パディントン2
【モンキー的2018年映画ベスト第5位作品】
甲: あ?なんだって?それアレだろ?あの~「きかんしゃトーマス」の~新しい版みたいなの。
乙:それは「チャギントン」。乗り物じゃないから・・・。
甲:あ~あれだ!この前買った時計のことだっ!ジャズマスター!
乙:それは「ハミルトン」。付けるモノじゃないから・・・。
甲:え~じゃあの人か!あのぉ~俺の好きな「大脱走」とかぁ、「荒野の七人」とかぁ、ああとあれだ!「狼よさらば」とかぁ・・・、
乙:それはチャールズ「ブロンソン」。モノじゃなくなったね・・・。動物だよ動物!
甲:え?なに動物なの?おし今度こそわかったっ!!あれだ!5人組の!ふら~いあげ~いん♪イエッ♪イエッ♪ってやつ!
乙:・・・・・・それは「MAN WITH A MISSION」。もう!最後の「ン」しかしか合ってないよ!
はい。
というわけで、今回TV放送で前作を観賞したことで、なぜオレはこれを劇場でスルーしてしまったんだっ!!!めっちゃ楽しい映画じゃねえか!!子供向け映画だと思ってたよ!大人でも十分笑って泣けるじゃねえかよ!!
と後悔し、続編は必ず劇場で見ようと堅く心に誓った「パディントン2」が公開です。
今回はどんな騒動を巻き起こすのでしょうか。非常に楽しみです。
というわけで早速鑑賞して来ましたよ!!!
作品情報
おっちょこちょいだけど誰に対しても親切で礼儀正しい、どんなときも挨拶と感謝を忘れない“紳士”なクマ・パディントン。
ペルーからロンドンへとたどり着き、ブラウン一家にお世話になるまでの騒動を笑いと感動で包んだ前作は、本国イギリスで公開され、瞬く間に世界中でパディントン旋風を巻き起こした作品。
モフモフボディに赤い帽子、青いダッフルコートをを纏った彼が、再び世界中に笑いと感動をマーマレードと共にやってくる!

- 作者: マイケルボンド,R.W.アリー,Michael Bond,R.W. Alley,木坂涼
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 大型本
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あらすじ
ロンドンのウィンザー・ガーデンで、ブラウン家の“家族”として、幸せに暮らすパディントン(声:ベン・ウィショー)。
誰に対しても礼儀正しく親切なパディントンは、たくさんの友達に囲まれていた。
もうすぐ、ペルーでひとりぼっちだったパディントンを育て、ロンドンへと送り出してくれたルーシーおばさんの100歳の誕生日。
完ぺきなプレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさん(ジム・ブロードベント)のアンティークショップで、ワンダフル! な飛び出す絵本を見つける。
だが、世界にたった1冊しかないその絵本は、とても高価だ。
パディントンは、働いてお金を貯めようと決意する。
まずは、理髪店の雑用係を始めるパディントンだったが、店主の留守の間に訪れた客の髪をバリカンでごっそりと刈ってしまったのがバレて即刻クビに!
気を取り直して、ブラウン家の人々と今日からオープンする移動遊園地へ出かけると、昔は人気俳優だったが、今は落ち目のブキャナン(ヒュー・グラント)が司会を務めていた。
開会宣言の役に指名されたパディントンは、ブキャナンからかなえたい夢は何かと聞かれ、飛び出す絵本を手に入れることだと答える。
するとなぜか、ブキャナンの目がギラリと光るのだった。
翌日から、窓ふきの仕事を始めるパディントン。
最初は失敗続きだったが、徐々に腕を上げ、貯金箱代わりのボトルに着々とコインが貯まっていく。ある夜、帰り道にグルーバーさんの店のウインドウを覗き、「もうすぐだよ」と瞳を輝かせていたその時、何者かが窓から侵入し、飛び出す絵本を盗んで逃げて行く。
必死で追いかけるが、男は跡形もなく消え失せ、なんと駆け付けた警官にパディントンが逮捕されてしまった!
