モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ハウスジャックビルト」感想ネタバレあり解説 出ていけジャック!二度と戻ってくるな!

6月14日

ハウス・ジャック・ビルト

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いきなり関係のない話ですが、先日「ソドムの市」という映画を見ました。

中身はそれはそれは理解しがたい快楽の追求を描いてまして、エロいを通り越してグロイのなんの。

最後には残虐性MAXな描写でね、目を瞑りたくなるシーンばかりで。

 でもですよ、見終わった後、あれだけ、うわっ!無理っ!みたいな気持ちだったのに、どこか物足りなさを感じた自分がいまして、あれ俺まだ欲してる・・・って。

このブログでは散々怖いのやだとかグロいのやだとか言いまくってる私なんですが、実は本能は、潜在意識は実は大好き、なのかも、しれません。

 

そんなタイミングで飛び込んできた今回の新作映画。

 

カンヌ国際映画祭では途中退席者がでるほど過激な描写にもかかわらず、最後まで見終わった観客からはスタンディングオベーションが出た、というほど賛否のはっきりした映画。

どうやらアメリカでは修正版での上映だったそうですが、何と日本では無修正での上映というそのまんまのお届け。(む、むしゅうせい、って、ドキドキする言葉だよね・・・)

果たして俺の本能は理性を越えて目ん玉パックリになり、モンキー第2形態、いやモンキーネクストステージへと進むことができるのか、それともショッキングな映像のッ数々にカンヌのお客さん同様途中退席してしまうほど肝っ玉の小せえ5歳児のようなビビリになり下がるのか。

あ~怖そ・・・。

てなわけで早速鑑賞してまいりました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

カンヌ国際映画祭で数々の華々しい賞を獲得しながらも、タブーを物怖じとしない姿勢で物議をかもす作品を世の放つ鬼才ラース・フォン・トリアーの最新作は、見た目はハンサムだが中身は異常なまでな狂気を持つシリアルキラーが殺人を繰り返す日常と、タイトルの如く「家を建てる」までの軌跡を5つのエピソードに分けて描いた問題作

 

かつて問題発言によりカンヌ国際映画祭を締め出された男の復帰作だった今作だが、その内容に途中退席者が続出したかと思えば、終了後盛大な拍手喝采を浴びるといった賛否のはっきり分かれた作品に一時騒然となった。

 

マザーグースの積み上げ歌「This is The House That Jack Built」から名付けられた今作は、正に世界にセンセーショナルな作品を送り続けている鬼才の集大成といってもいい作品。

神をも恐れぬ衝撃と戦慄の大長編が、いよいよ日本で無修正版で上映される。

果たして見た者は目を背けてしまうのか、それとも魅了され狂わされていくのか。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

魅了され、狂わされ、果てしなく墜ちる——。

 

1970年代の米ワシントン州。

建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャック(マット・デイロン)はあるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する・・・。

 

彼の5つのエピソードを通じて明かされる、 “ジャックの家”を建てるまでのシリアルキラー12年間の軌跡。(HPより抜粋)

 

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監督

今作を手掛けるのは、ラース・フォン・トリアー。

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彼の作品を劇場で見るのは初となります。

そうなんです、これまで絵彼の作品ほとんど見たことが無くて。ヨーロッパ系そこまで興味なかったもんで・・・。ダンサー・イン・ザ・ダークも見てねえのよw困ったもんだな。

 

僕全く映画を見ない飲み仲間が数人おりまして、そいつらとよく飲みちぎってるんですけど、その中の一人がこれまでほとんど映画見てないのに「ニンフォマニアック」観てないのかお前?ダメじゃんwと言われまして。

そいつは明らかにエロ目的で見たと思うんですけど、まぁ見てない俺としては?バカにされた気がしたんで?すぐさま見ましたよ!

