしれませんね。

 

 

映画の中の小ネタ

今作では、100を超えるディズニーアニメのキャラやオマージュが散りばめられているようです。

1度しか見てないものの、見つけた分だけ挙げてみました。

 

 

カカモラの中にベイマックス

マウイを半ば強引に引き連れ目的地へ出発しようとすると、この時を待っていたかのように現れるカカモラ集団。上記でも書いた通り「マッドマックス怒りのデスロード」のウォーボーイズを思わせる登場でしたが、その中にベイマックスが紛れていました。

 

ココナッツみたいな容姿に白塗りの化粧をした集団の中にしれっとまぎれているベイマックス、探せましたでしょうか?

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アナ雪キャラも登場。

タマトアの背中に刺さった釣り針を手に入れたマウイ。

捉えられたモアナを助け形勢逆転!と思ったら、思うように姿を変えることができません。

後にサメに変身しようとも上半身だけサメで下半身が人間のままという中途半端な変身で笑わせてくれましたが、その中で一瞬「アナと雪の女王」でお馴染みのスヴェンに変身しています。

 

これも一瞬なので見逃さないように。

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ヤツの背中に光るモノ

再びタマトアでのシーン。

モアナを囮にし、タマトアの背中によじ登り釣り針をゲットしたマウイ。

その右足近くに、「アラジン」の魔法のランプが埋まっています。

タマトアの背中は金色のガラクタでコーティングされており、その中に紛れてしっかりランプが埋まっていることが分かります。

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村の中にも。

序盤での村でのミュージカルシーン。

モアナの後ろをついていくプフ。

その前を遮るかのように現れる絨毯は、「アラジン」の魔法のじゅうたん。

中心の模様も同じです。モアナの旅をサポートする海の動き自体が既にこれを連想させるんですが、ちゃんと実物も出てたんですね。

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エンディングにも。

エンドロールにもディズニーお得意の隠れキャラ。

スタッフの名前と共に流れるパッチワーク風のイラスト。

終盤になるとなんと「シュガーラッシュ」のラルフのパッチワーク画が!。

これはディズニーアニメの次回作が「シュガーラッシュ2」であることを示唆しているとのこと。

これも傑作アニメだけに完成を待ちたいところですね。

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で、この後にもオマケ映像。

モアナとマウイの決死の脱出によってひっくり返ってしまい、元に戻れなくなったタマトアの嘆き。

 

観衆に対して助けを請うタマトアは、

「俺がもしセバスチャンだったらお前らみんな助けるんだろ?」と、「リトルマーメイド」に登場するカニのセバスチャンを引き合いにして嘆いています。

実際に今作では青カニ、セバスチャンは赤いカニと対照的。

 

 

他にも、海底にゴジラらしき背中を持った物体が映ったり、「ファインディングニモ」のカメ、クラッシュらしきウミガメがいたり、その子亀が梅へ戻る手助けをするモアナが「リロ&スティッチ」で同じシーンがあったり、隠れミッキーがそこら中にあったりと山のように隠されているみたいです。

 

さすがにここまでは探せなかったですが、2回3回と観る方は物語も理解してでしょうから、そういった小ネタやトリビアを探して楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

まとめ

かなりべた褒めっぽく書きましたが、やはり物語に目新しさがない分、驚きといった点では楽しめなかったのが本音。

 

物語が示す多様性や男女の冒険譚という点では、見る価値のある作品だっただけに、もうひとひねり欲しかったなぁ。

 

今回は字幕版での鑑賞だったんですが、時間があれば吹き替え版も見てみようかなと思っています。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10