モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「バッドボーイズ3/フォーライフ」感想ネタバレあり解説 俺たち一生悪ガキでいようぜ。

バッドボーイズ フォー・ライフ

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48時間」、「リーサル・ウェポン」、「フレンチ・コネクション」から「あぶない刑事」そして「相棒」。

いつだって刑事が主役の映画には、「相棒」が存在する

性格が真逆の二人がタッグを組んで事件を追い、途中ぶつかり合ったりいがみ合ったり仲違いすることがあるけど、いざピンチになれば馬が合う、助け合える、事件も解決できる。

 命を張ってるからこその信頼関係を目の当たりにすると、僕は胸が熱くなるんだなぁ…。

 

そんな刑事バディモノシリーズの中で、忘れてはいけない映画「バッドボーイズ」が、まさかの10数年ぶりに続編をやるではありませんかっ!

 

なぜ今になってやるのか!?

確かに昨今、「ターミネーター」や「チャーリーズエンジェル」、「ホームアローン」(今度やるんですって)など、90年代ヒット作の続編やリブートがちょっとしたトレンドになっていて、おそらく当時少年少女時代を過ごし、今30~40代になった大人たちをターゲットにしているんでしょうけど、これそんなに人気あったんですか?

 

すいません…

当時少年時代を過ごしておきながら、映画さっぱり見てなかったもんで…。

 

とにかく、前作から長い年月を経て復活したバッドボーイズ。

マイクは相変わらずイケイケに見えますが、マーカスはだいぶ丸くなったような…。

まぁキャラの対比を考えると、その方が説得力あるよなぁw

というわけで早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

破壊王の異名を持つ映画監督マイケル・ベイと、かつてハリウッド映画の黄金期を支えた名プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーがタッグを組んで制作した刑事アクションコメディ「バッドボーイズ」。

当時27歳にして主演を演じたウィル・スミスの出世作として知られるこの作品は、過去2作制作され、世界的に大ヒットを博した。

 

親父の遺産でリッチな生活を送りながら独身貴族を気取り、捜査に積極的なマイクと、家庭優先したいものの仕事に精を出す羽目になる、捜査に消極的なマーカス。

学生時代からの「悪友(バッドボーイズ)」が、マイアミ警察の麻薬犯罪対策チームの刑事として、型破りなやり方で犯罪を取り締まっていく物語だけに留まらず、二人のいがみ合いやコンビプレイにニンマリし、監督得意のド派手な爆破アクションが爽快さを生むシリーズだ。

 

今作は17年ぶりの続編ということで、再びジェリー・ブラッカイマー製作総指揮の元、「ビバリーヒルズ・コップ」の第4弾の制作予定や、マーベル映画からも声がかかっていると噂の、新進気鋭の二人が監督を任された。

 

今度こそ家庭を優先したいと引退を決意したマーカスに対し、ある事件に巻き込まれたマイクが再び、バッドボーイズ結成を持ちかけていく。

これで最後、と決意する二人は、今回の事件を無事解決することができるのか。

 

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あらすじ

 

リッチでイケメン、独身生活ヲ謳歌する敏腕ベテラン刑事のマイク(ウイル・スミス)。

妻に頭が上がらず家庭優先、仕事はイマイチだが、最高の相棒マーカス(マーティン・ローレンス)。

 

マイアミ市警の名物コンビ<バッドボーイズ>の2人だったが、マーカスは家族のことを想い危険と隣り合わせの仕事から引退を決意する。

 

そんな中、マイクは新チームの配属を命じられ、若手エリート捜査官で結成されたAMMO(マイアミ市警特殊エリート部隊)のメンバーたちと新たにチームを結成することに。

生意気な若手と衝突を繰り返すマイクだが、新しい事件の捜査を進めるうちに何者かに命を奪われてしまう。

さらには容赦なくマイクの周囲にまで凶弾が—

 

標的はマイクの命。

 

追い詰められたマイクは、マーカスの元を訪れ再び<バッドボーイズ>を結成し、本格的に捜査を進める。

その過程で政府要人が次々と殺害されていく。

 

