アベンジャーズ/エンドゲーム
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」での強烈な最期から1年。
ついに決着の時がやってきた!!!!
宇宙のバランスを保つために大きな犠牲を払って大義を成そうとした一人の男に対し、犠牲を出さずに戦いを挑んだヒーローたち。
結果、その「犠牲」の差が勝敗を分けてしまうことになり、前作を見た誰もが「ヒーローたちの絶望」に立ち会うこととなってしまった。
残ったメンバーは、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ブルース、ナターシャ、ローズ、ロケット、オコエ、ネビュラ。
この9人に、戦いに参加していなかったクリント、スコット・ラング、そしてキャロル・ダンバースが今作で集うことに。
惑星タイタンで取り残されてしまったトニーは、ネヴュラと共に無事地球に生還できるのか。
キャロル・ダンバースはサノス撃退のカギとなるのか。
スコットは量子世界から帰還し、消えてしまった仲間たちを救出する術を手にしたのか。
原作同様、ネビュラがサノスの身につけるインフィニティ・ガントレットを取り外すのか。
予告編の映像、ネット上での様々な噂に翻弄されながらも、答えは全て本編の中。
上映時間なんと3時間という長尺映画は、劇場ではいつ以来だろうか。
その分計り知れないボリュームと情報量、エピソード、そして圧倒的な映像の数々なのでしょう。
私モンキーは無事抜群のコンディションで臨み、トイレ問題を難なくクリアし見終えることができるのか(知るか)。
1回でどこまで把握できるのか。いや無理でしょう。
何回も通うことでしょう、映画館に。
早速鑑賞してまいりました!!!
作品情報
マーベルシネマティックユニバース10周年の最後を飾る「アベンジャーズ/エンドゲーム」。
ついに最強にして最大の敵サノスの手によって、仲間と人類を半減させられてしまった彼らが、絶望と深い悲しみを乗り越え、大逆転の可能性と希望を胸に、再び集結、最大の逆讐(アベンジ)に挑む姿を描く。
世紀の大ヒットシリーズの終幕は一体どのような結末を迎えるのか。
失った人類と仲間は無事生還できるのか、そしてサノスを無事撃破することはできるのだろうか!!!
キャラクター紹介
映画「キャプテン・マーベル」までの作品内容に触れた紹介です。ご注意ください。
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生存者たち
左上より
- スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)・・・ワカンダにてサノス襲来に備えるも敗北。
- トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)・・・ついにアイアンマンスーツはナノテク仕様に。しかし惑星タイタンでサノスと激闘するも敗北。ネヴュラと共に星に取り残される。
- ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)・・・ワンダ、オコエと共に連携プレーをし激闘したが、サノスに敗北。
- ソー・オーディンソン(クリス・ヘムズワース)・・・ロケット、グルートと共に惑星ニダベリアで、新たな武器「ストームブレイカー」を手に入れ、サノスを後一歩のところまで追い詰めるも急所を突けず敗北。
- ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)・・・サノスとの初戦で戦意喪失しハルクに変身できずにいるも、ハルクバスターに搭乗し応戦。
- スコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)・・・IWには参加していないが、「アントマン&ワスプ」で量子世界に閉じ込められて幕を閉じる。EGにどう合流するのか。
- キャロル・ダンバー/キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)・・・スクラル人の住処を共に探していたが、ニックがもっていた発信機の信号を感知し、地球へ戻ってくる(キャプテンマーベルのエンドクレジットでの映像より)
- クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー)・・・IWには参加せず自宅謹慎中。予告編では雨の中フードを被り怒りに満ちた表情のバートンが映る。
- オコエ(ダナイ・グリラ)・・・ナターシャと息の合った連携を見せるも、陛下を守ることができず膝を落とす結果に。
- ネビュラ(カレン・ギラン)・・・ガーデイアンズ、トニーらと共に惑星タイタンで共闘するも敗北。トニーと共に取り残される。
- ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)・・・IWには姿を見せなかったが、指パッチンの犠牲に遭わず生存していることが監督の口から判明。今作でどう登場するのか。
- ウォン(ベネディクト・ウォン)・・・サンクタムで合流したトニー、ブルースと共に、エボニー・マウらと戦闘。サノスの指パッチンの被害にはならなかった様子。
- ジェームズ・ローズ/ウォー・マシン(ドン・チードル)・・・下半身不随を医療技術で克服し、シビルウォーで戦った仲間らと再会。ワカンダでの戦いに挑んだ。