実は絵本には、驚くべき秘密が隠されていた。
それを知って長年探し求めていたブキャナンの仕業なのだが、舞台衣装とメイクで変装していたため、パディントンの証言による似顔絵では誰だかわからない。
裁判で有罪を言い渡されたパディントンは、すっかりしょげるが、刑務所一凶暴な囚人ナックルズ(ブレンダン・グリーソン)のハートをつかみ、食堂のメニュー改革を成し遂げて人気者となり、意外にも楽しいプリズンライフを送り始める。だが、ルーシーおばさんの誕生日までには、何としても無実を証明しなければならない。
果たして、パディントンはブラウン家の人々と共に、絵本の秘密と真犯人にたどり着くことが出来るのか──?(HPより抜粋)
監督
監督は前作同様ポール・キング。
監督としてのキャリアは、前作と「Bunny and the Bull」という作品のみなんですが、プロデューサーであるデヴィッド・ヘイマンは、前作の世界的大ヒットの要因は彼の完成のおかげだということで今回も続投をお願いしたんだとか。
やはり続編やるなら同じ監督が良いですよね。
キャラクター紹介
左上から順に。
- パディントン(声:ベン・ウィショー/吹替:松坂桃李)
ペルーからロンドンへやって来て、ブラウン一家の一員となったクマ。
人に親切で礼儀正しい“紳士な”性格から、たちまち街の人気者に。
育ての親のルーシーおばさんのレシピで作るマーマレードが大好物。
トレードマークは赤い帽子とダッフルコートだが、
今回は別のファッションもまとうことに。(HPより)
- ブラウンさん(ヒュー・ボネヴィル/吹替:古田新太)
リスク管理の会社に勤める。
“中年の危機”を迎え、仕事では部下に追い越され、
妻にも「最近、心が狭い」と責められる。(HPより)
- ブラウン夫人(サリー・ホーキンス)
冒険物語のさし絵画家。
今は水泳にハマっていて、フランスまで泳ぐ練習中。
大らかな性格で、想像力豊かで好奇心旺盛。(HPより)
- フェニックス・ブキャナン(ヒュー・グラント/吹替:斉藤工)
若い頃は有名だったが、今は落ち目のローカル俳優。
豪邸に住み、ブラウンさんの会社のプラチナ会員だが
本当は金欠中。(HPより)
- ナックルズ(ブレンダン・グリーソン)
パディントンが入れられた刑務所で一番凶暴な囚人。
食堂のシェフを務め、超マズい料理を出すが、
誰も文句を言えない。(HPより)
- ジュディ(マデリン・ハリス/吹替:三戸なつめ)
ブラウン家の長女。
失恋のショックを乗り越え、今は新聞作りに夢中。
プロ並みの取材力で絵本泥棒の犯人探しにも貢献。(HPより)
- ジョナサン(サミュエル・ジョスリン)
ブラウン家の長男。
SLオタクだが、ダサいからと内緒にしている。
学校ではラッパーを気取り“Jドッグ”と呼ばれている。(HPより)
- バードさん(ジュリー・ウォルターズ)
ブラウン家に同居する親戚で、家事を一手に引き受けている。
口が悪くて不愛想だが、人並外れた度胸を誇る。
手品が得意。(HPより)
- グルーバーさん(ジム・ブロードベント)
アンティークショップの店主。
自身も移民だったために、パディントンの良き理解者で、
何かと親身に相談にのってやる。(HPより)
- カリーさん(ピーター・カパルディ)
ブラウン家の隣人。
会員は自分一人だけの“街を守る会”の会長。
クマは危険な動物だからとパディントンを嫌っている。(HPより)
前作のおさらい
ペルーの山奥でおじいちゃんクマとおばあちゃんクマと暮らしていた1匹のクマ。祖父母が若い頃にロンドンの探検家と出会った事から、言葉や文化などを学び、ロンドンに憧れるようになっていた。
しかし地震が起きたことでおじいちゃんは亡くなってしまい、住処も移さなくてはならない状況に。まだ幼いクマを隠居させるのは惜しいと感じたおばあちゃんは、憧れの街ロンドンへ行くよう薦め、彼はカバンにたくさんのマーマレードを詰めて単身ロンドンへ向かいます。
