フロリダ・プロジェクト/真夏の魔法
もう何年も行っていないディズニーランド。
シーなんて一度も行ったことない。
そもそも興味がない。
でもまぁ行ったら行ったで誰よりもはしゃぐ自信はありますw
そう、大人も子供も夢中にさせてしまう、夢と魔法の国ディズニーランド。
このディズニーランドは何も日本だけにあるわけではない。
なんて誰でも知ってることではありますが、今回鑑賞する作品は、アメリカはフロリダにあるディズニーランド・・・ではなく、そのすぐ近くにある、見た目は鮮やかだけど、中身はやっすいモーテルに暮らす母親と娘の物語。
すぐ先にある夢の世界とは裏腹に、現実に苦しみながらも、その日その日を懸命に過ごす姿を、リアルにそして色鮮やかに映し出した映画のようです。
この親子に一体どんな現実が突き刺さるのか、そしてラストにどんな魔法がかかるのか。
早速観賞してまいりました。
作品情報
鮮やかなブルーの空、ピンクやパープルで彩られたモーテル。
どこか現実離れした世界で、社会の片隅で生きる人々の日常を、登場人物たちに優しく寄り添いながら、眩いほどの映像美でカラフルにそしてリアルに描く。
ゴールデングローブ賞ならびにアカデミー賞助演男優賞にノミネートし話題となった作品。
過酷な現実の中で、眩しいほどに笑顔が溢れる一組の親子、そしてその裏側にある真実。
ハッピーエンドさえ凌ぐ誰も見たことのないマジカルエンドが、全ての人の心に深い余韻を刻むであろう作品です。
MOVIE SCRIPT - THE FLORIDA PROJECT: SCREENPLAY BOOK (English Edition)
- 作者: DINESH
- 発売日: 2018/01/15
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あらすじ
6歳のムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)と母親のヘイリー(ブリア・ヴィネイト)は定住する家を失い、“世界最大の夢の国”フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルで、その日暮らしの生活を送っている。
シングルマザーで職なしのヘイリーは厳しい現実に苦しむも、ムーニーから見た世界はいつもキラキラと輝いていて、モーテルで暮らす子供たちと冒険に満ちた楽しい毎日を過ごしている。
しかし、ある出来事がきっかけとなり、いつまでも続くと思っていたムーニーの夢のような日々に現実が影を落としていく——— (HPより抜粋)
監督
今作を手がけたのは、ショーン・ベイカー。
監督・脚本・編集・製作とほとんど自分で今作を手がけた監督。
監督の過去作品「タンジェリン」はよかったですね。
Iphoneでこんなにちゃんと映画が撮れるのかとか、内容ももちろん面白くて。
だから本作が見たいなぁという理由です。
そんな監督の作品をサクッとご紹介。
インディペンデント畑で数々の賞を獲得してきた監督は、基本マイノリティの人々にカメラを向けた作品が多いようで、違法移民の中国人男性が中華料理店のデリバリーとして働く1日を描いた「Take Out(原題)」、
路上でブランドコピー商品を売って生活する男が初めて自分に息子がいたことを知る物語「Prince of Broadway(原題)」の両作でインディペンデント・スピリット賞のジョン・カサヴェテス賞にノミネートされています。
その後、ロサンゼルスを舞台に、若きポルノ女優と孤独な老婦人が織りなす交流を描いたヒューマンドラマ「チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密」でインディペンデント・スピリット賞のロバート・アルトマン賞を受賞しています。
さらに、クリスマスイブのロスを舞台に、トランスジェンダーの娼婦2人が繰り広げる狂騒を、全編iphone5sで撮影したことが話題となった「タンジェリン」は、サンフランシスコ映画批評家協会賞の脚本賞受賞をはじめ、22受賞33ノミネートを果たしています。
