モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【スポンサード リンク】

映画「ファーストマン」感想ネタバレあり解説 険しい道を歩んでたどり着いた月の美しさ。

2月8日

ファースト・マン

f:id:monkey1119:20190110161420j:plain

人類が初の月面着陸をしてからもう50年になるんですね。

当時は冷戦状態のソ連との宇宙開発競争が激化していたこともあり、国の威信をかけて力を入れていたようですが、今となっては計画すらもされていない様子。

その理由はやはりお金がないから、なんでしょう。

費用が莫大なんだろうし、当時はその費用をまかなえるほどの軍事力と産業力があったからできたんでしょう。

 かつて「インターステラー」を製作したクリストファー・ノーランは、今みんな手元にあるデバイスに夢中で下を向いてばかりで、どんどん内のほうへ向かってしまっている。

上を見上げることすらしない。外を見ようとしない。

我々が進化を遂げるには、外へ宇宙へ目を向けることだ、そんな気持ちをこめて作った。

と、言ったとか言わないとか。

 

きっと今回の作品を手がけたデイミアン・チャゼルもそんな思いで作ったのでしょうか。

ただインターステラーと違うのは、向こうはオリジナルに対してこちらは実在した人物のお話。

前人未到の月面着地へ向けて、いくつのもの困難を乗り越えて挑んだ男たちの奇跡のドラマ

夢を現実にする作品を描き続ける夢想家、デイミアン・チャゼルの新たな挑戦は、そんな死と隣り合わせの過酷なミッションを成し遂げた男にフォーカスを当て、観る者に再び夢を現実にすることのすばらしさを与えていくのだと思います。

下ばかり向いてないで空をみなよ、と。

そしてどんな映像マジックを見せてくれるのかにも期待です。

というわけで早速鑑賞してまいりました!!!

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

21世紀に入りテクノロジーが急激に進化を遂げる現在でも宇宙空間での任務は簡単には実現できないのが現状。

しかし50年以上前、今より技術が及ばなかった時代に月へと旅立った者たちがいた。

人類で始めて月面着陸をした宇宙飛行士ニール・アームストロングこそその一人だ。

 

その彼が偉業を達成するまでの過酷な道のり、仲間との絆、家族の支え、そして奇跡が現実に変わる瞬間を、ニールの視点で掘り下げていくドラマが誕生した。

 

手がけたのは「セッション」「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル。

夢を現実のものしていく作品を描いてきた彼が、今度は宇宙を舞台に、リサーチと構想に膨大な歳月をけて壮大なエンターテインメントに仕上げた。

また、宇宙でのシーンと地球でのシーンでカメラを使い分けることによって、ニール目線に近づけて撮影することを心がけ、彼のふとした瞬間といった細部な面や、まるで彼と一緒にアポロ11号に乗ってるような映像体験を可能にした。

人類史上初にして最も危険なミッションと人類にとっての偉大な一歩をスクリーンで体感せよ。

 

 

ファースト・マン 上: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)

ファースト・マン 上: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)

  • 作者: ジェイムズ・R.ハンセン,James R. Hansen,日暮雅通,水谷淳
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/01/22
  • メディア: 文庫
  • この商品を含むブログを見る
 
ファースト・マン 下: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)

ファースト・マン 下: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)

  • 作者: ジェイムズ・R.ハンセン,James R. Hansen,日暮雅通,水谷淳
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/01/22
  • メディア: 文庫
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

First Man -Digi/Bonus Tr-

First Man -Digi/Bonus Tr-

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

1961年 愛する娘との別れ

空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、仕事に集中できずにいた。

まだ幼い娘のカレンが、重い病と戦っているのだ。

妻のジャネット(クレア・フォイ)と懸命に看病するが、ニールの願いもかなわずカレンは逝ってしまう。

いつも感情を表に出さないニールは妻の前でも涙一つ見せなかったが、一人になるとこらえきれずむせび泣く。

悲しみから逃れるように、ニールはNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募する。

 

