エターナルズ
MCUフェイズ4は、多元宇宙へと戦いの場を広げる兆しを見せる一方で、新たに登場するキャラクターにはこれまで以上の多様性を取り入れた設定になっていってます。
今回鑑賞する映画は、長きに渡って地球を見守ってきた9人の戦士の物語。
多人種なのはもちろん、LGBTQや障がいを持つヒーローも登場するようで、どんなキャラなのか楽しみであります。
一方で、僕個人としてはこのフェイズ4は、ドラマ含めてどうしても「面白い」と感じられない気持ちが多く、本作に対しても期待値が上がってきません。
2時間半にも及ぶ物語の上に、キャラの多さ、新鋭にしてアカデミー賞作品賞を獲ったはいいものの、果たして大作を撮れる力量はあるのか。
予告編では映像の美しさに感動はしましたが、胸を熱くするような感覚にはならなかったんですよね…。
果たしてどうなることやら。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
「ノマドランド」でアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が、MCUの新たな1ページを刻む。
地球を7000年にわたって見守ってきた10人の守護者が、新たな脅威の襲来により、再集結し戦いに挑む姿を、美しい風景や深みのある心理描写、全ての人間を慈しむ眼差しといった監督の持ち味を活かし描く。
また本作では、驚異の力を持ち合わせていながら、なぜサノスとの戦いに参加しなかったのかを、天敵とされる「ディヴィアンツ」や、エターナルズの創造主「セレスティアルズ」に絡めて描かれるとされ、今後のMCUに深くつながってくる部分とし注目だ。
さらに人知を超越した10人の戦士の名称は、ギリシャ神話に登場する神の名を由来とされていることや、地球へのタイムリミットが「7日間」であることから「天地創造」にも絡めた物語が予想される。
そんな「神話」たらしめる可能性の本作。
これまでにない野心的な作品となるか。
あらすじ
地球に新たな脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。
彼らの名は、エターナルズ。
サノスによるデシメーションから5年後、アベンジャーズの活躍で全ての人々が復活した。
しかし、その影響で生まれた巨大なエネルギーは新たな脅威を呼び覚ましてしまう。
地球に残された時間はたったの7日間。
一週間で人類を救うことはできるのだろうか。
そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは…
アベンジャーズに次ぐ、新たなヒーローチームの戦いが始まる!(HPより引用)
監督
本作を手掛けるのは、クロエ・ジャオ。
作品情報でも言及した通り、「ノマドランド」でアカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞と3冠を達成したお方。
前作「ザ・ライダー」でもそうでしたが、監督作品はとにかく風景と被写体の表情を美しく映す方。
本作の予告でも、海岸沿いや陸の上を駆けるような映像は、うっとりします。
また、ドキュメンタリー調に物語を描くのに特化した方でもあります。
これが果たしてMCUとマッチするのか気になります。
キャラクター紹介
- セルシ(ジェンマ・チャン)
能力:物質の自由自在な変換
強烈な個性を持つ《エターナルズ》をまとめあげる中心メンバー。
かつて《ディヴィアンツ》と戦い人類を守ったあとも、人類に対して深い愛情を抱いており、現在は博物館の学芸員として働きながら、人間と地球を見守り続けている。
現在はチームのメンバーでもあるスプライトと共にロンドンで暮らし、人間の男性デインと交際中だが、かつては同じチームのメンバーであるイカリスと恋人関係にあり、数世紀に渡って彼のことを愛し続けている。
