モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

モンキー的2017年上半期映画ベスト10選

モンキー的2017年上半期映画ベスト10選

 

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2017年もなんだかんだで既に半分が過ぎようとしています。

上半期もいろんな話題作、ヒット作、隠れた名作、そしてファン達による様々な問題がありました。

そんな中から、私モンキーが超独断と偏見で選んだ2017年上半期に公開した新作映画を10作品発表したいと思います。

まぁ上半期はですね、毎度毎度順位をつけず発表してますので、とりあえず公開日順で並べたいと思います。

対象作品は、今年劇場公開した新作映画、劇場未公開で今年レンタルされた映画、今年ストリーミング配信された新作映画です。

合計すると 今年上半期に鑑賞した作品は65本!!!

では張り切っていってみよーーーーーっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 史上最高の凸凹コンビとキュートなヒロインが、巨悪を暴く!?

 

 ナイスガイズ!/ The Nice Guys

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 ユルくてレトロでカッコいい!!新たなバディムービーにしびれっぱなし!

 

私立探偵と示談屋、その間で取り持つ13歳の女の子という、妙な3人組がアメリカを揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく痛快アクションコメディ。

 

久々のシェーン・ブラック監督の新作ってだけでもう期待値上がってたので。ホント楽しい映画でした。

70年代の音楽・ファッションといったポップカルチャーから、時代背景にいたるまでとにかくカッコよくてレトロ。

んでもって、主役の二人の掛け合いがすんばらしい~ほどコミカル。そこに割って入る、スイートハートなホリーちゃんがグッドなツっこみと、ナイスバランスを保ってくれています。

 

またシェーンブラックといえば、毎度お馴染みバディムービーを撮ることで有名ですが、今作は監督の過去作「キスキス、バンバン」での細かい部分と非常に似ていて、鑑賞前にこの作品を見てから行ったので余計にそう思ったのかもしれませんが、同じ監督なんだから全然アリっしょ。

 

 

 

 

 

夢を見ていた。

 

ラ・ラ・ランド/La La Land

 

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10/10

 モンキー的映画のススメ史上初の満足度10/10点!!

 

夢を追いかける男女の四季折々を色鮮やかに描き、往年のミュージカル映画やジャズへのオマージュ、ロサンゼルスの街並みをロマンチックに映し出したミュージカル映画。

 

 

今作公開前週、「ナイスガイズ!」でライアン・ゴズリングが情けな~いファニーなパパぶりに大爆笑したかと思えば、翌週は鑑賞に来た女子をメロメロにした正真正銘のナイスガイ。

 

今年はこの映画から始まったように思えます。この映画がホントに楽しみで頭の中をミュージカル映画でいっぱいしようと、ミュージカル映画を自宅で鑑賞し、試写会も含め4回は鑑賞したでしょうか。(回数じゃないよねw)

 

決して自分の人生がドラマチックではありませんが、セブとミアの二人を見るたび、自分の過去の人生とダブってダブって仕方なく。

もうこの映画への思いの丈は感想記事に書いてるんで、そっち読んで。

歌を何度聴いても嬉しさと涙がこみ上げるほどだし、既にブルーレイも予約しましたww

 恐らくモンキー的には今年1位になりそうです。

 

 

 

 

 

 

この島で、人類は最弱。

 

キングコング 髑髏島の巨神 /Kong:Skull Island

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 これぞ男の夢が詰まった怪獣大戦争!!+サミュエル・L・ジャクソン!!!

 

ゴジラを皮切りにシリーズ化したモンスターバースユニバースの第2弾。

太平洋の孤島に上陸した一行の前に突如現れた巨大な怪獣を前に、なす術もなく逃げ惑う人間達。彼らは一体何者なのか。

 

自分結構いい歳ですが、未だにこういう童心に帰れるような映画を見ると、ハフハフしながら見てしまいます。

男なら一度はやったでしょ?怪獣のソフビ人形を両手に持って、ガッシガッシぶつけて、ドゥクシドゥクシ!!って。

もうあの感覚ですよ、この映画は。

それでいて監督のこれ見よがしなカッコいいカットの連続。なかでも好きなのは、緑色の煙の中、刀にガスマスクで怪鳥をズバッと切り裂くカット。

最高じゃねえか!!

 

極めつけはエンディング後のおまけですね。まだ見てない人もいるでしょうから黙っときますけど、ぱないっす。ええ、パないっす!!!

