マリアンヌ
ブラピさんや、あんたら夫婦で映画出てたよなぁ。
なのに離婚問題で大騒ぎになりましたなぁ。
この映画が原因とかも一時騒がれましたなぁ。
色男は大変でおまんなぁ。
完全に他人事な入り方になりましたが、最近は映画製作ばっかり躍起になって出演作がめっぽう減ってるブラピと、フランス映画界の宝マリオン・コティヤールの美男美女が送る切ないラブストーリーでございます。
早速見てまいりました。
作品情報
第二次世界大戦下という時代に翻弄されながらも、愛する人を信じて運命に立ち向かう2人が繰り広げる切ない恋愛模様を、名匠ロバート・ゼメキスが巧みな表現力で魅せる珠玉のラブストーリーです。
あらすじ
何度涙を流せば、愛する妻を守れるのか ——。
カサブランカで出会い、一瞬で恋に落ちた。
孤独だった人生に、初めて幸福を感じた。
このままずっと続くと思ってた。
愛する妻マリアンヌ(マリオン・コティヤール)に向けられた、信じられない疑惑。
疑いを晴らせなければ、妻の命はこの手で奪うことになる。
愛する妻マリアンヌは何者なのか—―。
全てが明かされた先にある、涙の物語。
(HPより抜粋)
監督
監督はロバート・ゼメキス。
「ザ・ウォーク」でキ○玉から肛門さままで縮み上がるほどガクブルな映像で楽しませてくれた監督。
今回はシリアスなラブストーリーですか。
あなた今までラブストーリーって撮ったことありましたっけ?まぁいいや。
監督に関してはこちらをどうぞ。
ゼメキスはこういう映画も作ってくれるから好き!
キャスト
イギリス人工作員マックスを演じるのはブラッド・ピット。
「マネーショート」や元奥さんアンジーと共演した「白い帽子の女」に出演し、主演を演じるのは「フューリー」以来となるブラピ。
離婚問題以降公から姿を消していましたが、今年のゴールデングローブ賞でプレゼンターとして登壇し、少々やつれた姿が話題を呼びました。
アンジー気が強そうだもんなぁ。
そんな気が滅入っているブラピの作品を、本数多いので超アバウトに紹介。
恐らく彼がブレイクしたのはトムクルーズ主演のゴシックホラー「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」ではないでしょうか。今考えたら絶対共演など実現しない2人の作品は一見の価値ありですね。
それからというもの、七つの大罪に沿って殺人を繰り返す連続殺人事件を追う刑事を描いた「セブン」や、テリーギリアム監督の代表作「12モンキーズ」では、演技が評価され初めてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるほど。
他にも、退屈な毎日を送る男が殴り殴られの世界に没頭していく「ファイトクラブ」、ワルたちの宝石争奪群像劇「スナッチ」、豪華キャストで巨大カジノから金を盗む「オーシャンズ」シリーズ、オレの奥さん商売敵「Mr.&Mrs.スミス」、生まれたらおじいちゃんでした「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、ナチ狩り上等!「イングロリアス・バスターズ」、塁に出りゃ勝つんだよ!「マネーボール」、そんなヤバい時にペプシかよ「ワールドウォーZ」、オレの家は戦車だぜ「フューリー」と話題作、受賞作がアホみたいにございます。
多すぎてざっくり過ぎました。
色々と演技が下手と批評家たちからはいわれてますが、最近も「マネーボール」でアカデミー賞主演男優賞ノミネートするほどですから、ド下手ではないでしょう。
う~ん受賞はまだ無理かなぁ・・・。
近年は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」での肉体美とディカプリオとのバディ感が最高でしたし、「アド・アストラ」でのシリアスな芝居がブラピ愛を加速させてくれました。
妻でありフランス人工作員のマリアンヌを演じるのはマリオン・コティヤール。
いやぁおキレイです。大好きです。
その瞳その唇そのすべて~♪ってAKBの歌だっけ?まぁいいや。
自国映画にも、ハリウッド映画にも定期的に出演しキャリアを重ねている女優さんであります。
そんな彼女の代表的な作品というと、タクシー運転手と新米刑事が強盗団を追うか―アクション映画「TAXi」で注目を浴びます。
その後ティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」でハリウッド映画に初出演し、「愛の賛歌」などの名曲で知られる伝説のシャンソン歌手の偉大な足跡と、波瀾万丈の人生を綴った伝記ドラマ「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、一躍有名となります。
それからはハリウッド映画の活動も増え、仕事に行き詰った男が数多の女性に翻弄されるミュージカル映画「NINE」、夢の中へと入り込みアイデアを植え付けるミッションサスペンス「インセプション」、バットマン3部作最終章「ダークナイトライジング」と話題作に欠かせない存在になっていいきます。
それと並行して、自国であるフランス映画にもちゃんと出演し、新たな場所で夢を打ち砕かれ、娼婦として生きる道を選んだ女性の過酷な運命を描いた「エヴァの告白」、職場から解雇通告をされた女性が再起をかけた2日間を描いた「サンドラの週末」などにも主演として活躍しています。
「サンドラの週末」はモンキー的2015年ベスト10にも入れたほど好きな作品です。
近年は、グザヴィエ・ドラン監督の最新作「たかが世界の終わり」や、「アサシン・クリード」、「ドクター・ドリトル」では声の出演もしてます。
他のキャストに、ブリジット役で「グランドイリュージョン 見破られたトリック」のリジー・キャプラン、
ガイ役に「ウォッチメン」でオジマンディアスを演じたマシュー・グッド、
フランク役に、「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」でモリアーティ教授を演じたジャレッド・ハリスなどが出演します。
果たして愛した女は敵なのか味方なのか、夫が下した決断とは?
