モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「IMMACULATE 聖なる胎動」感想ネタバレあり解説 シドニー・スウィーニーが泣き叫ぶ!!

IMMACULATE 聖なる胎動

はじめに

マダム・ウェブ」で発見し、「恋するプリテンダー」でガチ恋したシドニー・スウィーニーの単独主演作がようやく日本でも公開ということで早速鑑賞してきました。

 

日本での認知度はまだまだですが、今後はロン・ハワード監督「EDEN」(原題)、ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン3、ポール・フェイグ監督のサイコスリラー『ザ・ハウスメイド(原題) / The Housemaid』、女子プロボクサー、クリスティ・マーチンの伝記映画、歌手サミー・デイヴィス・Jrと女優キム・ノヴァクの恋を描く『スキャンダラス!(原題) / Scandalous!』など出演作が目白押し。

 

さらに、アニメ「機動戦士ガンダム」のハリウッド実写映画版『GUNDAM(仮称)』に主演する可能性や、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督で製作予定の「007」新作にボンドガールで出演する可能性も報じられており、めちゃめちゃ将来有望なんです、はい。

 

また、最近の彼女といえば「彼女が入ったお風呂の水で石鹸を作って販売」という、ハンマープライスの「常盤貴子のおふろの残り湯」以来の衝撃を受けたわけですが、生産された5000個は即完だそうで、俺よりも熱狂的なファンが世界中にわんさかいるんだなぁと考えると、俺も負けてらんないけどさすがに石鹸は要らん!

 

セクシーアイコンにされている現状を敢えて利用してのプロモーション、本作ではプロデューサーも兼任しているほど、売れたい願望の強い彼女。

早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

あらすじ

 

イタリアの美しい⽥園地帯に佇む修道院へと招待された敬虔な修道⼥・セシリア(シドニー・スウィーニー)。

 

修道⽣活に慣れた頃、セシリアが処⼥であるにも関わらず妊娠していることが発覚する。

ショックを受けるセシリアに対し、彼⼥を次の聖⺟マリアとして崇め、妊娠を祝福する同僚たち。

 

しかし、⾚いフードを被った謎の集団が現れるようになると、修道⼥の⾃殺や拷問を⽬撃するなどセシリアの周囲では奇妙なことが起こり始める。

⾝の危険を感じたセシリアは、頑なに外出を許可しない神⽗たちの⽬を盗んで修道院を抜け出そうとするのだが…。

 

修道院に渦巻く秘密とは︖祝福ムードが⼀瞬にして悪夢へと変わる―(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

感想

行き過ぎた「信仰」ってことよね。

オチも展開も読めてしまうごく普通の作品だけど、シドニーにはオカルトクイーンの称号を与えたいほど、異常なまでにスクリームしてたので非常に満足。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

思ってた以上に普通。

アメリカでお世話になっていた教区が閉鎖されてしまったことで、イタリアの古い歴史のある修道院にやってきたセシリア。

彼女はかつて氷漬けになった川に落ち、7分間も呼吸できない状態だったにもかかわらず生還したという奇跡の持ち主であり、神の存在を益々信じている敬虔な信者。

 

しかし、修道院にやってきて早々、男性経験もないのに妊娠してしまう、ってのが物語の転換点になっていきます。

彼女はまるでキリストを生んだマリアのように崇められますが、それを皮切りに先輩シスターに首絞められるし、仲の良かったグウェンは拷問に遭うしで、とにかく不気味。

 

ちゃんとした病院にも連れてってもらえないし、修道長は「見てこれ、キリストを張りつけにした釘よ」と、そんなもの現代に残ってるわけねえだろってアイテムを丁重に扱って見せびらかすしと、セシリアちゃん毎日困惑の日々。

 

なんとか修道院から脱走を図ろうとするけど、まんまと捕まって監禁される始末。

腹の中の子供は一体なんなのか、そして無事ここから脱出できるのかって話。

 

いきなりネタバレになりますけど、結局釘からDNAを採取し、眠った状態のセシリアの胎内に仕込んだってのがオチ。

要は奇跡を偽装して、この修道院の信仰を強くすることが目的だったわけでございます。

 

もちろんこれまでに幾度も失敗した記録が残っており、倫理よりも信仰を優先した激ヤバ修道院だったわけです。

壁画に隠れて壁に書かれていたコリント人への手紙に記されていたように「サタンは光の天使を装う」の通り、セシリアにとって神父も修道長も神の使いに化けた悪魔ってことです。

 

 

信仰をテーマにした2025年の映画で言うと「異端者の家」や「教皇選挙」、少し前なら「沈黙ーサイレンスー」、「ある少年の告白」、「ベネデッタ」なんかがあります。

閉鎖的な環境によって開かれた解釈の出来ない信仰もあれば、信じ切ってるが故に矛盾を突き付けられたり、それを強請られて酷い目に遭わされたりと、不条理なモノもあれば痛快な結末もあって非常に興味深いです。

 

自分自身宗教に無頓着だし、何よりも信じていない。

だからと言って信じている人を揶揄したり批判するのはお門違いで、逆に信仰してるからって規律以上の押し付けは違うし、何より行き過ぎて本作のように倫理を逸脱した様な行いはご法度なのであります。