- ペッパー・ポッツ(グウィネス・バルトロウ)・・・IWの劇中では生死は判明されていなかったが生きている模様。ネットでリークされた紫色のスーツは何を意味するのか。
- ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)・・・今回のポスター発表によって生存が確認された一人。どんな活躍をするのか。
- ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)・・・ソー、グルート共に、惑星ニダベリアへ向かい、新たな武器製造の協力をした後、ワカンダでの戦いに合流。仲間を失ったことで意気消沈する。
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消滅した者たち
- ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)・・・ストレンジ救出のためQシップに同乗し無事退治。正式にアベンジャーズの仲間入りを果たしたものの、サノスによって消滅。
- シュリ(レティーシャ・ライト)・・・ヴィジョンのマインドストーン解析に尽力。ワカンダでの戦いでも応戦したが、サノスの指パッチンによって消滅。
- ティ・チャラ/ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)・・・ワカンダの戦いで民と共に前線で奮闘したものの、サノスによって消滅。
- スティーヴン・ストレンジ/ドクターストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)・・・身に着けているアガモットの目がタイムストーンであるためにサノス一派に狙われる。惑星タイタンで1400万605通りの未来を予測し勝機を得るも敗北。
- グルート(声:ヴィン・ディーゼル)・・・ロケットと共に惑星ニダベリアへ向かい「ストームブレイカー」完成に着手。ワカンダで皆と共に戦った。
- ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(エヴァンジェリン・リリー)・・・アントマンを量子世界へ向かわせる実験途中でサノスの指パッチンで家族ともども消滅。スコットは一人取り残される羽目に。
- ヴィジョン(ポール・ベタニー)・・・マインドストーンをもっていることでサノス一派に狙われる。サノスに奪われる前にワンダに破壊を依頼、成功したかに思えたがタイムストーンを使われストーンは修復してしまう。
- ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)・・・ヴィジョンとの逃亡生活をブラックオーダーによって塞がれ戦いを余儀なくされる。ワカンダではオコエ、ナターシャと共に連携プレーを見せる。
- ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)・・・惑星ノーウェアでサノスに捕われ、ヴォーミアでソウルストーンと引き換えに命を落とすことに。
- ドラックス(デイブ・バウティスタ)・・・打倒サノスに燃える男の一人。ワクセイノーウェアでは対峙するも歯が立たず悔しさを見せる。
- バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)・・・ワカンダでの治療を終えスティーブと再会。戦線復帰するもサノスの指パッチンにより消滅。
- サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)・・・スティーブと共にヴィジョンたちを救出、ワカンダでの戦いはローディーとコンビを組んで敵を空中から一網打尽にした。
- ピーター・クイル/スター・ロード(クリス・プラット)・・トニーらと共に惑星タイタンでサノスを迎え撃ち、後一歩のところでインフィニティ・ガントレットを奪うところだったが、ガモーラの顛末を聞いて我を忘れてしまい作戦は失敗。後に消滅してしまう。
- マンティス(ポム・クレメンティエフ)・・・ガーディアンズの仲間に入り、エンパシー能力を使って味方を援護。サノスとの戦いではスリープさせようと必死にくらいついた。
- ロキ(トム・ヒドルストン)・・・アスガルド崩壊のため宇宙船で地球に向かっていたが、コズミックキューブをもっていたことでサノスに狙われてしまう。最後はサノスを罵倒し命を落とす。
- ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)・・・本編には絡んでいないものの、地球に恐るべき危機を感知したニックとマリアは、ポケベルを鳴らした途端消滅してしまう。
さあ、祭りが終わるぜ!!彼らの命をかけた逆襲を楽しもう!!!
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
10年間見続けてきてよかった。
笑い、涙、サプライズ、衝撃。
全部詰まった、これぞ集大成の映画。
すいません、泣きすぎて吐きそうです・・・。
ここから先はネタバレしています。自己責任でお読みください。
何をどう言えばいいのか。
まず僕が見終えてどのような状態になったのかを申し上げると、涙が溢れていた。
一体何の涙なのか。
3時間という長尺作品に、一度もトイレに行かず集中して鑑賞できたからか。
違う。
あまりにもバットエンド過ぎたからなのか。
違う。
最高のハッピーエンドに?
