モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【ネタバレ】「デッドプール」感想 解説 俺ちゃんヤリ過ぎ!!これがR指定のアメコミ映画だッ!

デッドプール

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アメコミね、大好きなんですよ。

 

でも、こいつはよく知らなかった・・・。

なんか人気投票でも1位とっちゃうくらいだそうで。

基本私はアベンジャーズ中心なので、これを機に好きになっちゃおうと思います!

俺ちゃんスーパーだけど、ヒーローじゃないんだよねぇ・・・いいじゃんっ!!!www

もうさ正直さ、正義がどうとかさ、宿命だとかさ、堅苦しいのおいといてさユカイツーカイモーマンタイなヒーロー映画があってもいいよね?

きっとこいつがやってくれるでしょう!!

 

 つーわけで、試写会当選したので公開前に見てまいりました!!

 

 

 

 

 

あらすじ

 

ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、かつて特殊部隊の有能な傭兵だった。

そんなウェイドが一夜の相手として知り合ったのが、娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)。彼らは一年間の同居を経て、結婚を決意する。幸福な未来が待ち受けると思ったのも束の間、ウェイドは全身にガンが転移していると診断、余命は、あとわずかとなりーー。

激しく落ち込むウェイドに末期ガンが治せるとある男から聞かされたウェイドは施設に赴くが、そこでは施設を仕切っていたエイジャックス(エド・スクライン)を中心に人体実験がほどこされ戦闘マシンとなって売られる、という恐ろしいプロジェクトが進んでいた。

やがて、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするウェイド。しかし怒りが収まらない彼は、エイジャックスと激闘し逃亡する。

実験によって皮膚がただれたウェイドは、顔を隠すためマスクを作り「デッドプール」と名付け、ヴぁ熱砂ともう一度幸せな生活を送るためエイジャックスを探し始める(HPより引用)


映画『デッドプール』予告編

 

 

 

 

 

キャスト

ウェイド・ウィルソン=デッドプール/ライアン・レイノルズ

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今までほんとアタリ作品がなかったライアン。世界で一番セクシーな俳優なんて称号を持ち、奥さんはブレイク・ライヴリーという超絶美人なのにヒット作に恵まれない悲運の持ち主。

報酬100万ドルを我が手にと猛者たちが入り乱れるさまを描いたノンストップ・バイオレンス・アクション「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」で主役級の扱いを受けスターの仲間入りを果たすも、

棺桶の中という極限の閉鎖空間を舞台に、一人の男の必死の脱出劇を描いた「[リミット]」、銀河の平和を司る宇宙警察機構の一員に選ばれた男が強敵との壮絶な戦いに挑むDCコミックスのヒーロー作品「グリーン・ランタン」、

CIAの新入りが元CIA凄腕エージェントの最重要危険人物と共に決死の逃亡を繰り広げるノンストップ・アクション・サスペンス「デンジャラス・ラン」、

成仏できないゴーストたちを取り締まる天国の警察署のエージェント・コンビが活躍する人気アメリカン・コミックスの映画化「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」など

主役で出演するも大作ものがことごとく不評。

「[リミット]」は個人的には好きなんですけどねぇ。

 

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そんな彼が長年にわたりずっとあたためて来たのがこの「デッドプール」だそう。

ウルヴァリンX-MEN ZERO」でも本人がデッドプール役として出演しているが、そのフォルムは原作とはまったくといっていいほどかけ離れたものでした。

それを自分がコミックで魅了されたキャラクターとして具現化すべく今作ではプロデューサーとして製作にも携わっています。

彼が求めていたデッドプールを見たマーベルの創始者スタン・リー氏も絶賛し「彼以外にこの役は考えられない!」と言わせるまでにその完成度は高いものと思われます。

 

 

 

 

他の出演者として、恋人ヴァネッサ役を「The OC」「GOTHAM ゴッサム」などの人気TVドラマシリーズで活躍するモリーナ・バッカリン、ウェイドの友人・ウィーゼル役を「トランスフォーマー/ロスト・エイジ」に出演していたT.J.ミラー、デッドプールをサポートするネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役をメジャー作品初出演となるブリアナ・ヒルデブランド、宿敵エイジャックス/フランシス役を「トランスポーターイグニション」で主役を演じたエド・スクライン、エンジェル・ダスト役を「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノがそれぞれ演じます。

 

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デッドプールてどんな奴よ?

