モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【スポンサード リンク】

映画「Diner/ダイナー」感想ネタバレあり解説 砂糖のように従わない玉城ティナに惚れるシェフ。

7月5日

Diner/ダイナー

f:id:monkey1119:20190618000530j:plain

おれはぁ~~~~~~ここのぉ~~~~王だっ!!!!

・・・(笑)

映画館に行くたびにこの映画の予告仮流れるんですが、どうしてもこのセリフを言う藤原竜也に苦笑してしまう、料理は作る方より食べる方のモンキーです。

砂糖の一粒までが俺に従うって、砂糖くらい従ってくれなきゃ料理人失格だろ、なんてツッコミはさておいて、極彩色豊かな色合いで観衆の目をチカチカさせ、フォトグラファーとしての美的センスをいかんなく発揮する蜷川実花監督の最新作がいよいよ公開です。

 僕のこの映画においての一番重要な部分は料理だと思ってるんですけど、ちゃんときれいにおいしそうに映してくれるのでしょうか。

多分おいしそうには見えない気がするんですけど。

 

とりあえず一体どんな話なのか全然予想つかないんですけど、玉城ティナにあのキュートでエロティックな衣装を着させひたすら怯えさせるって役柄を与えたサディスティックさには万歳です、はい。

まぁ玉城ティナをよく知らないんですけど。

 

さっきからな~んかひねくれた発言ばかりしてますが、はい、実はそこまで気のりしてません。

話題作だから見る、その程度の熱量です。

いいじゃないですか別に。ミーハーなんで。

というわけで早速鑑賞してまいりました!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

あまりの過激さに映画化不可能とも言われたホラースリラー映画「無垢の祈り」の原作者としても知られるホラー小説家・平山夢明が2009年に発表し、第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪春彦賞を受賞した同名小説を、強い色合いと圧倒的センスで被写体を美しく写真に収めるフォトグラファー・蜷川実花によって映画化。

 

殺し屋専用のダイナーにウェイトレスとして働く羽目になってしまった女性の登場により、殺し屋同士の熾烈な戦いが繰り広げられていく。

 

映像化不可能と言われた衝撃の小説を、監督がどう料理し客の前に運ばれてくるのか。

天才シェフが作る料理と殺し屋同士のバイオレンスなバトルが、あなたの五感を刺激する!!

 

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)

 

 

 

DINER ダイナー コミック 1-6巻セット

DINER ダイナー コミック 1-6巻セット

 

 

 

 

あらすじ

 

 

ようこそ、殺し屋専用のダイナー<食堂>へ

 

そこは、命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー<食堂>。店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。

 

「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う。」

 

日給30万の怪しいアルバイトに手を出したオオバカナコ(玉城ティナ)は、ウェイトレスとして売られてしまう。次々と店にやってくる殺し屋たち。オーダーは極上の料理か、殺し合いか…店主、ウェイトレス、殺し屋たち。新たな殺し合いが今、始まる――!(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

監督

今作を手掛けるのは蜷川実花。

f:id:monkey1119:20190701225912j:plain

はい、冒頭でも書きましたが、めちゃんこ色味の強いのと時にエロティックに時にキャンディポップにと被写体の繊細さと美しさを最大限に表現させる写真家さんであります。

今回の作品が3作目だそうなんですが、今回初めて男性が主人公ということで、監督なりにカッコよさにこだわったとのこと。

またジャンル的にはサスペンスであり、アクションシーンもあるということで、新しいことづくめの作品でありながら、かなりの手ごたえを感じてるそう。

 

僕の超個人的なイメージですが、監督は1カットでどれだけインパクトを与えるかを重きにしている人だと思っていて、それってやはり写真家だからこその力の入れ様だと思うわけです。

そういう意味ではひとつの「画」としては優れていると思ってるので、今作もどんなステキなカットで引きつけてくれるかは楽しみです。

 

ただ「ヘルタースケルター」が僕としては合わなかったので、その辺りが気にはなります。

 

ヘルタースケルター

ヘルタースケルター

 

 

監督、なんと10月には小栗旬主演で太宰治の人間失格を映画にした「人間失格 太宰治と3人の女たち」が、2020年にNetflixで配信予定の「Followers」が配信予定と映像面でにぎわせてくれそうです。

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

f:id:monkey1119:20190701235258j:plain

左上より。

  • ボンベロ(藤原竜也)

 

