アントマン
またまたMARVELから新しいヒーローが実写化されました。
アメコミ好きな私としては、これを見ずして9月は越せない!いや、今年は越せないっ!
シルバーウィークに入って話題作目白押しですが、真っ先に観てまいりました。
あらすじ
やる気も能力もあるのに、なぜか空回りばかりのスコット(ポール・ラッド)は、仕事も家庭も失い絶体絶命…。彼にオファーされた最後にして唯一の“仕事”は、身長わずか1.5cmになれる驚異の“スーツ”を着用し、想像を絶する特殊能力を持つ“アントマン”となることだった。最愛の娘のために猛特訓を開始した彼は、本当のヒーローとなり、人生のセカンド・チャンスをつかむことができるのか? そして、アントマンに託された決死のミッションとは…?
監督・キャスト
今作の製作に至るまで、長い歴史がありました。
この作品をどうしてもやりたいと何年も前からワールズエンドや、ショーンオブザデッド、ホットファズなどを手がけてきたエドガーライト監督が企画を持ち込み準備していたのに突如降板!!
すごく楽しみにしていたのですが。
一応製作総指揮と脚本を今回手がけているので彼の熱意は映画に現れてると思います。
で、代わって監督を務めたのが、ペイトン・リード監督。
チアーズ!やイエスマンなど青春、コメディ、ロマコメなんかのジャンル作品を手がけてます。
やはりイエスマンは何度見ても笑えてグッとくる好きな作品のひとつです。
そんな監督なら一安心といったところでしょうか。
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ジムキャリー主演作としても1番好きな映画です。
そして、今回主演のアントマンことスコット・ラングを務めるのがポール・ラッド。
すいません、どなたか存じ上げませんでした。調べてみると、TVドラマ「フレンズ」に出てたんですねー。観てないから知らん!そして、ウィル・フェレルがクソ面白い俺たちニュースキャスター、40歳の童貞男などのコメディ映画常連さんでした。やばい、見てんのに記憶がない(ー ー;)
と、監督、主演がコメディ畑の人で、エドガーライトが絡んでるってことはかなりコメディ要素の強い作品になってることでしょう。ヒーロー映画としては異例ですねー。
もっとウィルフェレルの映画公開してくんないかなー。
そして、アントマンのスーツを作った研究者ハンク・ピム博士を演じたのが大御所マイケル・ダグラス!
まさかこの人がアメコミ映画に出るとは思いませんでした。
氷の微笑、そしてゲッコーゴードンの強欲っぷりが見事だったウォール街、ウォールストリートなど名作ばかり。
最近では、ラストベガスに名優たちと共演してましたね。
でも、私が一番好きなのは、ゲーム!
私の中の3大サスペンスのひとつですw
他にも、スコットの友人ルイス役にマイケル・ペーニャやファルコンことサム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーも登場!
このファルコンが出演することで来年公開予定のキャプテンアメリカシビルウォーにアントマンが出演することも決定しています。
どうやって知り合うのか楽しみですね。
ではでは、マーベル映画フェイズ2を締めくくるニューヒーロー映画の感想は!!
小ちゃいだけにヒーローさは、小物感(ー ー;)
以下、核心は伏せてネタバレします。
スコットの成長物語
自社のセキュリティを見事突破してぼった客にお金を返したせいで刑務所入りし、妻から最愛の娘を遠ざけられ、人生をダメにしてしまったスコットに目をつけたハンクピム博士は、彼に賭け、アントマンスーツを盗ませ、それを使い金儲けしようと企む自分の後継者を阻止しようと計画する、そんな話になってます。
スコットは、どうしようもなくなると犯罪に走ってしまうという曲者で更生したい気持ちはあるものの、年齢と仲間想いのせいなのか悪さしちゃうわけです。
そんな彼に救いの手を差し伸べたのがハンクピム博士。
阻止するんだったら、他人じゃなく自分でやればいいじゃん!と思いますが、彼には苦い過去とそのせいで娘との確執がありました。
スコットは一念発起して、アントマンスーツ着こなすのと電磁波を使って脳波信号をアリに送り操る訓練を始めます。
そして、いざアントマンとして悪の根を絶ちに、父親としての自分を取り戻しに戦いに挑みます。
ポール扮するスコットの優しい顔立ちからは思えないマッチョな体にビックリ。その体を見て、一瞬見入っちゃうピム博士の娘、ホープの姿は見逃しませんでしたよ!
そして、娘を思う気持ちを一時も忘れてなかったスコットの親バカっぷりもラストは感動モノでしたね。
アリがすごい!
アントマンのアントってアリって意味なんですが(誰でもわかるかww)、このアリたちを率いての作戦が見事。
羽アリを使って飛行したり、電気を操るアリもいたり、とにかく脳波信号を使って先頭を走るアントマンがかっこいい!
このアリたちが無数にいて、リアルな動きをするので若干気持ち悪さもありますが、やはり名前をつけているアリが出るとこちらも愛着が湧いて可愛く見えちゃうもんです。
縮小→拡大→縮小のオンパレード!!
小さい穴からスゥーッと小さくなって入り込み、スゥーッと大きくなってパンチをお見舞い!掴まれたらスゥーッと小さくなって首元掴んで一本背負い!こんな繰り返しでのバトルを見事に描いた監督の技術がすごい!
ラストのイエロージャケットとの戦いはそんなバトルを見せながらユーモア溢れる展開になってました。
iPhoneの音楽再生ボタンを押しちゃったり、きかんしゃトーマスを使った列車バトル、実物大ではたいて蛾を捕まえる機械で感電させたりと等身大とミクロをいったりきたりと攻防する様はたまらなかったですね。
MARVEL映画とのつながり
原作では、ハンクピム自体が初代アベンジャーズとして加入していました。映画では2代目アントマンであるスコットが主役になっています。おそらく先にアベンジャーズあっての企画からのアントマンだったのでしょう。
だから、冒頭シールドにいたハンクピムが描かれていてそこにいたのは、トニースタークの父ハワードだったわけです。
そして、アントマンの相棒であるワスプと呼ばれるヒーローも原作ではアベンジャーズの一員でハンクピムと結婚してます。そこも、ちゃんと組み込まれてましたね。
エンドロール後も、このワスプに関するオマケ映像があるのでお楽しみに!!
そして、サムことファルコンとの出会いも面白い内容でした。そんなに、強くなかったファルコンも機能が増えててアントマンと互角でしたね。
この出会いが、次作キャプテンアメリカシビルウォーにつながり、エンドロール後もオマケ映像としてこの流れが出てきます。楽しみですねー。
単体映画としての課題
アントマンの誕生を描いた始まりの映画なので、続編ありきかと思いきや、ただの紹介で終わっちゃいそうです。力としては、ファルコンと互角の時点で、脇役に徹した立場になりそう。ポール自体も主役級ではないし。
だから、次作ではおそらくキャップ側につくと思いますが素晴らしい活躍ぶりを期待したいですね。
2019年までマーベルシネマティックユニバースは決まってるので今作が大ヒットなら、それ以降の続編なんでしょう。
その時もエドガーライトに関わって欲しいな。
あ、そういえば、泥棒仲間のルイスが仕入れたネタのいきさつを話すところ、あそこがエドガーライトっぽさが現れてたように思えます。これがこうしてこうなってみたいな順をたどって描かれる感じ。もっとテンポ上がってたら面白かったのになぁ。
満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★5/10