8月17日
銀魂2/掟は破るためにこそある
去年の夏人気コミックの実写化が2本公開されました。
ひとつは「ジョジョの奇妙な冒険」、そしてもうひとつは今回観賞した作品の前作。
どちらも前評判は低く、また人気コミック実写化の黒歴史にひとつ加わってしまうのではないかと誰もが思っていました。
「ジョジョ」に関しては賛否分かれたものの興行収入は奮わず。
第1章と銘打ったにもかかわらず未だ続編の話が出てこないのはそういうこと。
しかしもう片方は、場内爆笑!という声が知れ渡り、あれよあれよで去年の興行成績実写No.1を記録する大ヒットとなりました。
僕といえば、ジョジョは第3部をちょこっと読んだ程度、銀魂に関しては読んだこともアニメを観たことすらない身でして。
ということでジョジョのみ観賞したんですが、まさか銀魂そんなにハネるかと。
時は経ち今年の6月。
WOWOWで放送するってことで、試しに観てみるかと録画しておいて後で観賞したんですが、なるほど!これは誰もがわかるネタの宝庫でつい笑ってしまうシーンがてんこ盛りじゃねえか!と。
映画云々は置いといて、これくらい振り切ってくれるなら劇場でみんなと一緒に笑ってみても全然お釣りくるなぁと、前作を劇場で観賞しなかったことをちょっと後悔。
このブログでちょいちょい福田雄一の映画は苦手と言ってきておいて、なんだよ!
「50回目のファーストキス」に続いてまた懲りずに観るのかよお前!と、もう一人のモンキーが耳元で叫んでいるんですが、劇場のみんなと笑いを共有できれば、と早速観賞してまいりました!
作品情報
週刊少年ジャンプに連載中の同名人気コミックを2017年実写映画化。
キャラそっくりに演じた役者とありとあらゆるネタのオンパレードが、原作が醸し出す空気感とマッチし爆笑の連続となった前作から僅か1年でこのたび続編が公開。
今作では原作で最も熱く最も笑えるとされる「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」をミックスし展開される。
監督キャストは前作と全て同じにくわえ、新キャラも登場することで、さらなる銀魂ワールドになること間違いなし。
前作では扱うパロディネタがあまりにもギリギリ過ぎて大丈夫か!?という声も出たが、今回は一体どこまでギリギリを突いてくるのか、はたまたサブタイトルから連想させる掟=業界のルールを破ってしまうほどのとんでもない内容なのか!?
平成最後の夏、銀魂で熱くなれっ!!
あらすじ
時は幕末――。
地球人と宇宙人・天人(あまんと)が共に暮らす江戸・かぶき町。
仕事が無く金欠の〈万事屋(何でも屋)〉メンバー=銀時(小栗旬)、新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)は、キャバクラに床屋とバイトを始めるが行く先々で将軍・徳川茂茂(勝地涼)に出くわしてしまい、打ち首覚悟で接待する羽目に――。
その頃、真選組始まって以来の大事件が勃発!
局長・近藤勲(中村勘九郎)の暗殺計画が企てられ、副長・土方十四郎(柳楽優弥)は第2の人格=ヘタレオタク“トッシー”に体を乗っ取られ真選組を追われてしまう。
犬猿の仲の銀時に頭を下げて助けを求める土方だが、裏では銀時の因縁の相手・高杉晋助(堂本剛)率いる鬼兵隊が将軍・徳川茂茂の命を狙い、幕府の転覆を企んでいた。
果たして、銀時は、江戸の町を守れるのか――!?(HPより抜粋)
監督
今作を手がけるのは、前作に引き続き福田雄一。
今年はリメイク、というか元の作品コピーじゃん!?とガックリしてしまった「50回目のファーストキス」に続いての監督業。
冒頭でも書きましたが、僕は彼が作る映画は苦手でして。
50回目の~も元の作品が好きだったのに加え、ヒロインへの猛烈アプローチを福田流にアレンジしたら案外イケるんじゃないのか?と思い観賞したら、まさかの完全コピーでこれは手抜きだろう、ハワイに行きたかっただけだろう、長澤まさみと仕事したかっただけだろう、などなど悪いことばかり考える始末。
