モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

Netflix映画「オールドガード」感想ネタバレあり解説 1000年以上も不死身ってね、案外つらいのよ…。

オールド・ガード

f:id:monkey1119:20200705214317j:plain

映画内に登場する不死身のキャラクター、たくさんいますよね~。

例えばデッドプール

腕斬られても生えてくるでしょ。

同じ系統で言えばウルヴァリンもそうですね。

ウォッチメンのDr.マンハッタンもそうだなぁ。

あとは、ハンコックなんてのがありましたね~。

むっちゃ超人でした。

他にも、「アンブレイカブル」のディヴィッドに、キムタクがやった「無限の住人」なんてのもそうだし、「亜人」も不死ならではの戦いだったし、ちょっと特殊なので言えば、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のトム・クルーズなんかも。

 ジョン・マクレーンはぁ…確かに不死身だなw

 

探してみると、かなりの不死身キャラが存在するんですよね~。

 

だから、今更不死身の超人みたいなのを主人公にした映画を作っても、既視感ありありなんじゃね?

なんて思うんですが、今回鑑賞するNetflix映画は、不死身の傭兵ときたもんだ!!

 

不死身っていうからには?

かなり前からお仕事してきたんでしょうね。

一体いつからこのお仕事をやってきたんでしょうね~。

トランスフォーマー最後の騎士王」のようにアーサー王伝説の頃から、ひっそり隠密行動して傭兵活動なんざしていたのでしょうか。

 

毎回思うんですけど、不死身のキャラのくせに、登場するとき結構歳とったりするの何なんですか?

サイヤ人みたく、体が一番動く年齢で長く生きられるとかそういう設定ですか?

まぁいいや。

早速自宅にて鑑賞いたしました!!

 

 

 

 

 

作品情報

スーパーマンや、ワンダーウーマン、ウルヴァリンなどのアメコミキャラを手掛けてきたコミックライター、小説家のグレッグ・ルッカ原作の同名グラフィックノベルを映画化。

 

何世紀にも渡り人類を密かに守り続けてきた、「永遠の命」を持つ秘密の特殊部隊が、彼らの能力を奪おうと暗躍する組織に狙われながら奮闘する姿を、超絶なアクションとスリリングな展開で描く物語。

 

原作のルッカが脚本と製作総指揮に加わるほどの徹底ぶりと、「マッドマックス/怒りのデスロード」、「アトミック・ブロンド」など、鍛え抜かれた肉体でアクロバティックにアクションをこなすシャーリーズ・セロンが、今回も我々の度肝を抜かす。

 

彼らはなぜ不死身なのか?

歴史の影でどんなミッションを繰り広げてきたのか。

そして彼らは無事組織の悪の手から逃れることはできるのだろうか。

 

彼らの戦いに終わりはない。

 

The Old Guard #1 (English Edition)

The Old Guard #1 (English Edition)

 

 

 

 

 

あらすじ

 

何世紀にも渡り、歴史の影で暗躍し、誰にも知られることなく人類を守り続けてきた秘密の特殊部隊オールド・ガード。


そのメンバー5人は永遠の命を持つ不死身の傭兵たちであり、ある日、傭兵たちの不死身の能力が何者かによって暴かれ、恐るべき陰謀のためにその能力を複製しようと企む強大な謎の組織から狙われることに。

 

手段を選ばない組織の脅威に立ち向かう部隊と人類の運命はアンディ(シャーリーズ・セロン)と仲間たちに託されていく。

 

新メンバーのナイル(キキ・レイン)を招き入れたアンディらは、秘められた部隊の活動を彼女につたえながら、彼女を育てていく。

 

戦い方などだけでなく、永遠に生きることの苦悩や葛藤を抱えているという内面がその中で語られていく。(ウィキペディアより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

今作を手掛けるのは、ジーナ・プリンス=バイスウッド

f:id:monkey1119:20200705222134j:plain

彼女の作品は「リリィ、はちみつ色の秘密」を、ずいぶん前に鑑賞しました。

 

リリィ、はちみつ色の秘密 (字幕版)

リリィ、はちみつ色の秘密 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

差別が色濃く残る60年代のアメリカ南部を舞台に、幼少期のある悲劇にずっとトラウマを抱えている14歳の少女と、養蜂家の黒人姉妹とのひと夏の交流を描いたヒューマンドラマです。

 

子役としてブレイクしたダコタ・ファニングが少女になっても泣かせに来る演技でしたし、はちみつ色というタイトルから甘さを想像させていますが、何より差別やDVなど直視できない描写が続くのが辛かったです。

 

また、ダコタを取り巻く黒人女性たちのキャラもしっかり区別されていたし、親父役のポール・ベタニ―も怖いし、お芝居を見るだけでも面白かったと記憶しています。

特にアリシア・キーズは歌手として大好きなんですが、お芝居もものすごくよかった。

涙なしでは見られない1本です。

 

 

あ、監督はヒューマンドラマ専門なのね、なんて思ってたら、他の過去作はバスケを題材にした青春ドラマ「ワン・オン・ワン ファイナルゲーム」や、ストリート・バイク・レースに身を投じるギャングたちを題材にした「バイカ―ボーイズ」に製作として携わったりと、結構多ジャンルなんですよね。

