犬ヶ島
ちょっとおかしくてハートウォーミング。
ちゃんと毒っ気も忘れない、まるで絵本の中のおとぎ話のようなテイストで我々を楽しませてくれる、ウェス・アンダーソン監督の新作映画が公開です。
前作「グランド・ブタペスト・ホテル」はアカデミー賞でノミネートを席巻する快挙を成し遂げましたが、今回は監督久々のストップモーションアニメ。
これとんでもない人員と製作時間のかかる作業なんですよね。
1コマ1コマ動かして撮影するわけですし、セットもキャラも全部カットによって大きさも変えなきゃいけない。
それに加え今作に登場するのは何匹もの犬たち!
要するに手間隙かけた映画になってるということですよ。はい。
しかも舞台が日本ということで、日本を皮肉った表現とかもあるのかな?監督だけに。
そういう部分も楽しみです。
というわけで早速観賞してまいりました!
作品情報
第91回 アカデミー賞長編アニメーション部門含む2部門ノミネート!!!
独特の世界観で魅了するウェス・アンダーソン監督の最新作は、近未来の日本を舞台にした一人の少年と犬たちの物語。
黒澤明をはじめとする日本の巨匠達からインスピレーションを受けて作られた作品は、総勢670人のスタッフで、約4年の歳月をかけて完成させた心のこもった1作。
どのキャラにも作り手の愛がこもっており、人間も犬も日本の風景も精巧に作られている。
今作はベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞。
自身最高傑作と豪語するストップモーションアニメです。
あらすじ
今から20年後の日本。
メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染を恐れた小林市長(声:野村訓市)が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放すると宣言する。
数か月後、犬ヶ島では、怒りと悲しみと空腹を抱えた犬たちがさまよっていた。その中に、ひときわ大きな5匹のグループがいる。
かつては快適な家の中で飼われていたレックス(声:エドワード・ノートン)、22本のドッグフードのCMに出演したキング(声:ボブ・バラバン)、高校野球で最強チームのマスコットだったボス(声:ビル・マーレイ)、健康管理に気を使ってくれる飼い主の愛犬だったデューク(声:ジェフ・ゴールドブラム)だ。
そんな元ペットの4匹に、強く生きろと喝を入れるのが、ノラ犬だったチーフ(声:ブライアン・クランストン)だ。
ある時、一人の少年が小型飛行機で島に降り立つ。彼の名はアタリ(声:コーユー・ランキン)、護衛犬だったスポッツ(声:リーヴ・シュレイバー)を捜しに来た小林市長の養子だ。事故で両親を亡くしてひとりぼっちになり、遠縁の小林市長に引き取られた12歳のアタリにとって、スポッツだけが心を許せる親友だった。
スポッツは鍵のかかったオリから出られずに死んでしまったと思われたが、それは“犬”違いだった。
何としてもスポッツを救い出すと決意するアタリに感動したレックスは、伝説の予言犬ジュピター(F・マーリー・エイブラハム)とオラクル(声:ティルダ・スウィントン)を訪ねて、教えを請おうと提案する。
一方、メガ崎市では、小林政権を批判し、ドッグ病の治療薬を研究していた渡辺教授(声:伊藤晃)が軟禁される。メガ崎高校新聞部のヒロシ編集員(声:村上虹郎)と留学生のウォーカー(声:グレタ・ガーウィグ)は、背後に潜む陰謀をかぎつけ調査を始める。
アタリと5匹は、予言犬の「旅を続けよ」という言葉に従うが、思わぬアクシデントから、アタリとチーフが仲間からはぐれてしまう。
少しずつ心を通い合わせ始める一人と一匹に、さらなる冒険が待っていた─。 (HPより抜粋)
監督
今作を手がけるのはウェス・アンダーソン。