違う。
マーベルシネマティックユニバースという一大サーガをリアルタイムで本気で追いかけてきたことに対する、作り手たちの最高のおもてなしを受けたからだと思う。
アイアンマンが映画になった当初、誰がここまで世界中を熱狂の渦にさせるシリーズになると予想しただろうか。
10年前に劇場で見た時のお客さんの熱量ははっきり言って今の10分の1程度だったと感じている。
それから10年、街を歩けばマーベルロゴのTシャツを着る若者が増えたり、テレビでもオールスターが集合した時の例えとして「アベンジャーズ」を使うなど、知らないうちに世間に浸透してきたわけです。
だけど、果たしてリアルタイムで追いかけてきた人が自分の周りにどれだけいるのか。
もちろんアベンジャーズに対して十人十色の想いがあるのは承知なんだけど、今回のエンドゲームを見て感じたのは、「君たち、よく10年間見続けてくれた、応援してくれた、そんな君たちに我々から最大限の感謝を作品に詰め込んだよ、さぁ堪能して」という、最初から追いかけてきた人だからこそ震えが止まらない内容だったように思います。
決してあとからファンになった人をどうのこうのいうんじゃなくて、そのファンの人たちとはまた違う感覚なんですよ。
思い入れの度合いが違うというか。それに対する受け止め方がデカすぎるというか。
そしてきっと僕以上に熱心なファンは、僕以上の感動を受けた内容だと思います。
あぁうまく言葉にできない・・・。
何というかこういう気持ちにさせてくれた映画だったんです。
すごく大袈裟かもしれないけど、ほんと生きててよかった。
トニースタークが大好きになってハマった「アイアンマン」。
あの頃の自分はどんな風に見ていたんだろう。
10年後こんな風に映画の感想をブログで書いてるなんて想像もしてなかったろう。
ここまで映画を好きになっているなんて思いもしなかったろう。
あれが僕の映画人生の始まりだったんだよなぁ。
人生を変えたんだよなぁ。
「インクレディブルハルク」で見た目は好みじゃないけど破壊力に圧倒された。
「アイアンマン2」でトニーの表と裏に涙した。
「マイティソー」で北欧神話の存在を知った。
「キャプテンアメリカ」で子供の頃の仮面ライダーに夢中になった自分を思い出した。
「アベンジャーズ」でアメコミ映画の面白さをより深く感じるようになった。
「アイアンマン3」でMCUが何か変わった気がした。
「マイティソーダークワールド」で前作にないユーモアと、ロキの存在が必要不可欠だと知った。
「キャプテンアメリカウィンターソルジャー」でヒーロー映画にポリティカルサスペンスを入れる斬新さに感動した。
「ガーディアンズオブギャラクシー」の音楽チョイスと底抜けの明るさに大ハマリした。
「アベンジャーズエイジオブウルトロン」で増加するファンとヒーローに嬉しくなった。
「アントマン」でミニマムな作りとコミカルさに圧倒された。
「シビルウォーキャプテンアメリカ」でヒーロー同士の対決に興奮した。
「ドクターストレンジ」で新しい扉が開いたように感じた。
「ガーディアンズオブギャラクシーザリミックス」で再びお気楽極楽な彼らにニンマリした。
「スパイダーマンホームカミング」でヒーロー映画に甘酸っぱい青春を思い出した。
「マイティソーバトルロイヤル」でクドいくらいの笑いのオンパレードに拍手した。
「ブラックパンサー」で再びシリアス路線になったことにほっとした。
「アベンジャーズインフィニティウォー」で新ヒーローたちとの融合に歓喜し、そして結末に悲しんだ。
「アントマン&ワスプ」でIWとの落差に安心した。
「キャプテンマーベル」の出来の悪さに心配した。
色々波はあったものの、常に高いクオリティと優れた脚本に観客たちの舌をうならせ、今の時代にリンクした内容、様々なヒーローの葛藤や成長に自分を重ね、その度に一喜一憂させてくれたこのシリーズに感謝しかない。
僕の人生はMCUとともにある。
今回で一旦の「終わり」を位置づけさせたわけですが、何かが終わりまた始まるわけで、それが10年先も20年先も続いてほしいと願うばかりで、このMCUがある限り現実でどんなに辛いことがあろうとも、彼らと共に生きていると思えば乗り越えられる、そんな気にさせてくれる映画だったんだ、そう改めて思った作品でした。
ざっくりあらすじ
