モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「シン・ウルトラマン」ネタバレ予想と考察 メフィラスにザラブ星人まで登場!

シン・ウルトラマンを考える

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感想はこちら。

 

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小学校低学年の頃にドはまりした「ウルトラマン」。

ソフビ人形に大図鑑、レンタルビデオやおばあちゃん家で録画してもらった「泉麻人のウルトラ倶楽部」を見まくった記憶が、今でも蘇ります。

 

まさか30数年の時を経て本格的な「空想特撮映画」として僕の前に現れるとは誰が予想したでしょうか。

 

今回は普段感想に徹した「モンキー的映画のススメ」の中でも珍しい考察記事です。

公開前に公にされた情報を基に、あれこれ予想やら妄想やらしていこうと思います。

 

 

現在分かっていること(2022年4月18日現在)

 

日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」の庵野秀明樋口真嗣のタッグで新たに映画化。庵野が企画・脚本、樋口が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築した。

主人公を斎藤工、その相棒を長澤まさみが演じ、西島秀俊有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり田中哲司が共演。

 

劇中に登場するウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの美術監督として同シリーズの世界観構築に多大な功績を残した成田亨が1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっている。(映画.comより抜粋)

 

 

あらすじ

 

次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。

通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対】を設立。

 

班長・田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)、非粒子物理学者・滝明久(有岡大貴)、汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。

 

禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。

禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が配属され、神永とバディを組むことに。

 

浅見による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

(HPより抜粋)

 

82秒版予告

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登場人物

  • 神永新二(禍特対・作戦立案担当官)(ウルトラマンになる男)(警視庁公安部から出向)・・・斎藤工
  • 浅見弘子(禍特対・分析官)(公安調査庁から出向、元二ノ四分析官、上席調査官)<途中加入>・・・長澤まさみ
  • 滝明久(禍特対・非粒子物理学者)(城北大学理学研究科非粒子物理学専攻)- 有岡大貴
  • 船縁由美(禍特対・汎用生物学者)(文部科学省より出向)・・・早見あかり
  • 田村君男(禍特対・班長)(防衛省防衛政策局より出向)・・・西島秀俊
  • 宗像龍彦(禍特対・室長)・・・田中哲司

 

  • 山本耕史(特命全権大使 外星人第0号メフィラス) 

以下、役名不明

  • 岩松了
  • 長塚圭史
  • 嶋田久作
  • 益岡徹
  • 山崎一
  • 和田聡宏

 

「禍特対」は防災庁が管轄する組織で、正式名称は「禍威獣特設対策室専従班」。

 

当時のようなオレンジの制服ではなく、全員がスーツを着て任務に就いている。

また腕には「SSSP」と書かれた腕章と、科学特捜隊のロゴに似た流星バッジがついている。

 

新たな予告編からは、4人で発足された禍特対は禍威獣対策を、途中加入した浅見がウルトラマン対策を担当。

浅見が禍特対に加入した際、船縁から「ようこそ霞が関の独立愚連隊へ」といわれているが、庵野秀明が好きな岡本喜八の作品を連想させる。

 

また後に神永とバディを組んでいくにあたって、浅見は彼に「外星人なのか人間なのか」問い詰めているセリフや、「正体が世間にバレている」などと言っていることから既にウルトラマンであることを知っている可能性が高い。

 

 

登場禍威獣(巨大不明生物)

透明怪獣ネロンガ…電気を餌にする透明怪獣。初代ウルトラマンでは、かつて江戸にも出現した記録があり、現代まで生存。付近に建てられた発電所のケーブルから電気エネルギーを吸収するうちに怪獣化。外見は四足歩行の鈍重な爬虫類といった風貌で、鼻先には角、後頭部に2本の可動式の触角をもつ。能力としては、普段は透明化していて肉眼で見ることができないが、鼻先から電気を吸引する際に透明化が解除され姿を見せる。後頭部と鼻先の角を合わせることで10万Vの電撃を放つ(ちなみに初代のウルトラマンには大して効果が無かった)

 

ウラン怪獣ガボラ…四足歩行型の地底怪獣で防御・防光用の襟巻き状の外甲が特徴。口から吐く放射能熱線が武器、頭部が弱点だが普段は鋼鉄のヒレで保護している。また炎も苦手。初代ウルトラマン登場時は、ウラン採掘鉱のある街に出現。科学特捜隊らにウランで釣られ、最後はウルトラマンに撃退される。

 