もうやめよう彼の映画を観るのは。そんな矢先WOWOWで放送していた前作をあらかじめ録画。
仕事から帰り、映画でも観るか、でも疲れてるからなるべく頭使わねえやつにしよう、そんなコンディションで前作を観賞したんですが、不覚にもひたすら笑ってしまったわけであります。
原作を読んではいなかったものの、なんとなくこのコミックはギャグの評判がいいってことくらいは認知していて、それが今回監督の作家性と見事にマッチした結果の楽しさだろうと。
やってることは基本「勇者ヨシヒコ」と変わらずで、本筋とは全く関係のないところでネタをブチかまし尺を使いすぎる悪い癖が今作でも出ているものの、50回目の~ときとはぜんぜん違う爽快さ、いや自由度の高さに天晴れと感じた映画でした。
今作の予告では、きっとあのネタを入れてるんだろうな、と予想できる部分もあるし、それ以外で一体なにをブッこんでくるのか楽しみであります。
あくまで楽しみなのはどのネタやるかだけですw
キャラクター紹介
左上より。
- 坂田銀時(小栗旬)・・・伝説の侍。今はやる気なしのぐうたら店主。
- 志村新八(菅田将暉)・・・万事屋のツッコミ担当。
- 神楽(橋本環奈)・・・宇宙最強“夜兎族”の美少女。大食&怪力。
- 土方十四郎(柳楽優弥)・・・真選組・鬼の副長。別の人格に乗っ取られ・・・。
- 伊藤鴨太郎(三浦春馬)・・・真選組参謀にして一流の剣の腕を持つ才人。
- 河上万斉(窪田正孝)・・・“千人斬りの万斉”の異名を持つ伝説の剣豪。
- 沖田総悟(吉沢亮)・・・真選組の一番隊隊長。戦闘力と剣術はピカイチ。ドS。
- 徳川茂茂(勝地涼)・・・江戸幕府第14代征夷大将軍。城下にお忍びで現れるがいつもトラブルに巻き込まれる。
- 志村妙(長澤まさみ)・・・新八の姉。美人だが狂暴。
- 桂小太郎(岡田将生)・・・銀時の幼馴染でかつての盟友。江戸に潜伏する攘夷浪士。
- 猿飛あやめ(夏菜)・・・銀さんLOVEなドMの始末屋。
- 山崎退(戸塚純貴)・・・真選組の監察役。地味が取り柄。
- 平賀源外(ムロツヨシ)・・・江戸一番の発明家を自称するカラクリ技師
- お登勢(キムラ緑子)・・・万事屋の大家。強面で口が悪い。
- ?(佐藤二朗)・・・演者自体は前作で武市変平太を演じたが、今回は役柄不明。
- エリザベス(???)・・・桂の右腕の宇宙生物。
- 近藤勲(中村勘九郎)・・・幕府の特殊警察である真選組を率いる局長。信頼を集める精神的支柱。
- 高杉晋介(堂本剛)・・・鬼兵隊を率いて幕府転覆を企む。
- 松平片栗虎(堤真一)・・・警察組織の頂点に君臨しながら、キャバクラで豪遊する帝王。
とりあえず僕は映画全体でなく、ネタ祭りとして楽しみたいと思いますw
それ以外は何も期待しておりません!
ここから観賞後の感想です!!
感想
今回もネタ祭りは健在!!
今回もイケメン無駄遣い!!
だけど話の作り方はへたくそすぎる!!!
以下、核心に触れずネタバレします。
笑いの前半、真剣な後半。
ぐうたら店主の主人公含む3人組のひもじいバイト生活でのギャグパートから、徐々に幕府転覆と真選組内の謀反が浮き彫りになっていく今作。
原作が持つユーモアの全てを監督の演出で惜しみなく描くことで観衆の心と表情をほぐし、後半は国を統率する者と隊を率いる者を敵から守るために命を賭けて戦う姿を、怒涛のアクションと登場人物たちが胸に秘めた思いをぶちまけることで表現し、笑いと感動をたっぷり時間をかけて積み上げ楽しませてくれた作品でございました。
はい、前作を劇場でなく自宅で鑑賞した身としては、今回劇場で鑑賞できたことに喜びを感じております。
やっぱり映画館でみんなで笑いながら見るのっていいですよね~。
ただ笑いが爆発していなかったことがちょっと心残り。
朝イチで見たからなのかみんなまだスイッチ入ってなかったのかな?
