モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「イエスタデイ」感想ネタバレあり解説 ビートルズが存在する世界で生きてる幸せ。

イエスタデイ

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音楽史に燦然と輝き、後世に多大な影響を与えたアーティスト、ビートルズ

そんな彼らが、この世界からいなくなってしまったら。

 

某映画評論家さんも仰ってましたが、もし現実になったらオアシスもいないし俺の大好きなミスチルも民生もコステロも世に出てないし、007のテーマ「死ぬのは奴らだ」を手掛けたウィングスもいない、お父さん世代ならスパイダースとかテンプターズとかずうとるび(w)まで遡っちゃうくらい、近代音楽史そのものが狂うことになるはずなんですよね。

 それこそストーンズとかも出てこなかったんじゃないか、くらいあり得ないこと。

 

音楽のアレンジや可能性、新たな試みなどの革新的な発明をして世間を驚かせ、ファッションアイコンでアイドルでラブ&ピースファーストで、とにかく世界中の人に多大な影響を与えた4人の存在がなかったことになったら。

 

そんな20世紀にいなくてはいけない存在をいなかったことにした世界を舞台にした、音楽コメディが公開です。

 

何度もこのブログで言ってますが、元バンドマンの端くれである私モンキー。

中学時代の恩師から初めて教わった洋楽がビートルズでした。

 

英語の授業を始める前に、毎月洋楽の歌詞で英語を学びながらみんなで歌う(実際には誰も歌ってなかったな・・・)ってコーナーがありまして。

そこで「シー・ラブズ・ユー」や「HELP!」、「here there and everywhere」、「Mr.moonlight」、「Nowhere man」、「オ・ブラ・ディ、オ・ブラ・ダ」などの名曲を教わりました。

友達が購入したアルバム「アンソロジー」を聞きまくり、洋楽の凄さを知り、音楽にのめり込んでいったわけでございます。

 

それこそ僕の好きなミスチルなんかビートルズフレイバー満載なわけで、あそこのフレーズ、もろに「ハローグッバイ」じゃん!とか、

いやいやそのドラムパターン「涙の乗車券」じゃん!とか、

最近の曲でも「Here comes the sun」をもじったタイトルもあるくらい。

 

おわかりでしょう?

ビートルズいないとミスチルいなくなっちゃうのよ!

やだよ!かんべんしてよ!!

 

 

・・・まぁとりあえずクソまじめに考えると、この辺りでがんじがらめになってしまうので、あくまで「If」の世界というフィクションを、どんな意味合いを込めて映画にしたのか、非常に楽しみでございます。

というわけで早速鑑賞してまいりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

ある事を境に「ビートルズ」が存在しない世界になってしまった現代を舞台に、ミュージシャンを夢見る青年の、思いもしない成功とその代償や苦悩を、彼を支える幼馴染の女性との恋愛模様も絡めて描いた音楽コメディ。

 

斬新な映像と音楽で一世を風靡したダニー・ボイル監督と、ユーモアを交えたラブストーリーを得意とするリチャード・カーティスが脚本を手掛けるという、イギリス随一の名監督が初タッグを組んだ意欲作。

 

二人が愛してやまないビートルズを消してしまうという大胆な発想の下、唯一ビートルズの曲を知っている青年が記憶を頼りに彼らの曲を披露し、驚きと興奮、苦悩や葛藤にさいなまれながら成長を遂げていく物語。

 

現代風アレンジによって新しいビートルズを感じられたり、実際に生歌で撮影したというライブシーンは、至福の音楽体験になるに違いない。

 

これを観ればビートルズが当たり前にあるこの世界を幸せに感じる事だろう。

 

音楽の使い方に定評のあるクリエイター二人が、今作にどんな魔法をかけるのか。

 

イエスタデイ(オリジナル・サウンドトラック)

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  • アーティスト: ヒメーシュ・パテル,ダニエル・ペンバートン,ジョン・レノン,ポール・マッカートニー,アーデム・イルハン
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  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: CD
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ザ・ビートルズ 1

ザ・ビートルズ 1

 

 

 

 

あらすじ

 

 売れないシンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)が音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒間、世界規模で謎の大停電が発生─。


真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと…

あのビートルズが世の中に存在していない!
世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!?

ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、SNSで大反響、マスコミも大注目!

 

すると、その曲に魅了された超人気ミュージシャン、エド・シーランが突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。

 

エドも嫉妬するほどのパフォーマンスを披露すると、ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。

 

思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが─。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督&脚本

今作を手掛けるのはダニー・ボイル監督と脚本のリチャード・カーティス。

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どちらも大好きな監督ですが、何と一緒に作品制作するのは今回が初なんだとか。

 

そもそもボイルはアレックス・ガーランドエクスマキナの監督さん)とタッグ組んで手掛けてたので、まぁ当然といえば当然なのかと。

 

二人に共通するのはやはり音楽でしょう。

 

トレインスポッティング」でアンダーワールドイギー・ポップなどの楽曲を使って作品の世界観を構築してたし、アカデミー賞作品賞に輝いた「スラムドッグ$ミリオネア」では、インド音楽の素晴らしさとインド人が持つポテンシャルを融合し、クライマックスの熱狂のシーンはとにかく最高でした。

 

リチャードカーティスも実は「ブリジット・ジョーンズの日記」で「All by myself」使っちゃう辺りとか、「ラブ・アクチュアリー」での結婚式で流れるビートルズの「All you need is love」や子供たちが披露する「All I want for christmas is you」、エンディングで流れるビーチボーイズの「God only knows」、「パイレーツ・ロック」でUK音楽の偉大さと自由度を改めて教えてくれたり、彼の監督引退作となった「アバウト・タイム」では、メイン曲でベン・フォールズの「The Luckiest」を起用するなど、どれも記憶に残る名シーンを音楽で盛り上げてくれるスペシャリストです。

 

 

そんな音楽好きの二人がビートルズを題材にしたお話を作るのだから、つまらないわけがありません。(この時点で見てないのに断言w)

 

ただ一つ注意なのはリチャードカーティス脚本て、必ず穴があることが多いんですよね…「アバウト・タイム」でのタイムトラベル理論は結構ヒドイなんて言われてもいますし…

 

でも僕はそういう理屈抜きで楽しむタイプですし、彼のロマンスとユーモアたっぷりな筋書きはきっと誰もがうっとりするはず。

監督がどんなアイディアで映像に仕上げるのか。

絶対記憶に残る名シーンがある!と期待しております。

 

 

 

 

キャスト

主人公ジャックを演じるのはヒメーシュ・パテル。

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初めて知る方です。

イギリス人ですがインド系のイギリス人とのこと。

 

このインド系って今作ではビートルズに絡めると、ビートルズってインド音楽を用いたことでも有名で、ジョージが特にそうなんですがビートルズの楽曲で言うと「Norwegian Wood」がそれにあたりますよね。

そういうエピソードとか入ってくるのでしょうか。

 

彼に関しての説明ですが、まだ映画にはそこまで出演していない模様。

TVドラマでコメディ俳優としての地位を得ての今作のようです。

 

今後はエディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズが2度目の共演を果たすことで話題の映画「エアロノーツ」に出演とのこと。

 

予告観て思いましたけど、歌上手いっすよね~。

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

ジャックの幼馴染エリー役に、「ベイビー・ドライバー」、「マンマ・ミーア/ヒア・ウィー・ゴー」のリリー・ジェームズ

ジャックをスカウトする有名ミュージシャンとして世界的シンガーのエド・シーラン本人が。

デブラ役に、「ゴーストバスターズ」、「ラフ・ナイト/史上最悪!?の独身さよならパーティー」のケイト・マッキノン

他人気司会者にしてコメディ俳優のジェームズ・ゴーデンが本人役で出演してます。

 

 

 

 

 

 

 

他人の歌で世界的ミュージシャンになってしまう男に未来はあるのか!?

ビートルズの選曲も気になりますよね!

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

色々おかしなとこあるけど関係ねぇ!

ビートルズがある世界ってなんて幸せなんだろう!