私のように彼をよく知らない人、結構多いかと思います。

てなわけで、ちょっとでも作品を面白く理解できるように調べてみました。

 

  • 回復能力

デッドプールになるきっかけを作った人体実験。

これは、原作でも映画でもあるとおりウルヴァリンが受けたウェポンX計画(体内にアダマンチウムを入れられて鉄の体になるやつ)のときに、体内から摂取した自己治癒能力・ヒーリングファクターを注入したのがこの人体実験であり、全身まで転移した癌がこれで治るかと思いきや・・・まさかの癌細胞がヒーリングファクターの力により活発化!

結果、体中ケロイド状になってしまい、予告でのウィーゼルとのやりとりのように「腐ったアボカドと腐ったアボカドがヤッてるみたいだ!!」と馬鹿にされてしまうわけです。てかどんな例えだよwww

おかげでそのときの痛みは感じつつも、怪我や傷を負ったとしてもウルヴァリンのように簡単に治ってしまう脅威の回復力を備えております!

 

 

  • 第4の壁の突破

彼が面白いといわれるのが精神の不安定からくるイカれっぷりと、とにかくしゃべること、その内容が歯に衣着せぬジョーク、

そして、そのベシャリをなんとこちら側に向けて話してくるというところ。

演劇の世界では、右に第1の壁、左に第2の壁、後ろに第3の壁と、舞台の正面に位置した透明上の壁のことを第4の壁と表現しており、この壁が観衆がいる現実の世界と、壁の向こうで行われているお芝居=フィクションである演劇の世界を隔てる境界線として存在しています。

この第4の壁を壊すことで、演者は観客に見られていることを自覚しはじめ、デップーはこの掟破りな方法でわれわれを楽しませてくれるんですねぇ。

 

意外とこの「第4の壁を壊す」人結構いるんですねぇ。

例えば、古畑任三郎がその一人。ドラマのオープニング。誰もが知ってる暗がりからライト1つで登場し視聴者に今回の事件のさわりを話すシーン、それと終盤の解決の直前。急に暗転して「え~、犯人は1つ大きなミスを犯していました~。ヒントはぁ~これ。古畑任三郎でした。」っていう一連の流れ。

これがまさしく、演技する上で存在しなければならない壁を突破しわれわれに話しかける手法であります。

 

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 他にも、ウディアレンなんかが自分が出演してる作品で、やたらこちらに向けてあーだこーだ言うシーンもそのひとつですね。

 

  • チミチャンガ

忍者のようなカメが一致団結するときに発する掛け声~はカワバンガっ!

まぁ、どっちも聞きなれない単語ですが、チミチャンガとはデップーが好きな食べ物だそうで。

メキシコで人気の揚げブリトーをそう呼ぶそうなんですが、トルティーヤでコメやチーズ、鶏肉などを包んで揚げた後に、ワカモレやサワークリームなどをかけて食べる料理とのこと。

ブリトー自体セブンイレブンでしか見かけないし買った試しもないほど認知度の低い料理ですが。そもそも日本で食えるのか?

クックパッドにレシピが載ってるではないか!しかもデップー好きの!!

cookpad.com

まぁ、あくまで好きな食べ物って情報だけで、物語にどれだけ絡んでくるかは見てみないとわかりません。タートルズでいうピザに目がない感覚なのかな。

 

 

  • 格闘技術

やはり元傭兵だけあって銃裁きはお手のもの。マシンガンや拳銃はもちろん、背中に携えた日本刀もうまく使いこなすといった、アメコミヒーローっぽくない現実的な武器で戦闘します。

今回の撮影にあたりアクションシーンでは、モハメド・アリの動きを取り入れ、日本刀を使った対決シーンでは、日本や中国の剣法、フィリピンの格闘武術・カリをミックスした動きで原作からのデップーを表現したそうです。

 

 

 

 

という具合に調べてみました。これを頭に叩き込んで本編を楽しもうじゃありませんか!!!

というわけで、どこまでぶっ飛んでて、どこまで面白いのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

グロい!エロい!お下品!三拍子揃ったノリノリアメコミムービー!!