英国紳士が行き交う街ロンドン。ここで暮らすにはきちんとした言葉で、挨拶と感謝を心掛けなくてはいけない、そう教えられすれ違う人たちに挨拶や会釈をするも誰も相手にされない。
日が暮れて落ち込みを隠せないクマの前に、ブラウン一家が声をかけます。ブラウン夫人は、彼を引き取ってくれるかもしれない探検家の家が見つかるまで、しばらく預かることを決心。そして名前も出会った駅から「パディントン」と名づけることに。
こうして、パディントンは都会での生活をブラウン一家と始めるのですが、それはドタバタの連続の始まりでもありました――。
先日自宅にて観賞したんですが、見終わった後、劇場での観賞しなかったことを後悔しました。
これは楽しいっ!心が温まる喜劇でございました。
パディントン自体かわいくてめっちゃ紳士なんだけど、メシ食うときはめっちゃケモノ!このギャップがたまらないです。
彼が巻き起こすドタバタ劇もワチャコラスイッチとでも申しましょうか、そんなうまい具合にいくかよwwってくらい見事なぶっ壊し方。
そして一番うまいと思ったのは複線の回収です。
ブラウン一家の性格や長所短所悩みを、物語がクライマックスに近づくにつれて、きちんと解決又は有効活用していく素晴らしい使い方。
ブラウンさんはリスクマネンジメントという職業柄、何事にも心配性でしたが、それも克服してかつての自分を取り戻し、ブラウン夫人は娘を変なあだ名で呼ばなくなり、挿絵の顔もきちんと埋まり、また下水道の下見が役に立つ。
ジュディもクラスメイトに変に見られないようにしていたけど、パディントンによって克服。
中国語の勉強からヒアリング能力が長けており、クマ語もマスター。
これが後に発揮される場面もあり、ジョナサンの宇宙飛行士になる夢というのも、後にパディントンを助ける大きな役目を果たすなどなど、最初に説明されたものが全て後に繋がっていく、キレイな展開でした。
なんというか「ホームアローン」を観ていたときの気持ちを思い出す良作です。
オレこれ劇場で見てたらベスト入れてたかもw
はい!前置きが長くなりましたが、今回パディントンがどんな騒動を巻き起こすのか。そして彼がロンドンの街の人たちや我々をどのように笑いと感動で包んでくれるのか。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
今回も最高にかわいくてドタバタでみんなから愛されるクマでした!!
話もシンプルで非常に丁寧!
ラスト泣いちゃったよ!!
以下、核心に触れずネタバレします。
歪んでた心をキレイにしてくれる。
ロンドンに住み始めてから街の一員としてみんなと仲良く楽しく暮らすパディントンに事件が起こる。濡れ衣を着せられたパディントンとブラウン一家の絆が試される。
前作同様、いやそれ以上に楽しめる良作でした!
もうはちみつを下半身丸出しでなめてはしゃいでいるクマの時代は終わった!
これからは親切心と礼儀を重んじる赤い帽子と青いダッフルコートのママレード好きのクマなんだ!
ママレードベアーだ!だ・け・ど・気になる♬(わかる人には伝わるかな・・・)
相変わらず色々とやらかしちゃうパディントンのピタゴラスイッチならぬ、ワチャッコラスイッチも健在だったし、色んな伏線を最後にきれいに回収する丁寧な脚本は圧巻であります!
前作と比較するとロンドンのロケーション風景が各段に上がっていましたし、そこで追いかけっこしたり、ブキャナンが忍び込んであれこれやったりと、そういう意味でもロンドンの雰囲気を味わえたのは前作よりもよかったですね。
そして何といっても今回はブラウン一家との絆、街の人との絆によって生まれるパディントンへのささやかなプレゼントが描かれるラスト!!
はい、号泣しました!!
え?ウソ?マジで?うわぁ!!で余韻に浸らせることなく締めてしまう終わり方がニクい!!