セックスしまくりの女の話を、性に関心のない男がひたすら聞くという回想録なんですが、これがまぁなかなかの刺激的な映画で、しかも前後編あんのかよ長えよ!と。

最後のオチにはちょっと笑ってしまいましたが、正直僕には不向きな映画だったなぁと。

おもしろいつまらない、ではなくてね。

 

果たして今作はいかがなものか。

 

そんな監督の代表作をサクッとご紹介。

長編デビュー作からカンヌ国際映画祭で上映されるほど評判の高い監督は、ヨーロッパ三部作の最後と位置付けられる「ヨーロッパ」で、審査員賞を受賞する快挙を成し遂げます。

その後、70年代のスコットランドを村を舞台に、男女の濃密な愛の物語を長尺で綴った「奇跡の海」でカンヌ国際映画祭グランプリ受賞

そしてミュージシャンのビョークを主演に迎え、周りから愛されながらも不遇な人生を送ることになってしまう悲劇を実験的ミュージカルとして描いた「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞します。

 

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近年では、愛する息子を事故で失った夫婦の絶望の中で残酷な運命をたどっていく「アンチクライスト」や、色情狂のヒロインの性の冒険遍歴を過激に描いた問題作「ニンフォマニアックVol.1」「~Vol.2」などがあり、どちらも露骨な性描写が描かれたとして上映時物議をかもした作品とされています。

 

 

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キャスト

本作の主人公ジャックを演じるのはマット・デイロン。

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久しく彼の作品を見てなかったので今回ちょうどいいっちゃあちょうどいいなぁと。

彼の好きな作品、なんだろ、印象に残ってるのは「メリーに首ったけ」か。

てか、「クラッシュ」以降全然話題作に出てない気がするんですけど、調べてみたらやっぱりそうでしたね。

そもそも80年代の人ってイメージが強いですよね。「アウトサイダー」とか。

あ、最近だと「テイカーズ」とかあったなぁ。でもイドリス・エルバくらいしか思い出せないw

 

とにかく今作で再び脚光を浴びるようなことになればいいですよね。

 

 

他のキャストはこんな感じ。

ウェルギ役に、「ベルリン・天使の詩」、「ヒトラー~最後の12日間~」などの作品に出演し、今年惜しまれつつもこの世を去ってしまったブルーノ・ガンツ
 女性1役に、「キル・ビル」、「パルプ・フィクション」のユマ・サーマン

女性2役に、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「メン・イン・ブラック」のシオバン・ファロン

女性3役に、TVドラマ「THE KILLING/キリング」のソフィー・グローベール

シンプル役に、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」、「アンダー・ザ・シルバーレイク」のライリー・キーオ

アル役に、「ドッグヴィル」、「マンダレイ」など監督作品常連のジェレミー・デイビスなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

登場する女性を様々な方法で殺害するそうなんですが、その映像を直接的に見せるから物議をかもしてるんでしょうね。

ああ、俺耐えられるかなぁ・・・。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

ジャック!二度と来るな!出ていけ!

不道徳かつ非倫理的表現の連続に深い極まりない描写にあなたは耐えられるか!

俺は長すぎて耐えられなかった!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりな説明。

技師で建築家を目指すジャックにある男が話しかけ、なぜ殺人を繰り返すのかを質問しながら、姿の見えない状態で物語は5つのエピソードに分けて進んでいく。

彼は自分が意に反する思いを振り払おうとするあまり行動してしまう強迫性障害の持ち主。

 

第1のエピソードでは、車がパンクしジャッキが壊れてしまったことで、たまたま通りかかったジャックの車を半ば強引に止めるところから始まる。

本心は手伝いたくなかった彼だったが、近くに鍛冶屋があるからそこまで乗せていこうと親切心で彼女を連れていく。

車中では「あなた殺人鬼でしょ?」と無礼な質問をしたり、鍛冶屋に付いた途端帰りも送っていってと注文、直ったジャッキを使って車体を持ち上げようとするも結果再び壊れてしまうことにジャックを邪険に扱う女性。

またもや車に乗り込み送ってとねだる女性にいい加減頭に来たジャックは、彼女の「あなた人も殺せない蛆虫ね」発言でついにキレて壊れたジャッキで彼女を殺害してしまう。

 

彼は冷凍倉庫を保有しておりそこに運んでは洗車したり写真を撮って記録したりコレクトしている。

家を建てたいという願望と障害によって行動してしまう殺人、両方を繰り返す彼にとってどちらも芸術を追求している様が見て取れる。

 

