マイル22
この街も変わらねえなぁ、ボストンマラソンのテロ事件を映画化して以来だなぁ・・・ん?どうした。
なんだなんだ、また金ローでジブリかよ、みたいな目をして俺たちを見やがって!
忘れちまったのかぁ?
俺たちだよ、俺たち!Wバーグだよっ!!
マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ、二人合わせてWバーグだよっ!
そりゃ確かにマークが基本襲われたり、
火の中突っ込んだり、
テロリスト追いかけたり、
ってほとんどが体を張るような映画ばかりで、似たような映画になってるかもしれないけど、だからって忘れるこたぁないだろう。
そんなことないように、また今回もマークが体を張ってゴリゴリのスパイアクションを作ったんだ。
俺たちといえばこの映画って具合にね。
・・・さすがにハンバーグ師匠のような肉汁たっぷりの鉄板ジョークは思いつきませんでした。
てなわけでございまして、あのコンビがついに4度目のタッグを組んで映画を作ってしまいました。
またドキドキのアクション映画を観れると思ってなかったので、今回非常に楽しみでございます。
というわけで早速鑑賞してまいりました!!!
作品情報
世界を揺るがす危険な物質が盗まれ、行方を知る重要参考人を亡命させる作戦を描いた護送ミッションを、アクション映画に定評のある監督と、アクションからコメディ、ヒューマンドラマまでこなし多彩な顔を持つ俳優が今回で4度目のタッグを組んで製作。
脇を支えるキャスト陣も、これからの活躍が期待できるアクション俳優ばかり。
ピーター・バーグ史上最高のアクション映画が誕生した。
これまで様々な正義の男たちを描いてきた二人が、今作では最強の地上特殊部隊と完璧な頭脳チームという、頭と体の両方のスペシャリストたちを描く。
劇中に登場する組織は架空とはいえ、2人が作った映画「ローンサバイバー」製作時に情報を集めたQRF(軍人によって構成された救急対応部隊)が大体のモデルになっており、実際に様々な特殊部隊のバックアップを勤めている。
果たして、アメリカ大使館から移送機の待機場所までの22マイルを護送するオーバーウォッチ作戦は成功するのか。
あらすじ
世界を揺るがす危険な物質が盗まれた。
その行方を知る唯一の男リー・ノア(イコ・ウワイス)が重要参考人として保護される。
男を抹殺しようと多数の武装勢力が送りこまれるなか、彼を国外に脱出させるためジェームズ・シルバ(マーク・ウォールバーグ)率いるCIAの機密特殊部隊は、アメリカ最高機密『オーバーウォッチ』作戦を発動。
アメリカ大使館から空港までの22マイル(35.4km)を護送する究極のミッションを遂行する。
周囲を敵に囲まれる極限状態のなか、彼らは無事に脱出をすることができるのか……。(HPより抜粋)
監督
今作を手がけるのは、ご存知ピーター・バーグ。
これまでに「ローン・サバイバー」、「バーニング・オーシャン」、「パトリオット・デイ」といった、マーク・ウォールバーグ演じる主人公の戦場ばかりを描いてきたわけですが、今回はただ闇雲に主人公が危機と向かい合うようなお話とは違い、護送ミッションという形でちょっとしたエンタメ要素が入っている気がします。
特にマーク演じるシルヴァは、なかなかの戦闘能力を持っており強気な性格のようなので、今回マーク無双映画になっている、のかもしれません。(イコ・ウワイスいるからそうでない気もしますが)
それもこれも事実に基づく話から一旦離れた作品になっているからなのかなと。
監督に関してはこちらをどうぞ。
キャスト
特殊部隊のリーダー・ジェームズ・シルバを演じるのはマーク・ウォールバーグ。
「ゲティ家の身代金」では犯人との交渉チェイスを演じてましたが、今回はバリバリのアクションを見せてくれます。
なんでも今回の役柄は、上司としては最悪だが、いざ現場でたらむちゃんこ頼りになる特殊部隊のリーダーだそうで、一体どこまで最悪で最強なのか楽しみですし、なんだかんだでWバーグはマーク無双ですから、体当たりの演技も期待したいですね。
他のキャストはこんな感じ。
部隊に所属するエージェント・アリス・カー役に、「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」のローレン・コーハン。
危険物質を唯一知る重要参考人・リー・ノア役に、「ザ・レイド」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のイコ・ウワイス。
サム・スノウ役に、「ワイルド・スピードSKYMISSION」、「エクスベンダブルズ3/ワールドミッション」のロンダ・ラムジー。
部隊の司令官・ビショップ役に、「バーニング・オーシャン」、「RED/レッド」のジョン・マルコヴィッチなどが出演します。
マークにイコ・ウワイスですから、まぁ~ド派手なアクションになっているんでしょう。
さらにピーターバーグですからリアルを追求した演出にもなってるはず。
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
あ~~俺もイライラしたらゴムバンドパンパンパンパンやろおぉ~~っ!!
