恋するプリテンダー
シドニー・スウィーニーという女優さんをご存じでしょうか。
僕は今年になて初めて存在を知ったのですが、「今一番バズってる女優」とのこと。
ゼンデイヤ主演のドラマ「ユーフォリア」で主役を喰うほどの存在感や体を張った演技が評価され、現在映画の出演に引っ張りだこなんだそう。
僕は「マダム・ウェブ」を鑑賞したときに、彼女の隠しきれないグラマラスなプロポーションに見とれてしまったのですが、ユーフォリアはもっとすごかった…。
思春期時代から胸の大きさにコンプレックスを抱いていたそうなんですが、いつしか吹っ切れて今ではそれを武器にしてると言ってもいいほど見せつけておりますw
もちろんものすごく体を鍛えてるみたいですし、まだ名声を手に入れてないため多額の費用を支払うため(弁護士やエージェントなど)収入が安定せず、とにかく休まずがむしゃらに働いてるんだとか。
そんな頑張り屋さんな彼女が出演した大ヒット作がいよいよ日本でも公開ということで、わたくし、勝手ながらシドニー応援サポーター代表として、本作を推しに推したい、そんな気持ちで観賞したいと思っておりますw
え?共演のグレン・パウエルの話は?
んなの、どうだっていいんじゃ!!!
早速観賞してまいりました!!
作品情報
次世代wのハリウッドスターと称される二人の男女が主演、全世界興収300億円を超える大ヒットを記録したラブコメが、ついに日本に上陸。
オーストラリアのきらめくリゾートを舞台に、大人の男女が意地とプライドを懸けて繰り広げる恋の駆け引きを描いたラブコメディ。
かつてデートをしたのち不穏な雰囲気になってしまい、それきりだったふたりがオーストラリアの結婚式会場で偶然再会。互いの望みを叶えるためにフェイク・カップル契約を結んでいく。
監督は、エマ・ストーンの存在を世に知らしめた「小悪魔はなぜモテる!?」や、モフかわなウサギが人間と仁義なき戦いを繰り広げた「ピーターラビット」シリーズ、「ステイ・フレンズ」などを手掛けるウィル・グラック。
ラブコメ映画を数多く制作した彼が、「笑いすぎて何度もテイクをだめにしてしまった」と言うほど、自らツボってしまうシーンをたくさん盛り込んだ本作。
そんなコメディ要素たっぷりの本作を、「トップガン・マーヴェリック」でハングマン役を演じ大ブレイクしたグレン・パウエル、そして「マダム・ウェブ」やドラマシリーズ「ユーフォリア」で大ブレイク中のシドニー・ウスィーニーという「今バズってる二人」が、恋に笑いにとリゾート地で大はしゃぎする。
他にも「X-MENアポカリプス」でストームを演じたアレクサンドラ・シップ、Disney+映画「心と体」のハドリー・ロビンソンら、これからを担う俳優陣が出演する。
南国のリゾート、フェイクカップル、ナイスバディな男女。
ここ最近見ることのなかった「かつてのラブコメ」の要素がふんだんに詰まった本作。
果たしてこのラブゲームは、本気の恋と発展するのか。
あらすじ
弁護士を目指してロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)は、街角のカフェで出会った金融マンのベン(グレン・パウエル)と最高の初デートをするが、ちょっとした行き違いによって燃え上がったはずの恋心が一気に凍りついてしまう。
数年後、そんな2人はオーストラリアで同じ結婚式に出席することになり最悪にも再会!
真夏のリゾートウェディングに皆が心躍らせる中、周囲も気を遣うほどの険悪ムードな2人だったが、復縁を迫る元カレから逃げたいビーと元カノの気を引いてヨリを戻したいベンは、お互いの望みを叶えるために恋人のフリをするというまさかのフェイク・カップル契約を結ぶ。
果たしてウソつきな2人は、最高のカップルを演じきることができるのか…⁉
オトナ男女の意地とプライドを懸けた”××きゅん”ラブゲームの火蓋が切って落とされる!(HPより抜粋)
感想
リゾート地で良い男と良い女が恋のから騒ぎ!