第2のエピソードでは彼のもう一つのクセが明かされる。

目を付けた女性クレアの家に警察官だと偽って訪問するジャック。

バッジを見せないジャックを不安がる彼は、これはテストで実は保険の調査員だと再び偽る。

年金が多くもらえるコツを教えるということで中へ入れて貰ったが、その対応があまりにも遅いと怒りをあらわにしたジャックはお茶を淹れに行こうとしたクレアを絞殺。

しかしうまく仕留められなかったためにお茶を飲ませたりクッションで頭を楽にさせたりするジャックだったが起き上がろうとしたために再び首を絞めて息の根を止める。

梱包材で死体をくるんでひもで縛り車に積んだ、まではよかったが、部屋に吹き残した血がまだ残っているかもしれないという不安がよぎり、二度三度四度と徹底して証拠隠滅を図ってしまう。

そんなところに血などとんでいないのに。

 

そこへ空き巣の報告を受けた警察官が登場

ジャックの巧みな嘘で疑われないように背けるも一緒にクレアの家に入り、事件に協力するとまで行ってしまうジャック。

明らかに怪しいそぶりにもかかわらずうまく逃げることに成功したジャックは、一度外に放置したクレアの死体を車に巻き付け引きずりながら逃走していく。

道という道にこびりついた死体から流れる血でバレてしまうかと思いきや、豪雨によって洗い流されたことに、彼は神からの祝福だったとある男に告げる。

 

第3のエピソードは家族を作った、と語るジャック。

狩りをしに山へやってきたジャックと2人の子連れの女性。

ライフル銃とショットガンの説明を子供たちに丁寧に説明しながら銃を一緒に撃つジャックだったが、場面は突如変わり母と2人の子供が隠れて怯える姿に。

高台から彼らを狙うジャックの姿がそこにあった。

ジャックとしては鹿のただし怒りの仕方に倣って、母親から仕留めたいところだったが、ちょろちょろ逃げる子供たちを最初に始末する。

2人の子供を木に縛った状態で昼食を楽しむジャック。母に子供たちにパイを食べさせるよう命令し、怯えながら死んだ子供たちにパイを与える母親。

好きな数字は?と母に聞くジャックに対し、母は「12」と答えると12までカウントアップを始めるジャック。その間高台に上り、母親を狙い始める。

一度で仕留めることが出来なかったジャックは、ゆっくりと彼女を探し始める。

血痕を道しるべにゆっくりと歩き彼女を見つけたジャックはライフルで彼女を仕留め、何十羽のカラスと共に3人の死体を並べ悦に浸っていた。

 

第4のエピソードは恋人との話。

殺人以上に人を愛したことがあるのか聞かれたジャックはもちろんあると答え、出来立ての彼女とのエピソードを語り始める。

ジャクリーンという名の彼女は、ジャックが自分と別れるのではないかと不安に駆られ、彼に問い詰める。

部屋の中で電話を伝って慰めるジャックは、仲直りしたかと思いきやジャクリーンをシンプルと勝手に呼び、彼女をバカ扱いし始める。

酷い、と告げるジャクリーンに対し、バカでもわかるようにあれこれ説明してやる、と、技師と建築家の違いを話し出したり、赤マーカーを持ってこさせ、彼女の胸の上から胸の周りを点線で覆うように書き始める。

明らかにこの人ヘンだと思ったジャクリーンは外へ飛び出し、駐車していいた警察官に助けを求めるも、急に俺は60人殺した殺人者だ!と叫ぶジャックを見て、ただの酔っぱらいの同士の口論程度の事だと思い込み、何もせず去ってしまう。

倒れ込むジャックを見てジャクリーンは彼を介抱し、部屋まで運ぶ。

薬を友達に持ってこさせようと電話をするが、電話線が切れていることに不安はさらに募り、外へ出ようとゆっくり立ち上がるも、部屋の鍵をジャックに奪われており、外へ出ることができない。

またどんなに叫んでも誰も助けを呼ばない最低の街だということをジャックは彼女につきつけることで恐怖心を煽り、彼女を縛った後、ナイフで彼女の片方の胸を切り落としてしまう。

 

この後もジャックは理想の家を建てかけては壊し、殺人を繰り返していく。

果たして彼は理想の家を建築することができるのか。そして彼に話しかける男はいったい何者なのか。

彼に天罰は下るのだろうか。

 

ってのが半分くらいまでのお話。

 

 

 

ザックリ感想。

はい、今夜中のため簡単に感想言って締めようとは思ってます。

正直かなりの残虐描写がガンガンぶち込まれるであろうとそれなりの覚悟で臨んだんですが、僕が予想していたようなグロイ描写ではなく、あくまでジャックという男の変態性を表面的に描いた内容だったように思えます。

