モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「娼年」感想ネタバレあり解説 終始気まずいと思うほど過激な描写でした。

娼年

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 原作小説から舞台、そして映画と、どんどん大きなものへとなっていく作品「娼年」。

 

映画と音楽以外のエンタテインメントは、超がつくほど疎い私モンキーですが、小説も舞台もすこぶる評判がよかったなんてまぁ知る由もなく。

 

去年あたりから、映画に出演するたびに全く違う顔を覗かせる松坂桃李くんは、もしかしたら、この舞台から豹変していったのかもしれないと思うと、大損こいたなぁと。

舞台を観劇するってのも悪くないなぁと。ただチケット取れねんだろうなぁw

 

どうやら劇中ひたすら桃李君がヤリまくるって話ですが、これは絶対女性だけでなく男性も今後の人生において教訓になるような気がします。いや真面目に。

セックスとは何なのか。

ただの性欲の捌け口でしかないのか。

それとも全てさらけ出すことで愛の意味を知ることなのか。

人とのふれあいを裂けることが多くなった今、この映画がどういう意味をもたらすのか。

そんなことを考えながら早速観賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

 

 2001年直木賞候補となった石田依良原作の恋愛小説を、今作映画化と同じ演出主演で舞台化。

観客の前で役者陣が一糸纏わぬ姿で演じるという、センセーショナルな表現が話題となり、即完売されたという伝説の舞台を、今回映画として再び作り上げた。

 

娼婦ならぬ娼年となった主人公と、個性的な性欲を持つ様々な女性が織り成す性表現、人と人との本質的なコミュニケーションを描いていく。

 

観る者の感情を刺激し爽快感で締めくくる、美しく鮮烈な愛のドラマが誕生した。

 

 

娼年 (集英社文庫)

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あらすじ

 

 

主人公の森中領(松坂桃李)は東京の名門大学生。

日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。

 

ある日、美しい女性がバーに現れた。女性の名前は御堂静香(真飛聖)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は"情熱の試験"を受けさせる。

それは、静香が手がける会員制ボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。

 

入店を決意した領は、翌日から娼夫・リョウとして仕事を始める。

最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

監督

 

今作を手がけたのは、同作品の舞台演出を手がけた三浦大輔

 

ハマの番長ではありません。

劇作家であり、演出家であり映画監督でもある三浦監督。

どうしてもこの映画と監督を結び付けてしまうのは「愛の渦」。

 

 

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 秘密の場所で男女が乱交するってだけの話なんですが、いわゆるセックスあるあるをふんだんに織り交ぜることで、最初こそ躊躇したくなるがっつりな描写なんですが、徐々に笑わずにはいられない状態へと変化していき、ラストはある人物によって虚しさしか残らないという、感情を掻き毟られる作品。

 

タイトルどおり見た人全て愛の渦へと吸い込まれていく映画なんですが、こっちはそういったユーモア描写というものを積極的に取り入れることで、案外カップルでも楽しく観賞できんじゃね?ってなるんですが、果たして今作はどうなることやら。

 

監督に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

キャスト

 

 主人公の大学生、森中領を演じるのは松坂桃李。

 

この数年で、俳優としても輝かしい実績を誇っていますが、それ以上に作品へのチョイスも選球眼を持っているのが、すごく素晴らしい方だと思ってます。

今作に主演することもそうですが、「劇場版MOZU」での怪演以降、一癖もふた癖もある役柄を精一杯演じており、結果、2020年には「新聞記者」で、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。

 

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

 

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他のキャストはこんな感じ。

会員制ボーイズクラブ「Le Club Passion」のオーナー御堂静香役に、元宝塚女優で、「柘榴坂の仇討」、「闇金ウシジマくん」に出演していた真飛聖。

田島真也(シンヤ)役に、「クローズZERO」、「トウキョウソナタ」の小柳友

静香の娘、咲良役に、「みんな!エスパーだよ!」「アンチポルノ」の冨手麻妙

平戸東(アズマ)役に、「斉木楠雄のΨ難」、同役で舞台にも出演した猪塚健太

老女役に「津軽じょんがら節」、「大奥」、舞台でも同名で出演した江波杏子

他にも、西岡徳馬馬渕英里何佐々木心音などが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

R18指定ということでかなり過激な内容が予想される今作。男は女性を抱いていくことでどう変化していくのか、何を得るのか。

覚悟して臨んだモンキーは何を思ったのか!

