アルキメデスの大戦
先日「戦争と人間」ていう映画を観まして。
日中戦争から第二次世界大戦前までの日本を舞台にした戦争映画の部分と、その中で翻弄された人間たちの悲恋や生き様、その末路を描いた大河ドラマのような大スケールの映画なんですけど、これが3部作で9時間超っていうこれまた大大スペクタクル映画でして。
もちろん1日で見ることが不可能だったので、TVドラマ感覚で約1週間かけてみました。
すげえキャストも魅力の一つなんですが、あの当時の戦争映画ってやっぱ生々しく戦争を描いてるのが見てるこっちとしては楽しくて。特に完結編のノモンハン事変は見事。
そして新興財閥の人間どもがまぁ憎たらしいっていうね。
どうでもいい驚きとして新興財閥の五代の次男坊の少年時代を当時の中村勘九郎が演じてるんですけど、大学生になるとなぜか北大路欣也になるっていう。
どうしてあんな平たい顔が濃ゆい顔に成長するんだい!と。遺伝子の変化って面白いですね・・・・ってそういう話ではないですね、はい。
で、その北大路欣也が満州で関東軍だったかな?軍の上層部にこれからやろうとする戦争は絶対にうまくいかないってことをデータで証明するシーンがあるんですね。
それに対し軍のお偉いさんたちは「貴公はこの戦争で負けるというのか!それでも日本人か!」みたいなことを言うんです。
精神論を振りかざして勝つ気満々、必死で訴えても聞く耳すら持たない彼らに絶句する北大路。
はい、なんとなくお気づきですね。なんでこの映画を冒頭で触れたかっていうと、今回鑑賞する「アルキメデスの大戦」を想起させる時代背景とデータを使って戦争を阻止しようとする人物がいるってっ点が似てるんだよなぁと。
きっとこの映画よりも生ぬるく描かれてるとは思うんですが、今回フォロワーさんにお誘いいただき、一足早く試写会で鑑賞してまいりました!!!
作品情報
「ドラゴン桜」などのコミックでお馴染みの漫画家・三田紀房原作の同名コミックを、VFXの先駆者であり数々のヒットメーカーでもある監督によって映画化。
第二次世界大戦前の1930年代を舞台に、世界最大の戦艦製作に取り組もうととする海軍の無謀な計画を阻止するため、後の海軍大将によって抜擢された、100年に一人の逸材と言われた若き数学者が、あらゆる妨害に遭いながらも頭脳と誠意、そして絶対戦争をさせないというゆるぎない意志を胸に秘め、巨大権力に挑む姿を描く。
豪華キャストと圧倒的スケールで描かれる戦艦と戦闘機との攻防シーン、そして机上の空論の中でどうやって相手のミスを突くことができるかといった、アクションと頭脳戦がうまく融合されたこの夏最大のエンタテインメント作品です。
アルキメデスの大戦 コミックセット (ヤンマガKCスペシャル) [マーケットプレイスコミックセット]
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/06
- メディア: コミック
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あらすじ
これは、帝国海軍という巨大な権力に立ち向かい、数学で戦争を止めようとした男の物語。
1933年(昭和8年)。
欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。
海軍省は、世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。
だが省内は決して一枚岩ではなく、この計画に反対者も。
「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持つ、海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は、巨大戦艦の建造が如何に国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていた。
しかし戦艦に関する一切の情報は、建造推進派の者たちが秘匿している。
必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者・・・。
山本が目を付けたのは、100年に一人の天才といわれる元帝國大学の数学者・櫂直(菅田将暉)。
ところがこの櫂という男は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという一筋縄ではいかない変わり者だった。