息もつかせない銃撃戦と肉弾戦で爽快だぜ!
話なんかどうだっていい!わけないけど楽しいのだ!
以下、核心に触れずネタバレします。
こんな上司がいたらオー人事。
インドカーなる国でのタレこみで都市部6つ分は吹っ飛ぶ威力のセシウム発見のため、カギを握る重要参考人の亡命ならびに護送をすべく立ち上がった特殊部隊がオーバーウォッチ作戦を敢行するも、22マイルという長く険しい道のりは生死をさまようほど過酷で悲惨なものだった。
リアル志向でナンボの作品を多々生み続ける監督と、作品に溺れ続けることでとうとう頭のネジがどっか吹っ飛んでしまったのか?
と思うほど、マークの終始ブチ切れモードの頭脳派武闘派キレキレリーダーっぷりが笑えて仕方なく、他はひたすら銃撃戦と男臭プンプンな熱い格闘バトルがワンサカ飛び出る怒涛のアクション映画!
だけでなくオチも裏の裏の裏をかいてきやがって、コラァ1本とられやしたぜ旦那!な映画でございました。
ジェームズシルバという男の半生を、様々な資料や文書で走馬灯のように語っていくオープニングから、
いかに彼が頭がキレて、癇癪持ちなんじゃないかとまで思ってしまう短気っぷり。
これに加えて体力もずば抜けている最強の戦士だってことが理解できます。
そんな彼は、部下がポカしたり、ミスしたりしようものなら、どこだってなりふり構わず説教。
アリスが地元警官から入手した情報によれば、コンテナの中にセシウムがあるはずといいうことでガサ入れするも見事に失敗。
カフェにいるシルバに、報告がてら今日アタシ誕生日なんでケーキ食わして下さいと女性の部下が注文すると、テーブルに到着した途端、ファッキンバースデーケーキ!!!
とケーキを手で床に落とします。
ちなみにこの時ムカつき度70%とのこと。
そして情報に惑わされミスを犯したアリスをお説教しに、なんと女子シャワー室へ。
お前のミスでどれだけの費用使ったと思ってんだよ(ゴムバンドをパンパン)、
お前セシウムのヤバさ知らねえだろ、
アレが街に投下されたらどうなるか教えてやろうか、
あ?広島知ってっか?
長崎知ってっか?(ゴムバンドをパンパン)
あれ喰らったら人間手遅れなんだよ、
俺たちのしてる仕事ってのはクソ重要なんだよ、
おめえの選択ひとつで世界が変わっちまうんだよ(ゴムバンドをパンパン)、
だったらのんきにシャワー浴びてんじゃねえよ、
その警察官マジで信用できんのかよ、
出てきたのただの絵画だぞ?
ムンクだぞ?
贋作だぞ?
それでも1億2万ドルってホーリーシット!(ゴムバンドをパンパン!!)
とまぁ~~~マシンガントークですよ、いやガトリングトークですよ。
おまけにゴムバンドをパンパンだよ。
ちなみにセシウムの在り処を示すファイルを解読する解析チームの女の子が、なかなか作業が進んでない時も同じようにブチ切れてお説教してます。
で、さすがにここ女子シャワー室だから!と退室させた後、部下同士で、アイツマジで狂ってる・・・と愚痴りあい。
そんなアリスは夫と離婚中。
どうやらアプリを使って夫と揉め事をしています。
娘と一緒にケーキを作る約束を叶えられそうにないとのことで口論に発展。
そこへ再び鬼上司シルバがゴムパンパンしながら登場。
おい!