 1962年、人類の長年の夢、月旅行へ

 NASAに選ばれたニールは、妻と長男を連れてヒューストンへ引越し、有人宇宙センターでの訓練と講義を受ける。

世界の宇宙計画ではソ連が圧勝していたが、そのソ連も到達していない“月”を目指すと指揮官のディーク・ストレイン(カイル・チャンドラー)は宣言する。

月への旅に耐えられる宇宙船は重すぎて、たとえ到着しても月から打ち上げられない。

飛行士は母船から小型船に移り着陸、任務終了後に母船とドッキングして地球へと帰る。

2機のドッキングができると実証するのがジェミニ計画。

成功したら月に着陸するアポロ計画へと移行することが決まる。

 

1964~65年、訓練&訓練&訓練・・・

宇宙空間で活動するための想像を絶するハードな訓練を共にし、飛行士たちは絆を結んでいく。

ニールが最初に心を開いたのは、軍人ばかりの飛行士の中で互いに民間人だったエリオット・シー(パトリック・フュジット)だ。

向かいに暮らすエド・ホワイト(ジェイソン・クラーク)とは、家族ぐるみで親しくなった。

ある夜、エドの家に集まったとき、テレビからソ連が人類初の船外活動に成功したというニュースが流れる。

それはエドがもうすぐ成し遂げるはずのミッションで、またしてもソ連に先を越されてしまった。

 

1966年、死を覗き見したドッキング

ディークから、ジェミニ8号の船長として史上初のドッキングを命じられるニール。

その任務からはずされたエリオットが、訓練機の墜落事故で命を落とす。

友の無念を胸に、デイヴ・スコット(クリストファー・アボット)と2人、ジェミニ8号に飛び乗ったニールは、アジェナ目標機とのドッキングに成功するが、ジェミニの回転が止まらなくなる。

非常事態に家族の通信も切られ、血相を変えたジャネットがNASAへと駆けつけるが、何とかニールの冷静な判断で危機を脱出、アジェナを切り離して帰還する。

その結果、NASAはメディアに人命を危険にさらし、莫大な費用を無駄にしていると書き立てられる。

だが、調査委員会はニールの功績を認めてアポロ計画へと移行、パイロットにエドが選ばれる。

名誉ある任務に就いたエドを、ニールとデイヴは心から祝福するのだった。

 

1967年、アポロ計画最大の悲劇

エドと2人の乗組員が、アポロの内部点検を行っていたとき、ニールはホワイトハウスのパーティーに出席していた。

政治家と話が合わず手持ち無沙汰の彼に、ディークから電話が入る。

それはアポロ内部で火災が発生し、3人全員が死亡したという知らせだった――。

 

1969年、未知とのカウントダウン

莫大な税金をかけて犠牲ばかりだと、アポロ計画は世間から避難を浴びる。

逆風の中、月に着陸するアポロ11号の船長にニールが任命される。

乗組員はバズ・オルドリン(コリー・ストール)、マイク・コリンズ(ルーカス・ハース)の2人だ。

出発の日、ジャネットは息子たち黙って行こうとするニールに、「帰れない場合の心構えをさせて」と訴える。

無邪気に笑う次男の横で、長男は父に「戻ってこれる?」と尋ねるのだった――。

家族と別れ、宇宙服に身を包み、3人はついに“未知”へと旅立つ――。(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

今作手がけるのはデイミアン・チャゼル。

f:id:monkey1119:20190124152654p:plain

前作「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞監督賞をはじめ6部門受賞という快挙を成し遂げましたが、今回の作品は残念ながら主要にノミネートはされず、視覚効果賞などに名前が挙がっています

そりゃあ宇宙へ行く話しですから、そこはかなり悪戦苦闘したんでしょう。

実際家庭などでのシーンは35ミリと16ミリで、宇宙シーンはIMAXカメラで撮影したそうで、画で勝負する彼ならではのこだわりが見て取れます。

 

