モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「クローバーフィールドパラドックス」感想ネタバレあり解説 全ての始まりがここに。

クローバーフィールド・パラドックス

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毎年アメリカでは、アメリカンフットボールの中で一番盛り上がりを魅せる「スーパーボウル」が行われます。

 

ハーフタイムショーでは人気のミュージシャンやアーティストのパフォーマンスもよくニュースなので観る機会がある人も多いでしょう。

 

映画会社にいたっても、これだけ注目を集めるイベントだけあって、その年の大作映画の新しいトレーラーを流すというのも、ひとつの風物詩のようになっています。

 

そんな中、Netflixがやってくれやがった!!!

 

かねてから噂のあった「クローバーフィールドシリーズ第3弾をネットフリックスで配信することが決まり、しかもこのスーパーボウルの放送終了後に配信するという、前代未聞のサプライズ!!!

 

パラマウントが公開を遅らせている、なんて情報が以前からあったようですが、結局ネトフリ。

しかも毎度毎度シークレットで内容を明かさない映画だけに今回ばかりは、今回ばかりは!!!

急すぎるぜ!!!!

 

で、これ知ったときですか?もちろんこうです。

 

 

は?え!?ええええっっ!!!!

です。

告知された当日の午前中にこの情報を知ったせいで、はっきりいって仕事が手に尽きません。

 

急いで帰宅してこれを見る準備がしたい。

そしてTVにかぶりつきたい。

そう思った人もたくさんいることでしょう。

 

ということで急ごしらえで、イントロダクションを作って感想をあげたいと思います。いつもと流れが違うのでご容赦ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

スター・ウォーズ」、「スタートレック」のJ.J.エイブラムスがプロデュースする「クローバーフィールド」シリーズ。

その斬新な世界や未知の存在に翻弄する登場人物、そこから醸し出される緊張感や、謎だらけのスリラー要素などで多くのファンを持つシリーズの最新作がネットフリックスで配信。

 

 

今作は、そう遠くない未来が舞台。

世界中から集められた宇宙飛行士たちが、地球の深刻なエネルギー危機を解決するため宇宙ステーションで実験を行っていた。

 

しかしある事故により、その任務は予想外の事態に陥る。

宇宙に放り出された飛行士たちの運命は…。

 

この物語がこれまでのクローバーフィールドとどう繋がっていくのか。

まだ心の準備のできていないファン達にどんなサプライズと、どのような展開でスリリングなストーリーが用意されているのか。

 

 

youtu.be

 

 

 

監督

監督はジュリアス・オナー

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ナイジェリア生まれアメリカ育ちの監督。

 

日本未公開ですが「トラブルメーカー」という作品で長編映画デビューしたばかりの新人さんです。

 

「God Particle」なる作品をJ.J.と組んで製作するというニュースがありましたが、それがクローバーフィールドだったんですね~!!!

どこまで秘密主義で行くんだ!!

 

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キャスト

 すいませんこちらもザックリご紹介。

 

ドイツの宇宙飛行士シュミット役に、「キャプテンアメリカ/シビルウォー」、「グッバイ・レーニン!」のダニエル・ブリュール

イギリスの宇宙飛行士ハミルトン役に、「オッド・トーマス」、「美女と野獣」のググ・バサ=ロー

アイルランドの宇宙飛行士マンディ役に、「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」、「ソウルガールズ」のクリス・オダウド

中国の宇宙飛行士タム役に、「グランド・マスター」、「HERO」のチャン・ツィー

アメリカの宇宙飛行士で司令官キールを演じるのは、「グローリー/明日への行進」、「大統領の執事の涙」のデビッド・オイェロウォ

ロシアの宇宙飛行士ヴォルコフ役に、「ラスト・ナイツ」、「オデッセイ」のアクセル・へニー

ブラジルの宇宙飛行士モンク役に、「ワイルドスピード」シリーズでレティが潜入捜査したときの麻薬組織のボス・ブラガを演じていた、ジョン・オーティス

謎の宇宙飛行士ジェンセン役に、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」のアイーシャ役で有名になったエリザベス・デビッキが出演します。

 

 

 

 

というわけで、雑すぎるイントロダクションですが、そもそも何も準備してないから事前情報用意できてねえんだよ!!

とりあえずおさらいとか~後回しっ!!感想の中にしれっといれるわw

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

パラマウントさん!!!

お願いだから映画館で上映してっ!!!

船内で起きる不可思議な現象、そこから巻き起こるパニックスリラー!!