消えてしまったラブコメを復活させてくれてありがとうソニピク!!
しかし映画の出来は別だ!!
以下、ネタバレします。
こういう映画が溢れてほしい。
サクッと見てまいりましたよ「恋するプリテンダー」。
プリテンダーってのは「ふりをする」って意味らしいですね。
実際ベンとビーが、互いの目的を達成するために「恋してるふりをする」って話で、その後はご想像通り、フリをしてたのに本気になっていくっていうコテコテのラブコメでございます。
こういう、な~んも考えなくていい楽しくてハッピーになる映画が、いつしか劇場から無くなっていって淋しい思いをしていたのですが、本作を見てどこか懐かしさと同時に、海外でのヒットを読み解くに「俺と同じようにこの手の映画を欲してるやつらがたくさんいる」ってことが証明されたので、今後この手の映画をどんどん製作してほしいですね。
やはりソニピクは、「マダム・ウェブ」然り、「ゴーストバスターズ・フローズンサマー」、今度公開する「バッドボーイズ」の新作然り、どこか前時代的なプロットというか、80~90年代の荒唐無稽ながらも楽しい路線を今やってる気がするんですよ。
正直瞬間的に楽しいだけで、その後何も残らないことはあるんだけど、そもそも映画なんてそういうもんなんじゃないのっていう、初心の気持ちを思い起こさせてくれるっていうか。
俺にとって一人で見ることは当たり前なんだけど、世間一般では「映画は誰かと見るモノ」って考えだろうから、そういう人たちが気軽に楽しめるオリジナル映画がもっと溢れてほしいなと。
そういう意味で本作はごくありふれた、一度は見たことありそう、だけど今旬のハリウッドスターが競演して、恋愛映画をやってるっていう最高のデートムービーなわけですよ。
あ、アメリカではこの人が流行ってるんだ、みたいに情報を知れるっていうのも、いつしかの「洋画全盛期」にあった感覚で。
だからこそ、本作はヒットしてほしいなという気持ちが強いんですよね。洋画派としては。
最高だよシドニー・スウィーニー
さて、私の本作への最大の期待どころは、何といっても今一番バズってる女優シドニー・スウィーニーが、どれだけ輝いているかってとこに尽きます。
あとはどうでもいいです。
グレン・パウエルの体がキレッキレなとことか、映画的にどうだとか、脚本がどうだとか。
そういう意味では僕はこの映画は「アイドル映画」として捉えています(は?)。
冒頭から彼女はやらかしてくれます。
コーヒーショップでトイレを貸してほしいのに貸してくれない店員さんに、ロースクールで学んだ知識をひけらかして説得を試みるシーン。
何か買えば貸してあげるけど、ちゃんと並んでねと返される始末。
列には長蛇に及び、このままではオシッコ漏らしてしまう!
そこへ列に並んでいたグレン・パウエル演じるベンが、気を効かせて「彼女は僕の妻だよ、彼女の分も買うからトイレを貸してあげてほしいな」と、イケメンな優しさを見せつけるではありませんか。
その優しさにシドニー演じるビーの心はトキメキ、さっきまで我慢していた尿意はどこへやら。
トイレに入るや否や友達に電話して「最高の相手を見つけたの!!」とはしゃぎまくり。
しかし電話しながらの手洗いは厳禁だって、ロースクールでは教えてくれませんでした。
見事に水は服に飛び散り、びしょびしょ。
このままではベンの前で醜態をさらしてしまう!この恋を逃したくない!!という一心で、ズボンを温風器で乾かしながら、扉の向こうで待ってるベンに向かって一芝居。
もうこの時点でシドニーの魅力が詰まってましたね。
トイレ探しのせいか早歩きで移動しながら、お胸ブルンブルン揺らすナイスバディが私の胸を震わせ、店員さんに詰め寄るしかめっ面がなんともキュート。
挙句の果てには恋する乙女のハイテンションな姿!
おいおいここまでやるなんて聞いてねえぞシドニー!!
