レディ・ガイ
女に改造されても、弾丸(タマ)はある。
ナイスキャッチコピーですぞこれは!!
凄腕の殺し屋が、目覚めたら女になってました、てめぇふざけやがって!ぶっ殺してやる!って流れの、奇抜な設定ながらも単純明解なお話。
正直ミシェルロドリゲス好きじゃないんだけど、この設定は面白そうだ!
しかも監督がウォルターヒル!
ドンパチガンアクションがきっとすごいんだろうなぁ。
というわけで早速観賞してまいりました!!!
作品情報
80年代のアクション映画でその名をとどろかせた名匠ウォルター・ヒル監督の最新作は、凄腕の殺し屋が性転換手術で女にさせられ、その手術をした女医から奪われたものを取り戻す復讐劇。
監督自らグラフィックノベル化した企画を、自身が得意とするハードボイルドな世界観に仕上げ、主人公を女性にすることでセクシーでスリリングなアクション映画へと昇華させた。
演じるキャストも、男勝りなセリフと動きで男性ファンから圧倒的支持を得ているミシェル・ロドリゲスと、監督が脚本に携わった「エイリアン」シリーズで世界的人気となったシガニー・ウィーバーが敵対する、新旧最強女優対決となっている。
あらすじ
男の名はフランク・キッチン(ミシェル・ロドリゲス)。裏社会からの依頼を受け、邪魔者をこの世から消し去る凄腕の殺し屋だ。
ある日、フランクの隠れ家にマフィアのボス、オネスト・ジョン(アンソニー・ラバリア)が手下を連れてやってくる。ジョンはフランクに数々の殺しを依頼している上顧客。1週間後にラスベガスから来る一人の男を暗殺する仕事も請負い中だ。だが、ジョンの様子はいつもと違っていた。
「お前は敵を作りすぎた」ジョンがそう言った瞬間、彼の手下が銃を取り出した。必死に応戦するも、銃撃戦の果てに被弾したフランクは意識を失ってしまう。
目覚めると、フランクは見知らぬ安ホテルのベッドで全身を包帯で巻かれた状態で寝ていた。包帯を取って鏡の前に立った彼は変わり果てた自分の姿に驚愕する。そこにいたのは、まぎれもない女だった。フランクは意識を失っている間に性転換手術を施されていたのだ。
ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、見知らぬ女の声が流れ始めた。その声によると、自分は手術をした医者で、それはフランクへの復讐を意味しているという。怒りに打ち震えるフランクは、大切な《もの》を奪った女医を見つけ出して落とし前をつけるため、女アサシンとなって復讐に立ち上がる―。 (HPより抜粋)
監督
今作を手掛けたのは、ウォルター・ヒル。
ほとんどの作品を見てるわけではありませんが、「ストリート・オブ・ファイヤー」、「48時間」など、80年代のアクション映画でその名を馳せた監督の一人ではないでしょうか。
特徴は何と言っても、熱い男の生き様とすさまじいアクションの数々を描いていることですかね。
そんな監督の代表作をサクッとご紹介。
助監督や脚本家を経て、全米の町を放浪しストリートファイトで金を稼ぐ男とマネージャーを、C・ブロンソンとJ・コバーンの2大俳優で描いた「ストリート・ファイター」で監督デビュー。
その後、泥棒の逃亡を助けるドライバーと、それを執拗に追いかける警察、そこに絡む美女が夜のロスを舞台にスタイリッシュなハードボイルドアクションに描き、ライアン・ゴズリング主演「ドライヴ」の元にもなった「ザ・ドライバー」や、
NYのストリートギャングたちがとある事情で逃走を続けるアクション映画「ウォリアーズ」、
南北戦争後に暴れたギャング団の誕生から終息を描いた西部劇「ロング・ライダーズ」では、カンヌ国際映画祭に出品されるなどして注目されていきます。
80年代には、数年ぶりに帰って来た男がかつての恋人を無法者グループから助け出すまでを、ミュージックビデオさながらのロックな演出で観る者を熱くさせるアクション「ストリート・オブ・ファイヤー」や、白人刑事と黒人囚人の凸凹コンビが短時間限定で犯人を追うバディムービーの名作「48時間」などでアクション映画に磨きをかけていきます。
最近は、エドガー・ライト監督「ベイビー・ドライバー」にちらっとカメオ出演してたのが印象的です。
キャスト
主人公フランク・キッチンを演じるのはミシェル・ロドリゲス。
どういうわけかこの女優さん好きになれないんですよねぇ。単純に顔がタイプではないw
それだけで映画見るか見ないか決めちゃう悪い子です。
とはいえちゃんと彼女を認識したのは去年一気観した「ワイルドスピード」シリーズからなんですがw