今後はTVシリーズの製作に入るそうなので、監督の映画はしばらくお預けになるのかなぁ。

監督に関してはこちら。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

キャスト

宇宙飛行士ニール・アームストロング演じるのはライアン・ゴズリング。

f:id:monkey1119:20190124153312j:plain

「ラ・ラ・ランド」に続いて、監督作に出演したライアン。

一昨年は「ナイスガイズ!」「ブレードランナー2049」など3作も出演作品が公開されましたが、去年は1本もなし。

久々のライアンなので彼の「フフッ」なハニカミっぷりを堪能したいところ。

そして相変わらず今作でもオーバーな表情をせず寡黙な感じで演じているのでしょう。

もはやあなたにはそれが取り柄だ!

 

今後の出演作品がまだ出てませんが、そろそろ監督業のほうもまたやりだすのかな?

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

ニールの妻ジャネット役に、「蜘蛛の巣を払う女」のクレア・フォイ。

エド・ホワイト役に、「猿の惑星:新世紀」「ターミネーター創世記」のジェイソン・クラーク。

デューク・スレイトン役に、「SUPER8」や「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ」に出演予定のカイル・チャンドラー。

バズ・オルドリン役に、「アントマン」、「ブラック・スキャンダル」のコリー・ストール。

ボブ・ギルルース役に、「ジャスティス・リーグ」、「レッド・スパロー」のキアラン・ハインズなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

今作はチャゼルが脚本を書いていない、しかも原作があるというのが今までの作品と違うところ。

そして月面着陸のことは知っているけど、アームストロング船長のことってそこまで詳しくないから、この映画を通じて学びたいですね。

そしてこれを見る前に、「アポロ13」や「ライトスタッフ」、「ドリーム」なんかも見ておくとより深くこの映画を堪能できる気がします。

ライトスタッフは観ておこ。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

飛行士訓練の過酷さと、ニールの内に秘めた葛藤が見ていて辛い。

それでも月は美しい。

チャゼルって多分Sっ気あるよね。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寡黙な表情に何を思う。

X-15飛行実験のパイロットから宇宙飛行士へとなったニール・アームストロングの月面着陸までのドラマを、彼の私生活や仲間との絆と突然の別れ、訓練による苦悩と葛藤などを決して多くを語らない彼の表情から読み取り感じさせ、それを至近距離で重く静かに描いた作品でございました。

 

一体何が彼を突き動かすのか。それは幼くして病死してしまった長女への思いからだと思う。

それ以外にも飛行機で大気圏を抜け宇宙をまじまじと見たからだったり、それによって飛行禁止発令が出てしまったこともあるが、やはりエンディングのあのシーンを見れば一目瞭然だろう。

長女の死をあそこで初めて受け入れ、ようやく別れを告げることができた、僕はそう解釈した。

 

ニールは基本感情をあらわにしない。

重力を開館する訓練で気を失いトイレに駆け込んで嘔吐しても、その後駆け込んできたエドに紳士的に道を開けたり、その後の講義でも皆が疲弊してる中、平然と真面目に取り組む。まるで何事もなかったかのように。

ヒューストンで出会ったアストロノーツたちと、ビールを飲みながら夢と未来と任務とソ連への対抗心を語り合い、絆を深めた翌日には、仲間が事故で命を落とすというあっけない幕切れでも、葬儀の参列にも徐々に慣れていってるとはいえ、誰にも涙は見せない。

バズが暴言を吐いても、口を慎めの一言で黙らせたり、ドッキング実験でのトラブルでもどんなに体に負荷がかかっても冷静さを失わない。

とにかく慌てないし喜怒哀楽を中々見せない。

精神が強いのか、それともそういう性格なのか。

きっと宇宙飛行士にふさわしい素質を持った人だったんだろう。

どんなに腹立たしいことがあっても八つ当たりはしないし、人前で哀しい表情を見せない。感情を押し殺して物事を見つめる人だった。

そういう意味では中々喜怒哀楽をオーバーに演じないライアン・ゴズリングは適任だったように思う。

 

