モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

実写映画「鋼の錬金術師完結編/復讐者スカー」感想ネタバレあり解説 今回のハガレンは前よりマシだった。

鋼の錬金術師(2022)完結編/復讐者スカー

あれだけ酷評されたのに、なぜいまさら続編を製作したのだろうか。

2022年「大怪獣のあとしまつ」に続き、山田涼介は再び「炎上映画の主人公」のレッテルを貼られてしまうのだろうか・・・。

 

…というおふざけはこの辺にして、興行収入11億円を叩きだした人気原作コミックの実写化の完結編です。

前作は僕自身も世間同様大いに「つまらない」と声を大にした作品だったんですが、続編とあらば見ないわけにはいかない、寧ろ見届けなくてはならないという、かつてない使命を抱いて臨む次第です。

 

今回前作をおさらいしましたが、やはり辛かった…

ひたすら叫ぶウィンリィ、金髪にさせられた幼き兄弟、唐突すぎる兄弟喧嘩、それを泣いて叫ぶウィンリィ(2度目)、敵を全然追いかけないエル、足の遅いエル、1時間でこしらえたような街の風景などなど、CGに力を入れた故に他が手抜きのような映画でした…。

 

とはいえ、自宅で横になりながら見る分には全然見れちゃったもんだからさぁ大変w

相変わらず原作未読ですが、早速鑑賞してまいりました!!

 

 

作品情報

全世界シリーズ累計発行部数7000万部の超ベストセラーである荒川弘原作の人気コミックを実写映画化した「鋼の錬金術師」の完結編前編。

連載開始後20年を経た今も愛されている本作の中で、ファンが最も愛する最終章を二部作で描く。

 

幼い頃に亡くした母親を蘇らせようと行った禁断の人体錬成。

等価交換により失った体の一部を元に戻すべく「賢者の石」探しの旅を歩むエドとアルは、相次いで国家錬金術師の抹殺を続ける復讐者スカーと対峙。

彼の復讐に隠された真実に迫っていく。

 

前作に引き続き、エド役に山田涼介、幼馴染の整備士ウィンリィ役に本田翼、国を変える強い意志を持つ大佐・ロイ役にディーン・フジオカなど豪華キャストが続投。

また復讐者スカーを演じるのは、「るろうに剣心最終章」でも圧倒的なアクションを披露した新田真剣佑

剣心同様、本作でも復讐心に駆られた男として主人公らに迫っていく。

 

ピンポン」で一躍人気監督となった曽利文彦が前作に引き続きメガホンを取り、得意のVFXで原作の世界観を最大限に描写していく。

 

果たしてスカーが抱える秘密とは。

そしてエドとアルは、彼の陰謀を阻止できるのか。

 

 

鋼の錬金術師

 

あらすじ

 

軍に忠誠を誓うことを義務付けられた”国家錬金術師”ばかりを狙った連続殺人事件が発生。

犯人は額に十字傷を持つことから”傷の男(スカー)”(新田真剣佑)と呼ばれる謎の男。

エド(山田涼介)も命を狙われ絶体絶命の危機に—

 

果たして、スカーの目的とは?

復讐の裏に隠された国家の秘密とは?(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

監督

本作を手掛けるのは、曽利文彦。

 

窪塚洋介を主演に迎え、卓球に情熱を注ぐ若き男たちを描いた「ピンポン」、勝新太郎の代名詞とも言える代表作の主人公を女性にしてリメイクした「ICHI」、そしてちばてつやの代表作でも知られるボクシング漫画の金字塔のリメイク「あしたのジョー」など、TBS主導製作映画を数々と製作してきた監督。

 

モーションキャプチャーとトゥーンレンダリングを組み合わせた「3Dライブアニメ」という手法で脚光を浴びました。

前作「鋼の錬金術師」でも錬金術を映像化するために、かなりのCG合成を試みてましたし、終盤に登場する兵士たちの造形はかなり気味の悪いものなっていて、監督の凄さを感じた瞬間でもありました。

 

今回は2部作に挑戦ということで、どんな仕上がりになっているのか楽しみです。

 

 