インフィニティウォーで衝撃の結末を目にし、肩を落としながら会場を出てから1年間、一体どんな形でエンドゲームを展開するのだろうと色々うわさが流れたり考察する人たちが横行していましたが、原作からの引用もあったし現場写真のリークだったりと、ある程度こうなるんじゃないか、という予測は立てて臨みました。
しかし中身は全く想定していない事態の連続。
どんなあらすじかざっくりですが明かしたいと思います。
ホークアイ。
子どもたちと外でランチの準備をしながら団らん。
娘にアーチェリーを教えていると、家族たちが消えてしまったことに戸惑うバートン。
場面は変わりトニーとネビュラ。
宇宙船の中にあるもので仲を深めていく二人でしたが、約3週間宇宙空間を漂流していたことに疲労を隠せないトニーは深く眠りにつこうとしていた。
そこにキャプテンマーベル登場。二人を無事地球に送り届けるのでした。
スティーブやペッパーとの再会もつかの間、スティーブに八つ当たりするトニー。
意識を失い病床に着くトニーを除いた、スティーブ、ソー、ブルース、ナターシャ、ローズ、ロケット、ネビュラ、そしてキャロルは、サノスがどこにいるか捜索することに。
農園で一人悠々自適な生活をしていたサノスに奇襲をかけるアベンジャーズ。
二日前にも指パッチンしたサノス。インフィニティストーンを原資に戻すために行っていました。
それが無いと失った人たちを取り戻せない一同は落胆しながらサノスを撃破します。
5年後。
アベンジャーズたちはそれぞれの場所から連絡を取りながら、自分たちの役目を全うしていました。
スティーブはグループセラピーを開き人々を励まし、ナターシャは金髪から伸びた赤毛が目立つほどの長さになり、オコエは地殻変動に関しての報告を、ロケットやネビュラ、キャロルは宇宙で活動をしています。
報告が終わるとローズは、「メキシコの抗争はクリントが起こしたものだ」とナターシャに告げます。
この5年間彼は様々な場所で人殺しをしていたのです。
彼を止めようと思うも、どうすることもできないことに涙を流すナターシャ。
スティーブが訪問し談笑していると、玄関のモニターから見たことある顔。
スコット・ラングでした。
彼は量子世界に5年間もいることになってましたが、車内にもぐりこんだネズミのいたずらによって無事元の世界に生還。
大きくなった娘との再会で、一体何が起きたのかを知ります。
この経験が世界を救う唯一の手段だとスティーブに伝えます。
量子世界でタイムトラベルができると。
今のメンツではどうしようもできない一行は、トニーを訪ねます。
モーガンという娘が生まれ、幸せな生活を送っていたトニーは、スティーブやスコットの頼みを断ります。
しかしスコットの話した内容をヒントに、これまで秘密裏に研究していたアイテムを完成させます。
それがタイムトラベル用のGPS。
トニーは再び命題に向き合う決心をし、スティーブの元へと向かいます。
一方ブルースは、ずっと覚醒しなかったハルクと真摯に向き合うことを考え、頭と筋肉を融合させることに成功。
体はハルク、頭はブルースになっていました。
子供たちからも大人気になっているのにも驚き。
そして肝心のソーはというと、地球で新たなアスガルドの街を作り、民たちと暮らしていました。
ロケットとブルースは街を訪ねます。
前作には登場しなかったヴァルキリーからソーの所在を聞くと、引きこもっていることを知ります。
あれだけマッスルな体つきだったソーは、ひたすら酒を飲んでいたせいで、メタボ腹に、神も髭も伸びてトニー曰くリボウスキ状態(ビッグリボウスキのジェフ・ブリッジズのこと)。
ロケット曰く溶けたアイス。
何とか説得して本部へ連れ出す二人。
東京でローニンと変貌を遂げていたクリントは、ヤクザ殺しを繰り返していました。
そこにナターシャが説得に登場。
彼を本部へと連れていきます。
スコットの話を聞いてタイムトラベルテストの試みるブルースたち。
そこにトニーが加わったことで、とうとうタイムトラベルが現実に近づいていきます。
しかし肝心のピム粒子も残りわずか。
サノスが赤ちゃんの時に倒せば?という話題になりますが、ブルース曰く「過去にいったとしてもそれはその人には未来でしかなく、これまでいた現在は過去でしかない」ということが明かされます。