2体ともウルトラQに登場したバラゴンのスーツを改造してできた過去があることや、発電所などのインフラ設備を攻撃する可能性など共通点が多く、単体として登場するのか、はたまた第1形態、第2形態といった進化する一つの怪獣として登場するのかが予想される。

 

登場外星人

特命全権大使メフィラス(メフィラス星人)・・・黒くずんぐりした体型に、耳のとがった悪魔のような顔が特徴。紳士的な態度と並外れた知性を併せ持つ。暴力を嫌うといいながら少年を誘拐して脅迫する卑劣な手口で地球を侵略しようと企む。バルタン星人、ケムール人、ザラブ星人を召喚したり、巨大化したフジアキコ隊員を使う能力も。ウルトラマンとは五角の戦闘能力で八つ裂き光輪も相殺する力を持っている。

 

ザラブ星人…ツリ目と星形の口が特徴の凶悪宇宙人。怪音波や放射能の霧を体から発し、指からエネルギー弾を発射。他にも飛行能力や催眠能力、変身能力といった特殊能力も。ニセウルトラマンとなって市街地を破壊するなど凶悪の名にふさわしい活躍をしたことでも有名。

 

 

新たに告知された予告編では、既に禍威獣は日常化しており、さらに「この国にしか出没しない」という情報も解禁。

さらには外星人なる宇宙人が登場。人間の姿をしたメフィラスからの勧誘は、まさにメフィラスらしい暴力を使わずに侵略しようとする手口。

ザラブ星人は彼が召喚した可能性も高いし、ガボラによって漏れてしまった放射能を除去する役割をして人間を油断させる可能性もある。

 

ザラブ星人に関しては、神永が車内で拳銃を向けていた相手が誰なのかわからなかったが、今回の予告でザラブ星人であることが判明。

会話の内容が注目される。

 

 

ウルトラマンについて

禍特対の作戦立案担当官・神永新二がウルトラマンに変身する。

彼の出自は明らかにされていないが、初代ウルトラマンと同様のパターンであれば、何らかの事故によってウルトラマンから命を与えられ、神永とウルトラマンが一心同体になっていく可能性が高い。

 

禍特対の資料によれば、ウルトラマンは巨大人型生物ウルトラマン(仮称)と表記されている。

 

ビジュアルに関しては、当時のウルトラマンをデザインした成田亨氏の「真実と美と正義の化身」本来の姿を求め描いた。

当時ついていたカラータイマーを外し、目の部分にはのぞき穴をつけない、背中は着脱用のファスナーを隠すヒレを外し、マスクも佐々木明氏が目指したデザインを採用。

ボディラインも、当時スーツアクターを担当していた古谷敏氏を彷彿とさせる細さ。

これら全てを映像化すべく、フルCGでウルトラマンを描く。

 

 

考察

さてここからは、モンキーが独自で調べた情報を基に、「こんな物語になるんじゃねえか?」、「あの怪獣が登場するんじゃねえか?」といった妄想という名の考察をおっ始めたいと思います。

 

西島秀俊=ゼットン星人説

本記事のタイトルにもぶっこんだこの説。

本作の広報が出した記事によると、「重要な役に西島秀俊」という紹介をされてるそうなんです。

禍特対では班長という役職ですが、もしかしたら他にも何か隠された役割があるのではないかと思っております。

 

そこで考えたのが「ゼットン星人説」。

 

まずゼットンに関してですが、公式のtwitterアカウントの画像がファンの間で話題になりましたね。

この「9時39分」という時刻が、ウルトラマンの最終回「さらばウルトラマン」の中で、40年間地球を観察してきたゼットン星人が宣戦布告をした際に映し出された時計の時刻が「9時39分」なんだそう。

 

仮にゼットンが登場するとして、もう一人いなくてはならない存在がいる。

それが「ゼットン星人」なんです。

 

当時のウルトラマンでは、科学特捜隊の基地内に潜入したゼットン星人が岩本博士に憑依し、基地内を破壊しまくるんです。

その後ゼットン星人に気絶させられたフジ隊員の一報により、ハヤタらによって撃退させられます。

 

もしゼットンが登場するなら、既に地球に潜伏していて調査をし、いよいよ侵略開始って内容が後半であるような気がします。

そこで誰に成りすましているかと考えた時、「重要な役として西島秀俊が出演」という文言から班長である田村がゼットン星人に成りすまし、ウルトラマンの抹殺を企てるのではないかと。

 