キャラクター紹介

  • エドワード・エルリック(山田涼介)・・・史上最年少で国家錬金術師の資格を得た錬金術師。機械鎧(オートメイル)の右腕と左足から、「鋼」の二つ名を与えられる。人体錬成によって失った手足と弟アルの身体を取り戻すため、兄弟で旅を続けている。
  • アルフォンス・エルリック(CV:水石亜飛夢)・・・人体錬成の代償によって、肉体の全てを失ったエドワードの弟。彼の右腕と引き換えに魂だけが鎧に定着した。兄とは正反対の思慮深く穏やかな性格で、最良の理解者でもある。
  • ウィンリィ・ロックベル(本田翼)・・・エルリック兄弟の幼馴染で、エドが頼りにする機械鎧(オートメイル)技師。活発で気の強い性格だが、2人の事を誰よりも理解し、そばで見守る。両親をイシュヴァールの内乱で亡くし、祖母と暮らしている。

 

  • ヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)・・・エルリック兄弟の父親。家族のもとを去り、一人旅を続けていた凄腕の錬金術師。
  • トリシャ・エルリック(仲間由紀恵)・・・エルリック兄弟の母親。
  • ユーリ・ロックベル(藤木直人)・・・ウィンリィの父親。
  • サラ・ロックベル(奥貫薫)・・・ウィンリィの母親。
  • イズミ・カーティス(遼河はるひ)・・・エルリック兄弟の師匠。

 

  • ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)・・・アメストリス国軍大佐。発火布で作られた手袋で自在に炎を操ることから、「焔」の二つ名を持つ国家錬金術師。「現在の国を変える」ため、大総統の地位まで上り詰めるという野望を胸に秘めた若きエリート。
  • リザ・ホークアイ(蓮佛美砂子)・・・アメストリス国軍中尉。マスタングの信頼厚い腹心として常にそばに控え、彼を支えている。感情を表に出さず、常に冷静沈着で、正確無比な一流の狙撃手として「鷹の目」の異名を持つ。
  • マース・ヒューズ(佐藤隆太)・・・アメストリス国軍の中佐であったが、志半ばで殺されてしまう。軍上層部が絡む陰謀に気付き、同期で親友のマスタングに伝えようとしていた。
  • アレックス・ルイ・アームストロング(山本耕史)・・・アメストリス国軍少佐。「凄腕」の二つ名を持つ国家錬金術師。鍛え上げられた肉体と、手に嵌めた手甲から豪快無双な錬金術を繰り出す。心優しく、涙もろい性格。
  • オリヴィエ・ミラ・アームストロング(栗山千明)・・・アメストリス国軍少将。北のブリッグズ要塞を統括する、強さと美しさを兼ね備えた女戦士。「ブリッグズの北壁」という異名を持つ。アレックスは実の弟。
  • ゾルフ・J・キンブリー(山田裕貴)・・・「紅蓮」の二つ名を持つ国家錬金術師。己の意志を貫き美しく生きることにのみ価値を見出し、人間でありながら人造人間に加担する。イシュヴァール殲滅戦に参加した。
  • キング・ブラッドレイ/ラース(舘ひろし)・・・アメストリスの最高権力者である大総統。威厳と風格を持ち合わせ、とびぬけた戦闘能力で数々の戦場で武功を挙げてきた。イシュヴァール殲滅戦を指揮し、アメストリスを強大な軍事国家に仕立て上げた。「憤怒」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。

 

  • お父様(内野聖陽)・・・・人造人間(ホムンクルス)たちの生みの親。”ある計画”を実行するため、彼らを影で指揮している。
  • エンヴィー(本郷奏多)・・・「嫉妬」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。変幻自在に姿を変えられる変身能力を有し、普段は若い中世的な容姿をしている。人間という存在を、愚かで弱い生き物だと見下している。
  • グラトニー(内山信二)・・・「暴食」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。
  • ラスト(松雪泰子)・・・「色欲」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。
  • セリム・ブラッドレイ/プライド(寺田心)・・・「傲慢」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。

 