失敗の連続に怖気づくスコットにクリントがチャレンジ、無事成功します。
ここで作戦会議。
インフィニティストーンを過去の時代へタイムトラベルし、回収することが決まります。
そこで誰が過去に石に携わっていたのかを掘り起こす話題に。
ソーはリアリティストーンをどこで目にしたのか、ネビュラとロケットはパワーストーンとソウルストーンのあった場所を、ストレンジのタイムストーンとロキの杖にあったマインドストーン、コズミックキューブの中にあったスペースストーンは偶然NYにあったことにナターシャは気づきます。
結果、全員が3つの場所に分かれて同時にストーンを回収、現在に戻ってことがミッションに。
特性のスーツに着替えてタイムトンネルへと向かう一行。
果たして失った人々を取り戻せることはできるのか。
彼らは安息の時間を取り戻すことができるのか。
と、ここまで半分くらいの内容です。
過去作の伏線が凄い。
予告編で出ていた映像、ほとんどが序盤なんですよね。
ホントここまで予想できなかった。
後半からは僕らが既に観ている過去作の伏線が怒涛に押し寄せてきます。
一体どんなのがあったか、軽くまとめてみました。
- アイアンマン
過去作では、記者の前で「私がアイアンマンだ」と発言したことでトニーがアイアンマンだということが世間に知れ渡ったわけですが、今作でもガントレットのストーンを奪ったアイアンマンが、サノスの前で同じセリフを放ち指パッチンをする。
トニーの父ハワードが1970年の軍事施設におり、息子と対面。これから生まれてくる子にどう接していいかわからないハワードに優しく助言をするトニーのやりとりに涙。
別れた後車の前で待っている運転手はジャーヴィス。かつてトニーの身の回りをサポートする人工知能AIはここから。
トニーの大好物はチーズバーガー。1で生還した時もチーズバーガーを頬張りながら会見をしていましたが、今作での葬儀シーンでハッピーがモーガンに何食べたい?と聞くと父の好きな食べ物と同じチーズバーガーを希望するのでした。
また川に花束と共に流すトニーのアークリアクターは、1でペッパーがプレゼントとして渡したもの。「トニースタークにも心がある」の言葉をここで泣かせる言葉にするとは粋な演出です。
エンドロール終了後、マーベルのロゴと共になる音は、トニーがアイアンマンスーツを作るときの音。
- キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
1970年のニュージャージーの軍事施設でシーン。
キャプテンアメリカが誕生した場所でもあり、その後の続編ウィンターソルジャーで、地下施設にもぐりこんだのもここ。
レッドスカルの右腕で、シールドに利用されることになったゾラ博士は、彼を探すハワードスタークによって言及されている。
そしてキャップはペギーと遭遇。
過去作でダンスの約束をしていた二人は、今作でその願いを叶えます。
- アベンジャーズ
タイムトラベルで2012年のNY決戦にワープ。
トニーは、ロキを滅多打ちにしているアベンジャーズタワーに侵入。
過去作でロキにビルから突き落とされるトニーが未完成のマーク7を呼ぶシーンを思い起こさせるシーンが映されます。
終盤ではサノスがチタウリを呼んできます。
キャップは過去のキャップと対決する羽目に。押されてしまいますが、自分の弱点は自分が一番知っている、ということで首を絞められている時に、「バッキ―は生きている」といって油断させる一幕が。
サノスとの最終決戦。復活した面々がストレンジの魔術によって集結。リーダーであるスティーブが「アベンジャーズ!!アッセンブル」と言います。(俺ここで涙腺決壊)
- アイアンマン3
過去作でマンダリンにトニー邸を襲撃されるシーンの際、ペッパーを助けるために自身のアイアンマンスーツを着せる場面がありますが、今作ではペッパー自身がアイアンマンスーツを着て戦いに参加するというサプライズが。
原作ではマーク1616のスーツで、通称「レスキュー」なる名前が。今作はそれを想定したものなのかもしれません。
クライマックスの葬儀シーン。
トニーとバディを組んでいた少年ハーレーくんが大人になった姿で参列している。
- マイティ・ソー/ダーク・ワールド