監督の作風は基本的に、大体同じ役者、ユーモアあるけどシニカルな部分もちゃんとある、間やテンポの妙、シンメトリー,横移動、ちょっと変った人たちが持つ小道具やファッションもユニーク、やわらかい色合いなどなど挙げたらいっぱい出てきますね。
恥ずかしながら「ファンタスティックMr.FOX」以降の作品しか見ていない僕としては、正直そんなに好みの監督ではありません。
それでも「ムーンライズキングダム」のようなかわいらしさのある雰囲気は好きで、そこからはずっと追いかけてる感じです。
今回もMr.FOX以来のアニメーション映画でありますが、いつものウェス節全開の内容になっていることでしょう。
そんな監督の作品をサクッとご紹介。
親友オーウェン・ウィルソンに大学で出会ったことで映像製作を始める監督は、風変わりなクライムコメディ「アンソニーのハッピーモーテル」で長編映画監督デビュー。
人並み外れた才能の持ち主が美人教師に恋に落ちたことで始まる奇想天外な学園ドラマ「天才マックスの世界」でもその才能を発揮し注目され、家庭崩壊した元天才ファミリーが再び家族として再構築していく姿をユニーク且つ感動的に綴った「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」でアカデミー賞脚本賞にノミネート。
海洋探検アドベンチャー「ライフ・アクアティック」、3兄弟のロードムービー「ダージリン急行」を経て、強欲な人間相手に果敢に挑んだ狐の活躍を描いた「ファンタスティックMr.FOX」では初のストップモーションアニメに挑戦。
アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートを果たします。
そしてホテルの常連客殺人事件によって遺産争いに巻き込まれたコンシェルジュとベルボーイが事件の真相を追究するため大冒険をしながら交流を深めていく群像ミステリーコメディ「グランド・ブタペスト・ホテル」でアカデミー賞9部門ノミネート4部門受賞という自身最高の作品となりました。
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キャラクター紹介
主人公と仲間たち
- 小林アタリ(声:コーユー・ランキン)
3年前の新幹線事故の唯一の生存者。両親も亡くなり、遠縁の伯父の小林市長の養子となる。心身ともに傷ついた自分を守ってくれた、護衛犬のスポッツを救うために犬ヶ島にやって来た、誠実で勇気溢れる12歳の少年。 (HPより)
コーユー君は、カナダと日本のハーフだそうで、日本語英語どっちもいけるそう。
今作で長編映画デビューとのこと。
- スポッツ(声:リーヴ・シュレイバー)
小林市長宅の番犬で、アタリの護衛犬として活躍していたが、市長の命令で犬ヶ島への公的追放の第1号となる。高潔な“犬”格で仲間から慕われる、犬の上に立つ犬。37連発発射可能の武器“秘密の歯”を持っている。(HPより)
- チーフ(声:ブライアン・クランストン)
独りで生きてきた誇り高いノラ犬。闘争心に溢れケンカも強い。秘かにナツメグに想いを寄せる。一度も愛されたことがないために、人間に不信感を抱いていたが、アタリに「いい子だね」と優しく抱きしめられ変わっていく。 (HPより)
- レックス(声:エドワード・ノートン)
かつて教師に飼われ、庶民的だが室内で快適に暮らしていた、明るく気のいい犬。人間が大好きで、アタリにもすぐになつく。頭の回転が速く、リーダーシップもとれるが、平和を愛し和を重んじるために仲間の意見を尊重する。 (HPより)
- キング(声:ボブ・バラバン)
数々のオーディションを勝ち抜き、22本ものドッグフードのCMに出ていた元アイドル犬。塩コショウで味付けた神戸牛のリブアイステーキが大好物で、毎年誕生日に食べていた。自分は特別だというプライドを秘めている。 (HPより)
- ボス(声:ビル・マーレイ)
