モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「MOTHER マザー」感想ネタバレあり解説 長澤まさみに毒親の役はまだ早すぎたか・・・。

MOTHER/マザー

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長澤まさみもとうとうお母ちゃんの役をやるまでの年齢になったんですね~。

セカチュー以降女優の第一線を走ってきた彼女の、第3章、いや第4章の幕開けの作品になるかもしれません。

 ん、じゃあ第1と第2はどこよ?

って話ですけど、やっぱり第1は、「世界の中心で、愛を叫ぶ」でしょう。

 

白血病を患った少女の役を見事に演じましたよね。

女性が坊主にするのはなかなかの覚悟だと思います。

役なんだからヅラをかぶればいいんですよ、役なんだから。

でも彼女はそれを拒み、坊主にして役に挑んだんですよ。

まだ当時10代です。

驚きでしたね。

 

第2はやっぱり「モテキ」でしょう。

これまで自信のなかった演技に悩んだ結果、彼女はすべてをさらけ出すかのようなナチュラルな芝居をするようになります。

またこれまで抱かれていた「清純派」のイメージをぶち壊し、大人の女性へと進化。

無邪気な笑顔とエロスを醸し出すことで、長澤まさみはアイドル女優から本格は女優の入り口に立った佐生品だったと思います。

 

 

あれからもうすぐ10年。

30代中盤に差し掛かろうとする彼女。

女優生活20周年だそうです。

これまでのニコやかで元気で、それでいてエロい彼女は、きっと今作には登場しないでしょう。

それくらいシリアスな作品であると、ポスターから窺えます。

早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

埼玉県川口市で起きた「祖父母殺害事件」という実話をもとに、「新聞記者」や「あゝ荒野」、「宮本から君へ」など、国内での賞レースを席巻する作品を世に送り続けている「スターサンズ」が配給し制作された意欲作。

 

男たちと行きずりの関係を持ち、その日暮らしで生きてきたシングルマザーと、歪んだ愛を注がれ育った息子との奇妙で狂おしい絆、そして絆ゆえ起こしてしまった息子の殺害事件までの模様を、常に社会に一石を投じる姿勢を作品を作り続ける監督の手により作られた。

 

息子の都合のいいように利用するも、決して自分の手から手放そうしなかった母親。

母に都合のいいように使われるも、決して離れようとしなかった息子。

 

健全な家庭環境で育った私たちは、この親子を見て何を想うか。

果たして母親は、息子にとって、聖母か怪物か。

そして息子は罪を犯してまで何を守りたかったのか。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 シングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子・周平(郡司翔)を連れて、実家を訪れていた。

その日暮らしの生活に困り、両親に金を借りに来たのだ。

 

これまでも散々家族からの借金をくり返してきた秋子は、愛想を尽かされ追い返されてしまう。

 

金策のあてが外れ、昼間からゲームセンターで飲んだくれていた秋子は、そこでホストの遼(阿部サダヲ)と出会う。

二人は意気投合し、遼は、秋子のアパートに入り浸るようになる。

 

遼が来てから、秋子は生活保護費を使い切ってしまうばかりか、一人残した幼い周平を学校にも通わせず、遼と出かけたまま何週間もアパートを空ける始末だった。

 


周平が残された部屋の電気もガスも止められた頃、遊ぶ金がなくなった秋子と遼が帰ってきた。

二人は、以前から秋子に気があった市役所職員の宇治田(皆川猿時)を脅して金を手に入れようとする。

だが、遼が誤って宇治田を刺し、一家はラブホテルを転々とする逃亡生活を余儀なくされることに……。

 

そんな中、秋子が妊娠した。だが父親が自分だと認めない遼は、「堕さない」と言い張る秋子と周平を残して去っていく。

ラブホテルの従業員・赤川(仲野太賀)と関係を持ち、敷地内に居候をつづける秋子は、周平を実家へ向かわせ金を無心するが、母の雅子(木野花)から今度は絶縁を言い渡されてしまうのだった。