そういえば「バイオハザード」にも出てたなぁ。
そんな彼女の代表作をサクッとご紹介。
ひとりの少女がボクシングと出会い様々な経験をしていく「ガールファイト」で主演デビュー。その後、ストリートレーサーたちの熱い友情と大掛かりな強奪ミッションを繰り広げ、第8作まで続く一大シリーズ作品へと拡大する「ワイルドスピード」に主人公の恋人レティ役でレギュラー出演し知名度を上げていきます。
他にもパンデミックと化した街でゾンビと戦う女性を描いた、人気ゲームの実写映画「バイオハザード」や、
警察特殊部隊の活躍を描いたポリスアクション「S.W.A.T.」、
異性人が暮らす星の資源を奪うべく解く主任務に就く青年の苦悩を中心に、圧倒的大スケールと3D技術を駆使した革新的映像で魅了した「アバター」、
ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノが製作し2本立て映画「グラインドハウス」の中で流れた架空の映画の予告編を、長編映画として完成させたバイオレンスアクション「マチェーテ」など、アクション映画を中心に活躍する女優さんです。
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他のキャストはこんな感じ。
フランクを女性に変えてしまった女医、Dr,レイチェルジェーン役に、「エイリアン」シリーズ、「アバター」のシガニー・ウィーバー。
Dr,ガレン役に、「メン・イン・ブラック」、「ギャラクシー・クエスト」のトニー・シャルーブ。
フランクの顧客オネスト・ジョン役に、「依頼人」、「アナベル 死霊人形の誕生」のアンソニー・ラバリア。
ジョニー役に、「ソーシャル・ネットワーク」、「マジック・マイク」のケイトリン・ジェラードなどが出演しています。
男時代のフランクを演じるミシェルロドリゲスの漢っぷりも見所な今回の作品。
一体どんな復讐劇を見せてくれるのか。
監督がどんなアクションを演出してくれるのか。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
俺の身体を返せ!!!悲しみと怒りを45口径に詰め込んでぶっ放す復讐劇!!
でも、お話はかなり退屈・・・。
以下、核心に触れずネタバレします。
アイデアは最高。なんだけど。
刑務所での精神鑑定で、女医であるジェーンがいったい何があったのかを雄弁に語り始め、物語は回想シーンを含んで構成されていく。
殺し屋として仕事をこなすフランク・キッチンは、マフィアのボスに拉致され、ふと起きると女に変わっていた。
なぜこうなってしまったのか。いったい誰が何のために。
それは憎しみの連鎖によって生まれた悲劇だった。
凄腕の殺し屋が女になっちまった!
マジこんな俺にした奴ぶっ殺す!
という斬新なアイデアということでいったいどんな映画なんだろうと楽しみにしていましたが、いざ鑑賞してみると、えら~く会話の続くお話で、上映時間90分にもかかわらず、体感時間が非常に長く感じた退屈な作品でした。
ほんとこれね、もったいない!と。
一応監督がグラフィックノベルを作って企画しただけあって、いちいちそれっぽい画を挟んでくるんですよ。
コミックっぽい静止画のようなものを。
そして場面転換もページをめくるような感じで変わったりとか。
「シンシティ」みたいな感じって言ったら通じるでしょうか。
だから総合してみると、孤独な殺し屋の悲哀と怒りの描写をコミックっぽくしながらも、どこかノワール調にした雰囲気になっていて、アイデア任せのおバカな内容になってないから、ものすごく不自然に感じたし、視点が変わるからややこしいんですよ。
ジェーン女医の回想から始まるのに、気が付くとフランクが自撮り初めて語り出すんですね。
いやいや、今これ誰の頭の中の話してんのよ。
なんでジェーンの頭の中で別の人間の視点になって語り出してんのよ。
で、この説明をダラダラ話しちゃうんですね。
その後俺は誰々を殺しに行った、とかとにかく説明。
アクションも銃撃戦のみで、体を使ったアクションは一切なし。
まぁ殺し屋ですから銃だけで十分なんですけども。
このアクションもフランクが優秀過ぎてそこまでの危険もなく淡々と殺すばかり。
一度捕まりますけどスリリングな展開には感じません。
何故同じ役者に。
最初こそですね、女医が精神鑑定を受けている、現場で唯一生き残っていてその場所では整形手術をしていた形跡があり、いやあなた医師免許剥奪されてるでしょ?