お前そんなどうでもいいこと職場に持ち込んでくんじゃねえ!
会議の前にさっさと片付けちまえ!!
もちろん上司が上司なら部下も部下。
彼女の使ってるアプリはファックワードを言ったもんなら通信を強制終了されちゃうんですね。
結果、頭きたぁ~~~っ!!とスマホごと床にたたきつけます。
これに関しては向こうに親権があるのか、やたらアリスを挑発するように仕向けてそれが我慢できな打ってしまいついつい上司の口癖・・・ってやっぱりシルバのせいなのか!?w
オマケにアリスは上司に八つ当たりまでする始末。
こんな仕事のせいで日曜にセックスできたら、まぁ夢のようなことね!
と、歯を食いしばっていっちゃうくらい。
おいおい…。
と、こんな感じでシルバさん、どこへ行ってもイライラしております。(アリスもね)
そのイライラを腕に巻き付けたゴムバンドをパンパンして気持ちを落ち着かせるんですが、それでもイライラです。
絶対高血圧だと思います。
たぶん辛い料理とか食べたら死ぬんじゃないでしょうか。
塩分は抑えてほしいですね。
フライドチキンとか食ってる場合じゃないです。
アミールS飲んでください。
あ、あれは血糖値下げるやつか、まぁいいや。
知らん。
是非ですね、こんな上司がいたら真っ先に転職をオススメしたいところですが、特殊部隊ってのはまぁそう簡単に辞められるような場所ではなさそうですし、現場は常にデッドオアアライブみたいなところなんだってのがこの後映し出されるわけです。
これも世界を救うためなんですね~。俺無理。
真昼間から戦争かよ!!
そんなこんなでセシウムどうやって見つけんべ!と揉めていると、なんとアリスに密告した地元警官が大使館へやってきて、亡命させてくれと懇願しにやってきます。
まぁ重要機密事項を持っている男ですから、自国から狙われるのも仕方ない。
これバラしたら国家崩壊しちゃうレベルだそうですし。
てなわけで彼を尋問。
亡命オッケーして尚且つ飛行機にちゃんと乗せたら、僕ちゃんが握ってる機密情報のファイルのパスワードを教えてあげるよ~、でもタイムリミットはあと数時間ですよ~どうしまっか~??
と、シルバ達をふるいにかけます。
ここで面識のあるアリスちゃん登場。
アンタよくもあたしを騙したわね、
ただじゃおかないわよ、
女だからってなめんじゃないわよ、
あんたなんか一網打尽にできちゃうんだから!
と、またもやイキった表情でまくし立てます。
彼が明かしたように、コンテナの中のムンクの絵画を削ると微量のセシウムを発見。
あ、こいつマジで知ってるわと上層部。
とりあえず彼を信じて護送するしかない、だってセシウムだもの。
早く回収しないと。
よしそしたらオーバーウォッチ作戦始動だね、ってことに。
このオーバーウォッチ作戦、部隊員の心拍数が分かる何かを体に注入させて状態を把握したり、
上空をドローンで空撮してCTスキャンみたいなので敵を熱感知して発見したり、
あらゆるモニターをハッキングして監視したり、
挙句には射殺許可の権限まで持ってらっしゃるとんでもねえ作戦部隊。
シルバ達は現場で待機、
マザーと呼ばれる上司と通信チームは、とある部屋でPC業務を行うことで作戦を円滑に進めるという完璧な作戦なのであります。
とか言いながら最初のシーンで何人か殉職しましたがw
というわけで、リーという男の身体をくまなく調べることに。
護衛が席をはずし医者だけになったと思ったら、自国が送り込んできた殺し屋たちだったんですね。
そうです、彼は自国を売ったことになるので、警察のお偉いさんがわざわざ大使館へ出向いて返してくれとお願いにあがってたんですね。
それをまぁシルバが茶化す茶化すw
一触即発でしたよあれは。
ここでリ―演じるイコ・ウワイスのアクションの見せ所!
腕に手錠がかけられた状態でベッドに繋がってるもんだから、思うように身動き取れないんですけど、どうやったらそういう突発的なことできるの!?ってくらい早業で敵の攻撃を交わし反撃。
とうとう手枷もぶっちぎって臨戦態勢!