 殺し屋専門のダイナー(食堂)に、王のように君臨する孤高のシェフ。

元は凄腕の殺し屋だったが、殺し屋達を束ねる組織のトップ=デルモニコにその料理の腕を見込まれ、殺し屋からは足を洗うことに。

デルモニコ亡き今も、深い恩義を感じている。

ダイナー内での勝手な振る舞いは相手が誰であろうと決して許さず、狂暴な殺し屋達からも一目置かれる絶対的な存在。味はもちろん、見た目にも美しい極上の料理を常に生み出し続ける天才である。(HPより)

 

  • オオバカナコ(玉城ティナ)

 

 幼い頃に母に捨てられ、祖母に育てられた孤独な少女。

誰のことも信じられず、料理だけが心の支えだったが、ある日、日給30万円の怪しいバイトに手を出し、殺される寸前……のところをボンベロの食堂(ダイナー)へ新人ウェイトレスとして送り込まれる。(HPより)

 

  • スキン(窪田正孝

 

 

 全身が凄まじい傷跡で覆われている凄腕の殺し屋。

傷だらけの容姿は、他の殺し屋達から「雑巾男」などと揶揄されるが、傷の奥には端正な顔立ちを持つ。

ボンベロとは古い仲で、食堂(ダイナー)での振る舞いは基本紳士的。辛い境遇のカナコに同情し食堂(ダイナー)から救い出そうとするが、実はボンベロしか知らない大きな秘密を抱えている。(HPより)

 

  • キッド(本郷奏多

 

 一見幼い子供のような可愛らしい姿をしているが、それは仕事(=殺し)のために全身整形やホルモン注射を施し、骨格にまで手を加えた結果。

実際の年齢は誰も知らないが、カナコよりは明らかに上で、無邪気に笑いながら死体を切り刻む正真正銘のサイコパス。虎視眈々とカナコの命を狙っている。(HPより)

 

  • ブロ(武田真治

 

 筋肉自慢の荒くれ者で食堂(ダイナー)の常連。スペイン語を操り、店でも4人組“ロス・チカーノス”の仲間たちと度々バカ騒ぎを繰り広げる。

肉や酒と同じくらい女も大好きで、カナコの前のウェイトレスも手にかけた挙句殺してしまったらしい。早速カナコにも目をつけ、ボンベロから買い取ろうとしたところをスキンに邪魔されて怒り心頭だったが……。(HPより)

 

  • カウボーイ(斎藤工

 

 カナコが“運転するだけで即金30万円”という怪しいバイト先で出会った男。

名前通りカウボーイルックで決め、キャンディをなめながら片言の英語で叫びまくるハイテンションっぷり。結局は組織から逃げ切れず、カナコが意識を取り戻した時には血だらけの見るも無残な姿に……。(HPより)

 

  • ディーディー(佐藤江梨子

 

 ど派手な化粧と服装でカウボーイと共にカナコの前に現れた女。

カウボーイを「ダーリン」と呼び、熱烈なキスを何度も交わすなど、危険な仕事の最中も終始ラブラブ。だがカナコと同じく組織に拉致され、ボロボロの姿でクレーンに吊るされるなどの拷問を受ける。カナコを口汚く罵り、必死で命乞いをするがそれも虚しく……。(HPより)

 

  • ブタ男(金子ノブアキ

 

カナコをボンベロの食堂(ダイナー)に売り飛ばした組織の男。

当初はカナコもカウボーイやディーディーのようにあっさり殺害する予定だったが、カナコの「料理が得意です。おいしいものが作れます!」の一言を面白がったことで、カナコの運命が大きく変わる。ブタのマスクを被った不気味な容姿が特徴的。(HPより)

 

  • 菊千代

 

ボンベロに忠実な唯一の相棒。
なんの躊躇もなく人を殺す、最高にタフなブルドッグ。
巨大な体と凶悪な顔に似合わず、苺が大好物。(HPより)

 

  • マテバ(小栗旬)

 

 スキンが仕えるボスで、組織内の東のトップ=東のマテバ。

容姿端麗&頭脳明晰な殺し屋。美しい昆虫を寵愛する。かつての組織のトップ=デルモニコの事故死に不審を抱き、密かにスキンに真相を探らせていたが……。(HPより)

 

  • マリア(土屋アンナ

 

 組織内の西のトップ=西のマリア。
女性ながら、自分の倍以上あろうかという大男たちを冷酷に殺しまくるその腕は確か。セクシーな衣裳に身を包み、イイ男には目がない。根っからの女王気質で、その美しさと強さを武器に多くの屈強な男達をかしずかせてきた。ボンベロが秘密を握っていることに感づき、迷いなく銃を向けるが……。(HPより)

 

  • 無礼図(真矢みき

 