以下、核心に触れずネタバレします!ギリギリまでします!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

とにかくブッとんだ描写!セリフ!

もうねイキナリですよ。あっ!これはふりきってやるなっていう。
オープニングのスローモーションでのシークエンスがふざけてますもんww
ライアンレイノルズってとこに世界で一番セクシーな俳優とか、監督の名前のところにギャラが超高いとかをいちいち書いてあって。
もうそういうおふざけが過ぎる映画ですよ〜これっ!ていうのを感じさせるオープニングで。
 
で、全編を通してファック!シット!アスホール!マザファッカー!の連発に加え、ジョークが下品!やり方が卑怯!!他の映画を小バカにする!といったセリフから、
血飛沫飛び散る!クビは吹っ飛ぶ!刀は体を突き刺す!ウェイド彼女とヤリまくる!
といったように完全に今までのアメコミ映画とは一線を引いた大人の悪ふざけムービーになってました!
もちろんアクションも他とは違うやり方で、新体操並みの回転を駆使したしなやかな動きでの銃さばきだったり、二刀流も鮮やかでBGMに合わせたリズムで繰り広げられてるし、車内のバトルシーンもあらゆる角度から撮っておりスピーディな展開で迫力がありましたね。
 
 
 
これね、確かにディズニーマーベルやワーナーDCが毎年映画をやるたんびに薄々気づいてはいましたが、もうねアメコミの内容は飽和状態なんですよ。
新しいヒーローを産んでは、正義を全うし葛藤し成長し、犠牲を出しても貫くといったようなプロットを、楽しくやるかシリアスにやるかのどっちかで突き進んでは、
映画館へ足を運び一喜一憂している我々アメコミファン。
 
そんなファンですら新鮮で斬新で刺激の強いアメコミって出来ないものか、と心のどこかで思っていたかと思うんです。
 
そんな思いをわかってか出来上がったデッドプールは、まさに私のような想いを汲んだ作品であり、大いに笑え大いにバイオレンスなコンプライアンス無視のオトナな映画でした。
 
 
 
 
 

知っとけばもっと笑えるトリビア満載!

これは、かなり深いネタバレになるかも。でも、知っとくとツボります!
 
 
まずは、音楽!
今回音楽を担当したのは、マッドマックスバットマンVSスーパーマンでぼくらの心を鷲掴みにしたジャンキーXL
もしかしてまたドンドコドンドコとかギターギュいーん!な音楽なのかなぁ、と思っていましたが、今回は80年代漂うシンセミュージックをベースにしたBGMで、最初の出だしの音なんか初期のバットマンで使われたプリンスの「BAT DANCE」を彷彿とさせる音楽でした。
主に序盤とデップーのバトルシーンはこのBGMで盛り上げてくれており、いやーカッケーなー!とテンション上がりっぱなしでした。

 

他にも、80年代ポップスを筆頭に、シカゴの曲や、ジュース・ニュートンの「夜明けの天使」や、
ウェイドが大好きなワム、じゃなくてワム!ですよ!覚えといてwとか言いながら流れるのはジョージ・マイケルの「careless whisper」なんですけどw
極め付けは、ニール・セダカの「カレンダーガール

 

これは、カレンダーのように毎日最高な彼女と歌った曲で、この曲をバックにあらゆるイベント行事を意識したウェイドとヴァネッサのワ〜オ!な営みを演出するエローい使い方になってます。
 
 
そして、忘れちゃいけないヒップホップたち!
予告でも使われてるDMX、や、女性ラッパーグループ、Saltnpaper、
など最近の曲でなくちょっと古めで懐かしい音楽で演出されてます!ジョージとかジュースニュートンなんか全然アメコミっぽくないんですけどね。
これが入ることでこの映画が実はラブストーリーなんだよってのを訴えてる要素のひとつにもなっています。
 
 
 
 
ここからは、映画のパロディだったり小ネタとして使われたものを挙げたいと思います。
まずは、X-MEN

 

 

 