これまでの「昨日」に戻りたかった自分が、「今日」という一歩を踏み出すステキなラブコメでした!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレが主人公でも同じことするわ。

鳴かず飛ばずのミュージシャンが、自分だけが知っているビートルズの楽曲を武器に世界へのし上がっていくと同時に、マネージャー兼運転手兼幼馴染という枠に収まっていた彼女を失うという天秤にかけられ、本当の自分はどう在るべきかにさいなまれていく物語。

 

いかにビートルズの楽曲が世界を魅了しているのかということを再認識させ、また彼らが存在しないことで生じる小ネタにはにかんでしまう楽しさ、またリリー・ジェームズ演じるエリーの切ない乙女心が醸し出される演技によって、非常にラブロマンスとしても魅力的だった作品でございました。

 

 

冒頭でも触れてますが、ビートルズが存在しないことで世界は、ポップミュージックはどうなってしまうのか、とクソまじめに考えてしまいましたが、そんなこと忘れるほどビートルズの楽曲に、そしてジャックとエリーの恋模様にキュンキュンしながら感動していました。

 

とりあえず作品を見終わって感じたのは、俺が主人公でもこうするわと。

これがビートルズでなくて、俺の大好きなミスチルを俺だけしか知らない世界ってなったら同じことするだろうと。

 

で、その世界ではバンプもいなきゃRADもいない、コブクロもスキマスイッチもいきものがかりもいないわけですよ。

下手したら髭ダンもいないわな。

 

2000年以降のJ-POPは今以上に死んでいるわけですよ。

こんな世界誰が楽しいかって話ですよ。

 

 

そしたら無料でもいいからCD作って配布してみんなに聞いてほしいわけですよ。

で、やっぱ楽曲が素晴らしいからトントン拍子で世間に認知されてキャーキャー言われると思うんですけど、誰よりもミスチルが好きだからやっぱ辛いんですよ。

これほんとに俺が歌っていいのかと。

 

 

歌詞ってのは自分の体験が反映されてることが多いってのがシンガーソングライターの強みであって、その歌詞にどう自分の感情を乗っけて歌うかによって、リスナーは響くわけですよ。

 

帰り際リビングでファスナー上げることなんてなかったし、肩並べて駒沢通り歩いたこともねえし、エアコンのない部屋で夢中になって彼女がシーツをゴミ捨てるように洗濯機に入れたこともねえし。

そんな私生活送るほど女と巡り合ってないわけで、しかも「生きるためのレシピ」だとか、「半信半疑=傷つかないための予防線」だとか、「愛自由希望夢なんてそこら中に転がってる」だとか、そんな格言をサラッと言えるほど人生波乱万丈でもなかったわけで。

 

 

劇中でもジャックは歌詞の意味を問われて答えられないわけです。

ストロベリーフィールズもペニーレインもアビーロードも行ったこともないし、そもそもリバプールの地を踏んだこともなかった。

そういうバックボーンは本人しか体験してないわけで、ジャックもそれらの楽曲は歌えないんですよ。

 

だからなんてのかな、やっぱオリジナルの歌って本人が歌ってこそ意味があるというか。

 

いきなり映画と関係ない感想になってしまいましたが、僕はこの映画を見てそんなことがまず浮かんだってことです、はい。

 

 

今の音楽ってこういう仕組みだよね。

はい、肝心の映画の中身ですが、意外とわかりやすいお話でありました。

 

世界が12秒だけ停電したことが原因で、自分だけがビートルズを知っている世界になってしまった。

もう音楽から足を洗うと決めたけど、これはチャンスかもしれない。

 

そう思ってバーでビートルズの曲を歌ったら、

俺のスタジオでCD作らないか?

それを自分の職場で無料配布、

めずらしがられてTVに出演、

それを見ていたエド・シーランが家を訪問、

俺の前座やってよ、

ロシアで披露したらオーディエンスが拡散、

マネージャーがアメリカ進出しなさい、

と、うますぎるってくらいシンデレラストーリーのように、トントン拍子で事が運ばれていく。

 

 

その一方で、彼と彼の音楽をずっと信じていた幼馴染のエリーの気持ちに気付き、地位と名誉とカネを選ぶのか、それとも彼女というかけがえのない存在を選ぶのかで迷っていくというもの。

 

 

 

なんとなく透けて見えるのは、音楽という産業の中で、どうやって売り込んで金を生むかってのをまじまじと見せつけられるわけで、売り込む連中は楽曲の良さよりもアーティストの製作時間よりも金のことしか考えてない。

 