キャスト
6才の少女ムーニーを演じるのは、ブルックリン・キンバリー・プリンスちゃん。
3歳から女優活動をしているそうで、本作で放送映画批評家協会賞最優秀若手俳優賞受賞など、これまでに10受賞16ノミネートを果たしたとのこと。
今後の活躍が期待されます。
モーテル「マジック・キャッスル」の管理人、ボビーを演じるのはウィレム・デフォー。
今作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートし、またひとつ役者人生に輝かしい功績が刻まれました。
彼が親子とどう接していくのか見ものです。
そんな彼の代表作を簡単にご紹介。
紙幣偽造犯に相棒を殺された捜査官の追撃をスタイリッシュ且つフィルムノワール調で描いたアクション映画「L.A.大捜査線/狼たちの街」で注目を浴び、ベトナム戦争の悲惨な現実を描いた作品の代表的存在ともいえる「プラトーン」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ評価を得ます。
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その後も、デヴィッド・リンチ特有の愛と暴力とセックスを惜しみなく描いたバイオレンス・コメディ「ワイルド・アット・ハート」や、豪華クルージングをシージャックされたことで決死の攻防戦を繰り広げる人気アクション映画の続編「スピード2」で個性的な役や悪役を熱演。
そして吸血鬼映画の古典的傑作に出演していた吸血鬼が本物だったという異色ホラー「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」で再びアカデミー賞助演男優賞にノミネートします。
他にもマーベルコミックで1,2を誇る人気キャラの実写化「スパイダーマン」や、ラース・フォン・トリアー監督作品「アントクライスト」、「ニンフォマニアック」、ウェス・アンダーソン監督作品「ファンタスティックMr,FOX」や「グランド・ブタペスト・ホテル」など、人気映画での悪役、そして著名な監督作品で活躍し、個性派俳優の道を突き進んでいます。
「グレート・ウォール」や、Netflix映画「デス・ノート」、「オリエント急行殺人事件」にも出演しています。
他のキャストはこんな感じ。
ムーニーの母、ヘイリー役に、監督がインスタグラムから発掘し、マシュー・マコノヒー主演映画にも出演予定のブリア・ヴィネイト。
ムーニー共にモーテルで遊ぶ少女ジャンシー役に、今作がデビュー作のヴァレリア・コット。
スクーティ役に、実際にモーテルで暮らし、オーディションで役を勝ち取ったクリストファー・リヴェラ。
そして、ボビーの息子ジョン役に、「ゲット・アウト」、「スリー・ビルボード」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズなどが出演します。
監督が自ら発掘したキャスティングも面白そうですし、色彩や映像美も気になります。
そして厳しい現実での生活の中でどれほどのハッピーが詰め込まれているのか楽しみです。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
は?・・・は?なんて終わり方・・・。
母娘揃ってFワード連発!
これが貧困層の叫びで現実で、マジでこの先の考えなきゃいけないのに、そんな結末はねえだろ!
はい、僕はこの映画嫌いです。
以下、核心に触れずネタバレします。
魔法の国のすぐ近くで・・・。
フロリダディズニーワールドのすぐ近くにある安いモーテル(プロジェクトってそういう意味なんだって)で暮らす一組の母娘が、日銭を稼ぐのに苦しい状況ながらも輝かしい毎日を送る姿を、レインボーカラーで彩った街並みをバックにすることで夢と現実の対比を主張し、とんでもない結末で幕を閉じる、まさにマジカルエンドな映画でございました。
