ファインディング・ドリー
ズートピアの予告で知った人も多いでしょう。え?ニモまたやるの?楽しみ~!!そんな風にディズニーの巧みな宣伝戦略に面白いように引っかかる我々日本人。
私も見事にハマッてしまった日本人の一人であり。何がハマッたってベイビードリーのかわいさたるや!!!
ディズニー恐ろしかぁ~!!カワイイは罪だよまったく。見た目イカツく無骨でこの世の全てを憎んでるような目つきで暮らしているような私でも簡単に骨抜きにされちゃうんだから。キャラに合わないことさせんなや。
はい。というわけでクマノミ親子の大冒険から1年後。今度は相棒の忘れんぼちゃんが主役のお話でおじゃる。
早速見てまいりました!
あらすじ
あなたの忘れられない《思い出》は何ですか?
それは、何年たっても、どんなことがあっても、決して色あせることのない、かけがえのない宝物…。
カクレクマノミのニモのいちばんの親友で、何でもすぐに忘れてしまうドリーが、たったひとつ忘れられなかったもの──
それは、小さなころの《家族の思い出》でした。
どうして、その思い出だけを忘れなかったのだろう?そして、ドリーの家族はいったいどこに…?
謎に包まれた秘密を解く鍵は、海の生き物にとって、禁断の場所=《人間の世界》に隠されていました…。(HPより抜粋)
監督・キャラクター
監督はアンドリュー・スタントン。
ピクサースタジオ所属のお方みたいですね。
監督デビュー作が、後のアントマンの僕となっていくなんてこのとき微塵にも思っていなかった(冗談)、働きアリを擬人化した「バグズ・ライフ」でした。
その後、今回の前作「ファインディング・ニモ」と続いて製作した、感情が芽生えたごみ処理ロボットがピュアな初恋と大冒険をする「ウォーリー」で2作続いてアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞する快挙を成し遂げます。
そして初の実写映画に挑戦した作品で、不思議な力で他の惑星に飛ばされた地球人が危機に陥った惑星を救うべく立ち上がる、SF小説を実写化した「ジョン・カーター」では巨額の制作費を投入したものの興行成績が不振、批評家たちからも批判殺到という監督人生の汚点を作ってしまいました。
私もこれ見ましたが既に面白いかつまらないかの記憶すらないです・・・。
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ここからは、キャラ紹介と吹き替え声優の紹介。
今回の主役は前作でマーリンとともにニモ探しをお手伝いしたドリー。
どんなときも明るく前向きな性格だけど、極度の忘れんぼう。親友のニモやマーリンといっしょに家族のように暮らしている。あることがきっかけで、たったひとつ忘れなかった“家族の思い出”がよみがえり、子供時代に隠された驚くべき秘密が明かされることに…。人間の言葉を解読できたり、クジラ語が話せたり、隠れた特技を持っている。(HPより)
ナンヨウハギ
(Flagtail surgeonfish)
日本語吹替版キャスト:室井 滋
さっき自分で言ってたことを忘れるくらい忘れんぼうなお魚。実際のナンヨウハギは尾びれに鋭いトゲを持ってるようです。
続きまして、前作で主役の座を奪われたwwマーリン。
心配性なニモのお父さん。妻を亡くしてから、男手ひとつで息子のニモを育ててきた。神経質で臆病な性格だが、愛するニモのためなら、どんな危険もいとわない。ニモが人間にさらわれたときには、ドリーと一緒に命がけの大冒険に乗り出した。ドリーには強い恩義を感じ、ふたたび冒険に出るのをためらいながらも、家族探しを手伝う。(HPより)
イースト・クラウン・アネモネフィッシュ
日本語吹替版キャスト:
木梨 憲武
やはり奥さんを亡くしてしまったからか、超心配性だった前作から少しは子離れできたのでしょうか?ジョークが得意って前作で言ってたけど全然オモロない。実際のナンヨウハギやクマノミは映画同様サンゴ礁に生息してるようです。
前作でダイバーに網ですくわれ離れ離れになってしまったニモ。
故郷グレート・バリア・リーフの美しいサンゴ礁で父マーリンと暮らしながら、エイ先生の学校に通う元気な男の子。 “幸運のヒレ”と呼ばれる小さなヒレがチャームポイントで、身体は小さくても冒険心&好奇心いっぱい。ドリーのことが大好きで、彼女の家族を探す旅に出るために、心配性の父を説得するような優しい一面も。(HPより)
カクレクマノミ
(Clown anemonefish)
日本語吹替版キャスト:菊地 慶
見てお分かりのとおり、右のヒレが小さいせいで泳ぎは少々難アリ。マーリンが心配するのもわかる。ニモ親子は生息地の関係上カクレクマノミではなくクラウンアネモネフィッシュが正しいと言われています。私から言わせればどれも同じ熱帯魚でしかない!!