でもって湿っぽく終わらせないのがまたいいところ。
エンドロールが始まったからといって席を立たないでください。
後日談と、これ一生懸命頑張ったんだろうなぁというある人の努力の結果が描かれてますw笑えますw
実際連勤続きで疲労困憊だったのですが、あさイチでこれを観て心が晴れやかになりました。
もうね、親切されたら親切しか生まれないよね。
伏線の回収は今回も見事
前作を自宅で鑑賞して最も感動したのはキレイに伏線を回収してキレイに終わらせる巧さでした。
今回もどのように回収していくのか楽しみにしていました。
基本的には、ブラウン一家の面々が今どういう状況なのかを、パディントンがルーシーおばさんに手紙をしたためることが伏線になっていて後に繋がってくるわけです。
今回、ブラウン夫人は冒険モノの本の挿絵を描いた影響で冒険心が芽生え、海峡を泳いで渡ろうと泳ぎの練習にハマっているということが明かされます。
ブラウンさんは会社で後輩に出世されたことで中年の危機に突入。
色々と考えが無難になり、若かりし頃の移動遊園地でのデートで、ボールでの的当てを一発で仕留めるようなワイルドなカッコよさはなく、ピラティスにハマっている。
ジュディは前作では語学力に長けていたことや気になる男子がいましたが、今回はその彼と破局し、学校で見つけた印刷機械に惹かれ、新聞を独自で作ることにハマってます。
ジョナサンは、夢見ていた宇宙飛行士から現在はSLにハマってますが、それを知られるとオタク扱いされることからヒップホップ好きな今どきの男の子を偽って暮らしています。
パディントンに至っては、街の人とも打ち解け仲良くなり、しまいには野良犬の得るファーとも仲良くなっていました。
ここに書かれていることが終盤全てうまく使われていき、パディントンをブラウン一家が助けるという、前作同様うまい構成になってます。
さらに言えば、劇中で出てくるリンゴ飴、バイトで使っていたはしごなどなど小物も見事にキーアイテムとしてちゃんと出てくるのでどの部分も見逃せないのです。
相変わらずやらかすパディントン
今回パディントンはルーシーおばさんの誕生日を祝うため、世界にひとつしかない飛び出す絵本を購入するため、初めての労働をすることになります。
まずはじめに理髪店で掃除のバイトを始めます。
主人がちょっとの間留守にしてた時にお客さんが。自分しかいないのでとりあえずやるかと電気バリカンを手にするとあまりの振動に驚き、たちまちそのコードで体がグルグル巻きに。
棚に置いてあったブラシの毛はその影響で刈り取られ、どんどんお客さんに近づいていきます。
寸でのところでバリカンが届かなかったことにほっとしたのもつかの間、コードはお客さんお座っている座席のレバーに引っかかっており、見事にシートが倒れ、きれいに頭のど真ん中を刈ってしまいます・・・。
とうとうコードは天井扇に引っかかり一人メリーゴーランド状態。
外で髪を切ることを躊躇している親子の前にべたっと窓に張り付くパディントン。
・・・別の店で切りましょう。それ正解。
何とかバレないように刈ってしまった髪の毛をママレードで張り付けるという暴挙。
はい、もちろん気づかれドヤされ、いいタイミングで主人が帰宅。
これは違うんですという言い訳もむなしくクビになってしまいます。
その後窓ふきに挑戦。
バケツ一杯に溜めた洗剤水を2階の窓まで運ぼうとしますが、重くて持ち上がりません。
そこで排水溝に紐をくくり持ち上げる作戦に。
これは頭がいい。
いい調子で持ち上がるかと思いきや力が足りずロープでぶら下がります。
それでも持ち上がらないので、2階の窓においてあった鉢をもって重くすると、バケツ持ち上がった~良かった~って自分が今度下がってるよ!