それとは対照的に奥さんのジャネットは常に動揺を隠せない。

何かあれば喫煙し、次男の暴れっぷりには厳しく叱り、月へ向かうニールの不自然な行動には一括して子供たちに向き合うよう説得する。

安定した暮らしを求めて彼と一緒になったはずなのに、とエドの奥さんに打ち明ける辺りや、ドッキング実験での通信を遮断された時に宇宙センターへ駆け込む姿などから、彼女が如何に常に不安だったかが感じられる。

夫の身の安全を願い続ける妻の献身ぶりが、この物語の中で一番ウェットな部分になっていて、彼女に寄り添ってみると、夫の仕事がどれだけ命を懸けた任務なのかが理解できるのではないでしょうか。

 

 

息がつまる・・・。

これら登場人物たちの表情を超至近距離で捉えながら月への第一歩まで描く今作。

ザックリ感想を述べるとすれば「息が詰まる」の連続でした。

やはりスクリーンいっぱいに顔ドアップというのは、それなりの圧迫感をもたらす撮影方法であり、それに加え訓練の過酷さや飛行訓練でのトラブルがどれだけ危険なものなのかを何度も見せるのは、結構なものがあります。

 

冒頭、X-15の飛行実験。

高度15万フィートまで到達し大気圏を突破するんですが、体に重力がどれだけかかっているのかをどう映画で表現するかというのがここで描かれています。

とにかくカメラがブレブレであり、機体はグワングワン揺れ、操縦レバーをきちんと持てない状態、これに加えて轟音が鳴り響き、顔面硬直状態のニールをドアップで映す。

 

こんなシーンがこの後も続きます。

ジェミニ計画に入る前に与えられた訓練では、コクピットが縦横無尽にに回転する装置に一番最初に乗る羽目になったニールが、意識を失いながらも訓練を乗り越える姿が見ていて辛いです。

そしてジェミニ計画本番。先に打ちあがったアジェナとドッキングを試みる任務。

銀色で埋め尽くされた狭い船内を見ているだけでも息苦しい中、順調にドッキングを行うニール。しかしどんどんジェミニの回転が増し、重力が体を押し付けていく。

船内は徐々にきしむ音を立て、再び場内は轟音でいっぱいに。

ここでも船内と船外を至近距離で映し、今飛行士たちがどういう状態にあるのかをまじまじと見せつけていく。

ここでも冒頭のX-15でのシーンと同じく、機体にものすごい圧がかかっているのをこれでもかと見せつけ、まるで我々も搭乗し同じ苦しみを味わっているかのような感覚を味あわせてくれます。

 

このように、当時どれだけの宇宙飛行士が未知の任務に対し過酷な訓練を受け、実験を重ね、そのうえで命を落としたのかという事実を、今の人たちにも体感してほしいかのようにスリリングに且つ緊張感にあふれた映像の数々が劇中にはありました。

 

月の美しさ。

何か一生懸命努力して成果を成した時の爽快感は、体験した人にしか理解できない領域があると思います。

険しい山を登った時や、練習を繰り返し本番を終えた時、身近なことで言えば月曜の朝から金曜の夜まで働き終えた時でもいい。

とにかく目の前に連なる困難な道のりを進んだ後に観る景色は、その人にしかわからないわけです。

 

この映画は、まさに宇宙飛行士たちが過酷な試練を乗り越え達成した景色がどれだけ美しいものだったのかを教えてくれています。

観ているこちら側も、彼らとともに息苦しい映像の数々を見届けた後、彼らとともに月の素晴らしさを感じるような演出が施されています。

 

今回月のシーンはIMAXカメラで撮影したそうで、それまでの地球での映像は16㎜や35㎜で撮影したそう。宇宙空間に行くと格段にキレイな映像になっているのが見ているとわかると思います。