今回始めて登場するタコ。ハンク。
海洋生物研究所で最初に出会った、7本足のミステリアスなタコ。カメレオンのように身体の色をカモフラージュさせることで何でも自由に姿を変えることができ、人間に見つからないように水槽から脱出する達人。あるモノとの交換を条件にドリーの家族を探す手助けをしようとするが、はたして彼の真意は…。
ミズダコ
(North pacific giant octopus)
日本語吹替版キャスト:
上川 隆也
新キャラなので敵か味方かは見てのお楽しみです。実際のミズダコも何でも擬態するようでタコ類では一番大きいそう。吸い付いたら人間でも危険らいいです。
こちらも新キャラ。その名もデスティニー。
海洋生物研究所の水族館プールに暮らす、ジンベエザメの女の子。あわてんぼうで視力が弱く泳ぐのが苦手なため、その大きな身体をあちこちにぶつけてしまう。世界最大のサメの仲間だが、友だち思いの優しい性格。彼女のプールに迷い込んできたドリーと会話を交わすうちに、かつてふたりは知り合いだったことが判明する…。
ジンベエザメ(Whale shark)
日本語吹替版キャスト:
中村 アン
サメとナンヨウハギがどう知り合ったのか気になりますね。
他にも、ニモの学校の先生・エイ先生や、海流を乗りこなすサーファーカメ・クラッシュとスクワート親子といった前作にも登場した仲間や、シロイルカ、アシカ、ラッコまでかわいいキャラたちが今回もたくさん出てくるようです。
ファインディング・ニモをおさらい
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インディペンデンスデイと同様に最近見たんです・・・。
広大な海の中でカクレクマノミの400個の卵が孵化しようとしていた。しかし、無事に生まれたのは母親の命と引き換えに助かったたった1つだけ。父マーリンは、この子を“ニモ”と名付け、同じ悲劇を繰り返さないと誓い過保護なまでに大事に育てていく。そして6歳になったニモに、初めて学校へ行く日がやって来る。しかし、突然の悲劇がニモを襲う。
愛する妻と生まれてくるであろうたくさんの子供たちを失ったことで、唯一の息子を溺愛し過保護に育ててしまうマーリンの気持ちは痛いほどわかる。でもそれは決してニモのためでなく、これ以上家族を失いたくないという自分自身のためのものでした。
ニモもマーリンのあまりの心配性ぶりに気持ちも行動も窮屈になり何でもできると過信した矢先の事故。
でもこの事故が結果としてマーリンとニモに深い絆が結ばれ、お互いを信頼しあう親子になって行き、
マーリンと真逆の性格だった旅の相棒ドリーも、作品に明るさとユーモアをもたらし物語を活性させ、マーリンは行動をともにしていくうちにいろいろと気づかされていく展開も深いものがありました。
そして海の仲間たちも個性的で、今までのイメージを払拭しようと努めるサメや海を知らず水槽の中で暮らすヒトデやハギやハリセンボンたち。魚の特性を生かしたキャラも多数いたりと、相変わらずの楽しませ考えさせるディズニー精神にあっぱれです。
今回はどんな生き物たちが出てくるのか非常に楽しみですね。
というわけでドリーの両親はいったいどこにいるのか、忘れん坊のドリーがなぜ覚えていたのか。そしてマーリン親子は相変わらずの仲なのか。
それでは、鑑賞後の感想です!!!
のっけから涙モノ!個性豊かなキャラ達が魅せる感動物語
以下、核心に触れずネタバレします。
いやぁ泣いちゃったよ。
本編前の短編アニメ「ひなどりの冒険」の愛くるしさにやられ、ほっこり顔で見はじめられる本編。
でも、いきなり涙腺が襲うほどベビードリーの悲しい経緯が描かれていることに序盤からグチャグチャ顔での鑑賞になってしまいました。
これは卑怯だ!!
でもその涙も両親探しにハプニングに巻き込まれながらも大冒険が始まれば笑顔に変わり、
石の上を独占しふんぞり返ってるアシカや、クライマックスで超絶悶絶級なかわいさと仕草で心を鷲掴みにするラッコ、ドリーと変なアクセントのクジラ語で会話するサメのデスティニー、デコッパチな白イルカ、そして捻くれ者だけど人情深いタコのハンクといった個性的なキャラへの愛着心が湧き、
前にも感じたけどお前らよく海から陸へ進もうって気になれるなぁ、水無いと死んじゃうんだぞ!とツッコミしたい気持ちをこらえながら楽しむことができました。
今回腹抱えて笑ったのは八代亜紀が八代亜紀として出演するという、実在の人物が登場した、恐らくディズニーアニメ史上前代未聞の試みをしたユーモアたっぷりの演出。
これは是非劇場で腹抱えて笑ってほしいシーンです。
だって魚が主役で散々人間はボカして描かれてるのにドリーが八代さん八代さんて連呼するからなんなんだコレwwと。
因みに字幕版はシガニーウィーバーだそうですwwそれもおもれー!!