 


5年後、16歳になった周平(奥平大兼)のそばには、妹の冬華(浅田芭路)がいた。

秋子は定職にも就かずパチンコばかり。

一方、周平は学校に行くこともなく、冬華の面倒をみていた。

 

住む家もなくなった三人に児童相談所の亜矢(夏帆)が救いの手を差し伸べ、簡易宿泊所での新しい生活がはじまった。

亜矢から学ぶことの楽しさを教えられた周平は、自分の世界が少しずつ開いていくのを感じていた……。

 

 

安息も束の間、遼が秋子たちの元へ戻ってくる。

しかし借金取りに追われていた遼は、再び秋子と周平の前から姿を消すのだった。

残された秋子は、周平にすがる「周平しかいないんだからね…」。

 

母と息子は後戻りのできない道へ踏み出そうとしていた———。(HPより抜粋)

 

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監督

今作を手掛けるのは、大森立嗣

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何作か彼の作品を見てきましたが、僕個人としては、作品との相性はそこまでよくはありませんでしたw

とはいえ「まほろ駅前」シリーズは好きな作品なので、追いかけたい監督ではあります。

 

2019年は「タロウのバカ」という映画を観賞しました。

戸籍もなく学校にも行ったことのない少年と、二人の仲間によるかけがえのない日々と、絶望の影が忍び寄るドラマです。

背景には社会的弱者や育児放棄に介護問題と、現代的問題をテーマにしながらも青春の匂いも含ませた作品に思えます。

 

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前作同様、今回もこういった社会の片隅で暮らす人を題材にするあたり、いかにも監督らしいなぁと.

 

案外もう一本作って「貧困3部作」とか作るんじゃないだろうか。

 

今後は芦田愛菜6年ぶりの実写映画主演作「星の子」が公開予定です。

 

 

 

 

キャスト

母・秋子を演じるのは長澤まさみ。

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冒頭でも書きましたが、ここから「長澤まさみ列伝第3章」の幕開けになるかもしれません。

これまでの彼女は、元気な役か、恋愛気質か、ちょっとおバカな役か、強い女性の役か、いわゆる典型的な独身女性を熱演してまいりましたが、今回はお母さん、しかもなかなかの奔放すぎるお母さんてことで、どれだけ毒気のある母親を演じるのか楽しみです。

また息子が幼少期の頃から少年期までの約5年を一人で演じるので、老け込んだ長澤まさみを見られるという点においても、めったにない機会ですので貴重でもあります。

 

息子しかいないと語る母親の歪んだ愛情を、きっと熱量高く演じることでしょう。

 

2019年は「マスカレード・ホテル」や「キングダム」、「コンフィデンスマンJP ロマンス編」といった、娯楽大作にたて続けての出演でしたが、今回はめずらしく小規模の作品。

 

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今後も「コンフィデンスマンJPプリンセス編」、「シン・ウルトラマン」に出演予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

秋子の息子・周平(少年期)役に、今作のオーディションで勝ち取り、映画デビューする奥平大兼。

秋子の内縁の夫でホスト、川田遼役に、「夢売るふたり」、「殿、利息でござる」の阿部サダヲ。

高橋亜矢役に、「海街Diary」、「Red」の夏帆。

宇治田守役に、「Fukushima50」、「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」の皆川猿時。

赤川圭一役に、「タロウのバカ」、「今日から俺は!!劇場版」の仲野大賀。

三隅楓役に、「何者」、「空母いぶき」の土村 芳

秋子の母、三隅雅子役に、「愛しのアイリーン」、「閉鎖病棟」の木野花などが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺人事件を起こしてしまった息子。

悪いのはいったい誰なのか、なぜ人を殺めてしまったのか。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

終始胸糞の悪さが漂う。

何故親から離れようとしないのか、何故息子をこき使うのか。

理解の範疇を越えた親子の関係に、ただ項垂れるだけ。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どう見てもモンスター。