感情を持たない物質であれば、何でもあっても触れるだけでその組成を変更させ、物質を別のものに変換させることができる能力を持つ。
エイジャックの司令を受けて、《エターナルズ》を再集結させるため、世界中に散らばったメンバーを探す旅に出る。
- イカリス(リチャード・マッデン)
能力:高速飛行・目から放つレーザービーム
《エターナルズ》最強の戦士。
高潔でカリスマ性のあるイカリスは、チームの先頭を走る存在で責任感も強いが、任務に対する想いの強さから、仲間と衝突することもある異端の存在でもある。
空を自由に飛行する能力を持ち、目から強烈なビームを放つことができる。
かつて、セルシとは恋人同士だったがある事情から別れて暮らすようになった。
しかし、人類に危機が迫り、エイジャックからの司令を受け、セルシ、スプライトと共に《エターナルズ》を再集結させるために行動する。
- キンゴ(クメイル・ナンジアニ)
能力:指先から放つレーザービーム
チームで最も陽気な性格を持つメンバー。
地球で人間たちに紛れ、人知れず暮らすことを求められているが、何世紀にも渡って目立ちたい、有名になりたいという願いを抱き続けており、現在はインド映画界“ボリウッド”で大スターとして活躍中。
ファンから愛され、富と名声を得た現在の生活に満足しているが、再び《ディヴィアンツ》の脅威が迫ってきたため、“スターとしての暮らし”を捨てて、再び《エターナルズ》に参加する。
手からコズミック・エネルギーを発射する能力を持つ。
- スプライト(リア・マクヒュー)
能力:変身と幻影の発動
まるで本物に見える幻影を生み出し、自分の姿を自由自在に変化させることのできる能力をもつ。
12歳の少女のような見た目から数千年に渡って人間たちから“子ども扱い”されており、そのことで孤独や疎外感を感じているが、実はそのパワーは強大で、《エターナルズ》の中でも一、二を争う明晰な頭脳の持ち主。
エイジャックから司令を受けて、セルシ、イカリスと共に世界各地に散らばって暮らしている《エターナルズ》を見つけ出す旅に出る。
- ファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)
能力:驚異的な科学技術
《エターナルズ》の“頭脳”を担う知性派メンバー。
チームが置かれている状況、戦いの行方を冷静に分析する能力を持つ。
また、発明の才能にも恵まれていて、自由に使用できる素材があれば、想像するものは武器であれ、道具であれ、何でも作り出すことができる。
彼は自身の発明の才能を用いて、数千年に渡って、人類のテクノロジーや技術の進化や発展をそっと後押ししてきた。
平穏な暮らしを望んでいるが、すべてが消滅する危機が迫っていることから、再びチームに戻ることになる。
- マッカリ(ローレン・リドロフ)
能力:神速の脚力
《エターナルズ》の中でだけでなく全宇宙の中で最も速いスピードで移動できるメンバー。
驚異的な速度で移動できる彼女は、宇宙のありとあらゆる空間を移動して調査を続け、地球も隅々まで調べ尽くしたが、《ディヴィアンツ》との戦いの後、地球にとどまることになり、古代都市バビロンの宇宙船に潜みながら、他の惑星をさらに探査したいという夢を抱き続けている。
彼女の持つあまりにも豊富な知識は、《エターナルズ》が再び地球の危機に立ち向かうための大きな武器となる。
- ドルイグ(バリー・コーガン)
能力:マインドコントロール
《エターナルズ》のメンバーでありながら、人里離れたアマゾンで暮らし、チームの一匹狼として独自に行動する男。
かつて彼は《ディヴィアンツ》との戦いに身を投じるも、自分たちと人類との関わり方、その関係性に大きな疑問を抱いており、数千年に渡って他のメンバーとの交流を避けてきた。
コズミック・エネルギーを使って、人の心をコントロールする能力を持っている。
《エターナルズ》ではあるが、その関係は現在のところ途絶しており、再び訪れた危機を前に彼が人類の“味方”になるのか、依然として不明だ。
