モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「コードネーム U.N.C.L.E.」感想 評価 レビュー 美男美女の麗しく滑稽なスパイ映画

コードネーム U.N.C.L.E. (アンクル)

 

いやぁ、今年はスパイ映画が連発でいいことだ!!

キャストにネームバリューはないが、大好きな監督の最新作ですから。しかも見た感じスタイリッシュ感がパないっ!かっこよさそぉ~だっ!!

てなわけで、安く前売り券もゲットできたので見に行ってまいりました。

 

1960年代に放映されていたTVドラマ、「0011 ナポレオン・ソロ」。私は全く見たことないし、この時代スパイものといったら007の方が知名度は高いと思いますが、こちらもかなり人気があった様子。特にナポレオンではなくイリヤの方が。そんな人気TVシリーズを今回リメイクしたのがこの映画だそうです。

 

あらすじ

 東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。

思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。《シネマトゥデイより抜粋》

 


映画『コードネーム U.N.C.L.E.』特報 - YouTube

 

 

 

監督・キャスト

監督は男をかっこよく撮らせたらイギリス1っ!な男、ガイ・リッチー

https://pbs.twimg.com/media/COftUUUUEAA-lhO.jpg

私の大好きな映画ロック、ストック&トゥー・スモーキングバレルズでブレイクしたあと、ブラッド・ピット主演で話題となったスナッチもこれまた大ヒット。

順風満帆かに思えたんだけど、あの忌々しい女、マドンナとの結婚が悪かった!

その後の作品は嫌いではなかったんだけどヒットはしなかったのでマドンナはさげまんだったんすかね。

ただ、離婚してからはロバート・ダウニー・Jr.主演のシャーロック・ホームズ、と続編シャドウ・ゲームが大ヒットしたので彼のメンツも回復できたのではないでしょうか。

 

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 悪友4人組が大金を掛けマフィアと勝負するもイカサマで負けて借金を背負うが、とある計画を立て一発逆転を狙う。その裏であらゆる悪いやつらが交錯していくお話。

彼の作風は、なんともイカしたダサくてカッコいい男たち魅力的で、

悪さをする人や裏家業な方たちを巻き込み、

ギャンブルやって殴り合って殺しあってみたいな群像劇を緻密な計算で最後に大どんでん返ししていくって話がほとんどで、

スローとテンポの良いカットを緩急つけながらぽんぽんぽ~んとノリのいい映像をノリのいいオールディなロックと共にお届けしてくれる、

そんなクールな映画を撮ってくれるわけです。

あー、何言ってるかわかんなくなってきたww

 

まぁ、あれですよ、居酒屋でお刺身と揚げ物とサラダを一気にかっくらってビールで流し込んでゲップでみんなにセイハロー♪やべぇ、胃の中ぐちゃぐちゃだけど超気持ちいいみたいな。 ・・・余計わかんないよね。ごめんなさいつい勢いでorz

 

 

そして、主演のナポレオン・ソロ役にヘンリー・カヴィル。

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CIA1の有能なエージェントスパイで美しい女性には目が無い、ダンディでクール、でもお調子者で見栄っ張り、そして金庫破りとギャンブルと料理が得意で5ヶ国語を話せる、という役どころ。

写真見ると、伊藤英明に見えてしまうのは気のせいでしょうか。

007のジェームズボンド役やトワイライトシリーズの役に落選したなんて話があります。

そんな彼の代表作といえば、インモータルスという神様のケンカを描いた史劇もありましたが、そっちではなくスーパーマンですよ!マン・オブ・スティール!!

 

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 ウォッチメンや300(スリー・ハンドレット)エンジェル・ウォーズなど監督を務めたザック・スナイダー監督でリブートしたDCコミックの代表作、スーパーマンのクリプトン星での出生と崩壊から地球での生活の中での葛藤、そして、ゾッド将軍との戦いを描いた作品。

スーパーマンといえば赤いパンツがトレードマークですが、この作品からは今流行のギャグをふまえて言えば穿いてないです、でも、安心してください。

といった全身青スーツというものである意味衝撃的でした。

内容も前作のスーパーマン・リターンズよりもよく、シリアス路線に変更したのと監督が描く独特の映像がマッチして嫌いではないです。

そしてバットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

アベンジャーズに押されっぱなしのDCコミックがジャスティス・リーグの実写化に向けてギアをあげての製作にこの形の続編は時期尚早な気もしますが、まずは楽しみで仕方ないってのがありますね。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

そして、相方のイリヤ・クリヤキン役にアーミー・ハマー。

 

ロシアのスパイ組織KGBに史上最年少で入り、ナポレオンとは正反対の生真面目で几帳面、でもすぐカッとなる性格、ロシアの民族格闘技サンボで優勝した過去を持ち、ボート、柔道、そしてチェスも得意なマッチョインテリという役どころ。

ぱっと見、品のあるゲイみたいな顔に見えますが、これを生かしたかどうかは別として、クリント・イーストウッド監督のFBI創設の第一人者を描いたJ・エドガーにてディカプリオとのゲイっぷりを披露してます。もち、演技ですけど。

他にも、ソーシャルネットワークでは、大学のボート部の双子を一人二役で演じたり、白雪姫と鏡の女王では王子様、ローンレンジャーではジョニデといい掛け合いをしてましたね。

 

 

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 奇才デヴィッド・フィンチャー監督がfacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグの大学時代とfacebookを共に創設した同級生との裁判を軸に描いた作品。

今やSNSの代表的なものになったfacebookですが、中を覗いてみれば所詮女を振り向かすためのきっかけに過ぎなかったのかな、と。

あれ、本人は否定してんだっけか?