 

また、白人少年を射殺した事件を追う捜査官2人が主演の社会派サスペンスTVドラマ「運命の銃弾」も手掛けており、今回の作品も骨太なドラマになっているだろうと期待を寄せることができるかと思います。

 

 

 

 

 

キャスト

 オールドガードのリーダー、アンディを演じるのは、シャーリーズ・セロン。

f:id:monkey1119:20200706214650j:plain

しなやかな身のこなしで魅了した「イーオン・フラックス」、頭を丸坊主にし、埃まみれになって戦いを挑んだ「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」、そしてド派手なファッションと過激な絡み、スタイリッシュでありながら泥臭いアクションで魅了した「アトミック・ブロンド」と、ドラマやサスペンス、コメディなど多彩なジャンルで活躍しながらも、アクション映画でもしっかり爪痕を残す彼女。

 

2020年はとにかくセロンイヤーです!

ロング・ショット」、「グリンゴ」、「スキャンダル」と3作が公開しており、今回でもう4作目です。

 

どんだけ働いてるんですか!!!

働きすぎということで、ご自身がこんなインスタ画像を上げたのも話題ですw

www.instagram.com

 

本当なら、これ2020年出演作5本目なんですよね…。

なんでって?おい!忘れてねえか!?

ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク」を!!!

はい、2020年5月公開予定だったワイスピ最新作は、来年2021年に公開予定とのこと。

こちらも楽しみでございます。

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

新メンバーのナイル役に、「ビール・ストリートの恋人」のキキ・レイン。

ブッカー役に、「君と歩く世界」、「名もなき生涯」のマティアス・スーナールツ

ジョー役に、「アラジン」のジャファー役でお馴染み、マーワン・ケンザリ

ニッキー役に、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」の悪役でも知られるルカ・マリネッリ

コプリー役に、「それでも夜は明ける」、「ドクター・ストレンジ」のキウェテル・イジョフォー

クイン役に、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」でローズの姉を演じたベロニカ・グゥ

メリック役に、「ハリー・ポッター」シリーズのダドリー・ダーズリー役で知られるハリー・メリングなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

不死身ならではのアクションやミッションなどあるのでしょうか。

組織との攻防戦に期待したいですね。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

不死ならではの孤独という悲哀を含ませらがらも、自身の正義のため、守るべきもののために戦う戦士たちがカッコイイ!

え!?続編やる感じ!?

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細かいあらすじ

内容は、南スーダンで人質に捕らえられた児童を救うミッションを頼まれたオールドガード達でしたが、結果的に彼らの不死の瞬間をおさめる映像を撮るためのワナだったことで、依頼人であるコプリーを捕まえるという流れ。

一方アフガニスタンで軍事活動をしていた女性兵士ナイルは、大手柄を上げたものの、一瞬のスキを突かれ首元をナイフで掻っ切られ、瀕死状態に。

 

その瞬間列車で移動していたオールドガード一行と、ナイルが同じ夢を見るという出来事が発生。

新たな仲間の誕生に、そして死ななかった自分の身体にと、お互いが動揺。

コプリー探しと新人探しで別行動をとり、合流後、オールドガードの歴史や極意、特徴などをナイルに教えながら、彼女を徐々に仲間として受け入れていきます。

 

しかしコプリーらにアジトを突き止められた一行は、ジョーとニッキーを連れ去られてしまい、救出作戦を実行。

寸での差で逃げられたアンディたちは、再びコプリーの居場所を突き止めるべく行動に移します。

 

コプリーの目的は医療で人々を救うこと。

2年前にALSで妻を亡くして以来、世界中の人々が病で亡くならない世の中を作りたいということで、以前仕事を依頼した彼らに目を付けたのであります。

そして彼が依頼したのが製薬会社メリックのCEOでした。

彼は医療で世界を救うことよりも、それにより手にれられる莫大な利益を得ることを目論んでおり、不死の力を持つオールドガードをどこよりも速く手に入れたいと願っていました。

 

アンディは仲間を何としてでも助けたい一心でしたが、回復するはずの傷が癒えないことに気付きます。

心折れそうになるも、訪れたドラッグストアの店員の言葉により奮起、ブッカーとナイルを連れ、仲間が捕らえられているロンドンへと急行します。

 

果たしてアンディ一行は、製薬会社の陰謀を阻止し、仲間を救うことができるのか。

そして不死能力が消えてしまったアンディは生き残ることができるのか、というのが細かいあらすじであります。

 

 

 

不死身だから無敵なんじゃないの?