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
この2人でなければ成立しない!哀しくも美しいラブストーリー。
以下、核心に触れずネタバレします。
わかってはいたのです。
まずは率直な感想を。
ゼメキスさん、こんなシンプルな映画にもかかわらず、なぜあなたは心を揺さぶらせてくれるのか!
どこかで観たことあるようなプロットなのにもかかわらず、細かな演出を積み上げていき、前半は美男美女のイチャコラで楽しませ、後半はハラハラドキドキのサスペンスモード。
3流監督ならまぁ駄作ですよ、こんなありきたりな話。
だけど、映画をいかに面白く見せられるかをわかってるあなただからこそ、この映画に胸を締め付けられたわけですよ。
薄々感づいていたけどラストは皆さんが思ってる通りの結末ですよ。
ネタバレもくそもありません。
何もなかったじゃあ映画にならんでしょ。
わかっていたんですよ結末なんて。
それでも、うわああああぁぁぁっ!!(泣)になりますから。
ほんとねぇ、描写が巧いんですよ。
鏡越しに映るブラピがたくさん映るんですよ。
工作員だから本心は顔に出さないんですけど、そこに映る顔は内心を物語ってるわけですよ。
時に暖かな眼差し、時に険しい顔、冷めた顔、覚悟の顔、顔、顔、顔。
そこまで演技のうまくないブラピが一生懸命いろんな顔を微調整して表現するわけですよ、マリアンヌに対して鏡越しに。
やりすぎじゃね?って思うほど出てくるもんだから、こっちも感情移入しやすいんです。
あれぇ?今ブラピちょっと好きになりかけてるんじゃない?
あれぇ?今ブラピちょっと疑ってんじゃない?
あれぇ?今ブラピ悶えて感じてるんじゃない?(これは鏡越しではありませんww)
この積み重ねがですね、ラストに効いてくるわけですよ。
もうあれでしょ?
美男美女で美しい愛の物語を撮りたかっただけでしょ?
いいんですよ全然。
どこを切り取ったって美しいんですよ。
ダンスや銃撃シーンは当たり前。
オープンカフェで一杯飲んだって、砂漠で朝焼け見たって、砂嵐の中カーセックスしたって、親子3人水入らずで芝生の上で戯れたって、空襲を受けながら夜空の下で出産したって、大雨の中びしょ濡れになったって、きしむベッドの上で優しさを持ち寄りきつく体抱きしめたって、画になるんですよ!
それだけでこの映画を見る価値があったってもんだ。
ただただ素敵やん!
なのに何だ!!!
客が全然入ってねぇじゃねえか!!!
何がダメでこの映画見ないんだよ!
ゼメキスだぞ!
お前らの好きな「バックトゥザフューチャー」や「フォレストガンプ」はこの人が作ったんだぞ!?
デートムービーにはもってこいの作品だっつぅーの!!
だから言っただろう!宣伝担当!!
ブラ泣きとか意味わからんキャッチコピーつけるから興味がわかないんだよ!!
初日金曜のレイトだったにもかかわらず、閑古鳥が鳴くほどがら空きだったことが本当に悔やまれたひと時でした。
とにかく映画館へ足を運んでくれ。
俺はこれを薦めるがなっ!