僕のブログは必ず最後に満足度をつけています。
それは単純に面白かったとかつまらなかったとか楽しかったとか哀しかったとか、とにかくどれだけ胸に刺さったかってのが基準になってて、色々ああだこうだいってる割にはそんなに低くなかったりすることもある、非常にユルいものなんですね。
で、今回鑑賞した映画なんですけど、はっきり言って大嫌いな映画でした。
何が嫌いかって、物語としてうまくもなんともないし、心も揺れ動かない、胸くそ悪い、自業自得だ、などなど腹の立つエピソードや人物ばかりで。
映画的にも別にうまくもないし、ドキュメンタリーとしてやった方が逆にいいんじゃないか?なんて思ったり。
とにかく、まぁ救いようのない母娘のお話で。
なんて言うんでしょう、普通映画って何でもありっちゃあアリなんですけど、せめてその物語の中で何らかの決着をつけたりとか、誰かの気持ちが変わるとか、今置かれてる状況に対してそれなりの変化とかあるべきだと思うんです。
ただ何の変哲もない日常だけ描いて映画として成立するなんてのはジムジャームッシュくらいなもんです。
で、この映画もやっぱり日常をベースに描いてるんだけど、ここに出てる人物に心動かせるとしたら支配人のウウィレムデフォーくらいで、当の主役には何の感情も芽生えない。
特に母親のヘイリーに至ってはもう見てられない。
何も変わろうとしない、ただ自分が正しいことしてるというか自分の邪魔をする存在には喚き散らして逃げるだけ。
ただ一つ許せるのは娘には常に笑顔で接することくらいかな。
これもなかったらマジでクソ女ですよ。えええ。
で、まぁ彼女は何も変わらずファックユー!で終わるし、最後の最後ですよ!なんですかあれ。
マジでマジカルエンドじゃないですか。
イントロダクションでも綴ってますけど、ハッピーでもサッドでもない、誰も見たことないマジカルエンドって。
いやいやこれ逃げじゃんただの。
この話のオチから逃げて終わりじゃん。そりゃあねえよ?
魔法かけて終わり♡
じゃねえよ!
しっかりこの母娘に現実見せてやれよ!
つきつけてやれよ!
別にいいよバッドエンドでもサッドエンドでも。
こんなんじゃ胸につきささんねえよ!
結構大事な部分もどこか遠回しにしてる感じがしたし、問題提起を母娘に突き付けて、突破口を見つけるも、やっぱり現実問題にくじけてしまうという結末でもよかったと思うんですよ。
そっちの方がよっぽど胸に刺さるし、劇中のヘイリーはマジで変わろうとする素振りが一向にないんで、一体監督は何を伝えたいんだろうと。
こういう母娘がモーテルで暮らしてる現状があるんですってこと?
だったらあなたが解決する糸口を映画の中で作ってあげるような、そういう思いみたいなのはないわけ?
なんかもう映画がどうこうっていうよりも、最後の終わり方がどうにも腹が立って、この人は何をやりたかったんだろうって思いが沸々とありまして。
出だしからこんな辛口な感想になってしまいました。
きっと僕はこういうダメな母娘が変わろうともしない、ただその日その日を笑顔で暮らせたらそれでいいみたいに努力とかしない、てか子を持つ親としてしっかりしてないのを見ると腹が立ってしょうがないんです。
・・・ふぅ、失礼しました。
どんな母娘たちだったか。
基本的には、モーテルに住む子供たちが夏休みってことで暇を持て余して、色んなことして遊ぶんですね。
それもかなり悪ガキクソガキないたずらと愚行の連発。
一体どんなのかと申しますと。
- モーテルの2階から唾を吐くゲーム
- モーテル内にある立ち入り禁止区域で主電源落とす
- アイス屋の前で待ち伏せしてお客さんにお金恵んでもらってなけなしの金でアイスをシェアして暑さをしのぐ
- モーテル内でかくれんぼ
- プールで日光浴しているトップレスのババァに向かってでかい声出してキャッキャ。
などなど。
まぁ広い心でみれば?
所詮子供のやったことですから?
大目に見れることですし?