それともネタがよくわからなかったのかな?
確かにネタのいくつかはこれ中高生に理解できるネタなのか?みたいなのはいくつかありましたが、それでもみんなよく笑っていた気がします。はい。
僕としては原作も読んだこともなければ、アニメも観たことがない銀魂素人並びに銀魂童貞だったわけですが、今回ようやくその世界観に触れることができ、あぁみんなが楽しいと言っていた理由がようやく理解できた次第であります。
今回のエピソードはどうやら原作で一番笑えるエピソードと一番泣けるといわれるエピソードをうまく融合してのお話だったそうで、そう考えると前半はぶっちゃけ本筋とは全く関係のない笑いとユーモア連発のコントのようなお話中心で、後半は近藤暗殺を狙う鴨太郎中心の真選組のエピソードと、将軍を暗殺し幕府転覆を企む高杉一派のエピソードに銀時たちが絡んでいくというお話で、こちらはもう完全に笑いなしのシリアスな話と斬って斬って斬りまくるアクション連発のお話でございました。
僕は今作を見るうえで、これはネタ映画=とにかく監督が詰め込んだギャグだけを拝むために見ようと決めていたわけで、それ以外の話の流れとかアクションとかそんなの一切期待せず見に行くという覚悟で鑑賞したわけで、ものすごく面白かった部分とものすごくつまらなかった部分の差がありすぎて少々困惑しております。
まぁまずは前半のギャグ連発コント連発なエピソードから解説がてら感想を書こうかと思います。
とにかくネタ祭りでした。
ド頭から何かしらやらかすんだろうなとニヤニヤしながら見ていましたが、やっぱりやってくれました。
万事屋の家を映しながら、銀時と新八、神楽のやりとり。
概要としては前作大ヒットでこうやって続編で来てよかったね、今作も楽しみにしてね、という前置きだったわけですが、ヒットしたにもかかわらず、「日本アカデミー賞」をとれなかったことに言及。
銀ちゃん頑張ったのに、主演男優賞カスりもしなかった、で、誰が獲ったの?菅田将暉って私服ダサい奴w歌とか歌い出して調子乗ってる奴wとイジリだし、小栗旬て、そういや主演男優賞ノミネートすらしたことないよねwwと自虐w
終いにはそんな日本アカデミー賞に対して、ピー音連発の暴言を吐きまくる暴挙w
そしてようやくワーナーのロゴが登場(ちなみにこれ2回目)し本編・・・かと思ったら、桂が映画泥棒に扮し、上映前に必ず流れる「NO MORE 映画泥棒」をやってしまうギャグww
しかも後ろで驚いてるお姉さん、実際の映像に出てくる本人だったよ!!やるな!!ここまでやったら拍手だよww
そしてようやく本編に突入。
多分ワーナーのロゴを3回も冒頭で流す映画ってこれが初めてなんじゃないかなw
前半はギャグエピソードということで、様々なネタが放り込まれてきます。
家賃を払えない銀時たち。
とりあえず飯食って作戦会議!とおもったら、サンマの匂いだけでご飯を5合も平らげてしまった神楽にぶち切れ。
じゃあバイトは私の手下どもにやらせるってふすま開けたら、黄色い肌と青い服を着た奴らが「バイト、バイト、バイト、バイト」と連呼して登場。もちろんモザイクかかってます。
これは恐らくイルミネーションスタジオのあいつらではないかと・・・。
それから新八の姉である妙のツテで、キャバクラで面接することに。
どうやら佐藤二朗の役はキャバクラの店長の役でした。
ここではネタではなく、二朗さんの独壇場。
二朗さん独特のしゃべりで他のキャスト演技忘れて笑ってんじゃねえか!!