 組織内の北のトップ=北の無礼図。

美しき男装の麗人で、腹心の部下・荒裂屈巣と雄澄華瑠を従える。「美しいことは正しい」という確固たる信念を持ち、ボンベロの料理人としての腕を買っているが、目的のためには手段を選ばない冷酷な一面も。(HPより)

 

  • コフィ(奥田瑛二

 

 組織のナンバー2で南のトップ=南のコフィ。

一見すると物静かな老紳士だが、大好きなつるつるミカンに少しでも白い筋が残っているだけで、躊躇なく部下を撃ち殺す生粋の殺し屋。デルモニコ亡き後、1周忌まで封印とされた跡目相続までの間、実質的に組織を仕切ってきた 。(HPより)

 

 

 

 

 

 

 

 

全員クセの強いキャラばかりですが、一体どこまで非情でどこまでバイオレンスな争いになるのか。そしてメシはちゃんとうまそうに見えるのかw

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

どこをどう褒めたらいいのか…

蜷川実花ワールド全開なんだけど、話がどうにもこうにも。

蜷川幸雄=井出らっきょ???

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玉城ティナじゃ説得力無いよね。

世間からも親からも必要とされてないと孤独にさいなまれる女性が、殺し屋専門のダイナーに放り込まれ、数多の殺し屋たちやシェフからパワハラセクハラの応酬に遭いながらサバイブしていくことで、自身のアイデンティティを確立していく姿を、ロリータメルヘンチック&辺り一面深紅に染まった配色、シェイクスピアを彷彿させる舞台調の誇張された演出によって、全てにおいて蜷川実花アートでコーディネートされた、トンデモエンタテインメント映画でございました。

 

 

誰からも必要とされてないことに絶望を噛みしめている加奈子が、まるでストックホルム症候群にでもなったかのようにボンベロへの想いを膨らませ、やがて唯一得意である料理をもてなすことで必要とされたいと思うようになる成長譚でもあった今作。

 

はっきり言って、容姿に何らかの非モテ要素があるなら、誰からも相手にされないとか生きていてもロクなことない雰囲気が出せるのに、ショートボブでハーフで色白で細身のモデルっぽい女性がどれだけ陰キャを装ったところで、いやいや誰も振り向かねえだ?オレがすれ違ったら振り向くっちゅうねん!!と、明らかに役柄に対してのキャスティングに違和感を隠せない。

 

だから「料理が得意です!生かしてください!」って命乞いする前に普通の人間なら生かしてうまく活用するし、ボンベロがどれだけ銃突き付けて生かすも殺すも俺次第とかにぬかしても、いやボンベロやお前どう見たってお気に入りじゃんwって勘ぐっちゃうし、殺し屋たちが惚れるのも無理ないしってなっちゃうわけで、何が言いたいって玉城ティナかわいいんですよ、ええ。

特にウェイトレス服着て怯えながら接客する姿なんか、世の男子ならわかるだろ。

あ~やべえこの子守りてえ~モノにしてえ!って。

で、これをね、きっと男の監督なら完全男目線で撮るんだろうけど、女性が撮ってるからエロさはそれなりに表現してるんだけど、いやらしさは全然ない。

容姿からファッションから演技から程よく、か弱き乙女感を出した監督の巧さは僕としては納得だし、これなら女性も受け入れやすいのではないかと。

だから段々ロマンス要素が膨らみだしても、ああそういう展開ね、って思っても、だって彼女かわいいからそうなってもおかしくないよね、と妙に説得させられてしまうわけで、そういう意味においては、説得力無いとか言っときながら、まんまと監督の術中にはまってしまう映画だったなと。

 

しかも彼女、今作においての狂言回し的立ち位置にいるんですけど、まぁ~やらかすわけです。

ボンベロ曰く「想像力のない人間」、「無知は罪」と罵倒される加奈子は、のっけから怪しいバイトに手を出して殺し屋に捕まるし、スキンのスフレに生きる希望と称し不完全な状態で差し出すボンベロの意図を全く読めてないし、明らかに自分の目の前でボンベロの形態模写を目撃してるにもかかわらず、主のいない食堂にキッドを入れてしまうしと、恐怖心からの思考力停止による失態を幾度となく犯してしまう、いわゆるドジッ子キャラを完璧にやってのけるわけです。

 

そりゃあボンベロも殺すぞ!と脅したくなるわけで、こんなウェイトレスずっと雇ってたら商売あがったりだぜ!と。

 