・・・と考察したものの、「あの巨人からは他の外星人とは違う知性を感じる」というセリフや、「君はどこから来訪したのか」と田中哲司と詰め寄るシーンから、田村は禍特対の班長以上の役割はなさそうな予感です。

 

あるとすれば、外星人による憑依でしょうか。

注目したいのは「ウルトラマン抹殺計画」という提案書を持っている手に指輪がついており、田村の可能性が高いです。

彼が暗躍するのか、それとも外星人が憑依し計画を実行するのか注目したいです。

 

神永新二=既にウルトラマン説

次にどうも気になることがあって、こんな説を立ててみました。

 

本作は当時の設定を現代に当てはめて製作に挑んだという、あくまでリアルな1作。

やはり「シン・ウルトラマン」も「シン・ゴジラ」同様リアルでなくてはならないと考えた時に、どうしても「ウルトラマンと一心同体」ってなると非現実的じゃないか?と思うんです。(まぁゴジラ自体もそうなんだけどw)

 

だったら「既に地球に潜伏している」設定なら割かし筋が通るんじゃないかと。

 

要するに「ウルトラセブン」のように薩摩次郎という青年をモデルに地球人に変身したモロボシダンと同じパターンです。

 

それこそ「シン・ゴジラ」にも出演していた斎藤工がタバ作戦に布陣した部隊の中隊長・池田を演じてました。

もしかしたら彼の姿を借りてるのでは?

もしくは池田と一心同体したことで、生死が不明だった彼は「神永新二」として活動をしているのでは?

そうなると「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」として作品が繋がる可能性も出てきます。

 

 

そして予告編で神永新二は「野生の思考」という本を読んでいる映像が写ります。

この「野生の思考」、一体どういう本かというと、1962年にフランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースという人が書いた本だそう。

 

当時のヨーロッパでは「実存主義」という思想が流行していたそう。

さらには「西洋のような文明の発達した場所に住む我々はいい方向へ進歩している。その一方で、アマゾンの奥地やアフリカの民族のような文明が発展していない=未開の地に住んでいる人たちは野蛮だから、我々の方が優れている」みたいな風潮があったんだそうな。

 

まぁざっくりいえば「西洋人=文明人」「民族=野蛮」というような優劣をつけていたわけですね。

文明人と未開人、どちらが進んだ存在かというと文明人である俺らだよねっていう。

 

でも「野生の思考」では、そんな「実存主義」を真っ向から否定し、「いやいや本質は同じだから!どちらも仕組みは一緒だし、文明人は未開人から学べることもたくさんあるんだぞ!」っていう。

これを「構造主義」っていうそうなんですが(人ではなく社会の構造から発進する考え)、これが本作にどう影響していくのかを考えると、

  • 文明人=ウルトラマン
  • 未開人=人間

てなりませんかと。

 

優れた文明を持つであろうM78星雲出身のウルトラマンが、未開人である人間をより理解するために重要なシーンなのではないでしょうか。

 

また、人間と化したメフィラスの登場により、より神永自身が既にウルトラマであるr可能性も高いです。

白いシャツに対して黒いシャツ。まるで善と悪を対比しているかのような衣装です。

 

互いが人間になって日本に潜伏しているのにも何か理由がありそうですね。

実際スーツを着ている神永と白シャツの時の神永は別人との見方もできそうなんですよね・・・。

ザラブ星人に何かされた可能性も高いです。

 

大まかな物語の予想

樋口監督は、当時のウルトラマンを作ってきた円谷一監督や脚本の金城哲夫さんなど先人たちへの思いや、TV的都合を排除して作り上げたいと語っており、監督が壁にぶつかった時、彼らが当時どうやって作ってきたのかを想像しながら制作したのこと。

 

そんな監督が今回どんな物語を作ったのか、色々と妄想込みで考えてみました。

 

 

まず、ネロンガとガボラに関してですがこの2体は電気とウランを喰う怪獣。

人間のライフラインに必要な資源を奪うことから、「シン・ゴジラ」と同様のコンセプトを組み込んだ物語になることでしょう。

 

まずネロンガが登場、防災庁は警察庁や大学の研究室、防衛省、文部科学省から出向してきた4人によって「禍威獣特設対策室専従班 通称【禍特対】を結成。

様々な分野の視点から対象である巨大不明生物を研究し、どう駆除するかを模索していく。

 

ネロンガに関しては、予告編で流れた映像から察するに、マンション(もしくは団地)一帯電気が供給されない事件事故が起きている可能性が考えられます。

電気エネルギーを餌に肥大化していく禍威獣に、自衛隊の武器では全く歯が立たないことを受けて、神永はウルトラマンに変身(予告編で送電塔を手前に立ち上がる映像に繋がる)。