狭い医療室の中でアクロバティックにせいやー!せいやー!ですよ。
とどめは首んとこをレンチみたいな道具でブシュ!と一刺し。
血と汗とガラスの破片だらけのリーの身体がまぁステキw
さぁていよいよ護送開始。
その距離22マイル。
30キロくらいでしょうか。
近そうでまだ遠い目的地。
無事にたどり着けるのか!って、んなわきゃない。
いきなりバイク集団が車の脇に爆弾しかけて、もちろんドカン!
部下が重傷を負います。
もう一人で~歩けない~時の風がつよすぎてぇ~(フォーエバーラブ)、じゃないですけど、もう私の事はほっといて先へ行ってください!
「よくやった」とシルバは部下に手榴弾を渡し、その後何も言わずに護送に戻ります。
部下は命と引き換えにバイク部隊を一掃します。
多勢に無勢な状況のシルバ達は、それでも任務を遂行していきます。
途中車を変えるため近くの隠れ家に待機しますが、店の向かいには大使館に来た警察のお偉いさんが。
おいおいお前手を引けって言ったろう、部下たちがどうなっても知らねえぞ?とメンチを切るシルバ。
あんたこそどうなって知らんよ、こっちは仕事だからね~。
奇遇だな、俺もだ。
そう言い残し再び店に戻ると、店のカウンターに爆弾が!
伏せろ!と子供をかばうシルバ、そのせいで部下が足を負傷してしまいます。
しかもそこにいた女性のお客さんはなんと敵でした!
あちゃあ~!と足技で翻弄していきます!
そこにリーも加わり再び肉弾戦勃発!!
女ならでは身のこなしで突進してきますが、そこは野獣2人、ダメージは受けたものの見事に仕留めます。
そして負傷した部下を引き連れながら再び逃げるシルバ達。
もうすぐ飛行機が到着する時間。
急がなかければならないのに、敵の数が多すぎて足止め。
近くの大きな団地アパートに身を隠します。
ここでも足を負傷した男に入口を任せ、シルバは中へと消えていきます。
部下は負傷した足が思うように動かず、むしろ立つことすらもままならない状態でひたすら銃を打ちまくり敵の数を減らしていきます。
しかし、向こうも大人数、見事にハチの巣にされ殉職していきます。
もう何でしょう、ローグワンですかこれ、いや十三人の刺客ですか、七人の侍ですか、荒野の七人ですか、マグニフィセントセブンですか?
いや別にならず者じゃないんですけど、多勢に無勢の中次々と戦士が戦死していく姿、それを引け目に感じながらも任務を遂行していくシルバを見て、往年の名作たちを思い出さずにはいられません。
さらに真昼間の市街地で行われる銃撃戦なんてのはマイケル・マン監督のヒートを彷彿とさせる迫力。
さすがに本家にはかないませんが、この時はもうシルバのゴムパッチンでケタケタしていたモンキーなんていません。
本気の銃撃戦に爆破シーンにヤバババーン!です、やばたにえんです。
なんですかやばたにえん、て。
果たして無事リーを飛行機地点まで送り届けることができるのでしょうか!
最後に
この映画、これだけシルバで笑わせておいて、銃撃戦や肉弾戦で熱くさせといて、ラストはとんでもねーオチが待っています。
びっくらこきまろです。ギャグがしょうもない!
劇中ちょいちょいシルバが誰かに向かってひたすらこの事件を話しているシーンが出てくるんですが、オチが分かった瞬間、そういうことだったのか!と合点がいくんですね。
時系列が違うってことなんですが、まぁそれは良い。
とにかく裏の裏の裏をかかれるんですよ。
ヒントは瞑想だ!
今度は戦争だ!
すいません、眠いんです!
はっきり言って誰にも感情移入とか起きないし、
ドラマ性も中途半端だし、
セシウム結局どうなったんや!
最初の事件急に持ってくるな!
イコ・ウワイスのアクションカット割り多すぎて見づらいがな!
と、色々言いたいことありますが、そういうのもひっくるめてWバーグは素晴らしいです。
中身スッカスカです。
でも100%ビーフです。
いや100%実録です。
ツナギとか使ってません。
肉と肉ががっぷり四つです。
食べたらおいしいから、Wバーグ。
さぁ、みんなでご唱和ください、
し~ち、はぁ~ち、きゅ~、じゅう~。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10