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これは本編でだいぶ重要な映画のひとつになってます。
なんてったってデップーがメンバーに誘われてる件が出てきますから!
銀色のクローム製のデッカい男コロッサスと、新入りであるボウズの女の子ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドが戦いをサポートするんですが、いきなり登場シーンはあの学園からだし、なぜか2人しかいないという経費削減さも面白さの一つ。
 
しかも、デップーはひっきりなしに誘いを断り、マカヴォイ?スチュワート?どっちが出てくるの?とプロフェッサーXを演じる両者をネタに笑わせてくれます。
他にもウルヴァリンを毛むくじゃらとdisったり、演じてるヒュージャックマンをそんな風に使うとはwwなんてシーンもあるのでどれか1本は見ておいたほうがいいですよ!
ちなみに、コロッサスはX-MENシリーズでも登場しますが役者は違いますね。
 
 
ヒーロー系で忘れちゃいけないのがグリーンランタン。
そう、ライアンレイノルズの紹介でも書きましたが、興行大失敗しかもジャスティスリーグの欠かせない存在なのに、映画版では今現在登場されない予定という完全干され状態のヒーローを、ウェイド自身が「緑のコスチュームは勘弁して!」と皮肉ってます。
 
 
 
続きまして、「127時間

 

 

 

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登山家アーロン・ラルストンがキャニオニングの最中事故に遭い脱出するまでを描いた作品なんですが、まさかこれをパロディにするとはw
これは、この映画のネタバレにもなってしまうので伏せますがこの127時間での一番重要なシーンをあっさり使っています。
 
 
 
そして、「96時間

 

 

 

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元CIAのおっちゃんが別れた妻と娘を守るため組織を1人で壊滅していく話ですが、誰もがふと疑問に思う、このシリーズの核心をつくことをウェイドがdisってます。
 
 
 
そして忘れちゃいけないのが「フェリスはある朝突然に

 

 

 

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高校生のフェリスが校長からの疑惑の目を用意周到な計画で欺き、友達とズル休みした1日をコミカルに描いた青春映画なんですが、
デップーと共通しているのが第4の壁の突破をこの映画もやっていてかなり意識してるのと、
とあるシーンをデップーが丸パクリしています!これ以上は言えん!これだけは見てから見に行って欲しい!
正直見なくても笑えますが、おそらく笑ってる奴らのほとんどはフェリスを知らない人たちで、それを意図したシーンとしてでなく、ただえーなんで〜wwってくらいでしか笑ってないはずなので。
チキチアァ~www
 
 
他にも、ちょっとした一言でスターウォーズロードオブザリングライオンキングアベンジャーズスパイダーマンエイリアン,マトリックスやハリウッドスターもたくさん名前でできます!
ま、大体のネタが配給元の20世紀フォックスの作品なんですけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 

でもさ、やっぱり世界が狭いかな。

今までになかったアメコミで、笑えて刺激的な映画で小ネタが満載ということもあり楽しめることに変わりはないのですが、
非常にシンプルでひねりのない話に若干退屈してしまったところもありました。
内容はいたって簡単で、ガンになって実験台にされて顔がグチャグチャになって彼女に会わせる顔がないから、こんな姿にしたあいつをぶっ殺すって話で。
 
おそらくそのまま時系列通りでいくと単純過ぎるのがバレると思ったのかクライマックス前から始まり2年前にさかのぼってっていう順序で進んでいくんです。
 
そんな工夫をしておきながら退屈しちゃった背景には、やはりヒーローとはいえ自分のことと彼女のことしか考えてない分、見てるこっちはヒーローお決まりの背負ってるものとか葛藤が少ないし、まして危機感も薄い。
だから、感情が湧かないしドラマ性も薄く感じてしまうのが理由なのかな、と。
 
これには、アベンジャーズ好きな私だからこその意見であり、今までのアメコミ映画に慣れ過ぎたが故の感覚なのかもしれません。
ハナっから構えて見るのでなく頭からっぽで見るのがベストだと思います。

 

 

ディズニーマーベルは娯楽の王道で、ワーナーDCは重厚なシリアス路線で、フォックスマーベルは、より大人で過激なアメコミを今後目指していくのかなぁ。
とにかくおフザケ感が楽しくて笑える、他のアメコミとは違った娯楽映画でした。
15歳未満は見ちゃダメだぞ!
2も見ろよ!!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10