結局下まで降りてしまい持っていたロープを離してしまいます。
はいお分かりですね。見事に水の入ったバケツは自分の元へ落ちてきて水浸し。
しかもバケツが抜けない。もうドリフ。
だけど、それが功を奏したのかモフモフの身体が洗剤まみれになったことで自らがブラシとなり、キレイに窓が更けていくという結果に。
これを機に、住宅の窓や高層ビルの窓まで拭いていくというナイスアイディアでお金をためていくのです。
この窓ふきをするパディントン。今までで一番かわいいですw
その後紆余曲折して刑務所に入ってしまうパディントンですが、ここでも彼はいつも通りやらかしていき、やがて薄暗い刑務所をハッピーなものに変えていくという素晴らしい場所へと変貌させていきます。
洗濯係を担当することになったパディントン。
みんなの囚人服を洗濯機に入れるんですが、その中にひとつだけ赤い靴下を入れたことによってすべての囚人服がピンク色に変色してしまいます。
何でしょう囚人服ってピンクになるだけでこんなにも印象が変わるものなんですね。
みんな犯罪者なのにちょっとかわいいw
そして食堂で出された食事にいちゃもんをつけるパディントンは、料理を担当する囚人ナックルズさんと一触即発になりますが、いつも忍ばせている帽子の中から出て来たママレードサンドによって仲良くなり、みんなの朝食作りを担当。
2人で作ったママレードサンドは、食卓の場を明るくさせていきます。
なぜ飯が不味かったか。
それはナックルズが1パターンしか料理ができなかったことに加え、悪い評判からふてくされていただけでした。
パディントンの提案により誰か料理が作れる人はいないか問いただすと、みんな怖い顔してるのに、意外と家庭自慢の洋菓子が作れることが判明。
その後みんなでプリンやケーキなどお菓子作りに奔走し、刑務所はどんどん乙女チックな雰囲気に。
なんなんだこれはww
誰にでもどこかいい心は持っていると信じているパディントンは、刑務所の雰囲気までも変えていくというエピソードとなっていました。
考えると深い物語
今回はパディントンがブラウン一家にとって、そして街の人たちにとってどのような存在なのか、というのが強く描かれていた作品だったと思います。
彼がいることで朝食を食べられる人、彼がいることで試験勉強ができる人、彼がいることで家のカギを忘れず出かけることができる人、彼がいることで曇っていた心を晴れやかにし、最愛の人と出会うことができる人。
ウインザーガーデンは、彼によって毎日がうまくいき、苛立つことも無くなってしまうほど穏やかな日々を過ごしていたのでした。
そんな彼が泥棒に入ったという濡れ衣を着せられ、彼は刑務所へ入ってしまいます。
そうするとどうなるか。
街の人たちはやっぱりクマなのか。
所詮動物なのかという不信感が芽生えていき、彼がいなくなったことでいつもの調子が出なくなり些細なことで苛立っていくのです。
前作でもそうでしたが彼は親切心の塊なのです。
その親切を忘れてしまうと人々の心はくすんでいき、やがて軋轢が生じてしまうのです。
でも彼を家族の一員として迎え、暮らしているブラウン一家は違いました。
パディントンは確かにクマだが、決して泥棒をするような野蛮な動物ではない。
彼こそイギリス人が忘れかけていた英国紳士であり、親切と礼儀を重んじるとても優しい生き物なのだ。
隣人であるカリーさんは、前作以上に彼をクマというだけで偏見を持ち警戒していましたが、それに対しガツンと一言声を荒げるブラウンさんはカッコよかった!
その後がカッコ悪いんだけどw
そうです。
移民を大量に受け入れることで、自国民の不満は爆発し、結果EU離脱に発展してしまったイギリスという国の背景を考えると、今彼らに必要なのはパディントンのような心なのではないか?
そしてそれはイギリスに限らず、ギスギスした世の中に対しても言えること。
すれ違う人には軽く会釈をし挨拶をし、困っている人がいたら手を差し伸べる。
そうする事で生まれる笑顔、感謝。
こんなに素晴らしいことはないです。
そんなことをパディントンは教えてくれている気がします。
最後に
今回悪役として登場するブキャナンを演じたヒューグラントも素晴らしかったですね。
あまり彼の作品を見てないんですが、あんなにコミカルな演技をできるとは思ってませんでした。
彼あっての楽しさだった気がします。
終盤ブラウン夫人が水中でパディントンを助けるシーンがあるんですが、あれはどう考えても夫人演じるサリーホーキンス主演の「シェイプ・オブ・ウォーター」のオマージュにも見えたんですが考えすぎでしょうかw
とにかく今作もまたパディントンに笑い、パディントンに泣き、パディントンに心をキレイにしてもらえた、そんな作品でした。
嫌なことがあった人、毎日に疲れた人、心が重く感じる人は是非これを観て心の洗濯をしてみてはいかがでしょうか。
晴れやかになりますよ!!
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10