- ギルガメッシュ(ドン・リー≪マ・ドンソク≫)
能力:拳のパワー強化
《エターナルズ》の中で最も力が強く、コズミック・エネルギーを拳にまとって強化し戦い、強力な戦士として知られる巨漢。
かつての《ディヴィアンツ》との戦いでは死闘を繰り広げ、その圧倒的な強さはいまも伝説として語り継がれている。
その一方、チームの中で最も心優しい人物として知られており、人間たちにも親切で優しく、《エターナルズ》の良心的な存在でもある。
- エイジャック(サルマ・ハエック)
能力:あらゆる生命のヒーリング
人類の脅威《ディヴィアンツ》から守るために、《エターナルズ》を集め、太古の時代から現代まで常に地球と人類を見守り、彼らが無事に暮らせるように活動してきた。
チームの精神的な支柱として存在するだけでなく、実際に彼らを導き、再び人類に危機が迫ったことから、セルシ、イカリス、スプライトにチームの再集結を命じる。
驚異的なパワーの持ち主で、エターナルズと人間のどちらも癒すことができる能力を備えている。
- セナ(アンジェリーナ・ジョリー)
能力:思い描いた武器の具現化
《エターナルズ》の中で最も危険な女戦士。
誰よりも戦うことを愛し、熾烈な戦場のほうが平穏な場所よりも心が落ち着くと語る。
テレパシー能力や、自分の頭に浮かんだどんな武器であっても、コズミック・エネルギーを駆使して生み出すことのできる能力を持つ。
再び訪れた人類の危機にも冷淡な態度を見せるが、やがてチームに合流していく。
不愛想で他者に心を開かないがギルガメッシュだけに心を許し、何世紀にも渡って友情を築いてる。
(以上HPより)
- デイン・ウィットマン(キット・ハリントン)
現代で、ロンドン自然史博物館で働いている人間の男。
セルシと交際中。
おそらくエターナルズの地球でのかつての功績から、個人活動、心理描写、再集結からディヴィアンツとの戦いまで描くと思われます。
しかも一人ずつ…。
こりゃ長い話になりそうだ…
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
#エターナルズ 観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) 2021年11月5日
クソつまんないことを期待していたのに、裏切られました。
意外とこのテイスト好きです。 pic.twitter.com/YO7fTJmoVL
神の使い=エターナルズの葛藤と成長とその後及ぶであろう危機に満足の1本。
長尺で会話多めだけど、この映像美は飽きない!
以下、ネタバレします。
挑戦的な1作。
7000年前から地球の民を見守ってきたエターナルズに課せられる「人類を守るか否か」の問題を、太陽光で照らす美しい風景やスペクタクルな映像や、神の使いの視点で見せる人間の愚かさと賢明さ、多様性やあらゆる者たちへの尊重を忘れない監督らしい作風がMCUらしからぬ空気感を漂わせるも、1つの作品として完成された「これぞフェイズ4」と呼べる、ネクストステージに到達した映画でございました。
ええ、まず僕の低い期待値だったこともあってか、想像以上に楽しめた作品でした。
確かに150分超もの時間を過ごすわけですから、凡長になってちゃいけないんです。
で、ぶっちゃけ凡長ですw
長いです。
もっとスマート且つスピーディーに見せる工夫はできたはず。
再集結する過程で幾度も過去の回想シーンを挟んだ後にイベント発生。
これらを繰り返し、ようやく全員そろった方と思ったら、とんでもない問題が発覚。
10人もいるわけだから、絶対この中に裏切り者とか黒幕とか要るんだろうと予想してました正にそのまんまでしたし、そこまでのサプライズも感じない(エンドクレジットは驚いたけど)。
とにかく修正すべき点はいくつもあったんですよ。
僕の師匠が常々言ってるんですけど「MCUは職人監督、DCは作家性の強い監督が好ましい」と。