一見無関係に見えた政府要人たちの殺害と自分への脅威。

しかし全てはマイクが過去に関わった事件と深い因果関係があった。

「犯人は——」

 

自らの過去と対峙するため、マイクはメキシコに渡るが——(HPより抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監督

今作を手掛けるのは、アディル・エル・アルビと、ビラル・ファラーの二人。

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すいません、全く知らない二人です。

ベルギー出身の監督さんのようで、今回大抜擢されたってことなんでしょうか。

あ、左がアルビさんで、右がファラーさん、だと思いますw

 

一応過去作を調べると「ギャングスタ」ってベルギー映画を制作されてました。

こちら、なんとバッドボーイズ同様麻薬に絡んだお話。

ヨーロッパの闇社会で起こった麻薬戦争を舞台に、大物組織相手に遺棄のころをかけて戦う若者たちの姿を、アクション満載に加えユーモアもたっぷり、という正に裏バッドボーイズのような作品。

とはいえこっちはギャングの話に対し、今回は刑事の話。

全く一緒にはならないと思いますが、どうなんだろ。

今回面白かったら過去作見てみようかなぁ。

 

ギャングスタ(字幕版)

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キャスト

リッチマン刑事のマイク演じる、ウィル・スミス。

そして妻子を持つ刑事マーカス演じる、マーティン・ローレンス。

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言わずと知れたドル箱スターウィル・スミス。

この第1作目でスターになった「恩」があるわけですから、出演しないわけにはいかなかったのかな…と勘ぐってしまうんですがいかがでしょうw

だって「ジェミニマン」もジェリー・ブラッカイマー制作でしょ?

何かしら複数契約があったような気がしないでもないんですけどね。

 

というわけで、彼のことはまぁ去年も語ったのでこちらでどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

それよりもマーティンの方ですよ。

ごめんなさい彼の作品、これ以外鑑賞したことがなくて…。

一応調べてみるとコメディ作品にたくさん出演しているみたいですね。

ビッグ・ママ・ハウス」シリーズがメインかな。

バッドボーイズでもそうですけど、ウィルよりも彼の方がコメディアンだからか口が達者な感じがするんですよね。

表情もウィルより一枚上手な感じ?

2の冒頭での激戦でお尻を銃弾が貫通した時の表情は笑ったなぁw

今回だいぶむっちりされたようですが、ちゃんと動けるのか心配…。

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

AMMOのメンバー、ケリー役に、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズ、「エンジェル・ウォーズ」のヴァネッサ・ハジェンズ

同じくAMMOのメンバー、ドーン役に、「ローンサバイバー」、「ハンガーゲーム」のアレクサンダー・ルドウィグ

二人の上司ハワード警部役に、「メメント」、「マトリックス」などに出演し、今シリーズ続投のジョー・パントリアーノ

マーカスの妻テレサ役も、シリーズ続投のテレサ・ランドルなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカでも大ヒット中ということで、おそらく往年のド派手さと爆笑必至な掛け合いを拝めるのでしょう!

痛快で頼むぜ!

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

シリーズの中では一番コンパクトにまとまっててよかった!

ただ、ベイの破壊力が加わればもっと笑えたのに…。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番見やすいシリーズ作品でした。

相変わらずイケイケのマイクに対し、とうとうおじいちゃんになったマーカス二人でやってきた「バッドボーイズ」たちが、マイクの重傷やそれに伴っての引退など、別々の道を歩む決意をするも、マイクの過去に大きく関わる大事件に立ち向かうために、新チームを結成して挑む、新生「バッドボーイズ」なチームプレーに気持ちがアガる、超わかりやすいプロット、いつも通りの掛け合い、笑い、今風のアクション、上映時間など、総合的にシリーズの中でも非常に見やすい娯楽大作でございました!