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

終始気まずいくらい淡々描かれる性描写!

性への多様性を重んじながら、一人の青年を大人の男へと成長させる物語でした!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

性の悦びは様々。

女性なんてつまらないと吐き捨てながら、日々の生活に生きがいを見いだせない青年が、娼夫となって様々な女性と触れていくことで、埋まらずにいた心を「性の悦び」で満たし、それと同時に他者が抱える性の悩みや痛みを知ることで、彼らに安らぎと快楽を与えていく、あらゆる性への在り方を尊重した作品でした。

 

誰にだって性に対してコンプレックスはあり、ノーマルな人もいればアブノーマルな人がおり、受け入れてくれる者もいればそうでない人もいる。

ではアブノーマルな人はどうすれば自分の中で疼く性癖を解消してくれるのか。

そこへ現れた、ザ・普通の人リョウが彼らの悩みを解消し、心にゆとりと安らぎを与えていくという物語。

 

実際男はことセックスに対して誰かと話す時、比較的オープンな部分があるとは思いますが、こと女性となるとなかなか難しいものなのでしょう。

アブノーマルな部分を腹を割って話せる友人がいれば別でしょうが、なかなかそうはいかないんだと。

 

そういう自分を受け入れてくる人=娼夫がいることでどれだけ助かることか。

あくまでこれは犯罪ですので、簡単に肯定することはできませんが、何が言いたいのかって、アブノーマルな性の解消に悩みのある女性もいるんだよと。

 

もちろん物語ではそれっておかしくない?恥ずかしくない?と問題提起する人物もいるし、ちゃんと法で取り締まるよう配慮はしているんで、コンプラ的に問題ないかとは思うんですが。

 

 

がっつりセックス。

しかしながら、最初から最後までセックス描写が絶え間なく続くので、男一人で鑑賞した身としては、早く立ち去りたい~~~と。

隣に座った方が女性二人組ということもあって、まぁ気まずい。

何この人、一人でこんな映画見に来てるの~?なんて思われたらどうしよう・・・

と、上映開始当初は雑念が沸々と沸いておりました。

 

とはいえ、ある程度時間が立てば映画に集中できたわけで、なれというモノは時に便利ですが、ある意味怖いなぁとw

 

しょっぱなからセックスです。

桃李君のきれいなお尻をしっかりと捉えたカメラと共に、激しく肉と肉がぶつかり合う生々しい音と激しく漏れる吐息、思わず出てしまう喘ぎ声。

 

股間をうまく隠しながら、裸体は惜しみなく丸出しであり、冒頭のシーンからすぐさま静香の娘、咲良との情熱の試験。

 

肌の透けたネグリジェで現れた咲良と、すぐさま行為を始めますが、この時点ではまだリョウは自分主体のセックスしかできていません。

相手の事を考えず、自分のペースで愛撫をし、手で股をいじり、生のまま挿入しようと試みます。

 

カーテンから差し込んだ夜の月明かりが、彼らの身体を照らすことで、まるで夜の海の中で抱き合う二人に見え、それはそれは美しく映し出される演出。

 

観衆をうっとりさせていながらリョウ中心のセックスは続きますが、あなたのセックスなんてこれっぽッち、と、静香から5000円を渡されます。

ちょっと待ってママ!と、咲良からもう5000円もらい、なんとか娼夫の最低設定料金1万円を達成し合格。

晴れてリョウは娼夫としてデビューします。

 