作家性ってザックリ言うと監督の主義主張や世界観みたいなことだと思うんですけど、DCはこれまでザック・スナイダー監督の世界観を統一して製作していたんですね。
だからワンダーウーマンもアクアマンも別の監督が手掛けているし彼らの毛色も出ていたけど、どこかにスナイダーの影が見えるんですよ。
でもMCUって担当した監督の作家性を潰してでも「ユニバース」を前面に出さなくてはいけない「決まり」があるわけです。
ジョス・ウェドンやジョー・ジョンストンあたりが抜擢された初期のMCUなんて正に職人監督だし、ルッソ兄弟中心になって以降のMCUも、比較的キャリアの少ないクリエイターを抜擢する辺りを考えると、監督の作家性を最大限発揮する作品ではあく、やはりMCU配下の作品なんですよ。
この「作家性」云々に関しては、師匠の受け売りから僕独自の解釈で語ってるので、細かい部分で「いや○○作家性めちゃ出てるよ!」と異論されても反論できませんw
あくまでDCと比較してですので。
この部分から本作を語るとすると、クロエ・ジャオ監督の作家性が存分に発揮された作品だったと思うんです。
よく言えば「前衛的」で「野心的」。
悪く言えば「これまでの路線を逸脱」した作品。
あくまで僕が感じたのは前者。
これまでのフェイズ4は、まだこれまでのMCU路線や世界観を守ったまま作り上げた作品が続いたと思うんです。
ブラック・ウィドウもシャン・チーも正直よくあるパターンの作品と一刀両断されても仕方のない「娯楽作品」だったと、振り返って感じます。
しかし本作は今までにない映像美から、説教臭く感じさせない多様性、ソーとは違う「神話」を扱う大胆さや、ようやく今後のMCUが進むべき路線を予兆させる壮大さにいたるまで、どれも「今まで見たことのないMCU」だった気がするんです。
それもこれもクロエ・ジャオが目指すMCUを最大限見せたからだと思うんです。
MCUを総括するケビン・ファイギが、よくこの作家性丸出しの映画を許したなぁと。
監督の過去作を見ると、対象がどう生きるかをドキュメンタリー風に見せることで、我々が「見つめる」、「見守る」ような映画を製作していたと思うんです。
本作も神の使いとしてやってきたエターナルズを我々人類が見つめたり見守ったりするような作りになってたと思うんですよ。
もちろん彼らが人間でないからなんですけど、それを差し引いてもキャラに感情移入させないような流れになってた気がしましたし、いざこざが起きたとしても「そうするしかないよね」とか「それは違う」て気分にさせない配慮があったというか。
フェイズ4に入って以降、MCUに消極的な気持ちだった僕にとっては、かなり刺激になった作品でした。
ざっくりあらすじ
創造主セレスティアルズによって命を与えられたエターナルズは、地球に住む人類を襲うディヴィアンツを成敗するために今から7000年前に派遣。
メソポタミア文明から民と共に生活してきた彼らは、古代都市バビロンを守りディヴィアンツから民を救ってきました。
発明に長けたファストスの力もあって、彼らに様々な道具を与えることで「人類を進化」を促しつつも、人類同士の争いには干渉しない決まりを課せられたことが災いし、1521年に起きた人類の争いをきっかけに、デイヴィアンツ全滅と同時に彼らは解散。
その後5世紀に渡って彼らは地球で普通の人間として暮らしていたのであります。
セルシはスプライトと共に暮らしながらロンドンで勉強を教え、キンゴはポリウッド映画のスター、ファストスは恋人と家族を作り、ドルイグはアマゾンの奥地でコミュニティを形成、エイジャックはサウスダコタでひっそり暮らすなど、皆それぞれの生活をしていました。
しかし、セルシの前にディヴィアンツが出現。
これまでとは違う能力を見せられ戸惑いながら、イカリスの手助けもあって倒すことに成功。
「出現の時」と言い残し敗れたディヴィアンツが気がかりになったセルシらは、再びエターナルズを集めるためにメンバーのもとを訪れていていきます。