最近あの人飛び道具でしか見てないww
ちょっとしつこくも感じますが、斬新な演出だったと思います。
終盤も涙なしでは見られず、二転三転する展開にハラハラ必至に、そして超名曲をBGMにスローモーションで描かれるあることからの解放シーンは晴れ晴れした気持ちになることでしょう。
欠けていたら補えばいい。
この物語は前作よりも増して、障害に重きを置いたものになっていました。
前作では、ニモの未発達な右ヒレに過度の心配をしていたマーリンの子離れできない面が表立っており、ドリーの健忘症はサブ的な設定に感じました。
でも今作はそのドリーが主役であり、障害を持つが故の苦悩とそれを補える力や支えがテーマになっていたと思います。
時折思い出す記憶を頼りに両親探しに奔走するも、道順を教わる時は露骨に弱みを見せます。
誰かに助けを請うことで乗り越えてきたドリーも、こればっかりは1人では乗り越えられない。そんな辛さに胸が締め付けられるシーンでした。
それでも前に進む度胸と性格とドリーならではのアイデアに勇気付けられるマーリン親子のように、
我々もそれを個性と捉え感化されるような気持ちを持たなくてはいけないと言われてる気がします。
新しく登場したキャラにもそれぞれ障害を持っており、サメのデスティニーは視力に問題が、白イルカは超音波が使えないといった先天的後天的な障害をもつキャラが支えあって力を合わせてお互いを補いながらドリーをサポートする場面が描かれているのがわかります。
そして障害者を支える健常者の苛立ちも見せているのが美談にしないディズニーのいいところ。
両親の記憶を思い出したことで周りが見えず暴走していくドリーのせいでニモが危ない目に遭い、ドリーについ言ってはいけないことを口走るマーリン。
そんなマーリンと同じように見ているこっちもドリーに対しイライラが募るように過剰な演出もしています。
マーリンが自分の過ちに気付くと同様に我々もこれを見てどう向かい合うべきか考えさせられるシーンだったように思えます。
ふとした疑問
確か彼らが生息している場所は、オーストラリアのグレートバリアリーフだったと思うのですが、よくカリフォルニアまで激流でいけたな!とふと感じてしまいました。
あんな小ちゃい魚がよくあそこまでたどり着けたもんだ。
ドリーの両親は見るからに健常者に見えたのですが、なぜあそこにいたのか。あそこはそういう魚が隔離される場所って紹介なのになぜ?と。
クライマックスのシーンのハンク。お前はそのテクニックをどこで覚えたwww擬人化するにもほどがある。
魚刑務所ってなによwww
あんまり覚えてないや
エンディングで八代亜紀の極上なジャズソング「アンフォゲッタブル」で幕を閉じるんですが、その歌のうまさとユラーリ流れる海の中を映したエンドロールとスローリーなテンポで気持ちいい余韻に浸れるのですが、
私の場合、血と肉と骨と脳内音楽の大部分を占めるMr.Childrenの隠れた名曲「あんまり覚えてないや」ならもっとグッときたのに、と思ってしまいました。
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異性の衣服が散らかるほど盛り上がったであろう昨日の夜の出来事や、世界中を幸せにするメロディが思い浮かんだ昨日の夜の魔法といったつい最近のことを覚えてないにもかかわらず、
若かった頃の両親とのキャッチボールや海に行ったこと、口論や仲直りはちゃんと覚えてる、
そんな小さかった頃の思い出は決して忘れていないよという歌なんですが、
序盤はともかく根本的なメッセージはドリーに捧げたい歌だなぁとふと思い出しました。
いい歌なんだよ。ほんと。
ドリーが放つ名言「人生で一番素敵なことは偶然起こる。計画したらきっと得られるものではない。」というセリフは、偶然の出会いや無計画で思いつきの絶えない行動が、思いがけない結果を生み続けてきたドリーだからこそ説得力のある言葉でした。
とにかく最初と終盤は泣けます。そして、忘れん坊なドリーだからこそのスリルある冒険も楽しいです。
そして決してエンドロールが流れても席を立たないように!おまけ映像が流れ前作で活躍したあいつらが出てきます!見逃さないように!
というわけで以上!あざっした!