それからというもの、彼の持ち味である誰に対しても物おじしせず平等に扱う普通の佇まいと、年上キラーな表情爆発で、次々と顧客を作ってくリョウ。

 

相手を焦らし、我慢に我慢を重ね、性欲を溜めていく常連客とは、ホテルに入るや否やおっぱじめる荒々しい性行為。

普段はしないお口での愛撫に身悶えるリョウ。

 

また、プラトンをこよなく愛する文系女子は、小学生の時に覚醒した性癖をしっかり受け止め、彼女に幸福感を差し上げるサービスっぷり。

お前はたじろぐということをしないのか。

何でもかんでも興味で受け止めるのか。

 

その後も熱海まで出張、余名1年半の車いすの夫は、抱けない妻を他の男性に乱暴に抱かせ、録画することで性欲を満たそうとしており、その相手をリョウにやらせようと目論む。

 

人相が見えるとムラムラしないことからリョウにサングラスをかけさせ、要望に応えるリョウ。

服を剥ぎ、言葉で妻も夫も責め立てていく。

この変態女!この変態旦那!

 

あまりの潔さとサングラスでエッチしている姿に段々と笑える展開となり、とうとう旦那が興奮し自慰行為を始めてしまう始末。

さすがに予想してなかったリョウはあっけにとられるが、もう旦那の右手は止まらない!

続けたまえ森中君!!!

録画していたビデオカメラをぶん投げ、ひたすらしごく車いすの変態野郎。

しかし妻の目は明らかに恍惚な表情を浮かべていた。

うちの旦那が興奮してる!

さっきまでしかめっ面だった夫が、あたしのセックスで興奮してる!

 

ここまで来たらもう止められない。

リョウは激しく声を荒げながら腰を振り、旦那の要望通り、妻のお尻にめいいっぱい精液をぶちまける。

まさかの旦那も一緒にフィニッシュ!

 

何だこのバカバカしい光景はww

さすがの場内も今までの緊張感がほぐれたのか、このシーンだけは笑う声が聞こえる状態。

いやこんなの誰が見たって笑うだろ。

 

 

最初から最後までセックス連発の光景を、いい大人たちが大きなスクリーンで行儀よく見るという、異様な時間を過ごしたわけであります。

 

しかしながらこの性行為、いかにも淡泊というか一方的な流れというか。バリエーションがワンパターンというか。

 

確かに死んだ魚のようなリョウが少しづつ生気を取り戻していく姿は、絵に書いたようにわかるのですが、とんでもなく速い腰の動かし方、それ逆に痛くしてない?って思うほど高速な手マンが妙に目についてしまう点も。

 

しばらくそんな行為をしていない自分がこんなこと言うのもなんですが、現実的なエッチってこんなんだっけ?

もうちょっと緩急つけたりしないかい?腰はすごく速く動いてるけど、それ気持ちよくさせてる?

ただ素早いだけじゃない?

みたいな。

 

女性も女性でそんな簡単に喘ぎますか?

溜まってたって解釈なら理解できますが、なんか勢いだけでやってる感じに見えてしまったというか。

AVでもそんなセックスしてねえよと。

生々しさは感じるけどフィクション感が出まくってるよなぁと。

 

これに関しては「愛の渦」でも感じたんですけど、あれから監督の演出は変わってないということになるのかな。

 

 

桃李君はすんげー。

ここ最近演技が抜群と光る主役の松坂桃李ですが、今回も素っ裸で頑張ってくれています。

最初こそ死んだ魚のように、

女なんて・・・

どうせ帰って寝るだけの退屈な時間ですから・・・

大学なんて言っても意味ないし・・・

と、ネガティヴな発言を繰り返し、僕なんてもう、この先生きていても生きた心地なんてしないんです、というプラカードを持って歩いてるような青年を、表情と視線で演じたのち、あらゆる女を抱いていくことで、水を得た魚のように

俺って生きてる!呼吸してる!光合成してる!

このお金今のバイトの時給で換算したら何時間分働いたことになるんだ!