ソーとロケットはダークエルフが襲ってくる時間にワープ。ジェーンの体内にあるリアリティストーンを回収するミッションを遂行します。
ここでロキやジェーン、そしてソーのお母さんが登場します。
- キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー
2012年のニューヨーク決戦にワープしたトニー、スティーブ、スコット、ブルースは、別れて3つのストーン回収に臨みます。
ロキから杖を回収したアベンジャーズは事後処理をシールドに任せますが、そこに登場したのは士官のシットウェルとSTRIKEのラムロウ。
彼らがロキの杖を回収します。
エレベーターに乗った彼らの前に現れたのはスティーブ。WSでエレベーターという狭い空間で戦った場面を思い起こさせるシーンでしたが、穏便に住ませるためにシットウェルの耳元で「ヒドラ万歳」とつぶやいてスティーブがヒドラ党員というウソを引き込みます。
コズミックキューブを回収して外へ行こうとする当時のトニーとソー。
そこに現れたのはピアース長官。半ば強引にストーンを奪おうとする二人の後ろで兵隊に変装した現在のトニーが画策。
強奪に成功したかと思いきや、エレベータに乗れなかった過去ハルクとぶつかり失敗。ロキがストーンを奪って消えてしまいます。
物理的に攻撃を受け死んでしまったロキですが、もしかしたらこれによって生存していた、なんて設定になる、のかも。
サノスの強さに絶望的になったキャップに、サムから連絡が入る。「On your left」と言った後、ストレンジの魔術によって仲間たちが駆けつける。
このセリフは、ウィンターソルジャーの冒頭、ジョギングしているサムを抜かすスティーブが言う言葉に対しての返し。
- ガーディアンズオブギャラクシー
惑星モラグにパワーストーンがあることを知っているネビュラは、ローズと共にパワーストーンを一人回収しに行くピーター・クイルの背後に隠れて動向を監視します。
gogの冒頭でクイルがウォークマンでレッドボーンの「Come and Get Your Love」を聞きながらストーンの場所へ向かうシーンは、最高のオープニングと誰もが思った瞬間ですが、実際はクイルにしか聞こえてなく、一体彼はなぜノリノリなのか?を浮かべるネビュラとローズ、というシーンは爆笑もの。
ネビュラはサイボーグのため、過去の自分とリンクしてしまうという不測の事態が発覚。
過去のサノスは自分の運命を知ってしまうのであります。
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
AoUで作戦に成功したお祝いとソーの送別会を開いていたアベンジャーズは、ムジョルニアを持ち上げられるのは誰か?という力自慢大会を催していました。
そこでスティーブだけ少し持ち上げられるのを覚えていますか?
これが今作で伏線の回収となっているんです。
サノスとの地球での最終決戦で、過去に戻ったことでストームブレイカーとムジョルニアの二刀流になったソーは、サノスにストームブレイカーでとどめを刺される寸前になるという、IWでサノスにとどめを刺した時の逆の構図になってしまいます。
ムジョルニアを呼ぼうとしますが、力が入らないソーを助けようとキャップがムジョルニアを持ち上げるんですね~。
そこでキャップはソーが普段しているようにぶんぶん振り回したり投げたりを軽々とやってのけるのです。
そこでソーが一言「知ってた」というのがステキ。
- アントマン
NY決戦時にワープして、スペースストーンの回収に失敗したトニーとスティーブは、一か八かの賭けで、1970年のニュージャージー州の軍事施設にワープ。
ここでスティーブはピム粒子の回収をするんですが、ピム博士を部屋から追い出そうと電話をします。ここで若かりしピム博士が登場します。
また終盤ではルイスが乗っていたバンのブザー音も流れる細かい演出もあります。
- シビル・ウォー/キャプテンアメリカ
トニーと袂を分かつことになったスティーブは盾をトニーに返してしまったわけですが、トニーは本部へ向かう際にスティーブと仲直りのしるしということで、盾を返すシーンがあります。
スパイダーマンと空港で戦った際出身地について話すシーンがありましたが、今作の終盤ピーターを助けようとする際、クイーンズ坊やと言います。
- ドクターストレンジ