リーダーであるエイジャックはディヴィアンツに殺されたり、暴走しがちのセナを守っていたギルガメッシュもディヴィアンツを前に敗れるなど、少しづつメンバーを失っていくエターナルズ。
さらに自分たちが何者で、何のために地球に送られてきたのかを知ることになった彼ら。
セレスティアルズは、次のセレスティアルズを作るために人類を絶滅させる計画を明かします。
最初にディヴィアンツを作り地球に送ったものの捕食系の頂点に立ってしまったために、彼らを絶滅させると同時に、セレスティアルズの餌となる人口を増やす目的でエターナルズを作り上げたのです。
エイジャックはそれを知りながら何百万年創造と破壊の手伝いをしてきたが、地球に住む人類は違った。
サノスの指パッチンによって半分になった人口を元に戻した景色を見たエイジャックは、争いばかりする愚かな人たちにうんざりしていたが、彼らはそれだけじゃない、共生するための知恵と行動をしながら、みんなを笑顔にさせることができる有能な部分を持っていると、考えを改めたのです。
しかし裏切者の手引きによってディヴィアンツに殺されてしまったエイジャックの代わりに、セルシたちは与えられた使命を実行するのではなく、共に過ごしてきた人類を守ることを決断します。
徐々に姿を現し始めた新たなセレスティアルズを前に、エターナルズは一致団結して絶滅の危機を救うことができるのか。
というのが、ざっくりしたあらすじでございます。
10人のキャラクターについて
セルシについて
実質主人公にあたるのはセルシ。
イカリスと恋に落ちるも、とあることを機に離れ離れになってしまった二人。
セルシはデインと同棲寸前になるほどの恋人関係に。
しかし、ディヴィアンツ出現により、彼に全てを打ち明け距離を取り戦いに身を投じていきます。
本作では数秒ですが、イカリスとセルシのラブシーンが挿入されてるのが驚きでした。
もちろんヒーロー映画ですからがっつりというわけではないんですが、肌を重ねる程度でも、ラブシーンは意外でした。
また、彼女は殺されたエイジャックの代わりにエターナルズのリーダーを務めることになり、人類を守るべきか神の指示を受けるかで葛藤する立場に。
なんでも物質を変えてしまう能力は、クライマックスでものすごい力を発揮するのが見どころです。
イカリスについて
そんなセルシを愛する男イカリス。
コイツ一体500年もの間何してたのか正直わかりませんw
多分任務と愛するセルシとの暮らしのどちらを取るべきかずっと悩んでいたんでしょう。
彼女との生活を解消しても、ずっと影で見守っていたに違いありません。
キモイですw
このように彼の性格は一本気のために、後々面倒な問題を起こしてしまうんですね。
舞空術と目から怪光線というピッコロ大魔王と同じ能力ですが、見た目は超イケメン。
セルシと共に物語の中心人物として活躍します。
スプライトについて
スプライトは見た目は子供ですが、彼女の中でものすごくこの「見た目」に悩まされていたことが明かされます。
エターナルズは歳をとらない生物のため、スプライトはずっと子供として認知され、子供として扱われるんですね。
この悩みが後々エターナルズに大きな影響を与えてしまうのであります。
能力は姿を消したり変えたり、造形模写だったりと多彩。
物理攻撃キャラではなく補助的攻撃を得意とするキャラでした。
キンゴについて
目立ちたいが故にポリウッド映画のスター俳優として一世を風靡しているキンゴ。
マネージャーには全てを話し、年を取らないのをどうダマすかを、総祖父の代から代々続く映画俳優として利用。
100年以上もスターだったそうです。
メンバーの中では比較的攻撃能力の高いキャラ。
指先にエネルギーを集めて放出する技でディヴィアンツを一掃します。
監督が「幽遊白書」の大ファンということから、彼が攻撃するポーズの一つに浦飯幽助の必殺技「霊丸」のポーズを真似したそう。