もちろんこの後、ベンの家でいちゃいちゃしながらベッドイン!…するかと思ったら、トークで盛り上がり過ぎて二人とも寝落ち…。
あらすじでは「一夜を共にした」なんて書いてあるもんだから、どっちも軽い男女なのかなと思たったらそんなことなかったっていうね。
監督の過去作でセフレの話を描いた「ステイフレンズ」ってのがありましたけど、そういう体の関係とかではない、案外純愛の話なんだなってのがここで理解できるかと思います。
ビーがなぜか黙って帰ってしまったことがきっかけで、2人の関係は決裂。
その半年後、ビーの姉とベンの幼馴染が結婚するということで、再会を果たしてしまうのであります。
もちろんあの時の事を二人は忘れていません。
恋のもつれほど面倒な人間関係はありません。
出会うや否やお互いがピリピリしながら、いやな所をつくつく。
その後の結婚式へ向かう飛行機内でもののしり合いは止まりません。
揚げ足を取るかのような罵り合いは、結婚式が行われるシドニーでも展開していくわけですが、この飛行機内でもシドニー・スウィーニーがやってくれます!!
トイレに行きたくなったビーでしたが、どこも人が入っていて入れません。
するとビジネスクラスで優雅に眠っているベンを発見。
イタズラしてやろうとベンが食べかけていたクッキーを一口かじってやろうと画策。
しかし!ビーが触れた場所がリクライニングのリモコンだったため、ベンの座席が倒れてしまうではありませんか!!
その結果、ビーの服が挟まってしまい、抜け出すことができなくなる状態に。
何とか服を脱いで抜け出そうとするも、なぜか体制が69状態www
無理矢理服を引っ張るせいでいきんだ声を出してしまうビー。
その声に気付いた女性客が見てみぬふりをしてしまうほどww
飛行機内でそんなことをしてはいけませんww
もうね、シドニーちゃん、なんでもやってくれるんじゃない?ってくらい体を張って笑いを取りに行ってますよ。
その後も、水着で海辺をはしゃいだり、ベンとケツをまさぐり合ったりと、リゾート地が舞台ってことで布の面積が少ない格好でまぁ~うろつくうろつく!!!
もう彼女のお胸が大きいってことは映画好きなら誰もが知ってることですが、だったら隠す必要ないってほど大きなお胸をこれでもかと見せつける格好で終始魅了してくれます。
恋するプリテンダーだった2人が何時しか奥深くに眠っていた本当の気持ちと向き合い、肌を重ねていくシーンもしっかりございます。
なぜかベンの元カノはおっぱいまるみえだったのに、こっちは隠すんかい!!って気持ちはありましたが、服を着たままシャワーに入って脱がし合ったり、そのままベッドでイチャイチャしながら愛を深めていくシーンは、今を時めくセクシーダンディなグレン・パウエルのマッチョバディも相まって、非常にエロく美しいシーンでございました。
もうとにかくシドニーちゃんの喜怒哀楽あ~んどナイスバディを見せてくれる最高のアイドル映画でございました。
しかし映画の出来は普通
どうやら本作はシェイクスピアの「空騒ぎ」を元ネタにした現代劇とのこと。
ビーの姉とベンの幼馴染の結婚式に出席したビーとベンが仲の悪さが露呈して色素のモノをぶっ壊してしまうんではないかという周囲の予想から、「だったら二人を仲直りさせればいい」ということで、へったくそな芝居を打って出るわけです。
明らかに芝居のため、ビーもベンもすぐ「私たちの事を気にしてる」と気づく。
そこへビーの元婚約者が現れたことで、二人は「ビーはフィアンセにあきらめさせるため、ベンは元カノを振り向かせるために、逆にこっちも芝居してやろう」という作戦を実行するのであります。
皆の前ではめちゃめちゃいちゃつくけど、みんなが見てないところでは舌戦を繰り広げるというギャップが面白い、という風に見せてるんでしょうけど、どうもテンポが悪いと思えてしまったのは俺だけだったのか。
1対1の掛け合いの場合、セリフを言ってる物だけをカメラが抜いて、次にセリフを言う物だけを抜く。
その都度をカメラは切り返してカットする。
これを終始やるんですよ。