 

 

 

 

 

 

 

人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで。

 

わたしは、ダニエル・ブレイク/I,Daniel Blake

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 どんなに辛くても、手を差し伸べられる。ダニエルのような男でありたい。

 

 

体をわずらい仕事を止められた中高年とシングルマザーの女性が、互いに辛い状況ながら交流を深め助け合っていくが、厳しい現実が彼らを追い詰めていく。

 

監督のケン・ローチという人は、いつも弱者にフォーカスを当てた作品を撮る。今作も病気で仕事が出来ないから国から給付金をもらいに行くのに、あれやこれやとたらいまわしにされ、結局もらうことが出来ない。

そんな辛い状況でも、彼は困っている人がいたら手を差し伸べるのだ。

なのに、なのに。

こんな理不尽なことがあってもいいのかというほど怒りと空しさの残るラスト。

 

人間の尊厳と思いやりを忘れない彼の信条こそ、窮屈な世の中を救う近道なのかもしれない。

 

決して見て損はしない、社会派ヒューマンドラマです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなのカンケイねー!

 

 

レゴバットマン・ザ・ムービー/The LEGO Batman Movie

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 そこの独りよがりの君!!このままだとバットマンみたいになっちゃうぞ!!

 

DCコミックのヒーロー、バットマンたちがレゴブロックの世界で大暴れするアクションコメディアニメーション。

悪い奴から街を守っているバットマン。だが家に帰れば一人ぼっち。心の奥に闇を抱えたまま強がっている彼の前に、一人の少年が現れることで、彼の中で閉じ込めてた感情が再び蘇る。

 

実写映画であれだけクソ真面目でクソ重苦しい故、面白くないというレッテルを貼られているDCヒーロー映画ですが、そんな陰気くさいイメージを吹き飛ばしてくれるほどこのバットマンは笑わせてくれます!泣かせてくれます!楽しませてくれます!!

そして家族っていいな!って思わせてくれます。

 

こんなに面白いのに全然興収が良くないのが残念で仕方ない。

 

 是非レンタル開始したら見て欲しい1本。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らが選んだ――20年後の「未来」

 

 

T2 トレインスポッティング/T2 Trainspotting

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 ダニーボイル節は健在!ロクデナシ4人がスクリーンで踊り狂う!!

 

90年代ポップカルチャーの象徴でもある「トレインスポッティング」が20年のときを経て続編として帰ってきた。

人生を選んだ彼らのその後を人生を、スタイリッシュにエモーショナルに映し出す。

 

人生を選んだのに、変わりたくても変わることの出来ないジレンマや空しさを、まじまじと捉えながらも、俺らはやっぱこうでなくちゃと開き直ったかのようなぶっ飛び加減は前作同様。

 

いろんな問題提起も言葉の端々に読み取れるようにしてるのがダニーボイル流であり、映像だけではない、セリフひとつとっても監督は秀逸です。

 

若い頃これを見た人は、20年後の現在自分は変わったのか、なんて見つめてしまいながら見ると、ちょっと辛いかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時、ドアを開けていれば――

 

午後8時の訪問者/La Fille Incconnue

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

小さな町で起きた謎の事件、深く潜ると見えるヨーロッパの移民問題。

 

診療所で働く女医のちょっとの判断の迷いから失った、救えたかもしれない命。名も無き少女に一体なのが起こったのかを探していくうちに、彼女の中で何かが変わっていく。そして、意外な真実とは。

 

正直言ってこの作品、ダルデンヌ兄弟が好きな方からはあまりいい評価を聞きません。おそらく監督の作品て、ファンからしたら初期の作品のほうが高評価なんでしょうが、あいにく私、「ある子供」も「ロルナの祈り」も未鑑賞でして。

だからかはわかりませんが、監督の「新作」に期待してしまう節があります。

 

今作も、医者として今後自分がどうありたいのか、忘れていた医者になりたての頃の気持ちを思い出していく様を、手持ちカメラで至近距離から彼女を映すことで、微妙な表情を捉えていたし、ドキュメンタリー調の作品にもかかわらず、めっちゃリハーサルやってから本作撮影してるなどといった監督のこだわりが半端ない。

 

そしてそこから透けて見える移民問題を扱っているのも素晴らしい。

その判断、ホントに正しいですか?って彼らに問いかけてるんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

必ず、生きて帰る。

 

バーニング・オーシャン/Deepwater Horizon

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 大迫力の災害映画にして実録映画!でもって中身は男達の仕事のジレンマだった!