デボラというマネージャーがその象徴で、彼をどうやって世界中に発信するかってのをしっかりマーケティングし、どうやって戦略していくかってことだけを求めてるわけです。

 

ジャックがエリーと電話したいのに、時計を指さしてレコーディングを急かすシーンや、創作期間を求めるジャックに、いついつには会議があって、その後にはインタビューやTV出演が控えてるからダメ!とか。

 

でもって、レコーディングでは歌詞の内容を変更させようとしたり、ダメ出ししたり、会議ではアルバムのタイトルが長ったらしいとか、ジャケットが多様性に欠けるとか、あれこれ難癖つけてくる。

 

まぁメジャーの世界って、会社を運営して業績出さなくちゃいけないからこういうビジネスは普通に当たり前で。

 

ただ、見てる人はこいつらビートルズ知らないくせに、よくこんな変更要請とかできるなぁwwって笑う部分ではあります。

 

 

 

しかしなんでしょうね、今のポップミュージックってどれも同じに聞こえません?

特に洋楽のポップスなんてモロに。

多分アレンジ面だと思うんですけど、個性がないっつうか。

 

もちろん好きな楽曲もあるんですけど、じゃあこれ後世に残るような名曲か?と言われるとう~ん、と。

 

多分僕が思うに、世間が求める音楽の価値ってドンドン下がってきてるせいで、誰もがストリーミング配信で聞くばかりで音源を買うということをしない。

結果、制作やレコーディングやプロモーションに多額をつぎこめないっていう世知辛い事情から、リスナーが好むサウンドだったりアレンジになってしまっている。

リスナーがたくさん拡散することでバズしないと認知されない、お金にならないというか。

 

あの僕マルーン5とかコールドプレイとか好きだったんですけど、ここ最近の楽曲全然好きじゃないんですよ。

どれも打ち込みでバンドやってねえじゃん、みたいな。

まぁいいやその辺は。

 

とにかくこの映画ってそういう現代の音楽ビジネス、特にアメリカがやってる音楽ビジネスを皮肉ってるというか、風刺しているというか。

現代の音楽の消費を問うものになってたというか。

 

多分リチャード・カーティスが脚本やってるってのも大きく影響してると思うんですけど、あの人多分アメリカのやり方好きじゃないんだろうなぁと。

実際今イギリスでしか活動してないのはそういう理由もあるんだろうなと。

だから映画の最後は、イギリスで終わらせるのはそういう理由なのかなぁと。

 

 

ビートルズの小ネタがいっぱいでした。

だめだ、音楽の話になると自分の思い入れが強すぎて、全然映画の話にならんw

 

え~、今作ではビートルズにまつわるネタがたくさんありましたので、簡単に箇条書きですが書き連ねていこうかと。

 

  • それも無くなっちゃうのかよ・・・

ビートルズが存在しなくなることで、沢山の言葉や存在が無くなっていることがげっき中で明かされます。

 

もちろん「ビートルズ」と検索しても、カブトムシしか出てこないんですが、なんとビートルズを敬愛してやまないバンド「オアシス」も存在していないのは爆笑。

 

ビートルズの楽曲「Come Together」に出てくるコカ・コーラまで存在しないし、タバコを吸うという概念まで無くなってます。

 

他にもアメリカの人気コメディ番組「サタデーナイトライブ」が「サーズデーナイトライブ」になってましたし、最後には「ハリー・ポッター」までない世界に。

 

何故ビートルズが無い世界にハリーポッターまで無くなってしまっているのかは、あくまで僕の解釈ですが、ビートルズ同様世界で愛されているイギリス発祥のコンテンツがもう一個あったよ?ジャックよさぁどうする?という物語のオチとして使われたのではないでしょうか。

 

 

  • 楽曲目白押し

ジャックが劇中で披露したビートルズの曲は沢山ありました。

 

・エリーに退院祝いにもらったギターで演奏したのは名曲「イエスタデイ」。

昨日までの彼女との何事もない日から一変、変わってしまった今日を憂う歌ですね。

 

・それから家族の前で披露する「Let it be」。

誰も歌を聞いてくれない家族に対して、ダヴィンチがモナリザを書く瞬間なんだぞ!と激昂するシーンは、この歌がどれだけ後世に残る歌かを象徴する場面でもあります。

 