頑なに協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。
「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」
・・・この言葉に意を決した櫂は、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいく。
天才数学者VS海軍、かつてない頭脳戦が始まった。
同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂。
その艦の名は、【大和】・・・。(HPより抜粋)
監督
今作を手掛けるのは山崎貴。
VFX技術は確かにすごいが、映画監督としては、う~ん・・・と感じる私。(寄生獣は好きなのよ。)
「永遠の0」に続いて描く戦争映画という位置づけになりますが、果たしてその中身はいかがなものか。
彼の過去作への評価から今作も期待値低めで臨む所存です。
さて、売れっ子の彼らしくここ最近は目ちゃんこ忙しいんだなぁ、ってのが見え見えの待機作品。
翌週には「ドラゴンクエスト/ユア・ストーリー」が控えてますし、12月には3DCGアニメーションで描く「ルパン三世THE FIRST」が控えております。
2020年のオリンピック開会式と閉会式の演出を担当する大役もあるので、あと数か月は寝る間も惜しむ状態なことでしょう。
お体に無理せず製作を続けていただきたいものです。
監督に関してはこちらをどうぞ。
登場人物紹介
左上より
- 櫂直(海軍主計少佐)(菅田将暉)・・・東京帝國大学数学科で、100年に一人の天才と呼ばれた数学者。22歳。大学を中退してアメリカへ留学する予定だったが、山本五十六の勧誘で海軍入り。日本が戦争へ傾倒することを危惧し、巨大戦艦検建造計画を阻止するために、その問題点を数学的視点から明らかにしていく。学者あがりをいきなり主計少佐に登用するという異例の人事に、海軍内では困惑と反発の声が。数学と美に執着し、軍隊嫌いを公言する変わり者。計測マニアで常に巻き尺を携帯している。
- 山本五十六(海軍少将)(舘ひろし)・・・櫂をスカウトした海軍少将。海軍第一航空隊司令官。今後の海戦は航空機が主流になるとという「航空主兵論」に傾倒し、巨大戦艦の建造に異を唱える。海軍兵学校の同期で大艦巨砲主義派の嶋田とは犬猿の仲。
- 田中正二郎(海軍少尉)(柄本佑)・・・山本五十六から櫂の付き人を命じられる。軍の規律や慣例に全く従わない櫂に最初は不信感をあらわにするが、行動を共にする内に、櫂の能力と理念に敬意を抱くようになる。
- 尾崎鏡子(浜辺美波)・・・軍需産業で急成長を遂げた財閥・尾崎家の令嬢。自身の家庭教師として尾崎家に出入りしていた櫂を、「先生」と呼び、慕っている。
- 大里清(大里造船社長)(笑福亭鶴瓶)・・・大阪の小さな造船会社「大里造船」の社長。かつては尾崎財閥からの発注で海軍の軍艦製造を請け負っていたが、今は袂を分かっている。鏡子の依頼で櫂と面談し、その考えに賛同。巨大戦艦建造阻止に協力することを決意する。
- 大角岑生(海軍大臣)(小林克也)・・・軍事会議の決定権を持つ海軍大臣。優柔不断で保守的。
- 宇野積蔵(戦艦長門艦長)(小日向文世)・・・海軍大佐であり、「戦艦長門」の艦長。入省したての櫂にも優しく接する好人物。
- 永野修身(海軍中将)(國村隼)・・・山本五十六の上官であり、「巨大戦艦建造計画」の反対派。
- 嶋田繁太郎(海軍少将)(橋爪功)・・・「巨大戦艦建造計画」を強く推し進め、山本五十六陣営と対立。様々な妨害工作を行う。
- 平山忠道(造船中将)(田中泯)・・・海軍造船中将。巨大戦艦❝大和❞を設計し、冷徹に建造計画を進めていく。
一体監督は、この一風変わった戦争映画をどうやって演出し、エンタメ映画へと描いていくのでしょうか。
ぶっちゃけ結末は史実通りでしょうからなんとなくはわかるんですけどね。
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
監督・福澤克雄、VFX技術監督・山崎貴ならもっと面白かったろうに。
戦争映画の仮面をかぶった半沢直樹で主人公は湯川学だったよ!!
以下、核心に触れずネタバレします。
冒頭の戦闘シーンはさすが。
物語はいきなり戦艦大和が建造された1945年から始まります。