  • リン・ヤオ/グリード(渡邊圭祐)・・・東の大国シンの第十二皇子。一族繁栄のため、不老不死の方を求めて、アメストリスを訪れる。賢者の石を手に入れるため「強欲」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)のグリードを体の中に受け入れる。
  • スロウス…「怠惰」の名を持つ人造人間(ホムンクルス)。
  • ランファン(黒島結菜)・・・東の大国シンからやってきた少女。皇子リンの一族に代々仕える家系に生まれ、彼には絶対の忠誠を誓っている。格闘術に優れ、常に仮面をつけてリンを護衛している。
  • フー(筧利夫)・・・リン・ヤオの臣下。
  • メイ・チャン(ロン・モンロウ)・・・東の大国シンの王位継承候補者の一人。

 

  • 傷の男スカー(新田真剣佑)・・・額に大きな十字傷があることから、”傷の男(スカー)”と呼ばれる正体不明の男。イシュヴァールの民の生き残りで、国家錬金術師を憎み、復讐のために皆殺しにしようとしている。
  • スカーの兄(大貫勇輔)・・・傷の男(スカー)の兄。

(以上HPより)

 

 

 

 

 

 

相変わらず登場人物が多すぎて整理できませんが、イシュヴァール殲滅戦という過去が、本作の鍵を握っていることは間違いありませんね。

原作読まずに理解できるのか、俺!

ここから観賞後の感想です!!

 

感想

破壊と分解、復讐と耐え、憎しみの連鎖が生んだ悲劇の前編。

満足度はもちろん低いが、前作よりかはだいぶ世界観と話はマシに感じた。

しかし「水」や「血の海」までCGにする意味はあったのだろうか…。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ

年に一度の国家蓮基準津市の査定のため、セントラルへ向かうエドとアル。

東の大国シンからやってきたという青年と車内で出会ったエドたちは、彼から「賢者の石」について聞かれたことがきっかけで拳を交えることに。

時を同じくして列車テロが勃発。

 

テロを無視してでも話を聞きたい青年たちの前に、エンヴィーが登場。

彼の再生能力を目の当たりにした一行は、探していた不老不死の力を国に持ち帰るために、標的をエドからエンヴィーへ変更し逃亡を図る。

 

一方エドは列車テロを止めるために奔走。

ブレーキを破壊されたことで駅へまっしぐらの列車を錬金術で阻止し、事故を未然に防ぐことに成功する。

到着するとマスタング大佐やリザ中尉らが待ち構えていたが、彼らが待っていたのはエドたちと同じ列車に乗っていたキング・ブラッドレイ大総統だった。

 

 

マスタング大佐ら国軍は、国中で10件も起きた国家錬金術師ばかりを狙う殺人事件の調査中。

風貌は額に傷があることから「スカー」と呼ばれていた。

対象にあたるエドたちにも護衛をつけると忠告。

エドは何とか護衛を煙に巻こうと逃げていた矢先、とある少女と出会う。

 

彼女の名はメイ。彼女もまた列車で出会った青年と同じ、東の大国シンから不老不死の手掛かりを探しにやってきたのだった。

しかしエドの触れてはいけない部分に触れたために、メイは逃げる羽目に。

メイはたまたま通りかかったフードを被った成年に助けを求め、エドは手出し出せずじまい。

 

すると護衛がエドを見つけたことで、フードを被った青年は、彼が国家錬金術師であることを認識。

フードを取った青年は、瞳が赤く額に十字傷の痕。

軍が追っていた連続殺人犯スカーであった。

 

あまりの強さに逃げることを選択したエドたちだったが、スカーの錬成術で退路を失い一戦交えることに。

右腕から放たれる力によってアルも半壊、エドも右腕を失うことに。

そこへマスタング大佐率いる国軍が到着。

劣勢となったスカーは逃亡してしまう。

 

 

エドは故郷へ戻り、ウィンリィに機械鎧を修理を依頼。

帰省ついでに母の墓参りへ向かうと、墓前には彼の父親ヴァン・ホーエンハイムの姿が。

怒りを露わにするエドを巧くはぐらかすホーエンハイムは、エドと同じくウィンリィの祖母の家に向かう。

彼は起きないエドを置いて先に家を出るが、ウィンリィの祖母に「このままだとクセルクセス王国のようになるぞ」と忠告。

話を聞いていたエドは、ひとりクセルクセス王国を訪ねることに。

 

