モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「MEG ザ・モンスターズ2」感想ネタバレあり解説 捕食者の頂点はジェイソン・ステイサムです。

MEG ザ・モンスターズ2

人気アクション俳優のドウェイン・ジョンソンは、その強さのあまり戦いに等しい相手がおらず、とうとう「ランペイジ 巨獣大乱闘」という映画で巨大化した動物と戦う姿で私たちを興奮させました。

90年代を代表するアクション俳優も様々な敵と戦ってきましたが、今やCGやVFX全盛のハリウッド大作映画は、こうした巨大なヴィランと生身の人間が戦える説得力ある映像、それにふさわしい人材が多数いるという非常に恵まれた環境になったと思います。

 

そんな中、「あいつが巨獣なら俺はサメだ!」とばかりに名乗りを上げたのがジェイソン・ステイサム

体長25mもあるといわれる太古のサメ「メガロン」相手に、最新鋭のガジェットと銛を手にして体一つで戦う熱き男を演じた「MEG ザ・モンスターズ」は、まさにロック様を意識したに違いないと勝手ながら思ってます。

 

そう、変な話、ロック様とステイサムは「ワイルドスピード」シリーズでも犬猿の仲という設定で、映画の外側でも二人が意識して映画製作に臨んでるのではないかと考えると、色々妄想できて楽しいですよね。

 

そんなアクション俳優ジェイソン・ステイサム主演の「MEG」の続編。

前作で2体を倒したステイサムの前に、再びあいつがやってくる!

恋仲になったスーインは登場するのか!?

早速観賞してまいりました!!

 

 

作品情報

200万年前に絶滅したはずの、全長23メートル、体重20トン、その歯は25cmという巨体を誇る伝説の巨大ザメMEG「メガロドン」と、人類との死闘を描いた「MEG ザ・モンスターズ」が、前作を上回るスケールと恐怖を描く続編として上陸。

 

1997年にスティーブ・オルテンが発表した小説を原作に描いた本作は、前作同様マリアナ海溝にある未知の領域に踏み込んだ人類が、再び「触れてはいけない恐怖」に出くわし、それ以上の恐怖と対峙しながら死闘を繰り広げていく。

 

監督は前作のジョン・タートルトーブから「フリー・ファイヤー」、「レベッカ」のベン・ウィートリーに交代。

前作以上に桁外れなアトラクションムービーへと進化させた。

 

主演は、前作に引き続きジェイソン・ステイサムが出演。

失ったものも多いが救える命もあると改心した凄腕潜水レスキューのプロとして、男気溢れる主人公を熱演。

他にも、前作でマックを演じたクリフ・カーティスが続投。

新たに「SPL/狼よ静かに死ね」、「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」のウー・ジン、「バイオハザード2」のジル役でおなじみシエンナ・ギロリーらが出演する。

 

サメ映画の金字塔を打ち立てた前作。

予告では恐竜など太古のの生物が登場したが、いったいどんな巨大生物を拝めるのか。

そしてジョナスは、MEGを再び倒すことができるのか。

 

MEG ザ・モンスター(字幕版)

MEG ザ・モンスター(字幕版)

  • ジェイソン・ステイサム, 李冰冰、レイン・ウィルソン
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あらすじ

 

太陽の光が全く届かない、暗闇の世界「マリアナ海溝」。

潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は研究チームと共に”人類未踏の地”へ。

 

しかし、地球上でもっとも深い場所で彼らはある”恐怖”を目覚めさせてしまう。

生態系の頂点に君臨する絶滅したはずの最恐巨大ザメ「MEG」。

 

未曾有の大きさとどう猛さで襲い掛かるMEGの群れ。

そして未知の巨大生物たち!!