クラシカルなBGMで臨場感を煽るエンタメムービーとなってました!!!

以下、ネタバレ全開で行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シリーズはとうとう宇宙へ。

そう遠くない未来。

地球は深刻なエネルギー不足となり、このままでは5年以内に枯渇してしまう。

 

シェパード粒子加速器を宇宙から地球へ放つことで、莫大なエネルギーを得ることができることを突き止め、世界中から選任された宇宙飛行士たちは、クローバーフィールド宇宙ステーションに搭乗し、地球のエネルギー危機を解消するため任務に就く。

 

 

だが任務はなかなかうまくいかず2年が経とうとしていた。

 

地球ではエネルギーを自国のものにしようと、石油戦争にまで発展。

ロシアが他国を侵攻しようとする事態にまで陥っていた。

 

ドイツも戦争の準備を始めようというニュースもある中で、宇宙飛行士たちは苛立ちを隠せないでいた。

 

 

ある研究者の説では、この任務が次元の幕を引き裂き、多次元と衝突し予期せぬ事態が起こるでのは?と力説。

 

そんなことが起こるわけがない、と誰もが思う中、47回目の実験に挑むクルー。

ついにシェパードの稼働に成功した、かに思えた。

 

システムが異常をきたし、火災が発生。

それぞれが復帰作業に勤しむ。

 

 

現在の状況を確認しながら最善策を探すクルー。

通信システムを復旧させようとしていたハミルトンは、地球が無くなっていることに気付く。

 

一体何が起きたのか。

地球は本当になくなってしまったのか・・・。

 

 

 

1作目では、都市部で起きた惨劇を記録した映像の暗号名として「クローバーフィールド」を名乗り、未知の生物によるパニックスリラーとして描かれた。

2作目では、とある町の名が「クローバーフィールド」として使われ、外での危機から逃れるため地下室に隠れた3人の男女で描かれた密室スリラー劇だった。

 

 

果たして今作は何がクローバーフィールドなのか。

それは宇宙ステーションの名であり、前2作で登場した未知の生物がなぜ地球に現れたのか、という原点に通じる「クローバーフィールド・パラドックス」の名だった。

 

 

とうとう時間軸や次元を歪ませることによって彼らは地球に来てしまったということで、原点といえば原点だが、これじゃあ今後の成り行きをどうにでもできちゃうじゃないか!とも思えてしまう出来に、なかなか素直になれない自分がいたわけですが。

 

ただ実際のところ、これをクローバーフィールドだと思うから、肩透かし食らうだけで、そこを切り離してみたら、ちゃんと宇宙ステーション内で起きた不可思議な現象によパニックスリラーとしては十分楽しかったんですよね。

 

 

音楽からの臨場感は素晴らしい。

 

まず声を大にして言いたいのは、このクローバーフィールドシリーズに欠かすことのできない緊張感が今作でも爆発していたこと。

 

 

何が起こるかわからない展開と、謎が謎を呼ぶ伏線、そして前作でもあった密室という空間など、緊張感を高め、食い入るように見てしまう設定は今作からもガンガン伝わる。

 

 

特にモンキー的にはBGMが非常に良かった。

 

今回視聴時間を短縮するために、やむを得ず休憩中にダウンロードしておき、帰宅しながら途中まで鑑賞し挑んだわけですが、ヘッドフォンで聞くBGMがあまりにも効果的過ぎて電車の中で一人ビクっ!!!っとしてしまうほど、作品世界に没頭してしまい、そのおかげで電車から降りるのを忘れそうになったほど。

 

音量上げ過ぎだからじゃね?と言われても何も言い返せないけど、実際自宅で鑑賞しても同じ感覚でした。

 

とにかくBPMの速いストリングスと管楽器で煽る重低音。

 

スタンダードと言われればそうかもしれないが、このシリーズの中では一番いい音楽だったように思えます。

 

 

謎だらけの序盤

一体何が起きているのか、なぜこうなってしまったのか。

そんな疑問を登場人物と一緒に追うことができるのが、この物語の強みであり没頭できる要因の一つに思います。

 

それを巧みなBGMで煽るのだから、なんともうまい仕掛け。

 

 

そして序盤で畳みかけるように、不可思議な現象が次々と起こる展開も非常に巧妙だったように思えます。

 

 

まず地球が無くなっているということ。

ハミルトンが地球との通信を復旧させようと試みますが、周波数が見つからない。

まず回線の段階で地球がない!ということに気付いた後、今度は全員が散らばり、各々で地球を目認しようとします。

 

そして自分たちは地球を破壊し、遠い銀河の果てまで飛ばされてしまったと思い込んでしまいます。

 

 

それから各々が復旧作業にかかる中、ハミルトンとヴォルコフは、シェパードが正しい位置を向くためのジャイロ=高価なコンパスの復旧に取り掛かります。

 

しかし、中を開けると見当たらないことに気付きます。

作業したときにはきちんと挿入したはずのジャイロ。

一体どこへ消えたのか。

 

そしてこの時、ヴォルコフは右目に違和感を感じていました。

 

 

それからすぐステーション内で大きなうめき声が鳴り響きます。

そうです、これクローバーフィールドですよ!