あぁこんな女性いるんだ!

人間て!

女性って素晴らしい!

と、変貌を遂げていきます。

 

 

ここで難しいのは、その素晴らしさの感情の度合いを娼夫の仕事だけに留めていること、そして日常やバーでの仕事の時は視線だけで活き活きとしている表情を作ること。

しっかりここに線引きしているので、彼がどんどん生きた心地になっているかは判断しにくくなっているのです。

だから彼に好意を寄せている恵だけは、彼がどこか変わったということに気付くよう演じているのです。

 

そしてリョウが静香と咲良と食事をする際、過去の話を語るシーン。

いったい彼がどうして年上の女性に好かれるのか、

また、どうして彼が大人の女性に抵抗がないのか。

詳細が明らかにあり、彼の中でつっかえていたものが取れた時の涙を流す場面では、少しづつ感情をほぐしていき、一筋の涙を自然に流す演技を見せることで、この映画の感動できる瞬間を作り出していました。

 

もちろんそういった演技だけではありません。

ひたすら濡れ場をやるわけですから、だいぶ精神的に疲労ことでしょう。

性行為をしながら、このリョウという男がどうやって成長するかを見せなければならない。

それ以前にきちんと濡れ場も成立しなくてはいけないわけで、役作りに大変苦労したと思います。

 

ただ腰を動かすだけのセックス、と罵っていたリョウの当初の濡れ場も、上でも書いた通り、自己中極まりない淡泊なセックスでしたが、それでも濃厚なキスをし胸を揉みし抱き、激しく腰を振り、きれいなお尻をプルプルさせながら演じてます。

 

徐々にリョウの性の悦びを開花させながら濡れ場をこなし、お口でやられる際の身悶え方や、文系女子の性癖をまじまじと見てもいやな顔せず見届け、サングラスかけながら攻めたてるセックスも、恥じらいをみせず見事にこなし、終いには江波杏子とも堂々と口を重ねる堂々たる演技。

 

こういう部分はどうしても恥じらいが出るのが普通だと思いますが、それをきちんと演じるのは役者としては完璧なんじゃないでしょうか。

 

もちろん相手役の女性陣も同じこと。

よくもまあここまでやってくれましたね。

こういう演技をすれば今後大きな役をもらえるでしょう。

なんてったってこの濡れ場を演じたってことは、肝が据わってますから、次、何がきても物怖じしないですし。

 

ただ一つ思うのは、果たして松坂桃李はプライベートでもこういうセックスをするのか。

いやしないよねw

演技だもんねw

フィクションだもんねw

余計なお世話だよねw

 

 

最後に

ここまで一応褒めの感想を書きましたが、正直気持ちが悪かったのが本音。

 

娼夫を束ねるオーナーが、娘を使って試験をさせてるのを見てるとか、

ドMのナンバー1娼夫の性癖に目を細めて見てしまったりとか、

後はそういうところでも普通に受け止めてしまうリョウって逆に普通じゃないんじゃないかとか、

まとめて言えば、濡れ場が終始同じことの繰り返しなのが残念。

 

もっとバリエーションあると思うんですけどね。

なんつうかね、早いんですよ全てにおいて行為そのものが。

映画だからそういうのって考えちゃダメなのかな。

 

あとはやっぱり体を売ることは決して良くない、ということを踏まえてリョウを成長させて欲しかったですかね。

いやフィクションなんだからそんなこと言ったってしょうがない1

というのは当たり前なんですけど、じゃあいつまで続けるのさこの仕事、ってなるわけで。

 

そこは娼夫を経てもっと他者を尊重して、見る目を持つようになって終わるとかでもよかったと思うわけですよ。

 

とにかく役者陣の演技の熱量は素晴らしいです。

これだけは見てよかった。

今後の彼らを作品で見るときはこの映画を思い出してしまうんだろうな。

西岡徳馬さん、あなたのしごきっぷり見事でした。

というわけで以上!あざっした!!

 

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10