格闘を経てスペシウム光線で撃破。

 

禍特対の面々は禍威獣はおろか、銀色の巨人の登場に唖然とし、急きょ浅見を追加招集してく巨大人型生物【ウルトラマン(仮称)】について、神永と共に調査。

 

そうこうするうちに2体目の禍威獣「ガボラ」が原子力発電所に登場。

原子力発電所を狙っているため白い防護服を着ている禍特対の面々は、ガボラのヒレにどんな効果があるのかや弱点を模索していく。

 

一方神永は「野生の思考」を読む。

人知を超えた力を持つウルトラマンなのにもかかわらず、これまで人間としてただ傍観してきた神永は、突如現れた禍威獣を倒したものの、この能力を再び使うことに葛藤。

 

長い歴史の中で争いや様々な愚行を繰り返してきた人間に対し、果たして自身の力で守っていいものなのかどうか、そのヒントを探るべく「野生の思考」を読み、文明人である自分と、未開人である人間が実は同じ本質を持った存在であることに気付き、神永は一つの決断をし、ガボラ相手に再びウルトラマンに変身していく。

 

そんな時、黒いスーツを着た男、メフィラスと名乗る人物が登場。

この国のために力を貸してほしいと協力を依頼する。

悪名高い怪獣として有名なメフィラス星人は、暴力を嫌うという建前でありながら卑劣な手口で脅すことが初代ウルトラマンでも描かれていたため、きっとあらゆる手で神永を誘惑してくるに違いないでしょう。

 

その計画の一つにザラブ星人や、バルタン星人などを召喚し、取り込もうとするのではないでしょうか。

 

水面下では巨大不明生物同様ウルトラマンも人間に危害を加える要因のひとつであり、排除する計画も進行、さらには神永自身がウルトラマンであることが公にさらされる事態になり、メフィラスの策略によってウルトラマンは窮地に立たされていく。

 

自分は何のために戦うのか、何のために人間を守るのか。

浅見の鼓舞によって目を覚ました神永は、地球侵略を企む外星人を倒すため、再びベータカプセルを握る。

 

最後はメフィラス星人との死闘、もしくはフラグどおりゼットン襲来によって、ウルトラマンがピンチに立たされる。

そこで無重力弾のような武器を開発して、人間の力を結集して科学の力を見せつけてTHE END。

 

 

 

最後に

恐らくは資源をただ消費するだけの人間に守る価値などなく、このまま破滅していく様を傍観するだけだったウルトラマンが、人間の本質を見極め彼らを守ってくってのが大まかな流れなんじゃないでしょうか。

それこそ「エターナルズ」や「バットマンVSスーパーマン」みたいな設定が入ってくるのかなと。

 

または神永新二=ウルトラマンのアイデンティティを模索していく物語なのかもしれません。

 

また西島秀俊=ゼットン星人説を唱えましたが、山本耕史がメフィラスとして登場することで、同じパターンで外星人が登場する確率は低いのかなと…。

台詞からも普通の人間である可能性が高いですし。

とはいえ、人間に化けているという点は、予想通りだったので良かったです。

 

そして「ゼットン登場説」も米津玄師が歌う主題歌「M八七」によって浮上した「ゾフィー登場説」もただのミスリードな気がします。

またザラブ星人は、メフィラスの刺客の可能性が高く、ニセウルトラマン登場説も微妙だと思います(夜の市街地戦はひっかかるんですけどね・・・)

さらに言えば、巨大化したフジアキコ隊員に対抗して、巨大化長澤まさみ説もないでしょうw

 

 

 

とにかく樋口監督はインタビューの中で、当時30分という枠の中で事件を起こし圧倒的な存在がケリをつけるような流れにすると、映画ではうまくいかないことを示唆しており、そのままやれば単なる水増しになってしまうと懸念していたそうで、その問題を庵野監督の脚本がクリアしていたことで活路を見いだせたそうです。

 

一体どんな脚本を書いたのか気になりますし、僕個人としては「進撃の巨人」であっと言わせる特撮描写をやってのけた樋口監督が、ウルトラマンを今の技術でどう面白く見せてくれるのかに期待しております。

 

 

 

ただただ小学校の頃夢中だっただけの中途半端なウルトラマンファンですが、こんな妄想記事でも楽しんでいただけたら幸いです。

というわけで以上!あざっしたっ!!