とにかく監督らしい暗いトーンの物静かな作品でそれでいてマークの内面を事細かく描いた作品だと思います。

このマーク役のジェシー・アイゼンバーグ早口がすごく耳に残って不快だったのを覚えてますが、

彼よりもマークを調子に乗せるジャスティン・ティンバーレイクが違和感のない演技をしてた方がビックリした印象が強いです。

 

 

 他にも、エリザベス・デビッキアリシア・ヴィキャンデルヒュー・グラント、そして、なぜか元イングランド代表サッカー選手デヴィッド・ベッカムの出演とのこと。何故だっ!奥さんの差し金か?

 

 

 

 

 

そんな、ダンディなイケメンをお好みの女性の皆様お待たせ!的な何かと対立してしまう真逆のカッコいい2人が織りなすスパイ・バディムービーの感想は、 

 

 

 

 

 

 

愉快痛快!オサレでスタイリッシュ!

以下、核心に触れずネタバレします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

正反対だから生まれる面白さ

気楽と真面目、のんきと短気、黒髪と金髪、冷静と情熱、何もかも相反する2人が啀み合いつつもお互いを想いあっていき、ピンチになったら助けてくれるこの友情!バディものはこうでなくちゃと思えるキャラ立ちに大変満足です!
 
嫌いってのは、意識してる証拠なんてよく言ったもので。
悟空とベジータ、花道と流川、ゾロとサンジ、浦飯と飛影、ホームズとワトソン、ボケとツッコミなどなどエンタメの基礎を忠実に役割や価値観、を対立して分担することで、
物語が際立ち見るものを飽きさせない工夫が施されていて非常に楽しませてくれるキャラでありました。
 
アジトに潜入する際や、盗聴器を仕掛ける時などのガジェット自慢はオモロかった!!
60年代ということもあってデジタルなものではなく当時の科学の最先端の技術で作られた、今となっては平凡な小道具を俺の道具はスイス製で、とかあまえんとこのはローテクだな、といった
お互いが1番スゲェの使ってるんだぜ、お前のソレ何だよ的なガキのケンカとも思える小ちゃいプライド勝負がツボでした。
 
その他のキャラもいい味出しててギャビー役のアリシア・ヴィキャンデルもおてんばで気が強いドイツ女性を演じてたし、
ヒュー・グラントは最後色々とかっさらってきましたねー。終盤まで全然出てこねえしw
てか、最初痩せたニックフロストかと思ってしまったww
 
そして、ベッカムはほんと一瞬だった!見逃すなかれ!
 
他にも、ソロの上司役は監督の前作シャーロックホームズシャドウゲームでモリアーティ教授を演じたジャレッド・ハリスでしたね。
ソ連と手を組む経緯を説明するカフェでのシーン、周りの客も仕込みで同僚だったあのシーンは、ホームズでもアイリーンを貶めた喫茶店でのシーンとわざと被せたのかな?
あの時の憎たらしいモリアーティをつい思い出してしまいました。
 

当時を思わせる背景も見事

冒頭から少しボヤけたフィルム感を醸し出す映像の雰囲気
 
ソロのビシッと着こなしたイギリス仕立てのスーツやイリヤのハンチング帽にタートルネックのセーター、ギャビーの当時を思わせるレトロでカラフルなラグジュアリーファッション、
 
そして、東ベルリンのくらぁ〜いもの静かな夜の雰囲気と統一されたモノトーンな衣装から、西ベルリンへ場所を移した時のハイカラな衣装、正に社会主義と資本主義!それから一転し、ローマの美しく鮮やかな街並み、夜のスペイン広場にベスパで登場のソロ!
 
そして、ガイリッチーお得意のシャレオツでカッコいい音楽!ロカビリー、ファンク、ジャズといった多用な音楽もお手のもの。
 
 
そして、原爆、冷戦、米ソ、ナチスの残党など社会的背景も織り交ぜた材料が全て揃った由緒正しい60年代だったのではないでしょうか。
教科書でしかしらないんだけどねww
 
昨今のスパイ映画ってド派手なものばかりでそれが爽快だったりするんだけど、この映画は真逆の地味な内容になっていて、
元々スパイはバレちゃいけないんですよ、バレちゃ。
ボンドだって、イーサンだって、ジェイソンボーンだって派手にやり過ぎだよ!
これからは隠密でお願いします。
 
 
 
 

でも、前の感じがない。

監督の魅力は上記の通り熱く書きましたが、
テンポに関してはいい部分と悪い部分があるかな、と。
序盤の説明、黒幕の説明がテンポがよすぎなのか端折ってるのか、ん?どういうこと?
と思ってしまいます。
昔のこの人の作品でもよくあったことなんですが、それを理解せずとも超越したノリと面白さ故気にならなかったのですが、
今作は順序よく丁寧なテンポでの展開だったため、その序盤の説明がイマイチ理解できず、結局誰?
みたいな感じに。
 
「この話さぁ、友達の姉ちゃんの彼氏の妹のクラスメイトが言ってたらしいんだけどさぁ、」
 
はっ?誰?
 
みたいな。
 
 
それと、緩急をつけたアクションもなく、話のタネ明かしもちょこちょこ小出しに出るので爽快感はないし。
ホームズでもタネ明かしはパパッとやってましたが、そんなに小出しではなかったような。
 
いつもの彼の作品とはまた違った印象があったかな、と。
 
 
 
 
 
 
とはいえ、クールでスタイリッシュでオサレで笑いどころも多々あり、しかもスパイ映画だから、普通に楽しめることは間違いないです
 
今年のスパイ映画はほんと豊作ですね。
 
 
 

満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★5/10