1000年近く世界の片隅で自身の正義を全うし、次世代の救世主を救ってきた不死身の傭兵「オールドガード」の前に現れたニューカマーと謎の組織を軸に、不死身ならではの孤独や悲哀、葛藤から克服に至るまでの筋書きをしっかりドラマチックに映し出しつつ、雪崩のように押し寄せてくる無数の敵を、10世紀に渡って培った格闘センスで一網打尽にしていくシャーリーズ・セロンの垂れた前髪と美しさが際立った、動きもストーリーもしっかり構築したネトフリならではの作品でございました。

 

 

アクション重視の映画ってどうしても物語が御座なりになりがちな弱点があると僕は思っているんですけど、今回の映画はアクションばかりではなく、若干の説明過多はあったモノの、順序良く丁寧に物語を描き、その中で人物描写にも深みを与えることで盛り立てていく映画だったように思えます。

 

やっぱり設定が「不死身」で、これまでの歴史は裏で彼らの活躍があったから、みたいな、「X-MEN」や「ウォッチメン」のような、いかにも中学生が好きそうな案件だったわけですけども、彼らの「不死身」ならではの葛藤や生き様を描くことで、大人のドラマ仕立てになってる辺りが、僕としては好感触でした。

 

簡単に彼らの設定をまとめると、

  • どうやって不死能力が覚醒したかは知らない
  • 銃で撃たれても数秒後には弾を吐き出し、ナイフで切られても骨を折っても、すぐ回復
  • 歴戦を潜ってきたので、格闘スキルは一国の軍事力よりも上
  • とはいえ、被弾はする
  • かつて仲間がいた

など。

 

不死身という特殊能力を既に持っているという設定なわけですから、要は無敵なわけですよ。

でもこれゲームではなく映画ですから、彼らにもピンチを与えなくてはいけないってことで、やっぱり条件を付けないと面白くならないわけです。

その条件てのが、「不死身だけどいつ死ぬかわからない」というもの。

 

は?何それ?

と、最初は思いましたw

不死身なのにいつ死ぬかわからんて、不死身じゃねえじゃねえか、残機に限りあるってどういうことじゃ!

1upアイテムもっと見つけてこいや!

と、こりゃ設定に難ありだなぁ、なんて、途中からガッカリムードが漂ったんです。

 

でもですね、この「不死身だけどいつ死ぬかわからない」という設定によって、幾ら救っても変わらない世界だとしても、命ある限り正義を遂行したいという信念を掻き立てていくし、闇雲に命を捨てるような行為はしないようになってるわけです。

 

アンディたちは、映画では描かれてない時代で散々無意味な闘いに身を投じては、争いを終わらせてきたことでしょうし、その中で愛する人も存在したでしょうし、愛する人が年老いていく一方で、全く歳を重ねないことで拒絶されたろうし、誰にも受け止めてもらえず怖さや孤独を感じたことでしょう。

 

また、死という終わりがない彼らにとって、死なない彼らならではの苦悩が全面的に描かれており、終わらない戦いにピリオドを打って余生を過ごしたいだろうに、時代が世界が終わらせてくれない、神が与えたであろう宿命に何度もくじけそうになったことでしょう。

 

 

なんかね、「笑っていいとも!」の最終回で、中居くんがタモリさんに向けたメッセージを思い出しました。

 

ドラマや映画やコンサートは最終回、最終公演に向けてみんなが協力して突っ走るけど、バラエティは終わらないことを願って突っ走り続けなくてはならない、そして終わりは突然訪れてしまう辛さがある」みたいなことを言ってて、終わりがあるということは案外モチベーションを保つのには良い事だったりするんじゃないのか、終わらないということは実はモチベーションを保つことって相当の精神力が無いと続けられないのではないか、みたいなことを今回の映画で思い知らされた気がしました。

 

 

 

 

最後に

セロン姐さんの安定且つ豪快なアクションは、目新しさはなかったものの、安心して見られるカット割りとアクション構成でしたし、両サイド斧みたいなバトルアックス裁きがカッコよかったですよね。

 

脇のキャラ達も、数百年に渡って育んできた愛を見せつけるシーンは、思わず「ワオ」と思っちゃったし、長きに渡って生きてきたからこその説得力がありましたね。

吹雪の中の炎で、暗闇を照らす月ってもう詩人だよw

 

世代交代とも言えるアンディとナイルの徐々に理解していく絆ってのもドラマを生み出してたし、ブッカーが抱えている弱さや孤独ってのも悲哀度を増していたように思えます。

 

しかしあれですな、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の予告で何度も聞かされてきた「whatever it takes」=命をかけて、どんなことをしても、ってセリフを、この映画でも聞くとは思いませんでしたねw

不死身だとしても命は賭けるんですよ。尊いな。

 

 

で、アンディの相棒だった女性戦士クインにやる拷問が凄まじかったですね。

死なない奴にはどういう苦しみを与えるか、首吊りでもなく、火あぶりでもなく、重い棺を鎖で縛って、海の底に沈めるっていうね・・・。

呼吸できなくて窒息死するけど、すぐ蘇生して。でも、呼吸できなくてっていう無限地獄ね。

これは見てるだけでも辛い。

 

「幽遊白書」で蔵馬が戸愚呂兄にしたことと同じですよ…。

 

 

エンドクレジットのシーンでは、続編を匂わせた終わり方でしたね。

やるんですか、続編!

アンディは命繋がってるのか?

気になります!

さすがに今日3本目なんで、雑ですが、この辺で。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10