こんなあらすじだった。
話はそれましたが、前半はマリアンヌとの馴れ初めとミッション遂行に至るまでを描き、後半はマリアンヌが二重スパイなのではないか?という疑惑を晴らすため奔走するマックスを中心に描かれていました。
1942年、フランス領モロッコ。
ドイツ政権の支配地にあったカサブランカにパラシュートで降り立ったマックスは、作戦を共に遂行する工作員マリアンヌがいるパーティー会場に向かい夫婦を装い合流、ドイツの権力者暗殺に向けて着々と準備を進めていた。
周りにはナチスドイツに通じる者が目を光らせ、2人は警戒しながら、久々に会った夫婦のカサブランカ流の所作をマリアンヌから教わり、仲睦まじい姿を近所に見せつける。
非常に優秀な彼女だが、そのコツはんなのかマックスは問いただす。
すると彼女は「気持ちを偽らないからバレないの」と答える。
任務を遂行するにはお互いのコンビネーションが大事だ。
銃の扱いができるか試したマックスは、安全装置をかけて銃を渡すと、案の定てこずるマリアンヌに一抹の不安を感じる。
しかめっ面のマックスに、今度はマリアンヌが色仕掛けでマックスを試す。
何してるんだ?とマックス。
マリアンヌは「あなたの銃に安全装置がかかっているか試したの。
これでおあいこねw」と場を和ます。
ナチスドイツ幹部のスピーチが始まり爆破の合図とともに作戦開始、その時間わずか5分。生存確率は40%。
死ぬかもしれないという不安から、決行前夜マリアンヌは眠れないでいた。
朝焼けの砂漠までドライブして気分を晴らそうと提案するマックス。
この任務が終わったらどうするの?、と問われマックスは夢を語る。
そんな今後の話をしていくうちに内に秘めていた想いがお互いを包む。
最初こそ、キスもハグも笑顔の絶えない会話も任務のための演技でしかなかった。
しかし共に行動していくうちに、ダメと分かっていながら、誰も見ていない車の中で2人はついに結ばれる。
そして、決行の時間。
なかなか幹部が現れない。
爆破の時間まで残り2分。
ようやく現れた標的のスピーチ開始間もなく外で大爆発。
あらかじめテーブルの下に用意してあった銃でナチスドイツの兵士たちを撃ちまくる2人。
なんとか逃げ切り無事任務は成功。
緊張が解けたのか、マックスはロンドンで2人で暮らそうとプロポーズする。
そして1年後・・・子供も生まれ幸せな家庭を築いていくマックスに、思いもよらない任務が舞い込んでるのであった。
笑顔を絶やさないマリアンヌと、社交場が苦手なマックスの掛け合いが楽しい前半は、2人の大恋愛を思う存分堪能でき、後半は愛する妻のためなら、職権乱用上等だぜ!!とマックスが疑惑を晴らすため奔走する姿に惚れ惚れします。
なかなか活路を見いだせないままマリアンヌと暮らしていくシーンでは、うそをつくのが下手すぎるマックスと簡単に見抜いているマリアンヌといった男女の差も面白いところ。
セックスするだけでいつもと違うとか言われたら焦るよね~、ね、男子w
きっちり横分けなブラピも素敵ですが、ひとたび走れば前髪が垂れ疲弊したブラピもまたカッコイイ。
そんな彼を支えるマリオンの、ドレス姿が、はしゃぐ姿が、汗ばむ姿が、ベッドで旦那を襲う姿が(スケベでごめんね)たまらにゃい!!
・・・夜中に書いてるのでご勘弁を。
まとめ
早くもまとめに入ってしまいますが、これ以上書くと核心つくし、何をどう書こうがラストはブラ泣きなんだからもうわかるよね?ってことですよ。
じゃあ何を楽しめばいいかって、美男美女が戦争によって結ばれ、その戦争が原因で愛が揺らいでしまう、美しくも儚いラブストーリーを楽しんでもらえればいいわけです。
背景が合成で嘘くさく感じてしまうかもしれないけど、美しいのです。
内容が薄いと感じてしまうかもしれないけど、面白いのです。
大味だけどここまで話を広げられる監督はすごいのです。
当時なんでモロッコがフランス領なのにドイツが支配していたのかなんて考えなくていいのです。
まぁ大事なんですけども!
とにかく、シンプルなお話で美しい映像ですので映画館で堪能してみてはいかがでしょうか?
というわけで以上!あざっした!!
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