妙さんに殴られた銀時を解説する二朗さん。
ノウズからブラッド、そしてマウスへ。なんだその解説w
そしてひたすら連呼するワード。
ある種ある種ある種ある種ある種・・・とか、あるいはあるいうはあるいはなるいはなるいは・・・って「あ」が「な」に変わるほど同じ言葉を繰り返し喋ることで、場の空気を一気に笑いにかえてしまう二朗さん、さすがですw
その後、将軍がお忍びでキャバクラに来店。人数が足りないためにキャバ嬢に扮する銀時と新八。
小栗よ、体鍛え過ぎて胸筋で谷間できてるよw
そしてドレスがタイトだからおちんちん浮いてるよw
「王様ゲーム」改め「将軍様ゲーム」では、何度やっても指令が下されるのが将軍。
3番が下着姿になる~、4番が服を着せる~。はいすっぽんぽんの出来上がりw
前作では近藤がすっぽんぽんで素振りをしている姿が爆笑でしたが、今回すっぽんぽんになるのは将軍様でしたかw
翌日床屋のバイト。「ゴルゴ13」ならぬ、「ゴルゴ17(だったかな?」の18巻を探す神楽。そこへ、将軍を浄化へ連れまわす松平が18巻を返しに登場。
その後ろにはやっぱり将軍様。
マゲを結い直してくれということで、理容師免許のない3人がやる羽目に。
新八も神楽もあまりの緊張に嘔吐。
何とか神楽が頭を剃刀で剃り始めますが、見事にマゲも剃ってしまう。
やると思ったよw
それをゴールデンレトリバーのうんこをあえて勘違いをし、プロも顔負けの投球フォームでマゲを外へ放り投げる銀時。
残った髪の毛でマゲを結おうと試みる銀時。すると将軍様の顔がどんどん引っ張られ、あられもない姿に。もはやホラーだよ!怖えよ!
結果、岩崎宏美のものまねをするコロッケみたいなおかしな笑顔でマゲを結い直した将軍様。そして極めつけはその頭の上にゴールデンレトリバーのうんこを乗せて完成w
これ原作通りですか?
いやぁ笑った笑った。
このエピソードの最中に土方に異変。
どんどんヘタレオタクへと覚醒していくことで、本作のサブタイトルである「掟は破るためにこそある」の通り、隊の掟を破ってしまうことで真選組をクビになってしまいます。
重役会議に遅れた理由が、ワンピースの最新刊とドラクエ11を探していたというから、まさにオタクw
しかもその前に喫茶店でアイマスだかラブライブだがよくわからんアニメ動画を見ている土方。
これはもう完全にオタクと化しています。
その後もアイドルオタクVSアニメオタクの討論番組に新八と共に出演。
2次元対3次元のキャラに本気で恋している者たちの低次元すぎる結婚観で取っ組み合い勃発。
土方からトッシーに成り代わってしまったそれを新八が家へ連れていき、どれだけ本物のお宅になってしまったかを現すシーンへ。
へたくそな同人誌やカメラ小僧の件は逆にオタクたちに怒られるんじゃないか?と思ってみてましたが、柳楽優弥の本気の演技に笑わずにはいられないシーンでした。
その後源外の研究所へ行き、土方の性格が変わってしまった原因は何かを探る一同。
どうやらヘタレオタクになってしまうカプセルを体内に埋め込まれたようで、どんな手術をしてもこれは取り出せない、と源外。
すると、前作でシャア・アズナブルの姿で登場した、あの「相棒」の鑑識の人(六角精児)が今回は法外な手術料をとる外科医として有名な手塚治虫原作作品のキャラで登場。
それだけのために出演してくれるなんてさすがっす。
今度はVRを使って精神的に本来の土方に戻そうと試みますが、まさかのエヴァンゲリヲンネタ!
目の前の使徒と戦うことができない碇シンジ(土方)に、やっぱり駄目だこいつはと罵る碇ゲンドウ(神楽)、諦めないで!と声をかけるミサトさん(銀時)、アタシが代わりに出動するわ!と訴えるアスカ(源外)、そして冷静に見つめる綾波レイ(新八)という設定で演じるも結果は失敗。
こんな感じで前半はネタ、ネタ、ネタのオンパレードでございました。
トッシーがしゃべるセリフの中にもガンダムやドラゴンボール、アラレちゃんなどの名セリフが含まれており、わかる人には笑えないわけがないセリフ連発でありました。
後半でももちろん用意されていますよ。
箱根で鴨太郎たち率いる隊士や鬼兵隊と戦う銀時が将軍ピンチの一報を聞いて、早く向かわないといけないけど江戸まで遠すぎる!どうしよう!となるんですが、ここで源外が登場。
前作でも同じ件があり、そこでは「風の谷のナウシカ」のメーヴェが登場してしまうギリ切りアウトなネタをぶち込んでくるシーンでしたが、今回は「となりのトトロ」の猫バスをモチーフにしたアライグマバスの登場。
しかもメインテーマまで歌ってしまうこれまたギリギリアウトなパロディ!もちろん「とな・・・」のあとはピー音でしたけどw
そしてエンディングではTVドラマ「踊る大捜査線」の「Love Somebody」のパクリ歌と共に全く同じ感じのエンディングシーンを入れる、パクリ過ぎ度200%の映像!