・バーで彼に心酔した男ギャビンのスタジオで録音されるのは、「抱きしめたい」と「シー・ラブズ・ユー」など。

 

・モスクワでのエド・シーランの前座で歌ったのは「Back in the U.S.S.R.」。

ロシアなのにソ連に戻ろうって、ちょっと危なっかしい気もしますw

 

・エドと10分間でどちらがいい曲を作れるかというミュージシャンのプライドを賭けた勝負では、「The Long And Winding Road」を。

 

・歌詞がなかなか出てこず苦戦する楽曲は「Eleanor rigby」。

ラストシーンの伏線にもなっていた回想シーンはニクイ演出でしたね。

加えて、エレノアを略するとエリーになりますので、この楽曲にちなんでの名称にも思えます。

 

・ホテルの屋上でライブをする際の楽曲は「Help!」

あまりにも忙しすぎて猫の手も借りたい意味合いを込めたこの曲は、自分でなくビートルズの曲であることを誰かに知られてしまうという罪悪感と、オーディエンスの熱狂ぶりに困惑してしまうジャックの気持ちとして歌われていましたね。

あと建物の屋上でライブをするというのは、かつてビートルズが屋上でゲリラライブをしたループトップコンサートも込めた演出のように思えます。

 

・エドのライブで飛び入りで参加した時に披露したのは「I saw her standing there」、「Here comes the sun」と「All need is love」。

ブラスバンドが入ってくる演出は、どこか「ラブアクチュアリー」を彷彿させる演出。

 

 

セリフにも楽曲のネタが盛り込まれているのもこの映画の魅力の一つ。

・入院中「64歳まで俺を見てくれる?」という「When I'm Sixty Four」を引用してのジャックのジョークに、エリーがちんぷんかんぷんなのは、既にビートルズがいない世界を連想させるやりとり。

 

 ・歯医者で折れた前歯を入れて貰う件では、「With a little help from my friends」。

友達の力を借りて、といってましたね。

 

・エリーとトンネルで手を繋いで回る場面では文字表記で「Hello,Goodbye」が。

 

・エドが感銘を受けた「Hey Jude」は、ジュードという響きが良くないから「相棒」デュードに変更しないか?と提案されて、渋々変更することに。

 

・ライブ前の会見で黄色い潜水艦を渡されるジャック。

これはリンゴがリードボーカルを務めた「Yellow submarine」の意味合いが込められていますね。

 

・まさかのジョン・レノン登場。(どうやらロバート・カーライルが演じてたそうです)

これは第2の人生を歩んだ彼が、それでも幸せだったと語る場面でしたが、彼らが座るボートには「イマジン」の文字が。

またセリフの中で、「Get back」といっていました。これもビートルズの楽曲。

これをジョンが言うのがたまらない。

 

 

 

他にもジェームズ・ゴーデンとのトークショーに出演するという夢の中で、ジャックの曲は盗作だと証言する2人の足元が出てきますが、左側の人の足は裸足でした。

 

これはアルバム「アビーロード」のジャケットでポールが裸足になって映っているのが有名ですが、それに対するオマージュだと思います。

右側は果たして誰でしょう?今生きているのはポール意外にリンゴスターしかいないので、彼だったりして。

 

 

またジャックの部屋には、「レディオヘッド」のアルバムや、「ザ・フラテリス」、「The killers」のポスターが。

映画「ジョーズ」のポスターもありましたね。

どうやら僕はジャックとお友達になれそうですw

コールドプレイの曲「Fix You」にも触れてましたね。

 

 

 

最後に

リリー・ジェームズのお芝居はホント素晴らしかったです。

彼女のキュートさが、見ている人を虜にしていた映画だったのではないでしょうか。

 

色々変な部分もありますが、監督と脚本2人で、ビートルズがどれだけ素晴らしいアーティストなのかを謳った映画であることは、今作を見れば伝わると思います。

 

最後の「オブラディオブラダ」を持ってくるあたりもニクイ!!

あれにはやられました。

 

 

今回は小ネタと自分語りが中心の感想になってしまいましたが、これをきっかけにビートルズの楽曲を聞いてほしいと思います。

というわけで以上!あざっしたっ!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10