ダメダメ!ちょっと異常だから分析しますってんで、事件の詳細を尋問するところから、フランクキッチンてダレ?って回想で始まるんですけども。
そこからミシェル姉さん、素っ裸で男を演じてるんですね。
シャワーでひとっ風呂浴びて、カメラは彼女、いや彼の裸体を上から下へ映すんです。
そうするとまず胸がない。
長い髪でうまく隠してるんかなぁと思ったらそうじゃなくてほんとに胸がない。
そして大きな十字の傷が施されており、肝心のお股にはそれはそれは立派なヴィンディーゼル・・・じゃねえや、イチモツ様が振り子の法則にしたがってゆっさゆっさしてるわけです。
ここで思わず心の中でガッツポーズしたわけです。
あ、これはおもしろい予感!!!
ミシェル姉さんも男の役を自分で演じるということで、頑張ってお顔に髭なんかつけちゃって、いつもより声のトーンも低くして頑張ってました。
なんだこの胸は!?って自分の胸鷲掴みにしたり、俺のイチモツはどこだ!?ってんで指ツッコんだりして落ち込む姿は、女なのに男の気持ちでうまく演技してたと思います。
あ、そうそうこのシーンはミシェル姉さんモロ全裸です。
なぜかうれしい気持ちにならなかったのは、タイプの女性ではないからか、ミシェル姉さんが本気で男になり切って演技してるからかはわかりません。
とにかく俺の股間はうずきませんでした。
そんな体を張って男を演じたミシェル姉さんですが、やっぱり体つきは女ななのでシャワーシーンでも方のラインから背中の肉付きなんか逞しさは感じますが、やっぱり男特有のゴツゴツ感がない。
髭面も思いっきり男装している女性そのものでコント臭もする完成度。
やっぱりここはですね、男くさいロン毛のおっさんが、手術してミシェル姉さんに変わってしまうという方が、説得力あるなぁと。
そうすることでですね、ジェーンの医者として腕がものすごく伝わるというか、ジェーンアホすぎるだろ!というか。
サイコパスっぽくも見えないんですよねぇ。ジェーンが。
後はせっかく女性になったのだから色気を武器にして戦ってもいいと思うんです。
一応、敵に捕まってるときに、ぶっきらぼうな言葉で「おい、俺女なんだぜ、この胸も本物見たいだろ?下だってちゃんと機能してんだよ、一度試してみるか?」みたいなことを言って隙をつくんですけど、何つーかもろ男だから色気はほとんどないんですね。
一応手術して顔が変わってるのだから、女殺し屋として体を使って誘惑して殺すという手段をやるってのも面白いんじゃないかなぁと。
そしたらそこで混戦して、寝技決めたり拳で殴ったり見たいなアクションも生まれるだろうし、手下を一人一人同じパターンで殺してもそれは消化してるだけになってしまって物語がトーンダウンしてしまうわけで。
最後に
家族を殺された腹いせに女にさせられてしまった殺し屋。
復讐を果たしていく過程で新たな家族を迎え入れ、別の人生を歩み始める物語。
ミシェル姉さんの体を張った演技と、元に戻ることができないが故の葛藤に拍手を送りたいですが、いかんせん話がシリアスで会話と説明の多いB級映画でした。
最初から最後まで愚痴っぱなしの感想になってしまいましたが、そこそこ期待してただけに残念でした。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆★★★★★★★3/10