高校野球の最強チームの元マスコット犬で、チームの皆にかわいがられていた。今も「ドラゴンズ」のチーム名が入った犬用セーターを着ている。試合の日に、いつも売り子さんがくれる、焼き鳥風のソーセージが大好物だった。 (HPより)
- デューク(声:ジェフ・ゴールドブラム)
かつては女主人に大切にされ、バランスのいい食事、定期的なトリミング、年に1度の健康チェックを受ける快適な暮らしを送っていた。抹茶アイスクリームが好物。ゴシップが大好きで、様々な噂を仕入れて皆を驚かせる。 (HPより)
犬ヶ島の犬たち
- ナツメグ(声:スカーレット・ヨハンソン)
ゴミだらけの島で、なぜかいつも美しい毛並みを保っている、気高くミステリアスな美女犬。血統書付きの元ショードッグ。チーフに少しずつ心を惹かれ、魅惑的なパフォーマンスの一部を、チーフだけに見せてくれる。 (HPより)
- ジュピター(F・マーリー・エイブラハム)
首に付けた樽には、テレピン油のブランデーが入っている。オラクルの“予言”を伝えるスポークスマン的存在。 (HPより)
- オラクル(声:ティルダ・スウィントン)
未来を“ビジョン”で見ることができる“予言犬”。ただし見るだけで、読み解くのはジュピター。テレビが大好き。 (HPより)
犬反対派
- 小林市長(声:野村訓市)
ウニ県メガ崎市の市長。ドッグ病の人間感染を防ぐため、すべての犬を犬ヶ島に隔離する緊急条例を発表。小林財閥として知られる一族の一員で、実は先祖代々大の犬嫌いで猫好き。裏社会にも通じ、怪しい人たちと交流する。 (HPより)
- メイジャー・ドウモ(声:高山明)
小林市長の悪役補佐。フィクサー的な存在で、その正体は謎に包まれている。すぐにキレる、残酷で非情な男。 (HPより)
犬愛護派
- 渡辺教授(声:伊藤晃)
メガ崎大学教授、科学党候補。ドッグ病の血清を開発するが、小林政権を犬に不公平だと批判したために軟禁される。 (HPより)
- 科学者助手ヨーコ・オノ(声:オノ・ヨーコ)
科学者。渡辺教授の優秀な助手。尊敬する教授が悲しい運命を辿ってからは、酒に溺れる毎日を送っている。 (HPより)
- トレイシー・ウォーカー(声グレタ・ガーウィグ)
メガ崎高等学校の交換留学生で、新聞部員。自称“思ったことをそのまま言っちゃうタイプ”。罪のないペットをこの市から一掃する陰謀が秘かに進行しているとかぎつけ、調査を進めるうちに勇敢なアタリに恋をする。 (HPより)
- ヒロシ編集員(声:村上虹郎)
メガ崎高等学校の学校新聞“Daily Manifest”の編集員。冷静な判断力を持ち、トレイシーら”愛犬派”たちのリーダー的存在。 (HPより)
その他
- 通訳ネルソン(声:フランシス:マクドーマンド)
ニュース番組で、日本語から英語への同時通訳を務める。いつも淡々と訳していたが、思わぬ結末にはエキサイトする。 (HPより)
- ニュースキャスター(声:野田洋次郎)
テレビ局の男性キャスター。様々なニュースを日本語で伝える役で、番組の進行も務める。 (HPより)
- 筆頭執刀医(声:渡辺謙)
- おばさん(声:夏木マリ)
- ゴンド(声:ハーヴェイ・カイテル)
- スクラップ(声:フィッシャー・スティーブンス)
- ナレーター(声:コートニー・B・ヴァンス)
ハイ、監督作品常連の方たちが今回も大集合です。
初のウェス作品参加組や日本人キャストなどもいるので、誰がどの役をやってるのか事前に入れておくと楽しいでしょう。
また、登場人物も多いので設定なんかも知っておくと、物語に入りやすいんじゃないでしょうか。
長い年月をかけた製作陣間と、その分丹精こめて作り上げたアニメーション映像。
舞台である日本にどんなリスペクトやオマージュを捧げ、ブラックユーモアをぶっこんでいるのか。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
相変わらずのテンポと情報量と愛苦しさ!
迫害された者たちを取り戻す、少年と犬との愛と友情の物語でした!!!