子供がやることって大人が見るとつまらなそうなことでも、夢中になって遊んでるからかわいくも見えます。
だいぶ汚い言葉つかってますし、礼儀がなってないですけどw
しかし、いたずらをするにしても彼らは子供。
分別がありません。
なので行き過ぎた行動に出ちゃうんですね~。
これが物語の中での大きな変換点になっていきます。
ちなみにヘイリーの娘ムーニーには、下の部屋に住むスクーティーと、車に唾吐くゲームをして怒られた家の孫ジャンシーがいます。
大体この3人でつるんでるんですが、この変換点によってスクーティーのお母さんはムーニーと一緒に遊ぶことを禁止します。
スクーティーのお母さんは、同じ年齢の子を持つ親ということもあって、ヘイリーとも仲がいいです。
しかし、これを機にヘイリーとつるむのも避けていきます。
それまではスクーティーのお母さんが働いてるワッフル屋さんに行ってタダでワッフルをごちそうになったりして家系的にも助かる存在でしたが、その援助も無くなり少しづつ苦しくなっていきます。
大人の世界ではそんなギクシャクした部分が描かれていますが、とうの子供たちにはそんなの関係ありません。
残った2人で別の遊びを始めたり近所を探検したりと、それなりに毎日を楽しく過ごしています。
で、一番問題なのはヘイリー。
スクーティーのお母さんはモーテルに住んではいるものの、ちゃんと働いて子を養っています。
一応常識ある人です。
しかしヘイリーは定職にもつかず、ホテルの前でニセモノの香水を娘をダシにして売りつけたり、ipadを売ったりして生活を食いつないでいる状態。
仕事をもらいに行っても、危機に直面してる状態にもかかわらず決して自分を下に見ない、こんなアタシにクソみたいな仕事しかよこさないそっちが悪いと、自分がクソであることを認めずとにかく上から目線。
冒頭では車に唾をかけたということで、掃除をさせることはさせますが、その態度はいかにも特に悪いことしてないじゃん?くらいのスタンス。
それからというもの、娘が何か悪さをしても知らんぷり。
詐欺を働いても中指立てて追い返す横暴ぶり。
真似する子供。
非常によろしくない。
ヘイリーが宿代を払う金が無くて滞在延長を縋るんですけど断られるんですね。
返答に対して不親切だとわめくんですよ。
で、別のモーテルの宿代が高くて宿泊できないことを、なぜか支配人に文句を言う。
自分にも非があると思ったのか、支配人が建て替えて払おうとしたらお断りされて、ブチ切れてロビーでジュースこぼしてまたもや喚き怒鳴り散らす。
すごく親切な支配人なのに、深夜部屋に出入りする客人とのトラブルの一件後に、きちんとロビーで帳簿をつけるよう命じられると、これまた喚き散らし、怒鳴り、ロビーまで支配人を追いかけて、ひたすらファッキンオーナーと叫びだすヘイリー。
ついに堪忍袋の緒が切れた支配人は、追い出すぞ!と。
どうしても悪態つかないと気が済まないんでしょうね。
出ていくヘイリーはガラスに生理用品を貼り付けて帰るという、まぁお下品極まりない残念な人。
このように、娘の間では彼女なりに良き母親なのかもしれませんが、大人としてはまぁひどい。
子供に対してもまだ小さいからってだけで、毎日ワッフル食わせたり冷凍のピザ食わせたりお菓子やらなんやら体に悪いモノ与えてばかり。
自分といえば本気で仕事探そうとせず、自分に合う仕事がないのはちゃんと私を見てないお前らが悪い、せっかく金になる仕事といっても大きく言えば詐欺であり、決して立派な仕事とは言い難く、それを平然と娘の間でやる度胸、挙句の果てには、とうとう一線を越える始末。
ムーニーが風呂に入るシーンが多いのはこのせいだったのかと知ったときは、もう絶句です。
結果ムーニーとヘイリーに辛い現実が突き刺さるわけですが、正直そうなってもおかしくない、いやもっと早く誰かが言うべきだったと思ってしまうわけです。
それはヘイリーのためなんかじゃなくてムーニーのためです。
第3者が現れた時は当然の結果で若干良かったと安堵しながら見てたんですが、まさかそんな結末になるとは思いも寄らず。
モンキー的に今回一番ぐっと来たのは、ウィレムデフォー演じたモーテルの支配人ボビーですね。