しかしですねこの主、時にふと優しさをみせるわけです。

365日24時間お前を働かせる、といいながらも働く時間も眠る時間も俺が決めると言い出し酒に睡眠薬入れてぐっすり寝かせたり、ハンバーガーを差し出し「これは見せモノじゃない食べるものだ」=召し上がれの合図を送り腹を満たせ、買い出し途中でポカした加奈子を助けるために、客よりも加奈子優先で守る。

 

この主の男らしさと優しい行動によって、何かやらかしたら殺すぞ!といわれながらも、もしかしてこの人あたしのこと・・・という思いへ変化していくんですよ。

 

 

扱いづらいと叱りながら罵詈雑言を繰り返しボロぞうきんのように加奈子を扱うドSな主と、何やっても失敗だらけでロクに仕事もできない想像力のない人間、でも言われたことは一生懸命頑張ります感を出しまくるウェイトレス。

それに加え当初の奴隷を買った男と奴隷なんて関係性はなく、男と女の恋愛を含ませたものへと発展していくわけで。

もうこれ完全なる飼育状態ですよ。

のだめと千秋ですよ。

 

見た目はおっかない話かもしれないけど、単純には「僕はあなたを奴隷として買った時から、僕が用意したウェイトレスの衣装を着せた時からあなたが欲しいって決めてました!一生かけてあなたを守りたいです!」って話なんですよ。

 

はい、僕はもう完全にボンベロ目線で彼女を見てます。

このマヌケ!(かわいい)このクズ!(愛おしい)この泥棒ネコ!(いや何も盗んでない)、この役立たず!(ごめん本心じゃないんだ…)と。

 

総じてこの映画、玉城ティナを愛でる映画でした。

 

 

しかし話が。

とまぁ、玉城ティナ愛をつらつらと書きましたが、映画的にはどうなのよ、面白いのかと問われれば、答えは否!なわけで、なんでこんなにサスペンンス性が無くて、アクションが下手くそで、エピソードをモリモリ詰め込んで、キャスト無駄遣いしてんだよって。

 

殺し屋専用のダイナーで店に入れていいかは主が決めるって言ってんのに、何で店壊すようなやつ入れたり、ウェイトレス殺そうとする奴を入れるかね。

一応皿の向きひとつで消されることだってある、って前置きはしてるから、それが不利になってるわけだけども、俺が店主ならまず殺し屋だろうが店荒らすような真似する奴は出禁ですよ。損害賠償請求できるんですか。修理代払ってくれるんですか。

 

まぁそれは僕の偏った目線故の愚痴ではありますが、それにしたって武田真治演じるブロの存在が、キッドの見た目とは違う凶暴性を見せるための存在にしかなってないし、そのキッドは結果的にはボンベロが加奈子をどう見てるのかを現すきっかけを与えてはいるものの、本筋やクライマックスに絡むような存在でもエピソードでもないし、やっぱり登場人物は最終的にクライマックスの展開に繋がるような伏線として脚本書いた方がいいと思うんですよ。

 

そう考えるとこいつら必要か?って俺いつも考えちゃって、絡まないのなら必要ないじゃんて思ってしまうんですね。

きっと原作では盛り上がるエピソードだろうから入れたと思うんですけど、2時間の映画にするならもっと脚色して活躍させてもいいのになぁと。

ブロもキッドも実は殺し屋四天王の配下の存在で、ボンベロの店で死んだことが懇親会での災いの火種になるでもいいと思うんですよ。

 

で、クライマックスへ繋がる、組織のトップ・デルモニコの事故の真相ですけど、全然ミステリー要素が無くてね~。

小栗旬演じたマテバなんか、テーブルにすらつかせてくれないじゃないですか。

明らかにスケジュールの都合的配慮がされてるし、マテバの部下のスキンだって、スパイ行動劇中でなんもしてねえし、そこで友でもあるボンベロにも実は疑いを持っていたとかって件を見せることで、ボンベロがもしかしたら怪しいかも!って展開があってもいいし、肝心の懇親会も全然緊張感が生まれないんですよ。

一体誰がデルモニコを事故死に見せたのか、なんてどこか二の次感が出てて、そっちよりも真矢みきや土屋アンナや奥田瑛二のキャラの強さの方が先行しちゃって。

で、殺し屋四天王なんですよね?奥田瑛二演じるコフィ弱すぎでしょ。もっと言えば土屋アンナも。もうちっと3人がバトってくれないとトップの威厳てのが見えないわけで。

 

 

演出面もクドイ。

で、実際ね、冒頭から、あ、これ俺の好みじゃねえ…ってのを感じ取った映画で。

街の中でたたずむ加奈子の周りを、サラリーマンたちが歩くわけです。そこで画面がストップするかと思ったら、画面がストップしたんんじゃなくてサラリーマンがストップしている。しかも前のめりでストップしたかと思ったら一回のけぞって反動付けて再び歩くという演出。