 

メキシコ湾沖の石油掘削施設で実際に起きた原油流出事故で、生き残った作業員達がどう行動したのか、そして事故の原因はなんだったのかを、緻密な取材の下描いた究極のディザスター映画。

 

ピーターバーグは、「パトリオット・デイ」というボストンマラソンテロ事件の真実を描いた作品が公開していて、どちらかはベストに入れたかった。

この2作、実在する人物のインタビュー映像をどちらも使っていて、バーニングオーシャンを見た後、パトリオットデイ鑑賞中に、「またこのパターンか・・・」と思ってしまったのが、運命の分かれ道。

先に見たバーニングオーシャンに軍配が上がりました。

まぁ同じことを繰り返されると感動が薄まってしまうというアレです。もし公開順が逆だったら違ったのかなぁ。

 

それ以外にも、こちらのニュースのほうが詳しく知らなかった、というのも理由のひとつでしょうか。

 

大きな爆発が起きるたび、とめどなく泥水が押し寄せるたび、あぁ終わった・・・死んだ・・・と思えるような、とんでもない迫力のヤバイ映像。

そうなってしまった原因が、親会社が子会社の言うこと聞かず、利益に走ったから。でもその責任者もまた、上から言われたことをやっただけのこと。

 

 何に関しても安心と安全を心がけて欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もがこじらせて大人になった。

 

スウィート17モンスター/The Edge of Seventeen

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

誰にも心当たりがある!?こじらせ少女のトンデモ暴走成長青春ムービー!!

 

心も体も整っていない少女が、友人のある裏切りをきっかけに、周りの大人たちを巻き込んで暴走していく。やりたい放題の彼女に果たして大人への自覚は芽生えるのか。

 

誰でも10代の頃は、何もかもがうまくいかないことを、他人のせいにしていなかっただろうか。わたしは悪くない、こんな私になってしまったのは、わたし以外の何かだ。

そんな過去の自分を見てるかのような、ヘイリーちゃんのこじらせっぷりが見事に面白くもあり、見事に腹の立つ我儘っぷりをかましてくれる。

 

人生は不公平だ、乗り越えろ。

兄の言うセリフはモロに的を得た言葉だし、先生の奥さんがささやくよう主人公にうささげる、大丈夫、時間が解決してくれる、という言葉に、大人になった今の自分も救われたような気さえ起こす。

 

こういうタイプの青春映画を見るのは初めてな気がします。非常に笑えて、非常に腹が立つ、なのに心当たりがある、なかなかお目にかかれない青春映画でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日突然、巨大飛行隊が地球に。その目的は不明――

 

メッセージ/Arrival

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 

あなたの人生観を変えてしまうかもしれない、人間と未知の生物の対話から生まれる、あなたの人生の物語。

 

突如世界中に降り立った謎の宇宙船を解明すべく、言語学者と物理学者がその謎に挑む。やがて言語学者の女性は、時間を逆行していく感覚にとまどっていく。そして他国の攻撃準備が始まり、緊迫の局面を迎える。

 

ここ数作、重苦しい空気感ゆえに苦手意識を持っていたドゥニドゥニ作品。

今作もやはり音楽や演出面から重苦しい、いやどこか圧迫されてる感覚があったけど、見終わった後爽快に感じ、決して100%のハッピーエンドではないが、ステキでどこか残酷に幕を閉じるこの結末は素晴らしいと。

 

そして、現代のディスコミュニケーションにも通じる、メッセージ性も見事。

まずは歩み寄ることが大事。学ばせて頂きました。

 

去年のTIFFから話題になってたけど、話題になるわけです。

原作読んでみたい!とか言ってたけど、いまだ忙しくて書店にもいけてない・・・。そもそも読む時間あるだろうか・・・。作れば良いのか!

 

 

 

まとめ

 

というわけで順位付けはしてませんが、この10本が上半期ベストになります。

並べてみると、3月最終週から春休み明け、GW映画に満足度の高い作品が固まった結果になりました。

 

他にも「ワイルドスピード ICE BREAK」や、「ドクターストレンジ」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス」、「沈黙 サイレンス」、「オクジャ/okja」なども入れたかったですが、惜しくも圏外ということで。

 

もしかしたら年間ベストに入れたりしてww

 

 

 

 というわけで今年の上半期ベストはこんな感じでしたア~ンド下半期も忙しいぞ映画好き共っ!!!でした。