最初こそヘイリーとムーニーの幸せな日々を脅かすかのような、悪い立ち位置なのかと思ってました。
宿代払え、部屋の中では禁煙だ、トラブル起こすな、ガキンチョたちちゃんと面倒見ろ、仕事探せなどなど、ごくごく支配人として当然の事を言ってるんだけど、母娘にとってあまりいいように見えない存在というか。
支配人としての苦労ってのもしっかり描かれてます。
要は彼雇われ支配人なんですね。恐らく本部のエリアマネージャー的な人が来て、改善点を逐一指摘するわけですよ。
通路においてる自転車撤去しろとか、正面玄関の前でパンの無料配布をしている慈善団体をどかして来いとか。
下の人間にもあまり強く言えない部分もあって、何号室のやつら追い出して来い、え?なんて?わかった明日の朝俺が言う、とか。
そんな上からあれこれ言われて、下にも気を遣って疲弊してるはずなのに、モーテルの住民たちからもやんややんや言われる始末。
ヘイリーたちはもちろんのこと、ムーニーたちのいたずらでモーテル全体の電源が落ちて、みんなからぶーぶー言われたり、深夜に駐車場で騒いでる連中の仲裁をしたり、ヘイリーを別のモーテルに移した時も、そっちのモーテル料金が高くなってて、それを知らずに追い出したことに負い目を感じて、自分が立替ようとしたり。
しかもどうやら家族問題もあるようで、これは直接描かれてたわけではないですが、度々息子のジョンが手伝いに来ていました。
支配人ですから恐らく住み込みで運営しているんでしょう。
だから自分の家に帰っていない。
ということは家庭はうまくいってない。
その橋渡し的な役目として息子はちょくちょく手伝いに来て父親の様子を見に来てたのでしょう。
しかし誕生日おめでとうってお父さんからというメッセージを送ったことを報告されると、ボビーは余計なことをするなと叱ります。
1時間半も車で飛ばして手伝いに来て、あれこれ言われてはジョンもやってられません。
それを気にジョンは手伝うのをやめたようで、モーテルには現れません。
中間管路職として辛い立場のボビーですが、子供たちにはどこか優しいという顔や目線で接している素振りも。
駐車場の奥にあるテーブルの周りで子供たちが遊んでいると、知らないおっさんが近づいて何やら子供たちに話しかけています。
たまたま外で壁の色を塗り替えていたボビーは、その光景に顔色を変え、ペンキの入った缶を落としてしまうほど。
そして彼の元へ近づき追い払うわけです。
この物語の中で父性としての立ち位置でヘイリー母娘をたしなめながらも見守るボビー。
できる事ならもっと彼女たちに尽力したかったのかもしれません。
しかしあくまで彼女たちは客人であり深入りしてもいけない存在。
そんな彼の小さな葛藤というのも垣間見えて、クライマックスでムーニーに語りかける表情は非常に切ないです。
最後に
まぁこうやって勢いで書いてみると、物語にはなっていたかなぁと思いつつも、このろくでもない母親に苛立ちは消えず、純粋に毎日を楽しんでるムーニーの姿を見ると将来が心配でなりません。
アメリカの社会問題をよくわかってない自分の知識不足もありますが、注目すべき点ははそこじゃなくて、この現状を監督はなぜマジカルエンドで幕を閉じてしまったのかに非常に納得がいかず、こんな乱暴な感想になった次第であります。
社会のせいにしてはいけないことがあります。
どうしてシングルマザーとして生きていくことになったのか、なんとなく想像はつきます。
そんな苦しい状況に手を差し伸べない社会も良くないですが、彼女はもっと改善すべき点が多々あるということが物語の中ではやっぱりあって、それを気づかせてあげようという監督の優しさや厳しさみたいなものが感じられません。
もう何でしょう、俺きっとこの映画の趣旨を見失ってますよね。自分の主張ばかり言ってる。
まぁ感想なんでどうしたって自分の視点で言いたくなります。
とりあえず僕はこの映画よりも前作の「タンジェリン」の方を薦めますw
こっちの方がまだ面白いです。
というわけで以上!あざっした!!
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満足度☆☆★★★★★★★★2/10