NY決戦時にワープしたブルースは、トニー達は別行動で、NYのサンクタムへ。
そこにはまだ生存しているエンシェント・ワンに遭遇。
既に未来を予知していたワンは、ブルースにタイムストーンは渡せないことを伝えると、ブルースは力づくで奪おうと行動。しかし、見事にアストラル体となってしまいます。
ワン曰く、あなたたちのやろうとしていることは既にある現在とは別の世界を作ってしまうだけ、とブルースに断りますが、ストーンを元の場所に戻せば絶対大丈夫と説得。
そしてストレンジがなぜサノスに渡したのかきっと意味があるはずと伝えると、ワンはストレンジがそうしたのなら、とブルースにストーンを託すのでした。
- スパイダーマン/ホームカミング
終盤戦闘するスパイダーマンが敵の大群に襲われる際、当初から機能についていた「即死モード」を使う。
ネッドが最後に登場する。
- アベンジャーズ/インフィニティウォー
惑星ヴォ―ミアでソウルストーンを回収するためにやってきたクリントとナターシャ。
レッドスカルによってソウルストーンの回収方法を聞いた二人は、どちらが命を絶つかでバトルに。
ストレンジが惑星タイタンで1400万605通りの未来を見たというセリフがありますが、今作はそれがまさにその1400万605分の1であることが明かされます。
トニーに突っ込まれたストレンジは、それを言ってしまったら意味がない、と言い返します。
- キャプテンマーベル
原作のキャプテンマーベルは髪が短い時があるのですが、今作では5年後髪をショートにしたキャロルが登場。
終盤ではサノスと対等に戦える強さも披露してくれます。
他にも、原作でファルコンが一時キャプテンアメリカとして活動する時期があり、実際に年老いたスティーブから楯を継承するシーンがあったり、グループセラピーで彼と再会して前を見る決心がついたと話すジョー・ルッソ監督がちゃっかり出演していたりと、あらゆるところで小ネタや伏線の回収が満載です。
疑問。
4回鑑賞した結果、いくつか疑問が生まれたので箇条書きで書いてみます。
- キャプテンマーベルは、どうやって宇宙空間にいるトニーたちを発見できたのか。
キャプテンマーベルのエンドクレジットで、ニックのポケベルによって地球に再び帰還したキャプテンマーベル、ってとこまでは映像に残っていますが、トニを助けるまでの間がごっそり抜けているので詳しいやりとりはわかりません。
きっと未公開映像特典としてソフトに挿入されていることでしょう。
- タイムトラベルによるほかの時間軸への障害~ロキ~
2012年、アベンジャーズのその後として、ロキの杖をヒドラが回収したから、ストラッカーが持っていたってことがつながったと思います。
実際にピアーズ長官やラムロウらはあそこに来たんでしょう。
しかし、奪おうとしたコズミックキューブはロキが持って逃げてしまいました。
きっとあれによってロキ生存の確率が高まったように思うんですが、それだと現在の時間軸にどうやって登場するのかは疑問です。
あくまでロキが今後も登場するならの話ですけども(その後の彼はドラマシリーズで活躍中です)。
- タイムトラベルによるほかの時間軸への障害~ネビュラ~
9年後の未来からやってきたネビュラは過去の自分とリンクしてしまったことで、サノスにこちら側の手の内がばれてしまいました。
そしてガモーラを説得した現在ネビュラは、過去の自分を撃ち殺します。
過去の自分を殺しても現在の自分は生存するのか?
という問題が生じますが、今作では「現在の自分が過去に戻ったとしてもそれは未来でしかなく、現在は過去になる」という理論のもと描かれているので、過去の自分は全くの別人、という解釈なんでしょうか。
- タイムトラベルによるほかの時間軸への障害~インフィニティストーン~
過去に戻ってインフィニティストーンを拝借するという今作のプラン。
使ったら元に戻さないといけないと、別の時間軸ができてしまうということで、元に戻しに行くスティーブですが、それぞれどうやって返したのでしょうか。
1970年の軍事施設、エンシェントワン、ロキの杖、ジェーンの体内、惑星モラグ、そして惑星ヴォーミア。
軍事施設は侵入すればいい。
タイムストーンは持ち主であるエンシェントワンに。
ロキの杖は・・・シールドでいいのか?