 

 

端的な感想をまずいうのであれば、マイケル・ベイによって製作されてきた「ドンパチと絆ありき」な物語に、ちょっとハートフルなストーリーラインを敷くことで、マイルドな仕上がりになってたように思えます。

 

正直前作、特に2バッドは、2時間半もの上映時間だったために、的に追いついても逃げられ、手掛かりに追いついても逃げられの繰り返しで、さすがのモンキーもこれはくどい!となった記憶があるんですが、それに比べるとかなりコトがスムーズに運ばれているため、観衆を飽きさせない工夫が随所に施されていたように思えます。

 

ちゃんと二人の掛け合いも、進退に関してぶつかったり互いを信頼しての絆だったり、毒と薬のような尋問だったり、ムチャをした結果つく代償だったり、飛行機内でしょうもないトークをしたりなど、とにかく漫才のような間の取り方と笑いがたくさんあり、「バッドボーイズ」といえばこれだよね!と思えた部分でもありました。

 

しかしどうしても考えてしまうのが、予算に見合ったようなアクションシーン。

これマイケル・ベイが続投したらそれなりの予算を投じて、老体な二人に無理矢理電車止めさせたり、ビルに突っ込んだり、高速道路で車ガッシャンガッシャン破壊するようなド派手なアクションを用意してたことでしょう。

 

今回確かにギャング同士の取引内で起こる銃撃シーンや、廃ホテルを火の海にしてしまうような展開など、お決まりのアクションシーンがあったモノの、ロケーションを使っての派手な展開は一切なく、前2作のような刺激を求めてしまった僕としては、物足りない所でもあります。

あ~マイケル・ベイが監督してくれたらなぁ~、なんて思ってたら、お前何結婚式の司会やってんだよwwというサプライズ。

そんなところで貢献してねえで、予算かき集めて従来のバッドボーイズを作れよ!と少々怒りがこみあげましたw

 

だからマイルドになって口当たりはいいんだけど、スパイシーな部分をもうちょっとブレンドしてくれたら、さぞオイシイ作品になったろうに、という思いはあります。

 

 

とはいえ、家庭を思ってのバディ解消から、これが最後と拳をぶつけあい再び捜査に乗り出す二人の絆の深さ、それに伴って大胆なアクションへと導いていくプロットは、娯楽作品ならではの分かりやすい楽しさとアツさがあり、これに加え独身貴族だったマイクが大きな代償を払わされることになる「ジェミニマン」を彷彿とさせる展開は、これまでなかったパターンであり、新たなバッドボーイズの始まりを示唆した物語であったと同時に、マイアミの眩しいほど青々とした美しい海とそれに比例するかのような青いポルシェがこれまたカッコよさを際立たせ、さらにはメキシコシティ特有の充満した犯罪の臭いがしっかりスクリーンに映し出されており、安定した面白さをしっかり抽出していたわけで、嫌いになれない作品ではありました。

 

 

 

あれから17年。

25年も連れ添ってきた二人。

幾度も捜査方針でぶつかってきた彼らに、とうとう別離の影がちらつく。

これまで通り「一生バッドボーイズ」でいたいマイクと、前作で二人してビビらせまくった娘のボーイフレンド、レジーとの間に生まれた孫の誕生によって、引退を決意するマーカス。

やはりマイクは相変わらずのプレーボーイぶりで、ポルシェを乗り回し、交通ルールも家宅捜索も職質も思いっきり無視して、法を蹴破るスタイルは健在。

 

これまではついカーッとなって共に暴れまくったマーカスも、体はムチムチだし、マイクが瀕死の状態のときは神に祈り続け、しまいには視界がぼやけ老眼鏡をかけないと標的すらよく見えない、ガチのおじいちゃん。

失うモノがないマイクに対し、背負うモノがどんどん増えていくマーカスとの対比に大きく差の出た変化がありました。

 

だからマイクは単独でフルフェイスの男と建物内で格闘し、とっくみあって窓ガラスに突っ込むというムチャをやってのけるし、マーカスはそれをただ見ているだけ、という差を出していたし、マイクのポルシェに対しマーカスはチャイルドシートのついた日産車、しかも法定速度を守るという安全ぶり。

極めつけはサイドカーに乗ってのバイクチェイス。

マイクはバイクにまたがり、マーカスはサイドシートに座って追うという姿は、ちょっとカッコ悪いなぁとも思えたが、二人の今を現す立ち位置だったようにも思えます。

 

 