たどり着いたエドは、国軍によって行き場を失ったイュヴァールの民らに囲まれてしまう。

そこに住む者たちを束ねる老婆によって拉致を免れたエドは、老婆を解放する少年から、ある医者の話を聞く。

今こうして生きていられるのはアメストリス人のロックベルという医者夫婦のおかげだという。

実は彼らの看病をしたのは、ウィンリィの両親だった。

 

イシュヴァール殲滅戦で傷を負った者たちを国籍問わず救助していたロックベル夫妻は、殲滅戦に巻き込まれて命を絶ったと聞いていたエドだったが、老婆から「額に十字傷を負った男に殺された」という衝撃の事実を知る。

ウィンリィには絶対聞かせられないと悟ったエドは、セントラルシティへ戻り、アルの身体を修復。

すると列車で出会った青年が再び姿を現す。

 

彼はリン・レイ。

東の大国シンの第十二皇子であり、40名以上もいる国王の子供たちの中から選ばれるであろう次期国王になるため、そして自分の一族を今の地位よりも上にするためにアメストリスへやってきたのだった。

今のうちに余命いくばくもない国王のために不老不死の術を探し、恩を売っておきたいがためにホムンクルスたちを狙っていたのだという。

 

話を聞いたエドは、彼の依頼に協力。

街で騒ぎを起こすことでスカーをおびき寄せ、スカーを狙いるホムンクルスたちをおびき寄せることろをリンが仕留めるという作戦を立てる。

 

作戦はまんまと成功。

スカーもホムンクルスもやってきたことで、エドとリンは目的のために再び戦闘開始。

 

しかしスカーの前でウィンリィの両親を殺したのかどうかを確かめるための話を、たまたまエドを探していたウィンリィに聞かれてしまう。

今まで知らされていなかった事実を聞く羽目になったウィンリィは、泣き崩れ怒りを露わにし、倒れていた伏兵が持っていた拳銃を握りしめ、スカーに向ける。

 

敵を討つために銃をめる権利はあるが、銃弾を放った瞬間お前は敵とみなす。

そう布告をするスカーの攻撃を避け、ウィンリィの攻撃をやめさせるエド。

 

一方エンヴィーとグラトニーを追っていたリンと臣下は、そこへ居合わせたブラッドレイ大総統と刀を交えることに。

異国の地で暴れる輩は排除すると戦闘態勢満々の大総統に対し防戦一方のリン。

臣下であるランファンが左腕を汚したことで退散を測るが、大総統は手を緩めず攻撃を仕掛ける。

 

民を守るのが長の務めであることからなんとか逃亡に成功したリンだったが、大総統の秘密を知ることに。

 

果たしてエドはスカーの復讐を阻止できるのか。

ウィンリィはスカーに銃弾を放ってしまうのか。

そして大総統の秘密、イシュヴァール殲滅戦は一体何だったのか。

 

 

…というのが半分くらいのあらすじです。

 

憎しみの連鎖を止めるためには

完結編の全編を描いた本作は、国家錬金術師によって街をせん滅させられたことや兄を失った復讐心を原動力に暗殺を繰り返すスカーの陰謀を阻止するエドやマスタングらの姿を中心に描かれていました。

 

全体的に伝えたいことは、破壊と分解を主とするアメストリスの錬金術に対し、治癒能力や医学で「再生」を主とする目的を持つ東の大国シンの錬鍛術という対比、破壊と分解に関しては、もしかしたらアメストリス国軍が破壊によって国を大成させてきたことへのメタファーとも取れるものでしたね。

 

また、復讐することで生まれてしまう新たな復讐心を止めるためには、復讐という負の力によって繰り返される愚行ではなく、正の力を働かせることが生きていく上で大切な「許すのではなく耐える」ことを描いた作品だったように思えます。

 

冒頭で列車テロを企てた野蛮人も、仲間を取り戻すために行った行為。

あの事件で失われた命が、やがて彼らに復讐心を生んだだろうし、ウィンリィもスカーによって両親を殺されたことを知ったことで、復讐心から銃を向けてしまう。

 

さらにスカーもまた、兄を殺され故郷を滅ぼされたことに対し、怒りを国家錬金術師に向けるという構図になっており、一体この一連の復讐の連鎖の出発地点はどこからくるものなのかに徐々にフォーカスをあてていく流れだったと思います。

 