 

海岸からビーチまで襲来する絶体絶命の危機に、彼らはどう立ち向かうのか!?(HPより抜粋)

youtu.be

 

キャラクター紹介

  • ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)…潜水レスキューのプロ。研究チームとともに、マリアナ海溝の約10キロの深海へと向かう。
  • ジウミン(ウー・ジン)…ジョナスと共にMEG(メグ)や巨大生物たちの脅威に立ち向かう研究チームが所属する、海洋研究所の所長。
  • メイイン(ソフィア・ツァイ)…ジウミンの姪。ジョナスたちと共に危険な深海へと足を踏み入れ、MEG(メグ)と対峙することとなる。
  • マック(クリフ・カーティス)…チームの司令塔であり、ジョナスの相棒的存在。
  • ジェス(スカイラー・サミュエルズ)…深海探査機のオペレーター。研究所からジョナスらをサポートする。
  • ランス(フェリックス・メイヤー)…ジョナスらと共に深海へと向かう研究チームのメンバーの1人。
  • ヒラリー・ドリスコル(シエンナ・ギロリー)…海洋研究所のスポンサー。どこか怪しげな雰囲気をまとっている。

(以上Fassion Pressより抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも前作のあらすじをなぞった上に、さらに強い海洋生物を出すだけの物語の予感がしますが…ちゃんと工夫されてるよね??

ここから観賞後の感想です!!

 

感想

もはやサメ映画になってない部分が多すぎww!!

でも段々おかしくて迫力あるからオールオッケー!!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

前半はサメ置いてけぼり。

前作であれだけ自然の摂理に逆らってはいけないと知ったのに、懲りない人間たちの「飽くなき探求」に付き合う主人公ジョナスが、「環境派」として再び海洋研究所に所属しマリアナ海溝での探検をしていく中で、次々と命の危険に晒されながらも潜水レスキューとしてのスキル以外の戦闘力と捨て身の心意気で回避していく姿で魅了していく海洋アクション作品でございました。

 

いやぁびっくりしました。

何がびっくりって前作で恋仲になったスーイン、死んどるやんけ…。

そして残されたメイインちゃんは、8歳から14歳へと成長。

スーインと父であるジャン博士が築き上げた「マナ・ワン」海洋研究所は、スーインの弟であるジウミンの会社が合併して海洋研究を継続していたのであります。

 

だからジョナスとしてはメイインの父親であることに変わりないのだけど、だからってスーインを死なせなくてもいいじゃないのさ…。

 

それはきっと大人の事情で出演できなかったとか色々あるので仕方ないとして、もうそれ以上にびっくりなのは、結局メガロドンの子供を育てて海洋研究を続けてるってことですよ。

前作でどれだけ死んだかわかってるのかって話w

ほんと、人間の飽くなき探求心て懲りないのね。

 

もうこの時点でお察しの方も多いかと思いますが、本作のプロットは正に「ジュラシック・ワールド」と酷似した内容です。

 

人間では制御できない捕食者の頂点「メガロドン」を何とか手懐けようとするジウミンが、クリス・プラットがブルーを手懐けるために使ったクリッカーと同じ道具で「来い」と「行け」を指示するシーンがあります。

ここではジウミンの無謀ともいえる行為となっており、彼の性格が色濃く描かれていて、その後の活躍ぶりのフリにもなっていたので、まぁいいとしましょう。

 

酷似している点はそれだけではありません。

海底7000mまで潜水すると、誰が作ったか知らないが確かに存在する海底ステーションがあるではありませんか。

メガロドンによって潜水艦は破壊されますが、ジウミンが開発したパワードスーツのおかげで海底を歩行しながらステーションめがけて避難した一行が知った事実は、なんと海洋研究所を仕切っているCEOが、売ればとんでもない額になるレアアース欲しさにジウミンに黙って内緒で発掘作業していたという。

 

人間より獰猛なサメに手を出してはいけないにもかかわらず、彼らのそばでこうして金もうけに走る敵を今回設けることで、本作の前半は序盤こそサメの脅威に翻弄されますが、中盤は普通に人間たちによる「正義対悪」の構図で駆け引きが始まるという、本筋から大きく逸れた展開に。