リアリティストーンは・・・いちいちジェーンの体内に戻すの?
パワーストーンは・・・キャップの力であのバリアに手を突っ込めるのか?
そしてソウルストーンは・・・レッドスカルと再戦!?
謎が多いですな。
- トニーについて
サノスを自分の命を引き換えに撃破したトニー。
誰もが泣いたことでしょう。
しかしあそこでタイムストーンを使ってトニーの時間だけ過去に戻して蘇生させるということはできなかったのでしょうか。
勝手な解釈ですがストレンジの信念というか理念で、死んでしまった者を生き返らせるってのはできないんでしょうね。
自然の摂理に反する行為、なのかと。
じゃあ、ストーンで消えてしまったものは自然の摂理でないのか、って突っ込まれると困るんですが。
- ナターシャについて
トニーが死んだときは盛大なシーンになてるのに、ナターシャが死んだときはそうでもない、なんてレビューを見ましたが、果たしてナターシャは生き返ることができなかったのか。
ブルースが試みたもののやっぱり駄目だった、というセリフがありましたが、本編ではやはり死んだことになっています。
でも、ソウルストーンを返したことで蘇った、ってことにはならないのか、とふと思いました。
しかも、彼女の単体映画が今後制作されるんですよ?
まさか前日譚をやるのかい?若い時のナターシャをスカヨハが演じるのかい?
- ピーターパーカーについて
ストーンの指パッチンによって蘇ったピーター。
無事学校に戻ってネッドと抱擁を・・・ってちょっと待て。
これ5年経ってるんですね。
ネッドも一緒に消滅していたなら一緒に留年したってことで筋は通る。
でも消滅していなかったら?大学生じゃね?
次回作ファーフロムホームではヨーロッパ旅行にいくピーターと同級生らがうつtってますが、みんな消滅していたのか?
いろんな疑問があります。
しかしこれをすべて答えられる言葉があります。
それは脚本、スティーヴン・ストレンジだからww
1400万605分の1の話なので、彼のみぞ知る、ってことで。
まぁみんなで議論したいですね。
最後に
残されたメンバーが初期のアベンジャーズだったこともあり、この物語は彼らの物語でした。
トニーはPTSDに悩まされるほどアイアンマン作りに没頭し、英雄になったと同時に侵略や襲撃への恐怖、または戦いの呪縛を受けていたんですよね。
ようやく解放された時には涙が止まりませんでした。今作で一番泣いた。MCUの中でも1番だと思う。
スティーブもまた氷漬けによって、現代へとやってきたことで最愛の女性との幸せな日々を過ごすことができず戦いに費やしてきたわけで、彼もまた解放されたシーンでは涙が止まらなかった。
ソーもアスガルドの王という看板を降ろし自分がこれからどう在りたいかを模索するという選択は感慨深いものがありました。
クリントもブルースもナターシャも今回多くスポットが当たってましたね。
ブルースは完全にコメディリリーフ。
5年後の変わり様は大爆笑だったし(ハイ!グリーン!という写真撮影のポーズとか、ロケットとトラックの荷台で寄り添うとことか、スコットが有名でないのをいじるとことか)、クリントは真田広之とワンカットでバトルするシーンはカッコよかった。
終盤のバトルも最高でした。
インフィニティガントレットのバトンリレーも最高だし、ソーの雷を急襲してスパークするアイアンマンもムチャかっこいいし、3人でサノスに向かう場面も激アツ。
ブチ切れのワンダも最高だしワカンダフォーエバーだしアイアムグルートだし。
そして一番最高だったのは、スパイダーマンがアントマンのところへガントレットを持っていけない時に任せて、といって登場する女性ヒーロー大集合の絵面!!!
キャプテンマーベルを筆頭に集った面々がもうすごくてすごくて会場大喝采でしたね。
とにかくですね、僕の10年間は彼らとともにあったんだ、それが凄く嬉しくて、それでいてすごく物悲しくて、でもなんか清々しくて。
これぞ集大成の作品でした。
文句のしようがない。
今回はもうファンだからこその満足度ということで。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10/10