ドラマ放送当時、まだお台場は発展途上で空き地ばかりに加え建設途中の建物が並ぶ場所だったんですが、今作はしっかりそこも再現!
緑のコートを羽織る銀時が手を温めながら歩く姿は完全に青島だ!!
これ中高生は知ってるのか?いやこれを機に知ってくれ!
前作では反町隆史の「POISON」をパクった歌を小栗旬が歌ってましたが、今回はこれですかw
あなた「踊る~」に出てますよね・・・。大丈夫ですか?
あ、GTOにも出てたな。
とまぁこんな具合に終盤にも「勇者ヨシヒコ」並みにぎりぎりのオマージュ、いやパクリネタがたくさんぶっこまれており、私モンキー、ひたすらゲラっておりました。
楽しかったなぁw
後半のひどすぎる演出
結論から申し上げますと、いくら原作が一番笑えるエピソードと一番泣けるエピソードだからって、きっちりユーモアサイドとシリアスサイドに分ける必要ねえだろ,ひたすらネタとギャグ入れたらいいじゃん!ていうことでして。
後半から急に面白くなくなるんですよ・・・。
きっと見どころは土方の覚醒と鴨太郎の過去、そして近藤の隊士に対する思いだとは思うんですが、どれもこれもセリフ長すぎて早く見せ場に行けよ、早く戦えよ・・・ってなっちゃうんですよね~。
もちろん役者は与えられた役を一生懸命演じていることは観ていて伝わります。みなさん一流ですからそりゃあ迫真です。
ですが、撮り方と見せ方がひどい。
顔アップは当たり前ですし、周りが大きな音に囲まれてるのに普通に会話できてるのが不自然だし、それに加え光の具合とか加減とかもどこか下手だし、せっかく役者がマジ演技してるのにそれはないだろうと。
もったいなかったですねぇ。
そこは福田監督なんで予測はできてましたけど。
そして鴨太郎の過去のシーン。
これだけ頑張っても誰も僕を認めてくれない、慕ってくれないというジレンマから出来上がってしまった鴨太郎の悪意。
彼が本当に欲しかったものは実は目の前に転がっていた、というミスチルの「名もなき詩」のような彼の答えに泣いてしまう人も多かったでしょう。
ですが、それは鴨太郎の過去のシーンを見ていた観衆だからこそ感動できるのであって、その過去を知らない近藤たちが手を差し伸べるのはどこか不自然。
百歩譲っての見方として、近藤は自分のふがいなさに対し謝意を込めての差し出した手、という解釈をしたんですが、それでもやはり強引というか腑に落ちないというか。
ただそうなると土方があれだけ敵対視していたのに助けるのがもっと不自然で、土方はどこで彼を助けようと感じたのか全く分かりません。近藤に命令でもされたのか?
他にもムダにスローモーションで取るアクションも古いというか、ダサいというか。
見せるところを見せない撮り方にモヤモヤするというか。
とまぁ粗を探せばどんどん出てくるわけで、そういう意味では福田監督はネタだけに集中していただく方がいいなと改めて感じた瞬間でもありました。
最後に
まぁざっくり言えば、ネタは面白いが映画としてはこれはダメだよねってのが率直な感想です。
しかしながら笑って楽しめたことにかわりはなく、そこは大いに評価したいと思います。
あらゆるネタをオマージュというかパクりまくり、ギャグにすることで、版権問題などの映画のルール=掟をガンガン破っていくその手法は、福田監督だからこそできるやり方で、それこそが彼の持ち味だということを今回再認識したように思えます。
福田監督作品の中では一番面白かったですよ。
やはりネタなんだなぁ。そして福田組常連のムロツヨシと佐藤二朗の2人あってなんだよなぁ。
今作が当たればまた続編もやるんでしょう。その時はまた楽しませてもらいたいと思います。
というわけで以上!あざっした!!
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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10