なんだこれ気持ち悪い…。

途中でも加奈子の見た先で色鮮やかな舞踏集団がチラシを配ってるのもあるんですが、恐らく無機質なサラリーマンとの対比を見せるためのあえての嘘くさい見せ方なのかと思うんですけど、これも何だか気持ち悪い・・・

急に子供たちが出てきて、演技会みたいなの始めるし、その前に立ってひたすら自分の生きた心地しない説明を繰り返す加奈子。

 

その後も蜷川舞台で培った舞台調の誇張したオーバーアクトでダイナーの主を演じる藤原竜也や、どいつもこいつもド派手に着飾って普段しないようなトチ狂ったキャラを無理して演じている役者陣。

組織のトップ・デルモニコを監督の父蜷川幸雄にしたってのは、どこか彼に世話になった舞台役者たちが彼を弔うかのようにも見えるけど、回想シーンでデルモニコを演じてるのが井出らっきょって、それ無理があるでしょw

出さない方がよかったって。もし弔いの意味があるなら。

 

まぁ総じてそういう舞台感を出すための演出なんだなてのは理解が示せたんだけど、どうしてもくどく見えてしまうわけで。

なんだろ、こういう舞台的な演出って、引き算をすることをしないのかな。

全部足して足して誇張して誇張してに見せてしまうんですよね。

そういうモノなんだろうか、俺が舞台の世界を知らないだけなのか。

 

また監督の「色」に対する美意識が強すぎて、メシが全くうまく見えないんですよ。

元殺し屋だけど料理の腕は天才!って肩書が監督の色へのこだわりによって全然活かされてないんですね。

そもそも料理作ってるシーン、本人の身体と手元を一緒に映すシーン全然ないし、包丁さばきとか特に。

厨房には同じ色の食材並べてるせいで、せっかくの食材が美術になってるし、その周りで高い位置からチーズだが調味料だかソースだかをかけてもちっともシェフらしさがみえてないし。え、なに、MOCO❜sキッチン?

 

あと一番最悪なのは、メシを撮るときにえらくボカシて撮ってるんですね。

暖色系の照明当てておいしそうに撮ってるんだろうけど、全部逆効果ですよ。

色味の強いメシなんだからここはもっと解像度上げて鮮明にしてそこに瑞々しさとかシズル感を出すとかした方がうまそうに見えると思うんですよ。

監督インスタやってますよね?

大体黒いバンズでイチゴ入ったソースでフルーツふんだんにトッピングしたハンバーガーをうまそうとは思わないんですけども。

 

極めつけは最後のアクションですね。

監督的にはジョンウーをやりたかったんでしょう。二丁拳銃でスローモーションで辺り一面バラやら羽根やら舞うっていう。

そこからの宙返りやら三人で向き合ってひたすら銃口を交わして銃撃戦やるとかってマトリックス的なやつ。

これも丸々パクリでオリジナル性がでてないし、カウンターのテーブルを滑る藤原竜也なんか、あれ誰かが足引っ張ってる?くらい本人が滑ってるように見えない。

アクション全体にしても肝心のヒットの部分を見せてないから打撃があたってるかどうかもわからんし。

しかもここでドボルザークの新世界ってのが全然かっこよくもない。

それまでEDMばかりでクラシック曲流れてないから、急に出されると世界観が崩れます。

無理していろんなこと手出す必要ないのにと。

 

 

 

最後に

とりあえず僕の今作への感想は、玉城ティナのドジっぷりからくるかわいさと藤原竜也のドSキャラによるロマンス的展開は見ものだけど、全体的に話も演出も配色も足し算ばかりでクドイってのが簡単なまとめです。

 

せっかく殺した専用のダイナーでドンパチやる設定ならR指定にしてもっと煌びやかでバイオレンスでヤバイ世界ってのを全面的に出した方が映画としては面白いのになぁと。

 

なんかちゃっかり板野友美とか宮脇咲良とか川栄李奈とかのAKB界隈やMEGUMIとか真琴つばさとかがカメオ出演してるってのを探すのも楽しみの一つではありますかね。

てか小栗旬のあれはやっぱローランド意識だよなぁ。

真矢みきはガチで宝塚だし。

本郷奏多はいくら童顔だからって小さい体にして演じてるのは無理があるなw

 

まぁ好きな人には面白い映画だったのではないでしょうか。僕はやっぱり好みではない映画でした、はい。

というわけで以上!あざっした!!

 

満足度☆☆☆★★★★★★★3/10