粒子のように細かい月の土や、どこまでの底があるのかわからないクレーター。そこから見た地球の距離。未開の地に降り立った彼らでなければ感じることのできない映像がそこにはありました。

 

正に息を飲むシーンとはこのことで、これを観ただけでもこの映画を見ただけの価値があると思います。

 

教科書でしか知りえなかった月面着地。

そこには計り知れない訓練や実験の数々、そこで起きてしまった事故や犠牲の数々、計画そのものがどれだけ技術が追い付いておらず無謀だったかがわかり、国の威信をかけて費やした莫大な予算や、それに対してどんな反感があったのかという背景などなど、その計画に携わった人たちのドラマや、困難や心の傷を乗り越えて達成したニールの鼓動や呼吸に至るまでをこの映画に凝縮させたことで、我々はこの偉業の素晴らしさと辛さを感じられるのではないでしょうか。

 

 

とはいえ映画としては。

はい、ここまで色々書いてきましたが、実際面白いのか否かという二極的な面を言うのであれば、否というのが僕の評価。

だってこれ、ニールのエピソードと史実を組み立てただけ、っていう映画にしか見えない。

恐らく膨大な資料や未だ存命の関係者から話を聞いて映画を作ったんでしょう。その努力は認めますが、結局のところニールの内面だったり今何を思っているかっていうのがごっそり抜けている。

いやそれはお前の観察力が弱いとか言われても仕方のないことなんだけど、とはいえニール自身が何も語らないことにはドラマとして成り立たないわけですよ。

その役割を担うのが奥さんなので、彼女のセリフからだったり一緒にいる時のシーンでないと、彼の本質が掴めない。

多分僕らが見たいのは彼のプライベートでのことではなく、職務でどういう気持ちだったかなわけで、職場で彼の気持ちを代弁してくれる人がいないから、中々伝わりづらい。

 

僕はセッションもララランドも大好きなんだけど、これらが嫌いな人ってのは監督が如何にドラマを描くのが下手かってので嫌ってて、今回のファーストマンを見て僕も監督が嫌いだって人の感覚がちょっとわかった気がします。

何というか映像で圧倒的没入感を生むことには長けてるんだけど、それ以前で人物を描くことが本当にうまくなくて、セッションでのジャズもララランドでのミュージカルも記号でしかなく、どんなにオマージュをささげていても独自性がない。

 

自分の好きなモノや題材をそのままでしか出していないというか、咀嚼して新たなものを見せてないんですね。

監督が凄くドリーマーでロマンチストだって部分はすごく好きなだけに、そろそろ映画監督らしい一面を見せないと、今回の映画のようにただストーリーをなぞるだけの物しか作れなくなってくる気がしてなりません。

今回は脚本がチャゼルではなかったものの、そういう部分が目立ってしまったように思えます。

やはりドラマなのですからもっと人物描写にフォーカスをあてて物語の構造にしっかり波をつけてほしいなというのが僕の気持ちです。

 

とまぁここまで言っておきながら僕はチャゼル大好きなんですけどねw

 

 

最後に

ニールアームストロングの偉大な言葉、「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」という言葉の通り、今当たり前のように存在する技術だったり景色だったり生活ってのは、先人が努力や苦労、犠牲を重ねて生み出されたものです。

宇宙開発も同様に、莫大な費用と数えきれない犠牲があってこそ成し得た功績なのです。

ただ、その先人のおかげ、という部分を噛みしめることができる宇宙飛行士の映画は今作よりも「ライトスタッフ」の方が感動的です。

残念ながらそれを超えるような作品ではなかったなぁと。

 

というよりもこれはニールの物語なので、彼が長女を亡くした悲しみからどうやって解放されたか、って方がしっくりくる映画だったかなぁと。

それでも描写弱いんだけどw

 

チャゼル3作目は僕にとっては平凡な作品でした。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10