定職にもつかずふらつく秋子と彼女だけが頼りな周平との、数年間に及ぶ生活の模様と、共依存の果てに犯罪を犯してしまう親子の顛末と真相を、まるで社会の片隅から覗くかのような数多のショットと、血の通ってないような乾いた映像で、当事者にしか理解できない親子の愛や絆を余すことなく描いた作品でございました。

 

僕の個人的な意見になりますが、女性は痛い思いをして生んだのだから、必死で守り育てる生き物だと思うんです。

だから自分のことは二の次で、まずは子供優先の生活を送るのが当たり前だと。

当たり前というか義務だと。

もちろん母だけでなく父親もしっかり支えるから「家族」だと思ってるんですけど。

 

だからですよ、母親中心の生活とか送ってる人を見ると虫唾が走るんですよね。

夜中に子供連れてコンビニにいる親子とか、ご飯作るの面倒だから外食ばかり、みたいな光景を見ると溜息しか出ません。

パチンコ打つのに必死で、子供が車内で待ってるのを忘れて熱中症で死なせてしまったってニュース、よく見るじゃないですか。

一体何考えてんだ?って思うんですよ。

母親としては主婦という肩書を忘れるための大事な息抜きなのかもしれないですけど、僕には到底理解できません。

 

 

劇中での秋子もまた、この手のパターンのタイプ、いやこれ以上の毒親でした。

 

仕事をさぼって周平とプールに行ったり、ゲーセンで出会ったホストの遼とそのまま意気投合し、名古屋へ周平を置いて出ていってしまったり、ラブホテルに宿泊し息子が寝てるのにSEXしたり、ラーメン買って来い、お湯入れてこい、金降ろして来い、ばあばから金借りてこい、叔母さんから金借りてこい、金盗んで来い、学校なんて行くな、どうせ嫌われてるんだから、お前臭い、などなど、子供に決して言わないであろう罵詈雑言を浴びせたり、オトコが出来たらお荷物扱いにしたりぞんざいに扱う始末。

 

全て自由奔放で自分中心で利己的。

子供をまるで所有物のように扱う母親。

見るに堪えない。

 

しかしオトコが去れば息子しかいないと叫び縋るように泣く姿や、他人の入れ知恵にはひどく反発する態度を見せ、終いには「こいつは私の子だ」の一点張り。

 

一体どうしたいのか。

自分が産んだ子供を何だと思ってるのか。

きっと彼女も子供なのではないかとさえ思ってしまうほどの幼稚さと大人げの無さ。

金が無くなり住処を失ったことでどんどん追い詰められていく姿に、顔のしわや白髪が目立つも、1ミクロの同情も生まれない。

寧ろ途中から登場した施設の職員、亜矢にもっとしっかり子供守ってくれよ!と、怒りの矛先を向けてしまうくらい、観ていて胸糞が悪い映画でした。

 

きっとこんな風に思ってしまうのは、僕の家庭環境が恵まれていたからだと思います。

身を粉にした母親からたくさん愛情を注がれたからなのかと。

子供は母親の愛情をしっかり受けて育つものだという固定概念がそうさせてるのかなと。

 

 

 

親子の間に愛はあったのか。

では本当に周平は愛情を注がれずに育ったのだろうか、と言われると、ちょっと違う。

なぜなら彼は母親から、あれだけこき使われてもぞんざいに扱われても、離れようとしないんです。

小さい子供なら自立心なんてないですから、親のそばにいないとどうにもできず言いなりになるしかないっていう幅の狭い選択肢しかないと思うんです。

DVを受けながら育った子供が、それでもそばにいたいって心理と同様かと思うんですけど、周平の場合幼いながらも僕がいないとお母さんが心配だっていう気持ちがどことなくあった気がするんですよね。

 