 

とはいえ、この修道院にいる人たちはマジでキリストの誕生を信じてるし、男性経験のない女性を「器」にしてエグいことさせてるし、それに何の疑いも持たないくらいわけでして、見てるこっちからしたらセシリアちゃんと同じ気持ちになりますが、神父や修道長からしたら然るべき行いだと。

 

彼らにとっては天使の子なんだろうけど、セシリアにとっては悪魔の子なわけですよ。

この差をどう思うかってことなのかと。

 

あるシーンで神父が「もし悪いことをしてるなら、何故神は私たちを止めようとしないのだろう」とほざきますが、これも中々怖いセリフで、どう考えても悪いことなのにそれを悪いと思ってない、むしろ自分たちの行いは神に背いてなんかないし正しい行いだといってるわけです。

だって、悪いことしたせいで災いが起きないんですから。

悪いことしてたら、神さまが天罰を与えるわけですから。

 

それが起きてない以上これは正しいことなんだっていう。

信仰心が強すぎる故にそれを「悪いこと」と見做せないくらい盲目な状態になっている彼らを、外部の人間がどうやって止めりゃいいのって難しいですね。

 

いかんせん深い話ができないので、これ以上のことは語れないんですけど、信仰って難しいねって結論でいかがでしょうかw

 

オカルトクイーン、シドニー・スウィーニー

意外とぶれないカメラワークや暗がりの中で見せる光度など、意外と映像面が素晴らしい本作でしたが、肝心のお話の展開が読め過ぎてしまい、もう一捻り、いや二捻りくらい面白い展開を期待していたのですが、89分という短尺でそれは難しかった様子。

 

あと15分くらい付け足して、仲の良いグウェンちゃんを利用しての劇的な脱走模様とか描いてほしかったですね。

 

それにしても、本作でのシドニー・スウィーニーは眩しかった。

普段からインスタや雑誌、別の映画で露出度の高い衣装や配役で男性陣を虜にしている彼女ですが、本作での彼女は役柄通り清廉潔白な箱入り娘といったお姿でまぁかわいらしいったらありゃしない。

 

イタリア語を喋れない故の困り果てた表情が美しいし、老シスターの介護でほほ笑み、シーツの洗濯ではしゃぎ、鶏を捌くのに戸惑うなど修道院で行うルーティーンをダイジェストで描くシーンは、様々なピュアさが詰まっていて僕はもう見とれてしまいましたよ。

 

そうそう、本作はかなりの頻度でシドニー・スウィーニーをカメラ目線で寄りで撮っており、俺としてはずっと見つめられてる気がして妙にドキドキしていましたよ。

あ、彼女の目って右と左で全然大きさが違うんだとか、上唇が軽くとんがってるんだとか、今までただ画像や映像で見入っていたけど、ここまで彼女を近くで見続けたのは初めてだったかもしれない。

 

実は本作、ちょっぴりエロティックな描写もあって。

スケスケの白い服(寝間着かな?)でシスター同士がお風呂に入るシーンがありますし、妊娠中期には仰向けでお風呂に浮かぶように浸かる姿を上から撮影してくれるんですね。

だからおっぱいが少々透けてる姿を堪能できるという。

 

そもそも彼女はユーフォリアというドラマでガッツリ脱いでるので今更ではあるんでんすが、それはブレイク前のお話。

だからそこそこ名が売れた今でもそういうサービスショットを見せてくれたのは意外だったわけです。

 

それ以降、寝間着姿でうろつくたびに胸は揺れるし、服は透けてるし、あれがプクッと浮いてるしで、それはもうごちそうさまでした。

 

 

それだけじゃない。

物語が佳境に向かうにつれ、嘔吐したり涙を流したり悶絶したりと、今まで見たことのないシドニー・スウィーニーを堪能できるわけですよ。

 

挙句の果てには血まみれの顔になってひたすら叫ぶ姿を近距離で拝めるというファンにとっては最高の表情を見せてくれるわけです。

結末に触れますけど、メスで腹を軽く切られた状態で子供を産み落とし、へその緒を歯で引きちぎるという中々見ることのできないホラーな描写が映し出され、終いにはその産み落とした子を大きな石で叩き潰して終わるという、かなり衝撃的な結末なんですよ。

 

そりゃもう、好きニー・スウィーニーになるし、お気にー・スウィーニーになるし、愛しー・スウィーニーになるに決まってんだろっていう。

 

 

最後に

ロクな事書いてないんですが、ザックリ言うとお話は大したことないけど、シドニー・スウィーニーは最高だってことです。

 

一応血まみれでつぶれた顔はアップで出るし、釘で首根っこぶっ刺すし、メスで腹切られるし、舌をナイフでちょん切るし、急にハサミ持った老シスターが出てくるしと、目を瞑りたくなるシーンやジャンプスケアは目白押しですし、やはり最後のシーンはかなりきつい。

 

とはいえ、久々にドはまりしている女優を堪能できるという点においては、将来有望だなと思えたお芝居でしたし、何よりビジュアルですよ、ええ。

マジでかわいいなぁ…。

とにかく、今後の彼女から目が離せませんし、好き度が大幅に増した1作でした。

 

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10