もしかして奴らがステーション内に侵入したんじゃないか!?

 

恐らくみんながそう思ったと思います。

なんてったってハンパない声ですからね。

すると壁のか中から声が。

全員がどうするか揉める中、意を決して開けると・・・

何と一人の女性が!!!

 

ぎゃああああああああっ!!!!

 

何で壁の中に女性が!!

しかもクルー以外に人間がいるということはありえない!

 

手に送電線が貫通しているほど配線に絡まっている女性。

しかもハミルトンの名を知っている。

誰も心当たりがない中、とにかく救出を試みるクルーたち。

 

 

その後、司令官の命令を無視し、勝手にシェパードの復旧を始めるシュミット。

消えたミミズの行方を考えるマンディ、とうとう右目の制御が効かなくなり鏡を前に誰かと話し始めるヴォルコフ。

 

タム意外全員知っているし、なんであなたがここにいるの?ハミルトン。

あなたは地球にいるはずよ、と皆が理解できないことを次々としゃべる、壁の中にいたミーナ・ジェンセンと名乗る女性。

 

しかもシュミットに気を付けろという警告まで。

 

 

おい!なんなんだ!今回のクローバーフィールドは!!

10クローバーフィールドレーンよりも謎すぎる展開に口開けっぱでほげぇ~っと見ていたモンキーは、完全にこの映画の虜となっていました。

 

 

このようにいくつもの謎がガンガン放り込まれてくることで、緊張感を高め、頭を混乱させ、物語に没頭させる素晴らしい序盤だったと思います。

 

 

徐々に理解していく真実

この謎だらけの現象は、地球のエネルギー不足を解消するためにシェパードを作動した結果、二つの異次元世界で粒子がぶつかったことにより、こちらの世界とあちらの世界が同じ空間を奪い合う、いわばカオス状態になってしまったことが原因でした。

 

 

これがパラドックスであります。

一見理に適っているように思えて実は矛盾している、または矛盾しているように思えて正しいことを言っている、というのが一般的なパラドックスの説明ですが、今作は次元と次元がぶつかったことで、実際そこに自分が存在しているのに、自分たちの知らないことが別の自分によって起こっているようになっています。

 

正に、正しいのに間違っている、間違っているのに正しいことになっている現象です。

 

冒頭で研究家が熱心にテレビで訴えていることが本当に起きてしまったということです。

 

 

物語では、シェパードの作動によってクルーたちは別次元に飛んでしまった。

それによって、

  • ヴォルコフの体内にジャイロが埋め込まれていた。
  • ジェンセンという誰も知らないクルーが乗り込んでいた。
  • マンディの腕が別次元に飛んでしまった。
  • シュミットがスパイ扱いされてしまう。

などの現象が起きてしまってします。

 

 

とりあえずですね、何がどうなったのか色々と考えてみました。

要はですね、全て必然だったってことなんじゃないのかなと。

 

 

まずヴォルコフについて。

彼は突然右目がおかしくなり、鏡で知らない人物と話しているようでした。

そして銃を作り出し、シュミットをスパイと思い込み銃で殺そうとします。

 

しかし突然吐き気をもよおし死んでしまいます。

 

このヴォルコフ、別次元の自分と同期していたんじゃないでしょうか。

 

シュミットは別次元でスパイ行為を働いていたのですが、こっちの世界ではそんなことしていません。

それを知っているのは別次元のヴォルコフ。

となると、鏡越しで話しているのはヴォルコフ自身ではないのか、というのが自然なのかなと。

 

 

そして体内にジャイロが埋め込まれた理由ですが、まぁ次元と次元がごっつんこした時に体内にスポッと入っちゃったのかなぁ、と最初思ったんですが、結末から辿っていくと結果ジャイロがあったことでシェパードは再び作動するので、そういった矛盾を解消するためのものだったのかなと。

 

あぁ~何言ってるか自分でもわからん・・・。

 