まぁ歴史分かる人なら当然のことですけど、残念ながら戦艦大和は完成されものの見事に撃沈されちゃうんですよね。
それを冒頭で見せてしまうという超丁寧な流れ。
しかもも~っと分かりやすく説明するために、ナレーターの窪田等さんを起用して背景と経緯をしっかりお届けする優しさ。
なんだこれ、情熱大陸か?途中でニンテンドースイッチとかいっちゃうんじゃねえか?と困惑しましたが、そんなふざけたことなど一切ありません。
しっかり僕らに当時の状況とこの物語がどんな始まりを迎えるのかを、あの紳士なボイスで説明してくれます。
さすが山崎貴!と思える冒頭の激闘シーンは、無数の戦闘機を叫びながら迎撃する兵士たちを寄りで捉えることで予算を抑えてるんだなぁてのが見え見えではあるものの、緊迫感はしっかり逃さず映しております。
しかも敵機からモロに被弾した兵士の無残な死体を撃たれた後ではあるものの、包み隠さず映してるのも、これぞ戦争映画!と思える瞬間でした。
そこから打ち上げられた波が血と混ざって流される様に、顔をしかめてみてしまうわけです。嗚呼、なんて役立たずな戦艦なんでしょう。
史実ではどうやらこの戦艦大和、でかい図体してるのに敵機をたった3機しか撃ち落とせなかったという情けない結果のようでして、それを冒頭の映像で撃沈されるまでしっかり描き切るんですね。
大きな建造物が崩れていく儚さと美しさを得意のVFXで表現したことで、戦争の何たるかを知らしめると共に、観る者の心をうまく掴んだオープニングでした。
そして物語はそんな戦艦大和がなぜ作られてしまったのか、ということをフィクションありきではあるものの、こういう解釈は悪くないなぁとも思える筋書きで進んでいくのです。
湯川学のような変態ぶり。
今回、あの少将・山本五十六から依頼され戦艦建造阻止を命じられたのが、元数学者である櫂直。
尾崎財閥の令嬢の家庭教師を任されたことで、お父様から大学への資金援助を受け帝國大学で数学を学ぶ天才だったわけですが、令嬢と両思いであることがバレてしまい、家を追い出され、援助打ち切り、大学も中退せざるを得ない状態になってしまうわけであります。
やけになって全財産を芸者につぎ込んでいるところ、今後の戦艦計画で自分の戦艦がどうすれば採用されるか策を練っていた山本率いる空母推進派の面々が、芸者を独り占めしている櫂のもとへやってくるのです。
この時代軍人に逆らったら、例え一般市民でもボコボコにされるイメージがありますが、櫂は全く動じない。
僕は軍人が大嫌いでね!と堂々と宣言するたあたりは、ちょっとドキドキ。
でも山本さん、案外温厚。
そして山本さんたちに自分のこれまでの経緯を話したり、扇子を標的に当てて楽しむお座敷遊びを数学的に推測し百発百中してしまう件、そしてせっかく高い金払って満喫して売るのにあなたたちと話してたことで無駄になった!ってのを、とてつもなく速い暗算で示すのです。
ここまで櫂がどういう人物かってのをしっかり説明してくれます。
そんな櫂くん、めちゃめちゃ変人です。
美しいものは計らずにはいられない、という性格、いやもはや性癖といってもいいでしょう。
尾崎財閥の令嬢、鏡子さんと部屋で隠れて何をしてるのかと思えば、鏡子さんを仰向けに寝かせ、顔を巻き尺で計り、あゝ美しい・・・と。
そりゃあ浜辺美波は美しい顔の持ち主であることは日本国民の誰もが思うことですが、その美しい顔を持ってるからって、なぜ美しいのかを巻き尺で計ってみたいと考える奴は中々いません。
いや、ここにいましたw
彼の中の美の方程式がどういう式だがわかりませんが、眼鼻口の大きさやバランス、サイズ、曲線などなど、完璧な黄金率だったんでしょう。
んなもん、計らずともわかるじゃろうに。
これはまだ序の口。
今度は戦艦のあらゆる部分を巻き尺で計ろうとします。
晴れて主計少佐という異例の抜擢を受け、巨大戦艦の見積もり金額捏造の証拠を見つけるために奔走する櫂くん。
しかし相手側がこちら側にデータを見せないための数々の隠蔽工作をしており、どうやってもサイズがわからない彼は、戦艦というものがどういう構造なのか、そしてどういう寸法の下作られているのかを、中に乗って見て計る作戦に乗り出します。
恐らく巻き尺は長くて2m程度の長さ。
それを使ってひたすら計る櫂くん。彼の世話役である田中君も最初こそ呆れていたものの、彼のひたむきな行動に感化され、自分の歩幅を元に数字を割り出していきます。
気が付けば艦内のパイプとかどうでもいい部分まで測ってます。そこいる??