とはいえ、撲殺絞殺射殺惨殺といった具合に様々な方法で女性たちを殺める描写にモザイクなどかかっておらず、生々しい死体がゴロゴロ出てくるわけで。

特に子供を射殺したあと、木に縛って座らせた時に映る足の傷とか、おっぱい丸ごと切るシーンは心の中で「うわああああぁ~~っ!」って叫んでましたね。

 

内容的にはジャックを到底理解できないぶっ飛んだ発想や解釈、考え、価値観をあらわにしたもので、そりゃあカンヌで途中退場するよなってくらい完全アウトな内容ではあります。

病気や障害を持っていながらも決して彼を擁護したくないですし天罰下れ!としか思えないヒドイ殺しの連続は、神でさえ救おうとは思わないよなぁと。

 

その悪趣味な描写なのにもかかわらず実は度を越したジャックのやり方にいくつも笑ってしまうところがいくつかありまして。

代表的な場面で言えば、彼の潔癖症が仇となってしまうシーン。

第2のエピソードでクレアを殺したのは良いんだけど、あれ、カーペットの下に血が残っていたような気がする…と思って再び部屋に入り徹底的にカーペットの下を掃除。

よしこれでいいぞ!と思ったのもつかの間、あれ、椅子の足の下に血が残っていたような…三度部屋に入り完全に血が無いことを確認するジャック。

今度こそは大丈夫!!さぁしゅっぱ…、あれ・・・あれ・・・!!!壁に飾られた絵の裏側に血が飛んでたかもしれない…と4度目の部屋侵入で完璧に痕跡が無いことを確認したジャック。

と、このように彼の弱点ともいえる潔癖症が災いして中々出発できない件が笑いを誘ってくれるんですね。

 

でもですよ、この潔癖症、このエピソードでしか描かれてなくて、他のエピソードで全然潔癖症が出てこないんですけどw

てかこれ潔癖症でなくてさ、心配性なんだと思うんですけど。

 

で、この映画宗教的アプローチがかなり出てるんですが、正直その辺チンプンカンプンなんでパス!

一応ずっとジャックに話しかけている男の名前がヴァージというんですけど、彼がまぁ地獄の案内人?みたいな立ち位置で、別に彼の行動に怒ったりとかするんじゃなくて、ただ聞いてそれに対して矛盾じゃないのか?ってたしなめるような立場の人間で。

しかも最後のエピソードでは、明らかにダンテの神曲のインフェルノをやっているし、途中でも小舟を思わせるシーンがあったりで、ジャックに地獄を見せているってことなのが分かりやすい場面だったよなぁと。

それ以上はわからん!

 

まぁ殺人という倫理観のない芸術をずっと続けているジャックは恐らく監督本人で、実際鬱になった過去があるってことで、ジャックの障害と重なる部分もあって、途中自身の過去作まででてくるし、途中ナチスで例え話してくるあたりなんかは、カンヌでヒトラー養護発言をしたという彼に直結するし、そのヒトラーを演じた経験を持つブルーノガンツってキャスティングの妙ね。

さらに最後に流れる歌が、ジャック出ていけ二度と来るなって歌詞の歌で、それこそカンヌVSトリアーって意味に聞こえる、正に監督の自虐ネタ映画だよなぁと。

 

総じて監督の挑戦であって決意表明とも取れる作品だったってことでしょうか。

僕は完全ににわかなので、深く監督の作家性とか理解してないんだけど、彼の歴史を軽く読んだだけでもこれくらいは読み取れたある意味わかりやすい映画でもありました。

 

 

最後に

でもさ、これデヴィッドボウイの曲やグレングールドを何回も使いまわしたり、特に必要もない前フリとか殺しまでの会話がダラダラ続いて、ここまで長くする必要ないでしょ!?ってくらい長くて。

理想の家を作るってオチもまぁ読めましたよ。きっとそういうことするんだろうと。

そこからもおっちゃん2人で長々と地獄旅描くしさ。あれは必要だったか。

もっとコンパクトにしてよかったですよね。

 

とまぁトリアーファンには大変失礼無礼な発言の数々お許しください、まだ彼の世界観を解っていないもので…

とりあえずライリーキーオのおっぱい、ごちそうさまでした。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★5/10