どうもこの編集がクドイと思えてしまって、セリフが頭に入ってこない・・・。
なんとなくニュアンスで記憶できるのだけど、別にカットせずに2人をそのまま映して掛け合いを見せた方が「舌戦」っぽく見えるのでは?と思ってしまったんですね。
とはいえ絶世の美女と美男子ですから、クドイといえど飽きはしない。
だから何とか成立するんだけど、それでももっといい見せ方があったろうにと思えて仕方ありません。
全体的なお話に関しても、憎み合ってた二人が本来持っていた気持ちを見つめ直し、素直になって向き合っていく展開はいいんですが、その過程、二人の気づきの転換ポイントめいたものが明確に描けてないというか。
タイタニックごっこをしてたらホントに海に落ちちゃった、それを助けようとロクに泳げないのに助けに行くベン。
そこで初めて素直になる2人。
何故あの時あんなことをしたの?それは○○だったから、と正直になってくんですが、僕としては、その素直になる転換ポイントはそこじゃなくて、もっと劇的なところでよくね?と。
それ以前にタイタニックごっこでアクシデントってのが弱いよなぁと。
まぁコテコテのラブコメですから、起承転結の転はこの程度でいいんでしょうけど、もっと劇的なのが良かったなぁと。
あとはキャラをもっとうまく使うとかできたと思うんですよね。
元カレがベンに対してよりを戻そうとするタイミングを早くして、ビーに刺激を与えるような展開にしていくことで、ビーが芝居と本当の気持ちとで揺れ動くシーンがもっとあっても良かったし、逆にビーと元フィアンセの距離を近づけることで、ベンもまた芝居と本当の気持ちが揺れ動く、そんな互いの葛藤のシーンを周囲のキャラを巧く使うことで増やしながら積み上げていっても良かったのではないかと。
そうすれば観客も乗れると思うんですよ。
「やばい!今本当の気持ちにきづきはじめてる!」とか「もう!早く言っちゃえばいいのに!!」みたいな。
人の恋愛に口出すのって楽しいじゃないですか、現実でも。
そういうノリを出してほしかったですよね。
イマイチわからんのですよ、この映画。2人が今どういう気持ちで芝居してんだろってのが。
最後に
色々もっとこうすればいいのに!みたいなところがあったりはしたんですけど、ホント終始「な~んも考えずに観れるタイプ」の作品を徹底してるんで、クソまじめ「ここはこうした方が良かった」みたいな批評はお門違いだったりもするんです。
だって最後なんか、キャスト全員でナターシャ・ベディングフィールドの「Unwritten」を踊りながら歌うっていう最高のハッピーエンドだったりするし。
因みにこの歌を何で歌ってるのかというと、飛行機にビビってるベンのルーティーンソングになってるからって理由。
クッキー食べようといたずらを仕掛けた際にビーが気付いた、ベンの秘密だったりするんですけど、ベンはそれをなぜみんな知ってるのか知らないっていうユーモア。
他にも港湾警察を使ってのド派手な移動とか、クルージングしながらパーティーしたりとか、ハイキングでコアラに遭遇して、ベンとビーノ一芝居を誰も見てないとか、リゾート地だからこそできるロケーション、バブリーなシチュエーション、とにかく景気が良い映画ではあったので、もうその時点で「ハリウッド映画」として役目を十分果たしてるので最高だったよねと。
グレン・パウエルは「トップガン:マーヴェリック」で世に知られたわけですけど、シドニー・スウィーニーに至ってはまだまだこれからの女優さんなわけで、本作を通じて早く日本でも知名度が上がってほしいと願う反面、俺だけが彼女の魅力を知ってるって気持ちも捨てがたいというワガママな悩みを膨らませておりますw
いやぁ~しかしかわいかったなぁシドニーちゃん…
一体何度「おいグレン!!!そこ代われ!!!」と思ったことかw
これからも勝手にシドニー・スウィーニーの広報担当として出演作を見て書いていこうと思う次第でありますw
今回甘めの満足度でw
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10