以下、核心に触れずネタバレします。
率直な感想
横暴な権力者の陰謀によって犬を一掃されてしまった街と、島流しにされてしまった犬たちが暮らすゴミ島を舞台に、愛犬を探すために単独で島に乗り込んだ少年がそこで暮らす犬たちと協力して捜索していく中で、ジャパンカルチャーを敷き詰めた背景や、和太鼓鳴り響くBGM、ストップモーションアニメーションならではのかわいらしさが所狭しと施され、社会風刺ならぬ日本風刺をピリリとまぶしながらも、日本への愛、そしてペットの代表格である犬を愛でる映画でございました。
正直、ちょっと睡魔が…。
やはり僕とウェスアンダーソン監督作品は相性が悪いのか、どうも集中できないのであります。
前作「グランドブタペストホテル」も上映中に爆睡して半分も観ていない前科があり、なんでこんなに寝てしまうのだろうと。
今作もいきなり英語と日本語字幕が羅列する映像と、テンポよく語られる前置き。
昼食後の鑑賞ということも手伝って、一気に拒否反応が出てしまったわけであります。
そのため冒頭10分あたりから、フワフワしだして何度か目を閉じてしまいました・・・。
何とかこらえて持ち直し、気を張って鑑賞したのですが、やはり日本語の上に英語の声を被せたり、日本が舞台だから日本のイースターエッグを探そうと躍起になってしまい、本筋をおろそかにしてしまったわけで。
とまぁコンディションやら相性やらあれこれ言い訳ばかり言ってますが、物語としては単純に僕好みではなかったのが率直な感想です。
原因はおそらく、テンポの速さによって話が淡泊に感じられてしまい、風刺を描いているまでは理解できるものの深みを感じられず。
終盤も畳みかけるように終わっていくから、ちょっとやっつけ感覚になっている気がしてなりませんでした。
市長の心変わりが急展開過ぎて一瞬戸惑ってしまいましたしね。
もちろん監督がやった仕事に対しては称賛したいですし、日本を尊重(劇中何度も言ってましたねw)していることは重々伝わったわけですが、満足度となるとちょっと低くなってしまうのかなぁと。
まぁ~~細かい。
なんだかんだ言ってますが、やってることはホント素晴らしい。
まず褒め称えるべきなのは、ストップモーションアニメーションなる映像表現。
犬の毛並みやアタリなど人間の肌質などのパペットの細かい部分まで丁寧仕事をしている感じが伝わり、犬に至っては風がないのに毛がなびく描写もあり、ケンカしてるシーンもどうやって撮ってるんだ?と思ってしまう。
何度も何度もコマ撮りしてつなげたことを考えると仕事量や時間は計り知れないなと。
実際近い視点と遠い視点、その他の視点だけで犬も人間も何パターンものパペットを作った上に、長回しまでやっちまう。
これだけ根気のいる作業をやっちまってるわけだから、ほんと凄い作品だなと。
特に監禁された教授に差し入れすべく作る寿司弁当の描写は、魚の裁き方やワサビの場所など、明らかにおかしいところに目がいってしまう。
だけどここでも一切手を抜いていないんですよね。
全部の食材を裁いて握って弁当箱に詰めるまでをンオンストップハイテンポで描いてて。
この描写、正直やらなくてもいいのにと思いながらも、監督のこだわりが感じられました。
もちろん監督お得意のシンメトリーや横移動、ハイテンポなやり取りに詰め込みすぎな情報量といった作風もきちんと取り入られており、これも楽しめる要因なのではないかと。
そして、日本の文化を映画の隅々まで取り入れてくれたこと。
北斎チックな浮世絵、寿司、相撲、ラーメン屋、俳句、和太鼓、桜、富士山、などなど数多多くの日本を代表する部分が描かれており、現在から20年後でありながら現代的でなく、果ては江戸から昭和中期の日本を彷彿させる世界を構築。
黒澤明作品のオマージュもふんだんに使っており、「七人の侍」、「天国と地獄」、「野良犬」、「酔いどれ天使」などの構図やキャラ、音楽や描写を取り入れているほど、監督の日本に対する愛が伝わった作品でした。
そして犬たちが可愛すぎる!!