5年後妹ができたことでその思いってのがもっと強くなってきてて。

自分が母親を支えないと今度は妹にまで被害が及ぶと思ったんでしょう、住み込みの仕事を探して家族を切り盛りしたり、遼が帰ってきても時に反発する態度を見せても付き添う姿だったりと、やっぱり僕がいないといけないという使命感があったように思えます。

 

もうなんでしょう、幼いころからそばにいたことで、母親に洗脳でもされたんじゃないかというほど従順な下僕に成長してしまってるじゃないですか。

洗脳されてるって時点で、ボクはこれを愛情があったとか絆だとか、簡単に語りたくないし、そんなものはないと信じたいんですけど、こればっかりは親子二人にしか理解できない関係性であり、「愛」で、「絆」なんだよなぁと。

 

 

あとやっぱり学校行かせなかったってのが、周平の中での選択肢というか思考を狭めてる気がします。

自分が抱いていた価値観て、やっぱり社会とか外の環境で他者と触れるから多様な感覚を持つことができると思うんです。

その機会を与えられなかった周平は、やっぱり秋子の言うことなすこと全てだと思ってしまいがちだよなぁと。

フリースクールに行ったり工場で働くようになるけど、彼にとっての初めての社会の場は、物心ついてからですからやっぱり内向的で外部からの何かを受け入れるような心になってなくて。

 

だからこそ亜矢にはもっと頑張ってもらいたかったなぁって思ってしまいます。

彼女にも辛い家庭環境があったことが劇中で示唆されてたから、あれだけ秋子から恫喝されちゃったら、自分の過去がフラッシュバックしちゃったんだろうな、自分の全てをなげうってでも周平を母親から引き離す度胸ってのが無かったよなぁって。

 

 

 

周平に対して、秋子は子供をどう思っていたのか。

途中でも書いたように、男が出来ればお荷物扱いするけど、いなくなれば子供に縋るの繰り返し。

おまけにパシリや自分に都合の悪いことは子供にやらせるなど、痛い思いして生んだ子供をどう思ってるのかさっぱり理解できない。

 

ずっと箱飼いされてきたお姫様みたいで、息子を家来とでも思ってるんでしょうか。

王子様が現れたら、おつきの家来は邪魔だからあっちいけよ!と罵り、王子様がいなくなれば、あなたがいなければ私はどうなるのよ!と。

なんてクソめんどくせえお姫様だ。

 

なぜ彼女はこんな毒親になってしまったんでしょうね。

今回の映画で一番不満なのは、秋子というモンスターがどうして生まれてしまったのかって背景が非常に薄いとことなんですよ。

 

何度も実家に行き金をせびるシーンがありますが、多分これって母親にもっと自分を愛してほしいっていう意識の表れなのかなと。

その表し方が不器用で、金で繋がることでしかできなかったというか。

ぶっちゃけ、子供育てるのに苦労するんだから、一緒に住めばいいのにって思ったんですけど、多分育児も仕事もしないから、小言言われてイラつくから同居しないのかな。

 

また劇中では前の旦那にお金を借りに行くシーンがあり、一応周平の父親は誰かってのが見えたのはちょっとホッとしましたけど、結局前の旦那もみすぼらしい息子の姿に「ウチくるか?」っていうけど、養育費渡すだけで親権放棄してるので、なんでしょう、秋子同様自分が大事なんでしょうね。

 

どういう経緯で離婚したかはわかりませんが、きっと前の旦那も王子様だったのでしょう。

 

大事な存在を失い、誰かに愛されたい気持ちが強く出ていた彼女は、きっとムスコにも愛されたかったからあれだけワガママだったのかもしれないですね。

それか、自分の分身とも語っていたので、離すわけにはいかない、という秋子なりの母性本能だったのかも。

 

いずれにしろ、僕には秋子の気持ちなんてこれっぽっちも理解できないし、理解したくないです。

真面目に働いて子供を大人になるまで育てやがれバカ野郎!といいたいです。

 

 

 