 

いや良いんですよ楽しいから。

裏切者が一体誰なのかってミステリーをこちらに与えることで、別のドキドキが生まれるわけで、そりゃ興味は沸きますよ。

 

でもだ、マックとDJは前作でジョナスと共にあれだけ危険な目に遭って回避した仲なんだから敵のはずがない。

そうなるとオペレーターというか技術者の一人として残っている女しかいねえだろと。

 

こうもあっさり裏切者が判明してしまうとしらけてしまいますw

 

そんな裏切者によって、ジョナスと共に海底に向かった一行の半分は死に、さらにはこちらに協力しなければ殺すと脅される始末。

 

緊急ポッドを勝手に起動させられ脱出の術を失ったジョナスは、なんと海底7000mの中を、ダイビングスーツなしで泳ぎ、外側から水を抜こうという超無謀な賭けに打って出ます。

 

人間の体の構造をちっともわかっていない僕ですが、そんな深い海の中を酸素ボンベもなしで泳ぐって気圧かなんかで一発アウトなんじゃねえの?と。

 

一応劇中では「副鼻腔を使って酸素を抜けば問題ない」とか説明してました。

でもさすがに開いた口がふさがりませんでした。

が、「ステイサムなら大丈夫か」と開いた口が塞がりました。

 

この間、メガロドンの事など全然触れてません。

命からがらで脱出した彼らは、まだメガロドンの事など忘れ、裏切り者たちによって制圧されたマナ・ワン海洋研究所に残された仲間たちを救うためミッション・インポッシブルしていくのであります。

 

一応脱出する際に邪魔なメガロドンを、明かりをつけた海底ステーションをおとりにする流れによってメガロドンを再登場させましたが、もう序盤はホントにサブ的要素でしかありません。

 

一体私は何を見に来ているのか。

頭の中で何度も確認しては、その確認を諦めました。

 

 

そもそも前作でも思ってましたが、様々なガジェットを駆使してサメと格闘する姿は「007」を彷彿とさせるシーンの連続でしたし、本作はパワードスーツで海底を歩く姿から、まるで宇宙の星々を探索するSFにも見えるという不思議さ。

 

実際宇宙でも海底でも人間は呼吸できない生物ですし、未知の領域までどんな乗り物で向かうか、その世界をどう表現させるかを考えたら、自ずとSF感が生まれますよね。

 

そういう意味で言えば、本作は海洋アクションという名の宇宙SFものだったのかもしれません。

 

後半はもう超楽しい。

まぁ前半に関しては色々愚痴っぽく書いてしまいましたが、後半からはようやくメガロドンの本領発揮に加え、未知の生物登場でしっちゃかめっちゃかでクソ楽しかったです。

 

潜って一気に脱出したことで、海底との境界線に穴が空き、何匹ものメガロドンが海面に浮上する事態が発生。

マナ・ワンでの一悶着に奴らが加わることで、ジョナス一行はメガロドンに気付かれないように逃げるんだけど、前作同様メガロドンたちはビーチに向かって爆泳してしまいます。

 

おいおい結局前作と同じ流れじゃねえか!

芸がないぞ!…と思ったら、なぜかファン・アイランドなる島に、海底にいた大トカゲみてえなモンスターがジョナスたちを殺そうと上陸した傭兵たちを襲ってるではありませんか。

 

 

この手のアクション映画の続編て、基本足し算なんですよ。

前作以上に盛り上げるために、とにかく足す。

パワーをアップする。

 

ということで海にはメガロドン、陸には大トカゲと、ジョナス一行もCEO率いる傭兵も、さらにはビーチでバカンスしてる連中もとにかくパニック状態になっていきます。

 