犬か猫かどっち派?と言われれば断然犬派のモンキーなんですが(犬猿ではありませんよ)、監督が作ったキャラクターたちが見事に可愛い。
てかね、君たちが横一列に並んだり、一つのカゴに入って移動してるだけでたまらんのだよ。
従順な犬スポッツ(歯爆弾w)、野性味あふれるチーフ(お前黒じゃないのか、どんだけ汚れてんだ)、リーダー気質のレックス、そのユニフォーームはもしかして広島カープオマージュか?なボス、他にもインドア生活に慣れ過ぎて軟弱な犬たちとしっかりキャラ立ちしていて魅力的だし、曲芸が凄すぎるナツメグ(後光が指してましたね)、僕のイチオシ、オラクル!
預言できるってテレビが理解できるってだけじゃんww
それ以前にこいつちょっとほかの犬より小っちゃいんですよね。
いるだけでかわいいのに、これ何犬だろ、パグ?ちょっと犬種がわかりませんw
あと、ジュピターナツメグその後にオラクルが3匹重なって出てくるシーンがあるんですけど、これは思わず、わっ♡ってなりましたw
一応犬たちはゴミ島にいるんで身なりはボサボサなんですけど、かわいく感じるのは監督の愛だからってことですかね。
何だそのまとめ方w
何を風刺したのか。
犬と人間。実際言葉でのコミュニケーションはできません。
これが今作の肝です。
映画が始まる前に説明がありましたが、犬には英語字幕がついており、日本人は日本語でしゃべるので字幕が付きません。
従ってお互い言葉では理解できないということを強調しているわけです。
これが何を意味するのかというと、日本人が英語を喋れないということ。
まずこれが大きな風刺なのではないでしょうか。
もちろん言葉で理解していくのではないということを、アタリとチーフたちによって描かれていくわけなんですども。
そして簡単に飼い犬を手放してしまう人間の愚かさってのも、痛烈に皮肉ってるように感じます。
飼い主の選択次第でかわいがられる犬もいれば、そうでない犬もいる。
実際チーフは自分で野良犬になることを選びますし、アタリが棒を投げて取って来いといっても、とってこない、取ってきてやるのはお前が気の毒だからと。
これって人間が犬を飼ってるんじゃない、人間がかわいそうだからお前らのそばにいるんだよと言われてるような気がしてなりません。
そういう犬の気持ちを汲み取ったことで、人間の身勝手な行動なんかも風刺していたように思えます。
他には増え続ける人口に対してだったり、多人種を追放する差別問題なんかもこの物語には取り込まれてますよね。
増えたら他へ移す。人間以外のものは排除する。
もっと深いテーマがあると思うんですが、僕はここまでしか出てこないので、他の方の解説を読んで理解を深めようと思います。
最後に
僕きっと自宅で見たらハマるかと思います。
実際先日「グランドブタペストホテル」を自宅で見たら、あれ?こんなに面白い映画だったのかなんて思ってしまってw
だから今回楽しみにしてたんですけど、なかなか思うように頭に入ってこなくて・・・。
やっぱり頭が悪いのでぼくは速いテンポで情報量の多いタイプの映画は苦手のようです。
決して日本描写がおかしいとか、そういう批判はこの映画には通用しないと思うんです。
そもそもメガ崎市って架空の都市ですし、そんな日本はない!ってのがそもそも監督の風刺なのかなと。
海外の人たちはまだ日本をこんな街だと思ってるよ?みたいな。
だからそういう部分がつまらないというのではなくて、単純に僕にはハマらなかった、それだけの事です。
よくよく考えてみれば、アタリとチーフが出会うことは運命だったわけで、そういうサプライズもあれば、何章にもなるエピソードで刻まれているし、過去のエピソードもわかりやすく描かれてる。
小林市長の強引なやり方は怖いし、この市長の陰謀を暴こうと必死に動くトレイシーの視点も加わって、島にいる犬たちを抹殺しようとするクライマックスはハラハラドキドキなんですよね。
ちゃんとエンタメになってる。
あぁ俺好きにはなろうとしてるなこの映画w
後でちゃんと見ます。
というわけで以上!あざっした!!
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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10