劇中では拳銃に見立てた手のポージングを横にして放出するのが基本ですが、あるシーンでは、エネルギーを最大限指先に集めて放つシーンがあり、これがモロ霊丸でしたね。
やはりあれは4発しか撃てないのか?w
セナについて
戦いをこよなく愛する女神セナは、メンバーの中でも孤立しがちな存在。
どうやら彼女だけ過去の記憶を持っているようで、時々精神が異常をきたし暴走してしまいます。
白目になると敵味方関係なく攻撃し、皆を困らせるんですね。
そんな彼女を守るのがギルガメッシュ。
メンバー一の怪力を持つ彼は、彼女が暴走しても止められる力を持っており、解散して以降共に暮らしていました。
なんでも武器を具現化する能力を持つセナは、剣や弓、短剣などを作り出してアクロバティックにアクションをする姿がカッコよかったですね。
ファストスについて
メンバー一の頭脳派のファストス。
人類が進化するためにあらゆる道具を与える彼は、蒸気機関を発明したり、農業に欠かせない鍬を発明したりと、能力を駆使して貢献してきました。
しかし1945年広島に投下された原爆によって起きた悲惨な光景を前に、もう人類に加担することを諦めてしまいます。
それから彼は愛する夫と子を持ち家庭を作ることで、再び人間の持つすばらしさを感銘を受けたことで、気持ちを取り戻します。
再集結の際には、セレスティアルズ出現をくいとめるための術「ユニ・マインド」を生み出し、皆を一つにまとめていきます。
マッカリについて
メンバー一スピードの速いマッカリ。
聴覚障害を持つ彼女は、それ以外の感覚が研ぎ澄まされており、少し離れた人の会話や息遣いも聞こえるほど。
盗みを働こうとする人間を、自慢のスピードであっさり見つけてしまいます。
スピードを駆使して敵に攻撃をさせなかったり交わしたりするほかに、体当たりや打撃で攻撃します。
また500年間彼らの乗ってきた飛行船ドーモの中で生活しており、部屋の中は散らかし放題。
ドルイグに想いを寄せていましたね。
他にもユーモアキャラとして笑いを提供してくれたギルガメッシュや、マインドを操るドルイグ、皆を束ねるエイジャックなど、十人十色な個性的なキャラが集まったメンバーでした。
最後に
細かい指摘ですが、まさかMCU映画でDCキャラに言及する映画って初めてじゃないですかね?
ファストスの子供がイカリスに大して「スーパーマンだ!」とか、ギルガメッシュがキンゴのマネージャーを「バットマンのアルフレッドみたいなもんか」といったりと、案外普通にしれっと言ってるんですよね。
これは驚きでした。
ということは、彼らの世界にはDCヒーローが存在するということですよ。
コミックなのかヒーローとして存在するかは不明ですけど、彼らはそれを知ってるという点は非常にデカい情報だと思います。
さすがに共闘するような展開にはならないだろうけどw
エンドクレジットでは、サノスの弟エロスの登場で、今後起こるであろうエターナルズの危機を救うキャラとして活躍しそうですね。
ハリー・スタイルズが演じてましたが、棒演技過ぎて笑ってしまいましたw
キット・ハリントン演じるデインも、何かあるだろうと期待してましたが、最後の最後で彼の家系に関係したシーンが映し出されてました。
ブラック・ナイトになるのでは?という情報がありますが、果たして敵か味方か。
そしてデインに声を掛けたのは一体誰なのか。
気になりますね~。
あと細かい点で言うと、光の当て方が絶妙。
セルシとイカリスが岩場で語るシーンなんか、顔半分影が出来てるんですよ。
これMCUであまり見たことがない映像。
顔半分は光が当たってて、ヒーロー映画であることを忘れさせてくれる感じがするんですよ。
CGだとは思うんですけど、監督の映画だなぁと思わせてくれた瞬間でした。
とにかく、ハードルを下げたとか、今までにない感じの映画だったからか、自分でもよく分かりませんが、久々にMCU作品で当たり映画でした。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10