長澤まさみはまだこの役に相応しくない。

今作で一番期待したのは、やはり芸能界のミューズ的存在、長澤まさみの演技の新たな一面。

 

劇中では毒親の度を遥かに超えたモンスターペアレント(使い方違うなw)を熱演されてました。

声高に「ラーメン買って来いよ!」とか、「金持って来いよ!」、「もう一回行って来いよ!」などの周平を恫喝する姿や、常に気だるそうに外を見つめタバコを吸う姿など、これまでのまさみ譲とは到底思えない姿を目の当たりにできるし、男を見つめる視線は母親の表情から一変、女の表情に早変わりする姿を見せており、20代で培ったであろう演技の幅を最大限に活かした芝居に加え、30代で手にした色気と安定感を見せた演技だったように思えます。

 

 

しかし、僕が抱いた彼女のお芝居は、どこかこの「秋子」という役を本能的に受け入れたくないのではないか、という制御された演技に見えました。

彼女はどちらかというと役に憑依するタイプではなく、役を自分に寄せるタイプかと思うんですけど、この役を寄せ付けなくない気持ちがちょっと出ていたかなぁと。

 

というのも、全体的に振り切れてない感じがしたんです。

特筆したいのは、恫喝する際に「もう一回行って来いよ!」みたいなセリフがいくつかあるんですけど、この語尾の「~よ!」ってのが、どこかお行儀よく聞こえて仕方ないんです。

表情は完璧なんですけど、セリフの言い回しがついていけてないというか。

 

例えばこれを安藤サクラ辺りがやると、背筋がゾクッとするほど怖く思えると思うんですよ。

多分それって彼女が憑依型だからだと思うんですけど、長澤まさみはそっちのタイプじゃないって認識してるから迫力が弱いというか、なんて言えばいいんだろ、もっとヤンキー調の恫喝の方が迫力あるというか。

 

あとあれだ、「行って来いよ!」っていう際、「行って」のところの声の出し方を貯めて、「来いよ!」で一気に放出するような言い方?

・・・もうどう説明したらいいかわからないw、アクセントの付け方ひとつでビクっとできると思うんです。

それがまだ彼女には足りないなぁと。

 

年齢的にもキャリア的にも十分成熟した方なので、この役をよくやろうとしたな!って意欲は十分買うんですが、僕としては、申し訳ないんですが、物足りないと感じてしまいました。

 

 

 

最後に

冒頭境内でボール遊びをする親子の前を見向きもせず歩く秋子と、立ち止まる周平というシーンを挿入することで、子として親にしてほしいことが描かれてたりとか、それの対比として、途中ボール遊びするけど、ボールを受け取ろうとしない秋子を映すことで秋子の答えが出ていたりとか、

お腹を空かせた妹を連れて道を歩くシーンでは、橋の下の日陰を歩かせるのと同時に、手前で買い物袋をぶら下げて日向をある浮く男女の姿を映すシーンを挟むことで、如何に彼らのような人たちが片隅に追いやられているかってのを見せるのが効果的だったんですが、全体を通して、登場人物の心情に深みに色が少なく、題材的にはすごく社会的な一面をのぞかせた映画だったのに、ただ映しているだけに留まってしまっていたような作品でした。

 

大森監督の最近の作品て、もう一歩踏み込めてない感じが凄くもったいないなぁって思っていて、今回も抱いていた不安が出てしまっていたという印象です。

やっぱり六日後、とか、半年後、5年後って時間経過のせいで、物語が削られてしまうわけだから、心情描写とかもっと細やかに映さないといけないんですよ。

そこが残念だったかなぁ。

 

劇中で一番家族を想ってたのは周平で、そんな子が犯罪を犯してしまう辛さ。

やるせなかったなぁ…。

 

とはいえ、この手の映画に一流役者が積極的に出演してくれたことは拍手ですし、大きな配給会社がやらなそうな題材をよくぞ作ってくれたと、製作側の意義に感謝です。

 

これからもこの手の映画が増えることを祈ります。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10