結論から言えば無茶です。
巻き尺で完璧に計ることは無理です。
絶対誤差がでるはず。戦艦の先端までどうやって計るのよと。
しかし彼らにはこれしか相手の戦艦のデータを割り出す手立てはないのです。
こういう地道な努力を見せることで、いかに櫂くんが戦争を止めようと考えてるかが見て取れるシーンの一つだったように思えます。
でもまぁ変態だよね~。
あまりに数字数字ってなるもんだから、戦艦のデッキの上でチョーク出してそこら中に数式書くんじゃないかって思ったもの。
デレレ デレレ デレレデッデ♪ってガリレオのテーマ流れてきてもおかしくなかったなぁw
どう見ても半沢直樹だよなぁ。
これは僕の率直な感想に繋がることなんですが、この映画、戦争映画の仮面をかぶった半沢直樹だったなと。(我ながら良いキャッチフレーズかなと)
確かに冒頭は戦争映画さながあらの迫力あるアクションシーンだったわけですが、この後こういうシーンは登場しません。
あとはもうひたすら敵の隠していることを見つけ暴いて晒す!ってお話なので、ほぼミステリーという感じ。
なんだよ!ドンパチする映画じゃねえのかよ!と怒る人もいるかもしれませんが、そこは是非見方を変えて楽しんでほしいなと。
これね、ある大きな会社の中で社内コンペが催されましたと。
一応予算の低い案を採用したいってのが上の考えで。
片方は未来思考の案を出すけどちょっと予算が高い。
もう片方は従来のものからさらにスケールを大きくしたものを作りたいと。
でも、どう見ても未来思考の案の方が金かかってないのに、相手のスケールのでかい方のが予算が安い。
そんはずはないと。
これ不正の臭いするね、しかも向こうの奴ら最近大きくなり始めてる下請け企業に全て仕事を任せてるんですって。
やっぱ臭うね、ここはあの数字オタクに調べてもらいますか。
抜擢された彼は、外部からやってきた切れ者。相手の不正を暴くためにまずは正攻法で調べようとするも、データを公開してもらえない、根も葉もないうわさを立てられ社内でいづらくさせる、相手の監視役がひたすら見張ってる。
彼は相手側の下請け企業の娘と親密な関係で、その彼女から有力な情報を手に入れ一路大阪へ向かうんだけど、その手掛かりになる工場の社長が味方したら圧力かけられて仕事干されまんねん、てことで、なかなか協力してくれない。
そこに心配して駆けつけた下請け企業の娘の一言で社長が目を覚まし、どんどんデータ収集への道が開かれる。
しかし予定していたコンペの日程が早まりピンチ。
みんなで急いで計算し何とか間に合うも、まだ未完成。
巧く時間稼ぎをしてようやく相手側の案が杜撰な見積もりだったかを証明するデータを完成させて倍返し!!!
っていう、どうみても池井戸潤的展開の物語で、足で探して頭で考え信念を曲げずに巨悪と戦う男、半沢直樹の物語に精通する映画だったのではないかと。
まぁだからといってね、相手が苦し紛れに土下座したりとか、大岡越前のようなお奉行様が出てジャッジするとかって件はないんですけど、その会議までの流れってのが凄く似て見えたなぁと。
こうやって見るとなかなか面白いよね、って僕は思ったんですね。
で、これをもっと半沢直樹寄りにして伸ばし気味の展開にして過剰な演出でコーティングすればもっと面白かったんじゃない?それならもういっそのこと、監督を山崎貴でなく福澤さんにお願いしちゃって、勧善懲悪な話にした方がめっちゃエンタメになるんじゃね?ってついつい欲張って考えてしまって。
まぁ残念ながら山崎貴はドラマを描くのはそんなにうまい人でないし、人物を深く掘り下げるようなこともしないしってんで、僕の案でもう一度作ってくれねえかなとw
TBSが製作だったらなぁw
と、欲張ってみたものの、こういう観点で見れる映画だったわけで、企業内ドラマ観たくてウズウズしてる人は、案外ハマれる作品かもしれません。
最後に
毎回監督の映画見て思うんですけど、彼に一度本格的な戦争映画を作らせてくれないかなと。
多分ね彼やりたいんですよ、戦争映画。
今回冒頭のシーンいらないんですよ、本編に。
全くいらないっていうとラストシーンが無意味になってしまうんですけど、でもやっぱりお金つぎ込むほどしっかり画を作る重要性はないなぁと。
それでも冒頭に戦闘シーンを入れたんですよ。
「海賊とよばれた男」でもそうでしたけど、空襲のシーンを敢えて挿入してしっかり映像にしたってことは、やっぱり彼は本物の戦争映画を作りたいって気持ちがあるんじゃないかなと。
出来れば第二次世界大戦なんかでなく、日中とか日清とか日露戦争を題材にした大スペクタクル戦争映画にして、VFXと実写両方で戦争シーンを撮ってほしい。
今そうやって戦争映画をやろうとしてる人あまりいないでしょう。というか配給とかスポンサーが作ろうとしないのか。「空母いぶき」もいい題材だったのに東宝は手出さなかったもんね。
これも監督なりの反戦へのメッセージに繋がる映画だったけれど、やっぱりね、弱いです。
こういうコミック原作のものでないと予算がとれないんでしょうね。企画が通らないんでしょうね。
いつか監督に作ってほしいですね、今の技術で見せられるあの頃の戦争映画。
先ほども触れましたが、ラストシーンでの櫂くんの表情は、はなぜ冒頭に戦闘描写を入れたのかを考えるとものすごく理解できるシーンです。
負けることを知らない日本、負け方を知らない日本。
その慢心を妄信的な思考を壊すにはこの方法しかない。
史実が決してこうだったわけではありませんが、もしかしたら劇中のあの人のような考えを持っていた人が一人くらいはいた、のかもしれません。
とりあえず予想以上の面白さは感じられませんでしたが、菅田将暉と柄本佑の見事なコンビプレイや櫂の変態ぶりとどうやって真相にたどり着くかっていうミステリー要素は見て損はないと思います。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10