 

 

ジェンセンについてですが、彼女は完全に別次元の存在。

ハミルトンと友達ですが、クルーのハミルトンは彼女を知りません。

 

ジェンセンの知っているハミルトンは地球で家族と子供たちの事を考え宇宙に行くことを断っていることが明らかになります。

 

しかし、実際のハミルトンは自分の軽率な行動で子供を失っていることが明かされます。

結果ジェンセンは自分の次元で起きていることを守るためクルーたちを殺そうと企むんですが、これも結果を考えると、こちら側の世界がうまくいくように送られてきた存在に感じます。

 

彼女が問題を起こすけど、それによってこちら側の次元は無事シェパードを作動させるきっかけのようになっていたのかなと。

 

 

マンディの消えた腕に関してもそうです。

電気系統の修理をしていたマンディは突然壁に腕を飲み込まれます。

その後腕は切り離されてしまいますが、痛みがありません。

ただ腕が無くなっただけ。

 

しかし、司令官によってスパイ容疑をかけられたシュミットは部屋に閉じ込められるのですが、自動的にドアが開いたことで外に出た途端、マンディの腕を発見します。

 

マンディはその腕を自分の意識で動かすことはできず、腕は腕で別の意識が働いている。

要はこの腕は別次元のマンディの腕なのかなと。

 

これも結果から逆算すると、彼の腕が離れたことでジャイロを見つけ出すことができ、彼らが助かるきっかけになっていると考えられます。

 

 

あれこれ書いてますけど、自分でもよくわかってませんww

 

がしかし、どれもこれも結末から順を追って考えていくと、不可思議な現象がないと結果彼らは助かることができず、また彼らが元いた次元の地球も助かることはできなかった。

 

すなわち、次元の歪みによってすべてのつじつまが合うように事が運ばれていった、ということに繋がるのではないでしょうか。

 

 

パラドックスの例えとして、「急がば回れ」という言葉がいい例えとして出てきます。

急ぎたいのなら近道した方がいいのにもかかわらず、あえて回れと。

 

矛盾して聞こえる言葉ですよね。

 

でも実際は遠回りした方が実は近道であり、目的に早く達成するという意味であり、一見急ぐと回るは矛盾してるけど、正しいといっていることになります。

 

 

だからこの作品も、急がば回れをやっていたってことなんですよね。

 

何度も何度も失敗したんだけど、それによって起こってしまった不可思議な現象は、実は辿っていくと地球を救うための正しい道のりだった。

 

ヴォルコフの変死も、マンディの腕も、シュミットが隔離されたのも、ジェンセンが現れたのも、全ては必然だったのかなと。

 

 

ただ!!

これもまたある問題を引き起こしてしまった要因として、ラスト衝撃の事実を映して終わるわけですが、まさにクローバーフィールドパラドックスだったなと。

 

 

最後に

実は物語は、地球にいるハミルトンの恋人の視点も描いていて、話をどんどんこんがらがせていくのですが、この地球と宇宙の出来事がラスト重なり、悲劇の幕開けで物語は終わります。

 

正直最後の最後まであのモンスターが出てこないことを考えると、もうクローバーフィールドって何を根拠にシリーズ化しているのかわかんないなぁ、と思ってしまいますが、ぶっちゃけ前作での宣伝方法にブチ切れたモンキーから言わせてもらえれば、今作の方が百倍楽しめました。

 

www.monkey1119.com

 

なんてったってネトフリはネタバレしてませんからね。

それだけで💮です。はい。

 

 

で、1作目の最後に海に隕石らしきものが落ちるシーンがビデオカメラの中に映ってたのに気づいた方いるでしょうか?

 

あの物体ってもしかして別次元の宇宙ステーションなんじゃないか?って思ったのは僕だけでしょうか?

別次元の事だからもしかしたら全く関係ないのかもしれませんが、これってそこへ繋がる映像だったんじゃない?って勝手に思ってしまいました。

 

 

既に4作目が完成されていると噂の「クローバーフィールド:シリーズ。

 

僕は前作でも言ったんですが、これ「ゴッドパーティクル」ってタイトルだったんですよね?

だったらもうそれで公開して、最後にクローバーフィールドのタイトルを出した方が、究極のサプライズになると思うんですけど、マジこれ採用してくれない?パラマウントさん。いやJJ!

 

多分アメリカ人だったら劇場で発狂すると思うんだけどなぁ・・・。

 

ま、でも今回の情報操作もめちゃめちゃグッドサプライズだったので、ありがとうございますって感じです。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10