007 スペクター SPECTRE
これでクレイグボンドも終止符が打たれるのか。
それともまだ続くのか。
ブロフェルド登場でさらに盛り上がる007シリーズ。
いったいどんな物語になってるんでしょうか。
あらすじ
少年時代を過ごした“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取ったボンド(ダニエル・グレイグ)。
その写真に隠された謎に迫るべく、M(レイフ・ファインズ)の制止を振り切り単独でメキシコ、ローマへと赴く。
そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の元妻であるルチア・スキカラ(モニカ・ベルッチ)と出会い、悪の組織スペクターの存在を突き止める。
その頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビ(アンドリュー・スコット)がボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めた。
ボンドは密かにマネー・ペニー(ナオミ・ハリス)やQ(ベン・ウィショー)の協力を得つつ、スペクター解明を手がかりとなるかもしれない旧敵Mr.ホワイト(イェスパー・クリステンセン)の娘、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)を追う。
死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫る中、ボンドは追い求めてきた敵と 自分自身の恐るべき関係を知ることになる。《HPより抜粋》
映画『007 スペクター』予告2 2015年12月4日公開 - YouTube
監督・キャスト
監督は前作「スカイフォール」に続いての続投となるサム・メンデス監督。
007シリーズにおいて連続して監督するのって、まず聞いたことないんで驚きです。
きっとこのことでわかるとおり前作を引き継いだ作品になることは間違いないでしょう。
ブロードウェイなどの劇場で演出を手がけた後、劇場会社を設立し、トニー賞などを受賞し、輝かしい実績を持っております。
でもって、映画作品として「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞監督賞と作品賞を受賞、その後もロード・トゥ・パーディション、ジャーヘッド、レボリューショナリー・ロードといった作品を手がけています。
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彼の作品はぜんぜん見てないのでたいした事語れませんが、その中でもこの映画はヘコみます・・・。
新興住宅街に住む若い夫婦の現状への不満とこれからの人生に懸けた苦悩に満ちた物語なんですが、まぁ、どう見ても奥さんにはついていけず。ヒステリーです。同情する余地もありますが、私がダンナなら家出したくなる、そんな作品でした。どんな作品だっ!?
とにかく結婚する前に見たほうがいい映画ベスト3には入る映画です。
監督の作品は家族を取り扱ったものが多いようなので、スペクターもその線で来るんでしょうか、その内容やいかに!
主演のジェームズ・ボンド役はもちろんダニエル・クレイグ。
6代目ボンドとしてカジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールと4作品目となるダニエルですが、これでラスト、との噂も出ています。当時は金髪のボンドに反発も多かったですがこれだけのヒットになれば誰も文句は言わないでしょう。
やはりボンドに抜擢されてからの彼の作品しかわからないんですが、トゥームレイダーに出てたよね?確か。他にも、レイヤーケーキ、ミュンヘン、ドラゴン・タトゥーの女などが有名でしょうか。
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奇才デヴィッドフィンチャー監督が推理小説原作を実写化したスウェーデン映画「ミレニアム」シリーズをリメイクした作品。
裁判に敗訴した記者が失意の中、依頼された一族の謎と行方不明の少女を探すために、ドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカーの女と真実を追うお話。
オープニングクレジットの黒を貴重としたスタイリッシュな映像とレッド・ツェッペリンの移民の歌のカバーがえらくカッコよく、私はこれでリスベット役のルーニー・マーラが好きになりました。ベッドシーンも豪快でしたしwwあ、モザイクの荒さは残念でしたけどね。
そして今回の黒幕オーベルハウザー役にクリストフ・ヴァルツ。
いわずと知れた圧倒的な演技で主役を食ってアカデミー賞助演男優賞を掻っ攫っていく人ですwwブラピもディカプリオも食われちゃったもんなぁ。
今年は、ティム・バートン監督のビッグアイズ、テリーギリアム監督のゼロの未来と立て続けに出演してますね。
今回のボンドガールは二人。そのうちの一人がマドレーヌ役のレア・セドゥ。
このぼてぇ~っとした目がエロいなぁ、と毎回見て思います。
最近よく目にする女優さんだと思ったら、ロビンフッドや、ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル、イングロリアス・バスターズなんかにも出てたんですねぇ。知らなかった。最近では美女と野獣やグランドブタペストホテル、カンヌでパルムドールをとったアデル、ブルーは熱い色が有名ですかね。
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女性同士の美しい愛を描いたこの映画は、カンヌ映画祭で審査委員長を務めたS・スピルバーグ監督の目に留まり見事パルムドールを受賞した作品です。
アデルは街中で目が合った青い髪の女性に魅かれ、彼女の虜になり幸せな日々を送っていくが、といった話。
かなり官能的な内容にもかかわらずいやらしいとは感じない、芸術的で美しいとも思う映像に度肝を抜きます。何でフランスの10代はこんな大人に見えるんだろう。
そして、もう一人のボンドガール、ルチア役にモニカ・ベルッチ。
イタリアの宝はまだまだ健在のようです。
この人の作品もあまり見たことが無いのですが、マレーナやパッション、マトリックスシリーズが有名どころでしょうか。あ、魔法使いの弟子も出てたな。
他にも。前作に引き続き、ボンドの上司M役にレイフ・ファインズ、秘書ミス・マネーペニー役にナオミ・ハリス、武器製造係Q役にベン・ウィショー、と豪華布陣。
ダニエル・クレイグ版007の流れ
5代目ボンドのピアーズ・ブロスナンから役者も変わったことで007シリーズもリブートした内容になりました。
その最初の作品がカジノ・ロワイヤル。
小説としては1作目に当たる物語で映画でもダブルオーの称号を得たばかりのボンドの最初の任務という切り口から始まるものでした。
ボンドといえば、スマートに任務をこなし、ソッコーで女を抱くイメージですが、ダニエル版ボンドは無骨に無様に暴れ、女に冷たいという今までのボンド像を壊したものになってます。
しかも、この作品で諜報員を辞め、恋人と結婚まで考えるところまでいくところで悲劇が待っているのですが、
次作が、その続編となる慰めの報酬となっており前作のラストシーンからの直後の話になります。
ド派手な格闘シーンとアクロバテッィクなアクション、大爆破といった派手な演出とは逆に地味な政府内の暗部を軸にした話になっていて、ボンドガールとのベッドでの絡みも無い、個人的にはイマイチな作品でしたが、
このエンドロールで007おなじみのガンバレル・シークエンスが流れることで、ようやく007としての本格的な活動が始まるという意味合いもあり、シリーズとして見ないわけには行かない位置の作品だったりもします。
そして、007になりたてなのに歳だ、と引退勧告されちゃうボンドと上司のMが狙われる話がスカイフォール。
いきなりの被弾、MI6からのクビ宣告、狙われるM、本部襲撃。ショッキングな序盤と、元MI6のエージェントである敵の強烈なインパクトと彼の生家だったスカイフォールでの勝ち目の少ない中での戦い、そして、Mの死。
そんな重い内容とは裏腹にシリーズ好きにはたまらないアストン・マーチンの登場、マネーペニー、Qの復活、といった数々のオマージュもユーモアを交えての内容にファンとしてはたまらない部分になりました。
スクラップアンドビルドアンドリボーンとでもいいましょうか、正にスカイフォールからの浮上となったショッキングな内容と原点回帰が合わさった007シリーズの集大成ともいえる内容だと思います。
最初の2作に出たミスターホワイトも今作で登場することもあり、スペクターを見る上でこの3本は見ておいた方が良さそうです。
スペクターとは