今作は17年ぶりの新作ではあるが、きっとこれまでの間に、二人の間に亀裂は何度もあったことのように思う。

麻薬がらみの捜査に街を破壊しては、上司のハワードに雷を落とされ、それでも二人の独自の捜査で危険にツッコんでいく。

その度にマイクは防弾チョッキなど付けてもいないのに突っ走り、その無謀な姿勢にマーカスは制止するという、アクセルとブレーキをうまく使い分けてバッドボーイズという車を転がしながら、事件を解決してきたんだと。

 

しかし年齢や時代には逆らえないわけで、このアクセルとブレーキが不具合を起こすのが今作の始まりだったんですよね。

マイクは敵に命を狙われたせいで、瀕死の重傷を負い半年もの間戦線離脱。

このブランクは大きく体のキレも少々衰えていたし、マーカスはマーカスで完全に引退する意向のままマイクの看病と悠々自適な生活。

新たに編成されたAMMOなるチームが事件担当を束ね、なかなかいつも通りの捜査をさせてもらえないマイク。

きっとマイクも「何がドローン」だ、「何がゴム弾」だ、そんな苛立ちを抱えながら新世代の連中と捜査していたことだろう。

 

そこにマーカスが間に加わることで、これまでのやり方と最新鋭のガジェット、何より新たな仲間と共に事件に立ち向かうことができたのは、マイクもベテラン刑事としての自覚が出た瞬間だったのかもしれない。

 

そして上司のハワードがマイクに告げる、

「仏教徒の前を馬に乗った仏教徒が通り過ぎる、何をそんなに急いでるんだ、どこへ向かうんだ、わからない、馬に聞いてくれ。」という言葉が沁みる。

マイクはこの話を聞いてポカぁ~んとするわけだが、馬はトラウマや恐怖のメタファーとして描かれており、マイクが浮かべた表情のように、何も考えず走っていけばその馬は悲しい結末まで自身を連れて走っていくことになる、と。

そうならないようにどこへ向かうかしっかり見据えていかなければならない、とハワードは忠告するんですよね。

 

そんな上司の言葉を胸にしたのにもかかわらず突っ走るマイクは、本当にこの言葉を理解してるのか?と疑問を抱いたまま後半を見届けましたが、きっとこの事件をきっかけにマイクも地に足付けて刑事人生を送ってほしいな、なんて思ったり思わなかったり。

とにかく色んな仲間によって、自分の過去と向き合って捜査に繰り出すマイクがメインの物語でしたが、きっとあるであろう次回作でどんな形になるのか見物であります。

 

 

 

最後に

あのぉ~特に語れることないんですよw

17年ぶりの新作だから、わぁ~!ってなれるだけで儲けもんな映画でしたし、ベイ臭が消えちゃってちょっと寂しい、くらいの感想ですw。

 

それでも面白かったですし、冒頭のカーチェイスやらハワードが夢中でやってたバスケを今度は娘がやってるとか、前作で結ばれたようにおもってたマーカスの妹とは破局していた事実や、前作で初めてのデートをしにやってきたマーカスの娘のボーイフレンド・レジーが、あれだけ2人に脅されたのにもかかわらず、とうとうマーカスの娘と結婚することになるエピソードとか(レジーって屈強な精神の持ち主だったりして)、マーカスはあれからやっぱり勃たなかったのか…なんて下ネタもしっかり描かれてるし、とにかく過去作を見ておくと笑えるエピソードがいっぱいだったりするんですよね。

 

AMMOの仲間たちも個性的で、白人のマッチョが過去の罪によって暴力を封じていたのに、最後解禁するってサイドストーリーも好きだし、ドローンをいじるヤツ?あいつとにらみ合うマイクって構図も一色即発な感じで、ベテランVS小生意気な展開も面白い。

だから仲良くなるきっかけをちゃんと描いてほしかったなぁってのはあります。急な仲直りで、え?ってなったし。

 

まぁ話の詰めの甘さとか、終盤の展開とか、マーカスの老いっぷりとか、いろいろ文句はあるんですけど、そこは目を瞑れば面白い内容だったと思いますので(だってジェリーブラッカイマーだもの)、是非次回作もやっていただきたいですね。

 

てか今回麻薬捜査じゃないじゃん…

というわけで以上!あざっしたっ!!

 

 

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10