劇中でマスタングもアームストロングも言ってましたが、イシュヴァール殲滅戦が続編の鍵を握ってるように思える流れでしたし、黒幕もあの人だろうというのは今回で理解できると思いますが、一体何のための武力行使だったのかは次回作に期待ということですね。

 

 

まぁ原作未読なので、一体どのシーンやどの台詞が忠実に再現されていたのかさっぱりわからないんですが、前作よりもメッセージ性は強く現れていたように感じます。

 

争いは如何にして起きてしまうのか、それによって誰が犠牲になり新た悲劇と怒りを生んでしまうのか。

実際怒りの矛先は手を下した者に目を向けてしまいがちですが、手を下した者にも何らかの理由があるわけです。

スカーがウィンリィの両親を殺してしまったのには、彼の尚早な部分があったわけですが、元を辿れば殲滅戦によって生まれてしまった感情なわけです。

彼がやってしまった罪はしっかり償わなくてはいけないわけで、それを一個人が個人の復讐のために命を奪ったところで、何も得るものはないわけです。

 

コミック原作だからと言って再現度ばかり気にするのではなく、こういった部分に目を受けて自分の生活に取り入れていきたいですね。

 

前作よりマシだったけど

今回の作品は、あくまで僕の中で最悪な映画だったと豪語した前作に比べると、かなりマシに感じました。

僕の視点に変化があったのか、それとも酷評するのはやっぱり良くないと改心したかは直分かってませんが、意外と「見れた」のは事実。

 

スカーという強敵を置くことでビジョンと本作の向かうところが分かりやすかったのもよかったし、あれだけ豊富なキャラがいながらしっかり見せ場もあったので、そういう意味では楽しめたのかもしれません。

 

敢えて欲を言うなら、東の大国シンの登場キャラを出さずに物語を進めれば、もっとシンプルに「復讐と赦し」というテーマで構成できたのになぁというのはあります。

ただこれを言ってしまうと、後編に影響が及ぶんだろうし、何よりファンが納得しないんだろうなと。

なのでここは敢えて欲を言うなら、という僕が映画に求める部分ですのでご容赦ください。

 

他にも余計な説明調のセリフや、再び勃発する兄弟げんかで流れる泣きのBGM、繰り返し使われるイュヴァール殲滅戦など、僕が好まない構成や演出が多々ありました。

ただこれも、色んな人が分かりやすく楽しんでもらうためのものであり、ここに目くじらを立てても、見てもらいたいターゲット層のウケが良ければいいものなんじゃないかなと。

 

ただ敢えてツッコませてもらううのであれば、冒頭で列車の車両が爆発したら、普通列車停めますよね~w

何で走行してるんだよw

あと大総統が乗ってるならお付きの護衛達だけでテロリストをくいとめられるっしょw

 

え~あとは、色々CG合成でやる映画だってのは理解していましたが、別に貯水槽から流れる水とか、ラストの場所であるグラトニーの腹の中の血の海までCG合成にする必要なくないですか?

普通に本物の水とかじゃダメなんですかね…。

ああいうところがダサく思えてしまうんですよ。

水に濡れることでリアルな演出が出来たろうに。

 

あとは、相変わらず逃げ足が遅いので緊迫感がでませんw

強敵に追われるのですから、そこは必死な姿とスリリングなカットが要するのに、そこに手を抜いてしまうのは前作からの反省が改善されてませんw

 

 

最後に

アームストロング少佐ですか、最高でしたね登場シーンがw

伏兵による「なぜ脱ぐ」というツッコミの間がもっと良ければ本作の名シーンだったと思いますw

 

あと何故本田翼は、あんなに露出度高めの服を着ていたのか…。

ファンにとっては最高のシーンだと思いますよ、僕は違いますけど…

 

他には意外とエンヴィーとグラトニーの出番が多いんだなと。

特にグラトニーなんか前作よりかなり活躍してましたよ。内山君頑張ってましたねw

 

とりあえず、本編が終了した後流れる「最後の錬成」の予告が凄く期待できる編集になってたんで、気持ちよく見終えることができるのではないかと思います。

また、CGエフェクトや街並も前作のように過度なダサさは感じなかったのも、今回擁護できる要因かと思います。

 

無理に映画館で見ろとは言いませんが、とりあえず前作視た人なら見て損はないのではないでしょうか。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10