そういえば今回大活躍するのが、前作でカナヅチだったDJ。

マナ・ワンでマックと共に敵からどうやって逃げるか作戦を立てたり、カバンの中に催涙スプレーしこんでたり、ライフル持ってる連中を普通に格闘して倒したり、挙句の果てには泳げなかったDJが泳いでる!!と、見事にスキルアップしてるんですよね。

 

もちろん最初は「は?こいつどうなってんだよw」と半笑いでしたが、セリフで「あれからここで働くにはスキルが必要だから戦闘と水泳トレーニングをしていたのさ」と思いっきり後付けの説明台詞で我々に提示。

さらにファン・アイランドでは、持ち合わせの道具でミラーを作って大トカゲの様子を観察したり、カバンに仕込んでいた拳銃(弾は青酸カリ弾)で、重たい体を転がしながら発砲をするなど、かなりアクロバティックな姿で我々を楽しませてくれます。

 

もうあれですよ「バッドボーイズ」ですw

絶対意識してるってw

 

他にも前作で勝手に沖に飛び出し危うくメガロドンに食われそうになるも、無事静観した犬のピピンちゃんも登場。

相変わらずサメには敏感なようで、デッキでキャンキャン吠えながら再び海に入っちゃう人騒がせなキャラとして我々をドキドキさせますw

 

そして、続編は足し算の意味を最大級に見せつけたのが「巨大タコ」の登場。

陸には上がってきませんが、どでかい足でギッタンバッタンとデッキを壊し、人を羽交い絞めにして襲うのであります。

 

ジウミンが手製の爆弾でとどめを射すシーンでようやく姿を見せますが、そこにメガロドンが襲い掛かってくることで、まさかの「海底大戦争」を拝めるというクライマックス。

ザ・モンスターズたる理由がようやくここで意味を成してくるという最大級の盛り上がりを見せてくれます。

 

一方ジョナスと言えば、こちらも爆弾を括りつけた手製の銛3本持ってジェットスキーで大暴れ。

メガドロンだけかと思ったら、CEOの手先が邪魔に入っての面倒な戦いに。

それでもジョナスは華麗にジェットスキーで銃弾をかわしながらメガロドンと格闘。

最後は食われる寸前の大きな口を銛で一刺しするという人間離れした度胸で退治するのであります。

 

もうこの時のバカ画と来たらたまらない。

この記事の冒頭でもロック様主演の「ランペイジ」について言及しましたが、ほんとにロック様に対抗してるんじゃないかってくらい最高にカッコよく、マジでステイサムって強いんだ!という説得力で溢れたシーンでしたよ。

 

もうね、こんなクソデカいサメと戦ったら、普通の人間と戦ってるステイサムは物足りません。

素晴らしいですね。

 

 

最後に

冒頭で描かれた6500万年前の地球での食物連鎖のシーン。

ハエをトンボが食べ、そのトンボを爬虫類が食べ、その爬虫類を両生類のトカゲが食べ、それを恐竜が食べるかと思いきや、メガロドンが食べる。

最強の捕食者がどれだけの脅威なのかを映したシーンですが、それよりも強いのはステイサムだったというのが本作で一番伝えたいメッセージですw

 

とはいえ、完全にジュラシック・ワールドと化した本作のプロットにユニバーサル映画はクレームをいれたりしないのでしょうかw

アイディアを盗んだな!とか怒ってないのでしょうかw

どうか笑って許してほしいモノですw

 

このように個人的には既視感のないオリジナリティ溢れる物語を望んでいたために、そこまで高い評価ではないんですが、そもそも「そんな細けえことは置いといて、この映画を体感しろよ!」って映画なので、そういう点では非常に楽しく鑑賞できました。

途中からゲラゲラ笑ってたしw

 

まぁ普通にキャラに見せ場があるのも良いし、ギャグを挟んで緊張と緩和を作ってますからね。

段々その緩急がバカになってきますけどw

 

夏の思い出にステイサムが作ったビーチでザ・ライドしていただきたいですね。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10